にヒモを引いて輪なわを絞る。 若木をバネにした二本釣り式輪なわみだと、獲物がワナにかかると同時に若木が跳ねて輪な わを絞り、獲物を文字通りに釣りあげるので、他の動物に奪われる心配はない。このタイプの 輪なわは、若木が曲ったまま凍るとバネの役を果たさなくなる恐れがあるので、極寒の気候に は適していない。 中から大型の動物は、落下式ワナで捕えることができる。が、この種のワナは仕掛けるのに 大変な労力と時間を要するので、狙う獲物が多数いることを確認したうえでないと無意味に終 わってしまう。落下式ワナ ( デッドフォール ) は、ト川沿いあるいは尾根の獲物の通り道に仕掛 ける。落下する丸太が主柱に沿ってスムースに滑るかどうかを占し、エサと丸太の下部の間 に相当の距離を置き、獲物が首を引っ込める前に落下することを確認する。足かけ装置で丸太 が落下する方式のデッドフォールには餌は不 無人輪なわやデッドフォールのほうが、忙しい身を拘束しないので望ましい。ワナの点検は 朝と午後遅くに限る。 パラシートのゴムを利用して。ハチンコをつくり、キットの金属棒や一一また杖を準備する。 これらを操る練習を積めば、、リ イ型ゲームを殺せるようになる。 漁法のヒント簡単な漁獲法は、緊急用キットに含まれている釣り糸と針を使ういわゆる釣り
新しい柄を間に合わせにつくるときは、オリジナルのようにカープしたものでなく、直線型 をつくると時間と労力の無駄が省かれる。材料としては若木でコプのないまっすぐな堅木を使 う。これを少しすっ荒削りして形をととのえ、次いで仕上げの削りをする。斧の頭部に差し込 む先端に裂け目を入れ、頭部をつけたあとその裂け目に薄い乾燥した堅木のくさびを打ち込む。 しばらく斧を使って、再びくさびを打ち込み、突出部を削りとる。 どのような砂岩でも研磨用具になるが、灰色のどちらかといえば、泥土つばい砂岩のほうが、 純粋な石英よりも研磨効果にすぐれている。ナイフの刃でこすってみると、石英かどうかすぐ わかる。石英は並みの鉱石の中では唯一どの石目でもはがねに勝る石だ。砂岩が見つからぬと きは、花崗岩か、輝きのある結品性の岩石を探す。ただし、大理石は除外する。花崗岩を使う ときは、かけら一一つをこすり合わせて滑らかにしたうえで、その一つを砥石にする。 斧の刃を研ぐには、やすりと砥石を使うのがいちばんだが、砥石だけでも斧を使える状態に 維持できる。やすりは数日間おきに、砥石は使用のたびにかける。やすりは刃を水で濡らしな がら押亠 9 よ、つにしてかける 刃先は砥石で研いで仕上げる。砥石を刃の霙から端へ、回転させるようにして研ぐ。 スノーナイフは、やすりだけで、他のナイフは砥石だけで研げる。刃をわすかに角度をつけ て石にあてがい、押すようにして研ぐ。両面を交互に研ぎ、しだいに刃先の圧力を減らす。
0 會発射台を飛び立った後も、決してその安全性が田 0 % 保証されてい るというわけではない。世界各地にある緊急着陸基地へ、時には海上 にする。オービター頭部のモックアップを使い水上脱出訓練が行 なわれる。 オービターからの脱出法 ←緊急着陸したオービターから 朝兇出する方法。ミッドデッキに → ; あるハッチを開け、可動式のバ ーを使って土也とへとびおりる。 ハッチが開かない時は上窓を開 け耐熱布を広げロープて降りる。
〔植物食〕 通常、植物の根茎や塊茎または種を茹でるのに使った湯に、魚貝類や肉を加えて吸い物をつ くることができる。ただし熱帯では、タロイモやキャッサバといった根茎は有害物質を除去す るために水に浸したり茹でたりするが、その水や湯で吸い物をつくるわけにはいか シチューの味つけには、野生タマネギや多汁植物の茎か葉を加える。 海草は水洗いして、木か石の台の上で日干しにし、これをもみほぐして食べ物の上にふりか けて食べる。 煮る、あぶる、焼く、揚けるの順で料理は手間が掛かる。かまど料理には焼きハマグリ方式 ( オープン ) は、調理は遅いが目を離せるほか、ハエや他の害虫から食品をまもり、夜間は炎 がもれない。 ( 果実 ) 多汁質果実は茹でるのがいちはん。大きく固いか、または皮の厚い果実は焼くかあぶ るかす・る。 ( 山菜 ) 葉、茎、芽はやわらかくなるまで茹でる。数回水をかえてすすぐと苦汁や不快な味が なくなる。 しいが、焼くかあぶるはうが簡単。 ( 根茎と塊茎 ) 煮ても ) ( 木の実 ) たいていの木の実は生食できるが、なかにはカシの実のように料理したほうがいい
