お父さんゴリラは遊園地

キーフレーズ

シルバーバック ゴリラ 子どもたち お父さん 赤ちゃん お母さん 遊び 新日本出版社 ドラミング 遊園地 子ども キログラム レスリング お山の大将 co.jp 仲間 友だち ISBN アフリカ 写真 自分 ゆうえんち 京都大学大学院理学研究科 メント 生まれ 長い間 net 京都大学霊長類研究所 東京都渋谷区千駄ヶ谷 人間 すべり台 shinnihon 日本複写権センター 大きな けんか 東京大学出版会 暮らし 子育て 食べる 乳離れ アサギマダラ 安佐動物公園 ハイラックス Juichi 山極 野生 背中 日本 昼寝 眠る 好き 場所 歩き 能力 客員研究員 ニホンザル シルバーバ Japan できる たたく 暴れん坊 あいさつ 子ども達 京都大学 海野和男 いっしょ パッチリ 甘えん坊 身も心も 集団生活 山極寿一 3423 info 19cm 研究 群れ 見え 出し 食物 歩く 知っ 時間 違う 覚え 成長 年間 遊ぶ 歩い 自然 9784406032681 続ける 父さん 大きく 研究員

奥付

30 年前にはじめてゴリラに会ったと き、ぼくは人間がとてもかなわない能 力をゴリラがもっていると感じました。 でも、長い間それがどんな能力なのか、 わかりませんでした。野生のゴリラとつ きあいを続けるうちに、それは自分を抑 なかまむか えて仲間を迎え入れる能力だと思うよう になりました。一見こわそうに見えるオ じつ スゴリラが、実は子どもゴリラたちに慕 われるやさしいお父さんだったからです。 ぼう あか ゴリラの赤ん坊は 3 年間もお母さんの ぼう ちちす あま お乳を吸って育つ甘えん坊です。しかし、 ちちばな りつば 乳離れをすると、たちまち成長して立派な体 になります。 10 歳になる頃には、オスは にんしん 100 キログラムを超え、メスは妊娠できる体 きゅうそく になっています。このように身も心も急速 に成長できるのは、お父さんゴリラが子育て をするせいだろうと考えられています。子ど もが乳離れをする頃になると、お母さんゴリ せつきよくてき ラは積極的にお父さんゴリラに近づき、子 あす どもを預けようとします。このとき、お父さ きよようりよくほうようりよく んゴリラの大きな許容力と包容力が、子ど もたちを引き付けるのです。 じ しゅちょう ゴリラの子どもたちは自己主張すること むね かた が大好きです。肩をいからせて歩いたり、胸 たが をたたいたりしていばって見せます。互いに かなき 負けていないので、ときどきぶつかって金切 り声が起こります。でも、お父さんゴリラが だいじようふ いるから大丈夫です。お父さんゴリラは、 けつ 決してえこひいきをせず、大きな体を子ども わ たちの間に割り込ませてけんかを止めます。 りよく つづ おさ かべ 大きな壁になることによって、子どもたちを たいとう 対等につき合せるのです。このように、がま ん強く子どもたちを受け入れるお父さんゴリ ゆうえんち ラのまわりは、まるで楽しい遊園地のように 見えます。おかげで子どもゴリラたちは、仲 そんちょう 間を尊重しあって集団生活を送る能力を育 てることができるのです。 でもそんな平和な暮らしをしているゴリラ ばっさい たちが、森林の伐採や内戦によってすむ場所 せつめつききひん 絶滅の危機に瀕しています。コンゴ を失い、 みんしゆきようわこく ちょうさ 民主共和国でゴリラの調査をしている仲間 たちといっしょに、ぼくはホレポレ基金とい ほ かつどう うゴリラの保護活動を始めました。ゴリラは ちがしんか りんじん 人間とは違う進化の道を歩んだ隣人です。人 間を超える能力をもったゴリラたちが、いつ までも生きていける自然を大切にしたいと思 います。 さい く うしな ききん ゆうえんち ちきゅう ドキュメント地球のなかまたちお父さんゴリラは遊園地 2006 年 5 月 20 日初版 写真 / 文山極寿一 発行者小桜勲発行所株式会社新日本出版社 〒 151 ー 0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 4 ー 25 ー 6 営業 03 ( 3423 ) 8402 編集 03 ( 3423 ) 9323 電話 ル info@shinnihon-net.co.jp メ ホームページ www.shinnihon-net.co.jp 振替 00130 ー 0 ー 13681 印刷亨有堂印刷所製本小高製本 NDC460 32P 26 x 19cm 落丁・乱丁がありましたらおとりかえいたします。 0 ) Juichi Yamagiwa 20()6 ISBN4-406 ー 03268 ー 1 C8345 Printed in Japan ⑩本書の全部または一部を無断で複写複製 ( コヒ。ー ) することは、著作権 法上での例外を除き、禁じられています。本書からの複写を希望される場 合は、日本複写権センター ( 03 ー 3401-2382 ) にご連絡ください。