一一十世紀をどう見るか目次
はじめに 第一章アメリカの世紀 ? 帝国が消滅した / ウイルソン主義の勝利 ? / 世紀末の逆流 / 民主主義の ための戦争 / マニフェスト・デスティニー / レーニン対ウイルソン / 中・東欧の民族自決 / 「十四ケ条」の誤算 / アメリカの理念は貫かれたか 第ニ章国民国家の危機 明治維新以来の危機 / グロ ーバル化の奔流 / 「経済」と「国家 . の分裂 / 福祉国家よ、さらば 第三章エスニーの台頭 小民族集団の跳梁 / エスニーから大ネイションへ / 「イギリス」の形成 / 「国王万歳、フランス万歳」 / アイデンティティの危機 / 不可欠な核 となる小民族 / 国民国家を補完するもの 第四章文明と帝国の復活 「西欧の膨張」が終わるとき / 米中戦争のシナリオ / 新しい平和三原則 101
/ シュペングラーとハンティントン / 中核国家の行動 / 皇帝なき帝国 第五章帝国への志向ーーーロシアの場合 あっけない幕切れ / ゴルバチョフの失敗 / ニつの民族主義運動 / 回収さ れたツアーの領土 / エリツインの新ロシア帝国 / くり返される歴史 第六章「中欧帝国」の浮上 「ミッテル・オイロー ー /r-@> の階層秩序 / ドイツ国外のドイツ人 / 不完全な民族国家 / ビスマルクの本心 / ナチスの「ゲルマン帝国」 / 追 放された千四百万人 / 遠大な戦略目標 / 鍵を握るアメリカ 第七章中華帝国と日本 「周辺」に置かれる日本 / 「中国は国家なのか」 / 日本人の優越意識 / 挫折した歴代の指導者 / 鄧小平独特の帝国支配 / ユダヤ人よりユダヤ的 / ニつの未来像 / 華夷秩序ふたたび / 浮き草のように / 東洋文化の中心 終わりに 参考文献 217 127 147 179 221
野田宣雄 ( のだのぶお ) 1933 年、岡山市生まれ。京都大学 大学院博士課程 ( 西洋史専攻 ) を修 了。京都大学教養部教授、同法学部 教授を経て、現在、南山大学文学部 教授。著書に『ヒトラーの時代』 ( 講 談社 ) 、『歴史の危機』 ( 文藝春秋 ) 、 『教養市民層からナチズムへ』 ( 名古 屋大学出版会 ) ほか、多数。 文春新書 007 み にじっせいき 二十世紀をどう見るか 平成 10 年 10 月 20 日 著者 発行者 野田 発行所文藝 第 1 刷発行 春秋 宣雄 〒 102 ー 8008 東京都千代田区紀尾井町 3 ー 23 電話 ( 03 ) 3265-1211 ( 代表 ) 印刷所 付物印刷 製本所 理想社 大日本印刷 大口製本 定価はカバーに表示してあります。 万一、落丁・乱丁の場合は送料小社負担でお取替え致します。 @Nobuo Noda 1998 Printed in Japan ISBN4 ー 16 ー 660007 ー 9
文春新書第一回配本 高橋紘 所功 吉川元忠 吉村昭 吉田直哉 野田宣雄 金子隆一 中島義道 渡辺利夫 長山靖生 山室恭子 皇位継承 マネー敗戦 史実を歩く ファースト・コンタクト ー一地球外知性体と出会う日 孤独について 生きるのが困難な人々へ 脳内イメージと映像 二十世紀をどう見るか 種田山頭火の死生 ほろほろほろびゆく 「吾輩は猫である」の謎 黄門さまと犬公方 文藝春秋刊