は、ます首相側が提示するポストを公明ある補正予算の額さえもが、「公明党のいると言わざるを得ない 党が検討し、受けるかどうか決めて いさじ加減一つで左右される」事態を迎え 小渕政権下の九九年に始まった自公連 た。ところが、今回は初めて公明党自らている。 立政権は、公明党側が、「メリットが少 が官邸に「斉藤鉄夫環境大臣」を指定 ない」と主張することが多いが、実は自 し、彼らの意向通りのポストを獲得し「保守はニ割」の自民党 民党にとってもこの九年で失ったものは た。改造直前に下馬評に挙がった松あき 少なくない。それは「保守政党らしさ」 ら参院議員や浜四津敏子代表代行ら「女自民党の権力基盤が一枚一枚皮を剥ぐである。 性大臣」の名前は、あくまで自民党が公ように奪われているにもかかわらず、自例えば、終戦記念日の靖国神社〈の自 明党を引き寄せるための「陳情人事」と民党内には、公明党の政権離脱という最民党議員の閣僚参拝は、公明党と連立を され、公明党は見向きもしなかった。 悪の事態に陥らすに済んだため、安堵す組んで以降、次第に減り続けた。自公連 政策面でも、公明党は、福田政権や自る議員が少なくなかった。自公の選挙協立を組んだ九九年には八名、九二年の宮 民党に対する主導権を握り始めている。力は、衆議院選の小選挙区で約一一万から沢喜一内閣のときには十一一名もいた自民 秋の臨時国会で、海上自衛隊がインド洋四万の票が公明党から自民党に回され党閣僚の靖国参拝者は、今年は保岡興治 で給油活動を続けるための新テロ特措法る。そうした選挙協力が進むほど自民党法相、太田誠一農相、野田聖子消費者担 の一年の期限延長が俎上に上るだろうは公明党に頭が上がらなくなっている。 当相の三名のみ。安倍政権下の昨年は、 が、公明党が頑強に抵抗しており、このサミット前に自民党が極秘裏に行った総 わすかに高市早苗沖縄・北方担当大臣 ままなら成立しない可能性さえ出てきて選挙予想でも三百議席を割る」というが、安倍首相の要請で急遽出かけただけ しる 結果が出たというが、選挙に対し自信喪で、結果的に一人まで落ち込み、限りな 八月十七日には、公明党の要求を織り失状態となっていく一方の自民党は、公くゼロに近づいている。 込んた補正予算の金額が、三兆円から明党の介入にもまるで「生体反応なし」 今夏靖国神社へ参拝した自民党議員 = 一兆円」という具体的な数字として自民の状態だ。わすかに青木幹雄一兀参院議員は、小泉純一郎元首相、安倍晋三前首相 党幹部 ( 古賀誠選対委員長 ) の口から出会長らが、「これで公明党に解散権を握を含めて、わすか五十名。麻生太郎新幹 始めた。日米安保体制の基本に関わる重られた」と危機意識を抱いたものの、公事長も、公明党との摩擦を避けたため 大な政策や、選挙用の与党最大の武器で明党が政権を牛耳る構図は深く浸透してか、直前まで地元にいて靖国参拝は行っ 2 8
識があったように思われる。だからこ統文化の存亡がかかった文化「戦争」なが国家の威信を賭けて開催した巨大なス そ、占領軍によって、厳しい " 焚書。やのであり、あの「終戦の御詔勅、でも国ポ 1 ツ・政治ショーだったが、それ以上 検閲、反日宣伝工作等のあらゆる手段を民に告知されているからである。先帝陛に背筋が寒くなるような思いをしたのが、 通じて、思想と精神の掃討絶滅戦が続け下は、あの御詔勅において軍事的な敗北福田首相と日本選手団の男性選手たちの られたのである。そして、それは今もなは認められたが、精神的な敗北など一片有り様だった。彼らの姿には、日本とい お続いている。 たりとも認めておられない。逆に新たなう主語がなく、「公」の意識を失った戦 反米とか反中といった次元ではなく、 精神的情報文化戦争を戦い抜けとの激励後日本人の成れの果てと、危険な日本の 我が国に対する欧米近代主義世界観の強をされていると解釈出来る。私自身は、転換点が示されていた。