第 7 章デジタル社会システム 精度が 1 0 倍向上する新 GPS 電波 カーナビなど GPS 応用の位置測定 2000 年 5 月から誤差 ( 民間利用 ) 数 ~ 1 0 メートル 2000 年 4 月まで誤差 ( 民間利用 ) 数十 ~ 100 メートル 新 GPS 従来の GPS ナビゲーションで世界市場を制覇しよう としている。そのためにも精度の高いデ 1 タが提供されるよ、つになって、 市場は大きく拡大するものと期待され る。 新しい ( 2 ー③参照 ) にも 機能が統合され、車載用カーナビより ずっと大きな市場の「歩行者ナビゲーシ ョン・システムーも広く世界に普及する よ、つになるだろ、つ

第 4 章ハード サバと記憶装置が分離される SAN LA N Windows2000 UNIX メインフレーム サーバー サーバー群 チ ッ イ ス をい送 一な転 ハしタ サ経デ スイチ 高速スイッチ 8 記憶装置群 ディスク装置ディスク装置テープ装置 から解放されて、発生するトランザクシ ョン処理に専念できるようになる。 co<Z は Z<C と並んで巨大市場に成 長すると期待されている。世界の有力— ()* メ 1 カーの *-«、コンパック、サ ン・マイクロシステムズ、日立製作所な どが特に < Z に力を入れている。 二〇〇四年頃になると、サ 1 バ 1 本体 の市場規模よりも記憶装置市場の方がず っと大きくなるとの予測も米国調査会社 から発表されている。

4 とそれを具現化したシステムの誕生が期待されてい ニ四時間以内に複雑な調査も結果が出る る。しかもますますインタ ! 不ットが活用され、従来 のワン・トウ・ワン・マ 1 ケティングを基盤とし、さ オンデマンド・リアルタイム・ らにそれの発展系として、テキストマイニング、デー タベース・マーケティングが登場してくると、市場予 マーケティング・プラットフォ 1 ム 測をリアルタイムにしかも、マーケットセグメントご 模円特に製造業、流通業では製造・販売すべき商品の市とに特殊な傾向までオンデマンド ( 要求に応じた形 ) 場億場での購買予測は深刻なものがある。どんなに性能、 で把握できるよ、つになる。そうすると、マーケティン 市 0 の 0 機能、価格が市場に適合しても、消費者が購買動機をグ会議中に新規または追加的に客観的情報を入手しゃ そ 0 とワ 1 もっとは限らない。年代、性別、職業、年収などによすく、強力な武器となる。 期 時 るセグメンテ 1 ション調査を実施する際に、最近では遺伝的アルゴリズムやニューロンを利用し、クラス る 容易で安価しかもタイムリーであるということで、イ す タリング ( いくつかのカテゴリーに分類すること ) 処 イ年ンターネットによるアンケ 1 ト調査をする例が増えて理などをして市場分析をすると市場の有様がデータ分 レ 3 いる。 析から見えてくる。従来のこうした手法をワン・ト さらに、インターネットを利用したグループアンケウ・ワン・マーケティングとデジタル・コミュニティ 場 0 市 2 ートや、ワン・トウ・ワン・マーケティングのデータの運営により顧客の詳細なデータを蓄積し、必要なタ べ 1 スを活用したり、そこからのデータをな イミングでデータを知りたい角度と内容で分類・分析 ど統計的手法で分析し、市場分析結果を導き出してい し、その答えを即時に得る。こうしたマーケティン る。しかも超高齢化社会ということで中高年層に新しグ・プラットフォ 1 ムが実現すると、企画、マーケテ い需要層が生まれるなどマーケティングの新しい手法イングから商品化、販売、サポ 1 ト、ユーザーの意見 54

にとって、部品や資材などを世界各国から安く、早く 調達する「電子調達戦略」は極めて重要である。一方、 伝統的大企業が創るインターネット相互型利用市場 部品メーカーなども、既存の取引先を越えた新規需要 インタ 1 ネット・ 企業へのアクセスが可能となり、新たなビジネスチャ 7 マ 1 ケットプレ 1 ス ンスを創造できるという、大きな期待を抱く。 ネット調達を大規模に展開できるインターネット・ 模 マーケットプレースは、取扱い商品、業種などによっ 円今やインターネット上のビジネス展開は、新興べン 場兆チャー企業だけの専有物ではなくな 0 た。伝統的大企て、様々な形態が誕生している。その分け方の一つが の 1 業が鉄鋼、化学、石油、電子部品など多くの分野で、複数業種にまたがる「水平型」と、特定業種に特化し そ と 商品、資材部品などを調達するネット市場「インター た「垂直型」という分け方である。水平型マーケット 期 ネット・マーケットプレース」を設立し、わが国でも 時 は、主にオフィス用品や O< 機器など間接材の購買を る 急速に立ち上がり始めた。 支援する。一般的に企業は間接材の購買合理化が遅れ す イ年わが国大企業はこれまで巨大な「系列企業」群をもているので、大きなコスト削減が見込まれる。一方の レ 4 0 ており、この系列をそのままネット市場に参加させ垂直型マーケットは素材、部品など直接材の調達市場 るので、わが国は世界でも最も早く、 ( 企業間で電子部品、化 学品、エネルギー、防衛機材、自動車 場 0 市 2 電子商取引 ) で大きな割合を占めるインターネット・ 部品、航空機部品、農業用品など様々な分野の市場が マーケットプレースが立ち上がりつつある。例えば、世界規模で相次いで開設されている。 松下電器グループ一一社は、電子部品調達のネット市分け方では取引形態による分類も、世界的に使われ 場を創設し、二〇〇一年には早くも二兆六〇〇〇億円始めた。第一が「マーケット・エクスチェンジ」で、 まで取引を拡大すると説明している。これからの企業これは価格がダイナミックに変動する市況型商品のス

