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検索対象: こうだったのかNPOの広報
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1. こうだったのかNPOの広報

ています。 今回その思いを胸に「もうひとつの豊命風船コンサート」を開催します。 「もうひとつの豊命風船コンサートは、心の架け橋に共感していただいた方の 演奏やダンスが舞台をつくります。ともに生きる喜びを分かち合う舞台を目指します。 読むと、いろんな疑問がわいてきます。 「もうひとつのコンサートってなに ? 今回のコンサートとは別 ? 」 「障害者とコンサートのつながりってなに ? 」 「円の料金もそう安いわけでもないし、普通のコンサートとなにが違うの ? 「そもそも豊命風船という団体、障害者関係とは分かるけれど、何をしているどんな団 体なんだろう」・ 依頼に来られた女性は「とっても素敵なコンサートなので、ぜひ取材して欲しいんで す」。あとはニコニコ笑顔だナ。、 ししくつか質問しても、ちっとも内容がわからない。 困りました。 普段なら時間もありませんし、「取材する場合は連絡します」と資料を受け取るだけで

2. こうだったのかNPOの広報

てキーワードとなっている「自立」という一一一一口葉が、何を指すのか良く分からない。 そこで小川さんに「この自立って何ですか」とお聞きすると、「働くことです。私は、 就職して自分でお金を稼いで生活することが自立だと考えています」と即答でした。 / 川さんは、一人の子どもに何年も付き合って励ましたり怒ったり、学校を中退した 子どもを自宅に預かって自分の仕事を手伝わせて社会経験を積ませたりしています。 ( 小 川さんは、法人の運営費を稼ぐためリフォームの会社を営んでいます ) 。それでも、 これだけ支援を続けて引きこもりから脱出して一安心と思ったら、すぐにもとに戻ってし まったりすることもあるそうです。 「就職して自分でお金を稼いで生活することー 長期間の支援が必要な、青少年の自立に長年携わってきた小川さんならではの実感のこ もった一一一一口葉でした。 「それ、わかりやすくていいじゃないですか。『働く』でいきましようよ」。 さらに「青少年」。これはお役所コトバです。普段の会話で青少年なんて使いません。「支 援」もなにか堅いーこんな風に検討していって

3. こうだったのかNPOの広報

声に出して読むその訳は 人は文章を読むときは、無意識に心の中で必ず声を出して読んでいます。 このため自分の書いた文章を声に出して読むことで、リズムに乗っているかどうか、つ まり相手が読みやすいかどうか分かります。ぜひ声に出して読み返してください さらに可能であれば「自分たちの活動に少し関心を持ってくれているけれど、あまり詳 しくない人」に目を通してもらって、わからないところやひっかかる表現がないか、意見 を聴いてください。 でも企画ニュースを作る場合、を試写するときには、できるだけ初めてそ のを見る人に加わってもらいます。初見の人の意見を聞くことで、作っている側は 分かりすぎていることでも、初めて見る人には分からないことがたくさんあることに気づ かせてくれるからです。 〈展開編〉 どんどん広がる広報の世界 155

4. こうだったのかNPOの広報

や市民グループと、新聞やテレビは、社会的な課題に取り組むもの同士で相性が よいものです。でもや市民グループからすると「どうやってマスコミに伝えたらい いのか分からない」、記者からすると「取材の依頼が来ても、訴えたいことの内容が良く 分からない」というのが現状です。お互いの関係は、あまりうまくいっているとはいえま せん。 この本の「広報のコツ」を実践すると、新聞やテレビの記者にどう伝えたらいいのか、 報道が来るとわかれば、みんなの気合いが完全にちがっていたので、すばらしいカ ンフル剤だと感じました。謝金が充分に出せなかったので、そのぶん報道で補ってい ただきアーチストもみんなも喜んで帰ってくれたのが大きかったです。 社会に何かを発信しようとする場合、広報力は重要な資質であると実感した次第で す。おそらくあの講座を受講しなければ、こんなすばらしい結果にならなかったと思 います。ほんとうにありがとうございました。 銀聲社代表松尾寛

5. こうだったのかNPOの広報

【「本文」短くわかりやすく書くコッ 簡単 まずは本文から。 「文章を書くのが苦手、という人も大丈夫です。なにしろ中学校で習ったです。 これで、十分相手に伝わります。 5 31 ①いっ②どこで③ 0 誰が④何をす る⑤なぜ⑥ 0 どのように。 新人の新聞記者は、まずこれを叩き込まれます。短くて分かりやすい文章を書く基本だ からです。 今度開くイベントや、あなたの紹介したい活動の内容を資料 7 の枠組みに書き込んでく 6

