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検索対象: ジュリスト 2016年10月号

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ジュリスト 2016年10月号


Number 租 税 判 例 研 究 525 組 織 再 編 税 制 に お け る 行 為 計 算 の 否 認 名 古 屋 経 済 大 学 名 誉 教 授 租 税 判 例 研 究 会 本 庄 資 HonjO Tasuku 最 高 裁 平 成 28 年 2 月 29 日 第 一 小 法 廷 判 決 平 成 27 年 ( 行 ヒ ) 第 75 号 , X 対 国 , 法 人 税 更 正 処 分 取 消 請 求 事 件 / 民 集 70 巻 2 号 242 頁 / 参 照 条 文 : 法 人 税 法 ( 平 成 22 年 法 律 第 6 号 に よ る 改 正 前 ) 132 条 の 2 事 実 的 と す る 株 式 会 社 で あ り , 本 件 合 併 当 時 , c は 代 表 取 に 算 入 し た 。 X は , 情 報 処 理 ・ 提 供 サ ー ビ ス 業 等 を 目 欠 損 金 額 を x の 欠 損 金 額 と み な し て こ れ を 損 金 の 額 の 。 以 下 「 法 」 と い う ) 57 条 2 項 に よ り b の 未 処 理 法 人 税 法 ( 平 成 22 年 法 律 第 6 号 に よ る 改 正 前 の も 係 る 法 人 税 の 確 定 申 告 に お い て 適 格 合 併 に 適 用 さ れ る 日 ま で の 事 業 年 度 ( 以 下 「 本 件 事 業 年 度 」 と い う ) に を し た 。 X は , 同 20 年 4 月 1 日 か ら 同 21 年 3 月 31 合 併 法 人 と す る 吸 収 合 併 ( 以 下 「 本 件 合 併 」 と い う ) ( 以 下 「 本 件 買 収 」 と い う ) , 同 年 3 月 30 日 に b を 被 ( 以 下 「 b 」 と い う ) の 発 行 済 株 式 全 部 を 譲 り 受 け 日 , a 株 式 会 社 ( 以 下 「 a 」 と い う ) か ら b 株 式 会 社 X ( 原 告 ・ 控 訴 人 ・ 上 告 人 ) は , 平 成 21 年 2 月 24 締 役 社 長 , d は 取 締 役 会 長 で あ っ た 。 a は , 国 内 外 の 会 社 の 株 式 等 の 取 得 に よ り 当 該 会 社 の 事 業 活 動 の 支 配 , 管 理 を 目 的 と す る 株 式 会 社 で あ り , 本 件 合 併 当 時 , d は そ の 代 表 取 締 役 社 長 , c は そ の 取 締 役 を 務 め て い た 。 a は , 平 成 17 年 2 月 , 英 国 企 業 か ら b の 発 行 済 株 式 全 部 を 取 得 し , b を 完 全 子 会 社 と し た 。 b は , 同 年 5 月 以 降 , デ ー タ セ ン タ ー 事 業 に 特 化 し て い た 。 b に は 平 成 14 年 3 月 期 か ら 平 成 18 年 3 月 期 ま で 欠 損 金 が 発 生 し , 平 成 20 年 3 月 31 日 時 点 で , 未 処 理 欠 損 金 額 は 合 計 約 666 億 円 で あ っ た が , b の 利 益 は 平 成 19 年 3 月 期 以 降 毎 年 20 億 円 程 度 で あ り , 未 処 理 欠 損 金 額 の 償 却 に は 相 当 な 期 間 が か か る と 見 込 ま れ た 。 本 件 で 問 題 と さ れ た 未 処 理 欠 損 金 額 は , 平 成 15 年 3 月 期 か ら 同 18 年 3 月 期 ま で に 発 生 し た 542 億 6826 万 2894 円 ( 以 下 「 本 件 欠 損 金 額 」 と い う ) で あ る 。 a は , b の 未 処 理 欠 損 金 額 の す べ て を 損 金 算 入 等 で 処 理 す る こ と は で き な い と 見 込 み , b の 未 処 理 欠 損 金 額 の う ち 平 成 14 年 3 月 期 に 発 生 し た 約 124 億 円 は 法 57 条 2 項 の 前 7 年 内 事 業 年 度 に お い て 生 じ た 未 処 理 欠 損 金 額 に 該 当 し な い こ と か ら 事 業 譲 渡 又 は 非 適 格 合 併 に よ り 処 理 し , そ れ 以 外 の も の は , b と a の 他 の 子 会 「 h 」 と い う ) を 新 設 し た 。 b は , 同 年 2 月 20 日 , h 分 割 計 画 を 作 成 し , 同 年 2 月 2 日 , h 株 式 会 社 ( 以 下 セ ン タ ー 事 業 に 関 す る 権 利 義 務 を 承 継 さ せ る 旨 の 新 設 し て い な か っ た 。 b は , 平 成 21 年 1 月 7 日 , デ ー タ 任 の 担 当 業 務 を 有 し て お ら ず , b か ら 役 員 報 酬 も 受 領 て い る が , b の 代 表 権 の な い 非 常 勤 取 締 役 で , b の 専 件 副 社 長 就 任 後 , b の 事 業 方 針 に つ い て 会 議 等 を 行 っ と な る 事 業 上 の 必 要 性 が な い と 判 断 さ れ た 。 c は , 本 れ た 。 従 来 の b 役 員 は , 本 件 合 併 後 に X の 特 定 役 員 合 併 に お い て 特 定 役 員 引 継 要 件 を 満 た す 必 要 が 認 識 さ X が b か ら 本 件 欠 損 金 額 を 引 き 継 ぐ た め に は , 本 件 カ 坏 可 能 で あ っ た た め , 本 件 買 収 及 び 本 件 合 併 に よ り 下 「 施 行 令 」 と い う 〕 112 条 7 項 2 号 ) を 満 た す こ と 令 〔 平 成 22 年 政 令 第 51 号 に よ る 改 正 前 の も の 。 以 て は , b と X と の 間 で 事 業 規 模 要 件 ( 法 人 税 法 施 行 「 本 件 副 社 長 就 任 」 と い う ) 。 当 時 , a 及 び X に お い 12 月 26 日 , b の 取 締 役 副 社 長 に 選 任 さ れ た ( 以 下 d は , c に b の 取 締 役 副 社 長 就 任 を 依 頼 し , c は 同 年 再 編 成 を 行 う 提 案 ( 以 下 「 本 件 提 案 」 と い う ) を し た 。 年 11 月 21 日 X に 対 し , X が b を 買 収 す る な ど 組 織 成 20 年 10 月 , X に よ る b の 買 収 を 提 案 し , a は , 同 社 と の 適 格 合 併 に よ り 処 理 し よ う と し た が , d は , 平 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 155

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い て , 遺 族 基 礎 年 金 の 生 計 維 持 要 件 の 充 足 が 問 題 と な っ た 事 案 で あ る 。 別 居 中 の 生 計 維 持 要 件 の 充 足 カ 竫 わ れ た 事 例 は 少 な く な い が , 別 居 原 因 が 死 亡 し た 被 保 険 者 か ら の DV ( 配 偶 者 か ら の 暴 力 ) で あ っ た 点 に 本 件 事 案 の 第 1 の 特 徴 が あ る 。 DV 被 害 者 の 遺 族 年 金 受 給 権 に つ い て は , 「 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 の た め の 施 策 に 関 す る 基 本 的 な 方 針 」 ( 平 成 25 年 内 閣 府 ・ 国 家 公 安 委 員 会 ・ 法 務 省 ・ 厚 生 労 働 省 告 示 第 1 号 , 平 成 26 年 10 月 1 日 一 部 改 正 ) に お い て も 関 心 が 払 わ れ て い る 今 日 的 問 題 で あ る 。 ま た , 本 件 は 別 居 期 間 が 約 4 カ 月 と , 従 来 の 事 案 に 比 し て 短 期 間 で あ る 点 も 特 徴 的 で あ る 。 さ ら に , 別 居 中 の 生 計 維 持 要 件 が 問 題 と な っ た 従 来 の 裁 判 例 の 多 く は 遺 族 厚 生 年 金 や 遺 族 共 済 年 金 の 事 案 だ っ た の に 対 し , 本 件 は 遺 族 基 礎 年 金 の 事 案 で あ る 。 