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検索対象: アヒルと鴨のコインロッカー

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アヒルと鴨のコインロッカー


東 京 創 元 社 の ミ ス テ リ 専 門 誌 《 隔 月 刊 / 偶 数 月 12 日 刊 行 》 A5 判 並 製 ( 書 籍 扱 い ) 国 内 ミ ス テ リ の 精 鋭 、 人 気 作 品 、 厳 選 し た 海 外 翻 訳 ミ ス テ リ ・ ・ ・ etc. 随 時 、 話 題 作 ・ 注 目 作 を 掲 載 。 書 評 、 評 論 、 工 ッ セ イ 、 コ ミ ッ ク な ど も 充 実 ! 定 期 購 読 の お 申 込 み 随 時 受 け 付 け て お り ま す 。 詳 し く は 小 社 ま で お 問 い 合 わ せ く だ さ る か 、 東 京 創 元 社 ホ ー ム ペ ー ジ の ミ ス テ リ ー ズ ! の コ ー ナ ー (http://www.tsogen.co.jp/mysteries/) を ご 覧 く だ さ い 。

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〈 本 格 〉 発 端 に 提 出 さ れ る 謎 の 見 事 さ も さ る こ と な が ら 、 解 明 の 鮮 や か さ が 印 象 的 な 『 顎 十 郎 捕 物 帳 』 と 『 平 賀 源 内 捕 物 帳 』 は 、 十 蘭 の 作 品 中 、 も っ と も 本 格 探 偵 小 説 の 醍 醐 味 を 味 わ う こ と の で き る 傑 作 シ リ ー ズ で あ る 。 本 巻 に は 『 顎 十 郎 』 の 全 幻 編 と 『 平 賀 源 内 』 の 代 圓 表 作 3 編 に 加 え 、 「 湖 畔 」 「 ハ ム レ ッ ト 」 等 を 収 録 。 解 説 清 水 邦 夫 挿 絵 鶤 下 晃 湖 〈 本 格 〉 戦 前 の 浪 漫 主 義 を 代 表 す る 「 鬼 火 」 は 発 表 時 の 削 除 訂 正 を 復 元 し 、 あ わ せ て 乱 歩 の 「 陰 獣 。 と 並 ぶ 竹 中 英 太 郎 の 傑 作 挿 絵 を 全 点 復 刻 し た 。 戦 後 本 格 探 偵 小 説 の 途 を 開 い た 『 本 陣 殺 人 事 件 』 及 び 『 獄 門 島 』 の 二 大 長 編 、 そ し て 同 じ く 金 田 一 物 の 名 品 「 百 日 紅 の 下 に 繝 て 」 「 車 井 戸 は な ぜ 軋 る ー に 、 「 探 偵 小 説 」 を 配 す 。 解 説 Ⅱ 栗 本 薫 挿 絵 Ⅱ 竹 中 英 太 郎 〈 本 格 〉 戦 時 中 、 犯 人 当 て ゲ ー ム に 熱 中 し 、 古 今 東 西 の 探 偵 小 説 を 読 破 し て い た 安 吾 が 、 満 を 持 し て 発 表 し た 『 不 連 続 殺 人 事 件 』 は 、 読 者 に 挑 戦 し た 堂 々 た る 本 格 巨 編 で あ る 。 さ ら に 結 城 新 十 郎 と 勝 海 舟 を 主 人 公 と し た 『 明 治 開 化 安 吾 捕 物 帖 』 や 「 ア ン ゴ ウ 」 等 数 々 の 短 編 に お い て 、 見 事 な 探 偵 作 家 ぶ り を 発 揮 し て い る 。 解 説 Ⅱ 都 筑 道 夫 挿 絵 Ⅱ 高 野 一 二 三 男 〈 本 格 〉 女 性 ば か り 四 人 の 死 体 が 京 都 市 内 の 長 屋 で 発 見 さ れ 、 捜 査 の 結 果 、 女 主 人 と そ の 娘 、 そ れ に か っ て の 下 宿 人 と の 三 角 関 係 が 明 ら か に な る 。 殺 人 か 、 子 供 を 道 連 れ に し た 心 中 か 。 