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検索対象: ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム
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1. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

69 ラブ C) ューびかびかドットコム 「僕の言うことはなんでも聞く ? 」 「聞く」 オリ こうやって妖精は透けるその羽を折りたたまれ、ガラスの檻の中に閉じこめられる。 水月はこれと似たようなことを何度も佑に仕掛けた。 水月という名の悪魔だ。 けれど。 同じコトをされるとわかっていても、佑が本心からそれを拒むことは一度もなかった。 そう、一度も。 どうして佑がそこまで水月を許し、受け人れるのか。 その本当の理由を水月はまだ知らない 『時の彼方にて』なーんちゃってきやつ。 【ムダムダエピソード】— Z かなた こば

2. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

148 体が勝手に動いてしまう。 気づいたら、嵐は佑を抱きしめてキスしていた。 何度も、何度も。 むさぼるようにくり返されるキス。 もう周りなんか見えてないんだね、嵐ちゃん。 戦士は守るべき相手を知って、初めての恋に目覚める。 そして眠り姫はいつだってキスで起こされるもの。 くちびるヘのキスは目覚めの合図。 閉じていた佑の瞳が花びらのようにひらく。 ゆっくりと。 嵐はそんな佑の瞳を間近で見つめたまま、せつない声で言った。 「俺のものだ佑。なにがあっても、佑は俺が守る : ・ ! 」 胸がつまった。 〃オレノモノ〃

3. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

「あ コびくっと佑の指先が動く。 「うごいちゃだめだよ、佑」 「つめた : ・」 「すぐ熱くなるよ」 一水月の言うとおりだった。 青い色のジ = ルが水月の手のひらを伝 0 て、佑の胸〈と流れ落ちてゆく。 ラ そのジェルは最初つめたくても、水月の指の腹でスーツと伸ばされてゆくまに、ゆっくりと 熱を帯びてくる。 水月は次の段階に移っていいことを知った。ってなんじゃそりやーっに なに ? ウルサイかいさくら ? いちいちチャチャ入れ んな ? 黙ってもいーけど。でも。 そーなるとこのあと数ベージの展開に耐えられるかどう か、自信がないかいさくらであった : お

4. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

204 ばち。 次に由宇が目をあけたのは医務室のべッドの中。 てんじよう 白い天井をバックに自分をのぞきこんでくる嵐の顔がアップになって映る。 「嵐 : ・オ、あたし」 「貧血起こして倒れたんだよ」 嵐の声が心なしか不穏。 「そっか。 ' こめん、撮影おくれちゃった ? 」 「まだ起きちゃだめだよ ! 」 「もうへつきだよ」 「佑 ! 」 嵐の両手が佑の肩をつかむ。 「由宇ッ ! 」 床に落ちてころがってってしまうジュース缶。 由宇はふらあっとバランスをくずし、そのまま嵐の腕の中に倒れこんでしまった。 ゆか ふおん

5. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

220 「オレが聞き出したんだよ。なー、なんで会わねーの ? なんか気にしてんの ? 」 佑ちゃん、あっさり核心を衝く。 光司狼は。ハソコンデスクの前から離れず、そっぽ向いて言った。 「べつに。ただどうせロクなこと言われねえだろうし、金貸してくれとか言われたらメンドく せえと思ったからさ」 「なんで ? 金ぐれー貸してやりやいーじゃん。光司狼、金持ちなんだからさ ギリ 「んな義理はねえよ」 「んー、そっかー」 言いながらおめめがとろん。 ゅうべの寝不足がたたってか、佑ちゃん、かなり眠そうである。 もともといったんべッドの中に人ってしまえば、アッというまに夢の世界という健康少 年・タイプ。 しかも光司狼がそれきり黙ってしまったので、部屋の中は静か、になって、ますます眠気を 誘うフンイキが充満する。 光司狼がマウスをクリックする音が佑ちゃんの子守歌。 「光司狼・ : 、オレさあ」 眠りの湖に引きずりこまれる直前、ぶわぶわと動いた佑のくちびる。 じゅうまん ドリームワールド

6. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

104 ☆ 1 そして超人気者のスワールライフ 「嵐ちゃあああん ! 嵐ちゃんどこおーっに」 放課後。 、、かな 少女たちの哀しくもうるわし、くない大声が坂野第一高校っサッカーの第一〃・ : なんっー あんい ろうか 安易なネーミング ) の廊下に響きわたってゆく。 この高校において、現在、少女たちの足の速さは死活問題である。 はて。いったい何を求めての死活問題かっちゅーと。 「ちょっとあんたたちっ ! 一年のくせに " 嵐ちゃん〃なんてなれなれしく呼んでんじゃない わよ ! ずーずーしーわねっ ! 」 「ハン ! 嵐ちゃんファンはみんな嵐ちゃんて呼ぶのよっ。決まりよっ ! あたしら嵐ちゃん しののめこうなん が東雲港南中学いたときからずうっとファンやってんだもんっ ! 先輩たち、あたしら一年が 嵐ちゃんひとりじめしてるからウラヤマシーんでしょーっ ! 」 らん さかのだいいち しかっ

7. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

134 「言われなくても出ていくわよ。どならないでちょうだい。私だってこんな家、長居したくな んかないわよ。今日だってちょっと伯母さまにお届け物があったから寄っただけ。秋彦さんに ごあいさっしたらすぐ帰るわっ」 すっか屮気分を害したらしい紫織はそう言い捨てると、美しい顔をゆがめてプイと出て行っ てしまった。 あとに残るは気まずい沈黙。 佑は黙りこんでるのもナンなので、おそるおそる訊いてみる。 「今の人、あんたのイトコ ? 」 「ふん。美人で驚いたか」 「あんたあの人のこと好きなの ? 」 「なんだと ? 「えっと、だってあの人のこと好きだから、あんた、嵐にイジワルすんのかと思って」 「ふん、単純だな℃小猿の考えそうなことだ」 コイツまた猿ってゆった・ : ツツ ! とフンガイした佑は、次の瞬間、心臓が飛び出しそうになった。 暴れん坊将軍がいきなり佑のあごをグイとっかんで、こう言ってきたからだ。 「きさまの顔はどこかで見た覚えがあるな」 おば ながい

8. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

ャサぐれてド迫力なせりふ回し。 あなたでなければできません、光司狼。 そして。 一「オマエんじゃねーっ ! オョレーのつ ! オレの水月に手工出すなツ ! 」 「佑 ! 」 んで。 「それもちがうと思うな。水月は俺の弟、俺のものだ。許可を取るならまずこのにーちゃんに 相談してもらわないと」 瀬川三兄弟 + 尾崎佑、ここに全員集合 ! ほーらもう大丈夫。 みんな出そろっちゃえば、きみたちは怖いものなしだ ! さーびかびかラスト、 いってみようかーっ ! 「おまえってャツはどーしてそう頭に血が昇るとひとつのことしか見えなくなっちまうかな、 水月。昔つからほんと、変わってねえよおまえ」 のぼ

9. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

176 「ばっきやろーっ ! んなことゆー光司狼なんかウンコふんでしんじまえッ ! 」 「てめえこそいいかげんにしやがれ ! 人んこと真夜中にたたき起こしてんじゃねえよ、この んま。 おーげんか。 そんで佑ちゃんは窓からダッシュで泣き帰るし、カギをかけつばなしの光司狼の部屋のドア を水月がドンドンたたくし、蘭子さんは美容に悪いって機嫌ちょー悪になるし、この晩すやす やシアワセに眠っていられたのは、まあ想像つくだろうけど、嵐だけなのであった。 でもって佑ちゃんがきつばりあきらめちゃったかって一一一一口うと。 ばっかゆーな ! 一回くらいでめげるかよ ! オレはやるぜッ ! であった。 なんて楽しく吼えてみたのはいいんだけど。 一一一〇分後。

10. ラブ・ユー : ぴかぴかドットコム

嵐のココロが流す涙を佑は知らない。 瀬川中下二兄弟の目 ( と耳 ) がきびしくなっているなど、佑に言えようか。いや言えまい。 最近ますます色つぼくなった由宇に、プロデューサーとマネージャーが警戒宣言。 色っぽくなった原因はさて : ・だれだろうねええ ? すたすたすた。 佑と嵐の後ろを回って、暴れん坊将軍が位置移動、 「あーツ ! ちいちゃん、ずりイツ ! 嵐の左腕取んなよッ ! 」 ム コ 「そうもいかん。小猿、きさまには右腕がある。この腕まで所有することは不可能だ。なあ、 嵐、かまわんだろう ? 」 「えつ」 び ュ かまわんだろうって言われても。 じいいいいツ。 じと ナカシタ ん。