本 件 事 案 の こ れ ら の 事 情 が , 生 計 維 持 要 件 の 解 釈 に 柔 軟 性 を 与 え た も の と 思 わ れ る 。 す な わ ち 本 判 決 で は , 従 来 の 裁 判 例 の よ う に , 収 入 か ら の 生 活 費 の 出 捐 と い う 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 の 存 在 を 同 要 件 の 判 断 の 中 心 に し つ つ も , ( 本 件 に 沿 う 形 で ) 一 時 的 失 職 や 別 居 中 に つ い て は 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 が な く て も 必 ず し も 遺 族 基 礎 年 金 に お け る 生 計 維 持 関 係 が 否 定 さ れ な い と の 一 般 論 を 提 示 し た 点 が 注 目 さ れ る 。 こ う し た 判 断 は , 生 計 維 持 要 件 の 判 断 時 点 と な る 「 死 亡 の 当 時 」 に あ る 程 度 の 幅 を 認 め る 解 釈 と あ い ま っ て , 同 要 件 を 従 来 の 裁 判 例 よ り 広 く 解 す る 方 向 性 を 示 す も の と い え る 。 Ⅱ . 本 判 決 の 一 般 論 ( 判 旨 I ) に つ い て 1 遺 族 基 礎 年 金 は , 遺 族 の 生 活 の 維 持 ・ 向 上 を 目 的 と す る 給 付 で ( 国 年 1 条 ) , 被 保 険 者 等 を 失 い 保 障 の 必 要 性 が 生 じ た 遺 族 の た め の 所 得 保 障 と い え る 。 そ う す る と , 生 計 維 持 要 件 に よ っ て 画 さ れ る べ き 給 付 対 象 者 と は , 被 保 険 者 等 の 死 亡 に よ っ て 現 実 に 経 済 的 損 失 を 被 っ た 者 と 解 す る の は 最 も 素 直 な 解 釈 と い え る 。 別 居 中 の 生 計 維 持 要 件 が 問 題 と な っ た 従 来 の 裁 判 例 で は , 婚 姻 費 用 分 担 義 務 と い う 規 範 的 要 素 を 同 要 件 該 当 性 判 断 に 組 み 込 む も の も あ る が ( 東 京 地 判 平 成 23 ・ 11 ・ 8 判 時 2175 号 3 頁 ) , 多 く は 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 の 有 無 を 決 め 手 と し て 要 件 充 足 を 判 断 す る 傾 向 に あ っ た ( 東 京 地 判 平 成 5 ・ 3 ・ 3 判 タ 859 号 129 頁 , 東 京 地 判 平 成 10 ・ 3 ・ 25 判 タ 987 号 165 頁 , 東 京 高 判 平 成 11 ・ 2 ・ 10 判 タ 1013 号 123 頁 , 福 岡 地 判 平 成 労 働 判 例 研 究 20 ・ 8 ・ 26 判 タ 1291 号 82 頁 , 東 京 地 判 平 成 27 ・ 3 ・ 17LEX / DB25525346 等 〔 た だ し い ず れ も 遺 族 厚 生 年 金 の 事 案 〕 ) 。 学 説 で も ( 主 に 遺 族 厚 生 年 金 に つ い て だ が ) 現 実 の 経 済 的 援 助 の 有 無 に 基 づ い て 判 断 す べ き と の 見 解 が 示 さ れ て い る ( 今 村 隆 〔 判 批 〕 自 治 研 究 90 巻 7 号 140 頁 , 坂 井 岳 夫 〔 判 批 〕 同 志 社 法 学 61 巻 6 号 1946 頁 ) 。 本 判 決 も 判 旨 I の 前 半 部 分 で は , 同 様 の 一 般 論 を 述 べ て い る と 捉 え ら れ る 。 2 も っ と も 判 旨 I の 後 半 部 分 は , 一 時 的 失 職 や 別 居 中 の ケ ー ス に つ い て は , 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 の み を 決 め 手 と し て 判 断 す べ き で は な い と い う 一 般 論 を 示 す 。 そ こ で は , 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 の み で は 捉 え き れ な い よ り 抽 象 的 な 人 的 関 係 ( 生 計 の 担 い 手 と し て の 役 割 , 婚 姻 関 係 や 家 族 共 同 体 と し て の つ な が り ) の 存 在 に よ り 生 計 維 持 関 係 を 肯 定 し よ う と す る 思 考 が 見 ら れ る 。 そ の よ う な 思 考 は , 別 居 中 の ケ ー ス に つ い て , 経 済 的 援 助 の 有 無 に 加 え , 別 居 期 間 の 長 短 や 音 信 ・ 訪 問 の 有 無 等 が 総 合 考 慮 さ れ る べ き と す る 点 に 顕 著 に 表 れ て い る し , ま た , 本 判 決 が XI ら の 生 計 維 持 要 件 充 足 を 認 め る に あ た り , 判 旨 Ⅱ 2 に て XI と 亡 A と の 婚 姻 関 係 の 実 体 に つ い て わ ざ わ ざ 付 言 し て い る こ と か ら も う か が え る 。 こ の よ う な 判 旨 I の 全 体 を 整 合 的 に 理 解 し よ う と す る な ら ば , 現 実 の 経 済 的 依 存 関 係 の 存 在 が 生 計 維 持 要 件 充 足 を 肯 定 す る た め の 十 分 要 件 で あ り , 一 時 的 失 職 や 別 居 中 の 場 合 に は , た と え 現 実 に は そ れ が な く て も 一 定 の 人 的 関 係 の 存 在 に よ り な お 同 要 件 の 充 足 が 肯 定 さ れ う る と い う 全 体 構 造 だ と 解 さ れ る 。 こ の よ う な 本 判 決 は , 生 計 維 持 要 件 の 認 定 に 関 す る 事 項 と し て 生 計 同 一 要 件 ( 及 ひ 所 得 要 件 ) を 定 め た 国 民 年 金 法 施 行 令 6 条 の 4 と そ れ に 関 す る 行 政 実 務 の 認 定 基 準 「 生 計 維 持 関 係 等 の 認 定 基 準 及 び 認 定 の 取 扱 い に つ い て 」 ( 平 成 23 ・ 3 ・ 23 年 発 0323 第 1 号 ) と 結 果 的 に 概 ね 整 合 し て い る が , こ の 認 定 基 準 で は , 住 所 が 住 民 票 上 異 な っ て い る 場 合 に は , 経 済 的 援 助 の 実 施 が 生 計 同 一 要 件 肯 定 に あ た り 必 須 の 要 素 と さ れ て い る よ う で あ る た め , 本 判 決 の 枠 組 み は 認 定 基 準 よ り も な お 柔 軟 と い え る 。 な お , 本 判 決 は 従 来 の 裁 判 例 の 多 く と は 異 な り 行 政 実 務 の 認 定 基 準 の 合 理 性 等 に は 触 れ て い な い が , 不 支 給 決 定 の 違 法 性 審 査 に お い て は , 本 判 決 の よ う に 端 的 に 支 給 要 件 た る 国 民 年 金 法 37 条 の 2 第 1 項 所 定 の 生 計 維 持 要 件 該 当 性 を 判 断 す れ ば 足 り る 。 3 こ の よ う に 生 計 維 持 関 係 の 肯 定 に あ た り 現 実 の [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 149

