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検索対象: 完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集

完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集から 411件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集


連 句 編 菜 の 花 や の 巻 : 牡 丹 散 て の 巻 : 俳 文 編 新 花 つ み : ・ 『 む か し を 今 』 序 : 『 芭 蕉 翁 付 合 集 』 序 : 『 春 泥 句 集 』 序 : 木 の 葉 経 ・ : 洛 東 芭 蕉 庵 再 興 記 : 解 説 : 蕪 村 略 年 譜 ・ 蕪 村 集 初 句 索 引 : 原 文 現 代 語 訳 月 夜 の 卯 兵 衛 : ・ : 一 一 一 一 三 歳 末 弁 : ・ ・ : 一 一 一 一 五 弁 慶 図 賛 : 冬 木 だ ち の 巻 : 暉 峻 康 隆 注 解 松 尾 靖 秋 校 注 ・ 訳 原 文 現 代 語 訳

完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集


連 句 編 菜 の 花 や の 巻 : 牡 丹 散 て の 巻 : 俳 文 編 新 花 つ み : ・ 『 む か し を 今 』 序 : 『 芭 蕉 翁 付 合 集 』 序 : 『 春 泥 句 集 』 序 : 木 の 葉 経 ・ : 洛 東 芭 蕉 庵 再 興 記 : 解 説 : 蕪 村 略 年 譜 ・ 蕪 村 集 初 句 索 引 : 原 文 現 代 語 訳 月 夜 の 卯 兵 衛 : ・ : 一 一 一 一 三 歳 末 弁 : ・ ・ : 一 一 一 一 五 弁 慶 図 賛 : 冬 木 だ ち の 巻 : 暉 峻 康 隆 注 解 松 尾 靖 秋 校 注 ・ 訳 原 文 現 代 語 訳

完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集


つ け あ い 蕉 一 座 の 連 句 に は 、 一 巻 の 基 調 と し て 濃 密 な 現 実 性 が 漂 っ て い た し 、 そ の 付 合 も 匂 付 と し て 余 情 が 重 視 さ れ ろ う ま ん て い る が 、 蕪 村 一 派 の 作 品 で は 、 浪 漫 的 な も の が 主 調 と な り 、 付 合 の 運 び も 隠 微 な 余 情 を さ ぐ る と い う よ り 集 は 、 も っ と あ ら わ な 印 象 的 構 成 を 選 ん で い る 。 