検索 - みる会図書館

検索対象: 法学セミナー 2016年9月号

法学セミナー 2016年9月号から 184件ヒットしました。

法学セミナー 2016年9月号


166 LAW 最 新 立 法 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン FORUM ロ ー ワ ォ ー ラ 会 議 委 員 長 報 告 の と お り 修 正 議 決 、 法 令 に 適 合 し て 伐 採 さ れ た 樹 木 を 材 特 定 国 立 研 究 開 発 法 人 に よ る 共 産 、 社 民 反 対 。 4 月 27 日 参 ・ 内 閣 料 と す る 木 材 お よ び 当 該 木 材 を 加 工 研 究 開 発 等 の 促 進 に 関 す る 特 委 付 託 、 28 日 趣 旨 説 明 、 5 月 10 日 質 し 、 ま た は 主 た る 原 料 と し て 製 造 し 別 措 置 法 疑 お よ び 討 論 の 後 可 決 、 11 日 参 ・ 本 た 家 具 、 紙 等 の 物 品 で 主 務 省 令 で 定 [ 平 成 28 年 5 月 法 律 第 43 号 ] 寰 葺 第 を 物 す 会 議 可 決 、 成 立 、 共 産 、 社 民 等 反 対 。 め る も の ) の 流 通 お よ び 利 用 を 総 合 [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 国 立 研 究 開 発 法 人 [ 審 議 論 点 ] 対 象 法 人 選 定 の 経 緯 、 的 か つ 計 画 的 に 推 進 す る た め の 基 本 の う ち 、 研 究 開 発 等 の 実 績 お よ び 体 研 究 開 発 に 係 る 財 政 措 置 の 充 実 、 若 方 針 を 定 め る 。 ② 主 務 大 臣 は 、 合 法 制 を 総 合 的 に 勘 案 し て 世 界 最 高 水 準 手 研 究 者 等 の 処 遇 の 改 善 等 伐 採 木 材 等 の 流 通 お よ び 利 用 を 促 進 の 研 究 開 発 の 成 果 の 創 出 が 相 当 程 度 す る た め 、 木 材 関 連 事 業 者 が 合 法 伐 特 定 B 型 肝 炎 ウ イ ル ス 感 染 者 見 込 ま れ る も の と し て 、 物 質 ・ 材 料 採 木 材 等 の 利 用 を 確 保 す る た め に 取 給 付 金 等 の 支 給 に 関 す る 特 別 研 究 機 構 、 理 化 学 研 究 所 お よ び 産 業 り 組 む べ き 措 置 に 関 し 、 木 材 関 連 事 、 措 置 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 技 術 総 合 研 究 所 を 特 定 国 立 研 究 開 発 業 者 の 判 断 の 基 準 と な る べ き 事 項 を 気 朝 8 年 法 律 第 46 号 慧 法 人 と し て 定 め る 。 ② 政 府 は 、 特 定 定 め る と と も に 、 木 材 関 連 事 業 者 に 国 立 研 究 開 発 法 人 に よ る 研 究 開 発 等 [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 特 定 B 型 肝 炎 ウ イ 対 し 、 合 法 伐 採 木 材 等 の 利 用 を 確 保 を 促 進 す る た め の 基 本 方 針 を 定 め る ル ス 感 染 者 給 付 金 の 請 求 期 限 を 5 年 す る た め の 措 置 に つ い て 必 要 な 指 も の と し 、 内 閣 総 理 大 臣 は 、 総 合 科 間 延 長 し 、 平 成 34 年 1 月 12 日 ま で と 導 ・ 助 言 を す る 。 ③ 木 材 関 連 事 業 者 す る 。 ② 肝 硬 変 若 し く は 肝 が ん に 罹 で そ の 取 り 扱 う 木 材 等 に つ い て 合 法 学 技 術 ・ イ ノ ベ ー シ ョ ン 会 議 の 意 見 を 聴 い て 、 基 本 方 針 の 案 を 作 成 し 、 患 し 、 ま た は 死 亡 し た 者 の う ち 、 発 伐 採 木 材 等 の 利 用 を 確 保 す る た め の 閣 議 の 決 定 を 求 め る 。 ③ 特 定 国 立 研 症 ま た は 死 亡 し た と き か ら 20 年 を 経 措 置 を 適 切 ・ 確 実 に 講 ず る も の は 、 過 し た 者 に 対 す る 特 定 B 型 肝 炎 ウ イ 登 録 実 施 機 関 が 行 う 登 録 を 受 け る こ 究 開 発 法 人 の 長 の 解 任 に 関 す る 特 例 、 中 長 期 目 標 等 に 関 す る 特 例 、 役 ル ス 感 染 者 給 付 金 の 額 を 新 設 す る 。 と が で き 、 登 録 を 受 け た 者 は 、 登 録 職 員 の 報 酬 ・ 給 与 等 の 特 例 等 を 設 け [ 施 行 期 日 ] 一 部 を 除 き 、 公 布 日 木 材 関 連 事 業 者 と い う 名 称 を 用 い る ( 2016 年 5 月 20 日 ) か ら 6 月 以 内 で る と と も に 、 研 究 者 等 の 給 与 等 の 処 こ と が で き る こ と と す る 。 ④ 国 は 、 遇 に つ い て は 、 優 秀 な 人 材 の 確 保 と 政 令 で 定 め る 日 外 国 に お け る 違 法 伐 採 の 抑 止 の た め 若 年 の 研 究 者 等 の 育 成 ・ 活 躍 の 推 進 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 2 月 9 日 ( 190 の 国 際 的 な 連 携 の 確 保 そ の 他 の 合 法 に 配 慮 し て 行 う も の と す る 。 ④ 科 学 国 会 ) 内 閣 提 出 、 4 月 15 日 衆 ・ 厚 生 伐 採 木 材 等 の 流 通 お よ び 利 用 に 関 す 技 術 に 関 す る 内 外 の 情 勢 に 著 し い 変 労 働 委 付 託 、 20 日 趣 旨 説 明 、 22 日 質 る 国 際 協 力 を 推 進 す る た め に 必 要 な 化 が 生 じ た 場 合 に 迅 速 な 対 応 が 必 要 疑 の 後 可 決 、 26 日 衆 ・ 本 会 議 可 決 、 措 置 を 講 ず る 。 全 会 一 致 。 5 月 9 日 参 ・ 厚 生 労 働 委 [ 施 行 期 日 ] 2017 年 5 月 20 日 と 認 め る と き は 、 主 務 大 臣 は 、 特 定 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 4 月 26 日 ( 190 付 託 、 10 日 趣 旨 説 明 、 12 日 質 疑 の 後 国 立 研 究 開 発 法 人 に 対 し 、 必 要 な 措 国 会 ) 衆 ・ 農 林 水 産 委 に お い て 起 草 、 可 決 、 13 日 参 ・ 本 会 議 可 決 、 成 立 、 置 を 求 め る こ と が で き る こ と と す 同 日 同 委 員 長 提 出 、 委 員 会 審 査 を 省 全 会 一 致 。 る 。 ⑤ 政 府 は 、 独 立 行 政 法 人 通 則 法 [ 審 議 論 点 ] 給 付 金 制 度 の 周 知 の 在 略 し 、 28 日 衆 ・ 本 会 議 趣 旨 説 明 の 後 お よ び 個 別 法 の 運 用 に 当 た っ て は 、 り 方 、 肝 炎 ウ イ ル ス 検 査 の 受 検 勧 奨 可 決 、 全 会 一 致 。 5 月 11 日 参 ・ 農 林 特 定 国 立 研 究 開 発 法 人 に よ る 研 究 開 の 必 要 性 、 医 療 費 助 成 の 在 り 方 等 水 産 委 付 託 、 12 日 趣 旨 説 明 の 後 可 決 、 発 等 の 特 性 に 常 に 配 慮 す る 。 13 日 参 ・ 本 会 議 可 決 、 成 立 、 全 会 一 [ 施 行 期 日 ] 一 部 を 除 き 、 2016 年 10 合 法 伐 採 木 材 等 の 流 通 及 び 利 致 。 月 1 日 用 の 促 進 に 関 す る 法 律 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 2 月 26 日 ( 190 [ 平 成 28 年 5 月 法 律 第 48 号 い 囑 , 宅 地 建 物 取 引 業 法 の 一 部 を 改 国 会 ) 内 閣 提 出 、 4 月 5 日 衆 ・ 内 閣 正 す る 法 律 [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 主 務 大 臣 は 、 合 法 委 付 託 、 6 日 趣 旨 説 明 、 22 日 質 疑 お 工 平 成 年 6 月 法 律 第 56 号 い よ び 討 論 の 後 修 正 議 決 、 26 日 衆 ・ 本 伐 採 木 材 等 ( 我 が 国 ま た は 原 産 国 の 法 学 セ ミ ナ ー 2016 / 09 / n0740

