] 94 類のあいだの関係について私たちがどれほど不確かであろうとも、どのテナガザルと 大型類人猿あるいはゾウとの共通の祖先であっても、あるテナガザルの他のどれかの テナガザルとの共通の祖先よりも古いことを知っている。テナガザルと大型類人猿を 含むツリーの根を、両者の中間のどこかに置くことに誰も異論を唱えない 私の描いた三つの根のないツリー図が、四つのグループから二分法によってつくる ことができるツリー図のすべての組み合わせであることを証明するのは容易である。 五つのグループなら、一五の可能な組み合わせがある。しかし、たとえば二〇のグル ープで可能な組み合わせの数を計算しようとしないでほしい。それは、一〇〇万 x 一 〇〇万 x 一〇〇万の一〇〇倍にもなってしまうからだ。ツリー図の組み合わせの数は、 分類すべきグループの数にともなって急激に増え、最速のコンピューターでさえ長い 時間をかけなければならなし : けれども、原理的には、私たちの課題は単純である 考えられるすべての組み合わせのなかで、とりあげたグループのあいだの類似と相違 を最もうまく説明できるものを選ばなければならないのである 「最もうまく説明できる」と、どのようにして判断するのだろうかある一セット の動物を調べるとき、果てしなく既がな類似ど相違現 カれてくる。しかし、それは想 像する上にえるのがむずかしい。一つの「特徴」が、もう一。つの特徴の切り離す ことのできない部分であることがよくある。もし、それらを別のものとして数えれば、 あなたは実際には同じ一つのものを二度数えてしまったことになる。一つの極端な例 とは、 として、、、、という四種類のヤスデがいると仮定してほしい。 < が赤い脚をもちが青い脚をもっことを除いて、あらゆる側面で互いに似ている。 フーロックテナガサル属 フーロックテナカサル属 テナガサル属 テナガサル属 フクロテナガサル属 フクロテナガサル属 クロテナガサル属 クロテナガザル属
4 チョーサーの〈総序〉は、彼の巡礼に登場するすべての配役を一人一人紹介している。私の登場人 物のリストは、それをするにはあまりにも長大すぎる。いずれにせよ、物語そのものが、長い一連の 紹介 ( 四〇のランデヴー地点における ) なのである。しかし、チョーサーにはなかったやり方で、一 つだけ予備的な説明が必要である。彼の配役リストは一連の個人からなっているが、私の本では一連 の動物群からなっている。動物や植物をグループに分類するやり方は紹介しておく必要がある。ラン デヴー地点川で、私たちの巡礼に一一〇〇〇種ほどの齧歯類、プラス八七種のウサギ類 ( 両者を総称し てグリス獣上目 Glires と呼ぶ ) が合流する。種は階層構造的に包括的な方法でグループ分けされ、 それぞれのグループは独自の名前をもっ ( ネズミに似た齧歯類の仲間はネズミ科、リスに似た齧歯類 の仲間はリス科と呼ばれる ) 。そして、グループ分けの階級もそれぞれ名前をもっている。ネズミ科 は一つの科であり、リス科もそうである。齧歯目はこの両者が属する目の名前である。 G1ires ( グリ じようもく ス獣類 ) は齧歯類とウサギ類を統合する上目である。そうした分類階級名には階層構造があり、科 と目はこの階層構造の中段部にある。種はほとんどこの階層構造の底辺に位置する。そこから上に向 かって属、科、目、綱、門となり、その中間の段階のものには亜 ( たとえば亜種や亜科や亜門 ) や上 ( たとえば上目や上綱 ) をつける。さまざまな物語の過程で学ぶように、種というのは特別な地位に ある。すべての種は二名法による自分だけの学名をもっている。学名はラテン語で書かれ、大文字で 始まる属名と小文字だけの種名からなっていて、文章中ではイタリック体で表記される。ヒョウ、ラ イオン、トラはすべてヒョウ属 ( Pa ミ ra ) の種で、それぞれ Pa ミ rap ミミま , P ミミミ ra 一き、 pa ミ ra 斗という学名をもち、ネコ科に含まれる。そしてネコ科は、食肉目、哺乳綱、脊椎動物亜門、脊 索動物門のメンバーである。ここでは分類学の原理をこれ以上くわしく述べるつもりはないが、本書 を通じて、必要があれば折に触れて言及することにする。 カテゴリー