こ の こ と は ま た 、 彼 の 発 句 の 性 質 に つ な が る 点 で も あ る 。 村 俳 文 で は 、 『 新 花 つ み 』 「 『 春 泥 句 集 』 序 」 「 洛 東 芭 蕉 庵 再 興 記 」 な ど に 、 達 意 な 筆 力 が 認 め ら れ る 。 蕪 参 考 文 献 1 本 文 『 蕪 村 集 一 茶 集 』 暉 峻 康 隆 / 川 島 っ ゅ 日 本 古 典 文 学 大 『 蕪 村 自 筆 句 帳 』 尾 形 仂 筑 摩 書 房 昭 四 九 系 岩 波 書 店 昭 三 四 『 蕪 村 集 』 大 谷 篤 蔵 / 岡 田 利 兵 衛 / 島 居 清 古 典 俳 文 学 『 与 謝 蕪 村 集 ・ 小 林 一 茶 集 』 栗 山 理 一 / 中 島 斌 雄 古 典 日 大 系 貶 集 英 社 昭 四 七 本 文 学 全 集 筑 摩 書 房 昭 三 五 『 蕪 村 秀 句 』 水 原 秋 桜 子 春 秋 社 昭 三 八 評 論 ・ 研 究 『 与 謝 蕪 村 』 大 礒 義 雄 俳 句 シ リ ー ズ 桜 楓 社 昭 四 一 『 近 世 俳 句 俳 文 集 』 栗 山 理 一 / 山 下 一 海 / 丸 山 一 彦 / 松 尾 『 詩 人 与 謝 蕪 村 の 世 界 』 森 本 哲 郎 至 文 堂 昭 四 四 靖 秋 日 本 古 典 文 学 全 集 小 学 館 昭 四 七 『 与 謝 蕪 村 』 安 東 次 男 日 本 詩 人 選 筑 摩 書 房 昭 四 五 『 連 歌 俳 諧 集 』 金 子 金 治 郎 / 暉 峻 康 隆 / 中 村 俊 定 日 本 古 『 潁 原 退 蔵 著 作 集 』 第 十 三 巻 中 央 公 論 社 昭 五 四 典 文 学 全 集 小 学 館 昭 四 九 『 座 の 文 芸 蕪 村 連 句 』 暉 峻 康 隆 小 学 館 昭 五 三 注 釈 ・ 評 釈 『 与 謝 蕪 村 集 』 潁 原 退 蔵 / 清 水 孝 之 日 本 古 典 全 書 朝 日 『 与 謝 蕪 村 集 』 清 水 孝 之 新 潮 日 本 古 典 集 成 新 潮 社 昭 新 聞 社 昭 三 一 一 五 四 『 蕪 村 ・ 一 茶 』 清 水 孝 之 / 中 村 草 田 男 / 栗 山 理 一 日 本 古 『 蕪 村 集 』 村 松 友 次 鑑 賞 日 本 の 古 典 尚 学 図 書 昭 典 鑑 賞 講 座 角 川 書 店 昭 三 二 五 六 に お い づ け