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商 事 判 例 研 究 平 成 26 年 度 22 会 社 の 株 式 の 公 正 な る 上 場 の 確 実 性 と 非 上 場 発 行 価 額 東 北 大 学 准 教 授 東 京 大 学 商 法 研 究 会 温 笑 伺 Onn Syoutou 東 京 高 裁 平 成 26 年 11 月 26 日 判 決 平 成 26 年 ( ネ ) 第 4044 号 , X1 ~ X4 対 Y1 ~ Y8 , 損 害 賠 償 請 求 控 訴 事 件 / 判 例 集 未 登 載 / 参 照 条 文 : 平 成 17 年 法 律 第 87 号 に よ る 改 正 前 の 商 法 266 条 1 項 ・ 277 条 ・ 280 条 ノ 2 第 2 項 ・ 280 条 ノ 11 第 1 項 事 実 1 万 株 , 15 万 株 , 1 万 株 を 割 り 当 て る 新 株 発 行 ( 以 下 行 価 額 で YI, Y3, Y5, Y6 に 対 し て そ れ ぞ れ 5 万 株 , の 方 法 に よ り 1 株 あ た り 9 開 円 ( 株 式 分 割 後 ) の 発 び 第 三 者 割 当 て ( 以 下 「 本 件 第 三 者 割 当 て 」 と い う ) 式 分 割 ( 以 下 「 本 件 株 式 分 割 」 と い う ) を 行 う こ と 及 件 取 締 役 会 」 と い う ) は , 1 株 を 10 株 に 分 割 す る 株 平 成 18 年 2 月 16 日 , Z 社 の 取 締 役 会 ( 以 下 「 本 あ っ た ( 以 下 YI ~ Y8 を 併 せ て 「 Y ら 」 と い う ) 。 地 位 に あ り , 同 Y6 ~ Y8 は Z 社 の 監 査 役 の 地 位 に 取 締 役 の 地 位 に あ り , 同 Y2& Y5 は Z 社 の 取 締 役 の 月 な い し 3 月 当 時 , 被 告 ・ 被 控 訴 人 YI は z 社 の 代 表 び 美 容 業 等 を 業 と す る 株 式 会 社 で あ る 。 平 成 18 年 2 Z 社 は , 毛 髪 製 品 の 製 造 及 び 販 売 , 毛 髪 育 成 指 導 及 「 本 件 新 株 発 行 」 と い う ) を す る こ と を 決 め , こ れ を 議 案 と す る 臨 時 株 主 総 会 ( 以 下 「 本 件 株 主 総 会 」 と い う ) を 開 催 す る こ と を 決 定 し た 。 本 件 取 締 役 会 に お い て , 本 件 新 株 発 行 の 発 行 価 額 の 算 定 根 拠 に つ い て , 訴 外 A 税 理 士 事 務 所 に よ る 平 成 18 年 1 月 17 日 を 評 価 時 点 と し た 時 価 純 資 産 評 価 を 基 に , 本 件 株 式 分 割 後 の 行 及 ひ 著 し く 不 公 正 な 方 法 に よ る 新 株 の 発 行 の い ず れ 本 件 新 株 発 行 は , 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に よ る 新 株 の 発 額 の 支 払 を 求 め る 株 主 代 表 訴 訟 を 提 起 し た 。 原 審 は , Y3, Y5 に 対 し て , 公 正 な 発 行 価 額 と 引 受 価 額 と の 差 条 1 項 , 旧 商 法 280 条 ノ 11 第 1 項 に 基 づ き , YI, 著 し く 不 公 正 な 発 行 価 額 に あ た る と し て , 整 備 法 98 に 基 づ い て 同 額 の 損 害 賠 償 を 求 め , ③ 本 件 発 行 価 額 が く Y ら に 対 し て 整 備 法 78 条 , 旧 商 法 266 条 1 項 4 号 件 第 三 者 割 当 て が 利 益 相 反 取 引 に あ た る と し て , 同 じ 277 条 に 基 づ き 8 億 168 万 円 の 損 害 賠 償 を 求 め , ② 本 「 整 備 法 」 と い う ) 78 条 , 旧 商 法 266 条 1 項 5 号 ・ の 施 行 に 伴 う 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 す る 法 律 ( 以 下 た る 法 令 違 反 が あ る と し て , Y ら に 対 し て , 会 社 法 び 手 段 が 著 し く 合 理 性 を 欠 く も の で , 不 公 正 発 行 に あ り , ま た , 本 件 第 三 者 割 当 て の 必 要 性 が な く , 目 的 及 と を 必 要 と す る 理 由 を 開 示 し な か っ た 法 令 違 反 が あ お い て 特 に 有 利 な 発 行 価 額 を も っ て 新 株 を 発 行 す る こ る 発 行 に あ た る に も か か わ ら ず , 本 件 第 三 者 割 当 て に 著 し く 低 廉 で あ っ て , 「 特 ニ 有 利 ナ ル 発 行 価 額 」 に よ X4 を 併 せ て 「 X ら 」 と い う ) は , ① 本 件 発 行 価 額 は Z 社 の 株 主 で あ る 原 告 ・ 控 訴 人 XI ~ X4 ( 以 下 XI ~ Y5 は , そ の 保 有 す る Z 社 株 を 上 場 時 に 売 却 し た 。 株 式 を 上 場 し ( 以 下 「 本 件 上 場 」 と い う ) , YI, Y4, 7000 円 と し て , 株 式 会 社 ジ ャ ス ダ ッ ク 証 券 取 引 所 に 社 は , 平 成 19 年 2 月 14 日 , 公 開 価 格 を 1 株 あ た り に 関 す る 特 別 決 議 と し て さ れ た も の で は な か っ た 。 Z 条 ノ 2 第 2 項 所 定 の 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に よ る 発 行 号 に よ る 改 正 前 の 商 法 ( 以 下 「 旧 商 法 」 と い う ) 280 三 者 割 当 て に 係 る 特 別 決 議 は , 平 成 17 年 法 律 第 87 る も の で あ る こ と を 前 提 と す る 説 明 は さ れ ず , 本 件 第 う ) が , 本 件 第 三 者 割 当 て が 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に よ 以 上 の 賛 成 に よ り 可 決 さ れ た ( 以 下 「 特 別 決 議 」 と い い て , 本 件 新 株 発 行 は , 出 席 株 主 の 議 決 権 の 3 分 の 2 平 成 18 年 3 月 9 日 に 開 催 さ れ た 本 件 株 主 総 会 に お 説 明 が な さ れ た 。 を 基 準 に 発 行 価 額 が 1 株 あ た り 900 円 と さ れ た 旨 の 時 価 純 資 産 評 価 額 1 株 808.4 円 が 算 出 さ れ , そ の 数 値 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 135

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ロ 弁 護 士 lshii Teruhisa 石 井 輝 久 独 禁 法 事 例 速 報 ロ 公 取 委 平 成 28 年 6 月 8 日 発 表 事 実 銀 行 業 を 営 む 株 式 会 社 肥 後 銀 行 ( 以 下 「 肥 後 銀 行 」 ) と 株 式 会 社 鹿 児 島 銀 行 ( 以 下 「 鹿 児 島 銀 行 」 ) が , 共 同 株 式 移 転 の 方 法 に よ り , 両 者 の 事 業 を 統 合 す る こ と を 計 画 し , 両 者 よ り 公 正 取 引 委 員 会 ( 以 下 「 公 取 委 」 ) に 対 し 届 出 ( 独 禁 15 条 の 3 第 2 項 ) が 行 わ れ た 。 本 件 統 合 は 平 成 26 年 11 月 10 日 に 公 表 さ れ , 平 成 27 年 10 月 1 日 に 実 行 ( 共 同 株 式 移 転 の 効 力 発 生 ) し て い る 。 審 査 結 果 上 記 共 同 株 式 移 転 の 届 出 に 対 す る 公 取 委 の 審 査 ( 以 下 「 本 件 」 ) は 第 1 次 審 査 で 終 了 し , 競 争 を 実 質 的 に 制 限 す る こ と と は な ら な い と 結 論 さ れ て い る 。 公 取 委 は , 一 定 の 取 引 分 野 に つ い て , 役 務 に つ い て は 銀 行 の 行 う 「 預 金 業 務 」 及 び 「 貸 出 業 務 」 と 画 定 し , 地 理 的 範 囲 に つ い て は , 「 市 町 村 」 と 画 定 し た 。 水 平 型 企 業 結 合 の セ ー フ ハ ー バ ー に 該 当 し な い 地 域 も 存 在 し た が 問 題 な し と さ れ て い る 。 一 方 で , 「 本 件 統 合 の 性 格 ・ 競 争 分 析 の 中 心 」 は , 混 合 型 企 業 結 合 ( 地 域 拡 大 ) で あ る と さ れ , 「 企 業 結 合 ガ イ ド ラ イ ン 」 ( 公 取 委 平 成 16 年 5 月 31 日 公 表 「 企 業 結 合 審 査 に 関 す る 独 占 禁 止 法 の 運 用 指 針 」 〔 そ の 後 の 改 正 を 含 む 〕 ) 第 5 の 1 ( 3 ) に 定 め ら れ て い る 混 合 型 企 業 結 合 の セ ー フ ハ ー バ ー に 該 当 し な い も の と さ れ た 72 の 市 町 に つ い て 検 討 が な さ れ て い る 。 