法学セミナー 2016年9月号


井 宜 雄 『 債 権 総 論 〔 第 2 版 〕 』 ( 弘 文 堂 、 1994 年 ) 49 頁 、 淡 路 剛 久 『 債 権 総 論 』 ( 有 斐 閣 、 2002 年 ) 97 頁 、 内 田 貴 『 民 法 Ⅲ 〔 第 3 版 〕 』 ( 東 大 出 版 会 、 2005 年 ) 129 頁 、 加 藤 雅 信 『 債 権 総 論 』 ( 有 斐 閣 、 2005 年 ) 62 頁 以 下 は 、 契 約 内 容 を 柔 軟 に 解 釈 し な が ら 債 務 の 本 旨 に 適 っ た 履 行 の 有 無 を 判 断 す れ ば 足 り 、 保 護 義 務 を 特 別 な 義 務 と し て 給 付 義 務 と 区 別 す る 必 要 は な い と 解 す る 。 平 野 裕 之 『 債 権 総 論 』 ( 信 山 社 、 2005 年 ) 202 頁 、 209 頁 は 、 給 付 義 務 に 含 ま れ な い 場 合 は 不 法 行 為 責 任 に よ る べ き 旨 を 説 く 。 2 ) 岐 阜 地 判 昭 和 48 ・ 12 ・ 27 判 時 725 号 19 頁 、 神 戸 地 判 昭 和 53 ・ 8 ・ 30 判 時 917 号 103 頁 、 横 浜 地 判 平 成 3 ・ 3 ・ 26 判 時 1390 号 121 頁 、 な ど 。 3 ) 少 な く と も 第 三 者 へ の 契 約 責 任 の 拡 張 と い う 観 点 か ら み れ ば 、 本 来 の 給 付 義 務 と は 別 個 に 保 護 義 務 を 観 念 す る こ と に 一 定 の 意 義 が あ る と い え よ う 。 4 ) 内 田 貴 『 民 法 Ⅱ 〔 第 3 版 〕 』 ( 東 大 出 版 会 、 2011 年 ) 555 頁 。 5 ) 労 働 基 準 法 79 条 に 基 づ く 遺 族 補 償 に つ き 422 条 類 推 適 用 を 認 め た も の と し て 、 最 判 昭 和 36 ・ 1 ・ 24 民 集 15 巻 1 号 35 頁 。 6 ) 休 業 手 当 に つ き 、 札 幌 地 判 昭 和 44 ・ 12 ・ 26 判 タ 242 号 139 頁 。 7 ) 法 律 上 の 義 務 に よ ら な い 報 酬 支 払 に つ き 、 弁 済 者 代 位 と 事 務 管 理 の 法 理 を 類 推 し た も の と し て 、 東 京 地 判 昭 和 58 ・ 7 ・ 25 判 タ 517 号 207 頁 。 8 ) こ の 問 題 に 関 す る 参 考 文 献 と し て 、 好 美 清 光 「 間 接 被 害 者 の 損 害 賠 償 請 求 」 判 タ 282 号 ( 1972 年 ) 22 頁 以 下 。 9 ) 最 判 昭 和 43 ・ 11 ・ 15 民 集 22 巻 12 号 2614 頁 。 10 ) 「 住 宅 の 品 質 確 保 の 促 進 等 に 関 す る 法 律 」 ( 平 成 11 年 ) 。 (l) な お 、 引 渡 し か ら 10 年 の 一 般 消 滅 時 効 の 適 用 を 認 め る 最 判 平 成 13 ・ 11 ・ 27 民 集 55 巻 6 号 1311 頁 も 参 昭 12 ) 高 橋 譲 ・ 最 判 解 民 事 篇 平 成 19 年 度 ( 下 ) 514 頁 。 13 ) 平 野 裕 之 「 判 批 」 民 商 137 巻 4 = 5 号 ( 2008 年 ) 441 頁 以 下 、 新 堂 明 子 「 判 批 」 NBL890 号 ( 2008 年 ) 61 頁 、 古 積 健 三 郎 「 判 批 」 本 誌 増 刊 ・ 速 判 解 8 号 ( 2011 年 ) 125 頁 、 笠 井 修 「 判 批 」 NBL963 号 ( 2011 年 ) 46 頁 。 14 ) 福 岡 高 判 平 成 16 ・ 12 ・ 16 判 タ 1180 号 209 頁 。 15 ) 同 様 の 判 断 を 示 し た 裁 判 例 と し て 、 神 戸 地 判 平 成 9 ・ 9 ・ 8 判 時 1652 号 114 頁 、 大 阪 地 判 平 成 12 ・ 9 ・ 27 判 タ 1053 号 138 頁 。 16 ) 円 谷 峻 「 判 批 」 ジ ュ リ 平 成 19 年 度 重 判 解 90 頁 、 鎌 野 邦 樹 「 判 批 」 NBL875 号 ( 2008 年 ) 16 頁 。 プ ラ ス ア ル フ ア に つ い て 考 え る 基 本 民 法 法 津 時 報 1 19 17 ) 笠 井 修 「 判 批 」 判 評 616 号 ( 2010 年 ) 33 頁 。 18 ) 福 岡 高 判 平 成 21 ・ 2 ・ 6 判 時 2051 号 74 頁 。 19 ) 高 橋 ・ 前 掲 最 判 解 515 頁 、 円 谷 ・ 前 掲 判 批 90 頁 、 鎌 野 ・ 前 掲 「 判 批 」 14 頁 、 新 堂 ・ 前 掲 「 判 批 」 60 頁 、 高 橋 寿 一 「 判 批 」 金 商 1291 号 ( 2008 年 ) 6 頁 、 山 口 成 樹 「 判 批 」 判 評 593 号 ( 2008 年 ) 26 頁 、 な ど 。 20 ) 契 約 法 理 の 拡 張 に よ る 保 護 に 言 及 す る も の と し て 、 ( む か わ ・ こ う じ ) す れ ば 、 保 護 義 務 構 成 に も 意 義 が あ ろ う 。 の 範 疇 に 含 ま れ る と 解 し つ つ こ れ を 第 三 者 に 拡 張 す る と う 見 方 も で き よ う が 、 給 付 そ れ 自 体 の 安 全 性 は 契 約 責 任 な ら ③ の よ う に 不 法 行 為 責 任 と し て 統 一 す れ ば よ い と い 22 ) 本 来 の 意 味 に お け る 契 約 責 任 と の 区 別 化 を 強 調 す る 21 ) 笠 井 ・ 前 掲 「 判 批 」 判 評 616 号 35 頁 。 下 、 な ど 。 山 口 ・ 前 掲 「 判 批 」 189 頁 、 平 野 ・ 前 掲 「 判 批 」 452 頁 以 財 政 法 学 の 体 系 的 再 構 築 に 向 け て 財 政 の 法 的 統 制 の 確 保 は 喫 緊 の 課 題 で あ る 。 に も か か わ ら す 十 分 な 議 論 が 積 み 重 ね ら れ て い な い 現 状 を 踏 ま え 、 気 鋭 の 研 究 者 が 集 い 財 政 法 学 の 体 系 的 再 構 築 を 目 指 す 渾 身 の 特 集 。 日 本 評 論 社 2016 年 8 月 号 好 評 発 売 中 / 本 体 1 , 850 円 + 税 3 財 政 ・ 会 計 ・ 予 算 ー ー ー 財 政 法 の 基 礎 を 巡 る 一 考 察 ・ ・ ・ 片 桐 直 人 / 財 政 と 金 融 市 場 の 「 法 的 な 距 離 」 - ー ・ 財 政 法 学 の 研 究 課 題 の 提 示 に 向 け て ・ ・ ・ 藤 谷 武 史 / 財 投 改 革 と 財 政 / 【 法 律 時 評 】 差 別 的 言 動 の 法 的 規 制 ・ ・ ・ 阿 部 浩 己 田 信 弘 / カ ナ ダ の 尊 厳 死 ・ 安 楽 死 法 に つ い て ・ ・ ・ 松 井 茂 記 actualité ・ ・ ・ 蟻 川 恒 正 ・ 笹 川 紀 勝 ・ 内 藤 功 ・ 西 村 裕 一 ・ 岡 ・ 小 特 集 : 9 条 裁 判 を 再 考 す る た め に 一 一 深 瀬 忠 ー の 算 編 成 過 程 と 将 来 予 測 ・ ・ ・ 宍 戸 常 寿 時 間 整 合 的 な 財 政 統 制 の 限 界 と 可 能 性 ・ ・ ・ 神 山 弘 行 / 予 の 金 融 的 側 面 の 変 容 ・ ・ ・ 上 田 健 介 / 財 政 ・ 時 間 ・ 責 任