曰 日 本 探 偵 小 説 全 集 ⅱ 実 在 の 事 件 を 綿 密 な 取 材 を も と に 再 構 成 し た 山 本 禾 太 郎 の 傑 作 長 編 『 小 笛 事 件 』 ほ か 、 名 作 集 1 岡 本 綺 堂 、 谷 崎 潤 一 郎 、 海 野 十 三 、 水 谷 準 、 城 昌 幸 等 の 秀 作 を 集 め た 。 解 説 Ⅱ 北 村 薫 〈 本 格 〉 戦 前 の 本 格 派 を 代 表 す る 三 作 家 の 一 長 編 、 一 中 編 、 五 短 編 を 収 録 し た 。 山 一 一 郎 「 赤 い ペ ン キ を 買 っ た 女 」 、 大 阪 圭 吉 「 と む ら い 機 関 車 」 「 三 狂 人 ー 「 寒 の 夜 晴 れ ー 「 三 の 字 旅 行 一 日 本 探 偵 小 説 全 集 会 」 、 ア リ バ イ 破 り の 雄 編 、 蒼 井 雄 の 「 船 富 家 の 惨 劇 ー 「 霧 し ぶ く 山 」 の 計 七 編 に 、 中 島 名 作 集 2 河 太 郎 「 日 本 探 偵 小 説 史 」 を 併 載 す る 。 解 説 Ⅱ 鮎 川 哲 也 挿 絵 Ⅱ 竹 中 英 太 郎 、 清 水 崑 北 村 薫 ・ 宮 部 み ゆ き 選 〈 バ ラ エ テ ィ 〉 第 二 回 創 元 推 理 短 編 賞 へ 投 じ ら れ た 三 六 一 一 編 か ら 厳 選 さ れ た 作 品 を も と に 、 短 編 の 名 手 た ち が 推 理 小 説 作 法 の 極 意 を 伝 授 す る 。 「 萬 相 談 百 善 和 尚 」 「 崖 の 記 憶 」 「 試 し の 遺 言 」 推 理 短 編 六 佳 撰 「 瑠 璃 光 寺 ー 「 憧 れ の 少 年 探 偵 団 」 「 象 の 手 紙 」 の 六 編 を 収 録 。 巧 ま ず し て 多 彩 な 作 品 集 と な っ た 本 書 は 投 稿 諸 氏 に 無 尽 の 啓 一 小 を 与 え る だ ろ う 。 解 説 対 談 Ⅱ 北 村 薫 、 宮 部 み ゆ き 久 生 十 蘭 日 本 探 偵 小 説 全 集 8 久 生 十 蘭 集 横 溝 正 史 日 本 探 偵 小 説 全 集 9 横 溝 正 史 集 坂 口 安 吾 日 本 探 偵 小 説 全 集 間 坂 口 安 吾 集 4005 ト 5 40012 4

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検 廃 印 止 著 者 紹 介 1971 年 千 葉 県 生 ま れ 。 2000 年 , 『 オ ー デ ュ ポ ン の 祈 り 』 で 第 5 回 新 潮 ミ ス テ リ ー 倶 楽 部 賞 を 受 賞 し デ ビ ュ ー す る 。 『 ア ヒ ル と 鴨 の コ イ ン ロ ッ カ ー 』 で 第 25 回 吉 川 英 治 文 学 新 人 賞 , 短 編 「 死 神 の 精 度 」 で 第 57 回 日 本 推 理 作 家 協 会 賞 を 受 賞 。 他 の 著 作 に 『 重 力 ピ エ ロ 』 『 砂 漠 』 『 終 末 の フ ー ル 』 な ど が あ る 。 ア ヒ ル と 鴨 の コ イ ン ロ ッ カ ー 2006 年 12 月 22 日 2007 年 6 月 15 日 さ か 著 者 伊 坂 こ う 幸 た 太 初 版 9 版 ろ う 郎 発 行 所 ( 株 ) 東 京 創 元 社 代 表 者 長 谷 川 晋 162 ー 0814 / 東 京 都 新 宿 区 新 小 川 町 1 ー 5 電 話 03 ・ 3268 ・ 823 ト 営 業 部 03 ・ 3268 ・ 8204 ー 編 集 部 U R L http://www.tsogen. C0叩 振 替 0 0 1 6 0 ー 9 ー 1 5 6 5 モ リ モ ト 印 刷 ・ 本 間 製 本 ISBN4 ー 488-46401 ー 7 C0193 ◎ 伊 坂 幸 太 郎 2003 Printed in Japan だ さ い 。 送 料 小 社 負 担 に て お 取 替 え い た し ま す 。 乱 丁 ・ 落 丁 本 は , ご 面 倒 で す が 小 社 ま で ご 送 付 く