本 件 で は , ① そ れ ら 市 町 の う ち 50 市 町 に つ い て は 第 二 地 方 銀 行 等 の 存 在 , ② 当 該 市 町 に 対 す る 他 の 銀 行 の 新 規 参 入 の 可 能 性 , ③ 隣 接 す る 地 域 か ら の 競 争 圧 力 の 存 在 , 及 び ④ 過 去 10 年 に お い て 肥 後 銀 行 と 鹿 児 島 銀 行 は 相 手 方 の 地 域 に 新 規 出 店 し た こ と が な く , 進 出 す る 計 画 も な か っ た こ と か ら , 「 当 事 会 社 相 互 間 に お け る 潜 在 的 競 争 者 と し て の 競 争 圧 力 は な い 」 こ と が 認 定 さ れ , 競 争 を 実 質 的 に 制 限 す る こ と と は な ら な い と 結 論 さ れ て い る 。 解 説 本 件 は , 地 方 銀 行 ( 以 下 「 地 銀 」 ) の 企 業 結 合 事 案 で あ る が , 公 取 委 か ら 公 表 さ れ て い る 直 近 の 地 銀 の 企 業 結 合 事 例 と し て は , 株 式 会 社 東 京 都 6 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 株 式 会 社 肥 後 銀 行 及 び 株 式 会 社 鹿 児 島 銀 行 に よ る 共 同 株 式 移 転 に 関 す る 審 査 結 果 に つ い て , 公 取 委 HP 民 銀 行 及 び 株 式 会 社 八 千 代 銀 行 に よ る 共 同 株 式 移 転 ( 公 取 委 「 平 成 26 年 度 に お け る 主 要 な 企 業 結 合 事 例 に つ い て 」 〔 以 下 年 度 ご と の 「 事 例 集 」 と 略 す 〕 事 例 10 。 以 下 「 都 民 銀 行 ・ 八 千 代 銀 行 事 案 」 ) が あ る と こ ろ , 本 件 で は , そ の 市 場 画 定 及 び 考 慮 要 素 等 が 踏 襲 さ れ て い る 。 そ れ 以 前 の 事 例 と し て , 株 式 会 社 十 六 銀 行 に よ る 株 式 会 社 岐 阜 銀 行 の 優 先 株 式 の 取 得 ( 平 成 20 年 度 事 例 集 事 例 6 。 以 下 「 十 六 銀 行 ・ 岐 阜 銀 行 事 案 」 ) が あ り , こ の 事 案 は そ れ 以 前 の 地 銀 の 統 合 事 案 の 市 場 画 定 及 び 考 慮 要 素 等 を 踏 襲 し て い る が , そ れ ら は 本 件 及 び 都 民 銀 行 ・ 八 千 代 銀 行 事 案 と は 異 な る ( つ ま り , 公 表 事 例 で は 都 民 銀 行 ・ 八 千 代 銀 行 事 案 が 転 換 点 の よ う に 思 え る ) 。 本 件 に お い て は , 都 市 銀 行 及 び 地 域 銀 行 が 行 Ⅱ う 預 金 業 務 及 び 貸 出 業 務 が 一 定 の 取 引 分 野 と し て 画 定 さ れ て い る 。 十 六 銀 行 ・ 岐 阜 銀 行 事 案 で は , 一 定 の 取 引 分 野 と し て の 預 金 業 務 と 貸 出 業 務 に つ い て は , 銀 行 が 行 う も の に 加 え , 信 用 金 庫 や 農 業 協 同 組 合 等 の 金 融 機 関 ( 以 下 「 信 用 金 庫 等 」 ) に よ る も の も 含 ま れ て い た よ う で あ る 。 一 方 , 都 民 銀 行 ・ 八 千 代 銀 行 事 案 及 び 本 件 で は , 信 用 金 庫 等 に よ る も の は , 別 の 一 定 の 取 引 分 野 と 認 定 さ れ ( 本 件 で は , 「 銀 行 に 比 べ て 事 業 活 動 の 制 限 が あ る こ と 等 」 が 理 由 と 説 明 さ れ て い る ) , 信 用 金 庫 等 の 存 在 は 「 隣 接 市 場 か ら の 競 争 圧 力 」 と し て 考 慮 さ れ 得 る と い う 構 成 が 取 ら れ て い る 。 次 に , 地 理 的 範 囲 で あ る が , 十 六 銀 行 ・ 岐 阜 銀 行 事 案 で は , 岐 阜 県 全 体 と , 同 県 内 の 一 定 地 域 ( 「 岐 阜 中 心 部 経 済 圏 」 及 び 「 東 濃 経 済 圏 」 ) が 重 層 的 に 画 定 さ れ て い た と こ ろ ( こ の 構 造 は そ れ 以 前 の 地 銀 の 統 合 案 件 も 概 ね 同 様 ) , 都 民 銀 行 ・ 八 千 代 銀 行 事 案 で は , 市 町 村 が 地 理 的 範 囲 と し て 画 定 さ れ , 本 件 で も そ れ が 踏 襲 さ れ て い る 。 地 理 的 範 囲 と は , 単 純 に 言 う と , 需 要 者 が 「 買 い 回 る 」 範 囲 で あ り ( 「 企 業 結 合 ガ イ ド ラ イ ン 」 第 2 の 3 (1)), 行 政 区 画 で あ る 市 町 村 が , 自 動 的 に 地 理 的 範 囲 と な る こ と は な く , 実 態 か ら 判 断 さ れ る こ と に な る 。 業 態 は 全 く 異 な る も の の , 店 舗 を 通 じ た 商 品 ・ 役 務 の 提 供 と い う 意 味 で 共 通 す る コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 業

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置 で ま か な わ れ て き た 部 分 が 大 き い と 思 い ま す が , 今 後 , 刑 事 法 と 行 政 や 民 事 の 措 置 を よ り 有 機 的 に 結 び 付 け て , 企 業 不 祥 事 に 対 応 し て い く こ と が 望 ま し い と 思 っ て い ま す 。 本 日 は お 忙 し い 中 , 長 時 間 ど う も あ り が と う ご ざ い ま し た 。 [ 2016 年 7 月 21 日 収 録 ] 特 集 / コ ン プ ラ イ ア ン ス 再 考 去 学 教 室 ☆ 新 ラ イ ン ア ッ プ で ま す ま す 充 実 ☆ え て き た こ と で す 。 日 本 で は 行 政 指 導 や 行 政 措 決 の 多 様 化 と い う の は , 私 も 制 裁 論 の 研 究 で 考 佐 伯 木 目 田 さ ん が お っ し や っ た 事 件 処 理 , 解 と 考 え て い ま す 。 は , そ の た め の き っ か け に な る も の で は な い か と 思 い ま す し , 今 回 の 協 議 ・ 合 意 制 度 の 導 入 れ を 可 能 に す る 仕 組 み を 整 え て い く 必 要 が あ る N0433 宀 10 定 価 ◆ 1440 円 9 月 28 日 発 売 に お け る 株 式 貝 取 請 求 権 ☆ 市 買 の 実 務 と 法 的 論 点 Ⅱ Ⅲ MBO 、 象 会 社 の 取 締 役 の 義 務 と 責 任 ☆ 彡 田 貴 ~ Ⅳ 公 正 ょ 条 件 に よ る 企 業 再 編 に 対 す v る 齧 務 鬻 と 碆 の 法 的 規 律 ☆ 松 中 学 巻 頭 言 ☆ 石 川 健 治 Way of Lawyers ☆ 藤 井 康 次 郎 玉 会 概 観 第 1 90 回 国 会 主 要 成 立 法 律 」 ☆ 高 森 雅 樹 時 の 問 題 「 大 規 模 災 害 時 に 生 じ る 行 政 活 動 の 『 空 白 』 」 ☆ 大 脇 成 昭 古 髯 得 「 ー 故 と 因 果 経 過 の 予 見 可 罷 性 決 平 成 28 ・ 5 ・ 25 ) 」 ☆ 北 川 佳 世 子 斤 法 解 説 刑 事 訴 訟 法 等 の 改 正 ( そ の 1 ) 」 ☆ 酒 巻 匡 【 基 礎 講 座 】 行 政 救 済 法 を 学 ぶ ☆ 曽 和 俊 文 【 論 点 講 座 】 「 債 権 法 改 正 」 の 文 脈 ー 新 旧 両 規 定 の 架 橋 の た め に ☆ 森 田 修 【 判 例 講 座 】 起 案 講 義 憲 法 ☆ 蟻 川 恒 正 【 展 開 講 座 】 倒 産 実 務 の 基 礎 ー 債 権 者 の 視 点 で 整 理 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 刑 法 ・ 刑 訴 法 / 計 8 件 憲 法 ・ 行 政 法 ・ 民 法 ・ 商 法 ・ 民 訴 法 ・ 【 判 例 セ レ ク ト Monthly 】 刑 訴 法 ☆ 加 藤 克 佳 法 明 / 鑿 洋 霏 郎 憲 法 ☆ 井 上 武 史 / 行 政 法 ☆ 下 山 憲 治 【 演 習 】 国 際 条 約 の 世 界 ☆ 森 肇 志 経 済 法 入 門 ☆ 泉 水 文 雄 す る ☆ 鐘 ヶ 江 洋 祐 ・ 大 川 剛 平 29