法学セミナー 2016年9月号


146 法 学 セ ミ ナ ー 2016 / 09 / n0740 LAW CLASS ト カ ー ド の 不 正 使 用 」 刑 法 の 争 点 ( 2007 年 ) 187 頁 は 、 信 義 則 上 の 義 務 を 持 ち 出 す ま で も な く 、 加 盟 店 は 代 金 を 支 払 お う と し な い 顧 客 と の 取 引 を 拒 絶 す る こ と が で き る の で あ る か ら 、 加 盟 店 に よ る 商 品 の 交 付 を も っ て 1 項 詐 欺 罪 が 成 立 す る と 指 摘 す る 。 ま た 、 山 口 厚 「 新 判 例 か ら 見 た 刑 法 〔 第 3 版 〕 』 ( 有 斐 閣 、 2015 年 ) 250 頁 は 、 ク レ ジ ッ ト カ ー ド 取 引 に お い て カ ー ド 会 社 に 損 害 を 与 え な い こ と に 重 要 な 意 義 が あ る こ と か ら 、 加 盟 店 が 支 払 意 思 ・ 能 力 の な い カ ー ド 会 員 に 商 品 の 交 付 を す る こ と 自 体 に 取 引 目 的 不 達 成 に よ る 法 益 侵 害 性 を 認 め て 1 項 詐 欺 罪 の 成 立 を 認 め る 余 地 が あ る こ と を 示 唆 す る 。 9 ) カ ー ド 会 社 に 売 上 票 を と り ま と め て 送 付 す る の は 、 実 際 に は 店 員 C の 業 務 で は な く 、 他 の 店 員 の 業 務 で あ っ た と し て も 、 店 員 C が 欺 罔 を 受 け て 錯 誤 に 陥 り 、 そ の 結 果 と し て 、 加 盟 店 の 担 当 者 を 通 じ て カ ー ド 会 社 の 財 産 を 処 分 し た と い え る か を 検 討 す れ ば 足 り る と 解 さ れ る 。 10 ) 杉 本 一 敏 「 『 三 角 詐 欺 』 は 存 在 し な い 」 川 端 博 ほ か 編 『 理 論 刑 法 学 の 探 究 ( 4 ) 』 ( 成 文 堂 、 2011 年 ) 199 頁 、 松 原 芳 博 『 刑 法 各 論 』 ( 日 本 評 論 社 、 2016 年 ) 289 頁 参 昭 (I) 曽 根 威 彦 「 刑 法 の 重 要 問 題 ( 各 論 ) 〔 第 2 版 〕 』 ( 成 文 堂 、 2006 年 ) 203 頁 。 12 ) 林 幹 人 「 刑 法 各 論 〔 第 2 版 〕 』 ( 東 京 大 学 出 版 会 、 2007 年 ) 253 頁 、 西 田 典 之 『 刑 法 各 論 〔 第 6 版 〕 』 ( 弘 文 堂 、 2012 年 ) 202 頁 以 下 、 高 橋 則 夫 「 刑 法 各 論 〔 第 2 版 〕 』 ( 成 文 堂 、 2014 年 ) 321 頁 、 中 森 喜 彦 『 刑 法 各 論 〔 第 4 版 〕 』 ( 有 斐 閣 、 2015 年 ) 141 頁 、 松 原 ・ 前 掲 注 10 ) 290 頁 。 13 ) 林 美 月 子 「 ク レ ジ ッ ト カ ー ド の 不 正 使 用 と 詐 欺 罪 」 『 平 野 龍 ー 先 生 古 稀 祝 賀 論 文 集 上 巻 』 ( 有 斐 閣 、 1990 年 ) 486 頁 以 下 。 さ ら に 、 中 森 喜 彦 「 ク レ ジ ッ ト ・ カ ー ド の 不 正 使 用 と 詐 欺 罪 の 成 立 」 判 タ 526 号 ( 1984 年 ) 79 頁 以 下 、 佐 伯 仁 志 = 道 垣 内 弘 人 『 刑 法 と 民 法 の 対 話 』 ( 有 斐 閣 、 2001 年 ) 199 頁 以 下 参 昭 14 ) 混 合 的 包 括 一 罪 の 理 解 に つ い て は 、 田 山 聡 美 「 1 + 1 = 1 の 仕 組 み 」 本 連 載 第 11 回 ( 本 誌 730 号 ) 120 頁 参 昭 基 本 的 に は 、 法 益 侵 害 評 価 の 単 一 性 ・ 包 摂 性 を 基 準 に 包 括 一 罪 と な る か 否 か を 決 定 す る べ き で あ る が ( 内 田 幸 隆 「 す べ て が 1 に な る ? 」 本 連 載 第 12 回 〔 本 誌 731 号 〕 107 頁 参 照 ) 、 被 害 者 の 同 一 性 が 認 め ら れ な い 場 合 に も 、 侵 害 の 対 象 に な っ た 財 産 的 利 益 の 一 体 性 を 根 拠 に 包 括 一 罪 が 認 め ら れ る 余 地 が あ る と い う べ き で あ る 。 ( う ち だ ・ ゆ き た か ) 理 論 刑 法 学 人 門 あ な た の 知 ら な い 刑 法 学 の 世 界 か こ に あ る ! 重 要 論 点 を 斬 新 な 思 考 で 検 討 し 、 理 論 刑 法 学 の 魅 力 を 鮮 や か に 描 き 出 す 。 。 自 由 に 考 え る " 発 想 が 刑 法 学 の 新 た な ー ベ ー ジ を 切 り 拓 く 。 刑 法 理 論 の 味 わ い 方 高 橋 則 夫 ・ 杉 本 一 敏 ・ 仲 道 祐 樹 著 ( 早 稲 田 大 学 大 学 院 ( 早 稲 田 大 学 社 会 科 学 総 合 学 術 院 准 教 授 ) ( 早 稲 田 大 学 法 務 研 究 科 教 授 ) 法 学 学 術 院 教 授 ) 目 次 ー 第 7 講 複 数 行 為 の 競 合 過 失 犯 第 1 講 第 8 講 共 犯 論 不 作 為 犯 第 2 講 LAW 第 9 講 罪 刑 法 定 主 義 緊 急 行 為 第 3 講 シ リ -- ズ 第 10 講 刑 事 判 例 と 刑 事 立 法 責 任 能 力 第 4 講 ′ 物 法 学 の 世 界 が 第 11 講 行 為 無 価 値 論 と 結 果 無 価 値 論 裏 返 し の 犯 罪 論 第 5 講 主 観 的 要 素 第 6 講 本 体 3 300 円 十 税 A5 判 1SBN97 & 4 ー 535-52031-8 法 鶯 の 味 わ い 方 ・ 03-3987-8621 /FAX : 03-3987-8590 ( 当 ) 日 本 言 平 言 侖 ネ 土 〒 170 ー 8474 東 京 都 豊 島 区 南 大 塚 3 ー 1 2 ー 4 TEL . 049-274-1780/FAX . 049-274-1788 http://www.nippyo ・ co. jp/ こ 注 文 は 日 本 評 論 社 サ ー ヒ ス セ ン タ ー へ TEL