開会式の入場行 制適用という情報「戦争」の真っ只中なあの御詔勅を大東亜文化情報戦争の「開進で、日本選手団だけが日の丸と中国の のだという認識が、戦後保守には不可欠戦の御詔勅 , と解釈している。 「五星紅旗」を持って行進した。この行 なのである。この認識が足りないからこ「抑々、帝国臣民の康寧を図り万邦共栄為は、政治的抑圧や人権弾圧を繰り返し そ、今、冷戦崩壊後の保守論壇の混乱がの楽を偕にするは、皇祖皇宗の遺範にしている中共政府を是認するばかりか、積 あるのではないか。もう一つ足りないのて朕の拳々措かざる所、曩に米英一一国に極的に彼等の「仲間」であることの表明 は、この戦いは、単なる論壇上の議論や宣戦せる所以も、亦実に帝国の自存と東となる。仲間ならまだいい。卑屈な「子 論争では無く、「殺るか殺られるか」の亜の安定とを庶幾するに出て他国の主権分 , の表明であると、支那民衆とアジア 真剣勝負の情報戦争であるとの認識の欠を排し、領土を侵すが如きは固より朕がと世界の人々は考えたろう。この日本選 如である。血は流れないが、汗と知恵と志にあらず , ( 中略 ) 「宜しく挙国一家手団の能天気さ、鈍感さは、戦後日本の 勇気をふり絞り、日本と日本人が総力を子孫相伝へ、確く神州の不滅を信じ、任恐るべき質的劣化を示す何物でもない。 あけ命がけで戦わなくてはならない情報重くして道遠きを念ひ、総力を将来の建その典型例が福田首相だった。日本選 文化「戦争」なのである。少なくとも、 設に傾け、道義を篤くし志操を鞏くし誓手団が入場し、世界のカメラが日本国首 私たちはその自覚を持つべきである。 って国体の精華を発揚し、世界の進運に相を映しているのに、立ち上がりもせ この戦いには明確な勝利など無いかも後れざらむことを期すべし」 ず、手も振らす、見物人の小父さんよろ 知れないが、絶対に負けてはならない戦以て瞑すべしである。 しくニヤついていたのである。福田氏に いである。なぜなら、我が国の国体と伝さて、北京オリンピックは、中共政府は、あの場が世界的な政治ショー、情報 308
ていない。超党派で作る「みんなで靖国社を参拝した。靖国参拝はあくまで個人復・接近は、小泉政権への反動が背景に 神社に参拝する国会議員の会」 ( 会長・の思想信条の自由の問題だが、福田内閣あったにせよ、中国との関係を最重要視 島村宜伸衆院議員 ) の自民党議員本人に以降は、自民党議員の靖国参拝に対するする公明党や支持母体の創価学会との関 よる参拝者の人数は四十八人だった。 = 一距離感は明らかに開いている。これが自係も遠因となっている。つまり、「宗教 年前に小泉純一郎首相当時に靖国参拝し民党の本来あるべき姿なのか、と首をか政党、としての公明党の思想や哲学が、 た〇五年が九十 = 一人だったのに比べ、四しげざるを得ない国会議員も少なくな自民党議員の潜在意識の中に浸透し、 つの間にか自民党議員の思想が変えられ 。戦後世代の靖国神社へのアレルギ 1 十五人も減っている。 中国や韓国に配慮し、「人が嫌がるこもあるのだろうが、「公明党やその支持たという可能性も拭えない 最近では、反対論が根強い人権擁護法 とはしない」、「私の過去の行動を見て下母体の創価学会に対する遠慮が働くか さい」と公言して靖国神社への参拝にはら」と指摘する自民党内の声もある。あの強引な推進や、皇室の存亡に関わる皇 室典範の改悪問題、外国人地方参政権間 見向きもしない福田首相は別として、昨る自民党議員はこう語る。 年春の例大祭から今年春の例大祭まで一「彼らも宗教的な介入は好まないので、題や、一千万人の移民構想推進で中川秀「 あまり露骨にはやらないが、我々自民党直元幹事長らが垣間見せた一部の一一一口動な 度も参拝しなかった自民党衆院議員は、 衆議院議員 = 一百四名のうち、「 ( 半数近くの国会議員が " 靖国神社に参拝する。とど、これまでの自民党ではあり得ない歴太 の ) 百四十一一名に上る」という。