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、 ~ 、 、 。 有 斐 閣 〒 10 ト 851 東 京 都 千 代 田 区 神 田 神 保 町 2 ー 17 TeI : 03 ー 3265 ー 6811 http:〃www.yuhikaku.co.jp/ ※ 表 示 価 格 は 税 別 。 消 費 税 込 み の 金 額 が 定 価 で す 。 ・ 出 版 案 内 ・ 判 例 付 き 携 帯 六 法 の 決 定 版 ! 民 法 ( 家 族 法 ) ・ 刑 事 訴 訟 法 の 改 正 に 対 応 有 斐 閣 判 例 六 法 平 成 29 年 版 な か た ひ ろ や す は せ べ や す お 中 田 裕 康 ・ 長 谷 部 恭 男 編 集 代 表 東 京 大 学 教 授 早 稲 田 大 学 教 授 さ え き ひ と し さ い と う ま こ と さ か ま き た だ し あ ら き た か し 佐 伯 仁 志 ・ 酒 巻 匡 ・ 荒 木 尚 志 ・ 斎 藤 誠 ・ 編 集 委 員 東 京 大 学 教 授 京 都 大 学 教 授 東 京 大 学 教 授 東 京 大 学 教 授 ま っ し た じ ゅ ん い ち か ん さ く ひ ろ ゆ き 松 下 淳 一 ・ 神 作 裕 之 東 京 大 学 教 授 東 京 大 学 教 授 B 6 変 型 判 並 製 箱 入 2 , 380 頁 ・ 2 685 円 + 税 978 ー 4 ー 641 ー 00337--8 * 収 録 法 令 140 件 ( 参 照 条 文 付 き 10 件 参 考 法 令 等 51 件 ) * 判 例 付 き 法 令 33 件 + 行 政 法 総 論 * 収 録 判 例 数 約 12 , 300 件 * 索 引 総 合 事 項 索 引 ・ 事 件 名 索 引 ・ 判 例 年 月 日 索 引 ・ 改 正 条 が 一 目 で 分 か る 本 年 版 に お い て 改 正 が あ っ た 条 の 条 名 部 分 に 傍 線 を 引 い た ・ 精 選 し た 判 例 と 的 確 な 要 旨 学 習 に 実 務 に 必 要 か っ 十 分 な 判 例 を 精 選 。 簡 潔 ・ 明 療 な 要 約 の 記 述 と 相 ま っ て , 「 役 に 立 っ 」 判 例 付 き 六 法 ・ 体 系 的 な 見 出 し に よ る 明 快 ・ 的 確 な 分 類 整 理 個 々 の 判 例 の 講 学 上 の 概 念 や 意 義 ・ 位 置 付 け な ど を , 体 系 的 ・ 階 層 的 な 構 成 の 見 出 し に よ り , 明 快 か っ 的 確 に 整 理 ・ 行 政 法 判 例 を 体 系 的 に 整 理 多 様 な 法 令 に つ い て 争 わ れ た 「 行 政 法 通 則 の 判 例 」 を 体 系 的 に 整 理 し て ま と め た ・ 判 例 評 釈 案 内 よ り 深 い 判 例 学 習 へ の 道 し る べ と し て , 『 判 例 百 選 シ リ ー ズ 』 「 重 要 判 例 解 説 シ リ ー ズ 』 へ の 案 内 を 掲 げ た ・ 理 解 の 手 助 け と し て の 参 考 法 令 主 要 法 令 中 で 割 賦 販 売 法 な ど 28 件 を 参 考 法 令 と し て 抜 粋 引 用 ・ 特 別 刑 法 の 充 実 講 学 上 必 要 と 思 わ れ る , 爆 発 物 取 締 罰 則 な ど の 刑 罰 法 規 等 22 件 を 特 別 刑 法 と し て 収 録 ・ 2 色 刷 り で 見 や す い 本 文 を 2 色 刷 り に し , 「 条 文 」 と 「 判 例 」 が 一 目 で 識 別 可 能 に ・ 片 か な 法 令 の 平 が な 化 片 か な で 書 か れ て い る 法 令 を 平 が な に す る こ と で よ り 条 文 に 親 し み や す く ・ 小 型 で 開 き や す い 造 本 ポ ケ ッ ト 六 法 と 同 じ 大 き さ で , 携 帯 に 便 利 。 し か も し な や か で , 開 き や す い 造 本 ・ 『 追 録 』 贈 呈 本 書 締 切 後 の 新 判 例 ・ 改 正 法 令 を 収 録 し た 『 追 録 』 を , 読 者 カ ー ド を 送 付 さ れ た 方 に 贈 呈 ( 4 月 下 旬 頃 ) 《 平 成 29 年 版 の 特 色 》 〇 主 な 改 正 刑 事 訴 訟 法 な ど 〇 新 判 例 等 の 収 録 新 た に 約 200 件 の 判 例 を 追 加 〇 最 新 判 例 百 選 対 応 民 事 訴 訟 法 判 例 百 選 [ 第 5 版 ] , 社 会 保 障 判 例 百 選 [ 第 5 版 ] , 租 税 判 例 百 選 [ 第 6 版 ] , 会 社 法 判 例 百 選 [ 第 3 版 ] 978 ー 4 ー 641 ー 00417-7 有 斐 閣 判 例 六 法 Professional 平 成 29 年 版 A 5 判 並 製 箱 入 予 価 5 , 400 円 + 税 1 1 月 中 旬 刊 ( 10 月 20 日 発 売 ) 例 有 斐 閣 17 ” 29 年 版 中 田 裕 康 長 谷 部 恭 男 ー イ 言 舅 ・ 刑 事 訴 訟 法 の 改 正 に 対 応 ・ 憲 法 ・ 民 法 ・ 刑 法 ・ 会 社 法 を 頼 . よ り 見 や す く 冊 ま 要 新 判 例 を 多 数 新 収 録 倅 数 定 価 体 体 2. 硺 5 円 ,

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商 事 判 例 研 究 平 成 27 年 度 10 内 部 統 制 の 構 築 ・ 運 用 ー 違 法 行 為 等 の 防 止 ・ 調 査 と 任 務 懈 怠 責 任 取 締 役 ・ 監 査 役 の 違 法 行 為 等 を 行 っ た 東 京 大 学 大 学 院 工 ド ア ル ド ・ メ ス キ タ Eduardo Mesquita 東 京 大 学 商 法 研 究 会 東 京 地 裁 平 成 27 年 4 月 23 日 判 決 平 成 23 年 ( ワ ) 第 38999 号 , 平 成 24 年 ( ワ ) 第 11105 号 ・ 第 17736 号 , XI ほ か 217 名 対 YI ほ か 17 名 , 責 任 追 及 ( 株 主 代 表 訴 訟 ) の 訴 え 事 件 ( 第 1 事 件 ) , 責 任 追 及 の 訴 え 事 件 ( 第 2 事 件 ) , 責 任 追 及 の 訴 え 事 件 ( 第 3 事 件 ) / 金 融 ・ 商 事 判 例 1478 号 37 頁 / 参 照 条 文 : 旧 商 法 266 条 1 項 5 号 ・ 277 条 , 会 社 法 423 条 1 項 ・ 847 条 3 項 事 実 す る プ ロ グ ラ ム に 上 限 設 定 ( 以 下 「 上 限 設 定 」 と い 谷 第 2 発 電 所 の 運 用 を 開 始 す る 際 に , 取 水 量 を 算 定 Z は , 平 成 2 年 6 月 に 信 濃 川 発 電 所 を 構 成 す る 小 千 規 則 」 と い う ) を 遵 守 す る こ と が 条 件 と さ れ た 。 と , 取 水 量 の 報 告 な ど を 内 容 と す る 規 則 ( 以 下 「 本 件 持 流 量 」 と い う ) を 超 え る 場 合 に 限 り 取 水 を 認 め る こ 水 量 の 上 限 や ダ ム か ら の 放 水 が 一 定 の 水 量 ( 以 下 「 維 占 用 な ど の 許 可 を 受 け た が , そ の 際 , 信 濃 川 か ら の 取 日 , 建 設 省 ( 当 時 ) か ら 河 川 法 に 基 づ き 信 濃 川 の 流 水 川 発 電 所 を 運 営 し て い た 。 国 鉄 は , 昭 和 60 年 7 月 4 道 事 業 等 を 承 継 し て 設 立 さ れ た 株 式 会 社 で あ り , 信 濃 鉄 道 ( 以 下 「 国 鉄 」 と い う ) か ら 東 日 本 区 域 の 旅 客 鉄 Z ( 補 助 参 加 人 ) は 昭 和 62 年 4 月 1 日 に 日 本 国 有 う ) を 行 う こ と を 開 始 し , ま た , 平 成 3 年 9 月 に ダ ム か ら の 放 水 量 を 測 定 す る プ ロ グ ラ ム に 下 限 設 定 ( 以 下 「 下 限 設 定 」 と い い , 上 限 設 定 と 併 せ 「 上 下 限 設 定 」 と い う ) を 行 っ た 。 