沼地やぬかるみは避ける。もし、どうしても通過するときは木の根一兀や草の茂みを足場にす る。滑りそっなところは回避する。やわらかい泥沼は、腹這いになって渡る。この種の地形で は、露出防止服が役に立つ。救命筏があれば、曲りくねった水路をたどって突破できるかもし れない。 夜間にコンパスなしで移動すると、方角の維持に髑まされる。方位決定は星にたよるのが最 善の方法で、最適の星は北極星だ。北極に位置するこの星は、常に信頼できる方位標識となる。 その他の星を利用するときは、夜の星は東から西へ移動するので、その分だけ修正しなければ ならないことを覚えておこう。 踏破した距離を見積る必要に迫られることもあるが、訓練されていない者にとってその推計 はむすかしい。距離を見積るときは、控え目にすることが肝心。原則として平均的地形の場合、 前進速度は一時間当り一・五マイル ( 二・四見当だ。歩行ペースと地形によりこの原則は 変化するので、見積りに当たってそれ相応に調整すればいい。 ( 川下り ) できるところでは流れを筏で下るほうが体力を消耗せす、早くて、食糧を長持ちさ せる。筏の旅は通常ゆっくりとしているが、急いではいけない。 救〈匙伐は内陸の湖水を渡ったり、移動するのに利用できる。筏を使うべきかどうかは、携行 する装備の重量と水路までの近さによって決まる。帆をつけると、逆にコースを維持するのに苦 214
ほうが遭難者よりも先に鏡の反射を発見できるので、爆音の方向に反射光を送るようにする。 懐中電灯や発火信号を点滅するのもいし 救援機が見えるときは、空地で黄 / 青の信号布を広げるか振って合図する。パ一フシュートを 広げておくのもいいし、オレンジ色の救命具で信号用の記号を形づくることもできる。エンジ ンのカウル・パネルを外して逆さに並べ、内側を磨いておくと格好の反射板になる。信号板を 幾何学的図形に配置するほうが、無な並べ方よりも目立つ。ラジオ・ゾンデやキットも、 ちょ、つどよい信号になる。 水上あるいは雪上においては、救命具の螢光染色を使って合図をつくる。少量でも薄めて大 きく広げられるので、螢光染色は慎重に使用する。粒子の細かい染色は衣類や食糧に付着しやす いので、風下に向かって使う。河川では、流れに沿って投入すると速やかに広がる。 木登りができる場合は、高い木のてつべんに即席の旗を結びつける。 極寒地遭難機の表面の雪や結氷を落として、周辺との対比を目立たせる。火を台の上で起こ すと、雪に沈むことはない。ト ′ぎれいな立木の森林周辺は、緑のままでも燃える。火がっきや すい材料を鳥の巣状にして小枝の中に置き、即時点火の準備をしておく。 雪の上に信号の型を踏みつけて、それを枝、芝土、こけ、螢光染色の溶解水で埋める。灌木 地帯では、目立つように灌木を切り倒す。
し、引き網でとる。濁水の中では魚も盲目同然で、容易に網にかかるのだ。岩、倒木、張り出 した灌木の下または底の泥のなかで、ザリガニ、巻貝、ハマグリの類を探す。 いけすに魚を入れておくと、流れがエサをはこんでくれるので、長期間にわたって魚を生か しておくことができる。こうしておくと、いつでも新鮮な魚が食べられ、腐敗の心配がない。 マングロープの沼沢は、たいてい格好の釣り場になる。干潮になるとマングロープの〃膝もとみ または低い枝に、カキが取り残されていることがある。また、根元の泥のなかには、ハマグリ の類がいる。泥の上の根や枝のあたりでは、カニがさかんに動き回っている。魚は満潮時につ かまえられる。巻貝は泥の上か根にくつついている。満潮時に水面下に隠れない貝、または死 んだ貝を含む群れの貝は食べないこと。 漁獲に使える有毒植物世界の温暖な地域ではどこでも、現地人が漁獲に使う有毒植物がある。 これらの植物の即効性毒物は、冷血動物にだけ害を及ほすもので、この毒で捕った魚を食べる 人間に被害はない。南西太平洋では、バ リングトニア ( 図 ) の木の実や樹皮が、ふつう漁獲 に使われている。 丿ングトニアは、たいてい海岸に生えている。東南アジアでは、、デリスが 広く漁獲に使われている。このデリスは太い木質のつるで、市販されている殺虫剤ロテノンの 原料にもなっている。 最も一般的な熱帯性有毒植物の使用法は、植物の断片 ( たいていは根の部分 ) をつぶして水 139
