使う - みる会図書館


検索対象: 最新 米軍サバイバル・マニュアル
99件見つかりました。

1. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

ものもある。カシの実は割って、灰といっしょに茹でてタンニン酸を除去し、固めて形をとと のえて焼く。 ( 穀物と種 ) 消化しやすく味もよくなるようにあぶる。 ( 樹液 ) 糖分を含む樹液は、数時間ゆっくりと茹でて脱水するとシロップになる。 器具なし調理法 ( 蒸し焼き ) 魚、イモ、淡水イガイ類その他大型食物は、泥または粘土でつつんで直接火炎ま たは炭火で蒸し焼きにすることができる。こうすれは、食物を焦がして無駄な部分を生するこ ともなくなる。また、魚の場合はあらかしめ鱗を取らなくても、焼けた粘土にくつついて自然 に剥がれる。 ( 火の下でふかす方法 ) 小鳥のタマゴ、カタッムリその他貝類など小型食物は、火の直下に設 あな けた坑でまとめて料理できる。ます、食物を葉または布でつつみ、小さく浅めに掘った坑に入 れその上に一ほど砂または土をかけて、その上で火を起こす。たつぶりと時間をかけたのち、 火をかき出し坑から食物を取り出すと食物はふかした状態になっている。 ( 焼け石でふかす方法 ) 火の中に多数の石を放り込み、薪が炭化するのを待つ。次にイガイ ( 殼 をつけたまま ) など食物を、焼け石の上か間に置き、その上を葉、草、海草などでカバーし、 さらにその上に砂か土をかけて蒸すとヤキハマグリ式の調理となる。

2. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

〔植物食〕 世界には、少なくとも一一一〇万種類以上の植物がある。その多くは食用に適し、味がよく食べ やすいものもあればそうでないものもある。サバイバル状況のもとでは、手に入る野生植物と 動物食の種類しだいで、食生活を大幅に変える必要も生する。なかでも植物は動物よりも一般 的で最大限に利用すべきだが、そのためには食用と毒草について実用的な知識、どのようなと ころで育成しているか、いかにして食べるかといったことを知っておかなければならない。、 量を食べて命取りになる野生植物も、わすかだがある ( 食用ルール参照 ) 。野生の植物食すべて を網羅す・るわナこま ) 、 ( ( ( し力ないので、本マニュアルでは一般的な植物食の種類にふれ、その代表 的なタイフをイラストにして掲載するにとどめた。 食用植物の見分け方を覚えるには、よく知っている人に現場で実物をしめしてもらうのがい ちばんいい方法だ。こうして実物をさししめされたときに、その生態を観察して、どのような 昜所に生えているかを宀見えるよ、つにむがけると ) しい。別にたいした努力をしなくても、「目で わかる植物をたくさん覚えるはすだ。たとえは熱帯ではヤシ、 ハン、その他栽培植物、砂漠で は豆、多汁灌木、水源をしめす植物、寒冷地だとプルーベリ 、ガンコウラン、野生ダイオウ などはすぐ見分けるようになるだろう。 だいたいサバイバルの間題に取り組むとなると、特に条件の異なる地域を移動するときは、 141

3. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

んでもます安全。 尿や海水は飲まぬこと。塩分が高すぎるからだ。 ( 地下水 ) 地上に水が見当たらぬときは、地下水を掘り当てる必要が生する。この地下水を掘 り出せるかどうかは岩質、粘土状、花崗岩、砂といった地質に関係がある。 ( 岩盤 ) 岩盤の多い地域では、泉としみ出た水を探す。石灰岩や溶岩のあるところは、他に比 べて湧き水の数も量も多い。冷い湧き水は最も安全で、ぬるい水は表面近くで時間を経ている ため汚染しているかもしれない。 石灰岩は水溶性で、地下水が水路や洞窟を食刻する。これら大小の洞窟の中で、泉を探せば よい。もし入口が見えなくなるほど大きい洞窟に入るときは、迷わぬように注意する。 ほとんどの溶岩には無数の泡のような穴があり、そこから地下水がしみ出ていることがある。 溶岩の流れを横切る谷間の斜面沿いに泉を探す。溶岩の流塊のなかには穴のないものもあるが、 そのかわりに三〇以上の厚みで高さ六 E 以上の柱状の〃ォルガンのパイプみと呼はれるひび割 れがある。これらのパイプの継ぎ目から水がしみ出たり、あるいは流出して泉になっているこ とがある。 多孔性砂岩層を貫く乾燥した峡谷で、湧き水を探す。 花崗岩のように最も一般的な岩盤だと、不規則な割れ目に水がある。丘の中腹では、青草の

4. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

機体がそはにないときは、パラシュートだけでシェルターをつくる。布をダブルにしてその 間隙を一数設けると、シングルよりも涼しい。 冬期、特に夜間は気温が氷点に下がったり、ときには豪雨に見舞われたりする。そうした寒 さや雨は、機内利用で逃れられる。一酸化炭素中毒予防のため、調理は機外で行なう。 熱帯野営地は湿地帯から遠く離れた空地の高地、あるいは小山の上を選ぶようにする。こう すれば蚊にわすらわされす、地面は乾燥しており、微風に接する機会も多くなる。 大木や枯れ枝の多い木の下にシェルターを設けぬようにする。枝が落ちてシェルターを壊した り、人を傷つける恐れがあるからだ。ヤシの木の下で寝たり、シェルターをつくったりしては ならない。雨期のジャングルでは、雨よけのシェルターが必要になる。機体がそばにあれば、 それをシェルターとして利用する。開口部をネットやパラシュートで覆い、蚊よけにする。 最も容易な即席シェルターは、一一本の木あるいは柱をロープかッタを張って、これにパラシ ュートか防水布を吊ったもの。 雨よけシェルターとしていいのは、字型の枠組を部厚いヤシ、その他幅の広い葉、樹皮、 ) 」ざなどで覆う。これらの屋根ふき材料を利用するときは、葉の先端を下向きにして下から重 ね合わせると雨漏りを防ぐことができる。 シェルターの軒の直ぐ内側に下水溝を掘って傾斜をつけると、床の乾燥がたもてる。

5. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

⑧日誌の記入をはしめる。日付、不時着の原因、疋位置、遭難者名簿、食糧 / 水 / 装備の在 庫表、天候その他関連事項を記載する。 ⑨最善の方法で位置を設定し、無線連絡に位置通報を含める。位置疋が天体観測による場合 は、観測データを通報する。 ⑩べイルアウト ( 緊急脱出 ) した場合は、機体の墜落現場へたどりつくよう試みる。空から遭 難者が確認できぬときも、墜落現場は発見しやすいからである。 川事前に反対の指示をうけていないかぎり、機体のそはにとどまる。救助相手が歩行距離以内 にいることが知られていないかぎり、機体から離れてはならない。もし機体を離れる場合は、 計画した脱出ルートを明記したメモを機内に残す ( ただし、敵地内ではそのかぎりではない ) 。 計画通りに行動して、救助者が発見しやすいようにする。 救助活動の鍵を握っているのは遭難者自身だ。発見されやすいように救助隊を助け、発見さ れた場合は救助者の指示にしたがう。負傷の原因となる冒険を試みてはならない。負傷のない はうが、救助は容易である。 左記の手順により救助は早められる。 電子装置の動力を節約する。プリーフィングで定められた手順を活用する。 たびたび信号鏡で地平線に幅広く信号を送る。

6. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

くさびかテコでこしあけるよ、フにしないと、」日先をはさまれる。 ( どう猛な魚 ) 暗礁の深いほうを渡るときは、暗礁の陰にサメ、カマス、ウッポがいないこ とを確かめる。ウッポは邪魔されると怒って攻撃的になる。ふだんは暗礁の暗い穴に潜む。 海水の入江、湾、礁湖では、人食い鮫が岸辺に接近することもある。南海では海水浴場の浅 瀬で襲いかかる例も少なくない。カマスも同しように襲うことがある。通常、一 ・二 E 以下の サメは臆病だが、大きなサメはシュモクサメも含み例外なく警戒すべきだ。また、必すしもサ メのすべてが、背びれを水面上に出して泳ぐとは限らない。 熱帯植物緑に覆われた熱帯は、サバイバーに種類豊かなサバイバル食を提供してくれるが、 熱帯植物の大半はほとんどの人に馴染みが薄い。ココナツ、バナナ、パイナップル、柑橘類な ど市場に出回っているものは知っていても、それはほんの一部にすぎない。そうした熱帯各地 にある果実と野菜の数種をイ一フスト化し、他にも野生で食用に適した熱帯植物を探す方法を補 足説明してあるので、参照してもらいたい。 ト烱にページ ) 熱帯でも有毒植物を見かけるが、たとえば北米大陸より種類が多いというほどでもない。 熱帯の高山の樹木境から上の植物の生態は、北国や極寒地の場合と共通点が多い。した がって熱帯でもそのように標高の高い地帯は、北国にいるものと仮定して行動すればいいので ある。

7. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

トナカイゴケは薄緑、灰色または明るい色をした北地産の地衣で、トナカイが好んで食べる。 大型の灌木状のものは、緊自餐として利用できるが、生食してはならない。砕いて水に漬け、 数時間水分をしみこませた上で、ジェリー状になるまで煮つめる。こうしてノリ状にすれば、 くぶん味もよくなり、害にならない 極寒地や亜北極では、たいていの植物食を試しても大丈夫だ。有害なものは、一ダースにも 満たない。北のほうで気をつけるのは、毒ッガ ( 図参照 ) か毒キノコくらいのものである。 ( 根 ) 北国でも植物の成長期に入ると、花をつける植物の食用根茎や球根はデンプンを含む ようになる。そうした植物を探すか、またはハッカネズミやタビネズミの穴を探し出すのも一策。 これらの小動物たちは、通路に多量の食物を貯蔵しており、ツンドラや草原の周囲よりやわら かく盛り上がったところにその通路がある。穴を掘り起こすと、根茎の隠し場所に突き当る。 ジャコウネズミの場合は、湿地や浅い湖の低い築山の巣に、特に冬は食用根茎を貯えている。 ( 青物 ) 若葉や若い茎には、あまりカロリーはないが、レーションの副食としては最も種類 も豊富という利点がある。たいていの植物のやわらかい若葉で幅広の緑の葉は、そうした役に たつ。青物は小川沿いや湿気の多い日陰の斜面に多い。春には雪が溶けると、若くてやわらか い若枝が出てくる。 ( 漿果 ) 夏の半ばから秋にかけて、いろいろな漿果が熟してくる。なかには早くから雪の下に

8. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

有害だ。マーモットとヤマアラシ以外の小ゲームは脂肪が少ないので、調理には手持ちの脂肪 ト加、える。 釣りのヒント冬の釣りは氷に開けた穴を通して、または氷間の水路でもできる。穴がふさが らないようにするには、皮または灌木で穴を覆って、その上に薄く雪を積んでおく。浅いご と岸辺の水は底まで凍るので、魚は深いはうへと集まる。そこであらかしめ、水深のありそう な場所を探して、そこに穴を開けるようにする。このほか湖の出口または支流も、格好の釣り 場だ。氷が最も薄いのは、各皿または小さな滝の上、あるいは土手の高い流れの岸辺。開水部 分は、水蒸気でもやがかかったようになっているのを目印にする。泥水の場合は、底を手足で まさぐるようにして貝を探す。水深のあるところでは、先の鋭い竿を貝の開口部分に入れると、 貝殼がとしるのでそのまま水から揚げる。 極寒 / 亜北極食用植物樹木限界線から北で動物もあまりいないとき、ネズミや魚さえも手に 入らないときでも、植物食が飢餓を救ってくれる。鳥や齧歯類の食習慣を観穴十ると、食物源 をつきとめることができる。移動中は、次のキャンプ地で役立つように食用植物を採取する。 亜北極の森林とツンドラでは、夏になると数多くの食用植物が手に入る。冬、ほとんどの食物 を見かけなくなっても、雪の下に根茎があるし、最終的には地衣類の植物 ( ハナゴケまたはト ナカイゴケ ) がある。

9. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

( 焼け石で煮る方法 ) 大きな容器に水と食物を入れ、水が煮えたつまで焼け石を加えて、大き な葉で一時間ほどフタをすると食物は煮える。 ( 竹の節 ) 竹の節は格好のポットになる。焦げるまで熱するといし 。 ( 註 ) 竹の節を食器に利用 する場合、内側の粉をきれいに除去すること。この粉はロ中や消化器官を刺激する。粉は指で よくこすって落とすか、砂に水を加えてクレンサーがわりにするとよく落ちる。もちろん、こ のあとよく水でゆすぐこと。 食糧保存あまった食糧は保存する。漿果 ( ブドウ、トマト、イチゴ類 ) や果物は、葉やミズ ゴケにつつんで鮮度をたもつ。貝、カニ、エピは濡れた海草でつつむ。魚は、わた抜きをして よく水洗し、なわに通して吊るす。 あまった魚はおろすか開きにするか、または薄切りにする。これを燻製にしたり、熱した岩 の上に広げるか、木の枝にぶらさげて日光で乾燥させるかする。もし海水があれば、これをか けて塩味をつける。よく乾燥して塩をまぶさない限り、海産物は保存すべきでない。 肉は、とろ火または強い日光で〃干し肉みにする。干し肉は、動物に盗まれないよう高いと ころに吊るして干す。アオバエが群がらぬようカバーをする。表面にカビが生えたら、食べる 前に落とすか洗うかする。温度が高いときは、燻製または自然乾燥させた肉は、カピを防ぐた め再度乾燥させる。料理した動物食を保存するとき、毎日一回料理し直すこと。

10. 最新 米軍サバイバル・マニュアル

( 注意 ) 食用に適しているかどうかはっきりしないときは、すべて料理するよう心がけること。鬨 毒の成分によっては料理で解毒できる。たとえは、生のタロイモは毒だが、料理すると完全 に安全となる。ということもあるので、次のヒントを心得ておくといい。 試食していない植物で乳液のあるものは食べたり、皮膚に接触させたりしないよ勺に気をつ ける ( ただし、野生のイチヂク、パンノキの実、パ。ハイヤなどは乳液があっても安全 ) 。 不快な味がする植物は食べないようにする ( だいたい苦味が基準となる ) 。 穀物や草で支角症のもの穀粒が黒すんでいるものは避ける。 ( 植物によるかぶれ ) 皮膚をかぶれさせる植物は毒ッタ、毒シューマック ( ウルシ、ハゼ、タ ルデの類 ) 、毒オークなどウルシ科のものがほとんど。この科に属する植物は樹木か灌木で、樹 皮にヤニが多く、葉は茎にたがいちがいについて三つまたは羽状になっている。実は種が一つ でサクランボのように肉づきがいい。なかには傷をつけると、黒い樹液がにしみ出るものもあ る。毒性成分は同種で、毒ッタのかぶれと同しような手当てでいい。東南アジアの湿気の多い 熱帯では、この毒性ウルシ科植物のことは " レンガス。と呼ばれ、小さな木もあれは大木の場合 もある。 ( 刺さるとかゆい毛のある植物 ) イラクサのことは、すでにお馴染みと思うが、熱帯のイラク サ属の植物と八升豆には堅い毛が密生しており、刺さると激しいかゆみを覚える。このかゆみ