上 下 限 設 定 に よ り , 維 持 流 量 を 下 回 る 状 況 で も 取 水 が 行 わ れ , 本 件 規 則 が 定 め る 最 大 取 水 量 を 超 え る 取 水 力 哘 わ れ る こ と に な っ た 。 平 成 19 年 1 月 24 日 , 国 土 交 通 省 ( 以 下 「 国 交 省 」 と い う ) は , 電 力 会 社 が 管 理 す る ダ ム に お い て 取 水 量 の 報 告 デ ー タ の 改 ざ ん な ど が 複 数 発 覚 し た こ と を 受 け て , Z に 対 し て , 信 濃 川 発 電 所 に お い て 類 似 の 不 正 行 為 の 有 無 を 確 認 し 報 告 す る よ う 指 示 を し た 。 同 年 2 月 22 日 , Z は , 不 正 行 為 は 存 在 し な い 旨 の 報 告 を し た ( 以 下 「 本 件 報 告 ① 」 と い う ) 。 同 年 3 月 2 日 , 国 交 省 は , 他 社 の 水 力 発 電 関 係 で 上 限 設 定 の 事 実 等 が 発 覚 し た こ と を 受 け て , Z に 対 し て , 類 似 の 不 正 行 為 の 有 無 を 確 認 し 報 告 す る よ う 指 示 を し た 。 同 年 3 月 13 日 , Z は , 不 正 行 為 は 存 在 し な い 旨 の 報 告 を し た ( 以 下 「 本 件 報 告 ② 」 と い う 。 本 件 報 告 ① と 本 件 報 告 ② と 合 わ せ て 「 本 件 各 報 告 」 と い う ) 。 本 件 各 報 告 は , Z 本 社 の 鉄 道 事 業 本 部 設 備 部 ( 以 下 「 本 社 設 備 部 」 と い う ) の 部 長 で あ っ た Y15 ( 被 告 ) の 所 管 事 務 と し て 行 わ れ た も の で あ る 。 と こ ろ が , そ の 後 , 国 交 省 の 指 摘 を 受 け , Z が 改 め て 調 査 を し た と こ ろ , 信 濃 川 発 電 所 に お い て 上 下 限 設 定 が 行 わ れ て い た こ と が 明 ら か に な っ た 。 Z か ら の 報 告 に よ り 本 件 規 則 の 違 反 等 の 事 実 が 明 ら か に な っ た こ と を 受 け て , 平 成 21 年 3 月 10 日 に , 国 交 省 は , Z に 対 し , 上 下 限 設 定 に よ っ て 超 過 取 水 を 行 っ た こ と ( 以 下 「 本 件 不 正 取 水 行 為 」 と い う ) な ど を 根 拠 と し て , 信 濃 川 の 流 水 占 用 の 許 可 の 取 消 等 を 内 容 と す る 処 分 を 行 っ た 。 Z は , 同 年 10 月 28 日 , 取 締 役 会 に お い て , 信 濃 川 発 電 所 の 再 稼 働 の た め に 信 濃 川 の 流 水 占 用 許 可 の 再 申 請 に 必 要 な 地 方 自 治 体 の 同 意 の 取 得 を 促 進 し , か っ , 信 濃 川 の 環 境 の 維 持 向 上 等 環 境 と の 調 和 を 図 る こ と 等 を 目 的 と し て , 十 日 町 市 , 小 千 谷 市 お よ び 川 口 町 に 対 し , 合 計 57 億 円 を 寄 附 す る こ と を 決 議 し , 平 成 22 年 6 月 9 日 , 国 交 省 か ら 流 水 占 用 許 可 を 再 取 得 し た 。 平 成 23 年 12 月 5 日 , Z の 株 主 X ら ( 原 告 ) は , 本 件 不 正 取 水 行 為 が 行 わ れ た 当 時 の Z の 取 締 役 YI ~ Y17 と 監 査 役 Y18 を 被 告 と し , 会 社 法 423 条 1 項 に 基 づ き , Z が 信 濃 川 の 流 水 占 用 許 可 の 再 取 得 の た め に 支 出 し た 本 件 寄 附 相 当 額 の 賠 償 を 求 め る 訴 え を 提 起 し た 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 139

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刑 事 組 織 的 な 犯 罪 の 処 罰 及 び 犯 罪 収 益 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 ( 平 成 23 年 法 律 第 74 号 に よ る 改 正 前 の も の ) 3 条 1 項 9 号 に い う 「 詐 欺 罪 に 当 た る 行 為 を 実 行 す る た め の 組 織 」 に 当 た る と さ れ た 事 例 最 高 裁 平 成 27 年 9 月 15 日 第 三 小 法 廷 決 定 平 成 27 年 ( あ ) 第 177 号 , 組 織 的 な 犯 罪 の 処 罰 及 び 犯 罪 収 益 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 違 反 被 告 事 件 / 刑 集 69 巻 6 号 721 頁 / 第 1 審 ・ 東 京 地 判 平 成 25 年 5 月 30 日 / 第 2 審 ・ 東 京 高 判 平 成 26 年 12 月 17 日 は 0 Masato 最 高 裁 判 所 調 査 官 伊 藤 雅 人 事 実 I . 事 案 の 概 要 被 告 人 は , リ ゾ ー ト ク ラ ブ の 会 員 権 販 売 等 を 目 的 と す る 会 社 の 実 質 オ ー ナ ー と し て 同 社 の 業 務 全 般 を 統 括 掌 理 し て い た 者 で あ る が , 同 社 の 役 員 及 び 従 業 員 ら と 共 謀 の 上 , 会 員 制 リ ゾ ー ト 施 設 の 施 設 利 用 預 託 金 及 び 施 設 利 用 料 の 名 目 で , 平 成 21 年 9 月 上 旬 頃 か ら 平 成 22 年 5 月 下 旬 頃 ま で の 間 , 合 計 約 190 名 の 顧 客 か ら , 現 金 合 計 4 億 円 余 を 集 め る な ど し た 。 本 件 は , そ の 行 為 が 詐 欺 に 当 た る と さ れ , か っ , 各 詐 欺 行 為 が , 「 団 体 の 活 動 と し て , 詐 欺 罪 に 当 た る 行 為 を 実 行 す る た め の 組 織 に よ り 行 わ れ た 」 も の と 認 め ら れ る と し て , 組 織 的 な 犯 罪 の 処 罰 及 び 犯 罪 収 益 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 ( 以 下 「 組 織 的 犯 罪 処 罰 法 」 と い う ) ( 平 成 23 年 法 律 第 74 号 に よ る 改 正 前 の も の ) 3 条 1 項 9 号 ( 現 行 法 の 13 号 ) 違 反 ( い わ ゆ る 組 織 的 詐 欺 罪 ) に 問 わ れ た 事 案 に 関 す る も の で あ る 。 Ⅱ . 上 告 趣 意 第 1 審 , 原 審 で は , 詐 欺 罪 の 成 否 を 中 心 に 争 わ れ た が , 上 告 趣 意 で は , 法 令 違 反 及 び 量 刑 不 当 の み が 主 張 さ れ た 。 判 旨 に 関 連 す る 法 令 違 反 の 所 論 は , 本 件 会 社 の 一 般 の 営 業 員 や 電 話 勧 誘 128 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 員 に は 詐 欺 行 為 に 加 担 し て い る と い う 認 識 が な か っ た と こ ろ , 組 織 的 詐 欺 罪 の 成 立 を 認 め る た め に は , 「 団 体 の 構 成 員 全 員 が , 自 ら そ の 団 体 の 活 動 に 参 加 す る 意 思 を 抱 き , そ の よ う な 構 成 員 全 員 の 意 思 が 結 合 す る こ と で , 犯 罪 組 織 を 形 成 す る 必 要 が あ る 」 と 解 す べ き で あ り , し た が っ て , 本 件 に つ き , 組 織 的 犯 罪 処 罰 法 を 適 用 す る 余 地 は な い に も か か わ ら ず , 同 法 を 適 用 し て 被 告 人 を 懲 役 18 年 に 処 し た 第 1 審 判 決 及 び こ れ を 是 認 し た 原 判 決 に は , 判 決 に 影 響 を 及 ば す べ き 法 令 違 反 が あ る , と い う も の で あ る 。 高 度 で , 多 数 人 が 統 一 さ れ た 意 思 の 下 , 指 揮 命 こ の よ う な 場 合 は , 通 常 , 継 続 性 や 計 画 性 が は , 当 該 各 号 に 定 め る 刑 に 処 す る 旨 定 め る 。 