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松 尾 由 美 バ ル ー ン ・ タ ウ ン の 手 口 å 師 松 尾 由 美 バ ル ー ン ・ タ ウ ン の 手 毬 唄 松 尾 由 美 プ ラ ッ ク ・ エ ン ジ ェ ル 松 尾 由 美 バ ル ー ン ・ タ ウ ン の 殺 人 藤 岡 真 ゲ ッ ペ ル ス の 贈 り 物 藤 岡 真 白 菊 〈 サ ス ペ ン ス 〉 謎 の ア イ ド ル 捜 し に 躯 り 出 さ れ た プ ロ デ ー サ ー の 「 お れ 」 。 人 気 俳 優 や 国 際 的 数 学 者 な ど 、 著 名 人 を 次 々 手 に か け て ゆ く 殺 し 屋 の 「 わ た し 」 。 五 里 霧 中 の 展 開 の 果 て に 「 お ト れ 」 と 「 わ た し 」 が 出 会 っ た 時 、 《 ゲ ッ ペ ル ス の 贈 り 物 》 に 関 す る 恐 る べ き 真 相 が 浮 か び 上 が る ー ー 第 十 回 小 説 新 潮 新 人 賞 を 受 賞 し た 鬼 才 に よ る 、 仕 掛 け に 満 ち た 第 一 長 編 。 〈 サ ス ペ ン ス 〉 画 廊 経 営 の か た わ ら 、 似 非 超 能 力 探 偵 と し て も 活 躍 す る 相 良 蒼 司 。 そ ん な 彼 の 元 に 一 葉 の ス ケ ッ チ 『 白 菊 』 が 持 ち 込 ま れ る 。 そ の オ リ ジ ナ ル の 捜 索 を 依 頼 さ れ た 相 良 は 、 調 査 を 始 め た 途 端 何 者 か に 襲 わ れ 、 次 い で 依 頼 人 が 失 踪 し て し ま う 。 『 白 菊 』 に 隠 さ れ た 謎 と は ? 相 良 は こ の 事 態 を 切 り 抜 け ら れ る の か ? 鬼 才 が 放 っ 驚 愕 の 書 き 下 ろ し 長 編 。 〈 サ ス ペ ン ス 〉 突 然 か ら 黒 い 天 使 が 飛 び 出 し た カ ル ト 的 人 気 を 誇 る ロ ッ ク バ ン ド 〈 テ リ プ ル ・ ス タ ン ダ ー ド 〉 、 そ の ア ル バ ム に 収 録 さ れ て い る イ ン ス ト ウ ル メ ン タ ル 「 プ ラ ッ ク ・ エ 一 ン ジ ェ ル 」 が 流 れ た 途 端 、 い き な り そ い つ が 現 れ て 、 マ イ ナ ー ロ ッ ク 研 究 会 の 仲 間 を 殺 し て し ま っ た の だ ー ミ ス テ リ と フ ァ ン タ ジ ー と 青 春 小 説 が 融 合 し た 著 者 の 代 表 長 編 ー バ ル ー ン ・ タ ウ ン 。 人 工 子 宮 が 一 般 化 し た 世 界 の 中 で 、 そ れ で 〈 本 格 〉 東 京 都 第 七 特 別 区 、 通 称 も 敢 え て 母 体 で の 出 産 を 望 む 女 性 た ち が 暮 ら す 、 あ ら ゆ る 犯 罪 と は 無 縁 の 長 閑 な 別 天 地 の 筈 な の に 、 な ぜ か 事 件 は 次 々 と 起 き る 。 前 代 未 聞 の 密 室 ト リ ッ ク や 暗 号 〈 踊 る 妊 婦 人 形 〉 な ど 、 奇 妙 な 謎 に 挑 む 妊 婦 探 偵 ・ 暮 林 美 央 の 活 躍 を 描 い て 賞 賛 を 受 け た 連 作 集 。 消 え た 国 家 的 な 機 密 情 報 の 行 方 、 誰 も い な い ア リ ー ナ で か ら く り 人 形 師 を 襲 っ た の は 誰 な の か 、 オ リ エ ン ト 急 行 内 で の 犯 人 消 失 、 そ し て バ ル ー ン ・ タ ウ ン を め ぐ る 秘 密 第 二 子 出 産 の た め バ ル ー ン ・ タ ウ ン で の 生 活 を 再 び ス タ ー ト さ せ た 妊 婦 探 偵 ・ 暮 林 美 央 が 遭 遇 す る 奇 妙 な 事 件 の 数 々 。 