6. こうだったのかNPOの広報

このうち「フェアトレード」というのは、「フェアⅡ公正なトレードⅡ取引ーのこと ーの特売セールで です。例えばバナナやエビやコーヒーなど、私たちが安い値段でスー 買えるのは、主にアジアやアフリカや中南米など貧しい国の安い労働力に支えられていま す。もちろん家計費上は安い方がありがたいのですが、この状態では、わずかな賃金しか 得られない現地の労働者はいつまでたっても貧しいままです。これを変えるために労働に 見合った公正な金額を支払って取引して、さらに現地で働く人たちが自立できる仕組みを 工夫する運動が「フェアトレードーです。 この「フェアトレード」に取り組むは「私の店の焼きたてパンに使っている小麦 はアジアの少数民族支援のために公正な値段で小麦を取引するフェアトレードで輸入し ています。この取り組みをしているパンだから原価はやや割高ですが、ボランティアに協 力してもらったり大家さんに理由を説明して家賃を安くしてもらったりして普通のパン と同じ値段で販売しています。味や安全性はもちろんですが、この意義も分かってもらっ て買ってほしいんです」と、長い話をわかりやすくきちんと伝えないといけない。 豊命風船の場合でも「障害者とコンサートの関係」をまず説明しないといけない。 しかも、にしい相手に、短く、分かりやすく。これはなかなか難しい 〈基礎編〉 ZCO や市民グループに必要な広報力は 4

7. こうだったのかNPOの広報

終わります。ただ、コンサートの狙いも内容もよく分からないのですから、記事にするこ とも取材に行くこともないでしよう。でもこの日は時間に余裕がありましたので、じっく りと話を聞きいてみました。すると、いろいろなことがわかりました。 話を聞いた結果は次のとおりです。 ①豊命風船とは 奈良県生駒市の知的障害児の親でつくる団体。「豊命」は「ゆめ」と読む。 障害者が暮らしやすい社会を目指して活動している。 ②障害者とコンサートの関係は 知的障害がある場合、急に走り回ったり声を出したりしてしまう人も多い。付き添う家 族が最初から遠慮してしまうこともあって、気軽に聴きに行けるコンサートはめったにな そこで「声を出したり走り回ったりしても大丈夫な、みんなで楽しめるコンサートをつ くりたい」とⅣ年前、大学の吹奏楽部やアマチュアバンドの協力を元に、自分たちでコン サートを企画した。それが豊命風船コンサートの始まり。 〈序章〉 広報力が大きな差を生む

8. こうだったのかNPOの広報

来てくださいーと呼びかける場合には、効果的です。 しかし当然ですが、相手がアマチュア無線のことを知らない人だと、まったく逆効果で す。 要は、広報の相手が外部 ( 他人 ) か内部 ( 身内・会員 ) かを考える必要があるというこ とです。 業界用語も同じです。それぞれの業界内だけで使われて、ほかの分野の人に話をしたと きにはわかってもらえない言葉がたくさんあります。 や市民グループなど「市民活動業界」の場合は、「エンパワメントーや「アドボ 「アソシェーション」「ミッション」などは業界の外には分からない言葉です。 また「男女共同参画」とか「人権擁護」「青少年ー「協働ー「自治」など、お役所コトバも、 できる限りやめたいところです。 一方で、例えば難病の患者グループなどの場合に専門用語を使わないと、どうしても 説明できないこともあります。その場合には、「注」として下のほうに注釈を加える手や、 用語解説を囲みでする手があります。ただ、これも多用すると読み手のリズムを崩して読 みにくくなります。多くても 1 つか 2 つまでに納めましよう。 〈実践編〉 あなたの魅力を伝える新しい広報資料の作り方

9. こうだったのかNPOの広報

「どこの」「何を」している団体か、できれば「誰がーも入っていると理想的です。「ひ とこと団体紹介文ーは文字以内を目指します。 1 行で収まり、一目でばっとわかっても らえる字数です。 前述の事例は、例えばこのような「ひとこと団体紹介文ーになります。 奈良の歴史的建造物の保存を考える法人「銀緑社」 子どもの教育を考える東大阪母親の会「ピースオブハート」 東淀川の知的障害者の作業所法人「ラッコの会」 ※いま、法律上は「作業所ーとは言わず「地域活動支援センター」などと言います。 しかし耳に親しんだ「作業所」を使うほうが、相手にとって分かりやすいので、こ こはあえて「作業所」とすることをススメています。 他にも例えば 和歌山の自然観察員らでつくる「山野草の里を作る会」 〈実践編〉 あなたの魅力を伝える新しい広報資料の作り方

10. こうだったのかNPOの広報

意外だったのが、このうちの「電話で売り込み」というのが記者さんに不評だったこと。 記者さんの立場からすると、例えば電話でイベントなどの売込みを受けたとき「まずは 資料をファックスで送ってください」と答えるのが普通だそうです。電話では内容も分か りにくいし時間も取られるので、緊急の要件以外は「とりあえす資料を送って」となるそ うです。 でも、じゃあファックスや郵便で資料を送ったあと、電話して内容の説明や売込みをす れよ、 ( しいかというと、これがまたそうでもないんです。 マスコミの現場では、ファックスが届いてもすぐに読む時間はなかなかない上に、電話 を取る記者は入れ替わり立ち代り。つまり、ファックスを受け取った記者はすぐに外に出 て行ってしまったかもしれない。すると結局は「資料を見て ( 必要だと思ったら ) こちら から電話しますから」となるそうです。 では、どういう方法で資料を届けるのが一番適切なのでしようか。 記者さんによって、ファックスと電子メール、郵便など答えが分かれました。 一番多いのはファックス派。「ばっと内容全体が見られる。ファイルしたりコピーした り別の記者に渡したりしやすい、というのが理由。一方でメール派は代の記者さんら若 〈付録〉 1 69