平等に関して フランス革命の中で、 最も過激な サン日ジュストは こう言ったんだ。 国家の中に一人でも 不幸な人や貧しい人が いるのを放置して おいてはならない。 そういう人が一人も いなくなったときに、 初めて諸君は 革命をなしとげ、 本当の共和国を建設 したことになるだろう。 そこまで言ったら、 ちょっとね、 ありえへんやろ。 純粋まっすぐ君 を、ゞ 大失敗 してるけど。 だって 「平等」の理念が 「人権宣言」でも、 革命の成果なら、 フランスで女性の女性の権利は 認めてない 社会進出が からね。 進んでないって フランス革命の 「平等」の理念を 徹底的に 押し進めたのが、 社会主義革命で、 ソ連や中国を 作るんだよね。 なめ Ⅱ 3
が結風急進的な ジャコバッ派ガ、 保守的な ジロンド派に勝ち、 1792 年 9 月幻日、 王制を廃止し、 フランスは共和国となる。 「巴という意味では、 「あ時点で完したといえる。 1793 年 1 月日 0 み物 ルイ世が処刑される . 一 国民よ、 私は無実のうちに 死ぬ。 私の死を執行 しようとした 人々を許す。 願わくは私の血か フランス人の幸福に」、 寄与せんことを / 実は受刑者の苦痛を 減らし、即死させる 人道的な処刑具だった。 皮肉にもギロチンは ルイ世が 「刃を斜めにした方が よく斬れる」と アドハイスしたもの であり、 8 9
1912 年 ( 明沿年 ) 美濃部達吉は 『憲法講和』で 「天畠機関説」と「政党内閣」を唱えた。 1916 第一災大戦下の 年 ( 大正 5 年 ) にはいノノ 実現を主張し 0 驢 ( 冫 さらには労働運動や 無産政党も擁護した。 無産政党とは合法的な 社会主義政党のこと。」ハロ 共産党は暴力革命を狙うのでい 非合法の政党だった。良ま 吉野の論文 「憲法本義を説いて その有終の美を済すの 途をす」では、 こう述べている 大正テモ 2 フシーの イテオローグの一天巨頭は みのべたっきち 美濃部達吉と よしのさくぞ、つ 吉野作造である。 等 / 第イ、当 「民主主義といえば、 社会民主党などという 場合におけるが如く 『国家の主権は人民にあり』 という危険なる学説と 混同され易い 「政治上一般民衆を重んじ、 きせんじようげ その間に貴賤上下の別を立てす、 しかも国体の君主制たると 共和制たるとを間わす、 あまね 普く通川するところの 民義」尹比較的 しい用語が一番 当であるかと思う。 号 0 吉野は民主主義についてい - 一を , 三 0 えは、仏国大革命 2 ( みミ 則後んに唱えられ、革命の原因はッ , 3 にこの説に胚胎して居るのであるが「 ~ ~ ~ ~ ・・ ' マ日ではもはや、この説の理論上の欠点は特 ~ ~ 游 分に認識せられ、君主国においては、、 ~ 物 ~ 。 もちろん、民主国においてもこの説を ~ そのまま信奉するものは至 0 て尠くな「た物 ~ ~ ~ ただ一部の極端なる社会主義者の間に攣学、ミ 3 / , 》 = 位のものてある。」と書いている「、第 2 をは 1 284
参考文献 『新版大正デモクラシー論』 ( 三谷太一郎 / 東京大学出版会 ) 『吉野作造評論集』 ( 岡義武編 / 岩波文庫 ) 『大正デモクラシー』 ( 松尾尊兊 / 岩波現代文庫 ) 『シリー ズ日本近現代史④大正デモクラシー』 ( 成田龍一 / 岩波新書 ) 『美濃部達吉と吉野作造』 ( 古川江里子 / 山川出版社 ) 『図説フランス革命』 ( 芝生瑞和編 / 河出書房新社 ) 『物語フランス革命』 ( 安達正勝 / 中公新書 ) 『フランス革命』 ( 遅塚忠躬 / 岩波ジュニア新書 ) 『フランス革命についての省察』 ( エドマンド・ パーク / 中野好之訳 / 岩波文庫 ) 『図解ナポレオンの時代武器・防具・戦術大全』 ( カンゼン ) レンツ / 福井憲彦監修 / 遠藤ゆかリ訳 / 創元社 ) 『ナポレオンの生涯』 ( ティエリー・ 『フランス植民地主義の歴史』 ( 平野千果子 / 人文書院 ) 『植民地共和国フランス』 ( z ・パンセル + ・プランシャール + ・ヴェルジェス / 平野千果子 + 菊池恵介訳 / 岩波書店 ) 『ジャス、、、ンの残り香ーーー「アラブの春」が変えたもの』 ( 田原牧 / 集英社 ) 『脱グローパル論』 ( 内田樹 + 中島岳志 + 平松邦夫 + イケダハヤト + 小田降 + 高木新平 + 平川克美 / 講談社 ) 『アホ腰抜けビヨーキの親米保守』 ( 西部邁 + 小林よしのり / 飛島新社 ) 『グローノノ 、レ恐慌の真相』 ( 中野剛志 + 柴山桂太 / 集英社新書 ) 『グロー リズムが世界を滅ぼす』 ( エマニュエル・トッド + ハジュン・チャン + 柴山桂太 + 中野剛志 + 藤井聡 + 堀茂樹 / 文春新書 ) 『人間の条件』 ( ハンナ・アレント / 志水速雄訳 / ちくま学芸文庫 ) 『英語化は愚民化』 ( 施光恒 / 集英社新書 ) 『世界を戦争に導くグロ ーパリズム』 ( 中野剛志 / 集英社新書 ) 『グロ ーパリズムという病』 ( 平川克美 / 東洋経済新報社 )