法学セミナー 2016年9月号


刑 事 訴 訟 法 の 思 考 プ ロ セ ス 155 8 ) 小 林 充 「 自 動 車 に 対 す る 捜 索 令 状 の 発 付 及 び そ の 執 行 に あ た っ て 留 意 す べ き 事 項 」 新 関 雅 夫 ほ か 『 増 補 ・ 令 状 基 本 問 題 ( 下 ) 』 ( 判 例 時 報 社 、 1996 年 ) 228 頁 以 下 、 三 上 潤 「 自 動 車 に 対 す る 捜 索 差 押 え 」 高 麗 ほ か ・ 前 掲 書 注 3 ) 86 頁 以 下 。 9 ) 「 A 方 に 存 在 す る 者 の 身 体 及 び 所 持 品 」 と 記 載 し た 令 状 は 、 原 則 と し て 裁 判 官 が 正 当 な 理 由 を 事 前 に 判 断 で き ず 、 特 定 性 の 要 請 に 反 す る も の の 、 当 該 場 所 に い る す べ て の 者 に つ い て 捜 索 す る 「 正 当 な 理 由 」 を 認 め 得 る 例 外 的 場 合 ( 犯 罪 組 織 の 活 動 拠 点 に 当 該 組 織 の メ ン パ ー し か 出 入 り し て い な い よ う な 場 合 ) に は 特 定 性 の 要 請 を 満 た す と す る 見 解 が 有 力 で す ( 東 京 地 決 平 2 ・ 4 ・ 10 判 タ 725 号 243 頁 、 大 澤 裕 「 捜 索 場 所 ・ 押 収 目 的 物 の 特 定 」 刑 法 雑 誌 36 巻 3 号 ( 1997 年 ) 434 頁 、 川 出 敏 裕 「 演 習 刑 事 訴 訟 法 」 法 学 教 室 381 号 〔 2012 年 〕 139 頁 な ど ) 。 10 ) こ の よ う な 考 え 方 に 対 し 、 「 強 制 処 分 の 対 象 な い し 範 囲 を 事 前 に 確 定 し た 上 で そ れ を 被 処 分 者 に 対 し 明 示 し 、 そ れ 以 外 に 強 制 処 分 が 及 ば な い こ と を 手 続 的 に 保 障 す る 」 と い う 憲 法 35 条 の 場 所 ・ 物 の 明 示 = 特 定 の 根 本 趣 旨 か ら 、 令 状 に お け る 場 所 ・ 物 の 表 示 は 、 捜 索 ・ 押 収 に 当 た る 捜 査 官 だ け で な く 被 処 分 者 に も 捜 索 ・ 押 収 の 現 場 で そ の 表 示 自 体 で 対 象 な い し 範 囲 を 容 易 か つ 一 義 的 に 識 別 す る こ と が 可 能 な 程 度 に 個 別 的 ・ 具 体 的 で 自 己 完 結 的 な も の で な け れ ば な ら ず 、 捜 査 官 に よ る 裁 量 的 な 事 後 的 補 完 を 必 要 と す る 不 十 分 さ 、 曖 昧 さ 、 多 義 性 を 持 つ も の で あ っ て は な ら な い と の 主 張 も あ り ま す ( 小 田 中 聰 樹 「 盗 聴 立 法 の 違 憲 性 」 小 田 中 聰 樹 ほ か 『 盗 聴 立 法 批 判 』 ( 日 本 評 論 社 、 1997 年 ) 58 頁 以 下 。 (1) 本 判 決 に つ い て 詳 細 に 検 討 す る も の と し て 、 栗 田 正 「 判 解 」 最 高 裁 判 所 判 例 解 説 刑 事 篇 昭 和 33 年 度 555 頁 以 下 、 川 出 ・ 前 掲 書 注 1 ) 122 頁 、 緑 大 輔 「 差 押 え 対 象 物 の 概 括 的 記 載 」 葛 野 尋 之 ほ か 編 『 判 例 学 習 ・ 刑 事 訴 訟 法 〔 第 2 版 〕 』 ( 法 律 文 化 社 、 2015 年 ) 40 頁 以 下 な ど 。 12 ) 村 井 敏 邦 編 著 『 現 代 刑 事 訴 訟 法 〔 第 2 版 〕 』 ( 三 省 堂 、 1998 年 ) 100 頁 、 酒 巻 匡 『 刑 事 訴 訟 法 』 ( 有 斐 閣 、 2015 年 ) 112 頁 以 下 、 緑 大 輔 『 刑 事 訴 訟 法 入 門 』 ( 日 本 評 論 社 、 2012 年 ) 71 頁 以 下 。 13 ) こ の 点 、 詳 細 に 検 討 す る も の と し て 、 福 井 厚 「 差 押 物 の 特 定 」 村 井 敏 邦 ほ か 編 著 『 現 代 令 状 実 務 25 講 』 ( 日 本 評 論 社 、 1993 年 ) 27 頁 以 下 、 井 上 ・ 前 掲 書 注 1 ) 70 頁 以 下 、 古 江 頼 隆 『 事 例 演 習 刑 事 訴 訟 法 〔 第 2 版 〕 』 ( 有 斐 閣 、 2015 年 ) 100 頁 以 下 な ど 。 14 ) 三 井 誠 『 刑 事 手 続 法 ( 1 ) 〔 新 版 〕 』 ( 有 斐 閣 、 1997 年 ) 38 頁 。 15 ) 井 上 ・ 前 掲 書 注 1 ) 317 頁 な ど 。 16 ) 同 決 定 に つ き 、 字 藤 崇 「 令 状 に よ る 捜 索 の 範 囲 ( 1 ) 」 刑 訴 法 判 例 百 選 46 頁 。 さ ら に 、 小 川 正 持 ・ 平 成 6 年 度 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 篇 110 頁 、 緑 大 輔 「 捜 索 の 範 囲 」 葛 野 ほ か 編 ・ 前 掲 書 注 (1) 42 頁 、 川 出 ・ 前 掲 書 注 1 ) 128 頁 以 下 、 平 木 正 洋 「 場 所 に 対 す る 捜 索 差 押 許 可 状 の 執 行 の 際 そ の 場 所 に 居 合 わ せ た も の に 対 す る 捜 索 の 可 否 」 高 麗 ほ か ・ 前 掲 書 注 3 ) 90 頁 以 下 な ど 。 17 ) 入 江 猛 ・ 平 成 19 年 度 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 篇 6 頁 、 池 田 公 博 ・ 平 成 19 年 度 重 要 判 例 解 説 ( ジ ュ リ ス ト 1354 号 ) 200 頁 、 緑 大 輔 「 令 状 に よ る 捜 索 の 範 囲 ( 2 ) 」 刑 訴 法 判 例 百 選 48 頁 な ど 。 判 例 の 論 理 を 批 判 す る も の と し て 、 渕 野 貴 生 「 判 評 」 法 律 時 報 80 巻 6 号 ( 2008 年 ) 109 頁 以 下 な ど 。 ( さ い と う ・ つ か さ ) 11 ・ 26 判 時 1047 頁 な ど 。 26 ) こ の 問 題 に 関 す る 裁 判 例 と し て 、 広 島 高 判 昭 56 ・ 25 ) 川 崎 ・ 前 掲 注 22 ) 57 頁 、 三 井 ・ 前 掲 書 注 14 ) 47 頁 な ど 。 押 え 対 象 物 の 範 囲 」 葛 野 ほ か 編 ・ 前 掲 書 注 11 ) 28 頁 な ど 。 神 戸 法 学 雑 誌 43 巻 3 号 ( 1993 年 ) 615 頁 以 下 、 緑 大 輔 「 差 24 ) 酒 巻 匡 「 い わ ゆ る 『 別 件 捜 索 ・ 差 押 え 』 に つ い て ( 1 ) 」 2014 年 ) 435 頁 以 下 な ど 。 根 威 彦 ・ 田 口 守 ー 先 生 古 稀 祝 賀 論 文 集 ・ 下 巻 』 ( 成 文 堂 、 わ ゆ る 『 包 括 的 差 押 え 』 を め ぐ る 諸 問 題 に つ い て 」 『 曽 『 捜 査 法 演 習 』 ( 立 花 書 房 、 2008 年 ) 352 頁 以 下 、 太 田 茂 「 い 年 ) 120 頁 以 下 、 127 頁 。 さ ら に 、 佐 々 木 正 輝 = 猪 俣 尚 人 を 中 心 に 」 東 京 大 学 法 科 大 学 院 ロ ー レ ビ ュ ー 9 巻 ( 2014 に つ い て ・ 一 - 最 決 平 成 10 年 5 月 1 日 刑 集 52 巻 4 号 275 頁 の と し て 、 石 山 宏 樹 「 捜 査 段 階 に お け る 差 押 え の 関 連 性 事 実 と 関 連 す る 蓋 然 性 ( 可 能 性 ) 」 と 解 す べ き と す る も い が あ り 得 ま す 。 被 疑 事 実 と の 関 連 性 に つ い て 、 「 被 疑 連 性 判 断 ) 判 断 を 同 じ よ う に 考 え る べ き か に つ い て は 争 連 性 判 断 ) と 捜 査 段 階 に お け る 関 連 性 ( 被 疑 事 実 と の 関 23 ) 公 判 段 階 に お け る 証 拠 の 関 連 性 判 断 ( 証 拠 法 上 の 関 号 38 頁 。 書 注 13 ) 51 頁 以 下 。 さ ら に 、 最 判 昭 42 ・ 6 ・ 8 判 時 487 の と し て 、 川 崎 英 明 「 差 押 の 範 囲 」 村 井 ほ か 編 著 ・ 前 掲 書 注 3 ) 97 頁 以 下 。 こ の 問 題 に つ い て 詳 細 に 検 討 し た も え る べ き 物 』 に 当 た る か 否 か の 判 断 」 高 麗 ほ か 編 ・ 前 掲 下 、 前 田 巌 「 捜 索 差 押 許 可 状 執 行 時 に お け る 『 差 し 押 さ 実 と の 関 連 性 の 程 度 」 高 麗 ほ か 編 ・ 前 掲 書 注 3 ) 80 頁 以 掲 書 注 8 ) 243 頁 、 秋 葉 康 弘 「 差 押 え の 対 象 物 と 被 疑 事 さ え た の で は な い か が 問 題 と な っ た 事 例 」 新 関 ほ か ・ 前 22 ) 秋 山 規 雄 「 令 状 に 記 載 さ れ た 物 以 外 の 物 件 を 差 し 押 な ど 。 巻 3 号 ( 1997 年 ) 451 頁 、 井 上 ・ 前 掲 書 注 1 ) 325 頁 以 下 (1) 酒 巻 匡 「 捜 索 ・ 押 収 と そ れ に 伴 う 処 分 」 刑 法 雑 誌 36 60 頁 以 下 な ど 。 所 に 居 る 者 の 所 持 品 検 査 」 村 井 ほ か 編 著 ・ 前 掲 書 注 13 ) や 検 査 が 許 さ れ る と す る 見 解 と し て 、 高 田 昭 正 「 捜 索 場 222 条 1 項 に よ り 準 用 ) の 「 必 要 な 処 分 」 と し て 、 開 披 さ せ る た め に 、 必 要 か っ 相 当 な 限 り で 、 法 111 条 1 項 ( 法 限 り 、 捜 索 執 行 の た め の 現 状 保 全 の 措 置 と し て 現 状 に 復 さ ら に 、 隠 匿 行 為 を 、 捜 索 の 執 行 機 関 が 目 撃 し た 場 合 に 前 掲 書 注 12 ) 77 頁 以 下 、 緑 ・ 前 掲 注 16 ) 43 頁 以 下 な ど 。 が で き る か 」 新 関 ほ か ・ 前 掲 書 注 9 ) 231 頁 以 下 、 緑 ・ 場 に 居 合 わ せ た 者 に 対 し ど の 程 度 の 捜 索 を 実 施 す る こ と 20 ) 島 田 仁 郎 「 場 所 に 対 す る 捜 索 令 状 の 執 行 の 際 、 そ の 注 1 ) 318 頁 以 下 、 酒 巻 ・ 前 掲 書 注 12 ) 115 頁 以 下 な ど 。 頁 以 下 、 川 出 ・ 前 掲 書 注 1 ) 134 頁 以 下 、 井 上 ・ 前 掲 書 編 『 三 井 誠 先 生 古 稀 祝 賀 論 文 集 』 ( 有 斐 閣 、 2012 年 ) 517 19 ) 川 出 敏 裕 「 強 制 処 分 の 効 力 に つ い て 」 井 上 正 仁 ほ か 小 林 ・ 前 掲 注 8 ) 230 頁 、 小 松 本 ・ 前 掲 注 3 ) 93 頁 な ど 。 ら れ る で し よ う 。 こ れ ら の 問 題 を 検 討 す る も の と し て 、 と い っ た 「 物 」 が 、 捜 索 場 所 に 含 ま れ る か も 同 様 に 考 え 18 ) さ ら に 、 当 該 住 居 敷 地 内 や 車 庫 に 置 か れ て い る 車 両

