104 ニデスを多数引用している。例えば、 Grotius. De 、 e belli. Lib. I. Cap. I (XVI). や 13. Lib. II. Cap. I (XII). や 133. Cap. XII (XIII). p. 283. Cap. XII (XVI). p. 285. Lib. III. Cap. V (II). マ 606. John Selden, De Diis S 、ミミト Londini 】 Bib- liopolarum corporl excudebat Guilielmus Stansbeius, 1617. Cap. V. pp. 66 ー 67. Selden. De ~ ミミき = Ge ミミ . Lib. II. C も . XII. pp. 266 ー 267. Lib. IIII. Cap. IV. pp. 489 ー 48. Lib. VII. Cap. X. pp. 832 ー 833. Selden. De 等ミ d 、 . Lib. II. Cap. XVI (VIII). pp. 688 ー 689. ( 3 ) Richard H00ker. 0 ゝ、ト Ec ミ e ミ、 P01itie ( 1593 ). in Folger トき E ミ The 0 、、ミ 00 、 . ed. W. Speed HiII. 6 vo 一 s.. Cambridge. Mass. 】 Harvard University Press. 1977 ー 1993. B. 4. ch. 11. pp. 308 ー 319. Rosen- blatt, ミ s きミ e E ミ S C pp. 137. 141. 147. 168 ー 169. ( ) d ・ Entréves. 、ミミトミ ) も . 76 ( 邦訳、一一六頁 ) 。 ( れ ) Rosenblatt, R きミ e E ミ g S C マ 169. ( ) Selden, De 、 e ~ ミミミ一 4 Praefatio. Lib. I. Cap. X. pp. 118 ー 119. Lib. II, Cap. II, p. 141. RosenbIatt. e ミ E ミ C Rabbi, pp. 172. 181. NeIson. The 、 e ミ R ミ b . pp. 114 ー 115. Toomer. Jo 、 Selden, vol. II. pp. 492. 504 ー 505. ( ) John Selden. ~ 0 を Sir 70 Fo ミ c ミ , De ミ s す ミ」ミ e ( 1616 ). in 0 をミ 0 ミミ vol. III part 2. や 1891. Rosenblatt. R 旁きミ e E ミ S C 、 ab pp. 9 ー 11. 217 ー 219. セルデンは議会派で、一六二八年の「権利請願」の作成 に関与しており、これがもとで一六二九年三月に逮捕され、ロ ンドン塔に投獄された。一六三一年に保釈されるが、その後カ ンタベリー大主教ウィリアム・ロードと親しく交際するように なり・、ロー、ド の影響力によって、一六三五年にようやく無罪放 免とされた。その結果、セルデンは、ロードを通じてチャール ズ一世とも接近することとなる (David Sandler Berkowitz. Jo 、 Se ミオ F ミミミ e ミ s. ・ Politics 4 Soc 骨 E ミ Se ミミミミ 0 ミ E ミ 4 Washington: Folger Books. 1988. chs. 9 ー 13. e も . pp. 226. 231 ー 233. 288 ー 290 ) 。投獄生活の苦 い経験は、自分の主義を表面的には王権への帰順を示す方向へ 妥協させるようセルデンを促した。それゆえ、例えば『名誉の 称号 ( ミ s 、きき、 ) 』の第二版 ( 一六三一年 ) が初版 ( 一六一 四年 ) で主張した内容と矛盾するようになるなど、王権に対す る見解が初期の立場からやや変化している (SommerviIIe, "John Selden. the Law of Nature. an d the Origins of Government," The 、ミ ~ き一 Jo ミミ 27 ( 2 ). 1984. p. 445 ) 。国王処刑後の一 六五〇年代の『サンへドリン』になると、処刑の合法性の主張 を支持するように見えることをできるだけ避けるように努め、 いずれかの主張に加担せぬよう同時代の論争から距離を取った (Rosenblatt. R s き E g ミ d オ C Rabbi, p. 170. Toomer. 70 、 Selden, vol. I. pp. 329 ー 332. 