逆に昨いうと、 " 今後の創価学会との関係を良史の継続性や伝統の正当性を否定する政麻 内 年春秋の例大祭から靖国神社に一貫して好にするため。という理由で、学会幹部策も増えているのが現状だ。 元々自民党は、「現実政党」であるが造 から創価学会が行っている学習会や東京 参拝した自民党衆議院議員は、わずかに 二名だけ ( 八月十六日付産経新聞 ) た。富士美術館でのイベントに招待されるなゆえに、時代や連立を組むパートナ 1 に田 実際、自民党には当選回数の若い議員をど、ソフトな方法で " 圧力。をかけられよって、政策を変える性質があった。今た 中心に、「これまで一度も靖国参拝したることがある。そこでは、平和を愛するは、政策的にリべラル路線に急転換したら ことがない、という自民党議員さえ出現絵画や、中国を絶賛する三国志展などを九五年以降の村山政権下での自民党と似許 見せられ、陰に陽に我々の政治姿勢に影た状況となっている。自民党はこれま している。 で、その時々の政権で保守とリべラルの公 その昔、クリスチャンだった故大平正響している部分もあるかもしれない 芳元首相は、その在任中に三回も靖国神安倍政権に始ま「た中国との関係修間を振り子のように行き来し、常にバラ 8
ンスを保「てきたが、ここに来て「保割、ノンポリ六割の構造にな「ている」た。そのため、従来の「保守派」の支持 守 , という目的を失ってしまった。 と明かす。つまり、現在の自民党内には基盤の「保守層、は疎んじられ、安倍政 「いま必要なこと」を第一に考える議員権の崩壊とともに、麻生氏を含めて、一 「保守派麻生」の危険な賭け たちが大勢を占め、彼らは現実的で実利気に「冬の時代」を迎えたのである。 的ではあるが、歴史や伝統を守る見識やところが、世界的な原油高や食糧難の いまの自民党には、一一つの傾向が見ら勇気には欠ける。また「ノンポリ」派直撃を受けた地方の農水産業従事者や、 れる。 は、公明党の連立についても無抵抗に受後期高齢者医療に怒った都市部の高齢者 一つは、グローバル化と構造改革の波け入れる傾向がある。 層など、「保守派」に期待していた自民 に押され、建前はともかく、安倍前内閣このように「ノンポリ」議員が増えた支持層がいっせいに「自民党離れ」を起 のように日本国内の歴史や文化、伝統を背景には、郵政民営化など構造改革を押こしたことで、内向きの構造改革や、外 重視する傾向がほとんど見受けられなくし進めた小泉内閣後に、自民党保守派の国勢力の助力に頼るだけでなく、自らの なってきたこと。 支持基盤が崩壊し、保守政党としての存手で何かを作り上げることの出来る「保 そしてもう一つは、自民党の政権維持在理由が失われたことも大きく影響して守派のリ 1 ダー」が必要となった。その と自らの選挙勝利という目的以外に価値 ) しる。とりわけ、古谷圭司衆院議員や衛ような危機的状況を察知したからこそ、 を見いだせない多数の「ノンポリ派」の藤晟一参院議員といった保守系議員は、 バランスを何より重視する福田首相は内 出現である。ここで言う「ノンポリ」と郵政民営化に反対して自民党から一度放閣改造・自民党三役人事で、「地方の再 は、歴史や伝統、文化といった価値観逐され、自民党に復党したため、復帰に生 . を訴え、保守地盤の再生を担う麻生 や、日本人としての思想信条よりも、現際し、「上げ潮派」や公明党に猛烈に反氏の幹事長就任にこだわった。 実の政治や経済動向や人間関係の動きに対された経緯がある。 「上げ潮派」の存在は、旧来の保守層の 合わせ、その場の判断で動いていく福田これまでの自民党は、「上げ潮派」を自民党支持者とは、社会構造上、乖離が 首相のような政治家や「上げ潮派」も含含む「ノンポリ派」と「リべラル派」の生まれる。中川秀直一兀幹事長のように、 んでいる。 一一派が「保守派」を挟撃し、その多数派「少子高齢化になるから、一千万人の移 ある保守系議員は、「小泉政権後の自に公明党が加わって、自民党の主流派か民を日本に入れる」という考え方では、 民党内の勢力は、保守一一割、リべラル一一ら「保守派」を駆逐するという構図だつ日本の歴史の継続性は途絶えかねない。