完訳 日本の古典 第五十八巻 蕪村集 一茶集


一 「 か た け 」 は 片 食 。 朝 夕 一 一 食 け ふ 一 か た け た ら へ ざ り し さ へ 、 か な し へ - つ は く の う ち 、 一 回 の 食 事 。 一 食 。 く 思 ひ 侍 る に 、 古 へ 翁 の 漂 泊 、 か ゝ る 事 ニ 芭 蕉 を さ す 。 0 句 帖 の 享 和 三 日 み 、 な る べ し 年 ( 一 八 0 一 D 十 月 十 二 日 の 条 に 見 え 、 集 さ ん ど し ぐ れ ぐ も 下 総 行 脚 中 、 芭 蕉 忌 を 迎 え て 詠 ん ( 享 和 句 帖 ) 茶 三 度 く ふ 旅 も っ た い な 時 雨 雲 だ 句 。 同 時 の 作 に 「 影 ば ふ し の 翁 に 似 た り 初 時 雨 」 が あ る 。 旅 中 に 芭 蕉 忌 を 迎 え 、 祖 翁 の 漂 泊 の 昔 を し の ん で 詠 ん だ 句 で あ る 。 こ う し て 旅 一 鼎 は 六 十 四 卦 の 一 で 、 巽 先 で 人 の や っ か い に な り な が ら 、 ど う や ら 三 度 の 食 に こ と 欠 か ず に い ら れ る の 下 ・ 離 上 の 卦 で あ る 。 離 は 火 も 、 昔 の 芭 蕉 翁 の き び し い 旅 を 思 う と 、 そ れ さ え も っ た い な い 気 が す る 、 と い を 、 巽 は 風 を 表 し 、 火 風 す な わ ち う の で あ る 。 真 意 は 、 旅 に や せ た 芭 蕉 の 姿 を 思 い 浮 べ 、 そ れ を 心 の さ さ え に し 鼎 で あ る 。 ま た 、 巽 は 木 を 表 す か て 、 放 浪 の 生 活 に 耐 え よ う と い う 気 持 な の で あ ろ う 。 芭 蕉 忌 は 時 雨 降 る こ ろ で 、 ら 、 木 を 火 中 に 投 じ て 鼎 で 煮 炊 き た ん で ん す る こ と を 示 す 。 『 家 伝 』 に 「 聖 人 時 雨 忌 と も よ ば れ る の で 、 下 五 に 「 時 雨 雲 」 と す え た も の 。 季 語 は 「 時 雨 」 。 た て ま っ ハ 亨 シ テ 以 テ 上 帝 ニ 享 リ 、 大 亨 シ テ 以 テ 聖 賢 ヲ 養 フ 」 と あ り 、 そ れ 火 風 鼎 を 自 己 の 境 涯 に 転 じ た も の 。 ニ 菜 を た き こ ん だ 雑 炊 。 原 本 に は 「 菜 雑 水 」 と あ る 。 0 享 和 三 年 十 月 作 。 よ る な ざ ふ す ゐ ( 享 和 句 帖 ) 夜 / 、 の 雪 を 友 也 菜 雑 炊 え き き よ う こ れ は 『 易 経 』 を 俳 訳 し た 作 で あ る 。 聖 天 子 は 、 盛 大 な 料 理 を も っ て 天 下 の 賢 0 享 和 三 年 十 月 作 。 『 文 化 句 者 た ち を 饗 応 す る と い う が 、 貧 し い 自 分 は 、 客 を も て な す ど こ ろ か 、 毎 夜 菜 雑 帖 』 に は 「 垣 添 ひ に ゆ で 湯 け ぶ 炊 を す す り 、 雪 を 友 と し て わ ず か に 心 を 慰 め て い る だ け だ 、 と い う 意 。 王 宮 の り や 春 の 雨 」 ( 文 化 元 年 ) と 改 め て 大 饗 を 反 転 し て 、 貧 者 の 雑 炊 を 点 出 し た と こ ろ が 、 い か に も 一 茶 ら し く て お も あ る が 、 「 春 の 雨 」 で は 効 果 は 半 減 し ろ 、 。 句 帖 に よ る と 、 こ の こ ろ は し き り に 『 易 経 』 や 『 詩 経 』 の 読 習 ・ 俳 訳 す る 。 改 悪 の 一 例 で あ る 。 ほ か に ′ 一 も 霙 を 詠 ん だ 句 で は 「 酒 菰 の 戸 口 明 に 専 念 し て い た 。 季 語 は 「 雪 」 。 よ る て い