342 小型のトガリネズミあるいは齧歯類に似た動物か、多丘歯類と呼ばれる大きなグルー プに属している。下の可愛らしい絵は、イチョウの木に登るそうした初期の哺乳類の しんはんじゅう もう一つのグループである真汎獣類を描いたものである。 カモノハシの物語 カモノハシの初期の学名は Orn 蕁ミラミ c ぎミ rad 。辷冫だった。最初に発見されたと き、あまりにも奇妙に思えたために、博物館に標本を送っても、哺乳類の小片と鳥類 の小片が継ぎ合わされた悪ふざけと考えられたほどだった。神様は、カモノハシをつ くった日に機嫌が悪かったのではないかと疑った人もいた。神様は作業場の床に残っ ていた予備の部品を見つけて、捨てる代わりにそれらをくつつけることにしたという のだ。もっと油断のならないことに ( なぜなら冗談で言っているのではないがゆえに ) 、 一部の動物学者は単孔類を「原始的」と書いて片づけてしまう。まるで、一生何もせ 獣にもは 汎この葉 ず、じっと原始的な状態でいることが一つの生活様式だとでも言わんばかりである。これに疑間をさか う真こ代のう ろた ( 現ウろ しはさむことが〈カモノハシの物語〉の目的である た描絵チた コンセスター以来、カモノハシは、進化のための時間を、残りの哺乳類と正確に同じだけもって 先ンウョ紀れ きた。どちらかのグループがもう一方のグループよりも「原始的」 ( 原始的というのは、厳密には ニリチラか の一ティュ分 「祖先に似ている」を意味することを思い出してほしい ) でなければならないという理由はない。単たロロるジく なグケい。カ 孔類は、卵を産むなどいくつかの点で私たちよりも原始的であるかもしれない。しかし一つの点におンてる細 カケへれあと れルのさでつ ける原始性が、他の点における原始性を示す理由はどこにもない。血に染みわたり骨を染める〈古さこ工類示のも 7
242 の激烈な攪乱 ( 「白亜紀の大激変」を参照 ) から立ち直っていた。世界はおおむね湿潤で木が生い茂 り、少なくとも、北方の大陸は比較的かぎられた種類の落葉性針葉樹の混交林に覆われ、被子植物が 点在していた。ひょっとしたら、の枝のなかで、果実かあるいは昆虫を探しているコンセスター 8 に出会えるかもしれない。すべて生の霊長、の最も新しいこの共通の祖先は、およそ七〇〇万代 前の祖父母である。コンセスター 8 がどのような姿をしていたかを復元する助けとなるかもしれない 化石には、レシアダピス目と、はれる大きなグループが含まれる。このグループはちょうどこの 時代に生きており、すべての霊長類の大祖先として期待されるような多くの特質をもっている。けれ ども、そうした特質のすべてが、霊長類の祖先に近いとする彼らの位置づけに異を唱えているわけで . ( オし きよくびえん 現生の曲鼻猿類のなかで、多数を占めるのはキツネザルで、マダガスカル島にのみ生息し、彼ら とは、次に語られる物語で出会うことになるだろう。その残りは、跳躍するガラゴ類と、這い回るロ リス類およびポットー類という二つの大きなグループに分けられる。私が三歳の子供時代にニャサラ ーシーと呼ん ンド ( 現在のマラウィ ) にすんでいたとき、家でガラゴをベットとして飼っていた。パ でいたこのガラゴは、現地のアフリカ人から買ったもので、おそらくは孤児になった子ザルだった。 とてもちっぽけで、ウイスキーグラスの縁にちょうど腰掛けることができるほど小さく、その姿勢で、 よく指をウイスキーに浸しては、明らかにうれしそうに飲んでいた。昼間は、浴室の梁の下にしがみ ついて眠っていた。彼の「朝」がやってくると ( 夕方に ! ) 、もし両親がほどよい時間に捕まえそこ ねると ( 彼は非常にすばしこく、すばらしい跳躍力があったので、しばしば捕まえそこなった ) 、私 が寝ている蚊帳の天辺に駆け上り、頭上から私におしつこをかけた。たとえば、誰かに向かって跳ぶ ときは、まず自分の手におしつこをかけるというガラゴに一般に見られる習性を見せなかった。「お