松 尾 由 美 が 贈 る ユ ー モ ア タ ッ チ の 連 作 ミ ス テ リ 第 一 一 弾 。 〈 本 格 〉 妊 婦 探 偵 ・ 暮 林 美 央 が 大 活 躍 す る シ リ ー ズ 第 三 弾 。 第 一 子 妊 娠 中 に 出 合 「 た 事 件 を 暖 炉 の 前 で 回 想 し て 語 る 「 バ ル ー ン ・ タ ウ ン の 手 毬 唄 」 「 幻 の 妊 婦 」 の 二 編 、 作 家 か ら 出 題 ト さ れ た 本 格 ミ ス テ リ 短 編 の 謎 解 き に 挑 戦 す る 「 読 書 す る コ ッ プ の 謎 」 、 密 室 盗 難 事 件 に ま つ わ る 陰 謀 を 解 決 す る 「 九 か 月 で は 遅 す ぎ る 」 、 以 上 ュ ー モ ア 溢 れ る 四 編 を 収 録 。 〈 本 格 〉 43903 ー 9 43901 2

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り は じ め る 。 語 り 手 の 第 一 は 、 冒 頭 で す で に 登 場 し て い る 椎 名 。 大 学 入 学 の た め 関 東 か ら 東 北 の 町 に 引 っ 越 し て き た ば か り の 、 一 人 暮 ら し に も 学 生 生 活 に も 不 安 を 抱 い て い る 普 通 の 男 子 だ 。 い か に も 頼 り な い 彼 が お っ か な び つ く り 初 日 を 過 ご し て い る と 、 い く つ か 年 上 に み え る 男 に 声 を か け ら れ る 。 黒 い シ ャ ツ に プ ラ ッ ク レ ザ ー の パ ン ツ と い う い で た ち で 、 ど こ と な く 悪 魔 じ み た 雰 囲 気 を も っ こ の 男 が 、 一 一 日 後 に 椎 名 を 書 店 襲 撃 に 連 れ だ す こ と に な る 河 崎 。 な ん と か 安 全 運 転 で 乗 り 切 り た い 前 者 と ざ っ く は ら ん な 後 者 、 対 照 的 な 一 一 人 の や り と り は 微 苦 笑 を 誘 う が 、 最 初 の 章 の 終 わ り で 早 く も 、 「 一 緒 に 本 屋 を 襲 わ な い か 」 と 突 飛 な 犯 罪 を も ち か け ら れ 、 椎 名 は た じ た じ 。 あ わ れ 、 " 僕 。 の 運 命 や い か に 、 と い う 喜 劇 的 な 展 開 に な る 。 章 が 替 わ っ て 紹 介 さ れ る 第 一 一 の 語 り 手 は 、 " わ た し 。 こ と 琴 美 だ 。 ペ ッ ト シ ョ ッ プ に 勤 め る す こ 英 語 に 堪 能 な 一 一 十 一 一 歳 。 な か な か 勝 ち 気 で 、 健 や か に 育 っ た 活 発 な 女 性 と い う と こ ろ だ ろ う 。 椎 名 の 物 語 か ら 遡 る こ と 一 一 年 前 、 彼 女 は 夕 刻 の 市 街 地 を 、 行 方 不 明 に な っ た 犬 を 捜 し て 歩 い て い る 。 探 索 の 相 棒 は 同 居 人 の ド ル ジ 。 大 ら か な 心 を も つ 、 プ ー タ ン か ら の 男 子 留 学 生 。 た ど し ゅ ん ぶ う た い と う た ど し い 日 本 語 と 流 暢 な 英 語 が チ ャ ン ポ ン に な っ た 、 春 風 駘 蕩 た る 会 話 を か わ す 琴 美 と ド ル ジ は 、 轢 き 逃 げ さ れ た 猫 を 埋 葬 す べ く は い っ た 立 人 禁 止 の 公 園 で 、 肌 が 粟 立 つ よ う な 三 人 の 男 女 に 遭 遇 す る 。 聞 こ え て く る 話 の 中 身 か ら す る と 、 市 内 で 最 近 連 続 し て 発 生 し て い る " ペ ッ ト 殺 し 。 の 犯 人 グ ル ー プ ら し い 。 残 忍 で 不 気 味 な 連 中 か ら 、 琴 美 た ち は 無 事 に 逃 れ る こ と が で き る 4 ん っ , つ 、 か ? ・ さ か の ほ