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完 訳 日 本 の 古 典 58 蕪 村 集 一 茶 集 栗 山 理 ー ・ 暉 峻 康 隆 ・ 丸 山 一 彦 ・ 松 尾 靖 秋 校 注 ・ 訳 0 り 0 小 学 館

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茶 集 3 % 年 号 西 暦 年 齢 一 茶 事 項 マ 一 瓢 撰 『 西 歌 仙 』 、 成 美 追 善 集 『 あ ら れ 供 養 』 、 洞 々 撰 『 的 申 集 』 な ど に 入 集 。 一 月 二 十 八 日 、 江 戸 に 入 り 、 ニ 月 四 日 、 再 び 下 総 へ 赴 く 同 月 四 月 十 八 日 、 完 来 没 。 七 十 歳 。 五 八 日 、 一 瓢 、 江 戸 を 去 り 、 伊 豆 玉 沢 の 妙 法 華 寺 に 移 る 。 三 月 、 月 ~ 七 月 、 諸 国 大 旱 。 九 月 、 英 船 、 前 年 来 の 疥 癬 に 苦 し む 。 四 月 ~ 五 月 、 房 総 方 面 を 巡 回 。 五 月 安 房 に 来 る 。 十 月 二 十 一 日 、 白 芹 二 十 二 日 、 常 陸 潮 来 の 本 間 家 で 芭 蕉 の 遺 墨 遺 品 を 見 る 。 同 月 二 没 。 十 六 日 よ り 鹿 島 ・ 銚 子 に 遊 ぶ 。 七 月 四 日 、 柏 原 に 帰 着 。 九 月 、 文 虎 と 両 吟 。 こ の 年 、 鶯 笠 述 ・ 一 茶 校 『 芭 蕉 葉 船 』 刊 。 マ 閑 斎 撰 『 長 櫃 』 、 八 朗 撰 『 な り か や 』 な ど に 入 集 。 文 政 元 一 八 一 八 6 5 一 月 二 十 七 日 、 素 玩 来 訪 。 ニ 月 五 日 、 素 玩 を 案 内 し て 湯 田 中 に 芝 山 、 『 高 館 俳 軍 記 』 を 編 み 、 道 彦 を ( 4 ・ ) 赴 き 、 希 杖 亭 で 三 吟 。 五 月 四 日 、 長 女 さ と 生 れ る 。 八 月 三 日 、 非 難 戸 隠 山 参 詣 、 翌 日 飯 綱 山 に 登 る 。 九 月 、 文 路 の た め に 『 お ら が 四 月 、 三 か 年 間 倹 約 令 。 五 月 、 英 世 』 出 版 を 計 画 ( 未 刊 に 終 る ) 。 十 月 九 日 よ り 、 上 田 向 源 寺 に 十 人 ゴ ル ト ン 、 浦 賀 で 貿 易 を 求 め る 。 数 日 滞 在 。 六 月 十 二 日 、 葛 三 没 。 五 十 七 歳 。 〇 『 だ ん 袋 』 は 、 こ の 年 よ り 文 政 六 年 に 至 る 句 稿 。 七 月 、 関 東 諸 村 の 遊 楽 禁 止 。 マ 素 玩 撰 『 多 羅 葉 集 』 、 李 尺 撰 『 あ り の ま ま 』 、 士 由 撰 『 美 佐 古 鮓 』 な ど に 入 集 。 三 月 七 日 、 明 専 寺 の 鷹 丸 溺 死 。 こ れ を 憐 れ む 文 を 作 る 。 同 月 十 関 四 月 、 幕 府 の 財 政 窮 迫 。 七 月 、 四 日 、 江 戸 の 太 節 へ 江 戸 俳 壇 の 腐 敗 を 痛 罵 し た 書 簡 を 送 る 。 四 価 格 引 下 げ 令 を 出 す 。 九 月 六 日 、 月 十 六 日 、 奥 羽 行 脚 に 出 立 し た が 心 進 ま ず 引 き 返 し た 、 と い う の は 道 彦 没 。 六 十 三 歳 。 十 ニ 月 、 清 船 、 虚 構 か 。 六 月 二 十 一 日 、 さ と 、 痘 瘡 で 死 ぬ 。 七 月 三 日 よ り 瘧 壱 岐 に 漂 着 。 を 病 む 。 九 月 ~ 十 月 、 長 沼 連 と 歌 仙 を 巻 く 。 十 ニ 月 三 日 、 江 戸 に 赴 こ う と し た が 中 止 。 〇 『 八 番 日 記 』 は こ の 年 初 よ り 文 政 四 年 末 に 至 る 句 日 記 。 『 お ら が 春 』 は 、 こ の 一 年 間 の 句 文 集 。 『 大 叺 』 は 、 こ の 年 よ り 文 政 四 年 関 連 事 項

