滞在か移動かの決断 総則遭難現場で救助を待つのが最誰島墜落して救助されたはとんどの例は、乗員が機体のそ ばにとどまった場合になっている。ただ、左記の場合は機体から離れてもいし ①あらかしめ指示されているとき。 図現在位置が判明していてシェルター、食糧、救助施設に到達できる自信がある場合。 ③数日間待機した後、救助が望めぬことがはっきりし、旅装がととのっている場合。 なお、決断を下す前に左記の点を考える。 ・現場残留の利点上空からは、移動中の人間よりも機体のほうが発見しやすい。墜落の目撃 者が通報して、捜査がはしまっているかもしれない。 機体及びその部品はシェルター、信号用具その他に利用できる ( カウリングを反射板、管材 をシェルターの骨組、ガソリンとオイルは燃料、発電機は無線の動力となる ) 。移動の危険と困 難を回避できる。 ・救助の確率①無線連絡ができたとき、②正規のルート近くで墜落したとき、③天候及び観 条牛が ) ) しときは、救助の確率は高い。 ・位置判断救助を待って現場にとどまるか、あるいは目的地とルートを決めて移動するにし
⑧日誌の記入をはしめる。日付、不時着の原因、疋位置、遭難者名簿、食糧 / 水 / 装備の在 庫表、天候その他関連事項を記載する。 ⑨最善の方法で位置を設定し、無線連絡に位置通報を含める。位置疋が天体観測による場合 は、観測データを通報する。 ⑩べイルアウト ( 緊急脱出 ) した場合は、機体の墜落現場へたどりつくよう試みる。空から遭 難者が確認できぬときも、墜落現場は発見しやすいからである。 川事前に反対の指示をうけていないかぎり、機体のそはにとどまる。救助相手が歩行距離以内 にいることが知られていないかぎり、機体から離れてはならない。もし機体を離れる場合は、 計画した脱出ルートを明記したメモを機内に残す ( ただし、敵地内ではそのかぎりではない ) 。 計画通りに行動して、救助者が発見しやすいようにする。 救助活動の鍵を握っているのは遭難者自身だ。発見されやすいように救助隊を助け、発見さ れた場合は救助者の指示にしたがう。負傷の原因となる冒険を試みてはならない。負傷のない はうが、救助は容易である。 左記の手順により救助は早められる。 電子装置の動力を節約する。プリーフィングで定められた手順を活用する。 たびたび信号鏡で地平線に幅広く信号を送る。
)to/NASA ←土彝ル首を飛 行するオービタ ーで異常事態が 発生することも ある。船外活動 用宇宙服は 2 着 しか装備されて いない。そこで 宇宙服のない乗 員は丸いポール の中で宇宙空間 を漂い救助を待 つ。ただし酸素 システムの寿命 は 90 分。 第 宇宙空間救命法 ファスナ ーを閉じ てもらい 元了。 5 7 6 ポールで 体を包む 携帯用酸素シ ステムを体に 固定する。 酸素マスクを つけ、スイツ チを入れる。
ても現在位置を知らなくてはならない。 地図、地上標識、飛行データを分あるいは天文観測によって現在位置の把握を試みる。 ・行先の選定最寄りの救助点、同地までの距離、移動にさいして予想される困難と危険、目 的地における施設と補給物資の予測などにより行先を決定する。 ・体調自分自身と遭難者一同の体調を考えて、移動耐久力を算定する。負傷者がいる場合は、 救援を求める。できれば最適任者一一人を派遣する。単独移動は危険。 ( 決断する前にすべての要因を考える ) ・残留を決定した場合はーー ①健康状態と体調、野営地の衛生 ( 頁参照 ) 揉養とシェルターの計画 ( 頁参照 ) ③飲料水の補給 ( 頁参照 ) 糧の問題頁参照 ) ・移動を決定した場合はーーー ①移動の方向は ? 爺頁参照 ) ②どのような計画にしたがうのか ( 頁参照 ) ③なにを携行し、移動煎になすべきことは ? 爺頁参照 )
を冂扉には ; ~ をノセージ投下せよ 言イエス」 ~ 一 ( 一 ( 、 〔第この方向に、 、着陸せよ 「 - を必要とす 機体放棄救助を乞、 ? 全てオ才ケー 着陸するな 重傷者あり医医薬品献合さ前進不可能食糧 / 飲料水銃器 / 弾薬を進行テを抬 師のラ貴をれたし 軒合されたし要とす示されたし 9 5 △ ILL に L 進行方向塰を試みる飛行及壊状 - 一応胤室安全全て順調燃料 / 灣骨油 況はなはだしと認む を要とす N 4Y 5 北 W ロ 否定「ノー」肯定「イエス」王蠏不能整備士漏貴さコンバス / 地信号灯を膨腰 図を要とすとす れたし 字の太さは一対の割合丁 字画は 2 対 3 の割合 図 4 信号法、ボディー・シグナル ( 上 ) と地対空標識 至急医療援助を要す
0 敵と空で被弾したバイロットは火薬仕かけの椅子 ( 射出座席 ) で脱 出、降下する。彼を待っているのは、もちろん乱暴な扱いの敵兵と捕 虜収容所だ。被弾、降下のどちらかで傷つくバイロットも多い。ベト ナム戦争がそのいい例だった。当時の米軍で発案されたのが、強行救 出チーム = 「コンバット・レスキュー」だ。群らがる敵兵を追いはらう 旋回機銃を装備、プロ中のプロを自認するバラレスキュー・マンを乗 せた救難ヘリが造られた。 ( 前ページ ) ノヾイロット救出前。 7.62mm 旋回 機銃によるヘリからの制圧砲撃 ( 上 ) 海面に漂うバイロット救出のた め装備をつけるバラレスキュー。 ( 左上 ) バラレスキューがフロッグマ ン装備で毎面にジャンプする。 ( 左べージ右下 ) バラレスキューが無事、 バイロットを収容した。 ( 左ページ左下 ) 救助されたバイロットにカン フル注射をうつ。バラレスキューは衛生兵の資格ももつ。
