第一章パソコンは魔法の箱 この情報を , 販売した都度入力しておくと準備はできあがり . たとえば , 500 件の顧客データが入っていたとすると , この中から今日セールスに行くセール スマンがどこに行くと効果的な営業ができるか , パソコンは教えてくれます . たとえば , 「今日が購入日から 2 年以上経っていて , かっ住所が今回訪問予定地 域に入っている人は ? 」という問いをパソコンに入力すると , その条件に該当 するデータだけを抽出して画面に表示したり , プリンタに印刷することができ ます . この「かっ」や「または」という条件の指定を複合条件といい , データベー スソフトが他のソフトと違う秘密なのです . 着物商や家具商といった販志物 の単価が高額である方々は , DM ( ダイレクトメール ) 発行についても考えて みる必要があると思います . データベースソフトの代表的な利用例をあげれば次のようになります . ・顧客管理 ・名刺整理 , 住所録の作成 ( = 人脈データベース ) 診療カルテの整理 ・図書目録の整理 ・資材発注管理 ・実験データの整理 ◎データベース失敗例 初心者がデータベースソフトを使う場合 , データの入力に意外と手間取り , データを検索する前にデータベースの整備段階でつますいてしまうようです . そのほかのデータベースソフトで初心者が失敗するケースとその対策案を挙げ ノしロロ てみます . 失敗例 1 26 くは , 経済的に折り合わない . 入力する項目を減らします . 上記の自動車販売業の顧客管理にお いても , 手書きの顧客カードが整備されているならば , 検索する
失敗例 2 失敗例 3 ト I 拡大するパソコンの用途 項目と顧客カード番号だけを入力します . 条件を指定してデータ が抽出できたならば , 顧客カード番号から顧客カードを探して , 入力されていない項目の情報を得ます . どの項目を入力するかに ついては , 最初は小さく始めて , 使いにくいようであれば徐々に 拡大するとうまくいきます . このように , 詳しい情報はコンピュ ータにはなく , 他の書類のどこに載っているかだけを教えてくれ るデータベースを「文献検索型データベース」といいます . ま た , 住所の入力をしたい場合には , 郵便番号辞書が市販されてい るのでこれを利用すると , 郵便番号を入力すれば市町村まで自動 的に画面に出せます . ( 例 ) 「郵便番号辞書 EX 」 \ 45 , 000 コマキシステム研究所 0798 ー 72 ー 3514 にならなくなってしまった . いったんムチャクチャになったデータを最新版にすることはパ ソコンではできず , 人力によらざるを得ません . データの保守は その都度行うしかないのです . 原始的ですが , 入力原票に入力済 みマークをつけて入力を励行するしか方法はありません . べースを設定した当時はそれに気づかず , パソコンに入力され ていない データベースに入力する項目を追加し , データベースの全件に関 してその項目の入力をするしかありません . データベースはまさ にこの条件をつける項目を何にするかの判断がむすかしく , デー しか , この失敗を防止する妙手はありません . また , データベー タベースを設定するときに , データの利用方法を十分に検討する
\ 68 , 000 \ 98 , 000 \ 36 , 000 ・マルチプラン ・ Microsoft Excel ・ V P-pIanner ・データベースソフト ト I 拡大するパソコンの用途 マイクロソフト容 03 ー 363 ー 1200 マイクロソフト容 03 ー 363 ー 1200 クレオ 03 ー 456 ー 4610 データベースとは情報の基地という意味で , 要なデータを抽出するのに便利なソフトてす さまざまな検索条件を与・えて必 0 たとえば , 自動車販売業の顧客管理をデータベースソフトを利用して行った 場合を考えてみましよう . 自動車販売業者が最も大事にしなければならない情 報の中に , 販売した顧客の情報があります . といいますのは , 買い換え需要を 掘り起こすためには , 顧客の好みや家族構成などを正確に記録しておく必要が あるからです . こでは , 次の項目をパソコンに覚えさせることにします . 購入日 氏名 住所 家族構成 購入した車の種別 , 色など 担当セールスマンの名前 営業活動状況とその結果 25
第一章パソコンは魔法の箱 スソフトによっては , 抽出条件をつけられる項目数に制限のある ものもありますから , ソフトを購入する場合には注意が必要で す . ◎代表的なデータベースソフト 代表的なデータベースソフトを挙げておきますので参考にしてください . \ 268 , 000 日本アシュトンテイト 03 ー 479 ー 7621 ・ dBASE Ⅲ PLUS \ 49 , 800 ササンパシフィック 045 ー 314 ー 9514 ・ dBXL 03 ー 366 ー 7831 \ 160 , 000 ピーコンシステム ・ RBASE PRO \ 40 , 000 アスキー 03 ー 486 ー 8080 ・ The CARD3 \ 吶 , 000 管理工学研究所 03 ー 405-1827 ・桐 V 2 \ 39 , 800 サムシンググッド 03 ー 232 ー 0801 ・ Ninja3 ・図ト 6 「 dBASE Ⅲ PLUS 」 モ終中ン輒刈不川中・ B ・木木川川中 嬶架・田鈴小ハ由 - 赴 LL LL 戸」ー〒ーロー〒ー ン イ 除字ドド つ」 フ 下↓ 8 4 上↑ 右→乍 左← 8 ル字正 ソ 子 カイ フ ィ 8 : 〉 :SYfJTEN 身 P を E : P.eo : 1 / 12 フィールドの複数繼集 ・財務会計・給与計算などの計算業務用ソフト 特定の計算業務にフィットするように作られたソフトであり , 表 これらは , 28