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ば せ を を う つ け あ ひ し ふ じ よ 『 芭 蕉 翁 付 合 集 』 序 集 0 俳 諧 を 学 ぶ に は 、 ま ず 芭 蕉 の 句 あ ん し よ う 村 を 暗 誦 す る 必 要 が あ る と 説 く 。 蕪 十 、 ゝ 、 。 し 力 し の 継 句 を ま な ば ん に は 、 ま づ 蕉 翁 の 句 を 暗 記 し 、 付 三 句 の は こ び を 一 連 句 。 ニ 発 句 と 脇 と 第 三 句 。 脇 は 発 句 と な か う が ヘ し る べ し 。 三 日 、 翁 の 句 を 唱 へ ざ れ ば 、 ロ む ば ら を 生 ず べ し 。 さ れ ど の 言 外 の 意 を 受 け て 、 そ れ を 継 ぐ よ う に 付 け 、 第 三 は 発 句 ・ 脇 に 対 翁 の 句 々 、 ひ ろ く 諸 集 に あ り て 見 や す か ら ず 。 よ て 、 こ れ を 抄 出 し て 、 こ れ を し て 転 ず る の を 本 意 と す る 。 三 「 か ん が へ 」 の 音 便 。 つ づ ま や す な は 約 か に し 、 道 に こ ゝ ろ ざ し あ る も の あ れ ば 則 ち 与 ふ 。 門 下 の 小 子 、 つ ひ に 木 四 茨 。 こ こ は 荒 れ て し ま う こ と 。 詩 想 が か れ る 、 ほ ど の 意 。 五 出 版 す る 。 六 安 永 三 年 ( 一 七 七 四 ) 八 月 。 セ 京 都 。 ^ 蕪 村 の 別 号 。 に 刻 み て 書 写 の 労 を は ぶ く と い ふ 。 安 永 甲 午 中 秋 六 か ふ ご つ ぎ く お き な 四 し こ あ ん 平 安 紫 狐 庵 蕪 村 誌 つ け せ う し 五

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蕪 村 集 205 洛 東 ば せ を 庵 に て さ い か た し ぐ れ 一 京 都 市 左 京 区 一 乗 寺 才 形 0 ・ ち ょ う こ ん ぶ く じ ど う ( 蕪 村 句 集 ) 冬 ち か し 時 雨 の 雲 も こ ゝ よ り ぞ 町 の 金 福 寺 に 、 蕪 村 は 樋 口 道 り ゅ う ら く ば く 立 と 共 に 芭 蕉 庵 を 再 興 し 、 「 洛 東 よ う や く 冬 も 近 づ き 、 四 辺 の 風 物 も 落 莫 と し た 眺 め に な っ て き た 。 や が て 洛 北 芭 蕉 庵 再 興 記 」 ( ↓ 二 〇 一 一 ハ -) を 書 の 空 に は 名 物 の 時 雨 が 訪 れ て く る で あ ろ う が 、 そ の 時 雨 の 雲 も こ の 丘 上 の 芭 蕉 い て い る 。 な お 「 洛 東 芭 蕉 庵 落 成 じ も く た ま わ 日 と 前 書 し た 「 耳 目 肺 腸 こ ゝ に 玉 庵 か ら 湧 き 起 る に ち が い な い 、 の 意 。 時 雨 を 好 ん だ 芭 蕉 を 追 慕 し た 吟 で あ り 、 同 時 に 芭 蕉 庵 を 再 興 し 、 蕪 村 一 派 の 俳 席 を こ こ に 設 け た こ と か ら も 、 正 風 復 興 巻 ば せ を 庵 」 ( 落 日 庵 句 集 ) と い う 句 も あ る 。 へ の 自 負 と 決 意 も こ め ら れ て い よ う 。 そ れ ほ ど に 張 り つ め た 格 調 で あ る 。 季 語 は 「 冬 ち か し 」 。 く す し ぐ れ ( 蕪 村 句 集 ) 一 時 雨 が 、 連 歌 以 来 、 風 雅 の 楠 の 根 を 静 に ぬ ら す 時 雨 哉 好 題 材 と さ れ た の は 、 初 冬 の 空 を 乱 し て 移 行 す る 時 雨 の す み や 寺 院 の 境 内 な ど で あ ろ う 。 急 に 時 雨 が は ら は ら と 降 っ て き た 。 軒 端 を 打 ち 、 庭 し め か な 変 化 に あ っ た 。 蕪 村 は そ の 伝 石 を た た く 音 と と も に た ち ま ち 地 面 は 湿 っ て く る 。 境 内 に 楠 の 大 樹 が あ る が 、 統 を 継 承 し な が ら 、 こ れ を 純 粋 な は じ め の う ち は 茂 り あ っ た 枝 葉 に さ え ぎ ら れ て 、 そ の 下 陰 は 乾 い た 色 を 見 せ て 感 性 の 世 界 に 転 化 し よ う と 試 み て い た が 、 だ ん だ ん 雨 が 降 り つ の る う ち に 、 幹 か ら 根 も と へ と 濡 れ て き た 、 の 意 。 い る 。 時 雨 は 長 く 降 り つ づ く 雨 で は な い だ け に 、 短 い 時 間 の 経 過 の う ち に 時 雨 の 本 情 冬 の 部 し づ か