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若 竹 七 海 〈 本 格 〉 小 鳩 君 と 小 佐 内 さ ん は 、 恋 愛 関 係 に も 依 存 関 係 に も な い が 互 恵 関 係 に あ る 高 校 一 年 生 。 米 澤 穂 信 今 日 も 一 一 人 は 手 に 手 を 取 っ て 、 清 く 慎 ま し い 小 市 民 を 目 指 す 。 そ れ な の に 、 一 一 人 の 前 に 春 期 限 定 は 頻 繁 に 謎 が 現 れ る 。 名 探 偵 面 な ど し て 目 立 ち た く な い の に 、 な ぜ か 謎 を 解 く 必 要 に 迫 い ち ご タ ル ト 事 件 ら れ る 小 鳩 君 は 、 果 た し て 小 市 民 の 星 を 搬 み 取 る こ と が で き る の か ? 文 庫 書 き 下 ろ し 。 〈 本 格 〉 小 市 民 た る も の 、 日 々 を 平 穏 に 過 ご す 生 活 態 度 を 獲 得 せ ん と 希 求 し 、 そ れ を 妨 げ る 事 々 米 澤 穂 信 に 対 し て は 断 固 と し て 回 避 の 立 場 を 取 る べ し 。 賢 し ら に 名 探 偵 を 気 取 る な ど も 「 て の ほ 夏 期 限 定 か 。 諦 念 と 儀 礼 的 無 関 心 を 心 の 中 で 育 ん で 、 そ し て い っ か 撼 む ん だ 、 あ の 小 市 民 の 星 を ー ト ロ ピ カ ル バ フ 工 事 件 そ ん な 小 鳩 君 の 、 こ の 夏 の 運 命 を 左 右 す る の は 〈 小 佐 内 ス イ ー ッ セ レ ク シ ョ ン ・ 夏 〉 〈 青 春 ミ ス テ リ 〉 一 九 九 一 年 四 月 。 雨 宿 り を す る ひ と り の 少 女 と の 偶 然 の 出 会 い が 、 謎 に 満 ち た 日 々 へ の 米 澤 穂 信 扉 を 開 け た 。 遠 い 国 か ら は る ば る お れ た ち の 街 に や っ て 来 た 少 女 、 マ ー ヤ 。 彼 女 と 過 ご 曰 さ よ な ら 妖 精 す 、 謎 に 満 ち た 日 常 。 そ し て 彼 女 が 帰 国 し た 後 、 お れ た ち の 最 大 の 謎 解 き が 始 ま る 。 忘 引 れ 難 い 余 韻 を も た ら す 、 出 会 い と 祈 り の 物 語 。 『 犬 は ど こ だ 』 の 著 者 の 清 新 な 代 表 作 ! 〈 バ ラ エ テ ィ 〉 月 刊 社 内 報 の 編 集 長 に 抜 擢 さ れ 、 若 竹 七 海 の 不 完 全 燃 焼 ぎ み な 生 活 は ど こ へ や ら 。 慣 れ ぬ カ メ ラ 片 手 に 創 刊 準 備 も 怠 り な く 。 そ こ へ 「 小 説 を 載 せ ろ 」 と の お 達 し 。 プ ロ を 网 頼 む 予 算 と て な く 社 内 調 達 ま ま な ら ず 、 大 学 時 代 の 先 輩 に 泣 き つ い た と こ ろ 、 匿 名 作 家 を 紹 介 さ れ る 。 か く し て 掲 載 さ れ た 十 一 一 の 物 語 が 謎 を 呼 ぶ 、 贅 を 凝 ら し た デ ビ ュ ー 作 。 ひ ょ ん な こ と で 知 り 合 い 、 わ た し こ と 若 竹 七 海 に 忘 れ が た い 印 象 を 残 し た 一 ノ 瀬 妙 子 。 