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検索対象: 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った
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1. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

埼玉保険金殺人疑惑 23 第一章 埼玉保険金殺人疑惑の構図 公正証書原本不実記載、 同行使の疑いで逮捕・ 起訴後に、川村富士美 さんに対する殺人未遂 容疑で再逮捕。 ハ木茂容疑者 ( 5 の 金融会社「国友商事」経営 武まゆみ 容疑者 ( 32 ) アナリエ・サトウ・ カワムラ容疑者 ( 34 ) 森田考子 容疑者 ( 38 ) 98 2 偽 婚 の 疑 約 3 億円の 保険金を解約 8 ・結婚 7 5 装 装 婚 婚 の の 疑 疑 保険金 保険金 1 億 76 圓万円 10 億 33 圓万円 ( 末払い ) ( 未払い ) 保険金 約 3 億円 ( 既払い ) 元会社役員の 元パチンコ店店員の 元塗装工の 無職の 建脇保さん 川村富士美さん 佐藤修一さん 森田昭さん ( 49 ) = 当時 ( 45 ) = 当時 ( 61 ) ( 38 ) 99 年 5 月 30 日 95 年 6 月 14 日 99 年 5 月 29 日 一時重体 水死体で発見 . ツし

2. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

再速捕 浦和地検は二〇〇〇年四月一五日、森田昭さんと川村富士美さんに掛けた保険金の 受け取りを目的として偽装結婚をさせていたとして、八木容疑者と三人の女性容疑者 を公正証書原本不実記載・同行使の罪で、浦和地裁に起訴。翌四月一六日、本庄署の 捜査本部は四人を再逮捕した。逮捕容疑は川村さんに多額の生命保険を掛け、市販の 風邪薬を大量にのませて殺害しようとしたとする殺人未遂だった。四月一六日、日曜 日の午後五時から約一時間、殺人未遂容疑での再逮捕を受けた捜査本部の記者会見が、 本庄署の食堂で開かれた。加藤久夫・本庄署長が用意した発表を読み上げた。 「本日、金融業者ら四名を保険金目的殺人未遂容疑で再逮捕しました。被害者は被害 当時本庄市内在住の < 男 ( * 注Ⅱ川村富士美さん ) である。被疑者四名は共謀の上、 知人の < 男を殺害してその生命保険を騙取しようと企て、平成一〇年五月ころから平 えんげ 成一一年五月下旬ころまでの間、総合感冒薬を同人に大量に嚥下させるなどして、右 給合感冒薬の長期過剰服用による薬害により同人を殺害しようとしたが、平成一一年 五月三〇日未明、同人が居住付近病院に保護を求め、通報により駆け付けた警察官に へんしゅ

3. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

被害者たちの顔 それにしても不可解なのが、被害者たちはどうしてこうもやすやすと罠に掛けられ ていったのか、ということだ。通常、身の危険を感じたら、その場から逃れようとす るものである。だが、この事件の被害者たちは真綿で首を締めるような状況にもかか わらず、八木容疑者の店へ通い続けていった。 被害者グループの素顔を考察してみよう。 式 程 0 川村富士美さん 詐戸籍上ではアナリエ・サトウ・カワムラ容疑者の夫であるが、アナリエ容疑者とは にいて、八木容疑者 険同居していない。元塗装工で、昨年春まではスナック「マミー」 保 や店の女の子たちの運転手をしていた。 川村さんは九九年五月三〇日に、謎の錠剤を大量に飲まされて意識不明となり、警 第 察に保護を申し出て、現在、埼玉県警の保護下にある。 彼は、衰弱しきった森田さんを、車と塀の間にはさんで殺害することを強要された わな

4. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

0 アナリエ・サトウ・カワムラ容疑者 一八歳のとき、ダンサ 1 として初来日。その後、何 度が出入国を繰り返したが、八木容疑者が経営してい た「レオ」に派遣されたのがきっかけで、八木容疑者 の愛人となり、本庄で暮らすようになった。現在、「マ ネキン」のママ。 九〇年一〇月に無職の佐藤修一さんと結婚。佐藤さ んは九五年六月一四日、水死体で発見され、保険金約一一億八〇〇〇万円が支払われた。 その後、九八年七月には元塗装工の川村富士美さんと偽装結婚。川村さんは森田昭 さんが死亡した翌日の九九年五月三〇日に体の異常を訴えて病院に入院、一時重篤な 症状に陥った。彼に掛けられていた保険金は一〇億一二三〇〇万円だった。 日本に在住している期間が長い ( 一五年以上 ) 割には日本語が下手である。インタ り・ゅ、つ 4 つよ、つ ビューに対する受け答えも、決して流暢なものではなく、どちらかというと森田容疑 者に通する、汚い言葉が目立った。 じゅうとく

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そして、埼玉新聞がこの事件を最初に報じたのは、九九年七月一三日のことだった。 その記事を再録しておこう。 ◆一九九九年七月一三日 《男性 3 人に保険金十数億 県警 1 人はなぞの死、捜査へ 多額の生命保険を掛けられていた本庄市内の元バチンコ店従業員の男性 ( 六一 ※注森田昭さん ) が今年五月、自宅で死亡していたことが十ニ日までに分かっ た。男性には妻 ( ※注日森田考子容疑者 ) や知人の金融業者 ( 四九※注ⅱ八木茂 容疑者 ) “本庄市居住 " が受取人となった約四億円の生命保険が掛けられていた。 男性の遺体に外傷がないことや現場の状況などから、県警捜査一課と本庄署は死 因に不審な点があるとみて本格的な捜査を始めた。 県警の調べによると金融業者の知人で、約十億円の生命保険を掛けられていた 同市内の別の無職男性 ( 三八※注ⅱ川村富士美さん ) が五月末、原因不明の体調 異常を訴えて病院に入院し、一時重体となっていた。 ( 中略 )

6. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

【埼玉保険金疑惑の経過】 九五年六月一四日 九八年九月 九九年五月二九日 五月三〇日 五月一二〇 5 三一日 六月二日 七月二日 〇〇年一二月二四日 四月一五日 行田市の利根川導水路で佐藤修一さんの水死体が見つ かり、後に妻のアナリエ容疑者に約三億円の保険金が 支払われた。 建脇保さんが「 ( 八木容疑者に ) 殺されそうになった」 と本庄署に上申書を提出。 森田昭さんが変死。 川村富士美さんが一時重体に。 八木容疑者の自宅などを被疑者不詳の殺人未遂容疑で 家宅捜索。 八木容疑者の別荘を殺人未遂容疑で家宅捜索。 産経新聞の報道で疑惑表面化 公正証書原本不実記載、同行使容疑で八木容疑者ら四 人を逮捕。 四容疑者を起訴。さらに四容疑者を殺人未遂容疑で再 逮捕。

7. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

され、体調を崩す。 急死してしまった森田昭さんと、重体になった川村富士美さんがそうだった。 森田さんはもともと群馬、埼玉県内のパチンコ店を転々としていたが、仕事が終わ ったあと「マネキンーに通ううちにツケがたまり、給料の前借りをするようになって しまったという。ところが八木容疑者は、そんな森田さんからッケを取り立てるどこ ろか、わざわざ家賃を負担してアパートを準備してやり、自分の長男が経営する人材 ちゅ、つほう 派遣会社に所属させたうえで、森田さんを「マネキンーの厨房で働かせるようになる。 一方、川村さんは塗装会社の寮に住んでいたが、武まゆみ容疑者に入れ揚げ、毎晩 第のように通うようになったと言われている。当然仕事はおろそかになる。結局、川村 殺さんは勤務していた塗装会社を辞めることとなり、無職なった彼のツケはものすごい 険勢いで増えていった。そして森田さんと同様、八木容疑者が用意したアパートで暮ら ョし、長男の人材派遣会社に所属し、鉄工所で働き始めた。 二人は仕事が終わると、連日朝七 5 八時ごろまで、アナリエ容疑者らに浴びるよう 一に酒を飲まされていたという 第 「途中で寝てしまっても無理やり起こしてまた飲ませていた」という証言もあるほど だ。その一方で風邪薬を「栄養剤」と称して飲まされていたわけだ。

8. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

物死と疑われる形で死亡し、無職の男性 ( 三八※注ⅱ川村富士美さん ) が一時重 体となり、ニ人の保険金を支払っていた疑惑の人物として、このところ連日、こ の店でテレビや新聞などの取材を受けていた。女性は一時重体となった男性の妻 この日、金融業者は報道関係数社から取材を受けていたが、客として来ていた y- 容疑者らにニ度にわたってテーブルに呼ばれ、口論になったらしい }- 容疑者と容疑者は同じ会社の同僚で、この日は午後十時ごろ入店。調べに 対して「疑惑で報道されている店と知って行ってみた。金融業者と話しているう ちにカッとなって殴ってしまった」などと供述しているという。 金融業者は四人に「何人殺したら気が済むんだ」と怒鳴られ、店内でニ度殴ら 疑 人 れた。金融業者が店の外に逃げたところ、今度は店の中から飲食店女性らが店の 殺 金 ガラス戸を押さえたが、男の一人がガラス戸を足でけり、ガラスで女性が切り傷 険 保 を負った。 玉 埼 同署は保険金疑惑との関係は薄く、偶発的なトラブルとみている》 第 とはいえ、まだ疑惑の段階だけに、報道するにしても慎重な姿勢が求められること は言、つまでもなかった。

9. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

昨年九月ごろには、元建設作業員の男性 ( 四八※注Ⅱ建脇保さん ) が「薬で殺 されそうになった」と本庄署に届けた。元建設作業員にも金融業者と親しい人物 を受取人とした約三億円の保険が掛けられていたが、その後間もなく解約された とい , っ 元店員は金融業者が借りていた本庄市内の住居に住み、元店員と作業員の妻は、 金融業者が経営する飲食店で働くなどしていた》 ◆一九九九年七月一七日 《 4 年前にも男性水死 本庄保険金疑惑妻に 3 億円支払い 本庄市の保険金疑惑で、四年前に同市内の無職男性 = 当時 ( 四五※注Ⅱ佐藤修 一さん ) " が水死し、保険金約三億円が妻の外国人女性 ( ※注ⅱアナリエ容疑者 ) に支払われていたことが十六日までに分かった。 この外国人女性は現在、五月末に一時重体となった本庄市内の無職男性 ( 三八 ※注日川村富士美さん ) の妻になっており、この男性には妻を受取人として約十 億円の保険金が掛けられていた。本庄市では、この無職男性が重体になる前日の

10. 埼玉「生命保険加入」血も凍る全手口 八木殺人疑惑人はこうして狙った

元「レオ」の従業員で、現在、小料理店「マミー」 第のママ。もちろん、八木容疑者の愛人のひとりであり、 この「マミ 1 が、一連の殺害計画を実行する舞台と なった。森田昭さん、川村富士美さんが疑惑の酒を明 け方まで飲まされ、どんどん衰弱を深めていった場所 である。 九六年一〇月、ある男性と結婚、翌年七月に離婚。さらに九八年一一月、元会社役員 で一時、八木容疑者の下で働いたこともあった建脇保さんと偽装結婚。建脇さんにも 殺約三億円の保険金が掛けられていたが、その後解約された。 険武容疑者の体型もほっちやり型で、どうやら八木容疑者は、このタイプが好きらし 玉い。三人の女性容疑者の中では、この武容疑者が、いちばん八木容疑者に信頼されて いたようである 一九九年七月ごろからマスコミに登場し、数々の重要な証言をした元会社役員の建脇 第 保さんと結婚していた経歴がある。建脇さんによると、この結婚も建脇さんが知らな いうちに届けがなされ、保険金殺人計画へ向けての偽装結婚であった 0 武まゆみ容疑者