織 」 に よ り 行 わ れ た と き は , そ の 罪 を 犯 し た 者 て 」 , 「 当 該 罪 に 当 た る 行 為 を 実 行 す る た め の 組 げ る 罪 に 当 た る 行 為 が , 「 団 体 の 活 動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ と し 組 織 的 犯 罪 処 罰 法 3 条 1 項 は , 同 項 各 号 に 掲 立 法 趣 旨 等 I . 組 織 的 犯 罪 処 罰 法 3 条 1 項 の 解 説 と し て も , 別 異 に 解 す べ き 理 由 は な い 。 為 に 加 担 し て い る 認 識 の な い 者 が 含 ま れ て い た め の 組 織 で な く , ま た , そ の 組 織 の 中 に 詐 欺 行 組 織 が 元 々 は 詐 欺 罪 に 当 た る 行 為 を 実 行 す る た る 行 為 を 実 行 す る た め の 組 織 」 に 当 た り , そ の 前 の も の ) 3 条 1 項 9 号 に い う 「 詐 欺 罪 に 当 た 犯 罪 処 罰 法 ( 平 成 23 年 法 律 第 74 号 に よ る 改 正 係 ( 判 文 参 照 ) の 下 で は , 上 記 組 織 は , 組 織 的 金 銭 を 集 め る 行 為 を 継 続 し た な ど の 本 件 事 実 関 組 織 に よ る 営 業 活 動 と し て , 預 託 金 等 の 名 目 で 当 該 団 体 の 役 員 及 び 従 業 員 に よ っ て 構 成 さ れ る こ と を 認 識 し た に も か か わ ら ず , そ れ 以 降 も , に あ り , 集 め た 預 託 金 等 を 返 還 す る 能 力 が な い 構 成 員 に お い て , 当 該 団 体 が 実 質 的 な 破 綻 状 態 実 質 オ ー ナ ー で あ る 被 告 人 を 始 め と す る 主 要 な リ ゾ ー ト 会 員 権 の 販 売 等 を 目 的 と す る 団 体 の 判 旨

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に も あ た ら ず , ま た , 利 益 相 反 取 引 に も 該 当 し な い と 「 著 し く 不 公 正 な 発 行 価 額 ( 旧 商 法 280 条 ノ 11 第 1 し て , X ら の 請 求 を い ず れ も 棄 却 し た た め , X ら が 項 ) と は , 特 別 の 理 由 が な い に も か か わ ら ず , 新 株 発 行 当 時 の 公 正 な 価 額 を 著 し く 下 回 る 引 受 価 額 ( 実 際 の 控 訴 し た 。 発 行 価 額 ) を い う と 解 さ れ る と こ ろ , 本 件 発 行 価 額 が 判 旨 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に 当 た る と 認 め ら れ な い こ と な ど 前 記 1 に 判 示 す る と こ ろ に 照 ら せ ば , 本 件 発 行 価 額 控 訴 棄 却 。 と 同 額 の 引 受 価 額 が , 公 正 な 価 額 を 下 回 っ て い る と い 「 当 裁 判 所 も , X ら の 請 求 は い ず れ も 理 由 が な い か う こ と は で き な い か ら , こ れ が 著 し く 不 公 正 な 発 行 価 ら 棄 却 す べ き も の と 判 断 す る 。 そ の 理 由 は , 次 の と お 額 で あ る と い う こ と も で き な い 。 」 り 原 判 決 を 補 正 す る 」 。 「 本 件 算 定 書 〔 株 主 価 値 算 定 書 〕 が 採 用 し た 時 価 純 平 釈 資 産 価 額 法 が 客 観 性 に 優 れ て い る と 一 般 に 評 価 さ れ て , 収 益 力 の あ る 非 上 場 会 社 の 株 式 価 値 の 算 定 も 含 め 判 旨 に 疑 問 が あ る 。 て , 実 務 上 も 広 く 用 い ら れ て い る こ と , 証 拠 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 及 び 本 件 は , 上 場 を 間 近 に 控 え る 非 上 場 会 社 の 株 弁 論 の 全 趣 旨 に 照 ら す と , 本 件 上 場 の 事 実 に よ っ て 式 の 公 正 な 発 行 価 額 を 問 題 と す る 数 少 な い 裁 判 も , 本 件 上 場 の 約 11 か 月 前 で あ る 平 成 18 年 3 月 9 例 の 1 つ で あ る 。 非 上 場 会 社 の 株 式 は , 上 場 会 社 の 場 合 と は 違 っ て 市 場 価 格 が 存 在 し な い 。 そ の た め , 非 日 の 時 点 で 本 件 上 場 カ 実 な も の と な っ て い た と ま で は 認 め る に 足 り ず , 他 に こ れ を 認 め る に 足 り る 証 拠 が 上 場 会 社 の 株 式 価 値 を 評 価 す る 際 に , 純 資 産 法 , 配 当 な い こ と を も 総 合 す る と , 本 件 算 定 書 に よ る 算 定 に 基 還 元 法 , 収 益 還 元 法 , DCF 法 , 類 似 会 社 比 準 法 等 の づ き 公 正 な 価 額 を 定 め る こ と カ 坏 適 切 で あ り , そ の 目 算 定 方 法 を 用 い て 株 式 価 値 を 算 定 す る 必 要 が あ る 。 し 的 に 照 ら し 誤 り で あ る と ま で は 認 め ら れ な い 」 。 「 ブ ッ か し , ど の よ う な 場 合 に ど の 算 定 方 法 を 用 い る べ き か ク ビ ル デ ィ ン グ 方 式 は , 株 式 市 場 に 上 場 す る こ と を 条 に つ い て 明 確 な 判 断 基 準 は な い 。 下 級 審 裁 判 例 に お け 件 と し て , 公 開 価 格 を 定 め る も の で あ る の に 対 し , 平 る 非 上 場 株 式 の 価 値 評 価 に つ い て は , 引 受 人 が 経 営 参 成 18 年 3 月 9 日 の 時 点 で 本 件 上 場 が 確 実 な も の と 加 を 目 的 と し て い る 場 合 に は 純 資 産 方 式 ( 大 阪 高 判 平 な っ て い た と ま で は 認 め ら れ な い こ と は 前 記 ( ア ) 判 示 成 11 ・ 6 ・ 17 判 時 1717 号 144 頁 , 佐 賀 地 決 昭 和 51 ・ 4 ・ 30 判 時 827 号 107 頁 ) , 引 受 人 が 一 般 投 資 家 の と お り で あ る こ と に 照 ら す と , 上 記 会 社 法 上 の 払 込 金 額 が 1 株 5525 円 と 決 定 さ れ た こ と を も っ て , 直 ち の 立 場 に あ る 場 合 に は 配 当 還 元 方 式 や 類 似 会 社 比 準 方 式 が 採 用 さ れ る が ( 大 阪 地 決 平 成 27 ・ 7 ・ 16 金 判 に 本 件 発 行 価 額 が 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に 当 た る と は 認 め ら れ な い の で あ る 。 」 1478 号 26 頁 , 大 阪 高 決 平 成 元 ・ 3 ・ 28 金 判 825 号 「 本 件 発 行 価 額 が 特 に 有 利 な 発 行 価 額 に 当 た る と 認 18 頁 , 東 京 地 決 平 成 6 ・ 3 ・ 28 判 タ 872 号 276 頁 , 大 め ら れ な い こ と は 前 記 1 判 示 の と お り で あ る 以 上 , 阪 地 堺 支 判 昭 和 48 ・ 11 ・ 29 判 タ 304 号 249 頁 , 大 阪 YI 及 び Y5 は 本 件 第 三 者 割 当 て に お い て 不 適 正 に 低 地 岸 和 田 支 判 昭 和 47 ・ 4 ・ 19 判 時 691 号 74 頁 ) , 最 い 対 価 を 支 払 っ て Z 社 の 株 式 を 取 得 し た と ま で は 認 近 で は , DCF 法 な ど の 収 益 還 元 方 式 も 頻 繁 に 用 い ら れ る よ う に な っ た ( 東 京 地 決 平 成 26 ・ 9 ・ 26 金 判 め ら れ な い の で あ る か ら , そ の 余 の 点 を 判 断 す る ま で も な く , X ら の 主 張 は 前 記 ② 判 示 の 判 断 を 左 右 す る 1463 号 44 頁 , 東 京 高 決 平 成 22 ・ 5 ・ 24 金 判 1345 号 に は 足 り な い 。 