に見える一やウニの石灰あるいは珪上で出来たトゲが刺さると、折れて先端を皮下にのこし、 これが、つむこともある。このトゲは無理に取り出さ亠 9 、もしあればライムジュースで溶かすと カサゴは保護色で見にくいが、近づいても避けようとしない。その背びれには猛毒があ り、刺されると死ぬこともある。刺されたときは、毒ヘビに咬まれたときと同しような手当て をする。 穴を探るときは手でなく棒を使う。川や海岸の泥や砂底に、いきなり足を突っ込むのはよく ない。足で底をさらうようにして前進する。こうすればアカエイやトゲのある魚貝類を、不用 意に踏みつけることもない。アカエイを踏みつけると、背筋に加わった圧力でテコのように尾 が反りかえって刺す。体内にのこった尾の先は、切開して取り出すはかない。 ィモガイや長細くとんがったアンポイナには、有害な歯があって噛みつく。岩の下やサンゴ 礁の割れ目、それに湾内の岩の多い海岸にいる。用心深く、夜になると活動する。蛇ロのよう な長い口から注射針のような歯を出して刺すが、その歯の根元に毒腺がある。行動は素早く 刺されると痛く、はれて麻痺し、視力を失って四時間ほどで死ぬことがある。このため円錐型 の巻貝には、触れぬように心掛けるべきだ。 大きなイボソデの取扱いには注意を要する。つかまりそっになると、カミソリの刃のような 鋭い殼で相手を傷つけるからだ。大きなアワビやハマグリをかき集めるのに手を使わないこと。
調理 〔動物食〕 ( 解体と皮剥ぎ ) 大型ゲーム ( 猟鳥獣類 ) は皮を剥ぎ、血抜きをして内臓を取り出す。少量の 血を飲むこともできる。胆嚢と膀胱を取りのぞくときに気をつけないと、これらの内臟が破れ ると肉が汚染する。しやこう腺を切りつけたり、押しつぶしたりしないように注意する。どう しても皮からしやこう腺を取りのぞかねはならないときは、十一一分に気をつける。アナグマ、 ジャコウネコ、スカンク、ミンク、カワウソには直腸腺がある。シカのしやこう腺は脚にあり、 ジャコウジカのそれは腹部の皮にある。小型の齧歯類 ( ネズミ、ウサギ、リスなど ) の不快な 匂いのほとんどは、皮剥ぎでなくなる。 鳥もすべて血抜きをして、内臓を取り出すほか、大型の鳥は皮を剥ぐ。ハゲタカのように死 肉を食べる鳥は、肉がますい。魚を食べる鳥は、つよい魚油の匂いがする。 トカゲの肉で最上の部分は、胴体の後四半部と尾だ。カエルは脚が食べられる。カメの脚、 首、尾その他の部分の肉も食用となる。 カエルやヘビは皮を剥ぎ、皮、頭部、内臓を捨てる。熱帯のカエルには、皮に強度の毒分泌 があるものが多いので避けたほうがいい
エピは海底近くにいるので、夜になって明りで水面に誘いよ ナたるせ、パラシュートの布でつくった手網ですくいとる。イセェビ 仄落 やサリガニは、水深三ないし一〇 E の海底を這いまわっている。 用ビ的 ビエ動エピ取りかご、ジッグ針、餌針を使い、手網で水揚げする。浅 工セ自 セイら 瀬のカニは、手網や魚の頭などをエサにしたわなで容易に捕え られる。 ゃなまたは堰は、淡水および海水魚のなかでも群れをなす魚 の捕獲に役立つ。湖や大きい川では、魚は朝とタ方に土手や浅 瀬に近づく性向がある。また、大群をなして冰ぐ海魚は、満潮 に乗って定期的に岸へ接近し、海岸沿いに水中の障害物に導か れる格好で移動する。 三一郷ゃなは、基本的には出口のない囲いで、入口から柵状の壁が 一一列しようごのように本広がりでのびているものをいう。この わ 穫ゃなをつくるのに時間と労力をかけるべきかどうかは、食糧事 情と潜在期間しだいで決める。 ま岡朝のときに選び、干潮時につくる。 図やなを仕掛ける場所 ( 、、 ! イ