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249 蕪 村 略 年 譜 天 明 元 一 七 八 一 九 一 七 八 〇 十 一 月 几 董 と の 両 吟 歌 仙 『 も ゝ す も ゝ 』 ( 蕪 村 七 部 集 の 一 ) 成 り 、 こ 十 一 月 十 六 日 、 三 浦 樗 良 没 す ( 五 十 れ に 序 を 書 く 二 歳 ) 。 〇 「 農 家 飼 馬 図 」 を 描 く 。 五 月 二 十 八 日 、 「 芭 蕉 庵 再 興 記 」 を 自 筆 し て 金 福 寺 に 納 む 。 四 月 二 十 九 日 、 山 本 風 律 没 す ( 八 十 十 ニ 月 中 旬 、 其 角 の 句 稿 を 得 て 、 そ の 像 を 描 き 、 こ れ に 賛 を 付 す 四 歳 ) 。 正 月 「 春 景 農 家 飼 馬 図 」 を 描 く 。 三 月 吉 野 の 花 見 に 赴 く 五 月 『 花 鳥 篇 』 ( 蕪 村 七 部 集 の 一 ) 刊 。 こ れ に 序 を 書 く 。 ろ き よ う 六 月 伏 見 の 山 本 鷺 喬 編 『 俳 題 正 名 』 に 序 を 書 く 。 正 月 「 衡 岳 露 頂 図 」 を 襖 八 枚 に 揮 毫 。 三 月 十 七 日 、 洛 東 安 養 寺 に お け る 暁 台 主 催 の 芭 蕉 追 善 俳 諧 お よ び 二 十 三 日 、 金 福 寺 に お け る 同 追 善 俳 諧 に 列 席 。 八 月 九 日 、 島 原 不 夜 庵 に お け る 太 祇 十 三 回 忌 追 善 俳 諧 に 出 席 き の こ が り 九 月 中 旬 、 宇 治 田 原 の 門 人 奥 田 毛 条 に 招 か れ て 茸 狩 に 赴 く 。 十 月 初 旬 よ り 病 む 。 ご し や ほ う ぐ 〇 病 中 、 維 駒 撰 に な る 召 波 十 三 回 忌 追 善 集 『 五 車 反 古 』 ( 蕪 村 七 部 集 の 一 ) に 序 を 書 く 。 十 ニ 月 二 十 五 日 未 明 、 永 眠 。 四 一 七 八 四 没 1 正 月 二 十 五 日 、 金 福 寺 に て 葬 送 す 。 一 一 十 七 日 、 遺 骨 を 金 福 寺 芭 蕉 庵 墻 外 の 芭 蕉 碑 の 辺 に 納 む 。 五 一 七 八 五 没 2 十 ニ 月 二 十 六 日 、 夜 半 亭 に お い て 門 人 ら 追 善 俳 諧 を 催 す 。 正 月 追 善 集 『 か ら 檜 葉 』 ( 几 董 編 ) 刊 。 十 ニ 月 几 董 編 『 蕪 村 句 集 』 刊 。 〇 冬 、 几 董 、 江 戸 に お い て 夜 半 亭 三 世 を 継 承 す 。 や ゅ う 六 月 十 六 日 、 横 井 也 有 没 す ( 八 十 二 十 月 十 四 日 、 堀 麦 水 没 す ( 六 十 六 歳 ) 。