の み な ら ず ・ ・ ・ ・ ・ ・ Z 社 の 株 式 の 売 却 益 を 12 頁 , 東 京 高 決 平 成 20 ・ 4 ・ 4 金 判 1295 号 49 頁 , 東 取 得 す る こ と が 違 法 , 不 当 な も の と 解 す べ き 事 情 の 存 京 地 判 平 成 24 ・ 3 ・ 15 金 判 1414 号 15 頁 ) と い う 傾 在 を 認 め る に 足 り る 証 拠 も な い 」 。 「 仮 に X ら の 主 張 向 カ 鮨 摘 さ れ て い る ( 東 京 地 方 裁 判 所 商 事 研 究 会 編 ・ 類 型 別 会 社 訴 訟 Ⅱ 〔 第 3 版 〕 576 頁 ) 。 す る よ う に 平 成 16 年 第 三 者 割 当 て が 違 法 で あ る と し 1 本 件 原 審 は , 本 件 算 定 書 が 用 い た 時 価 純 資 産 価 て も , そ れ を も っ て 本 件 第 三 者 割 当 て カ 坏 公 正 発 行 に 当 た る と は 認 め ら れ な い 。 」 「 そ し て ・ ・ ・ ・ ・ ・ Y ら が 本 件 額 法 は , 実 務 上 も 広 く 用 い ら れ て い る こ と が 認 め ら れ 株 主 総 会 の 前 に 株 主 に 対 し 虚 偽 の 資 料 を 送 付 し て 虚 偽 る の で あ っ て , 一 般 的 に 不 合 理 な 算 定 方 法 で は な い か の 説 明 を し た こ と を 認 め る に 足 り る 証 拠 は な い と い う ら , そ の 算 定 価 額 を 上 回 る 本 件 発 行 価 額 は , 特 に 有 利 な 発 行 価 額 で あ る と は い え な い と し た が , 本 件 非 上 場 べ き で あ る 。 」 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 136

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シ ユ リ ス ト 究 リ ス お け る 例 集 法 名 等 の 略 き 五 0 ロ 裁 判 例 の 表 示 本 文 ( 地 の 文 ) ・ ・ ・ 本 文 の 括 弧 内 ・ 脚 注 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 例 / 最 高 裁 昭 和 58 年 10 月 7 日 大 法 廷 判 決 ( 民 集 37 巻 8 号 1282 頁 ) 法 廷 名 は 最 高 裁 大 法 廷 に つ い て の み 表 示 し ま す 。 ・ ・ ・ 例 / 最 大 判 昭 和 58 ・ 10 ・ 7 民 集 37 巻 8 号 1282 頁 最 高 裁 の 法 廷 名 は , 大 法 廷 判 決 ( 決 定 ) に つ い て の み 「 最 大 判 ( 決 ) 」 と し て 表 示 し , 小 法 廷 判 決 ( 決 定 ) に つ い て は 単 に 「 最 判 ( 決 ) 」 と し ま す 。 引 用 頁 の 表 示 は , そ の 判 例 集 の 通 し 頁 と し ま す 。 判 例 集 ・ 判 例 評 釈 書 誌 の 略 語 民 ( 刑 ) 録 行 録 民 ( 刑 ) 集 集 民 ( 刑 ) ・ 高 民 ( 刑 ) 集 下 民 ( 刑 ) 集 行 集 刑 月 訟 月 東 高 民 ( 刑 ) 時 報 ・ ・ ・ ・ 大 審 院 民 ( 刑 ) 事 判 決 録 ・ ・ ・ 行 政 裁 判 所 判 決 録 ・ ・ ・ ・ 大 審 院 , 最 高 裁 判 所 民 ( 刑 ) 事 判 例 集 ・ ・ ・ 最 高 裁 判 所 民 ( 刑 ) 事 裁 判 集 ・ ・ ・ ・ 高 等 裁 判 所 民 ( 刑 ) 事 判 例 集 ・ ・ ・ ・ 下 級 裁 判 所 民 ( 刑 ) 事 裁 判 例 集 ・ ・ ・ ・ 行 政 事 件 裁 判 例 集 ・ ・ ・ 東 京 高 等 裁 判 所 民 ( 刑 ) 事 判 決 時 報 ・ ・ ・ ・ 訟 務 月 報 ・ ・ ・ ・ 刑 事 裁 判 月 報 判 自 労 民 集 交 民 集 ・ 審 決 集 取 消 集 無 体 裁 集 知 的 裁 集 家 月 裁 時 新 聞 法 律 雑 誌 ・ 判 例 評 釈 書 誌 等 の 略 語 最 判 解 民 ( 刑 ) 事 篇 平 成 ( 昭 和 ) 〇 年 度 判 時 判 評 ( 判 時 ロ 号 ) ・ 判 タ ジ ュ リ 論 ジ ュ リ 法 教 曹 時 法 協 論 叢 法 時 民 商 法 セ 速 判 解 ( 法 セ 増 刊 ) ・ 税 資 ・ ・ ・ ・ 最 高 裁 判 所 判 例 解 説 民 ( 刑 ) 事 篇 平 成 ( 昭 和 ) 〇 年 度 ・ ・ ・ 判 例 時 報 ・ ・ ・ 判 例 評 論 ( 判 例 時 報 ロ 号 添 付 ) ・ ・ ・ 税 務 訴 訟 資 料 ・ ・ ・ 速 報 判 例 解 説 ( 法 学 セ ミ ナ ー 増 刊 ) ・ ・ ・ ・ 法 学 セ ミ ナ ー ・ ・ ・ ・ 民 商 法 雑 誌 ・ ・ ・ ・ 法 律 時 報 ・ ・ ・ ・ 法 学 論 叢 ・ ・ ・ 法 学 協 会 雑 誌 ・ ・ ・ ・ 法 曹 時 報 ・ ・ ・ ・ 法 学 教 室 ・ ・ ・ 論 究 ジ ュ リ ス ト ・ ・ ・ ( 月 刊 ) ジ ュ リ ス ト ・ ・ ・ 判 例 タ イ ム ズ 金 判 ・ 銀 法 リ マ ー ク ス 労 判 労 経 速 中 労 時 報 労 旬 季 労 ひ ろ ば ・ L&T ・ 〇 〇 百 選 セ レ ク ト 〇 〇 ・ ・ ・ ・ ( 法 教 ロ 号 別 冊 付 録 ) 平 成 ( 昭 和 ) 〇 年 度 重 判 解 ( ジ ュ リ ロ 号 ) ら れ た も の や 濁 点 ・ 句 読 点 が 補 わ れ て い る も の が あ る 。 文 ・ 条 文 に つ い て , 執 筆 者 に よ っ て ひ ら が な 表 記 に 改 め ・ カ タ カ ナ 表 記 で 濁 点 ・ 句 読 点 の 用 い ら れ て い な い 判 決 ・ 促 音 や 拗 音 を 表 す ひ ら が な は 原 文 に か か わ ら ず 月 き と す る 。 ・ 漢 字 の 旧 字 体 は 新 字 体 に 改 め る 。 除 き 算 用 数 字 に 改 め る 。 ・ 漢 数 字 は , 成 句 や 固 有 名 詞 な ど に 使 わ れ て い る も の を ・ ・ ・ ・ 金 融 ・ 商 事 判 例 ・ ・ ・ ・ 金 融 法 務 事 情 ・ ・ 銀 行 法 務 21 ・ ・ ・ 私 法 判 例 リ マ ー ク ス ・ ・ ・ ・ 労 働 判 例 ・ ・ ・ ・ 労 働 経 済 判 例 速 報 ・ ・ ・ ・ 中 央 労 働 時 報 ・ ・ ・ ・ 労 働 法 律 旬 報 ・ ・ ・ 季 刊 労 働 法 ・ ・ ・ 法 律 の ひ ろ ば ・ ・ Law & Techn010gy ・ ・ ・ ・ 〇 〇 判 例 百 選 ・ ・ ・ 判 例 セ レ ク ト 〇 〇 ( 法 学 教 室 ロ 号 別 冊 付 録 ) ・ ・ ・ ・ 平 成 ( 昭 和 ) 〇 年 度 重 要 判 例 解 説 ( ジ ュ リ ス ト ロ 号 ) ・ ・ ・ ・ 判 例 地 方 自 治 ・ ・ ・ ・ 労 働 関 係 民 事 裁 判 例 集 ・ ・ ・ ・ 交 通 事 故 民 事 裁 判 例 集 ・ ・ ・ ・ 公 正 取 引 委 員 会 審 決 集 ・ ・ ・ 審 決 取 消 訴 訟 判 決 集 ・ ・ ・ 無 体 財 産 権 関 係 民 事 ・ 行 政 裁 判 例 集 ・ ・ ・ 知 的 財 産 権 関 係 民 事 ・ 行 政 裁 判 例 集 ・ ・ ・ ・ 家 庭 裁 判 月 報 ・ ・ ・ ・ 裁 判 所 時 報 ・ ・ ・ ・ 法 律 新 聞 判 決 文 ・ 条 文 の 引 用 判 決 文 ・ 条 文 を 「 」 で 引 用 し て あ る 場 合 は , 原 則 と し て 原 典 ど お り の 表 記 と す る が , 右 の 点 を 変 更 し て い る 。 ま た , 解 説 文 中 で は 「 」 を 用 い て 判 決 文 ・ 条 文 の 趣 旨 を 書 い て い る も の も あ る 。 な お 「 」 内 の 〔 〕 表 記 は 執 法 令 名 の 略 語 筆 者 に よ る 注 で あ る こ と を 表 す 。 法 令 名 の 略 語 は , 原 則 と し て 小 社 刊 「 六 法 全 書 」 巻 末 掲 載 の 「 法 令 名 略 語 」 に よ る 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498