そ れ か ら 数 か 月 も し な い う ち に 自 殺 を 図 り 、 植 物 状 態 に な っ て い る と い う 。 悲 報 を 聞 い た 折 も 折 、 当 の 妙 子 か ら 『 手 記 』 が 届 い た 。 鬼 気 迫 る 内 容 に 慄 然 と し な が ら も 、 真 相 を 知 ろ う と 孤 独 な 闘 い が 始 ま る 。 若 竹 七 海 ふ ん だ り け っ た り の 探 偵 行 は 何 処 へ 辿 り 着 く ? 日 本 探 偵 小 説 の 嚆 矢 と い え る 黒 岩 涙 香 の 「 無 惨 」 に 始 ま り 、 翻 訳 、 研 究 に も 大 き な 足 跡 を 残 し た 小 酒 井 不 木 の 「 闘 争 」 ほ か の 代 表 作 を 配 し 、 乱 歩 ・ 宇 陀 児 と 並 ぶ 三 羽 烏 と い わ 曰 れ た 甲 賀 三 郎 の カ 作 長 編 「 支 倉 事 件 」 「 黄 鳥 の 嘆 き ー 等 を 収 め た 探 偵 小 説 フ ァ ン 待 望 の 一 冊 。 全 巻 に 中 島 河 太 郎 編 の 著 者 略 年 譜 を 付 し た 。 解 説 Ⅱ 中 島 河 太 郎 挿 絵 Ⅱ 高 井 貞 一 一 若 竹 七 海 〈 サ ス ペ ン ス 〉 心 の な か の 冷 た い 何 か 黒 岩 涙 香 ・ 小 酒 井 不 木 ・ 甲 賀 三 郎 日 本 探 偵 小 説 全 集 1 黒 岩 涙 香 小 酒 井 不 木 集 甲 賀 三 郎 ほ く の ミ ス テ リ な 日 常 〈 本 格 〉 45101 ー 2

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イ ヌ ッ ゲ の 植 え 込 み が 並 ぶ 、 通 り に 出 た 。 「 ( で も さ 、 も し 、 あ い つ ら が ペ ッ ト 殺 し だ っ た ら 、 ど う す る ? ) 」 「 ( ど う も し な い ) 」 ド ル ジ が 笑 う 。 「 ( プ ー タ ン に は あ あ い う 若 者 な ん て い な い で し ょ ? だ か ら 、 ド ル ジ は び ん と 来 な い ん だ っ て ) 」 横 を 行 く ド ル ジ は そ こ で 、 う ー ん 、 と 唸 っ て 腕 を 組 ん だ 。 「 ( 若 者 に も い ろ い ろ い る よ 。 た だ 、 し く ら 伝 統 を 小 馬 鹿 に す る 若 者 で も 、 プ ー タ ン に は 宗 教 が あ る か ら 、 少 し 違 う か も し れ な い 。 、 寺 院 の 前 で は そ れ な り に し お ら し く な る よ ) 」 と 言 う 。 「 ( 悪 行 を 積 む と 、 い っ か し つ べ 返 し が 来 る か ら ね ) 」 「 そ う い う の い い な あ 」 わ た し は 本 心 か ら 田 5 っ た 。 「 ソ ウ デ ス カ 」 「 ( 河 崎 が さ 、 馬 鹿 み た い に こ う 言 っ て た こ と が あ る ん だ け ど ) 」 河 崎 の 、 あ の 憎 ら し い く ら い に 整 っ た 顔 を 思 い 出 す 。 「 ( 宗 教 も レ ッ サ ー パ ン ダ も 存 在 し な い 国 に 住 む 必 要 が あ る か 、 っ て ) 」 「 ( レ ッ サ ー パ ン ダ ? ) 」 「 ( 縫 い ぐ る み み た い な 恰 好 で 、 の ろ の ろ し た 、 ア ラ イ グ マ の 仲 間 み た い な や つ 。 市 内 の 動 物 園 に も い る け ど ) 」 そ う 説 明 を し な が ら 、 別 名 を 思 い 出 し た 。 「 Redpanda よ 」 「 ( あ あ 、 そ れ な ら プ ー タ ン に い る 。 間 の 抜 け た 、 可 愛 い 顔 を し て い る や っ ) 」 「 ( 誠 実 な 宗 教 と 野 生 の レ ッ サ ー パ ン ダ ) 」 わ た し は リ ズ ム 良 く 言 っ た 。 「 ( プ ー タ ン に は ど っ ち

