日本書紀の読み方

キーフレーズ

日本書紀 大海人皇子 天皇 崇神 アマテラス スサノヲ 大和 百済 壬申の乱 日本 近江 ヤマト 仏教 壬申 雄略 厩戸皇子 考え 大王 神話 古代 安康 物部氏 蘇我 飛鳥 古事記 神武 ワカタケル 推古 太子 五世紀 鎌足 神代 大臣 葛城 大伴氏 蘇我氏 可能性 編纂 スサノラ 不比等 物語 来目 儀礼 日本神話 葛城氏 皇子 王権 成立 渡来人 推古天皇 神功皇后 出雲 大伴 吉川弘文館 加藤謙吉 崇神天皇 記述 美濃 大臣家 軍事的 講談社現代新書 歴史 即位 関係 実在 天武 四道将軍 行為 明らか 時代 帝紀 物部 豪族 意味 記紀 伊勢 大寺 不破 麻呂 用明天皇 雄略天皇 氏族 七世紀 六世紀 生剥 天智 欽明天皇 られる 人物 研究 吹負 宗教的

目次

はしめに・ 平林章仁ロ 第 1 章スサノヲ神話を読み解く 日本書紀で神話を読むということ / スサノラノミコトの乱行ぶり / スサノラの乱暴は大祓 の「天っ罪」 / 「いけにえ」としての天斑駒 / 犠牲馬との性交儀礼があった / 生剥ーー神様は 新鮮な食べ物がお好き / 屋根や煙突は天界との通路だった / 馬伏ーー犠牲は丸々と太らせ ろ ! / 「屎まる」という、かくも神聖なる行為 / なぜ畦を壊さねばならないか ? / 溝埋・ かいざん 樋放・頻蒔は耕作妨害ではない / スサノラ神話は本当に大祓の起源か ? / 神話の改竄 儀礼的行為から大祓の罪へ / アマテラスとスサノラの性交ーーニ神は何を生み出したか ◆日本書紀の読みどころー①◆ 国生み神話ーーイザナキとイザナミによる世界創造 / 出雲神話ーーオホアナムチの 「国造り」と「国譲り」 / 日向神話ーーウミサチ・ヤマサチの物語 目次

遠山美都男 5 第 2 章崇神天皇は実在したか ? 「崇神紀」の読み方 いない ? / 神武と崇神とーーニ人の「ハックニシ オホヒコの「発見」 / オホヒコはいた ? ラス天皇」 / 「崇神紀」をどう読むか / ヤマトの神々を祭るということ / 天皇への服属のニ 段階 / 四道将軍ーーなぜ出雲は出てこない ? / ミマキイリヒコイニヱの正体が見えた ◆日本書紀の読みどころー②◆ 初代天皇神武の正体 / 「欠史八代」ーー天皇創造のカラクリ / 名 天神とは何か ? 前に探るヤマトタケルの人間性 / 神功皇后紀の奇妙さについて 加藤謙吉 第 3 章「歴史の出発点」としての雄略朝ワカタケル大王と豪族たち 暗殺と謀殺のすえに / 履中系王統と允恭系王統 / 安康天皇暗殺の真犯人は ? / 雄略の即位 はいつだったか ? / 「葛城」氏い雄略 / 最初の「治天下大王」 / ウジの成立とラワケ、ムリ テ / 大伴氏と物部氏ーー雄略王権のニ大軍事伴造 / 大伴氏「内の兵」の統率者 / 「その名 をば大来目主と負ひ持ちて」 / 大和政権屈指の巨大氏族物部氏 / 物部氏と「和珥」氏 ーー雄略の軍事防衛線で / 古代の一大画期 / ワカタケル大王と渡来人

◆日本書紀の読みどころー③◆ 応神朝と渡来人 / 皇后イハノヒメの嫉妬 / 清寧から武烈ヘーー雄略没後の王位継承 / 継体天皇の登場と辛亥の変 : 前田晴人 5 第 4 章「飛島仏教史」を読み直す クーデターの勝者・孝徳の宣言 / 十七条憲法偽作説 / 「朕、自ら決むまじ」ーー欽明王権 の対仏教政策 / 「汝独り行ふべし」ーー敏達王権の対仏教政策 / 「朕、三宝に帰らむ」 用明天皇と仏教 / 推古の権力と対仏教政策 / 厩戸皇子と仏教 / 「聖」としての厩戸皇子 / 厩戸皇子と田村皇子ーー舒明王権と仏教 / 女帝い蘇我氏ーー皇極王権と仏教 / 孝徳が蘇我 大臣家から奪取したもの ◆日本書紀の読みどころー④◆ 「任那日本府」の虚実 / 裴世清の小墾田宮訪問 / 推古女帝の遺詔をめぐる紛争 / 中臣 鎌足、活動の起点 第 5 章壬申の乱と「壬申紀」のあいだ : 早川万年衄 194 さだ