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蕪 村 集 248 年 号 西 暦 年 齢 安 永 四 一 七 七 五 七 一 七 七 八 五 一 七 七 六 蕪 村 事 項 〇 こ の 頃 、 仏 光 寺 烏 丸 西 へ 入 ル 町 に 住 む 。 〇 十 一 月 刊 の 『 平 安 人 物 志 』 に は 画 家 の 部 に 名 が 掲 げ ら れ る 。 さ び し お り 〇 正 月 刊 行 の 『 左 比 思 遠 理 』 に 序 を 寄 せ る 。 四 月 樋 口 道 立 の 発 起 に よ り 比 叡 山 麓 の 一 乗 寺 村 金 福 寺 境 内 に 芭 蕉 庵 を 再 興 、 新 た に 蕪 村 ・ 道 立 ・ 几 董 ら 写 経 社 を 結 ぶ 。 五 月 十 三 日 、 「 洛 東 芭 蕉 庵 再 興 記 」 を 作 る 。 六 月 右 手 を 病 む 。 〇 初 秋 、 「 飲 中 八 仙 図 」 を 描 く 。 九 月 几 董 撰 『 続 明 烏 』 ( 蕪 村 七 部 集 の 一 ) を 刊 行 。 よ し わ け 十 月 五 日 、 大 坂 に 下 っ て 病 み 、 吉 分 大 魯 の 蘆 陰 舎 に て 療 養 す 。 や は ん ら く 〇 春 、 春 興 帖 『 夜 半 楽 』 刊 。 「 春 風 馬 堤 曲 」 を 収 む 。 正 月 中 旬 よ り 二 月 に か け て 病 む 。 四 月 上 旬 よ り 句 日 記 『 新 花 つ み 』 を 起 稿 し た が 、 病 気 の た め 中 絶 。 後 半 に 随 筆 を 収 む 。 十 ニ 月 七 日 、 『 春 泥 句 集 』 の 序 を 書 く 。 三 月 九 日 、 几 董 と 大 坂 に 行 き 、 諸 方 に 遊 ん で 二 十 二 日 帰 京 す 。 の ざ ら し し ゃ い ん 五 月 「 野 晒 紀 行 図 」 一 巻 を 描 く 。 こ の 頃 よ り 、 謝 寅 の 号 を 用 う 。 六 月 「 奥 の 細 道 図 」 一 巻 を 描 く 。 十 一 月 「 奥 の 細 道 図 」 一 一 巻 を 描 く 。 八 一 七 七 九 四 月 蕪 村 を 宗 匠 、 几 董 を 会 頭 、 道 立 ・ 百 池 ・ 維 駒 ・ 月 居 ら を 定 連 六 月 十 四 日 、 宮 津 見 性 寺 の 竹 渓 和 尚 と す る 俳 諧 修 行 の 会 を 結 成 す 。 没 す 。 〇 秋 、 「 奥 の 細 道 図 ー を 描 く 。 十 ニ 月 十 八 日 、 平 賀 源 内 没 す ( 五 十 十 月 「 芭 蕉 翁 像 」 を 描 く 。 『 蘆 陰 句 選 』 に 序 を 書 く 。 六 一 七 七 七 - ) れ ・ 一 ま こ ん ぶ く じ 関 連 事 項 六 月 暁 台 、 江 戸 へ 遊 ぶ 。 九 月 千 代 尼 没 す ( 七 十 三 歳 ) 。 〇 大 魯 『 五 子 稿 』 刊 ニ 月 娘 、 両 腕 病 み 、 八 、 九 月 頃 ま で 治 癒 せ す 。 十 ニ 月 娘 く の 、 結 婚 。 〇 土 芳 編 『 三 冊 子 』 刊 行 。 十 一 月 十 三 日 、 吉 分 大 魯 没 す 。 五 月 娘 く の 、 離 婚 。 〇 『 太 祇 句 集 後 篇 』 『 蓼 太 句 集 』 『 新 み な し 栗 』 ( 麦 水 編 ) な ど 刊 行 。