返事 - みる会図書館


検索対象: 青嵐の夢
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1. 青嵐の夢

に私、耳バカ。音が取れない。ヒマができたらまた挑戦してみよう、とは思っているのですけ どね : ・ ・ : とほ。 ( しかし自分で言うのも何だが、耳バカでリズム音痴でよく音楽やってたな ) ありや、もうここまで来てしまいました。Ⅱ。 ヘージももらったのに、質問たった四つしか答 えてないしゃん。だめだなあ、私。 しばこう しじつうかん 赤壁での火攻めが十一月と一三ロう説は、おそらく司馬光の『質治通鑑』を原資料としているの ではないでしようかとか ( 正史では、確か冬としか書かれていませんので。少なくとも私の手 元にある一一種類の『三国志』は、そうです ) 、愈河には独立した伝は立てられてなくて、一番 ′」しょ そんしょ , っ さくいん そんが 詳しいのは『呉書第六宗室伝』の『孫韶伝』で、それ以外は索引で『孫河』で調べるんだ だっきゅう よ、とか、あの子の脱臼は「そうならなきやおかしい。下手すればもっと大変なことになるは ずーという看護婦の友人の指摘があってそうなったんですとか 〃びゅあ〃 ( ) も〃いのせんと〃 ()- 。 o ) も近い言葉で〃純真な〃〃純粋 な〃という意味で使ってますとか、文庫のオビは、担当女史の担当 ( かけ言葉ではない ) です バックナンバ 1 じきひっ とか、ペー ーのや直筆の返事はできればお応えしたいけどそれは現在の状況ではとて とも無理なのですごめんなさいとか、八十円切手を貼った返信用封筒が同封されていないと返事 用ペ ーパーは送れないのですごめんなさいとか、〃あとがき〃の時点での最新号は文庫が書店 に並ぶ頃には大概なくなってしまっていて、その文庫に対するレターの返信は必す次の号に

2. 青嵐の夢

負けたからじゃない。嵌められて悔しかったからでもない。 そんなことしゃないー 周瑜は正しい 自分が甘いのだ。ばかだっただけだ。それでも、孫策には周瑜が許せなかった。 認めすにはいられないほどの力量を相手に感して、快感にも似た緊張がからだを突き抜けた あの立ち会いの中で。 あれだけの戦いの、その最後の最後があんな幕切れになるなんて、そんなばかなことがある はずがない あってはいけないのに。なぜ卩 「こんなの、ありかよ ! 俺は認めないぞリ 嫌いしゃないなんて、一一一口うんしゃなかった。こんなやっー 「やり直せって、言っているだろう。返事しやがれ」 周瑜の返答を聞いて、孫策はまた拳をふり上げる。 ひきようもの 「お前なんか、嫌いだからな。ちくしよう、卑怯者 ! ばかやろうリ」 孫策の悲鳴にも似た叫び声が、内庭に響いていた。

3. 青嵐の夢

言いながら、ぎこちなく足を踏みだす。扉に、震える手を掛けて。 「 : : : 伯符ですか ? 」 どろ 扉を開けた正面に、周瑜がいた。泥を落としてきれいになった白い頬を、もう、伝うものは ない。跡が、拭い去った跡が残されてはいたが。 かわりに、淡い、柔らかな笑顔があった。 「どうなさったのです ? 何か用事でも ? 訊かれて、返事ができない。息が詰まりそうで。 「お前 : かろうして、唇を動かした。 「はい ? 」 何を、何て一言えばいいのかわからない。笑っているのが、痛いなんて。 いか 口をつぐんでしまった孫策を、周瑜は訝しげに首を傾げて見た。 「どうなさいました ? そんなところに突っ立ったままで」 夢近づいてくる、その顔を。見ていられない。 嵐「伯符 ? 視界が揺れる。 「ほんとうに、ど、つ : : : 」 ぬぐ かし ほお

4. 青嵐の夢

168 ちていった。 今度は目だけで上を見る。 なわ 両手で縄を持ちしりじりと降りてくる周瑜の姿が、月の光の中にあった。真剣な、まっすぐ な目が自分を見据えている。 並ぶまでには、あと一丈くらい 「届くか ? 」 一番大きな疑問が、知らす口をついた。 「多分。幹に巻いた分を一重にしてきましたから」 注意深く降りながら、周瑜は返事をする。 「ただ、これが限界ですので、届かなかったらどうにもなりません」 「あっさり一一一一口うなよ ばやいたそのすぐ真上で、音がした。握りしめている手の、間近で。確実に限界が近づいて いる。もう、この体重を支え切れないと、木が悲鳴を上げている。 そくりとした。 何か他に支えるものはないかと彼はせわしなく目を動かすが、もっとあてにならない壁面の でつばりが所々に見えるだけだった。 早くつ。 みき

5. 青嵐の夢

93 青嵐の夢 孫策は戸惑って、ロごもった。なんだかいきなりで、わけがわからない。 「俺が、行くわけ ? 」 あるじ 「父君が留守にしておられる今は、そなたが孫家の主人ではありませんか」 当たり前のことのように平然と指摘されて、返事に詰まる。 「行 0 てくれますね」 迫力に負けて、頷いた。 「ど、どこへ行けばいいのかな。近所 ? 」 「ええ、すぐ近く。そなたもよく存している方ですよ」 英はすうっと目を細めて、相手の名を告げる。 孫策は顔色を変えた。 「は、母上っ ! 俺は」 行けない。行きたくない 行けるわけないー そう、唇の先まで言葉はこみ上げてくるけれど。 「お願いしましたよ。薬が効いて、熱が下がったことも忘れずにお伝えするのです」 ぞうふ 臓腑にまで響く太い声の前に、そのあと一歩を越えることは、彼にはどうしてもできないの であった。