法学セミナー 2016年9月号


168 法 学 セ ミ ナ ー 2016 / 09 工 デ イ ト リ ア ル デ ザ イ ン : 図 工 フ ァ イ ブ 編 集 後 記 今 月 の 特 集 は 司 法 試 験 問 題 の 検 討 。 私 の 学 生 時 代 の 同 級 生 は 、 今 年 ロ ー ス ク ー ル の 2 年 生 に あ た る の で 、 本 誌 を 活 用 し て く れ る だ ろ う と 思 い 発 売 が 楽 し み で し た 。 対 談 形 式 の 解 日 本 に お い て よ う や く 認 知 さ れ 始 め た ス ラ ッ プ の 定 義 、 実 態 、 弊 説 は 、 悩 む 部 分 や 、 書 く 内 容 の 取 捨 害 を 整 理 し て 紹 介 し 、 ア メ リ カ の 反 ス ラ ッ プ 法 を 参 考 に 日 本 に お 選 択 な ど 思 考 の 流 れ を 伺 え 、 別 冊 号 け る 抑 止 ・ 救 済 策 を 整 理 し 、 今 後 の 議 論 を 展 望 す る 。 の 解 説 と も 、 ひ と 味 違 っ た お も し ろ さ が あ り ま す 。 併 せ て 学 習 に 役 立 て ス ラ ッ プ と は 何 か ・ ・ ・ ・ ・ ・ 澤 藤 統 一 郎 / 武 富 士 事 件 ・ ・ ・ ・ 新 里 宏 ニ / 伊 て 頂 け れ ば と 思 い ま す 。 那 太 陽 光 発 電 事 件 ・ ・ ・ 木 嶋 日 出 夫 / ス ラ ッ プ 訴 訟 、 名 誉 毀 損 損 害 賠 償 請 求 訴 訟 の 現 状 ・ 問 題 点 と そ の あ る べ き 対 策 ・ ・ ・ ・ ・ 瀬 木 比 呂 志 2016 年 6 月 号 に 特 別 企 画 「 高 校 生 / メ デ ィ ア へ の 萎 縮 効 果 の 検 証 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 三 宅 勝 久 / ア メ リ カ に お け る 模 擬 裁 判 選 手 権 」 を 掲 載 し た が 、 今 反 ス ラ ッ プ 法 の 構 造 ・ ・ ・ ・ 藤 田 尚 則 / 昭 和 63 年 判 例 の 見 直 し ・ ・ ・ ・ ・ ・ 小 年 も 同 選 手 権 大 会 が 、 7 月 30 日 に 、 園 恵 介 / 日 本 に お け る 従 来 の 名 誉 毀 損 法 理 と ス ラ ッ プ の 関 係 に 関 関 東 大 会 / 関 西 大 会 / 中 部 北 陸 大 会 す る 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 佃 克 彦 / 救 済 ・ 抑 止 の 制 度 設 計 ・ ・ ・ ・ ・ 紀 藤 正 樹 / 四 国 大 会 の 4 地 域 に 分 か れ て 行 わ れ た 。 昨 年 、 神 奈 川 県 予 選 と 関 東 大 お 知 ら せ 会 本 選 と そ の 間 に 行 わ れ た 高 校 生 た 権 部 人 権 第 二 課 電 話 03 ー 3580 ー 9969 ち の 準 備 の 様 子 を 取 材 し 、 今 年 も ぜ ■ 関 東 学 生 法 律 討 論 会 結 果 6 月 26 日 ( 日 ) 、 明 治 大 学 駿 河 台 キ ■ 「 司 法 試 験 の 問 題 と 解 説 2016 ひ 観 た い と 思 っ て い た の だ が 、 今 年 ャ ン パ ス に お い て 平 成 28 年 度 第 1 回 8 月 下 旬 に 、 今 年 も 発 売 予 定 。 は な ん と 予 選 の 審 査 員 を 仰 せ つ か っ 関 東 学 生 法 律 討 論 会 が 開 催 さ れ た 。 本 特 集 と 併 せ て ぜ ひ ご 活 用 下 さ い ! た の で 、 先 日 、 喜 ん で 予 選 を 観 に 行 分 野 は 刑 法 、 出 題 は 内 田 幸 隆 教 授 ( 明 1 ー 1 公 法 系 論 文 式 試 験 の 問 題 と 解 っ て き た 。 今 年 も 真 剣 に 取 り 組 み 、 治 大 学 ) 。 説 〔 第 1 問 〕 ・ ・ ・ 木 村 草 太 / 〔 第 2 問 〕 大 き な 力 と 成 長 の 姿 を 見 せ て く れ た 【 総 合 の 部 】 ・ ・ ・ 南 川 和 宣 高 校 生 た ち に 感 動 す る と と も に 、 大 第 一 位 : 早 稲 田 大 学 1 ー 2 民 事 系 論 文 式 試 験 の 問 題 と 解 会 を 運 営 し 、 高 校 生 た ち の 支 援 を 行 説 〔 第 1 問 〕 ・ ・ ・ 滝 沢 昌 彦 / 〔 第 2 問 〕 第 二 位 : 慶 應 大 学 う 多 く の 弁 護 士 の 方 々 の 熱 意 と パ ワ ・ ・ ・ 松 井 英 樹 / 〔 第 3 問 〕 ・ ・ ・ 林 昭 一 第 三 位 : 日 本 大 学 【 立 論 の 部 】 1 ー 3 刑 事 系 論 文 式 試 験 の 問 題 と 解 ー に も 触 れ る こ と が で き た 。 同 大 会 説 〔 第 1 問 〕 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 照 沼 亮 介 / 〔 第 2 第 一 位 : 早 稲 田 大 学 高 松 千 在 は 毎 年 夏 に 行 わ れ る と い う こ と で 第 二 位 : 中 央 大 学 安 齋 航 太 問 〕 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 公 文 孝 佳 「 文 系 の 夏 の 甲 子 園 」 み た い な 大 会 第 三 位 : 慶 應 義 塾 大 学 藤 田 慶 2 ー 1 短 答 式 [ 憲 法 ] の 問 題 と 解 説 に な っ て く れ れ ば い い な と 期 待 し て 【 質 問 の 部 】 全 体 講 評 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 西 村 裕 一 / 解 説 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 島 [ 柴 田@eisuke503] い る 。 第 一 位 : 早 稲 田 大 学 中 山 由 佳 子 田 新 一 郎 ・ 藤 代 浩 則 ・ 松 本 賢 人 ・ 湯 ■ 夏 休 み 映 画 企 画 「 不 思 議 な ク ニ 川 二 朗 の 憲 法 」 を 観 て 監 督 と 語 ろ う 2 ー 2 短 答 式 [ 民 法 ] の 問 題 と 解 説 日 時 : 2016 年 8 月 22 日 ( 月 ) 全 体 講 評 ・ ・ ・ 松 尾 弘 / 解 説 ・ ・ ・ 青 戸 理 成 ・ 井 藤 公 量 ・ 小 濱 意 三 ・ 近 藤 明 彦 ・ 1 部 14 : 00 ~ 17 : 10 映 画 上 映 「 不 思 議 な ク ニ の 憲 法 」 / ト ー ク セ ッ シ 森 山 文 昭 2 ー 3 短 答 式 [ 刑 法 ] の 問 題 と 解 説 ョ ン 松 井 久 子 監 督 ・ 伊 藤 真 弁 護 士 全 体 講 評 ・ ・ ・ 杉 本 一 敏 / 解 説 ・ ・ ・ 上 田 正 2 部 18 : 30 ~ 20 : 40 舞 台 挨 拶 和 ・ 小 田 幸 児 ・ 鈴 木 敏 彦 ・ 前 田 稔 松 井 久 子 監 督 / 映 画 上 映 3 選 択 科 目 論 文 式 試 験 の 問 題 と 解 説 場 所 : 弁 護 士 会 館 2 階 講 堂 「 ク レ 倒 産 法 ・ ・ ・ 上 江 州 純 子 / 租 税 法 ・ ・ ・ 高 橋 オ 」 A 会 議 室 ( 千 代 田 区 霞 が 関 1-1-3 祐 介 / 経 済 法 ・ ・ ・ 石 岡 克 俊 / 知 財 法 ・ ・ ・ 東 京 メ ト ロ 霞 ヶ 関 駅 ) 田 村 善 之 ・ 中 山 一 郎 / 労 働 法 ・ ・ ・ 柳 澤 ※ 参 加 費 無 料 ・ 事 前 申 込 不 要 ( 定 員 200 名 ) 武 ・ 緒 方 桂 子 / 環 境 法 ・ ・ ・ 荏 原 明 則 ・ 神 戸 秀 彦 / 国 際 公 法 ・ ・ ・ 江 藤 淳 一 / 国 主 催 : 日 本 弁 護 士 連 合 会 際 私 法 ・ ・ ・ 中 林 啓 一 お 問 い 合 わ せ : 日 本 弁 護 士 連 合 会 人 [ へ ん し ゅ う ら ん だ む ] 次 号 予 告 ( 10 月 号 ) [ 特 集 ] ス ラ ッ プ 訴 訟 [ 大 東 ] 法 学 セ ミ ナ ー Web サ イ ト https://www.nippyo. CO. jp/ blog—housemi/ 帯 学 法 学 セ ミ ナ ー の 最 新 情 報 を チ ェ ッ ク で き る 携 帯 サ イ ト を ご 利 用 下 さ い 。 http://katy.jp/housemi/ 回 回 回 i

法学セミナー 2016年9月号


167 [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 宅 地 建 物 取 引 業 者 針 に 定 め る べ き 事 項 に 、 a ) 中 小 企 業 に 関 す る 公 正 な 取 引 に つ き 、 酒 類 製 に 対 し 、 a ) 媒 介 契 約 の 締 結 時 に 建 物 等 の 経 営 力 向 上 の 内 容 、 実 施 方 法 等 造 業 者 ま た は 酒 類 販 売 業 者 の 適 切 な に 関 す る 事 項 、 b ) 経 営 力 向 上 の 支 援 経 営 努 力 に よ る 事 業 活 動 を 阻 害 し て 状 況 調 査 を 実 施 す る 者 の あ っ せ ん に 消 費 者 の 利 益 を 損 な う こ と の な い よ 体 制 の 整 備 に 関 す る 内 容 、 実 施 体 制 関 す る 事 項 を 記 載 し た 書 面 を 依 頼 者 等 に 関 す る 事 項 を 追 加 す る 。 ③ 主 務 う に 留 意 し つ つ 、 酒 類 製 造 業 者 等 が に 交 付 す る こ と 、 b ) 買 主 等 に 対 し て 建 物 状 況 調 査 の 結 果 の 概 要 等 を 重 要 遵 守 す べ き 公 正 な 取 引 の 基 準 を 定 め 大 臣 は 、 基 本 方 針 に 基 づ き 、 所 管 に 事 項 と し て 説 明 す る こ と 、 c ) 売 買 等 係 る 事 業 分 野 の う ち 、 中 小 企 業 者 等 る 。 当 該 基 準 を 遵 守 し な い 酒 類 製 造 の 契 約 の 成 立 時 に 建 物 の 状 況 に つ い 業 者 等 に 対 し て 、 指 示 、 公 表 ま た は の 経 営 力 向 上 が 特 に 必 要 と 認 め ら れ て 当 事 者 の 双 方 が 確 認 し た 事 項 を 記 命 令 を す る こ と が で き 、 命 令 違 反 に る 事 業 分 野 を 指 定 し 、 経 営 力 向 上 の 載 し た 書 面 を 交 付 す る こ と 、 を 義 務 対 し て は 、 免 許 の 取 消 し が で き る こ 内 容 、 実 施 方 法 、 そ の 支 援 体 制 の 整 と 等 と す る 。 ② 財 務 大 臣 の 質 問 検 査 備 等 に 関 し 、 経 営 資 源 を 高 度 に 利 用 付 け る 。 ② 宅 地 建 物 取 引 業 者 と の 宅 地 建 物 取 引 業 に 関 す る 取 引 に よ り 生 権 の 対 象 に 、 酒 類 業 組 合 等 、 酒 類 製 す る 方 法 の 導 入 方 法 そ の 他 の 当 該 事 造 業 者 ま た は 酒 類 販 売 業 者 の 関 係 事 業 分 野 に 係 る 経 営 力 向 上 に 関 す る 指 じ た 債 権 に 関 し 、 営 業 保 証 金 ま た は 業 者 を 追 加 す る 。 ③ 酒 類 製 造 業 者 ま 針 ( 事 業 分 野 別 指 針 ) を 定 め る こ と 弁 済 業 務 保 証 金 に よ る 弁 済 の 対 象 か が で き る 。 ④ 主 務 大 臣 は 、 中 小 企 業 ら 、 宅 地 建 物 取 引 業 者 を 除 く 。 ③ 宅 た は 酒 類 販 売 業 者 の 酒 類 の 取 引 に 関 者 等 が 申 請 し た 経 営 力 向 上 計 画 に つ 地 建 物 取 引 業 の 事 業 者 団 体 は 、 宅 地 し 、 公 正 取 引 委 員 会 と 財 務 大 臣 の 間 い て 、 事 業 分 野 別 指 針 ( 事 業 分 野 別 に お い て 双 方 向 の 報 告 制 度 を 設 け 建 物 取 引 士 等 に 対 し て 、 体 系 的 な 研 る 。 ④ 酒 類 小 売 業 者 は 、 酒 類 の 販 売 指 針 が 定 め ら れ て い な い 場 合 は 基 本 修 を 実 施 す る よ う 努 め る 。 宅 地 建 物 方 針 ) に 照 ら し 適 切 な も の で あ り 、 取 引 業 保 証 協 会 に よ る 同 事 業 者 団 体 業 務 に 関 す る 法 令 に 係 る 研 修 を 受 け た 者 の う ち か ら 酒 類 販 売 管 理 者 を 選 か っ 、 経 営 力 向 上 を 確 実 に 遂 行 す る に 対 す る 当 該 研 修 の 実 施 費 用 の 助 成 任 し 、 当 該 酒 類 販 売 管 理 者 に 対 し て た め 適 切 な も の で あ る と 認 め る と き を 可 能 と す る 。 は 、 そ の 認 定 を す る 。 ⑤ 認 定 を 受 け [ 施 行 期 日 ] 公 布 日 ( 2016 年 6 月 3 は 、 財 務 省 令 で 定 め る 期 間 ご と に 研 た 事 業 者 を 、 中 小 企 業 信 用 保 険 法 、 日 ) か ら 1 年 ( ① は 2 年 ) 以 内 で 政 修 を 受 け さ せ な け れ ば な ら な い こ と 中 小 企 業 投 資 育 成 株 式 会 社 法 等 の 金 令 で 定 め る 日 と す る 。 融 支 援 の 特 例 措 置 等 の 対 象 と す る 。 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 2 月 26 日 ( 190 [ 施 行 期 日 ] 公 布 日 ( 2016 年 6 月 3 [ 施 行 期 日 ] 公 布 日 ( 2016 年 6 月 3 日 ) か ら 1 年 以 内 で 政 令 で 定 め る 日 国 会 ) 内 閣 提 出 、 4 月 21 日 衆 ・ 国 土 日 ) か ら 3 月 以 内 で 政 令 で 定 め る 日 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 5 月 10 日 ( 190 交 通 委 付 託 、 22 日 趣 旨 説 明 、 27 日 質 [ 審 議 経 過 ] 2016 年 3 月 4 日 ( 190 国 会 ) 衆 ・ 財 務 金 融 委 に お い て 起 草 、 疑 の 後 可 決 、 28 日 衆 ・ 本 会 議 可 決 、 同 日 同 委 員 長 提 出 、 委 員 会 審 査 を 省 国 会 ) 内 閣 提 出 、 4 月 4 日 参 ・ 経 済 全 会 一 致 。 5 月 23 日 参 ・ 国 土 交 通 委 産 業 委 付 託 、 5 日 趣 旨 説 明 、 14 日 質 略 し 、 12 日 衆 ・ 本 会 議 趣 旨 説 明 の 後 付 託 、 24 日 趣 旨 説 明 、 26 日 質 疑 の 後 疑 の 後 可 決 、 15 日 参 ・ 本 会 議 可 決 、 可 決 、 全 会 一 致 。 5 月 25 日 参 ・ 財 政 可 決 、 27 日 参 ・ 本 会 議 可 決 、 成 立 、 全 会 一 致 。 5 月 12 日 衆 ・ 経 済 産 業 委 金 融 委 付 託 、 26 日 趣 旨 説 明 お よ び 討 全 会 一 致 。 付 託 、 13 日 趣 旨 説 明 、 20 日 質 疑 の 後 論 の 後 可 決 、 27 日 参 ・ 本 会 議 可 決 、 [ 審 議 論 点 ] 法 改 正 の 意 義 お よ び 効 可 決 、 24 日 衆 ・ 本 会 議 可 決 、 成 立 、 1 名 反 対 。 果 、 建 物 状 況 調 査 、 い わ ゆ る イ ン ス 全 会 一 致 。 ペ ク シ ョ ン の 在 り 方 等 日 中 小 企 業 の 新 た な 事 業 活 動 の [ 審 議 論 点 ] 認 中 小 企 業 施 策 に 係 る 促 進 に 関 す る 法 律 の 一 部 を 改 日 酒 税 法 及 び 酒 税 の 保 全 及 び 酒 P D C A サ イ ク ル 確 立 の 必 要 性 、 経 類 業 組 合 等 に 関 す る 法 律 の 一 正 す る 法 律 営 力 向 上 計 画 の 認 定 基 準 等 ~ 工 平 成 28 年 6 月 法 律 第 号 ] ・ 一 部 を 改 正 す る 法 律 。 平 成 28 年 6 月 法 律 第 57 号 ] [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 題 名 を 「 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 」 に 改 め る 。 ② 基 本 方 [ 趣 旨 ・ 内 容 ] ① 財 務 大 臣 は 、 酒 類