390 ー 393. vo 一 . II. pp. 564 ー 565.770 ) 。 ( 囀 ) Selden. De ト、、 e ~ ミき =. Lib. I. Cap. VII. pp. 86.89.93 ー 94. J. P. Sommerville,"John SeIden, the Law of Nature. and the Origins Of Government," pp. 442.446. ( 菊 ) Richard Tuck. ~ ミミミ一 R ミ T ミ s. ・ T 0 、 and ミミミ e ミ . Cambridge 】 Cambridge University Press. 1979. Ch. 4. e も . pp. 90 ー 94. ( ) Sommerville. "John Selden, the Law of Nature. and the

106 化と国家と教会の分離に近代性を見出す見解に対する同様の批 判は、プライオアからスキナーに対しても向けられている。 「スキナーのナラティヴでは、ルネサンスは近代政治思想の主 要な先駆者であり、それは人文主義的で共和主義的で世俗的で あった」。 prior. "Hebraism and the problem of church and state in England," pp. 38 ー 39. ( ) Selden. De ミ 4 、 . Lib. I. C も . VII-X. 『サンへドリン』 第一巻第七章ではユダヤ人の間における破門について考察し、 第八章から第一〇章ではキリスト教の破門の歴史を扱い、第八 章は十二使徒時代、第九章はコンスタンテイヌス帝のキリスト 教受容までの時代、第一〇章はコンスタンテイヌス帝からセル デンの同時代までを考察している。 Toomer. Jo 、 selden, vol. II, pp. 701 ー 717. ( ) Selden. De 等ミ、 . Lib. I, Cap. VII. p. 192. Cap. XII. pp. 462 ー 463. 466. Sommerville, "Hobbes. Selden. Erastianism. and the history Of the Jews," マ 170. ) Selden. TabIe TaIk, in 0 ト e ミ 0 ミド vol. III part 2. p. 2029 「 Excommunication. 2 」 . ( 8 ) Selden. De 等ミ Lib. I. Cap. VII. や 190. Toomer. Y02 Selden, vol. II. p. 702. ) SeIden. De S レミ ed Lib. I. Cap. VII. pp. 190 ー 202. Toom ・ er 、 0 、 Selden, vol. II, pp. 702 ー 703. ( ) H0bbes, ト . vol. 3. pp. 796. 798 ( 三、 四頁 ) 。 ( ) この点に関わって、竹澤祐丈は、旧約聖書時代の聖職者の 役割と新約聖書時代のそれとを峻別することにより、ホッブズ はその連続性を前提とする「使徒伝承」に基づくアングリカン 聖職者の神権的主教制の主張を否定しようとしたと解釈してい る。そして、旧約と新約のこの峻別は、それ以前の『法の原 理』 ( 一六四〇年 ) や『市民論』 ( 一六四二年 ) にはなく、『リヴァ ィアサン』において行われたスタンスの変更であると主張する。 竹澤「 ハリントン『民衆的統治の優位性第二分冊』における 聖俗統治の一元的把握」六ー八頁。同様な解釈は、タックやコ リンズからも提起されている。 Richard Tuck. "Warrender's De 0 ミ . ・・ Po 、ミ c ミ S ミミ vo 一 . 33. 1985. pp. 313 ー 314. Richard Tuck,"The 'Christian Atheism ・ of Thomas Hobbes. "in 」 e ・ 旁ミ 0 ミ、 Re. 、きミぎ、 0 、 E ミミミ e ミ . eds. Michael Hunter and David Wootton. Oxford: CIarendon Press. 199 ド pp. 111 ー 113. ColIins. The 」 = eg T20 き 0 es. pp. 67 ー 69. しかし、こうした見方に対しては反論もある。 Z ・ マルコムは、単に明示的でないだけで、聖職者の霊的権威の主 張に対するホッブズの徹底的な否定は『市民論』でもすでに表 れており、論敵のアングリカン聖職者ジョン・プラムホール ( 一五九四ー一六六一一 D はそれに気づいていたと主張している。 