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「 チ ャ イ ム を 押 し て す ぐ に 出 て こ な け れ ば 、 留 守 だ 」 僕 は う な ず い て か ら 、 時 計 を 見 た 。 山 田 と 約 東 し た 時 間 が 近 づ い て い る 。 「 そ ろ そ ろ 学 校 へ 行 か な く ち ゃ い け な い ん だ 」 玄 関 で 、 河 崎 の 靴 が 目 に 人 っ た 。 無 造 作 に 置 か れ た 赤 い バ ス ケ ッ ト シ ュ ー ズ が 泥 ま み れ に な っ て い る 。 千 切 れ た 草 や 土 も つ い た ま ま だ 。 書 店 を 襲 う の に こ ん な に 汚 れ て し ま っ た の か 、 と 感 心 し て し ま っ た 。 一 緒 に 行 っ た 僕 の 靴 は そ こ ま で は 汚 れ て い な か っ た の で 、 た ぶ ん そ れ は 活 躍 や 熱 心 さ の 違 い の あ ら わ れ な の か も し れ な い な 、 と も 田 5 っ た 。 大 学 の 売 店 前 で 山 田 と 佐 藤 と 合 流 し 、 他 愛 な い 会 話 を は じ め る と 、 僕 の 身 体 に 太 平 楽 な 思 い が 広 が り は じ め た 。 ま る で 日 干 し に さ れ た 布 団 が 乾 く よ う に 、 僕 の 中 の 後 ろ め た さ が 蒸 発 し て 新 年 度 が は じ ま っ た は か り の せ い か 、 構 内 は 学 生 で 溢 れ て い た 壁 に は サ ー ク ル の 勧 誘 チ ラ シ が 貼 ら れ て い る し 、 そ こ こ こ で 、 新 人 生 が 声 を か け ら れ て い る 。 盗 ん で き た と 思 わ れ る 、 酒 屋 の 看 板 に 紙 が 被 せ ら れ 、 サ ー ク ル の 名 前 が 大 き く 書 か れ た り も し て い た 。 構 内 の 食 堂 で 、 板 張 り の 安 っ ぽ い 長 机 に 三 人 で 座 り 、 カ レ ー ラ イ ス を 食 べ る 。 「 講 義 、 ど れ を 取 る ? 」 と 、 カ リ キ ュ ラ ム の 一 覧 表 を 広 け て 、 佐 藤 が 言 っ た 。 彼 の 白 い ジ ャ ケ ッ ト は 洒 落 て い る が 、 買 っ た ば か り な の は 明 白 だ 。 173

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処 理 の 追 い っ か な い 工 場 の よ う に パ ニ ッ ク を 起 こ し て し ま う 恐 れ が あ っ た 。 ひ と つ ず つ ゆ っ く り と 考 え る 。 猫 の 尻 尾 に く じ を つ け た 、 そ の 犯 人 は 河 崎 だ 。 日 本 語 が 読 め な い か ら だ 。 そ れ で 説 明 が つ く 。 河 崎 は き っ と 、 新 聞 を 読 ん で ほ し か っ た の だ 。 書 店 を 襲 っ た こ と が 新 聞 に 載 っ て い る か ど う か 、 載 っ て い る の だ と す れ ば そ の 内 容 を 、 彼 は 知 り た か っ た 。 僕 の と こ ろ に 来 て 、 「 新 聞 を 読 ん で く れ な い か 」 と 頼 む こ と も で き た か も し れ な い の に 、 そ う は し な か っ た 。 も っ と 回 り く ど い 方 法 を 選 ん だ 。 な ぜ か 。 外 国 人 だ と い う こ と を 、 隠 し た か っ た か ら だ 。 