法学セミナー 2016年9月号


[ 目 Contents 2016 09 ( ) 日 本 評 論 社 2016 年 9 月 1 日 発 行 毎 月 1 回 1 日 発 行 通 巻 740 号 1956 ( 昭 和 31 ) 年 4 月 12 日 第 3 種 郵 便 認 可 VOL61-09 [ 特 集 ] 司 法 試 験 問 題 の 検 討 2016 公 法 系 科 目 試 験 問 題 第 1 問 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 木 村 草 太 / 西 村 裕 一 第 2 問 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 南 川 和 宣 / 湯 川 ニ 朗 ・ 民 事 系 科 目 試 験 問 題 第 1 問 ・ ・ ・ ・ 滝 沢 昌 彦 / 松 尾 弘 ・ 第 2 問 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 松 井 英 樹 / 髙 橋 真 弓 ・ 第 3 問 ・ ・ ・ ・ ・ 林 昭 ー / 亀 井 尚 也 ・ 刑 事 系 科 目 試 験 問 題 第 1 問 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 照 沼 亮 介 / 杉 本 一 敏 第 2 問 ・ ・ ・ ・ ・ 公 文 孝 佳 / 青 木 孝 之 ・ ・ ・ ・ 014 ・ ・ ・ 028 ・ ・ ・ 039 ・ ・ ・ 055 ・ ・ ・ 066 ・ ・ ・ 083 ・ ・ ・ 095