6 八月一日、福田改造内閣が成立した。周知のように、財務 しかし、福田首相と麻生幹事長との間にどのような「密 大臣に伊吹文明氏、経済財政担当大臣に与謝野馨氏を配し、 約」が交わされたかは知らないが、実際に行われた布陣を見 党幹事長に麻生太郎氏を取り込むといった「改造」だった。 れば、もはや「小泉改革」を継続するためのものとはいいが もちろん外務や防衛も気になるが、経済政策上からみればか たい。朝日新聞は一面に次のように記している。「小泉、安 なり大きな路線変更ということができる。翌日の日本経済新倍両政権を支え、経済成長や歳出削減を優先する『上げ潮 聞は三面に、「経済政策上げ潮派と距離」「郵政造反組入閣派』の代表格の中川秀直元幹事長は無役のままだ。渡辺喜美 かすむ小泉路線、と謳い、朝日新聞も三面で、「経済財政前行革担当大臣や大田弘子前経済財政相も閣外に去るなど、 削減より景気対策重視」、六面で「小泉路線ピリオド」「『上『上げ潮派』は政府・与党の要職から軒並み外れた」 げ潮派』消える」などとして、政策転換を印象づけている。 これは朝日新聞だからといって、値引きして読む必要はな号 月 ある経済系キャリア官僚にいわせると、これは「政権交代ー し他の新聞も同じようなものだ。しかし、この「上げ潮 ともいうべき変化であって、大きな政策転換もありうるとの派」と「財政再建派」あるいは「財政タカ派」「増税派」と 成 ことだ。もちろん、いまもマスコミや経済評論家は「構造改の対決という構図自体が、いまも小泉改革のイデオロギーに 平 革」を錦の御旗のように振り回し、小泉路線に馴染んでしま呪縛されているというしかない。そもそも、「上げ潮派」は 正 った官僚も構造改革への対応姿勢から抜け出していない。 肯定的なニュアンスだが、彼らに対抗する勢力には呼び方が ー再び、エコノミストは信用できるか 回「「上げ潮派い財政タカ派」論の虚妄 ジャーナリスト・ひがしたに・さとし 東谷暁 736
国側の要請に応じて公表していなかった権哲賢駐日韓国大使の就任レセプション望。高村正彦外相は「まだ日本政府の方 ことも発覚したが、相通じるものを感じが都内のホテルで開かれた。森喜朗元首針は決まっていない」と回答したとい 相、塩川正十郎元財務相、森山真弓一兀文う。 る。 相、河村建夫元文科相、山崎拓元建設韓国側の要請に応じた外務省はこの頃 から、竹島明記阻止に向けて水面下で動 相、前原誠司元民主党代表をはじめ、 ■外務省が竹島削除要求 錚々たる顔ぶれが集まった。出席者によき始めたようだ。一一十三日ごろには、高 竹島間題が騒がれたのは、読売新聞がると、特に強いメッセージではなかった村外相が、保守系議員に影響力を持つ大 五月十八日付朝刊で「文科省が解説書にというものの、権大使は挨拶で竹島問題物国会議員に対し、「書かないというこ に言及。「お互いに前を向ける関係にしとで了承してほしい」と要請した。もち 明記へ」とスクープしたのが発端だっ た。以降、韓国側は外交ル 1 トを通じよう」などと述べ、やんわり牽制したよろん、その議員は反論し、承服しなかっ たが、当時は「外務省の動きの裏には、裏 て、書かせないよう画策してきた。 「韓国大使館が、日韓議員連盟 ( 日韓議会合終了後、竹島の解説書明記につい福田首相の指示があるのではないか」と し 連 ) に所属する国会議員の議員会館を回ての賛否を与野党議員 5 人にたすねたとの憶測が飛び交ってもいた。 許 を ってロビー活動を展開している。解説書ころ、「日韓友好の妨げだ」などと反対こんな体たらくに、自民党有志による したのは 1 人のみ。