シ ッ ポ サ キ マ ル マ リ の 尻 尾 に く じ を 結 わ え 、 僕 の 目 に と め さ せ る 。 僕 は ど う せ 身 近 に 知 り 合 し が い な い か ら 、 隣 人 に 相 談 に 行 く 。 そ し て 、 く じ が 当 選 し て い る か を 確 認 し よ う と 、 新 聞 を 手 に 取 る 。 僕 は 新 聞 を 配 達 し て も ら っ て い な い し 。 で 、 そ こ で 自 然 を 装 っ て 、 と こ ろ で 俺 た ち の こ と は ニ ュ ー ス に な っ て い る か な 、 と 訊 ね る 。 そ う う ま く 事 が 進 む と は 言 い 切 れ な い け れ ど 、 可 能 性 は 高 い シ ナ リ オ だ と 思 う 。 あ の 時 の 僕 は 、 猫 が く じ を 運 ん で き た と い う 突 飛 な 出 来 事 に 気 を 取 ら れ 、 河 崎 が 新 聞 を 読 ん で み て く れ 、 と 言 っ て き て も 、 違 和 感 は 感 じ な か っ た 。 彼 が 日 常 的 に た ぶ ん 、 あ れ は コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア か ど こ か で 買 っ て き た 新 聞 に 違 い な い 。 296

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す 。 そ れ か ら マ ン シ ョ ン の 駐 輪 場 へ 出 た 。 よ う や く 一 息 つ く 。 足 が 絡 ま っ て 、 わ た し は バ ラ ン ス を 崩 し た 。 地 面 に 片 膝 を つ い た の 革 靴 が 近 く に 転 が っ た 。 「 大 丈 夫 、 で す か 」 ド ル ジ が 手 を 貸 し て く れ る 。 靴 を 拾 い 上 げ て 、 履 き な お す 。 ド ル ジ の ほ う は 大 き く 一 呼 吸 を し た だ け で 、 苦 し そ う な 表 情 の か け ら も 見 せ な か っ た 。 「 結 構 、 走 っ た の に 、 よ く 平 気 だ ね 」 「 ヘ イ キ ? 」 ド ル ジ は 、 そ の 言 葉 を 味 わ う よ う に 繰 り 返 し た 。 「 ( プ ー タ ン は 日 本 よ り 高 い 場 所 に あ る か ら 、 ず っ と 空 気 が 薄 い ん だ 。 だ か ら か も し れ な い 。 こ っ ち で 走 る ほ う が 楽 だ ) 」 「 ( せ つ か く 買 っ た 傘 だ っ た の に 、 も っ た い な か っ た ね ) 」 「 ( そ の た め に 買 っ た ん だ か ら ) 」 「 え 」 わ た し は 驚 き の 声 を 上 げ る 。 「 ( そ の た め っ て 、 襲 わ れ る の が 分 か っ た の ? ) 」 「 ( 念 の た め だ よ 。 さ っ き 歩 い て い た ら 、 道 路 の 鏡 に 車 が 通 る の が 映 っ た 。 誰 か を 捜 し て い る み た い だ っ た か ら ) 」 「 ( そ の た め に 、 傘 を 買 っ た わ け ? ) 」 「 ( 使 え そ う な も の っ て 意 外 に な い ん だ ね ) 」 ド ル ジ が お ど け た 顔 を し た 。 「 ( プ ー タ ン っ て 、 そ ん な ふ う に 危 機 管 理 の 行 き 届 い て い る 国 な ん だ っ け ) 」 の ど か 「 ( と ん で も な い ) 」 ド ル ジ が ぶ る ぶ る と 首 を 横 に 振 っ た 。 「 ( 僕 の 国 は 長 閑 で 、 国 民 は み ん な 穏 や か だ よ 。 仏 教 の 国 だ ) 」 。 茶 色