目次 まえがき 0 懸架装置の主な要素 ☆転輪の大小 ☆スプリングで 1 輪を保持 ( 独立懸架 ) ☆ 2 輪ボギー ( 連成懸架 ) ☆スイング・アーム ☆バネの種類 ☆ダンバー ( ショックアブソーバー ) 0 独立懸架とボギー台車の歴史について ☆ I 号戦車のサスペンション ☆Ⅳ号戦車とフェルディナンド駆逐戦車のサスペンション ☆九五式軽戦車北満型ボギーについて ☆ 2 輪間の長さが固定された 2 輪ボギー ☆ M 4 シャーマンのサスペンション ☆イギリスの戦車開発 0 架空戦車への応用 ☆バンターのエンジンルームについて ☆バンターを軽くする ☆Ⅳ号戦車の改良案 ☆Ⅳ号戦車系の二輪ボギー転輪 0 ダブルボギーという名称について あとがきおくずけ 付録 参考書籍 目次 S t 0 p G a p 0 3 0 4 5 6 8 0 2 4 8 9 1 4 7 8 0 1 2 3 0 0 0 1 1 1 1 1 2 2 2 2 3 3 3 3
本書は、私が何年か前からプログで発表していた戦車のサスペンションの記事を元に、 手直しを加えて編集したものです。興味の向くまま投稿していたので、最初は紙の媒体に するつもりはなかったのですが、閲覧数も延びて関心も高まって来たのに記事のまとまり がなく読みにくいと感していました。それでどうやって読みやすくするか思案した結果、 本にすることを思い立ったのです。 自動車などに詳しい方なら記事を読んでお分かりになると思いますが、私は自動車工学 に関して素人です。単にデザインの方面から関心があって好奇心から研究を始めました。 子供の頃キャタピラで山野を進む戦車の映像を見て、かっこいいと思った方は多いと思い ますが私もそうした子供の一人でした。しかしその反面、私はキャタヒラの奇妙な動きに 何か違和感を感していたのです。その違和感がいったい何なのか分からず大人になったの ですが、プログの投稿を重ねるうちに突然その謎がわかったのです。 それはボギー転輪の項にまとめてあるテコの原理による減免効果でした。私の目を幻惑 したあの動きは、分かってしまえば簡単なことではありました。しかし長年の謎が氷解し た事でいくつかの副産物もあったのです。それらの記事を中心に新たに書き加えた記事を 編集して本書はできています。 この本が読者の皆さんに何らかのインスピレーションを与える事ができれば幸いです。 ご笑覧ください。 ※本書に使用されている図版は私が書籍・ネットで収集した画像をハンド・ドレース したものです。正確さに欠ける点はご注意下さい。元となった図版の多くは、作図 されてから半世紀以上を経ているため、著作権等の問題はクリアーしていると判断 しました。これらに関しご意見ご要望がありましたら連絡下さい。 戦車サスペンションの本おくずけ 2016 年 5 月 5 日発行 2017 年 1 月 11 日第三刷 印刷所共信印刷 発行者山本薫 禁無断転載・無断配布 禁ネット等へのアップロード mail tO sp2q6z79@poIka.ocn.ne.jp 30