6. 青嵐の夢

160 はくふ 「伯符卩」 しっゅ 周瑜がふり返ったときには、もう孫策の手は地面から離れていた。 「いけない、伯符 ! 」 叫ぶ声に驚いて、孫策は目を上げる。駆けつけた周瑜が、地面から身を乗りだして彼を見つ めていた。 「伯符、だめだ。あなたが行っても こ、つきん 「公瑾。下までいったら、お前、どれが薬草か教えろよな。葉っぱがぎざぎざっぱいやっ、俺 「どうですか ? 」 「うん。 いいみたいだ」 孫策は返事をすると、両膝を地面につき、手の位置を確かめて後ろへ下がった。 せーの。 「伯符。降りるのは、私が」 「行ってくる」 がけ 孫策は周瑜の言葉を半分も聞かすに、崖にぶら下がった。 そんさく

7. 青嵐の夢

えもの 「得物は何にする ? お前の得意なものでいいぞ」 「では先と同し、刀にてお願いします」 周瑜は左手で腰にはいた刀の鞘を握った。 「姉上が判定して下さいますか」 きぎはし 蓮が返事をする前に、彼は階をおりていつを孫策も後に続く。 久しりにわくわくしていた。 いしゅ 武術なら自信がある。それに、ちょっとくらい意趣がえしをしてもいいだろうとも思ってい じ′」うじとく なにしろ半月も、押さえつけられっ放しだったのだ。自業自得とはいえ。 孫策は足元の白い砂利を、確認するように強く踏んだ。内庭のちょうど中央で、周瑜は立ち 止まり、ふりかえる。 「よろしくお願いします」 きようしゅ 両膝をつき、彼は拱手した。あわせて孫策も同じ動作をする。ずっとぞんざいなしぐさで、 あったが。 夢 の 身を起こし、孫策は空を一度見上げる。 青 青が一面に広がっていた。日がちょうど、中天に差し掛かろうとしている。風はほとんどな かった。 さや

8. 青嵐の夢

四 「魚を持ってきて下さったそうですね。ありがとう」 りよう しつ 綾も同しように礼を返し、室に入ってきた。 」、つき - ん 「公瑾から毎日話は聞いていました。お会いしたいと、ずっと思っていたのです どんな話をしたんだ、あいつは。 すく そんさく 孫策は内心ひやりとして身を竦める。 きんけいこ 「琴の稽古は、大変でしよう ? 公瑾は、伯符どのにとって良い教え手かしら 「え」 つい、返事に詰まってしまった。しまったと思ったが、もう遅い。 「厳しいですか ? 」 「厳しいっていうのとは、ちょっと違うけど」 しばらくためらっていたが、孫策は開き直って話しだした。 夢 の「あいつ、口調は柔らかいけどやたらうるさいんだよ。なんていうかな、ちょっとしたことも 青 気になるって奴 ? ともかくことあるごとに、俺の演奏を止めるんだ。い や、もちろん俺が失 敗するからなんだけど。その度に弾き直しでさ。俺が下手くそってのは、自分でもわかってい はくふ へた

9. 青嵐の夢

子 / > ネ / し 兄上と違ってっていうのは、余計だろうが カ 「あのね、それでね。すすしいの。どうしてだかわからないけど、とってもすすしいんだよ」 全然聞いていなかった。とろんとした目のままで、ほわ、と息をつく。 孫策は小さく舌打ちした。 「しゃあ、きっと普段はやさしいけど、琴の先生としては厳しいんだね」 うなず 一人、納得したように孫瑜は頷く。そんなことはないと反論したかったが、じゃあどんなふ うなのかと突っ込まれると返事のしようがないので、孫策はとりあえす口を挟むのをやめた。 孫瑜はまた彼に目を向ける。 「伯符。私たちが帰る前にさ、一度くらい弾いてみてほしいなあ 孫策は愕然とした。 「しゃなかったら、練習見に行きたいよ。伯符が琴を弾くの、見たことないから」 夢 の「あー、ばくも、ばくもっ」 青 孫権が、足をばたばたさせる 「いきたい。ききにいくっ

10. 青嵐の夢

153 青嵐の夢 「なにつ、誰が」 わめいた顔に、泥がもろにひっかかる。周瑜を乗せた馬の後ろ足が、蹴り上げたものだ。 こ , っ当一ん 「てめえ : ・ : 公瑾ー 「伯符。雨が上がりそうですー 遠ざかりながらかけられる声に、孫策は顔を袖で拭いながら、目を空に向けた。暗い雲が一 面を覆っているのは相変わらずだったが、雨は霧状に変わってきていた。 視線を前方に戻すと、周瑜の背中はかなり遠くなっている。 一三ロカくよくよしているって 孫策は葦毛のたてがみを擱んだ。 人が、本気で悪かったと思って謝っているのに。返事がこれかよ。 、馬の腹を蹴る。 顔にかかった泥を袖でぬく こんちくしよ、フー・ またたく間に馬は、全速力で走りだした。 「、つわっ・ おお そでぬぐ きり