目に「マイナス」が入ります。 このの記入箇所を考えるうえでも、巻末の図表 1 ー 2 が参考になります。パソコン購入 とは、工具器具備品という固定資産を取得する投資活動です。固定資産を取得するという投資 活動によって、浦万円の現金が会社から出ていったのです。 Oco の営業活動による計は「マイナス 5 」、投資活動による計は「マイナス」、財 務活動による計は 300 ですから、この 3 つの数字を合計し、の一番下まで計算する と、現金 & 同等物期末残高は 245 万円になります。そして、これはの現金及び預金の 2 礎 基 45 万円と一致しています。 法 間接法 0co の一番上にはの税引前当期純利益の「マイナス 5 」が入っていますが、それ 以外に営業活動によるに動きはありませんから、直接法・間接法ともに営業活動による 0 表 計は「マイナス 5 」のままです。 務 財 章 第
直接法では、営業の「その他の営業支出」として幻万円が出ていきます。ここもす でに事務用品として 5 万円が支払われていますから、その他の営業支出は「マイナス」とな ります。投資活動による計は「マイナス浦」、財務活動による計は 300 ですから、 の一番下まで計算すると、現金 & 同等物期末残高は 225 万円。これは、の現金及び 預金の 225 万円と一致しています。 間接法 oco の一番上にはの税引前当期純利益の「マイナス」が入ります。この数字は 今回の外注費の現金支出を反映したものですから、間接法 Oco で作業はありません。「マイナ礎 ス」をそのまま下に降ろすと、直接法の営業活動による計の「マイナス」と一致 ~ しています。 体 表 務 財 章 第
買目的有価証券の取得価格「マイナス川」が入り、同様に「投資有価証券取得」と「関係会社 株式取得」にそれぞれ「マイナス幻」と「マイナス」が入ります。すると、 Oco の現金 & 同 等物期末残高は 337 万円となり、これはの現金及び預金と一致しています。有価証券の 取得は営業活動に関係がないので、営業は直接法・間接法ともに動きがありません。 201 第 3 章財務 3 表一体理解法 ~ 発展編
ノソコンを現金浦万円で購入したのですから、現金及び預金が 295 万円か の左側は、ヾ ら万円減って 245 万円になります。そして、固定資産のところに「工具器具備品」浦万円 としてパソコンが計上されます。の左側は現金及び預金が浦万円減って、代わりに工具器 具備品に浦万円が記載されましたから、の左側の合計に変化はありません。の右も左 も合計 295 万円のままです。 今回、万円の現金を支払ってパソコンを購入したのだから、このの「工具器具備品」 には「マイナス浦が入るのではないか」と考える方がおられるようですが、基本的ににマ イナスは出てきません。なぜなら、の右側は「どうやってお金を集めてきたか」というお 金を集めてくる方法が書いてあって、の左側には「その集めてきたお金が今どういう形に 変わって存在するか」という存在を表しているだけだからです。もちろん、にマイナスが 出てくる例外はいくつかあるのですが、それは第 3 章で説明します。 マイナスが出てくるのはです。は収支計算書です。この取引によって浦万円の現金 が出ていくなら、のどこかに「マイナス浦」が現れます。では、その「マイナス」 を営業・投資・財務の 3 つの欄に分類して記載するだけなのです。こそが現金の動きをあ らわす表であることをよくイメージしておいてください。 直接法では、固定資産の購入は投資で表します。投資の「固定資産取得」の項
利益は動きませんが、この取引では現金が 1000 万円増えています。これも、本章の「⑩買 掛金 750 万円を支払う」の場合と同じように考えてください 今回変化があったのは売掛金です。の売掛金が増えれば、その分だけ間接法の「売 上債権の増加」の数字はマイナスになっていました。の売掛金が減れば、その分だけ間接 法 0co の「売上債権の増加」の数字が増えるのです。 もっと言えば、の売掛金という数字と、間接法の「売上債権の増加」の数字は、プ ラス・マイナスの違いはあれど、数字としては連動して動くのです。つまり、の売掛金が礎 「 1500 」から「 500 」になれば、間接法の「売上債権の増加」の数字は「マイナス 法 解 1500 」から「マイナス 500 」になるのです。 理 体 これで間接法の営業活動による計は「 375 」となり、直接法の営業活動による 0 表 計と一致します。 務 財 間接法の営業の欄で、売上債権が増加したら「一」、仕入債務が増加したら「 + 」 というように、機械的に覚えている人が多いですが、このように数字を当てはめてみると、足章 第 し算引き算の意味がよくわかると思います。
方、の左側は、この仕入のために現金 150 万円を支払ったので、現金及び預金が 195 万円から菊万円に減り、の左側の合計も 125 万円となります。ですから、の左右が 一致します。 直接法では、商品仕入はまさに営業活動にかかわるお金の動きですから、営業の 「商品の仕入支出」にマイナスで 150 万円を計上します。の一番下まで計算すると、現 金 & 同等物期末残高は菊万円になり、の現金及び預金の菊万円と一致していることが確認 礎 できます。 基 一方、間接法の一番上には、の税引前当期純利益の「マイナス 175 」が入ります。 ~ これは今回の仕入の支出を反映したものですから、間接法で作業はありません。「マイナス 1 75 」をそのまま下に降ろすと、直接法の営業活動による計の「マイナス 175 」と 表 一致します。 さて、ここで疑問を持たれた方がいらっしゃいませんか。「商品を仕入れてまだ販売してな財 いのだから、その商品は『在庫』になるのではないか」という疑問です。もし「在庫」と認識章 第 されるのなら、の資産の在庫に商品 150 万円を記載しなければなりません。しかし、こ こで在庫 150 万円を記載すると、の左右が一致しなくなります。このことについては、 102 ページからの 7 ー 2 で詳しく説明します。