NoeI MaIcoIm,"EditoriaI lntroduction,' ・ in Thomas Hobbes. トミ . ed. Noel Malcolm. vol. 1. Oxford: Oxford University Press. 2012. pp. 40 ー 41. また»-ä・ナウタも、ホッブズの政治的 三著作の綿密な比較研究から、『リヴァイアサン』で根本的な 立場の変更があったという見解を支持するテクスト上の証拠は ないと論じている。 Lodi Nauta. "Hobbes on Religion and the Church between The EIements 、トミ and トミミ【 A Dramatic Change Of Direction Jo ミミ、、、 00 、 ミミ s. vol. 63 ( 4 ). 2002. マ 592. (ä) Hobbes. トミ . vol. 3. pp. 80P 892 ( 三、

(originally published. Parisiis: Apud Nicolavm Bvon. 1625Y Hildesheim 】 Georg Olms. 2006. Lib. I. Cap. I (IX). (XVI), pp. 6. 12. Hugo Grotius. 0 ミ the Rights VT 、ミミ P き 2. an abridged translation by William Whewell. Cambridge: J0hn W. Parker. 1853. B. I. Chap. I (IX, 2 ). (XVI, 3), pp. 4. 7. John Eb ききミき . Libri Septem. Londini: Richardus Bishopius, 1640. Lib. I. Cap. II. p. 35. Cap. X. p. 121. Rosenblatt. s きミ e E g S C ef pp. 141. 147. 172. Toomer, Y02 ミ Selden, vol. II, pp. 490.491. 502. 504. ( ) Nelson. The よミ Rep ~ 、ミ p. 13. ( 肪 ) lbid.. p. 150 n. 74. e ミミ E ミ 0 ミ . 3 vo 一 s.. Londini: Typis Jacobi Flesheri. Pros- tant apud Cornelium Bee, 1650 ー 1655. ( ) Nelson. The ミ R ミミ pp. 14 ー 15. ( ) グロテイウスとセルデンは自著のなかでヨセフスやマイモ 的円 の円 や円 理円 、円 の円抜 ン 数 家 0 と本 デ で 学著の 基 2 レ 例 ス斗 * 水 り . に とハ既 。 0-0- 区 0 ワ・ 百 近検ク訳の めを敏る再イ スッ年の ズ 雄リロ百係 0 〔文 , = 感経〉一会方→ 生直野助 見多 に扶 杉ア」の波命な 「神 : 噛社論硲キ一 ギメ 学使 革的テ岡北一 考組盾理一一 会 イヨし 数の ス公セ な と 共 なル のの 草 単デ 一フ成 特 立肱勁 孤深 他る フ形 ぐって」、『イギリス哲学研究』第三五号、二〇一二年、一四〇 ー一四九頁。 ( 3 ) Prior. "Hebraism and the problem of church and state in England," pp. 41.44. ( 引 ) とはいえ、歴史的に見れば、ヘレニズムとへプライズムは 古い時代からずっと相互に干渉し合い、混じり合ってきた。例 えば、シリアのセレウコス朝のアンティオコス四世 ( 在位前一一 一五ー一六一一 l) がエルサレムのギリシア化を強制するが、それ 以前からエルサレムではギリシア化が進行しており、大祭司た ちはギリシア語名を有し、古代イスラエル人のギリシア文化へ の傾倒やギリシア的生活様式の実践があった。秦剛平『マカべ ア戦己 ユダヤの栄光と凋落』上巻、京都大学学術出版会、 二〇一五年、三ー六頁。 ( ) A. P. d ・ Entréves. ~ ミミ、ミトミ 0. London: Hutchinson. 1970. p. 25 ( < ・・ダントレーヴ『自然法』久保正幡訳、岩波書店、 二〇〇六年、二三頁 ) 。 ) Hugo Grotius, De 、 e belli ミを c libri 洋 es, 2 vols. 一三ロ こ けいそう