2 1 2 アに移りすんでいる ( 〈オランウータンの物語〉を参照 ) 。彼らは大きく二つのグループに分けられる。 一方のグループにはアフリカのコロプス類とアジアのラングール類、テングザルなどが含まれ、もう 一方のグループは主としてアジアのマカク類からなり、それにアフリカのヒヒ類とグエノン類が加わ る。 現在生きているすべての旧世界ザルのいちばん新しい共通の祖先は、コンセスター 5 よりも一一〇 〇万年ほど後、おそらくは一四〇〇万年前あたりに生きていた。この時代を明らかにするうえで、最 も役に立っ化石はビクトリアピテクスであろう。この属の化石は現在では一〇〇〇個以上の断片が見 つかっており、なかに、ヴィクトリア湖のマボコ島で得られたみごとな頭骨も含まれる。すべての旧 世界ザルの巡礼者たちは、およそ一四〇〇万年前に、ひょっとしたらビクトリアピテクスそのものか、 あるいはそれによく似た仲間であるかもしれない共通の祖先に合流する。それから彼らは、さらに時 代をさかのぼって進み、二五〇〇万年前の私たちのコンセスター 5 のいる場所で、類人猿の巡礼者た ちと合流する。 果たしてコンセスター 5 はどんな姿をしていたのだろう。たぶん、エジプトピテクスの化石に少し は似ていたのだろう。この属は、実際にはそれより七〇〇万年ほど前に生きていたのである。コンセ きようびえん スター 5 そのものは、私たちの大まかな指針に従えば、十中八九、子孫である狭鼻猿類、すなわち類 旧世ルからなるクルー カ共有する形質をもっていたにちがいないたとえば、幅が狭く て、下した鼻孔をもっており ( この特徴から狭鼻猿類 ca ( arrh 一 nes という名前が生まれた ) 、幅が 広くて左右に開いた鼻孔をもつ新世界ザル、すなわち広鼻猿類とは違「ていただろう。 ( 〔扉獺と旧世 に ) 、ふつう完全な月経をもていたと思われるが、新世界ザルは月経をもたない。耳にはおそ らく、骨性の管を欠いている広鼻猿類と違って、鼓室小骨から形成された耳管をもっていた。
29 / ランテヴー 11 ローラシア獣 し三種のクジラを取り上げ、それらが一つのグループとしてのクジラ類を代表するものと仮定するこ最ふな < ら核 とである。それは、クジラ類が一つの分岐群であり、比較しようとしている他の動物と共通ではない O ・な はせ球 一つの共通の祖先をもっと仮定しているに等しい。言い替えれば、とジラを全クジラ類の代表に液な血 血。赤 しようと問題ではないとし、る。同様に、たとえば、齧歯類あるいは偶蹄類のすべての種をテでい 類なは * 8 乳はで ストする時間がないので、ネズミあるいはウシの血液を採ってすませてもよいのかもしれない。ク哺で物る 、源動あ は料椎で ジラを代表する種と比較するのに、どの偶蹄類を取り上げようと間題ではない。なぜなら、ここでも に試脊ら 際のうか また、偶蹄類が一つのれつきとした分岐群であり、ウシ、プタ、ラクダ、あるいはカバのどれを取り実善つい いかなる差異も生じないと仮定しているからである。 上、けよ , っと、 しかし、今や私たちは、それが間題だと言われたのである。カバはラクダよりも、クジラのほうに 近縁だから、実際にはラクダの血液とカバの血液は、クジラの血液と比較したときは意味が違ってく もし偶蹄類を一つのグループとしてまと る。これが私たちをどこに導くのかを考えてもみてほしい。 め、そのうちのどの種によっても代表できるということが信じられないとすれば、どんなグループで あれ確信をもってまとめることができないだろう。クジラ類と比較するときに、カバかコビトカバの どちらを選ぼうと間題がないという意味で、カバ類を一まとめにすることさえ間題がないのだろうか クジラ類がカバよりもコビトカバにより近縁だったらどうなるのだろう。実際にはたぶんその可能性 の証拠、カバ属の二種が分したカヒトとチンパンジーが は除外できるだろう。なぜなら、 分離したのと同じくらい新しいことてあり、現実的に、そこからすべてのクジラ類イルカ類の種が る。 し , 刀 示唆し 進化するだけの時間、な余裕がほとんどオカナ すべてのクジラ類が一まとめにされるのか否かということは、さらに間題をはらんでいる。表面的 には、ハクジラ類とヒゲクジラ類は、陸から海へのまったく別の二つの帰還者を代表していると言え
