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1. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

Business Model 2025 一度ポトフを作り直すか、できあいのポトフを買ってくるしかない 企業にとって、買収とは、ポトフを買いにいく作業である。よって、大企業はどんどん進出 したい分野の企業を買収し続けながら、コングロマリットを作って成長し続けていくしかない わけだ。 日本で言えば、まさにソフトバンクのような会社がやり続けているのはそういうことだ。よ く言われる「時間を買う」という表現よりも、むしろビジネスが生まれ成長していくモデル自 体が持っている宿命的な構造なのである。 事業が利益を生む期間がますます短くなる今後は、ビジネスの成長プロセスが持っ根源的な 問題に焦点を当てざるをえなくなる。つまり、ゼロから新しい価値を創造するプロセスを企業 が自社の構造の中にどう取り入れ込んでいくか ? という大問題である。 そのヒントがクラウドソーシングの仕組みの中にある。今は「企業から仕事を請負う個人が 集う場所ーというイメージがあるかもしれないが、これから 3 年、 5 年でそのイメージは大き く変わっていくだろう。クラウドソーシングのカタチはどんどん進化をしていき、 o から 1 を 生み出す価値の源泉を作るための重要なリソース、プラットフォームとして認識されていく。 例えば、起業のためのオープンコラボレーションプラットフォーム「 Babele 」がある。自分 やチームのビジネスプランを構築していくためのオンラインツールだ。具体的には、自分たち の事業を登録し、そこにコメントや提案をもらいながらビジネスモデルを練り上げていく。 1 5 9

2. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

B u s i n e s 5 M 0 d 引 2025 【著者略歴】 長 5 旧博ラ」 ( ながぬま・ひろゆき ) イノベーションリサーチャー / 経営コンサルタント 大学卒業後、東証一部上場企業・株式会社船井総合研究所の創業者・船井幸雄氏が設立した船 井幸雄グループに入社。企業及び z=o 等を支援し、年間最優秀賞を最年少で受賞。その後、 一般社団法人ソーシャル・デザインを創業。大企業や中小企業に向けて経営及び事業開発コン サルティングを行っている。 また、世界中の次世代ビジネスのトレンドをいち早く紹介するウエブマガジン「 SocialDesign News 」を運営するなど、情報発信にも積極的に取り組んでおり、時代の先端テーマでテレビ や雑誌からの取材多数。本書は、仕事とワークスタイルの未来を体系的に提唱した『ワーク・ デザインこれからの〈働き方の設計図〉』 ( o o メディアハウス ) に続く、 2 冊目の著作となる。 Social Design News http://social-design-net.com/ 223

3. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

C h 0 p te 「 2 7 つのビジネスモデル ちなみに The G ュ d は、私たちは「デザイナー ( 人間 ) を愛する , とし、デザイナーと敵対 しないというメッセージを掲載している。つまり、最高のウエプサイトを作るために、人間が 介在することは必要で、 TheGr 一 d を利用すれば、ウエプデザイナーがより多くのクライアント を持っことが可能になる、としている。 一方で、現時点でここまでできるとなると、 2 年後、 3 年後は、一体どこまでクリエイティ プな仕事を、ポットソーシングで行えるようになるのか ? ぞっとする人も多いだろう。 このトレンドは、デザインやプランディングの民主化、つまりこれまでプランディングに手 を入れられなかった企業が、それを行えるようになることを意味する。 また、人間のデザイナーやクリエイターの仕事が、ディレクションやデザインの詰めの作業、 また決断をサポートすること、つまり、さらに高度な価値創造へと挑戦していけることを意味 する。つまり、ポットソ 1 シングで出てくるようなデザインを更に高めていくという仕事だ。 もっと人間的で繊細な領域をフォローすることが私たちの仕事となっていくのである。 それは、その企業や人の「感触」が分からなければ出てこない細やかなコミュニケーション を深めゆく中で、そのプランドの持っているミッションをより浮き彫りにする作業などを含 む。さらには、その企業やプロダクトが、今後どのような発展を目指していくべきかといった 事業の未来にも想像を膨らませることが必要となっていくことだろう。 私たちの仕事は、ポットソーシングの普及により、より創造的かっ構造的、また接触的かっ 170

4. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

C h 0 p ter 2 7 つのビジネスモデル いるわけだ。 世界初の服の 3 Q プリンタ ElectroIoom は、 0 < Q やイラストレーターを利用したデジタル データから服を印刷する。特殊な液体素材を型に放射して固形化させるという技術を採用して おり、もちろん、そこに縫製という作業はない 何が言いたいかと言えば、このような最終製品の流通コストを極限的にゼロに近づけていけ るモデルが、新しく支持される事業モデルになる可能性が高い。 どういうことかと言えば、ユニクロは衣類を安く作れる大規模工場で製造し、それを大きな 流通コストをかけ、高く売れる国の店舗へ運び販売するというモデルだ。これは、多大な流通 コストに依存した事業モデルである。 しかし、 Kny ( ( an の事例では、原料の調達に流通コストはかかるものの、最終製品に対して 流通コストをかけ、広く配送する必要はない。 ファッションアドバイザーが自分に似合うよう個別にアドバイスをくれた衣料、また、その アドバイスに沿って作った自分だけの衣類のデータ用いて、近くにある 3 プリンタや編み機 で衣類を「ダウンロードする」という未来に可能性が見え始めている。 つまりは、衣類におけるデータ共有のオープンプラットフォームを作り、それを盛り上げて いけたところが、今後のファッションマーケットに影響を与えていく可能性があるのだ。 今まではまるで思いもよらなかったようなものが、デジタルデータとして流通していくよう 132

5. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

ビジネスモデル 2025 B05 デ e 絵 ModeI 2025 30 ness ModeI 2025 9784802610148 旧 BN978-4-8026-1014-8 C2033 VI 400E ビジネスモデル 2 〇 25 定価 : 本体 1400 円 ( 税別 ) 1 9 2 2 0 5 5 0 1 4 0 0 9 イノベーションリサーチャー / 経営コンサルタント SOcial Design News ファウンター 長沼博之 Hirquki N08 仙 n10 B05i0e55 M0del 0 2025 長沼博之 ( ながめま - ひろゆき ) イノベーションリサーチャー / 経営コンサルタント 大学卒業後、東証 - 部上場企業。株式会社船井総合研究 所の創業者・船井幸雄氏が設立した船 # 幸雄グループに 入社。企業及び NPO 等を支援し、年間最優秀賞を最年 少で受賞。その後、一般社団法人ソ - シャ ) いテザイン を創業。大企業や中小企業に向けて経営及ひ事業開発コ ンサルティングを行っている。 また、世界中の次世代ビジネスのトレンドをいち早く紹 介するウェフマカジン「 Soc 回 Design NewsJ を運営 するなど、情報発信にも積極的に取り組んでおり、時代 の先端テーマでテレビや難誌からの取材多数。本書は、 仕事とワークスタイルの未来を体系的に提唱した「ワー ク。テザインこれからのく働き方の設計図 > 」 (CCC メ ティアハウス ) に続く、 2 冊目の習作となる。 SOCi Design News http://SOCiaトdesign-net.com/ イノベーションリサーチャー 経営コンサルタント social Design News ファウンダー 長沼博之ッ 写真 : ◎ tOtuss - FOtO ⅱ a ℃ 0n1

6. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

ビジネスモデル 2025 B05 デ e 絵 ModeI 2025 30 ness ModeI 2025 9784802610148 旧 BN978-4-8026-1014-8 C2033 VI 400E ビジネスモデル 2 〇 25 定価 : 本体 1400 円 ( 税別 ) 1 9 2 2 0 5 5 0 1 4 0 0 9 イノベーションリサーチャー / 経営コンサルタント SOcial Design News ファウンター 長沼博之 Hirquki N08 仙 n10 B05i0e55 M0del 0 2025 長沼博之 ( ながめま - ひろゆき ) イノベーションリサーチャー / 経営コンサルタント 大学卒業後、東証 - 部上場企業。株式会社船井総合研究 所の創業者・船井幸雄氏が設立した船 # 幸雄グループに 入社。企業及び NPO 等を支援し、年間最優秀賞を最年 少で受賞。その後、一般社団法人ソ - シャ ) いテザイン を創業。大企業や中小企業に向けて経営及ひ事業開発コ ンサルティングを行っている。 また、世界中の次世代ビジネスのトレンドをいち早く紹 介するウェフマカジン「 Soc 回 Design NewsJ を運営 するなど、情報発信にも積極的に取り組んでおり、時代 の先端テーマでテレビや難誌からの取材多数。本書は、 仕事とワークスタイルの未来を体系的に提唱した「ワー ク。テザインこれからのく働き方の設計図 > 」 (CCC メ ティアハウス ) に続く、 2 冊目の習作となる。 SOCi Design News http://SOCiaトdesign-net.com/ イノベーションリサーチャー 経営コンサルタント social Design News ファウンダー 長沼博之ッ 写真 : ◎ tOtuss - FOtO ⅱ a ℃ 0n1

7. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

B u s i n e s s M 0 d 引 202 5 ればならない 利用者に恐れの感情を抱かせることで、カンフル剤のように一時的な売上を作っても、それ は、近い将来炎上する地雷を一緒に埋めているのかもしれない。誰もがメディアを持ち、自身 の気持ちを爆発的に表現できる時代は、端的に言えば、製品を提供する企業や人を「好きになっ てもらうーことがなによりも大切だ 企業にもオープンさがもとめられる そして最後が、クローズドカンパニーからオープンカンパニーへの動きだ。 電気自動車メーカーのテスラが自社の特許をいち早くオープンにしたことが、世界に大きな 衝撃を与えたが、まさにそういうことだ。いち企業の「したたかな戦略」と見る目もあるが、ソー シャル・イノベーションを加速するという理念への共感は広く、テスラをますます好きになっ た人は多い。 第二章では、このようなビジネスモデルの転換について、具体的な事業の例を指し示しなが ら解説していきたい。また、これらのモデルを応用することで、あなたの事業が幻世紀型に進 化することを願っている。 105

8. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

C h 0 pt er 2 7 つのビジネスモデル 重要なのは利益ではなく影響力 既存のビジネスモデルの中での利益最大化ではなく、これからの社会における影響力、貢献 価値の最大化を目指す。今、この視点が重要になっている。 「その事業は、今いくら儲かるか ? , といった、現在の事業およびその利益に焦点を合わせる のではなく、「今、どこにどれだけの影響力があり、今後どれだけ貢献価値を高めていくこと ができるのか ? ーという問いに本質があるのだ。これを意識しなければならない 影響力とは、顧客に対して、社会に対してどれだけの価値を提供できているかという貢献価 値の大きさを指す。これは、現時点における貨幣換算価値を超えた概念である。 ここで影響力が大事であるという理由は、 3 つある。 プロフィットバラダイムの終焉 理由のひとつは、前述したようにプロフィットパラダイムがゆっくりと終焉に向かうからで ある。お金を媒介にしない方が、価値の流通がスムーズになる場合が出てくるため、企業の本 質的な価値が、貨幣では計りにくくなる。 この根本的な変化を、一部の企業はすでに本能的に感じ取っている。よって、どんどん合併、 買収を繰り返し、自社の貨幣的利益だけでなく、社会的な影響力、貢献価値を高めていくこと に邁進するのだ。大企業同士で、どんどん & < を行うさまは、まさに、社会がその企業を潰

9. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

C h 0 p te 「 1 新・経済バラダイムの出現 きな理由だ。 これまで通信業界は、電波塔などの初期費用、固定費が高い分、参入障壁が非常に高かった。 しかし、通信の自由化によって、参入障壁は劇的に下がり、通信事業に参入する企業が一気に 増加した。近年の格安スマホの台頭は、このような背景による。 参入障壁が高くない共有経済圏のプラットフォームは、多くの場合同じように限界コストは ゼロに近く、結果、常にそのプラットフォームは競合との激しい競争にさらされる。 そして、時価総額 5 兆円の Uber が万能な覇者なのかと言えばそうではないと私は思ってい る。たとえば、タクシー運転手の共同組合によるスマホ配車サービスや、 Bitcoin のプロック チェーン技術を使って独自の通貨を発行する、所有者のいないライドシェアリングプラット フォーム「 La'Zooz 」 ( 分散型 Uber) などが登場してきている。これらは Uber の動向を虎視眈々 と見つめている。 その結果、最も大きな恩恵を受けるのは「個人」となる。ここがポイントである。 共有経済圏での事業は、常に公共性が問われ、水道や電気などと一緒で、社会を支えるイン フラとして認識し、事業を展開する必要がある。 行き過ぎた企業文明が力を失うプロセス イギリスの経済学者ロナルド・コースは、「会社の存在意義は、製造の各プロセスで独立し

10. ビジネスモデル2025 = Business Model 2025

B u s i n e s s M 0 d 引 2025 すらも情報化していく世界の中で、価値創造はますます「人」に依存していく。 いや、もっと言ってしまえば、個人とロポットの連携、そこから派生した少人数のチーム、 そしてクラウドソーシングなども入れた細やかでコンパクトな価値創造の生態系に依存するよ うになる 企業は、この価値創造の生態系が変化していることに気づかなければならない。これまで何 百年も続い ているような伝統的な産業の老舗企業と言われている会社でさえも、価値創造の新 たな生態系を無視できなくなるのである。 【ワンポイントアドバイス】 ・仕事は常にボットソーシングサービスありきの発想で進めていく心構えを持とう ・自社の仕事や新規事業を、ボットソーシング系サービスを利用することで効率化できるか 検討してみよう ・クラウドソーシングとボットソーシングを組み合わせて、自社事業を再構築できないか 考えてみよう ・自社のノウハウをボットソーシング化して、新たなサービスとしてマーケットに 提供できないか議論してみよう 173