信ロ万法 総則空からは人間一人、集団あるいは遭難機さえ見つけ出すことは容易ではない。まして視 界が制約されると、なおさらのことだ。緊急信号用具は遭難者を〃大きくそして発見されやす く〃する。 航空機の無線装置が、救助要請のために最適であることはいうまでもない。直ちに連絡を試 みて、無線装置が使用可能であれば、定点の確保を試み、位置を通報する。機体の無線装置を 使う場合、電池の節約を心がける。もしできるならばエンジンまたは予備発電装置を作動させ て充電する。救難機が現場周辺にいると思われるときは、緊急無線を使用する。 昼間は煙、夜間は明るい炎を使う。火にエンジン・オイル、オイルに浸したポロ布、ゴムの 破片 ( 床材または絶縁材 ) を加えると黒煙、木の葉、こけ、ト ク量の水を加えれば白煙が生する。 あらかしめ燃料を十分に用意しておく。 照明弾や発煙筒などは乾燥をたもつ。これらの用具は、友軍機を視認あるいは耳で確認した ときにだけ使、つよ、つにす・る。 キットの反射鏡で信号の練習をする。もしキットがない場合、缶詰の蓋を切り取って霙に 穴を開ければ即席反射鏡がつくれる。反射鏡は磨いておく。もやのかかった日には、救援機の
だ。折れ重なった骨が一直線になるまで引っ張る ( 他の手足と比較してチェックする ) 。次いで 局部をしつかり固定する。固定用の副木は、自作しなければならない。ャナギの枝を編んだり、 他の堅固な材料を使ってギブスをつくることができる。一時的な間に合わせに装備の一部や衣類 を固く巻いたものを副木に、柔らかい材料をパッドとして使える。副木は、患部の上または下 方の関接にとどくものでなければならない。 脱臼を矯正するには、そっとだがしつかりと引っ張る。 単独の場合、骨折や脱臼の手当ては複雑で困難になるが、重力で牽引効果をうることもでき るので不可能なわけではない。手首または足首を、木のまたや同しように固定したものの先端 に縛りつける。こうして体重をかけながら引っ張ることで、脱臼 ( または骨折 ) を手当てする ことができる。この手当てをはしめる前に、副木を準備しておく。 捻挫包帯を締めて捻挫した部分を休ませる。局部を冷やして腫れを防ぐこともできる。腫れ がひいたら ( 六ないし八時間でひく ) 、局部を温湿布すると痛みが和らぐ。患部を高くする。も し捻挫した手足を使わなけれはならないときは、患部を副木または頑丈な包帯で固定させる。 骨折がない限り、捻挫した手足は使うことができる。 伝染病予防傷がよく見えるよう必要なだけ衣類を切り裂く。指先や汚れた物体で傷に触れぬ ように注意する。蛇に噛まれたときは傷口を吸うこともあるが、それも救助者のロ中に傷やた
直か隆起するまで自」吹き込むようにする。 カる ⑦患者の肺から空気を出す。胸の隆起を認めたらロを離して、 管左す ら者患者自身に息を吐き出させる。息を吹き込んだときに胸が隆 許⑥己起しないときには、患者の気管の通りがいいように持ち直し、 ロ もっと強く自」吹き込む。吹き込みは一分間一一一から一一〇回 ⑧るの を持、の割合で繰り返す。この場合、救助者の呼吸は、ふだんより 去に椡込も早目で吸気量も多くなるが、初期の段階では気にしなくて 患者が呼吸をはしめるか完全に見込みなしと判定で 向乢吹もいい。 仰を きるまで、人工呼吸を続ける。滑らかなリズムで人工呼吸を をこ 顔、生まどこすことが望まれるが、何分の一秒といったタイミング スてに。 ウていし マい引移を気にする必要はない。 ケり部で患者に呼吸回復の兆候が見えはしめたら、当人が自力で下 圷取アゴを支えるようになるまで気管を開放する。また患者の舌 ス 明や爪がピンク色にならす青味を帯びたままだと、呼吸回復は マるけまだで助けを必要とする。 図馭患者の胸や腹部が波打って呼吸を回復したように見えても、
食糧 総則 ①手持ちの食糧と飲料水の在庫を調べて、何日間自給できるかを見積もる ( 周囲の環境や地域 内の救難施設の有無などで、救出は数時間から数カ月と幅が広い ) 。そこでます食糧を三等分 し、その三分の一一を見積り期間前半期分とし、残る一一一分の一を後半期に割り当てる。 遭難グループを救助を求める行動班と残留班に一一分する場合、食糧勗班各人に対し残留 班各人の一一倍の量を与える。こうすれは機体のそばで休む者と出かける者がほほ同様の体力を、 同期間維持できることになるので安全と救出の見込みが高まる。 ③もし手持ちの飲料水が一日当り一 2 以下の場合、乾燥食品、ねはりのある食品、味つけの濃 、。、ちはんいい食ロロま、炭ヒ い食品は避ける。食べると渇きも増す・ことを忘れてはならなし 物を含んだドロッフスやフルーツ・バーなど。 ④労働をすれば、それだけ余分の食糧と水が必要になる。逆に労働を控えれば、それだけ食糧 も水の必要量も減ることを覚えておこう。 ⑤食糧がなくても水があれば、かなりの期間生きのびることができる。水を手に入れるのに問 題がなけれは、通常の量よりも多目に飲むようにする。