天皇権の起源

キーフレーズ

日本書紀 天皇 皇子 蘇我氏 中大兄皇子 太子 即位 藤原 邪馬台国 皇位継承 大海人皇子 蘇我馬子 中臣鎌子 鎌子 皇位 大和 不比等 百済 第一子 蘇我 馬子 大臣 大連 法隆寺 大和朝廷 大化改新 葛城 第二子 聖徳太子 物部氏 記事 推古 わが国 麻呂 仁徳天皇 葛城皇子 大王 応神 難波 祭事 女帝 天武天皇 河内王朝 そのため 法興寺 入鹿 天武 思う 考え 継体天皇 卑弥呼 思わ 新羅 時代 事件 宋書 述べ 藤原氏 記さ 応神天皇 天智天皇 物部守屋 中臣 明らか そして 右大臣 氏族 倉山田 ところが 履中天皇 孝徳天皇 神功皇后 皇女 仲哀天皇 大伴金村 政治的 天皇家 記し 権力 しかし 知太政官事 王朝 使者 允恭天皇 蘇我稲目 欽明天皇 政治

目次

第一章大王の誕生 一祭政の二重主権 神としての首長姉弟による祭政二重主権 男性の祭事権者の出現 二大王の継承権 天皇の起こりは俗なるもの兄は聖なる祭事 権者大王は第一一子が継承 三神なる大王の出現 なせ第一子・第二子は謀叛したか応神天皇 の皇子たちの争い仁徳天皇の皇子たちの争 妻帯した祭事権者の大王現人神とし ての大王の出現 第二章諸学説の批判 一河内王朝説批判 序 8

古市誉田古墳群の起源仁徳天皇は聖天子で あったか仁徳陵を和泉に造った理由イ リヒコ系・ワケ系の分類に疑問景行・成務 ・仲哀を否定する説名辞からの河内王朝説 は不可 二倭の五王をめぐって 倭五王の解明の糸口は何か宋書に記されて いない履中天皇 第三章大王と男弟王 一男弟王の出現 天足彦という名辞兄なる王と弟なる王 日出する処の天子の真意男弟王の初見は誰 か暦日からみた男弟王の允恭 一一男弟王の系譜 允恭天皇の即位の事情皇位継承にからむ皇 子たちの殺戮大臣・大連の設置の起源 顕宗・仁賢の皇位をめぐって大兄皇子は男 115 9

弟王か継体天皇の在位は一一十八年安閑・ 宣化天皇は実在したその後の大兄と男弟王 第四章蘇我氏の専横 一仏教伝来と蘇我氏 大伴金村の引退と蘇我氏の起こり蘇我氏を めぐる百済帰化人蘇我・物部の崇仏論争 怨念にかわる崇仏論争 二蘇我政権への道 蘇我の血をうけた天皇の誕生物部大連の滅 亡天皇を弑する馬子の勢力 三飛鳥仏教と蘇我氏 ロポットとして推古女帝を擁立三つの金堂 をもっ法興寺蘇我の私寺が国家的寺院にな る仏教興隆に馬子の政治理念 四法隆寺と聖徳太子 暦日の異なる聖徳太子の死聖徳太子を聖と した由縁民衆の基金による法隆寺の創建 188 173 162 148 147

仏教興隆の推進力となった馬子 五推古勅撰の国史 蘇我史観による神話と歴史神話は葛城王朝 のものが中心神話構成は蘇我氏の手で なぜ邪馬台国が歴史から消えたか葛城王朝 と邪馬台国の関係邪馬台国は推古勅撰書が 消した 第五章天皇権の回復 一大化改新の前夜 蝦夷・入鹿の僣上入鹿誅殺の事件へな ロポット ぜ中大兄は皇位につけなかったか としての孝徳天皇 一一大化改新と中臣鎌子 中臣鎌子の素性中臣鎌子の政治的ねらい 難波遷都の目的は何か左右大臣の死と謎 中臣鎌子の陰謀 三中大兄皇子の苦難 225 204 226 242 263

中大兄は再び皇位につけぬ白村江の大敗 敗戦後に皇位につこうとした中大兄情熱を 失った天智天皇中臣鎌子の最後の仕事 晩年の圧った天智天皇 四天皇権の回復と天武理念 男弟王の廃止天武理念は即位十年から 制度の上にみる天武理念伊勢神宮によせる 天武理念 第六章藤原政権への序章 一律令体制と藤原氏 皇室の権威の確立藤原不比等の栄進 元明女帝退位の真意律令国家の道遠し 一一藤原専制へのきざし 藤原勢力と長屋王事件藤原四兄弟の死とそ の焦り怨霊の宿る平城京の放棄怨霊に おびえる遷都と大仏造顕法名に身を寄せた 退位 装幀山本耕三 288 306 305 00

奥付

製本 著者紹介 鳥越憲三郎 ( とりごえ・けんざぶろう ) 1914 年岡山県笠岡市に生まれる。関西学院大学卒。 現在大阪教育大学教授。文学博士。 主な著書ーー - 「琉球宗教史の研究』 ( 角川書店 ) 「おもろさうし全釈』全五巻 ( 清文堂 ) 「出雲神話の成立」 ( 創元社 ) 「神々と天皇の間』 ( 朝日新聞社 ) 「古事記は偽書か』 ( 朝日新聞社 ) 伊勢神宮の原像』 ( 講談社 ) ー 0 「吉備の古代王国」 ( 新人物往来社 ) 「大いなる邪馬台国」 ( 講談社 ) 現住所大阪府豊中市東豊中町 4 ー 16 一 33 天皇権の起源 定価 1 , 200 円 昭和 51 年 3 月 30 日第 1 刷発行 0021 ・一 254374 ー・ 0042 ◎鳥越憲三郎 1976 大阪・北九州 朝日新聞社 東京・名古屋 東洋紙業株式会社 朝日新聞社角田秀雄 鳥越憲 郎 古川製本 発行所 印刷者 発行者 著者