107 ホッブズとセルデン 七、三〇一ー三〇二頁 ) 。 ( ) Hobbes. ト e こミ、 . vol. 3. pp. 910. 91 ド 920 ( 三、 ( ) Hobbes, トミド vol. 3. pp. 804. 806. 818. 820. 822 ( 三、 、二四二ー二四五頁 ) 。 ( ) なお、破門に関するホッブズの見解は、『リヴァイアサン』 ラテン語版 ( 一六六八年 ) の付録第二章「異端について」にも見 出すことができる。『リヴァイアサン』ラテン語版では、主に 異端問題を扱う付録三編 ( 第一章「ニケア信仰箇条について」、 第二章「異端について」、第三章「リヴァイアサンに対する幾 つかの反論について」 ) が付け加えられた。ラテン語版の執筆時 期は、一六六四年から一六六八年の間と考えられているが、一 六六〇年代後半から一六七〇年代の初めにかけて、ホッブズは のちに死後出版されることになる異端に関わるいくつかの諸著 作、『異端とその処罰に関する歴史講話』、『ビヒモス』、『哲学 者とイングランドのコモン・ロー学徒との対話』、および『教 会史』を書いている ( 梅田『ホッブズ政治と宗教』九六頁。 ) 。 局橳鹿島徹、越門勝彦、川口茂雄編 リクール読本 大 このうち『教会史』は一六六四年までに執筆されたという見解 もあり (Patricia Springborg. "Hobbes ・ s Historia Ecclesiastica: lntroduction. Hobbes. History. Heresy and the Universities. in Thomas Hobbes. 、 0 、 Ecclesiastica, Critical edition. in- clu ding text. translation. introduction. commentary and note s. by Patricia Springborg. Patricia Stablein and Paul Wilson. paris: Hono み Champion. 2008. p. 94. ) 、『教会史』の執筆は、 『リヴァイアサン』ラテン語版の翻訳および加筆と重なってい るか、あるいはそれ以前の可能性もある。 ( ) Mortimer. ミ so 心 Re = を 0 the English Re き一ミド p. 132. ( 的 ) Selden, De 等ミ d Lib. II, Cap. X. pp. 435. 437. Cap. XVI, pp. 697 ー 698. Lib. III. Cap. III. pp. 5 ー 6. Sommerville, "Hobbes. Selden. Erastianism. and the history 0f the Jews, pp. 170. 176. Rosenblatt. R ミ ~ E 、 ~ g S C R p. 161. ( R) Hobbes. トミ . vol. 3. pp. 636. 668. 736. 738. 740 ( 三、 っ DCN ま。のた円訳るカ待わ円 す魅 , ら 3 90 訳の生塔そし 集平 , 義 関も作あ北 4 ムで字と括》知 , スジ初どわ主 に最著を。段幻 作ナ一を 3 雄サ期ス金ム総 よ。 0 義ン年ンのサを 辞のい貌髄九 剛著、ユイレ稿オる 異 1 井進べ青ラ史ン想巻ス 修評高全真区 藤シヴコ原すス 的批名にの田 代築てい派代 0 レ ~ 贔急—者第【著差 ルン現構しつ学千 頭会義経。 歴史物語の解釈学で知られる第一級の哲学者が残し監ナ 他コ後ののを 著的立 、初社主治典ペソの脱と。ル た膨大な仕事をテーマごとに掘り下げ、その驚くべき 代国福政古ニンと践訳一 7 イ学→卉 多面性を一望のもとに概観する、最高の執筆陣によるン ウ学成 年英幸のの ・ヨこ集実完工 8 ラ哲次アた。ク・レ 本邦初の読本。主要著作解題とキーワード解説、略年カ む論なのイ c{—l 囲た大代滅書ジ 二ヴっ刊テ書ア 叢哲の 四れ最時不読試的望す 譜も付す。 <IO 判・並製・ 416 頁 / 3400 円日レ 2 第工行公の《 uj

108 七九ー八〇、一〇八、一六九ー一七三頁 ) 。 ( ) 梅田『ホッブズ政治と宗教』一九六ー二〇九頁。 ( ) Rosenblatt. s きミ e E ミミ S C R pp. 9. 162. 167 ー 168. Sommerville. "Hobbes. Selden. Erastianism, and the 三 sto Of the Jews," p. 168. Trevor ・ Roper. The C 、旁 the Se ミミミミ Ce ミにや 421. ( ) Toomer 、 0 、 Se ミ . vol. II, p. 574. ( ) Selden. De S ミ d 、 ~ ・ . Lib. I, Praefatio, pp. VI-VII. Toomer. 70 、 Selden, vol. II, マ 693. ( ) Hobbes, ト e ミド vol. 3. pp. 676. 