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検索対象: こうだったのかNPOの広報
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1. こうだったのかNPOの広報

大阪ボランティア協会 新聞やテレビには毎日、 Zæo やボランティアという一言葉が出てきます。 これは、この本の中で武永さんが書いているように、 zæo や市民グループの大きな特 徴「社会性と新聞やテレビの「ニュース・報道」との相性がすごくいいからです。 や市民グループにとって、社会に働きかける力の一つとして、新聞やテレビなど マスコミとのつきあいは欠かせません。 といっても取材を受けた経験もない人には、「マスコミ」や「記者」というのは、「大き な興味はあるけれど、なにか怖い」存在です。どうしたらうまく記者さんと付き合えるの でしようか。大阪ボランティア協会とっきあいのある新聞やテレビ、それに地域のミニコ ミの記者さんらのお話をもとに日ごろの疑問点をクイズ形式で具体的にまとめてみました。 記者さんの本音は意外にも : 【マスコミとの付き合い方 1 66

2. こうだったのかNPOの広報

60 社会福祉法人大阪ボランティア協会

3. こうだったのかNPOの広報

978487 ろ 080604 1920056012008 ISBN978 ー 4 ー 87508 ー 060 ー 4 C 0 0 5 6 \ 1 2 0 0 E 定価 : 1 , 260 円 ( 本体 1 , 200 円十税 ) 社会福祉法人大阪ボランティア協会

4. こうだったのかNPOの広報

武永勉 ( たけなが・つとむ ) 大阪生まれの大阪育ち。産経新聞で 5 年、その後 NHK に転職、現在まで 17 年、 記者をつとめる。 NPO や市民活動が大好きで、取材を続けるうちに相手から広報 についての相談を受ける。 NPO の「いいモノを持っているのに、売り込み方があ まりにヘタ」な現実を目のあたりにしていただけに「もったいない ! 」という思 いから、 NPO 向けの広報力向上セミナーの講師を 6 年前から関西各地で務め、好 評を博す。 2010 年 2 月現在、 NHK 徳島放送局でニュースデスクとして勤務。 こうたったのか NPO の広報 2010 年 3 月 1 日初版発行 著者 発行者 発行所 武永勉 牧里毎治 社会福祉法人大阪ボランティア協会出版部 〒 553-0006 大阪府大阪市福島区吉野 4 丁目 29-20 大阪 NPO プラザ I()O 号 電話 06-6465 ー 8395 FAX 06-6465-8393 振替 00930-8 ー 40608 落丁・乱丁本はお取替いたします 表紙アサノデザインオフィス 印刷デジタル総合印刷株式会社 ISBN978-4-8730 & 060-4 ※視覚障害者、その他活字のままではこの本を利用できない人のために、出版社 及び著者に届け出ることを条件に音声訳 ( 録音図書 ) 及び拡大写本、電子図書 ( パソコンなどを利用して読む図書 ) の製作を認めます。但し、営利を目的と する場合を除きます。

5. こうだったのかNPOの広報

地域を限定する 「場所や地域ーを限定して、その場所にいる人向けに考える方法もあります。 大手広告代理店の電通と日本センターが協力して全国各地で開いている「伝える コツーという zæo 向けの広報カ講座があります。この講座を大阪ボランティア協会と奈 手作り遊びのイベントですから、来てほしい主な相手は親子連れ、それも小学校低学年 の親子です。開催する日は夏休み最後の日曜日。子どもをあまり遊びに連れて行けなかっ た親からすると、罪滅ぼしをしたい気になる日です。暑い夏に冷たいミネラルウォーター だけでも十分ひきつけますが、加えて、このイベントなら、子どものちょっとした社会体 験もなる絵日記にも書ける。 来てほしい相手の立場に立って、ぐっと焦点を絞ります。 書き換えたチラシには「楽しいよ手作り遊び」の上に 3 倍ぐらい大きな字で「飲み比 べ全国都道府県の水」。結果は、親子連れで大盛況でした。 4 9