残りの 4 人は「日韓「日本の前途と歴史教育を考える議員の干 明記は厳しそうな情勢になっている」 文科省や永田町界隈で、こんな情報が両国で立場が違う以上、日本が主張すべ会」 ( 教科書議連 ) では、高村外相や町 き点を主張するのは当然だ」「ようやく村官房長官に、竹島明記を要望すること国 飛び交ったのは六月初旬のことだった。 て っ 関係者によると、韓国側は「牛肉間題で日本は普通の国になった」と口を揃えも検討したが、結局、「表立って動くと 久、 め 李明博大統領の支持率が低迷しているのた。日韓友好を進める議員ですら、多く韓国側が騒いでヤプへピになる」 ( 議連 を は竹島明記に賛成していることをうかが関係者 ) との考えから、要請は見送られ に、竹島が解説書に書かれると、さらに たという。 一三ロ 世論離れが起きる」などと李政権の苦境わせた。 三十日、文科省は、中学校に先だ「て に同情を求める形で、明記見送りを要請十四日には都内で日韓外相会談が開か れた。韓国の柳明桓外交通商部長官は開いた小学校の学習指導要領の説明会で 9 してきたという。 五日夜、日韓議連などの主催により、「この問題を慎重に扱ってほしい」と要解説書を公表。社会科の北方領土の指導幻
問題とされる〈きものではないのだが ) 。答弁書はもとより、国会の議事録を閲読を資料として配布し、これらによ「て同 2 この混迷の拡大と長期化にはマスメディする者はごく限られているだろうから ) 。通達が既に失効していることを説明、以 アによる偏向した報道が大きくあずか「そうなると、今回の決着が全国の教育関後、中学校を含めて学校関係者に周知徹 ていることは周知の通りであるが、同時係者に周知徹底されているか、はよよど オーオ底させるとしている。 に、これまで戦没者に対して一般に無関疑問とせねばなるまい しかし、それから一か月以上もたって 心ないし冷淡であった学校教育における この点を懸念して衛藤議員が「このから、政府が本答弁書を「閣議決定して 取り扱いにも問題があ「たことがあらた際、誤解を払拭するために何らかの措いたことが ( 七月 ) 三十一日、わか 0 めて浮き彫りにされたと一言えよう。それ置、新しい通達を出すとか、そういうよた」と「北海道新聞」 ( 平二〇・七・ = 一 が今回の特筆すべき成果によ 0 てその正うな具体的な措置をとるべきだと思いま一 ) が報じ、道教委も「そもそも通達の 常化に向けての貴重な第一歩が踏み出さすが : ・と求めたのに対し、渡海文科相存在も失効も知らなか「た」とコメント れたことの意義は決して小さくない。 は「今後、誤解が生じないように適切にしているのを見れば、今日もなおその趣 とはいえ、問題はまだ残「ている。平対応してまいりたいと述べるにとどま旨が十分に周知されているとは言い難 沼議員の質間主意書では、都道府県教育っている。福田首相の答弁書も同様であ 委員会のホームページの中には「学校行るが、占領が終了して半世紀以上にもな また、北海道高校教職員組合連合会は 事としての神社・仏閣等の訪間にあた 0 るというのに、この体たらくであるので「失効決定は昨年の教育基本法改定以来 て、この『昭和一一十四年文部次官通達』あれば、ここでは「きりしたけじめをつの愛国心教育の流れの中にある」と警戒 を参考にあげている場合が多く見受けらけることが肝要である。文科省は早急にしているというが、妙な憶測が流れて混 れる」と指摘されているが、遺憾なこと新しい通達を発すべきであろう。 乱が生じるようなことを防ぐためにも、 に、本件の経緯を逐一報じたのは「産経たしかに、文科省は、六月下旬から始教育関係者に対する個別的な指導・啓蒙 新聞」だけで、それ以外の新聞でこれをま 0 た都道府県等の教育長・指導主事をはそれとして、やはり、ことの経緯や意 伝えたものがあるとは寡聞にして知らな対象とした平成一一十年度小学校教育課程義を正しく伝達する正式な通達を発する 。したがって、他紙の読者はこれを知説明会において、この一一十六年通達と平必要があることを重ねて指摘しておきた る機会はほとんどない ( 一般人で首相の沼議員の質問主意書および首相の答弁書