678. 696 ( 三、 ー一三四頁 ) 。梅田『ホッブズ政治と宗教』 二〇二ー二〇三頁。 ( 間 ) Nelson. The 、 e ミ ep ミ b . p. 128. ( 行 ) ト e ミド vol.3 も . 822 ( 三、二四五頁 ) 。 ( 爲 ) Leo Strauss. The PO = ミ、きトを、 0 ). ・ lts Ba- sis 7 、 s Genesis, translated from the German Manuscript by Elsa M. Sinclair (first published. Oxford 】 Clare ndon Press. 1936Y Chicago: University of Chicago Press. 1952. pp. 27 ー 29. 添谷育志・谷喬夫・飯島昇藏訳『ホッブズの政治学』みすず書 房、一九九〇年、三四ー三六頁。 Quentin Skinner. Reason R 、ミ 0 c ぎ the P 一 0 き、 0 . Cambridge 】 Cam- bridge University Press, 1996. PP. 230 ー 249. Nelson. The e ・ bre ミ Repu ミ pp. 55 ー 56. ( 四 ) A. P. Martinich. The T 0 Go ト e こミ . ・ T20 ミ よ 0 es 0 ミ ReIigzon 4 Po ミ s. Cambridge 】 Cambridge Uni- versity Press. 1992. pp. 333 ー 335. Helen Thornton. State 、 ~ や ミ 0 、 E .2. ・ T 、 0 0 es and CO ミ e ミト 0 ミ、ミ s 0 the ミミ、ミ Co ミミミ Beings, New York: Universi- ty of Rochester Press. 285. p. 164. 一一七頁 ) 。 ( ) ト e ミ、ミ . vol. 3 , p. 678 ( 三、 ( ) ト e ミ、 . V01.3. pp. 668. 75P 752 ( 三、一〇八、一八〇ー 一八二頁 ) 。 三六、四七、二九 ( ) トミ . vol. 3. pp. 588. 602. 882 ( 三、 四頁 ) 。 SommerviIIe. "Hobbes. Selden, Erastianism. and the history of the Jews," p. 179. 、 ~ ・ e ミ 0 ミミミ J. P. Migne. Patrologlae cursus completus. series latina, vols. 32 ー 47. Parisiis: Apud Garnier fratres, 1841 ー 1849. vol. 43. Cap. XXXIV, 44. pp. 733 ー 734. Augustin, ミや ミ do ミ、 e G ミ s. in (E ミ ) 、 co ミミ es き、」に s 、ぎ . traduites pour la premiére fOis en francais. sous la direction de M. Raulx. Bar-Le-Duc 【 L. Guérin. 1869. t. XIII. XLIV. p. 666. * 本稿は、日本イギリス哲学会第三九回研究大会シンポジウム— 「イギリスにおけるモラル・フイロソフィの展開」 ( 一一〇一五年 三月二八日 ) での報告「ホッブズとセルデンーー・古代ユダヤの 歴史と道徳哲学」をもとに、大幅な加筆修正を施したものであ

102 ) エラストウス主義という点ではセルデンやホッブズと共通 、リントンだが、 するノ 彼の共和主義論には自然法思想の言説が ほとんど見られないという理論的性格を持つ。竹澤祐丈「ハ ントンを中心とする近世共和主義思想に関する研究動向とその 展望」、『イギリス哲学研究』第三五号、二〇一二年、一三二頁。 また、ホッブズが自然法に基づく国家教会体制論を打ち立て、 人格的主権論を構築したのに対し ( 梅田『ホッブズ政治と宗 教』一八四ー二四二頁 ) 、 ハリントンは非人格的主権論を形成 したとされる。安武真隆「政治理論と政治思想史 < ・ポーコックと「ケンプリッジ学派」」、井上彰・田村哲樹編 『政治理論とは何か』風行社、二〇一四年、二一〇頁注 ( 一八 ) 。 ) Eric NeIson, トミ Rep b . ・トミ So 洋ミ the T ミ、ミミミ E 、き Po ミミ T 、 0 ミ g ミ . Cam- bridge. Mass. 