法学セミナー 2016年9月号


提 起 し 、 1 審 は 平 成 25 年 9 月 30 日 に 、 原 審 は 平 成 26 A が 平 成 18 年 10 月 7 日 に 死 亡 し 、 A の 妻 B 及 び 子 年 2 月 3 日 に 、 そ れ ぞ れ 口 頭 弁 論 を 終 結 し た が 、 1 YI ~ Y3 は 、 平 成 19 年 6 月 25 日 に 遺 産 分 割 を 行 っ た 。 審 の 口 頭 弁 論 終 結 日 の 時 点 で 、 評 価 額 は 約 10 億 円 で こ の 時 点 で の A の 遺 産 の 積 極 財 産 の 評 価 額 は 、 約 18 あ っ た 。 1 審 ・ 原 審 と も に 、 遺 産 の 評 価 基 準 時 を 支 億 円 で あ っ た 。 X は 、 平 成 21 年 10 月 、 A の 子 で あ る 払 請 求 時 と し て X の 請 求 を 認 容 す る と と も に 、 支 払 こ と の 認 知 を 求 め る 訴 え を 提 起 し 、 同 年 1 1 月 に は 、 青 求 日 の 翌 日 か ら の 遅 延 損 害 金 の 請 求 を 認 容 し た 。 そ の 請 求 を 認 容 す る 判 決 が 確 定 し た 。 X は 、 平 成 23 こ れ に 対 し て 、 X が 、 評 価 基 準 時 及 び 遅 延 損 害 金 の 年 5 月 6 日 、 Y ら に 対 し 、 民 法 910 条 に 基 づ く 価 額 起 算 日 を 遺 産 分 割 時 と す べ き で あ る と し て 上 告 受 理 の 支 払 を 請 求 し た 。 こ の 時 点 で の 評 価 額 は 、 約 8 億 申 立 て 。 Y ら は 、 遅 延 損 害 金 の 起 算 日 を 事 実 審 口 頭 円 に な っ て い た 。 X は 、 平 成 23 年 12 月 、 相 続 開 始 時 弁 論 終 結 日 の 翌 日 と す べ き で あ る と し て 附 帯 上 告 受 を 評 価 基 準 時 と し て 価 額 の 支 払 を 求 め て 本 件 訴 訟 を 理 申 立 て 。 [ 最 ニ 小 判 平 28 ・ 2 ・ 26 民 集 70 巻 2 号 195 頁 ] 明 示 し た 最 高 裁 と し て 初 め て の 判 断 で あ る 。 物 。 、 い 相 続 の 開 始 後 認 知 に よ り 相 続 人 と な っ た 者 が 民 910 条 の 価 額 支 払 請 求 権 は 、 相 続 回 復 請 求 権 ( 884 法 910 条 の 定 め る 価 額 の 支 払 請 求 を す る 場 合 に お 条 ) の 一 種 で あ る と 理 解 す る の が 通 説 で あ る が 、 い て 、 ( 1 ) 遺 産 の 価 額 算 定 の 基 準 時 は 、 い っ か 。 ま た 、 物 権 的 請 求 権 で あ る 相 続 回 復 請 求 権 が 910 条 に よ ( 2 ) 価 額 の 支 払 債 務 が 遅 滞 に 陥 る 時 期 は 、 い っ か 。 り 金 銭 債 権 に 転 化 す る と い う 前 提 を 採 っ て も 、 そ の こ と か ら 必 ず し も 演 繹 的 に 具 体 的 な 遺 産 評 価 の 上 告 ・ 附 帯 上 告 い ず れ も 棄 却 。 ( 1 ) 「 相 続 の 開 始 基 準 時 が 導 か れ る わ け で は な い 。 そ の た め 、 学 説 後 認 知 に よ っ て 相 続 人 と な っ た 者 が 他 の 共 同 相 続 で も 、 遺 産 分 割 が 再 分 割 を 求 め る 権 利 を 価 額 支 払 請 求 権 に 転 化 す る 直 接 原 因 と な る と の 理 由 か ら 、 人 に 対 し て 民 法 910 条 に 基 づ き 価 額 の 支 払 を 請 求 す る 場 合 に お け る 遺 産 の 価 額 算 定 の 基 準 時 は 、 価 遺 産 分 割 時 を 基 準 時 と す る 見 解 、 請 求 の 時 点 で 金 額 の 支 払 を 請 求 し た 時 で あ る 」 。 ( 2 ) 「 民 法 910 条 に 銭 債 権 と し て 現 実 化 す る こ と や 衡 平 の 理 念 等 か ら 基 づ く 他 の 共 同 相 続 人 の 価 額 の 支 払 債 務 は 、 期 限 支 払 請 求 時 を 基 準 時 と す る 見 解 、 再 分 割 に 代 わ る の 定 め の な い 債 務 で あ っ て 、 履 行 の 請 求 を 受 け た 価 格 支 払 の 額 は 現 物 と 等 価 で あ る べ き で 、 現 実 支 時 に 遅 滞 に 陥 る 」 。 払 時 に 最 も 近 接 し た 時 点 を と る べ き と す る 見 解 が み ら れ る 。 民 法 910 条 は 、 相 続 開 始 後 に 認 知 に よ り 相 続 人 本 判 決 は 、 基 準 時 を 支 払 請 求 時 と す る 理 由 と し に な っ た 者 が 遺 産 の 分 割 を 請 求 す る に あ た り 、 既 て 、 上 記 の 金 銭 債 権 へ の 転 化 と い う 面 に は 触 れ る に 分 割 等 が 終 了 し て い る 場 合 に 、 分 割 の や り 直 し こ と な く 、 他 の 共 同 相 続 人 と 被 認 知 者 と の 利 害 調 整 と い う 910 条 の 目 的 に 照 ら し て 、 支 払 請 求 時 ま を 避 け 、 一 方 で 分 割 の 効 力 を 維 持 し つ つ 、 他 方 で 被 認 知 者 の 保 護 の た め 価 額 に よ る 支 払 請 求 を 認 め で の 価 額 変 動 を 他 の 共 同 相 続 人 の 支 払 額 に 反 映 さ て い る 。 こ の 価 額 支 払 請 求 が 問 題 と な る 事 案 で は 、 せ 、 そ の 時 点 で 直 ち に 支 払 額 を 算 定 で き る よ う に 遺 産 分 割 後 に 一 定 の 時 間 が 経 過 し た 上 で 価 額 の 支 す る こ と が 当 事 者 間 の 衡 平 の 観 点 か ら 相 当 で あ る と す る 。 つ ま り 、 請 求 時 ま で の 価 額 下 落 ( 上 昇 ) 払 請 求 が さ れ る こ と が 多 く 、 そ の た め 遺 産 の 価 額 は 被 認 知 者 ( 共 同 相 続 人 ) が リ ス ク 負 担 し 、 請 求 が 変 動 す る こ と は 避 け ら れ な い 。 本 件 も 、 遺 産 の 時 以 後 の 価 額 下 落 ( 上 昇 ) は 共 同 相 続 人 ( 被 認 知 価 額 が 遺 産 分 割 時 に 最 高 騰 し 、 請 求 時 に 半 額 以 下 者 ) が リ ス ク 負 担 す る こ と に な る が 、 そ の こ と が に 下 落 し 、 1 審 口 頭 弁 論 終 結 時 に は 再 上 昇 し た と ど の よ う な 意 味 で 当 事 者 間 の 衡 平 に 適 う の か は 、 い う 事 案 で あ る 。 考 え う る 時 点 と し て は 、 相 続 開 必 す し も 明 ら か で な く 、 さ ら な る 理 論 的 な 検 証 が 始 時 ( 本 件 x の 請 求 ) 、 遺 産 分 割 時 ( 本 件 X の 上 必 要 で あ ろ う 。 本 件 の も う ー っ の 争 点 で あ る 遅 延 告 受 理 申 立 理 由 ) 、 支 払 請 求 時 、 現 実 支 払 時 ( そ 損 害 金 の 発 生 時 に つ い て 、 本 判 決 は 、 そ れ を 請 求 れ に 最 も 近 接 し た 事 実 審 の 口 頭 弁 論 終 結 時 や 審 判 時 と す る が 、 こ の よ う に 遺 産 評 価 の 基 準 時 と 遅 延 時 ) 等 が あ る 。 こ れ ま で の 裁 判 例 と し て は 、 支 払 損 害 金 の 発 生 時 と を 結 び つ け る こ と は 、 他 の 共 同 請 求 時 と す る 東 京 高 判 昭 61 ・ 9 ・ 9 家 月 39 巻 7 号 26 頁 、 現 実 支 払 時 と す る 神 戸 家 審 昭 53 ・ 4 ・ 28 家 相 続 人 が 被 認 知 者 の 価 額 支 払 請 求 に 速 や か に 応 じ 月 31 巻 11 号 100 頁 及 び そ の 抗 告 審 で あ る 大 阪 高 決 る イ ン セ ン テ イ プ を 与 え る こ と に も 通 じ 、 紛 争 の 昭 54 ・ 3 ・ 29 判 時 929 号 83 頁 等 が み ら れ た が 、 本 長 期 化 を 避 け る と い う 面 で は 、 妥 当 な 判 断 で あ る 法 学 セ ミ ナ ー 判 決 は 、 遺 産 評 価 の 基 準 時 を 支 払 請 求 時 で あ る と ( な か が わ ・ と し ひ ろ ) と 考 え ら れ る 。 2016 / 09 / n0740 158 事 実 の 概 要 民 法 910 条 に 基 づ く 価 額 支 払 請 求 に お け る 遺 産 評 価 の 基 準 時 最 新 判 例 演 習 室 ー ー 民 法 ニ - - ロ 裁 判 所 の 判 断 専 修 大 学 教 授 中 川 敏 宏

法学セミナー 2016年9月号


070 め ら れ る の か ど う か の 議 論 が あ っ た 時 代 に な さ れ て い た 議 論 か な と 私 は 理 解 し て い ま す 。 林 平 成 6 年 判 決 ( 最 三 小 判 平 6 ・ 5 ・ 31 民 集 48 巻 4 号 1065 頁 ) が 1 つ の 転 換 点 だ っ た わ け で す ね 。 そ れ が で き た の で 、 平 成 8 年 の 立 法 改 正 で も 、 あ ま り 議 論 と し て は 活 発 に な ら な い の で は な い か と 考 え ら れ た の で し よ う ね 。 亀 井 そ う で す ね 。 林 あ と 、 亀 井 さ ん が 途 中 で お っ し や っ た と こ ろ で す が 、 こ の 設 問 に 「 そ の 者 が B に 同 調 す る 場 合 と し な い 場 合 」 と あ り ま し て 、 同 調 し な い 場 合 に つ い て は Z の ほ う に 共 同 訴 訟 参 加 を す る 場 合 が あ る と お っ し ゃ い ま し た が 、 本 問 で そ れ を 書 く 必 要 は あ る で し よ う か 。 亀 井 Z に 同 調 す る 場 合 に 、 被 告 で あ る Z 側 に 共 同 訴 訟 参 加 す る と い う の は 、 も ち ろ ん あ り 得 ま す よ ね 。 林 あ り ま す 。 本 問 で は 「 そ の 者 が B に 同 調 す る 場 合 と し な い 場 合 」 と い っ て い ま す の で 、 ど こ ま で 書 く 必 要 が あ る の か と い う こ と な の で す が 。 亀 井 ど こ ま で 書 く か で す よ ね 。 こ の 設 問 自 体 は 、 主 体 を 限 定 し て 、 訴 訟 を 起 こ し た B と し て ど う す れ ば い い の か と い う こ と を 書 け と ま で は 指 定 し て い な い で す 。 「 訴 訟 上 の 問 題 点 に つ い て 、 ま と め て く だ さ い 」 と あ る 。 た し か に 、 修 習 生 P 1 と 会 話 し て い る 弁 護 士 L 1 は 、 B か ら 依 頼 を 受 け た 弁 護 士 で す の で 、 B 側 、 す な わ ち 原 告 側 と し て 、 ど う い う こ と を と り 得 る の か と い う 視 点 で の 問 題 か も し れ ま せ ん 。 で す か ら 、 B に 同 調 し な い 者 が Z 側 に 共 同 訴 訟 参 加 す る と い う こ と ま で は 考 え る 必 要 が あ る の か と い う の は あ り ま す ね 。 同 調 し な い 場 合 に は 、 被 告 側 に 共 同 訴 訟 参 加 す れ ば そ れ で 当 事 者 に な る の で 、 そ れ な ら 別 に そ れ 以 上 、 原 告 側 と し て は や る こ と も な い だ ろ う と 思 い ま す 。 そ れ で 、 も し 同 調 し な い け れ ど も Z に も 共 同 訴 訟 参 加 し な い と い う よ う な 場 合 に は 、 そ の 者 を 被 告 に す る 方 策 を 考 え な け れ ば い け な い と い う 順 番 に な る で し よ う か 。 林 答 案 の 構 成 と し て は 、 い ま お っ し や っ た よ う な 流 れ で 書 く と い う こ と で す か 。 亀 井 そ う か も し れ ま せ ん ね 。 し か し 、 そ こ ま で し っ か り と 詰 め て 書 く 人 が ど れ ぐ ら い い る か は わ か り ま せ ん 。 私 も 、 い ま 林 さ ん か ら 質 問 を 受 け な が ら 、 そ う な る か な と 考 え て 、 初 め て 考 え を 整 理 で き た 感 じ な の で 、 1 人 で 答 案 を 考 え な が ら そ ん な こ と が 全 部 で き る か ど う か と い え ば 、 何 と も 言 え な い で す 。 林 あ と は 、 反 対 す る 者 が い た 場 合 の 対 応 策 に つ い て 、 被 告 に 回 す 以 外 の 可 能 性 も 学 説 上 は そ れ な り に 有 力 に 主 張 さ れ て き て い る と こ ろ が あ り ま す 。 実 体 法 上 の 解 釈 と し て 、 提 訴 請 求 権 が あ る と か 。 亀 井 第 2 点 目 の と こ ろ で す か 。 私 は こ う い う 議 論 は 全 く 知 り ま せ ん で し た 。 林 最 ー 小 判 平 成 20 年 7 月 17 日 ( 民 集 62 巻 7 号 1994 頁 ) の 解 説 で も 目 に す る 機 会 は あ り ま す が 、 う 視 点 で 書 い て き た 人 が ど れ ほ ど 答 案 に お い て 評 価 を 受 け る の か と い う の は わ か ら な い で す が 。 亀 井 提 訴 協 力 請 求 権 と い う 構 成 で す ね 。 そ う す る と 、 別 に 提 訴 請 求 訴 訟 を 起 こ す と い う こ と で す か 。 林 そ の よ う で す ね 。 亀 井 提 訴 協 力 を す る と い う 意 思 表 示 を せ よ と い う 訴 訟 を 起 こ す と い う こ と で す ね 。 林 は い 。 そ れ を す る こ と に よ っ て 、 原 告 の 地 位 に な る こ と が 擬 制 さ れ る と い う 構 成 で す 。 亀 井 間 違 っ た 議 論 で は な い と 思 い ま す が 、 実 務 家 の 視 点 か ら す る と 、 そ の よ う に 面 倒 く さ い 訴 訟 を 別 に す る こ と は ま ず 考 え な い と い う 感 じ が し ま す 。 ほ か に 方 策 が な け れ ば 考 慮 す る し か な い と 思 う の で す が 。 被 告 に 加 え る と い う こ と で 、 実 際 問 題 と し て の 訴 訟 追 行 上 の 問 題 は な い 。 要 す る に 原 告 側 と 被 告 側 に 分 か れ る こ と の 問 題 点 が ど う な の か と い う こ と で す の で 、 そ れ が 特 に 問 題 な く て 、 被 告 側 に 加 え る と い う こ と で 、 判 例 ・ 通 説 上 も 認 め ら れ て い る の で 、 そ れ で 答 案 の 解 答 と し て は 十 分 だ と 思 い ま す 。 林 問 題 と な り 得 る と し た ら 、 登 記 請 求 の 場 合 で す よ ね 。 被 告 に 回 っ た と き に 、 本 来 的 被 告 と と も に 登 記 の 移 転 義 務 な ど を 負 う こ と は あ り ま せ ん の で 、 そ の と き に 被 告 側 に 回 す と 支 障 が 出 る の で は な い か と い う 議 論 と 結 び つ き ま す 。 た だ 、 本 問 で は 「 登 記 請 求 に つ い て は 考 え る こ と を せ ず 」 と あ り ま す の で 、 そ こ は 論 じ な く て よ い と い う こ と で し よ う ね 。 亀 井 登 記 請 求 を す る と き に は 、 社 団 な り 全 構 成 員 が 原 告 に な っ て 、 登 記 は B に 移 転 を せ よ と い う 請 求 の 趣 旨 で す よ ね 。 B に 移 転 登 記 を せ よ と い う 訴 え を 社 団 な り 全 当 事 者 が 起 こ す と い う こ と で よ か っ た で す か 。 B も 原 告 に な ら な い と い け な く な か っ た で す