著者略歴 古代における「現代史」の幕開け / 壬申紀の語り / 壬申の「功臣」たち / 記録から欠落した功 臣たち / 敗者への「政治的配慮」 / 乱の舞台の広がり / 尾張国司自殺の謎 / 大和の氏族の 動き / 壬申紀の記述と史実の間隙 ◆日本書紀の読みどころー⑤◆ 「改新の詔」をどう読むか / 白村江の戦い / 持統紀の「法」 第 6 章日本書紀をつくったのは誰か 日本書紀に関わった渡来人 ーーー藤原不比等と日本書紀 日本書紀の国内資料 日本書紀と外交資料 0 日本書紀の区分論 日本書紀の「編集方針」とその変容 6 5 4 ろ 2 1 270 244 265 加藤謙吉・遠山美都男

奥付

講談社現代新書 1709 よ にほんしよき 日本書紀の読み方 一一〇〇四年三月一一〇日第一刷発行二〇〇四年一〇月一日第一一刷発行 とおやまみつおひらばやしあきひとかとうけんきちまえだはると 著者ーー遠山美都男十平林章仁十加藤謙吉 + 前田晴人十早川万年 (OM. Toyama, A. Hi 「 abayashi, K. Kat0, H. Maeda' M. Hayakawa 2004 発行者ーー野間佐和子発行所ーー株式会社講談社 ー二一郵便番号一一二ー八〇〇一 東京都文京区音羽一一丁目一一一 電話 ( 出版部 ) 0 三ー五三九五ー三五 = 一 ( 販売部 ) 0 三ー五三九五ー五八一七 ( 業務部 ) 日ー五三九五ー一一一六一五 装禎者ー・杉浦康平 + 佐藤篤司 印刷所ーー・・大日本印刷株式会社製本所ーー株式会社大進堂 ( 定価はカバーに表示してあります ) P 「 inted in Japan 〈日本複写権センター委託出版物〉本書の無断複写 ( コビー ) は著作権法上ての例外を除き、禁じられています。 複写を希望される場合は、日本複写権センター ( 03 ま 40 一・し 82 ) にご連絡ください 落丁本・乱丁本は購入書店名を明記のうえ、小社書籍業務部あてにお送りください。送科小社負担にてお取り替えいたします。 なお、この本についてのお問い合わせは、現代新書出版部あてにお願いいたします。 はやかわまんねん N. D ℃ .210 270p 18cm ISBN4-06-149709- X

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著者略歴 ( 執筆順 ) ・遠山美都男 ( とおやま・みつお ) 1957 年生まれ。学習院大学大学院博士後期課程中退。学習院大 学、日本大学非常勤講師。「白村江」「天皇と日本の起源』 ( 講談 社現代新書 ) 、「大化改新」「壬申の乱」「天皇誕生」 ( 中公新書 ) 、 「中大兄皇子』 ( 角川ソフィア文庫 ) など著書多数。 ・平林章仁 ( ひらばやし・あきひと ) 1948 年生まれ。龍谷大学文学部卒業。奈良県大和高田市立片塩中 学校教諭。「鹿と鳥の文化史」「橋と遊びの文化史』「蘇我氏の実 像と葛城氏」「七夕と相撲の古代史」「三輪山の古代史』「七世紀 の古代史』 ( いずれも白水社 ) など著書多数。 ・加藤謙吉 ( かとう・けんきち ) 1948 年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退 学。成城大学、中央大学、早稲田大学、慶應義塾大学兼任講師。 「蘇我氏と大和王権」「大和の豪族と渡来人』 ( 吉川弘文館 ) 、「秦 氏とその民」「吉士と西漢氏」 ( 白水社 ) など著書多数。 ・前田晴人 ( まえだ・はると ) 1949 年生まれ。神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立 堺工業高等学校教諭。「日本古代の道と衢」 ( 吉川弘文館 ) 、「神功皇 后伝説の誕生」 ( 大和書房 ) 、「古代王権と難波・河内の豪族」 ( 清文 堂出版 ) 、「日本古代史の新論点』 ( 新人物往来社 ) など著書多数。 ・早川万年 ( はやかわ・まんねん ) 1957 年生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。岐阜大学 教育学部教授。主な論文に「壬申の乱後の美濃と尾張」 ( 「続日本 紀研究」 N 。 326 ) 、「高橋氏文成立の背景」 ( 「日本歴史』 532 号 ) 、共 編著に「美濃国戸籍の総合的研究』 ( 東京堂出版 ) がある。 GS 270