【 Harvard University Press,2010, pp. 1 ー 22. ( ) prior. "Hebraism and the problem Of church and state in England," マ 42. ( 幻 ) lbid. も . 40. ( ) Nelson. The 、 e ミ R ミ pp. 3.6. ) Hugo Grotius. "De republica emendanda," ed. Arthur Eyffnger et al.. G きミ vo 一 . 5. 198 pp. 67. 69. Nelson, The 、ミ 0 ミ pp. 98. 99. ( ) Nelson. The 、 e ミ R ミミ pp. 6.98 ー 103. 111 ー 120. ( ) Marco Barducci, "Harrington. Grotius. and the Common ・ wealth of the Jews. 1656 ー 1660j ・ in Gaby Mahlberg and Dirk Wiemann. eds.. E 、 e ミ Contexts 、 E ミミ、ミ 6 ミ . ハリントン『民衆的統治 Surrey: Ashgate. 2013. p. 77. 竹澤「 の優位性第二分冊』における聖俗統治の一元的把握」一一頁 注三九。 ) ホッブズが『リヴァイアサン』によって王党派とアングリ カニズムを放棄し、独立派を擁護したと解釈する代表的な論者 は、・タックや»—i ・・コリンズである。 Richard Tuck. 、、 os を 4 Go ミミ e ミ 75 ー 765 ト Cambridge 】 Cam- bridge University Press. 1993. Jeffrey R. CO 三 n The 」ミ・ 四ミ T 、 0 0 . Oxford: Oxford University Press. 2005. タックやコリンズの解釈に対して、・・サマヴィル、 マーティニチ、および Z ・ Q ・ジャクソンが反論を提起してい る。 Johann P. SommerviIIe. "Hobbes, Behemoth, Church ・ State Relations, and PoIitical ObIigation," F = 020 ミ s vol. 24 (2), 2003. pp. 205 ー 222. Johann P. SommerviIIe. "Hobbes and lndependency," 旁ミミ 0 、一 lo き vo 一 . 59. 2004. pp. 155 ー 173. A. P. Martinich. "lnterpreting the Religion of Thomas Hobbes 】 An Exchan ge. Hobbes ・ s Erastianism an d ln ・ terpretation. ' JO ミ、 the オざき s. vol. 70 ( 1 ). 2009. pp. 143 ー 163. マーティニチの批判に対するコリンズの応答は、 Jeffrey R. CoIIins. "lnterpreting the ReIigion of Thomas Hobbes: An Exchange. lnterpreting Thomas Hobbes in Com・ peting Contexts. ' 70 ミミ、旁、 00 、ミ s. vo 一 . 70 (1), 289. pp. 165 ー 180. ジャクソンは、周囲の人間関係などから、 ホッブズは非王党派というよりはやはり王党派であると主張す る。 Nicholas D. Jackson. 0 es , B ミミ、、 and the Po ミ s ト e 、を ~ 胃 ess . ・」 Q ミ、、ミ、、 0 ~ ミミ「ミ s and 7 ミ e 、・ 、ミ . Cambridge 【 Cambridge University press. 2007. を . 273 ー 274. これらの論争を含むホッブズ研究の動向について は、梅田百合香「ホッブズ研究の現在ーーホッブズの忠誠をめ