4 1 2 しかしそれは、まだ走鳥類が、現在の南半球の大陸や島でその子係が示しているような別々の姿に分 裂していく前のことだった。さらに、走鳥類が他の鳥類から分かれたのは極端なほど昔のことだった。 走鳥類は次に述べるような意味で本当に古いグループなのである。現生の鳥類は二つのグループに大 別できる。一方は走鳥類とシギダチョウ類 ( 飛ぶことができる南アメリカの一群の鳥類 ) である。も う一方は現生の残りすべての鳥類を一緒にしたものである。そこで、もしあなたが鳥なら、走鳥類 / シギダチョウ類かそれ以外の鳥類のどちらかということであり、この二つのカテゴリーへの分裂は、 現生の鳥類で知られる最も古い区分なのであを。 したがって、走鳥類は、同じように翼をもたない共通の祖先で結ばれた自然分類群なのである。こ のことは、すべての走鳥類の初期の祖先が空を飛んだことを否定するものではない。もちろん、彼ら は空を飛んだ。そうでなければ何のために、 ( 彼らの大部分は ) 痕跡的な翼をもつのか。しかし、現とけで 類たら と暁 スはた 在まで生き残っているすべての走鳥類の最も新しい共通祖先は、その子孫たちが今日見られるような鳥種か のるる てべす トルき さまざまな走鳥類のグループへと枝分かれしていくずっと以前に、その翼を短い切り株のような痕跡べ飛在 す ( 存 リト生 たリで 器官に退化させてしまっていた。これは、祖先が遠隔の島まで飛んで渡り、その後でそれぞれに翼をの類が 生鳥 , き。カ でるリ 力しメ 失っていったという聞き慣れた〈ドードーの物語〉を裏切るものである。走鳥類は、飛翔という利点、い はかで とてア をもっことなしに、現在の遠く離れた本拠地に到達したのである。どのようにして、彼らはそこにた由つん 理く含 ~ か・かて るいも 飛つけ どりついたのだろうか す、種 、見か ーレーし で一・か一に き側な 縁拠世 彼らは歩いたのだ。道中ずっし。どうしてそんなことができたのか。これこそまさに、〈エピオル 書外べ 近証新 との始 ニスの物語〉の重要なポイントである。そこには海はなかった。渡る必要がなかったのだ。現在私た縁く 類石ら の類なる鳥化か ちが別々の大陸として知っているものは一つに合体していて、この大きな飛べない鳥は足をぬらすここのであ走う世 一 8 となく歩いていけたのだ。
く逸脱した異端であるかを即座に読みとることができる。系統樹は 根をもっていない。つまり、二四種の写本のうちで、どれが「原典」 にいちばん近いかということには関知しないものである いよいよテナガザルに戻るときがきた。ここ数年来、多くの人間 がテナガザル類の類縁関係を解明しようと試みてきた。最節約法は、 テナガザル類が四つのグループに分けられることを示唆している 次ページに示すのは、形態的な特徴に基づいて根をもたせた分岐図 である。 テナガザル属の種が、クロテナガザル属の種と同じようにまとま っているのがわかる。両方のグループともかなり高いプートストラ ップ値 ( 線の上の数字 ) をもっている。しかしいくつかの種は分岐 テナガザル属とフーロックテナ の順序にまだ決着がついていない ガザル属は一つのグループを形成しているように見えるが、六三と いうプートストラップ値は、そのような呪文を解読する訓練を受け た人々を納得させられるものではない。形態学的特徴だけでは、系 統樹を解明するのに十分ではないのである。 この理由で、ドイツのクリスチアン・ロースとトマス・ガイスマ ナ ンは分子遺伝学、ことにミトコンドリア ZZ< の「制御領域」と呼 4 ヴ ばれる部分に目を向けた。二人は、六種のテナガザルの 2Z< を用 ン いて塩基配列を解読し、一文字ずつを対応させて並べ、それについ 「私は何ひとつ付け加え ていない」 ( キャクスト ンの序文 ) Tc2 『カンタベリー物語』の 24 種の異なる写本の冒 頭の 250 行に関する根の ない系統樹。この図は、 カンタベリー物語プロジ ェクトによって研究され た写本群を表しており、 このプロジェクトで使わ れた略号がそのまま使わ れている。このツリーは En3 ( エジャトン写本 ) 最節約法によって構築さ れ、それそれの分岐点に dl ( 大英図書館写本 ) はプートストラップ値が 示されている。議論の対 象になっている 4 つの写 本は略語とともに名前を つけて強調してある。 Ds 1 Tc 1 Cx 1 En 1 97 1 OO 1 OO IOO 1 OO 1 00 Ad 3 8 Ph2 82 Bo 1 96 88 84 5 Cp 1 OO h ( クライストチャーチ写本 ) 53 1 OO OO Hg ( 0 ングロート写本 ) pw 84 ロ」 Ha2