「共同体瀲識」こそ力、 , アテナイ民主政治の 実際上の成功を風 もたらした不可欠の 要素であってお その意識ま 国家宗教一・・ 強化されていたのだ第整 アテナイにあける教育は、 「薫陶」「養成」であり、 道徳的特性や市民的責任感、 共同体ならびに - その伝統と価値との ノ / 成熟した、一体感の涵養 であった。 くんと、つ かんよう ベルシア戦争を、アテナイは スパルタとの同盟軍で 勝利した尸、 だがアテナイは、 もともと土地が痩せていて、 人口が増加すると、 地中海から各地に ひょく 肥沃な主地を求め、 植民活動を始める。 強力な海軍を利用して、 「帝国主義化」したのである。 0 ー 80
民主主義は そんなに 素晴らしい ものではない。 「統治者が市民に向かって・ 『お前の死ぬことが 国家に役立つのだ』 というとき " 当一 市民は死なねばならぬ。 「なせなら この条件によってのみ 彼は今日まで安全に 生きてきたのであり、 また彼の生命はたんに 自然の恵みだけではなく、 国家からの条件付きの、こ一 1 贈物なのだから。」 そもそも日本人は 民主主義を なめている ルソーによれば、 民主主義的な 国民国家の 原則はこ一フた。 こわ。 な フランス革命で、 市民が王様から 主権を強奪したん たから、その後の 国を守る兵隊は 市民でつくる 軍隊になる。 国軍の誕生だ 国民軍じゃないんだ。 中国共産党の 人民解放軍が、ノグな第 共産党のために 戦うのと一緒で、 中国にだって 国民軍はない。 ヨーロッパの絶対王政の 時代は、 国王が雇った傭兵が、 国王のために 戦っていた。 6 4
あとがき そもそも民主主義からヒトラーの独裁が生まれたという、今や常識のはずの知識すら、民主主義を愛して やまない人々には欠けている。 民主主義をお題目のように唱える人々は、民主主義さえ貫けは、戦争を防ぐことがてきて、平和が生まれ るとまて妄信しているのだが、もはや「狂信・カルト」にまて達した愚民と言うしかない 般的な辞書的解釈ては、デモクラシーとは「民主制あるいは「民主政」のことてあり、古代ギリシア起 源の政体分類の一つてある。 デモクラシーの「デモス」とは民衆のことだが、本来はギリシアの共同体としてのポリスに属する人々の デモクラシーの「クラティアとは支配・統治のことたつまりデモクラシーとは「民衆が統治するー政体 に過ぎない 「よ r 冐 y 」という接尾辞は「〇〇制と訳されるものてあり、「 democr 冐 y 」なら民主的な制度・政体という 意味てある。 」 sm 」の接尾辞を持っ語を「〇〇主義と訳すが、民主主義ならミ emocra ニ sm 」となって、強硬なイデオロギー になってしまう。 「民主主義」という言葉自体に「病いーが内包されてしまうのた。 デモクラシーという単なる制度が、フランス革命によって「民衆こそが主人」というイデオロギーに転化 してしまったために、これを日本に導人する時に当時の知識人は困ったことたろう。 325
そして、 その時代に生き、 民主主義に 懐疑的になった ソクラテス、プラトン、 アリストテレスの = 一大哲学者に 学ぶことは多い / ごーまんなまして 民主主義はなんと 紀元前 5 ー 4 世紀に、 すでにアテナイで 実験されている / それは共同体意識、 ナショナリズムとは 切り離せなりを 知るべきである /
めとがき しかも政治的主張が同し者どうしのポジショントークてはなく、主張の違う者たあとの議論も経験してお かねは、価値をいったん相対化させる感覚も身につかす、国民を分断して民主制の堕落を招くことになって しまう。 アメリカ大統領選のトランフ現象にその兆候が色濃く漂った。 「民主主義とは何た ? と叫びながらデモをするのは、「青い島はどこた ? 」と徘徊する純粋まっすぐな若者 たあの「自分探しーと「承認願望ーの発露に過ぎない 問題は日本の知識人たちて、過去の青臭い自分を回顧しながら「若返りの妙薬とばかりに、共に青い島 を探し始める情けなさてある。誰も民主主義とは「病いてあると教える大人がいないのた 「民主制ならは、小選挙区制ていいのかとか、政党助成金は必要かとか、候補者の質の劣化をどうするか とか、与党に対抗する政策理念は何なのかとか、考えればならぬことはいくらてもある。 具体的な間題を考え抜く力もなく、議論もせずに、「幸せの青い民主主義を探して徘徊する遊びはもう 止めよう。それは必すどこかに飛び去って行くものてある。 経験値を高めて、成長した者だけが、他人の幸福を願う資格と方法論を備えることがてきる。 これはわしの「持論」と見られていいが、フランス革命の成果はフレンチのみてある。美意識と味覚の繊 細さを追求するフレンチが国民の文化となったことが、フランス革命の大きな成果たと言える。 料理に対する美意識の追求に才能を持つ者は、日本人とフランス人くらいのものてある。 日本てフレンチの最高峰に鎮座し続けるのは「カンテサンス」の岸田周三シェフたろう。『ミシュランガイ 327
「政治的領域に入った者は、 だれでも、ます自分の生命を 賭ける心構えがなくてはならない。 生命に対して愛着しすぎれば、 それは自山を妨げたし、 それこそ奴隷のまぎれもない印であった。 したがって勇気はすぐれて 政治的な徳となった。 そして勇気を持つ者たけが、 その内容と目的において 政治的である共同体に迎え入れられた。」 20 ー