商店街のパソコン入門もくじ 第 1 章 パソコンは魔法の箱 拡大するパソコンの用途 1 ー I 1 . パソコン七変化の秘密 2 . ソフトウェアの種類 3 . パッケージソフトの長所と短所 4 . ハードウェアの種類 5 . パソコンはどんなことに使えるのでしよう 〇ワープロ 〇表計算ソフト 〇データベースソフト 〇財務会計・給与計算などの計算業務用ソフト 6 . パソコンと専用ワープロのちがい 7 . オフコンとパソコンのちがいは ? 8 . パソコンを使うまでの手順 1 ーⅡパソコンを使いこなすために 1 . ます揃えなければならないもの 2 . パソコン本体に関すること 3 . フロッピーの取扱い 4 . プリンタと用紙の取扱い 5 . キーポードの操作 1 ーⅢパソコン知識の情報源 1 2
さくいん 熱転写方式プリンタ・・ 年次更新・ くは〉 売価還元法 発生主義・ ハードウェア・ ドディスク・・ ・・・ 35 8 ビット機・ ・・・ 34 ・・・ 20 ・・・ 22 ・・・ 43 ・・・ 26 ・・・ 92 ・・・ 40 ・・ 70 49 法定帳簿・・ くま〉 マスタ・・ みなし法人課税・・・ ・・・ 35 ・・ 73 ′円 5 みなし法人課税選択の届出書・・・・・・ 83 メガバイト 34 バックアップ 40 表計算ソフト・・ パソコン通信 ノヾッケージソフト・ バイト・・ 34 普通用紙・・・ 複式簿記・・・ 複合条件・・・ ファンクションキー 77 不動産所得 法人なり・ ヘッドウインドウ・・ プリンタバッフア・・ 文例集・・ 文献検索型データベース・・ フロントエンドプロッセッサ・・・・・ 43 フロッヒ。ーの初期化・・・ フロッヒ。ーディスク・・ ・ヨ 96 ・・・ 36 ・・・ 27 ・・・ 40 ・・・ 35 メモリ・・ 毛筆印字・・・ 割増償却・・ ワープロソフト・・ くわ〉 ROM ・・ 連続用紙・・・ レーザー方式プリンタ・・ 利息 利益処分・ RAM ・・ ラップトップ・・・ くら〉 預金出納帳・ くや〉 ・・・ 34 ・・・ 34 ・・・ 42 ・・・ 34
更承認申請書・・・ 仕訳を削除・ 仕訳辞書 総平均法・ 専用用紙・・・ 製造原価報告書・・ 自動転記機能・・ JIS 区点表・ 事業主勘定・ 事業所得・・ 実行用フロッピー 純損失の繰越・・・ ビット機・・・ 住民税・ 申告後処理・ 仕訳日記帳・ ソフトウェア 棚卸資産の単価・ 棚卸・ 立替金・仮払金の精算・ 耐用年数・ 退職給与引当金・・・ 貸借対照表・・・ くた〉 増加償却・ 損益計算書・・ 所得税の棚卸資産の評価方法の変 56 ′Ⅱ 4 ・・ 56 02 ・・ 70 川 48 単式簿記・・・ 単純平均法・ 単票用紙・・・ さくいん ・・ 92 ・・ 42 ・・・ 83 ・ヨ 23 ・ヨ 66 ・・ 96 ・・ 77 ・・ 44 ・ヨ 40 ・ヨ 38 ・ヨ 36 ・ヨ 44 ・・・ 66 中問決算 四 6 中古資産の耐用年数・ 直接控除方式・・ 追加入力・ 月別売上金額・仕入金額・・・ ・ヨ 70 低価法 68 42 定額法 定率法・ 店頭処理の入力・ データフロッヒ。ー データベースソフト・・ トラクタフィーダ・・ 特別償却・・ デスクトッフ・・ ・ヨ 44 ・・ 96 ・・ 25 ・・ 42 ・・・ 35 ドットインバクト方式プリンタ・・・ 40 動作環境の設定・・ ドライプ・・ くな〉 2 H D ・・ ニ重入力で一方を削除・ 日次集計処理・ 2D 2DD ・・ ・・ 96 ・・・ 98
ト I 拡大するパソコンの用途 計算ソフトやデータベースソフトのように , さまざまなパソコンに対する命令 を指示してやらなくても , ソフト自身に計算手順が組み込まれています . ただ し , 組み込まれた計算手順が要望にあっているか否かは自分で判断しなければ ならす , 機能を十分に吟味しないで購入するとムダな時間と費用を負担するこ ともありうるのです . 次の点に注意してこれらのソフトは選は・なければなりま せん . ・データ量・各マスタの件数はソフトの限界の範囲内か . ・印刷される帳票は , 必要なものがすべてそろっているか . ・入力画面は使いやすいものになっているか . ・パソコンの使用時間に制約があって入力や印刷が不可能なことはない 上記の留意点を守らなかったために , パソコン導入が失敗することがありま す . よくある例をあげておきますので参考にしてください . ◎導入失敗例 ・財務会計・・・ ・財務会計・・・ ・給与計算・・ ・販売管理・・ ・販売管理・・ ・在庫管理・・ ・・・実際支給している手当の数が 25 種類もあるのに , 購入したソフ トは 20 種類までしか対応できなかった . ・・・販売単価が得意先別・販売量別に異なっているのに , 購入した 29 は手計算でせざるを得なくなった . 先を 2 分類して 2 台で入力を始めたが , 売上総合計や部門別合計 ・・・伝票量が多すぎて 1 台のパソコンでは入力できないので , 得意 なかった . ・・・部品点数が 1000 あるのに , 購入したソフトは 500 しか処理でき 知りたいのに , 購入したソフトは勘定科目別にしか損益が出な ・・建設業やコンサルタント業のように , プロジェクト別の損益が 算ができす , 手計算で集計している . ・・・部門別の経費が必要だったのに , 購入したソフトでは部門別計 ソフトは商品別だけだった .