法学セミナー 2016年9月号


056 に 影 響 が な い と 認 め ら れ る 余 地 が あ り ま す 。 最 二 小 判 昭 44 ・ 3 ・ 28 民 集 23 巻 3 号 645 頁 に よ れ ば 、 こ の よ う な 場 面 で 、 当 該 代 表 取 締 役 に 対 し 一 切 の 私 心 を 去 り 、 会 社 に 対 し 負 担 し て い る 忠 実 義 務 に 従 い 公 正 に 議 決 権 を 行 使 す る こ と は 期 待 で き な い こ と か ら 、 忠 実 義 務 違 反 を 予 防 し 取 締 役 会 の 決 議 の 公 正 を 担 保 す る た め に 、 特 別 利 害 関 係 を 有 す る 者 と し て 取 り 扱 う こ と が 妥 当 で あ る と さ れ て い ま す 。 こ れ に 対 し て 学 説 上 は 、 閉 鎖 会 社 に お け る 代 表 取 締 役 の 解 職 は 、 取 締 役 会 の 監 督 権 限 の 行 使 と い う よ り も 、 む し ろ 業 務 執 行 や 経 営 方 針 を め ぐ る 二 派 の 争 い そ の も の で あ る 場 合 も 多 い こ と か ら 、 解 職 の 場 合 で も 特 別 利 害 関 係 の 存 在 を 否 定 す る 立 場 も 有 力 に 主 張 さ れ て い ま す 。 本 件 に お け る 甲 社 は 、 A カ 玳 表 取 締 役 社 長 、 B が 代 表 取 締 役 専 務 と し て 、 そ れ ぞ れ 甲 社 の 株 式 及 び 議 決 権 の 25 % 、 20 % を 保 有 し て い る 事 情 が 認 め ら れ ま す 。 そ し て 取 締 役 会 を 置 い て い ま す が 、 非 公 開 会 社 で す 。 さ ら に 定 款 に お い て 、 取 締 役 の 任 期 を 10 年 ま で 伸 長 す る と い う 定 め が 置 か れ て い ま す 。 こ れ ら を 前 提 に す れ ば 、 こ の ケ ー ス は 、 ま さ に 閉 鎖 会 社 に お け る A と B の 間 の 経 営 方 針 を め ぐ る 対 立 で 、 有 力 説 が 議 論 し て い る 場 面 に か な り 近 い 構 成 に な っ て い ま す 。 で す か ら 、 こ の 辺 り の 事 実 関 係 を ど の よ う に 評 価 す る か を 考 え さ せ る よ う な 出 題 か も し れ ま せ ん 。 法 科 大 学 院 の 学 生 は 最 高 裁 判 例 と 異 な る 立 場 を と ら な い こ と を 前 提 に し て い る 人 が 多 い と 思 い ま す が 、 こ の 部 分 に つ い て は 考 え る 余 地 が あ る の で は な い で し よ う か さ ら に 、 た と え A は 特 別 利 害 関 係 に あ る と し て も 、 招 集 通 知 が 全 く な さ れ て い な い こ と を 、 ど の よ う に 評 価 す る か と い う 問 題 は 残 っ て い ま す 。 た し か に 、 A は 自 ら の 解 職 に 関 わ る 議 案 に つ い て 、 全 く 決 議 に 参 加 す る こ と は で き な い た め 、 招 集 手 続 も 不 要 で あ る と も 考 え ら れ ま す 。 た だ し 、 条 文 上 は 「 各 取 締 役 」 に 招 集 通 知 を 発 す る こ と が 要 求 さ れ て い ま す ( 会 社 368 条 1 項 ) 。 ま た 、 本 件 臨 時 取 締 役 会 に つ い て は 、 賛 成 3 名 、 反 対 2 名 の 賛 成 多 数 で 可 決 さ れ て い て 、 か な り 拮 抗 し て い ま す 。 従 前 の 裁 判 例 で は 出 席 し て い る 取 締 役 全 員 の 賛 成 が あ る よ う な 事 案 が 多 い た め 、 慎 重 な 判 断 が 要 求 さ れ る で し よ う 。 A は こ の 取 締 役 会 に お い て 、 審 議 の 際 に は 退 席 し な け れ ば な ら な い と し て も 、 何 ら か の 弁 明 の 機 会 を 与 え ら れ る よ う な 状 況 が あ れ ば 、 事 情 が 変 わ っ て い た か も し れ ま せ ん 。 こ の よ う に み れ ば 、 安 易 に 特 段 の 事 情 を 認 め て 決 議 が 有 効 に な る と い う 結 論 を と る べ き か は 、 若 干 悩 ま せ る 問 題 で あ る 印 象 で す が 、 高 橋 さ ん は い か が で し よ う か [ 2 ] 検 討 高 橋 ま す 、 代 表 取 締 役 の 解 職 の 場 面 で 、 当 該 代 表 取 締 役 が 特 別 利 害 関 係 取 締 役 に 該 当 す る か 否 か に つ い て で す が 、 や は り 判 例 ど お り に 書 く 人 が 多 い で し よ う が 、 お っ し や る 通 り 、 本 問 に 関 し て は 、 当 該 時 点 で 甲 社 が 非 公 開 会 社 で あ り 、 か っ A の 解 職 が B の 対 立 か ら 生 じ た こ と に 注 目 し て 、 有 力 説 を と る の も 1 つ の 途 で は な い か と 思 い ま す 。 A が 特 別 利 害 関 係 取 締 役 で は な い と 評 価 す れ ば 、 A に 対 し 招 集 通 知 を 発 し な い こ と は 明 ら か に 一 つ の 瑕 疵 に な る の で 、 特 別 利 害 関 係 取 締 役 に 対 す る 招 集 通 知 の 要 否 と い う 問 題 を 議 論 す る 必 要 は な く な り ま す 。 そ れ か ら 、 A が 特 別 利 害 関 係 取 締 役 に 該 当 し な い と 認 定 し た 場 合 、 ま た は 特 別 利 害 関 係 取 締 役 に 該 当 す る と し た 場 合 に も 、 少 な く と も 状 況 に よ っ て 弁 明 の 機 会 を 認 め る 必 要 が あ る ケ ー ス が あ る と 考 え る な ら ば 、 経 営 方 針 を め ぐ り A 派 と B 派 の 対 立 が あ る と 思 わ れ る 中 で A の 海 外 出 張 中 を 見 計 ら っ て 議 題 を 明 示 せ す に 取 締 役 会 を 招 集 し て い る と い う 点 も 、 濫 用 的 で あ る と し て 、 株 主 総 会 決 議 に な ら い 、 手 続 の 著 し い 不 公 正 が 取 締 役 会 決 議 の 瑕 疵 に 相 当 す る と の 評 価 が あ り う る か も し れ ま せ ん 。 本 問 の 事 案 と 同 様 に 、 取 締 役 会 の 招 集 通 知 に 代 表 取 締 役 解 職 の 議 題 が 記 載 さ れ て い な か っ た と い う 事 例 で 、 傍 論 な が ら 、 「 一 部 の 取 締 役 を 排 除 し 、 こ れ に 反 論 の 機 会 を 与 え な い こ と を 目 的 と し 、 か っ 、 当 該 取 締 役 が 取 締 役 会 に 欠 席 す る こ と が 見 込 ま れ る 状 況 下 で 、 殊 更 招 集 通 知 に 議 題 を 記 載 し な い な ど の 濫 用 的 な 場 合 に は 違 法 の 議 論 が 生 じ る 余 地 も あ る 」 と し た 下 級 審 判 例 ( 名 古 屋 地 判 平 成 9 ・ 6 ・ 18 金 判 1027 号 21 頁 ) も あ り ま す 。 本 問 の 事 案 で は 、 A に 対 す る 招 集 通 知 ま で 欠 け て お り 、 審 議 の 経 過 を 問 わ ず 、 A の 弁 明 の 機 会 を よ り 徹 底 し て 奪 お う と し て い る と も 評 価 さ れ る こ と か ら す る と 先 に 述 べ た 立 場 か ら は 瑕 疵 は 必 す し も 小 さ く な い よ う に 思 い ま す 。 さ ら に 、 そ も そ も 、 最 三 小 判 昭 44 ・ 12 ・ 2 民 集 23 巻 12 号 2396 頁 は 、 法 科 大 学 院 の 授 業 で も か な り