れる人格者ですから、中山大臣は安 向いてお辞儀をしなけ 倍前首相とよくご相談ください。 ればいけなかったそう 小生は本籍は弘前ですが、支那と です。 朝鮮の間を流れる鴨緑江の水で産湯 寒い時期なので下を 0 を使い、幼稚園、小学校、中学 5 年 向いていると鼻水が垂 = ( 行 れてきて大変だったと 間を新義州で過ごしました。軍隊は か。校長先生が勅語を 、第亠み名 ( , 特攻隊訓練中、広島で原爆を受け放 射能を含んだ黒い雨に降られ、「仇 読み終えられたあと、 生徒全員が頭を上げる第」 傷者をたすけ、死者を葬りました。 といっせいに鼻水をす 社保庁の自治労を指導していた民 するので、大変にやか ま ましかったといい さし絵・ウチダマサル主党社民党はわれ関せすとばかり、 ( 名古屋市・行歳 ) 自民党を非難するとは。それに記録 す。それでよく先生に を破棄させた長官は死罪に相当する としか 「はしたない ☆編集者へⅡ埼玉県北本市の佐々とは、言い過ぎか。 られたと母は話していました。 少し極端に述べましたが腹がおさ 小学校が火事にでもなれば、この木格治さんから。 奉安殿を守ることが先生達の最大の新内閣につき、意見を述べさせてまりません。 責任だったということで、それは大くたさい。チャイナ・スク 1 ルの優 切なものだったそうです。この話を等生、道路族のポス、入閣ォメデト☆編集者へⅡ千葉県市原市の無 者 する時の母は、つらい思い出というウ。ドン・キホーテに負けじと巨大職、谷田旭さん ( 爲歳 ) から。 よりも、楽しそうでした。私の母も風車に単身体当たりして跳ね飛ばさ九月号「読者のプロムナ 1 ド」で〈 上坂冬子さんも、日本の国を愛するれ、閣外に放り出されご苦労様でし天野冨治氏の「受信料拒否に集 た。福田首相は、「人が嫌がること違和感」なる投稿を拝読致しまし 少女たったのでしよう。 を強要することはできない」と言わた。氏の論考はそれなりに説得力も 111 ロ
口一番、「格差」間題を提起し、こう語事力を増強するんですか ? 中国を攻め以前、取り上げた。安倍信三著『美しい る。 る国なんてないと思うけど」「なぜ衛星国へ」 ( 文春新書 ) も同欄や拙著『憲法 《物理の法則で考えれば、「差」というを落とす実験までしたり、戦略核や戦略九条は諸悪の根源』で詳論したので割愛 ものがなければエネルギーの放出はあり原潜を配備したりしなければならないのする。仮に同書を含めるなら、いまなお 得ないというのが第一原則です。気圧でだろうという疑問はありますね。そこまベスト新刊である。福田首相と衛藤征士 郎代議士との対談『一国は一人を以って あろうが、温度であろうが、そこにでいくと、中国は、日本を通り越して、 「差、があってこそエネルギ 1 が生じてアメリカと世界制覇を争うつもりなのか興り、一人を以って亡ぶ」 ( ベスト というようにさえ見えてしまいますーとセラーズ ) については今月号の同欄に譲 くる》 る。 リべラル増税陣営の格差論とは一線を苦言を呈することも忘れない 画したユニークな視点を提示する。先の中川代議士は「タ刊フジ」 ( 今年七月代わりに、東照一一著『言語学者が政治 小沢対談同様、率直な語り口にも好感を十八日付 ) の連載コラムで「加藤発一一一一口は家を丸裸にする』 ( 文藝春秋 ) の指摘を 朝鮮中央通信の解説のようだ」と題して紹介したい。《演説口調の「 5 あります」 持った。 ( 中略 ) の使用頻度が極端に少ない首相 《中川中国人ミリオネア毎月の住宅こう書いた。 《自民党の加藤紘一元幹事長がテレビ番が一人だけいる。それが安倍だ。