涼宮 - みる会図書館


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1. 涼宮ハルヒの消失

『このライトノベルがすごい ! 2005 』 △ - ー - △ 読者支持率 NO. 1 ! 「涼宮ハルヒ」シリーズ ! ! 涼宮ハルヒの憂 涼宮ハルヒの溜息 涼宮ハルヒの退屈 涼宮ハルヒの消失 涼宮ハルヒの暴走 スーリー ( 宝島社刊 ) 涼宮ハルヒも連載中 ! ( 偶数月 30 日発売 ) 当ライトノベル・ランキング作品部門 僕らはビジュアルで思考する。 アニメとあらゆる映像の可能性を 追求する No 」情報誌 ! 毎月 10 日発売 角川文庫

2. 涼宮ハルヒの消失

~ 谷川流 3 涼宮ハルヒの消失 涼宮ハルヒ@消失 I S B N 4 ー 0 4 ー 4 2 9 2 0 4 ー 5 C 0 1 9 5 \ 5 1 4 E 定価 . 本体 514 円 ( 税別 ) Ⅷ旧 III ⅡⅢⅢ にに厚いルる ・谷川流 兵庫県在住。 2003 年、第 8 回スニーカー大 賞く大賞 > を一涼宮ハルヒの憂鬱」で受賞し、 デビューを果たす。また、電撃文庫より一学 校を出よう ! 」シリーズも刊行中。趣味はバ イクと麻雀。人生五里霧中。今一番欲しいも のは安眠マクラと機械の身体。 スニーカー文庫☆谷川流の本 涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒの溜息 涼宮ハルヒの退屈 涼宮ハルヒの消失 ( 20048 ) 9 7 84 04 4 2 9 2 0 4 1 旧ⅡⅧⅢⅢ II ⅢⅢ 1 9 2 0 1 9 5 00 5 1 4 1 「涼宮ハルヒっそれ誰 ? 」って、国木田よ、 そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、 そんなに真顔で言うことはないだろう。だが 他のやつらもハルヒなんか最初からいなかっ たような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちを かけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女 は、俺を殺そうとし、消失したはすの委員 長・朝倉涼子だった ! どうやら俺はちっと も笑えない状況におかれてしまったらしいな。 大人気シリーズ第 4 巻、驚愕のスタート ! すすみやはるひのしようしつ ながる 角川ス一 l—カ -- 文庫ー カバーイラスト / いとうのいぢ カバーデサイン / 中デザイン事務所 角川スニーカー文庫 泉文社 カバー

3. 涼宮ハルヒの消失

じよ、つきよう 「やったのはハルヒか、他にこの状況を生み出した奴がいるのか。どっちが正解だと思う ? 」 「あるいは、あなたの言う涼宮さんが本当に神様みたいな力を持っているのであれば、その彼 女がしたのかもしれません」 力いと、つ 他に該当者を思いっかないからな。しかし、そうだとしたらハルヒは古泉だけを側に呼んで 俺と長門と朝比奈さんをほったらかしたことになる。自分で言うのも何だが、ハルヒが俺たち しゅうちゃく これもハルヒの無意識がなせるワザなのか。 以上に古泉に執着を持っていたとは思えない。 「選ばれて光栄、と言うべきでしようね」 古泉はくつくと笑って、 「なぜなら僕は : : : そうですね。僕は涼宮さんが好きなんですよ」 「 : : : 正気か」 じようだん 失冗談だろう ? みりよく の 「魅力的な人だと思いますが」 どこかで聞いたようなセリフだ。古泉は真面目な口調で、 宮 涼「でもね、涼宮さんは僕の属性にしか興味がないのです。転校生だという、ただそれだけの理 ふつう 由で喋るようになったのですよ。なんせ普通の転校生なもので、最近飽きられつつあるようで すが。団でしたか、そこでのあなたにはどんな属性が有ったんですか ? ないのだとし しゃべ まじめ やっ

