一番 - みる会図書館


検索対象: ラブ・ユー : 初恋レボリューション
21件見つかりました。

1. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

( この女の子、見たことある。前に局のひかえ室で光司狼といちゃっいてた子だ。新人タ レントの : ・光司狼が新しくプロデュースを担当したドラマのヒロイン役・ : ) ほんのちょっと前までは、光司狼が自分以外の少女をプロデュースすることになるなんて思 ってもみなかった佑だ。 この新人タレントのことはよく覚えていた。 どうせい 「つたくよお、瀬川のヤツもよくやるよな。このコと瀬川光司狼、同棲してるってマジ ? 」 「なっ ! 」 同棲同棲だって ン なんだその超絶デタラメは 、一光司狼が毎晩よれよれになって瀬川家に戻ってきていることは、佑が一番よく知っている。 ュ 佑は頭にきて言い返そうとしたのだが。 レ 「いやー、そのコばっかじゃないらしいぜえ。瀬川のヤツ、いろんな女とっかえひっかえ遊ん 恋 初でるそうじゃねえか。業界の女ばっかだろ ? すっげえよなあ ~ 佑ちゃん、ムカ。 プ「最近チョーシにのりすぎてんじゃねえの ? ちよおっと売れっ子になったからってよー」 佑ちゃん、ムカムカムカ。 「瀬川もいちおうまだ高校生ですからねえ。そらャパイでしよって」 せがわ

2. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

「僕を一番にできないなら、誰も僕のことなんか好きにならないで」 誰も。 誰もいらない。 僕を置いていってしまうなら。 最初から独りにして。 熱い手、熱い瞳。 その手を握りしめていた嵐は、水月が熱を出しかけていることに気づく。 小さい頃から何かあると熱を出して寝こんでいた水月だった。 「水月」 そして嵐は水月の耳にくちびるを近づけてささやいた。 「一番、好きだよ」

3. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

160 水月はバランスを崩してその場にたおれてしまう。 「うわっ、水月 ! すまん ! 」 嵐が自分のしたことにむしろ驚いて、あわてて水月に手をさしのべてくる。 水月はしかし、ぶいと横を向いて嵐のその手を拒絶する。 「水月、俺は」 「こんなの : ・つ」 「え ? 」 せき 手を握りしめて、水月は堰を切ったように言い放った。 「こんなの、ヘビの生殺しだよ ! 僕がキライならキライと言ってくれればいい ! 」 「好きだよ」 即答。 水月の目が大きくなる。 「い、一番じゃないなら意味はないって言ったはずだ ! 」 「一番、好きだよ」 ポカッ 好きだと言ってなぐられる男・嵐。 なま・ころ

4. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

SEGAWA RAN 佑の隣家に住あ幼なじみ。明るく 素百な性格でサッカーをこよなく 愛するスポーツ少年。 7 SEGAWA MIDUKI 三つ子の瀬川三兄弟の三男。なん でも一番が趣味で、永遠の美を探 究している。 初恋レホリューション 登場ス物留介

5. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

200 嵐は力強くうなずき返す。 そうして佑を追って駆けだした嵐だったが。 途中で嵐はバッとふり返り、階下にいる水月に目をやった。 「嵐 ? どうかした ? 」 と水月が訊くか訊かないかするうちに、嵐はふたたび風のように階段を駆け下りてきた。 次の瞬間、水月のくちびるは嵐の熱いくちびるにおおわれていた。 この情熱はもう止められそうにない。 嵐はそうして水月を抱きしめたまま、耳元で強くささやいた。 「おまえが一番だからな、水月・ : ! 」

6. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

目隠しの役目を果たし終わった布が、嵐の手からすべり落ちて床へとたどり着く。 赤いルージュをひいた王女パールのくちびるがうっすらと開くのを、嵐の目は最後まで映す ことができなかった。 「ふ」 小さなあえぎ声が倉庫の片隅を占めている。 永遠を数える秒針。 時間が止まる。 こんな長くて激しいキスは初めてだった あんまり長く続けたキスに、ふたりしてめまいを起こしかけたとき。 嵐の腕の中にいた水月が、その薄い色の瞳で嵐を見あげて言った。 「由宇と僕とどっちが好き ? 」 「え」 「一番じゃないなら僕には意味がない」 「あ」

7. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

182 「水月、いや、そうじゃないんだけど」 「言いわけなんていいよ。同情もいらない。だって僕は最初から知ってるから」 「水月 ! 」 「きみには佑が一番なんだ。どうしたって 「いや ! そうじゃな : 「僕は行くよ、嵐ー きつばりと、もはやロをはさむスキもなく、水月は言いはなった。 「ずいぶん前から向こうのバレエ団の関係者に勉強しに来るように言われてたんだ。チャンス だし、これもいい機会だと思ってる」 「あ・ : 」 嵐、ロをはさむの失敗。 「ごめん。ほんとに、僕のわがままでしかないんだけど」 「え、いや : ・だけど」 嵐、やはり口をはさむスキを見つけきれず失敗。 「これ以上きみが佑と一緒にいるところを見てるのがつらいんだ。だから一人になって、もう 一度出直すよ」 「あの」

8. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

「そんなに佑が大事かい ? 「ん ? 「おまえは、佑のことを一番大切に想ってるんじゃないか」 「そりゃな。あいつは俺の金蔓だからな」 けんめい 「そうじゃないだろう ? 俺はおまえがここまで一生懸命になってるのなんて初めて見る気が するぞ」 嵐はごく自然に言葉を選ぶ。 言葉にしてみると、それはたしかに真実のような気が、ますます、した。 そして、さらっと言葉がすべり出る。 、一「光司狼、おまえはもしかして、佑のことが好きなんじゃないのか ? 」 ュ ル連夜の寝不足で疲れた光司狼の頭は、どうやらなかなかに働きがニプイ。 初てなわけで数秒後。 ュ 「ーーーはに」 4 倍角指定。エデイター アッ罫線があるじゃないですか ! ま、ま、そこをひとつあなたの魔法でなんとか。 けいせん カネヅル

9. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

みづき 「でも : ・、俺の一番は水月なんだ」 ′」、か・んッ 光司狼が顔色を変えたのには気づかず、そしてまた、どこぞで爆発音がしたのにももちろん 気づかず、嵐はきりつと顔をひきしめて続けた。 「正直に言うぞ、光司狼。こんなふうになるとは自分でも予測がっかなかったんだ。佑は大事 ンだよ。今でも守ってやりたいと思ってる。でも、いま一番気にかけている相手は誰かって聞か 、一れたら、俺はやつばり水月の名前を出してしまうと思う」 ュ レ 」かんッ ! 」かんッ ! 、ど、か ~ ルツー・ 恋 初 ・あーあ。地雷踏みまくり。 ュ 嵐ちゃんてば、バカッ正直。 まっすぐ、と言えばいいのか。 だがこの場合、かいさくらが書くべき言葉はひとつである。すなわち。

10. ラブ・ユー : 初恋レボリューション

こらーっ。場のフンイキをこわすなかいさくら ! いや、だってなんか展開アダルトでー。 「うそばっかり言うなよ ! このあいだは僕が熱なんか出したからしかたなくて言ったんだろ ン うけど、二度目はないよ ! きみは僕のものにはならない ! 僕がきみの一番になんかなれる だからもううそなんかっくな ! この僕にうそをつくなんて 一はずないんだ ! わかってる ! ュ 許さない : ポ 亠ほとんど口をはさむスキもなかった。 おも 初水月はこれまでがまんしてきた苦しい想いを一気に吐きだしてしまいノ 、、アハアと呼吸を乱 ュしている。 しかしここで、天然ポケラッ「・嵐がその愛称にふさわしいひとこと。 ラ 「いや、俺たぶん、うそはついていないと思うんだ」 「たぶんーツに」 水月はさけんだ。 「うそっき ! 」 ウソッキ。 それはつまりキツッキの一種でー き