その使ち ロ 1 ン支払いに追われている資産のない 日本の政治家との対談、というサプタイ組で、北朝鮮から帰国した拉致被害者に用率はほんの六 % にすぎない。歴代首相値 ついて「北に返すべきだった」などと発の平均が四三 % であることを勘案する トルでも付けてもらわないと ( 笑 ) 。 宋そんなこと本当に書いてもいいん言したことに、日本中から批判が殺到しと、異常に少ない》等々、政治家の言葉候 ているそうだが、私も看過できない》 ですか ( 笑 ) 。 を独自の視点で分析する。後藤田本と違総 、同書の安倍批判は傾聴に値する。 この連載を含む中川氏の最新刊『日本 中川それはぜひとも書いていただき たいなあ》 を守るために日本人が考えておくべきこ《安倍の演説は、「 5 します」の使用頻み ら 両者が褒め合う、ありがちな対談本でと』研究所 ) が近日発売される。度で歴代一位であるだけではない。カタ はない。中国出身の宋氏に「今、日本に今から加藤氏の反応が楽しみだ。その加カナ語の使用頻度でも歴代一位なのだ。 作 とって一番の脅威は、なんといっても中藤氏の著書『強いリべラル』 ( 文藝春秋 ) ( 中略 ) 「美しい国、日本 , を築くことを著 国ですよ」「だいたい中国は、なんで軍については本誌連載「クロスライン」で主張する安倍が、日本語を捨てて、意味 9
8 記述が見送られた。文科省では「領土問書、『尖閣領有』も明記、文科省が方針」 4 0 2 て 題が存在するのは北方領土と竹島のみと報じた。解説書にすら書かれていない っ で、政府の立場もそうだ。尖閣諸島は日のに、文科省が教科書に特定の事項を盛 本が実効支配しており、領土問題が存在り込ませることができるのなら、そもそ め男日開 , していない . と説明する。その理屈は成も竹島の解説書問題は話題に上らない。 をの邦問 4 半階〉 り立っし、もっともらしい この報道に違和感はある。 だが、素直には受け止めにくい。文科 それはともかく、重要なのは、文科省 天国師 0 開ナ 省は、尖閣諸島を新たに盛り込むことにがタ刊の報道が出た直後に突然、わざわ ロの見講塒野 ついて、当初から明言こそしてこなかっざ「誤報だ」と明言する記者会見を開い 市 野 たものの、領土問題ではない点を踏まえたことだ。私は文科省を担当して三年が 蔵 た記述を視野に入れてはいた。実際、省経つが、一部報道を否定するための会見一 - 武 内では「解説書に尖閣も加えたほうが、 は記憶にない。過去には、「省益」にも 竹島だけ狙い打ちしているのではないと直結する義務教育費国庫負担金や教職員 逆に、教科書に書いてあれば、領土 アピールでき、韓国側の反発も和らぐ」給与の調整額をめぐり、一部報道を否定を守る意識を高めるという意味では、文 という打算的な考え方もあった。だが、する見解文が記者クラブ加盟社に配布さ科省は本来、内心ではこの「誤報」を歓 尖閣は焦点があたらす、書き込まれるこれたりホームページに掲載されたりする迎してよいはすなのだ。 ともなかった。 例はあったが、会見開催は極めて異例わざわざ会見が設定されたのは、文科 私は、文科省の消極的姿勢のほかに、 省を超えたどこかの判断が働いたからで 「媚中派」の福田康夫首相が、多かれ少竹島の領有権問題を記述している現行はないだろうか。文科省はロをつぐむ なかれ影響を与えたと推測している。根の中学教科書はすべて、尖閣諸島とセッ が、中国の意向を過度に尊重する首相官 拠の一つには、毎日新聞報道をめぐる文トになっている。文科省は今回、尖閣諸邸が会見を設定させたのではないかとい 科省の不可解な対応がある。 島を解説書に書き加えはしなかったものう疑念が消えない。ギョーサ事件では、 同紙は、竹島の記述が報じられた七月の、「領土問題ではないから教科書に書日本政府が「中国で被害発生が発覚し 十五日朝刊の直後の夕刊で「中学教科 くな」との意向を持っているわけではな た」との連絡を中国から受けながら、中