4. 涼宮ハルヒの消失

108 つかった ? ( ルヒさんだっけ。それ、結局誰だったんだい ? 蒸し返さないでくれるか。今の俺はその名を聞くと条件反射でビクってしてしまうんだ。た とえオウムの鳴き声のように単なる反復だったとしてもだ。 「ハルヒ ? 」 見ろ、谷口も首をひねっている。ひねりながら、こんなことを言った。 「その ( ルヒってのは、ひょっとして涼宮 ( ルヒのことか ? 」 そう、その涼宮ハルヒの : けいこっ 頸骨がギリギリと音を立てた。俺はゆっくりと同級生のアホ面を振り仰ぎ、 「おい谷口、お前は今、何と言った ? 」 いま′」ろ 「だから涼宮だろ。東中にいたイカレ女だ。中学ではずっと同じクラスでなあ。そういや今頃 何してんだろうな。 で、なんでキョンがあいつのことを知ってんだ。朝倉の代わりってど ういうことだフ・」 いっしゅん 目の前が一瞬真っ白になり やろう 「てめえ、この ! タコ野郎 ! 」 あお

5. 涼宮ハルヒの消失

「涼宮さんならずっとここにいます。三日前から、ずっとね」 指差された方角を俺は見た。古泉から俺のべッドを挟んで反対側。その床。 寝袋にくるまったハルヒが、ロをへの字にして眠っていた。 「心配していたのですよ。僕も彼女も」 あいしゅう 哀愁に満ちた口調が芝居くさい。 どうよう しえ、これはまたの機会にお話ししましよう。とに 「特に涼宮さんの動揺ぶりと言ったら : かく今は、あなたが真っ先にしないといけないことがあるでしよう ? : 。だがそんなツッコ 失誰も彼もが俺に指示をしたがる。朝比奈さん ( 大 ) や、この古泉や : の 、、は封印だ。古泉が切りすぎているリンゴを誰が喰うんだというくらいのどうでもいいことだ ヒ 宮 涼「そうだな」と俺は言った。 男の機会でいいだろう。これから何度だっ 寝顔にイタズラ書き : : : ではない。それもまた、リ て来るさ、そんなチャンスはな。 と、 っこ 0 ねぶくろ ねがお う ねむ はさ ゆか

6. 涼宮ハルヒの消失

りくっ それは、お前サイドの理屈だろう。 「そうです。でも、決して悪いことではないでしよう ? あなたは数時間刻みで《神人》を暴 しゆみ れさせている涼宮さんを見たいのですか ? 僕が言うのも何ですが、決していい趣味とは一一一一口え ませんね」 俺にそんな趣味はないし、これからも持つつもりはない。そればっかりは断言しておかなけ ればならないな。 古泉はふっと表情を改めた。また元の曖昧スマイル状態に復帰する。 「それを聞いて安心ですよ。変化と言えば、涼宮さんだけでなく僕たちだって変化しています。 あなたも僕も、朝比奈さんもね。たぶん長門さんも。涼宮さんのそばにいれば、誰だって多少 なりとも考え方が変わりますよ」 失俺はそっぽを向いた。図星をつかれたからではない。自分自身にはそんな実感はないから、 、の図星なんかっかれようもないな。意外に感じたのは、長門がちょっとずつ変わりつつあるって ことをこいつも気づいているってことだ。インチキ草野球に三年越しの七夕、カマドウマ退治 涼に孤島の殺人劇やループする夏休み : : : 。あれやこれやをわたわたとやっているうちに長門の かい、」、つ ちょっとした態度や仕草が、すべての始まりを告げた文芸部室での邂逅から微細に変化してい さつかく るのは確かだ。錯覚ではない。俺にだって手作り望遠鏡くらいの観察眼はあるんだ。思えば孤 」とう あいまし びさい

7. 涼宮ハルヒの消失

228 「それが起きたのは十八日の何時頃の話だ。どこの階段だ」 ばや あわ 矢継ぎ早に質問する。十八日と言えば世界が変わっちまって俺が慌てふためいていた初日で ある。 「それも覚えていないんですか ? 昼過ぎのことです。団全体会議を終えた僕たちは五 人で買い物に出かけようとしていたんです」 買い物 ? きおく 「それすら記憶から飛んでしまいましたか。よもやとは思いますが、忘れたふりをしているん じゃないでしようね」 「いいから続きを教えろ」 くちびるゆる 唇を緩めて古泉は笑う。 「その日の会議の主題は、ええとですね、二十五日のクリスマスの日に涼宮さんの地元で子供 会の集会があるんですが、そこに我々 coOco 団がゲスト出演するというものでした。朝比奈さ いしよう んのサンタ衣装を有効利用しようというわけです。彼女がサンタ役を演じ、子供たちにプレゼ ントを配るという心温まるイベントですね。涼宮さんが手配をつけてきました」 いつも通り、勝手なことをしやがる。 「ですがサンタ一人ではリアリティに欠けると思ったのでしよう。涼宮さんは誰かにトナカイ ごろ