。ターナリズム批判 リノヾタリアン・ハ 129 Hanoch. Yaniv and Thomas Rice 「 2006 」 "Can Limiting Ch0ice lncrease Social Welfare The ElderlY and Health lnsurance," ミ Q ~ ミミ e 、 0. Vo 一 . 84. No. 1. pp. 37 ー 73. Hausman. Daniel M. and Brynn Welch 「 2010 」 "Debate 【 TO VoI. 18. No. 1. pp. 123 ー 136. Korobkin, Russell 「 2009 」 "Libertarian Welfarism," C ミ 0 こ ~ トミ R ミ VOI. 97. NO. 6. pp. 1651 ー 1685. Klick. Jonathan and Gregory Mitchell 「 2006 」 "Government Re gulation 0f lrrationality 】 Moral and Cognitive Hazards," ミミ e きミトミ 0 Re ~ ミ . Vol. 90. No. 6. pp. 1620 ー 1633. Leggett. Will 「 2014 」 "The politics 0f Behaviour Change 【 Nudge. Neoliberalism and the State,' ・ Po 新 Po ミ s. Vol. 42. NO. 1. pp. 3 ー 19. Ploug, T.. S. Holm, and J. Brodersen 「 2012 」 "To Nudge or Not tO Nudge 【 Cancer Screening Programmes and the Limits Of ミ骨ミ . VOI. 66. NO. 12. PP. 1193 ー 1196. Rostbøll. Christian 「 2005 」 "Preferences and PaternaIism 】 On Freedom and Deliberative Democracy," Po ミミ Th き 0. Vo 一 . 33. No. 3. pp. 370 ー 396. Schiavone. Giuseppe. Gabriele De Anna. Matteo Mameli. Vin- cenzo Rebba, and Giovanni Boni010 「 2014 」 "Libertarian pater- nalism and Health Care P01icy: a Deliberative Proposal. ・・ミミ・ cine, ミ守 Care and P ~ を Vol. 17. pp. 103 ー 113. Shapiro. D avid 「 1988 」 "Courts, Le gislatures an d pate rnalism," Vi 、をこトミ e ~ ミ . VOI. 74. NO. 3. pp. 519 ー 575. Sunstein, Cass R. 「 2000 Ⅱ 2012 」 "Deliberative Trouble 7 WhY Groups GO t0 Extremes," Yale トミ 70 ミミ VO 一 . 110. PP. 71 ー 119. サンスティーン「熟議のトラブル ? ・ーー集団が極端化す る理由」、『熟議が壊れるとき民主政と憲法解釈の統治理論』 那須耕介編・監訳、勁草書房、所収。 Sunstein. Cass R. 「 2007 Ⅱ 2012 」 "Second ・ Order Perfectionism. ' Fo ミミト R ミミ . VO 一 . 75. lssue 6. pp. 1 ー 14. サンスティー ン「第二階の卓越主義」、『熟議が壊れるとき民主政と憲法解 釈の統治理論』那須耕介編・監訳、勁草書房、所収。 Sunstein. Cass R. 「 2014b 〕 WhY ~ に e. 2 The politics ト e 、ミ、・ 、 e 、、ミ = ド New Haven 】 Yale University Press. Sunstein. Cass R. 「 2015 〕 C 、 00S 0 、き C 、 oose. Oxford: Ox ・ ford University Press. Thaler. Richard H. and Cass R. Sunstein 「 2009 Ⅱ 2009 」 ~ ~ ミ ke. ・ Updated edition with a new afterword and a new chapter, London: Penguin BOOks. リチャード・セイラー / キャス・サ ンスティーン『実践行動経済学ーー健康、富、幸福への聡明な 選択』日経社。 Wright, Joshua D. and Douglas H. Ginsburg 「 20 一 2 」 "Behavioral Law and Economics: lts Origins, Fatal Flaws. and lmplica- tions for Liberty. ' ~ ミ、 es 、 e U e ) ~ ・トミ 0 R ミ ) ミ . Vo 一 . 106. No. 3. pp. 1033 ー 1088.