3 ] / ランテヴー 12 異節類 ( 貧歯類 ) 距類は早い時期にウマに似た動物とラクダに似た動物に分かれたが、おそらくは ( 鼻の骨の位置から ) トランク かしゅ - っ ゾウのような鼻をもっていたと思われる。火獣類というもう一つのグループも、おそらくゾウのよ うな鼻をもち、他の多くの点でもゾウに非常によく似ていたのかもしれない。彼らか非常に大きかっ なんてい たことは、確かである。彼らの化石の一部は、ダーウインによって最初に発見された。南蹄類には、 サイに似た巨大なトクソドンや、小型のウサギや齧歯類に似た動物が含まれていた。 〈アルマジロの物語〉は「哺乳類の時代」における南アメリカの物語である。それはゴンドワナ大 しカ 陸の分裂によって切り離されたマダガスカル、オーストラリア、インドと同じような、巨大な筏の物 語である。マダガスカルについてはすでに〈アイアイの物語〉で扱った。オーストラリアは〈フクロ モグラの物語〉の題材となるだろう。インドは四番目の漂着実験ということになるのだろうが、それ は北に向かってあまりにも速く移動したために、かなり早くアジアに到達し、その動物相は「哺乳類 の時代」の後半に、アジアの動物相に統合されてしまった。アフリカもまた哺乳類の台頭期には巨大 な島であったが、南アメリカほど隔離されていたわけではないし、それほど長期にわたるものでもな かった。しかしそれでも、哺乳類の一群の大きくて多様なグループが、隔離のあいだに独自の進化を とげ、彼らを見てもきっと想像がっかないだろうが、残りの哺乳類に対するよりも、お互いどうしの ほうがより近縁な関係をもつに至った。それはアフリカ獣類で、これからランデヴーで、彼らに出 会うことになる
哺乳類が広がっていくことができるようになったのは、それからのことだった。体の 大型化は、恐竜がいなくなって初めて、哺乳類に可能になった事柄の一つにしかすぎ 。この適応放散的な進化の過程はすみやかで、あらゆる大きさと形態の、とてつ もなく幅広い哺乳類が、「解放後」五〇〇万年以内に陸上を歩き回っていた。五〇〇 万—一〇〇〇万年後の暁新世後期から始新世初期には、偶蹄類の化石がふんだんに見を つかる。 さら一五〇万年後の、始新世初期から中期において、カシクジラ ( 下の図を」一 グループが見いだされる。その学名 ( ミ c 、ミき c ミ ) ) は文字どおり 参照 ) と呼に 「古いクジラ」を意味するものであり、ほとんどの専門家は、このグループのなかに 現代のクジラ類の祖先が見つかるだろうということを認めている。パキスタンで出上 し大に - の仲間の初期のものの一つであるパキケトウスは、少なくとも一定の期間は陸 チドベれシ は異きゲはでが リロ O そ 、くのる 上で過ごしていたものと思われる。後期の種には、バシロサウルス ( Bas = 。きミミこ拠変 者ク 3 、も 証ムるがらもあ という不幸な名前をつけられた ( 不幸なのはバシルのせいではなく、トカゲを意味すなノあ子そたでを学ウ、てで 的ケで伝おい言あ剖ゼはい今 子少の遺継証で解をルおはを るサウルスのせいである。最初に発見されたとき、バシロサウルスは海生爬虫類だと分椒も子けなとな前ケにち、 る . た因ら受カこ名名ッ樹たて えてし移見ら強な有、ヘ統私し に月のは、系、執 支〉及転こか 考えられたからで、マ規、、よ厳しく優先権を強缸すなので、今ではも「とくわし」 し先常代ンみのし固 を語言し斤 ア 時工試彼かに ことがわか「ていても改第〔「には ) 種が含まれる。バシロサウルスはとてつもなく 方て坪祖非も のはの朝ウとたし名 なルとしのラれるア一うし。の 細長い体をもち、もし、とっくの昔に絶滅してさえいなければ、伝説の巨大海蛇の有 定ジこべリオよ載たス 的サ別 ロ 力な候補者になっていたことだろう。クジラがバシロサウルスに似た姿で代表されてカ 8 識特ク。調ト・え掲 0 ル 急ナ o ての / うをクド変にらウ いた時代の前後で、現代のカ ( の祖先よ、ムカシクジラ類と呼ばれたグループの一員こテめムパろィ一にジなサ 「フであったかもしれないが、その復元図のなかには、まるでカバそっくりに描かれたも * 9 。ー叮鸞尹 始新世のムカシクジラ類の一種プロトケトウス。マ イケル・ロング画。