8. 涼宮ハルヒの消失

ですよ。おそらく、イヤな夢を見ているその時に、無意識に閉鎖空間を作ってしまうのでしょ 「寝てても起きてても、迷惑を生み出すャツだな」 「とんでもない」 するど おどろ 古泉にしては鋭い声が飛んできた。正直言うとちょっとだけ驚いた。古泉は笑いを極小に抑 えて、俺を強い目線で見据えた。 「あなたは知らないでしよう。高校人学以前の涼宮さんがどのようだったかをね。僕たちが観 察を始めた三年前から北高に来るまで、彼女が毎日のように楽しげに笑う姿なんて想像もしま せんでしたよ。すべてはあなたと出会ってから、もっと正確に言うと、あなたとともに閉鎖空 ひかく 間から帰ってきてから、です。涼宮さんの精神は、中学時代とは比較にならないレベルで安定 しています」 俺は無言で古泉を見返した。視線を逸らすと負けのような気がして。 「涼宮さんは明らかに変化しつつあります。それも良い方向にね。我々はこの状態を保ちたい と考えていますが、あなたはそうではありませんか ? 彼女にとって今や団はなくては ならない集まりなのですよ。ここにはあなたがいて、朝比奈さんがいる。長門さんも必要です し、はばかりながら僕もそうでしよう。僕たちはほとんど一心同体のようなものですよ」 おさ

9. 涼宮ハルヒの消失

134 たら、それは涼宮さんが本当にあなたを気に入ったということですよ。そこでの涼宮さんが僕 の知る涼宮さんと同じ人格だったとしての仮定ですけどね」 りれきしょ 今も昔も、俺には履歴書に書いたら病院行きを宣告されるような肩書きはないのさ。知らず 知らずおかしなことに巻き込まれるという使えない特技を除いては、な。 えがおどな ハルヒがドアから顔を出して実にいい笑顔で怒鳴った。 「何してんの、早く来なさい ! 」 だんぼう 古泉が三人前の飲料費を精算するのを待って、俺は暖房の心地よい喫茶店から息の白くなる 外界へと軽やかな第一歩を踏み出した。 店の前にタクシーが止まっている。ハルヒが呼び止めたらしい。どうやっても素早く北高に くろぬ 行きたくてたまらないようだ。ちなみに俺がたびたび古泉と乗ったどこかで見たような黒塗り タクシーではない。普通のイエローキャブである。 「北高まで、全速力でー 乗り込みながらハルヒが運転手に命じた。次に俺、最後に古泉が後部座席に収まる。小娘の くしよう ゆる 命令口調に初老運転手は気を悪くする気配も見せず、苦笑する様子で緩やかにアクセルを踏み 込んだ。 「北高に乗り込むのはいいけどさ」と俺はハルヒの横顔に言った。「その格好じゃ、さすがに ふ すばや こむすめ

10. 涼宮ハルヒの消失

かんちが 席なんだよ。どっか他のクラスと勘違いしてるんじゃないの ? でもなあ、涼宮っていう名前 には全然聞き覚えがないなあ。一年にはいないと思うけど : : : 」 きおく 「わたしの記憶にもないわね」 りようようすす 朝倉も俺に病気療養を勧めたがっているようだ。優しい猫なで声で、 「国木田くん、ちょっと机の中を見てくれる ? 端っこのほうにクラス名簿があるわ」 国木田が取り出した小冊子を俺はひったくった。一番に開くのは一年五組のページ。女子の 名前が並ぶ列に指を這わせる。 さえきさかなかすずきせのう 佐伯、阪中、鈴木、瀬能 : 鈴木と瀬能の間にどんな名前もない。涼宮ハルヒの名前がクラス名簿から消えている。誰を 搜してるんだ、そんな奴はハナつからいねーぜとページが語りかけているようで、俺は名簿を 失閉じて目も閉した。 たの 消 の 「 : : : 国木田、頼みがある」 「何だい ? 」 ほお 涼「頬をつねってくれ。目を覚ましたい」 「いいの ? 」 まぶた 思い切りやられた。痛かった。そして目は覚めない。目蓋を開けたとき、朝倉はまだそこに さカ やさ