7 ー 10 ィネットを除けば、いすれも九七年の注文執行義務ル 1 ル施行を契機として開設されたシステムである。 一一四時間株売買が可能となる 0 Z は、ナスダック市場の本来の取引形態である マーケット・メーカー制とは異なり、投資家や証券業 0 z ( 電子株取引 ) 者の売買注文を板上で付け合わせる仕組みをとってい る。このため、大量の注文を集めなければ、成約率を 模円革命により、米国では個人投資家からニュ 1 ョ高め流動性を確保することができない。 ーク証券取引所 (Z*coæ) やナスダック市場におけ機関投資家は以前から時間外取引を積極的に行って 市 1 る株式の通常取引時間 ( 東部時間午前九時半 5 午後四おり、発行会社による重要事実の発表をきっかけとし の そ 時 ) 以外に売買注文を受け付けて執行する証券会社がて時間外取引中に株価が急変することもある。しかし、 と 期 増加している。 個人投資家はそうした取引からは取り残された形にな 時 る 時間外の注文は、個人投資家の注文にターゲットをつていた。 す ク 年絞った初めての時間外取引システムである電子証券取オンライン取引の普及で、夜間に売買をしたいとい イ レ 3 引ネットワーク (æoz) を通じて執行されている。 う個人のニーズは強まっている。一方、機関投資家向 の取引高は、ナスダック市場全体の二〇 % を超けに時間外取引サ 1 ビスを提供してきたなど 場 0 市 2 えたとされている。 は、流動性を高めるために個人の注文を取り込みたい 現在、インスティネット、アイランドなど九つの と考えている。 OZ がによる事実上の承認を受けて稼働してい などの動きに対抗すべく、証券取引所やナス る。一九六九年に稼働し、取引所以外私設取引システダック市場も取引時間延長を検討し始めている。 ム (æeco) の先駆け的存在として知られるインステ しかし、時間外取引は、単純に取引時間を延長すれ 140

6 夢のリアルタイム通訳機登場 翻訳機能 可能となり、これによって電話がエレクトリック・コ マ 1 スの手段の一つになるという。英語が話せない人 でも、リアルタイム翻訳サ 1 ビスを利用して、世界中 の店に電話をかけて物を買うことができるようにな 小型の情報端末やカ 1 ナビゲーションシステムの音 模円インターネットの急速な普及はまだまだ続くが、イ声インターフェ 1 スの搭載についても、数年後には標 場億ンタ 1 ネットが米国から広まったこともあり、標準言準インターフェースとして採用されるだろう。スピー 市 0 語は英語 ( 米語 ) となっている。しかし、インターネチ中には、音声認識・音声合成ライセンス市場や、 の 0 そ 0 ットユーザーが増え続けることで、二〇〇三年には英ソコン用音声認識ソフトウェア市場は、数年後にはそ と一 0 語を母国語とするインターネットユーザーの割合は半れぞれ一〇億ドル ( 約一〇四〇億円 ) 規模の市場に成 分以下になるという数字を挙げ、″インテリジェント・ 長するという予想もある。 年エージント。と呼ばれる、コミュニケーションの異なる一言語間でのコミュニケーションや異なる一言語 レ 5 手助けを行う仕組みが登場するという見通しを述べるを話す集団への情報発信を自由に行うことは、経済活 バル化やポーダーレス化に 向きもある。インテリジェント・エージェントが行、つ動など種々の活動のグロー 場 0 市 2 のは、例えば、各国語を使うューザーが集まるチャッ伴い極めて重要になっている。しかし、日本の地理的 トシステムで、それぞれューザー自身の言語で読み書条件や日本語の孤立性などに起因する外国語習得の困 きできるように自動的に翻訳を行う、といった作業で難さのため、日常使用される話し言葉を翻訳する音声 ある。 翻訳システムの実現に対する期待が高まっている。 また、五年以内に音声べースのリアルタイム翻訳が 一発話ごとに翻訳を行う音声対話翻訳技術は研究開