ううえで必要な経費です。なので、の「販管費」の「事務用品費」に 5 万円が入ります。 現時点で売上は「 0 」ですから、 5 万円の経費だけが発生し、営業利益以下の 4 つの利益はす べて「マイナス 5 」になります。ちなみに、に計上する数字は、売上であろうが費用であ ろうが、すべて正の数で記入します。そして、利益が赤字になる場合は、マイナスで数字が記 入されます。 「当期純利益」の「マイナス 5 」が、の繰越利益剰余金の「マイナス 5 」へとつながって いきます。このことでの右側の合計は 5 万円減って 295 万円となりました。これは、会 社が集めてきたお金が、会社が赤字を出すことによって 5 万円分少なくなったことを意味しま す。 の左側は、この事務用品費を現金 5 万円で購入したのですから、現金及び預金が 300 万円から 295 万円に 5 万円減ります。その結果、左側の合計も 295 万円となっての左 右が一致します。 ここで、会計を初めて勉強しておられる方には、ひとつの発見があったのではないでしよう か。私が新入社員のころ、会計の本を読んでわからなかったのがこのポイントです。会計の本 には「の左右は常に一致する」と書いてあります。ところが、このように事務用品を現金 5 万円で買うと、の左側の現金は間違いなく 5 万円少なくなります。しかし、事務用品を
たものとしてに計上するという会計の決まりになっているのです。 話を元に戻しましよう。直接法 Oco では、営業の「その他の営業支出」のところに「マ イナス 5 」が入ります。直接法では、会社から出て行くお金はすべて「マイナス」、会社 に入ってくるお金はすべて「プラス」です。の一番下まで計算すると現金 & 同等物期末残 高は 295 万円になり、の現金及び預金の 295 万円と一致していることが確認できます。 間接法 Oco の一番上にはの税引前当期純利益の「マイナス 5 」が入ります。この「マイ ナス 5 」は事務用品費の現金支出を反映したものですから、この「マイナス 5 」をそのまま下 に降ろすと、直接法 Oco の営業活動による計の「マイナス 5 」と一致します。 ここでよくイメージしておいていただきたいのは、 (-)co は直接法・間接法ともに現金の動き をあらわす表だということです。そして、直接法は現金の動きが直接表されています。間接法 は、現金の動きがを経由して間接的に表されている感じなのです。 間接法 oco の営業の欄は、現金の動きがないのにの税引前当期純利益が変動する場 合に、現金の動きを逆算するための欄です。今回の事務用品費は現金取引なので、営業の 欄では何もすることはありません。この間接法の営業の欄の動きについては、今後、買掛 金や売掛金など現金の動きのない取引のところで詳しく説明します。
の左側は、創立費として現金万円を支出したのですから、現金及び預金が 225 万円 から万円減って 195 万円になり、代わりに繰延資産のところに創立費として万円が計上 されます。つまり、現金及び預金が万円減り、創立費万円が付け加わったわけで、の 左側の合計に変化はありません。したがって、の右も左も合計 275 万円のままで一致し ます。 直接法 0co では、創立費はパソコンと同様に投資で扱われ、「その他の投資支出」の項 目に「マイナス」が入ります。の一番下まで計算すると、現金 & 同等物期末残高は 19 礎 5 万円になります。これは、の現金及び預金の 195 万円と一致しています。 法 間接法 oco の一番上には、の税引前当期純利益の「マイナス」が相変わらず入ってい ます。営業活動によるに動きはありませんから、直接法・間接法ともに営業活動による 0 表 計は「マイナス」のままです。 務 財 章 第
になり、営業利益以下の利益はすべて「マイナス 625 」になります。 当期純利益「マイナス 625 」が、の繰越利益剰余金の「マイナス 625 」へとつなが っています。買掛ですからこの時点で現金の動きはありません。みなさんの会社は漆器を販売 する小売業ですから、この時点ではの左側の商品のところに在庫を計上するわけではあり ません。つまり、この時点での左側は何の動きもありません。では、はどこが変化す るのでしようか。の右側の「買掛金」が動きます。ここに「 750 」が入って、の左 右が一致します。 買掛金は、どう理解すればよいでしようか。今回の取引が買掛ではなく、現金取引を要求さ れて、もしみなさんの会社に現金がなかったとしたら、みなさんの会社は銀行から 750 万円 を借りてきて製造元に支払わなくてはなりません。買掛とは、製造元が商品の販売と同時に銀 行業も行ってくれているようなものです。だからこそ、短期借入金と同じ流動負債に分類され ているのです。 ここで「負債」という言葉を、正しく説明しておきましよう。負債とは、「他人から借りた お金」という説明をしてきましたが、負債の本来の意味は「将来、支払わなければならない義 務を負っている」ということです。お金を支払っていないのに商品を仕入れてに 750 万 円を計上したのですから、将来支払わなければならない義務を負った ( 負債 ) として、に 116