6. こうだったのかNPOの広報

徴に合う広報のやリ方があります。 「社会性」 : ・マスコミへの取材依頼 「共感性」・ : チ一フシ、名刺、バンフなど手渡し 「多様性」・ : ネット ・社会性Ⅱ社会的な課題の解決に汗を流す zæO は、同じように社会的な課題を追求するマスコミ ( 報 道 ) と相性がいい。これを生かさない手はありません。 ・共感性Ⅱ相手に寄リ添って課題の解決を図ろうとするのは zæo の大きな特徴です。こうした共感 性が最大限に発揮されるのは、直接に顔を合わせたとき。フェイスフェイスのコミュ ニケーションを助けるには、手渡しのチラシや名刺、バンフが有効です。 ・多様性Ⅱ多様な課題、多様な価値観とネットは相性がいい。例えば「アライグマが大好きで、日本 に持ち込まれて野生化しているアライグマのことが気になって仕方ない」という人は、そ う周りにはいないでしようが、ネットなら世界中から仲間を募れます。また比較的費用が 安いこともメリットです。 こうした特徴を生かして、 ・社会性を生かしてマスコミに取材を依頼するⅡプレスリリ ・「手渡し , を大切にするⅡ手渡しチラシ ( 広告 ) ース C ハブリシティ ) 5

7. こうだったのかNPOの広報

てキーワードとなっている「自立」という一一一一口葉が、何を指すのか良く分からない。 そこで小川さんに「この自立って何ですか」とお聞きすると、「働くことです。私は、 就職して自分でお金を稼いで生活することが自立だと考えています」と即答でした。 / 川さんは、一人の子どもに何年も付き合って励ましたり怒ったり、学校を中退した 子どもを自宅に預かって自分の仕事を手伝わせて社会経験を積ませたりしています。 ( 小 川さんは、法人の運営費を稼ぐためリフォームの会社を営んでいます ) 。それでも、 これだけ支援を続けて引きこもりから脱出して一安心と思ったら、すぐにもとに戻ってし まったりすることもあるそうです。 「就職して自分でお金を稼いで生活することー 長期間の支援が必要な、青少年の自立に長年携わってきた小川さんならではの実感のこ もった一一一一口葉でした。 「それ、わかりやすくていいじゃないですか。『働く』でいきましようよ」。 さらに「青少年」。これはお役所コトバです。普段の会話で青少年なんて使いません。「支 援」もなにか堅いーこんな風に検討していって

8. こうだったのかNPOの広報

活動の面白さのエキスのようなものがあるーというのが、これまで年間、や市民 グループを取材してきた私の実感です。 例えばずっと事例に使っている「豊命風船」であれば「もうひとつのコンサートとい うタイトルです。タイトルを考えた側がどこまで意識したか分かりませんが「毎年のアマ チュアではなく今年はプロ、だから、もうひとつのコンサートーという意味だけでなく、「う るさくするような障害者お断りーという社会に対して「障害も含めていろんな個性を認め 合う社会こそが豊かな社会」という志が「もうひとつのーに込められているように思うの です。 これは、言葉を重ねないと伝わらない。でも量が多くては、何度も言うように読んでも らう相手に負担をかける。読んでもらえなければ価値はゼロになってしまう。 そこで裏面を使うことにしました。 裏面の上の 2 分の 1 に、表面には盛り込めなかった活動の背景や社会的な状況、あなた の思いを入れるスペースを作りました。 「豊命風船ーであれば、それこそなぜ「もうひとつのコンサート」と名づけたか、ある 〈実践編〉 あなたの魅力を伝える新しい広報資料の作り方 135

9. こうだったのかNPOの広報

こう並べてみると、途中で話が飛んでいることが良く分かります。 なぜ「障害者が暮らしやすい社会を作る」ために、「川原加奈子さんのコンサートを開く」 必要があるのか、その間に、どんな関係があるのか説明が必要です。 では、間をつないでみます。 団体の目的はⅡ障害者が暮らしやすい社会を作ること ← でも、知的障害者は突然走り回ったり声を出したりする人も多いので、 ゆっくりと気兼ねなく聴きに行けるコンサートがない ← そのために この 2 つをつないで見ます。 「障害者が暮らしやすい社会を作る」 「川原加奈子さんのコンサートを開く」 〈実践編〉 あなたの魅力を伝える新しい広報資料の作り方 ← 5

10. こうだったのかNPOの広報

だからこそ広報はやりがいがある 必要な 3 つの広報カ 改めて考えると広報は難しい。うまくいかなくて当たり前 〈基礎編〉 ZQO や市民グループに必要な広報力は く知らせて信用してもらうこと、つまりプランドカを向上させるために何百億円もつぎ込 んでいます。 でもや市民グループはそういう訳にいきません。自力でプランドカを積み上げる しかありません。そして、そのための第一歩は自分の団体の説明、団体紹介です。 なお、プランドカがないのは中小企業も同じですが、社会的な活動を行い社会に向けて 発信し働きかける zæo や市民グループこそ、プランドカⅡ知名度や信用力の違いは広報 で大きな差を生むと私は考えています。 5