第 7 章デジタル社会システム B to C コマースの本命は「クリック & モルタズ型企業」 伝統的大企業 新興べンチャー企業 B to C インターネット 小売市場 クリック & モルタルズ型企業 バーチャル & リアル商店 クリック & クリック型企業→ バーチャル商店 129 経済主流派の人々から見ると、 1 チャル商店やバ ーチャル証券会社よりも、多数の実在店舗をもち企業 プランドカも強い伝統的大企業に高い信頼感を抱くの は当然だろう。こ、つして著名な実在店舗を展開する伝 統企業とディスプレイだけで見られる新興べンチャー 企業との勝負は明らかになった。 「クリック & クリック型企業ーと「クリック & モル タルズ型企業」の対決はあらゆる業種で見られる。こ の両者の競合が最も鮮明なのは米国での自動車の販 売・仲介市場だろう。これまでは新興オートバイテル やカーポイントが主導権を握っていた。ここにゼネラ ル・モーターズは、自社販売店すべてをネットワーク で結んだ自動車販売のコマースサイト「バイパワー」 を立ち上げた。また全米自動車ディーラー協会は、加 盟一万九五〇〇店をネットで結んだ「ドライバ 1 ズシ ート・ドットコム」を設立して、自動車販売の新興べ ンチャー企業に土俵の外に出ることを強制するのであ る。

第 8 章予想される新技術、新手法 マーケット心理学を利用した EC マーケット 心理学 マーケットトレンド データベース 影響 電子商取引 (wo) インターネット・プラットフォーム ブレッジ・マネージメント ( 知識処理 ) 市場 147 精度が高い 電子商取引 個個個 ンナル心 バーソナライズ データベース

第 3 章インターネット・プラットホーム 。、。オンデマンドドリアルタイム・マーケティング の収集、そして市場の現実を知るといった開発販売サ ポ 1 トといった機能が一体となる。そうなると、デジ タル・コミュニティを対象としたマーケティングも現 実化してくる。アルビン・トフラーが提唱した「プロ シューマの時代」すなわち、プロバイダーとコンシュ 1 マの協業の時代がやってくる。プロフェッショナル な知識をもった消費者の集まり O O ( コミュニテ グ 拓 イ・オプ・プロシューマ 1 ) 、あるいは、単なる興 たイア ン》味・関心の域を越え、実践的なノウハウ・知識のやり あ侵ラ レグ市の とりができる集まり ( コミュニティ・オプ・プラクテ ン コ の イス ) 。ュ 1 ザ 1 ・グル 1 プを、単なるサポートの対 」ス 開 ジ、象としてではなく、共に知識を研鑚していくことがで 印市市 U) 共ービ きる OOO-* として育て上げていくことができれば、企 場 商画 同企 業サイドのメリットは極めて大きなものとなる。 共 企業側からの「提案、 ( 実際の商品・サービス、商 品やそれに関わる各種の情報の公開 ) がによっ て受け止められ、評価され、デバック的なものから詳 細な改善要求、さらには次世代の商品のアイディアと いったものまで含めた実践的なフィードバックがなさ れ、それが次の商品・サービス開発に繋がっていく。 o カルチャー 信頼の 上 向 コンテンツ プラザ展開 ンイ析 マタ分 一アル場 バーソナライズ 市場分析 D B 各社の顧客 DB 55

4 2 ある。 そのため次世代は「インターネットボックス」 と米国では呼ばれている。こうして考えると、次世代 はテレビでインタ 1 ネットを利用できるための コンピュータでもある。現在でも z ー =.2 がテレ ビでインタ 1 ネットを利用する「わくわくステーショ 模円は「セット・トップ・ポックス」の略で、もン。を数多くの家庭に売り込んでいる。この装置も、 場億ともと 0<+> を見るためにテレビ受像機に付加する次世代の一つの姿である。欧米でも「テレビで 市 0 の 0 ための装置である。このが次世代デジタルのインターネット活用」は、大きな市場が広がると期 そ 0 と 7 時代には、だけでなく、地上波、衛星テレビ待されている。 期 を見るためにも必要となる。すでに家庭内にあるアナ 時 このためのソフトウェアを oo メーカーに販売す る す ログ受像機でデジタルを見るために必要となる競争も激しさを増している。わが国の松下電器産業、 イ年るからだ。・ テジタル時代になっても、この放送をソニ 1 などはデジタル家電向けの基本ソフトであるオ レ 2 現在あるテレビで見るには、「デジタルチーナベレーティングシステムを、膨大な開発要員 ー」を内蔵したを買えばよい。 と巨額な開発資金の投入によって自社開発した。この 場 0 市 2 次世代はこのようなデジタル電波とアナログは他の家電メ 1 カーにも売り込む。次世代 の変換機としての役割だけでなく、この装置によってを含むデジタル家電ソフトも巨大市場になる。 双方向の機能が使えるようになり、さらにテレビ マイクロソフトも家電向けソフトを開発し、家電メ を使ったインターネットアクセスも可能となる。この 1 カーに売り込むことに懸命である。しかし日本の巨 ため、次世代はインターネット装置の一種でも大な家電メーカーは、デジタル家電用でマイクロ ードディスクを装備する使う b-> 次世代 58