一九九五年の冬に、日本大学商学部のっといい大学に行きたかったんだ、と思サークルの新人生勧誘時期も、そうだ 文芸研究会というサークルに人部した。 っているひとたちが多かった。妙に冷めった。テニスサークルや、軽音楽研究会 大学一年生で、まだ一九歳のころ。焦燥ていたし、一方で、から騒ぎをするかのの学生たちが、楽しそうに「人部しませ 感と向上心があった。文学が好き、といように陽気だったりした。 んか ? 」と一年生たちに声をかけている うひとたちから、なにかを学びたかっ文芸研究会のひとたちも、そうだっ隅で、ぼくたちは、これ見よがしに本を こ 0 た。ふだんはクールで、文学について話読んだりした。その前日には、女の子が 当時の部員は七人。男だけ。見た目はをすることはなかったけれど、年に二回入ってきたらどうする ? サークル内で みな、イマイチだった。文学を熱心に読発行する同人誌の編集のときだけは、高恋愛とかになっちゃったら気まずくなり んでいるひとは、さんひとりしかいな揚し、お前の作品はいい、お前の作品はますよね、などと楽しそうに話していた かった。そのひとは白皙で、メガネをかダメだ、と熱心に語り合った。けれど、 のに、当日になると、三六〇度あるはず けて、気難しかった。それだけで、参っいざ販売のときになると、ほかの学生たの視野を五度ぐらいにグッと縮めて、は てしまった。 ちはだれも興味をしめしてくれないのしゃいでいる学生たちの悪口をいうのだ 日本大学には、母校を誇りに思うようで、ふだんのとおり、またクールに戻るった。 なひとはすくなかった。ほんとうは、ものだった。 当時は、まだ「村上」という言葉が 九〇年代の若者たち 島田潤一郎
にノーベル文学賞を受賞している。一九ホームを創設したのも一九四八年のこと もしれない。 。ハール・バックとの邂逅も、周囲の厚三七年に勃発した日中戦争を背景に、ノである。占領軍と日本女性とのあ ーベル賞の選考にも複雑な国際政治と広いだに生まれ、親の養育を受けることの 意によって与えられた倖というだけで できない子供たちは、日米の狭間にあっ はないだろう。自伝には、先に引用し報外交の力学が介在したに違いない。 。、ール・バックの父親アプサローム・ て、しかもいずれの側からも支援を受け た、ロジャ 1 ス & ハマースタインの記述 の直前に「ノ 。、ール・バック女史は日本のサイデンストリッカーは中国を布教の地ることなく、戦後の混乱した社会に投げ エリザベス・サンダース・ホームを訪れに選んだ宣教師で、生後一二カ月で中国に出されていた。日本社会の排他性に加え ては沢田美喜さんたちと日本の混血孤児渡った。ハール・バックは、英語中国語にて、の側には、占領軍の男性と占 の引受けを話し合ったりしていた」とい通じるバイリンガルとして育った。米国領された地域の女性との関係を、その内 で高等教育を受けたのち、ふたたび中国実が何であれ認めたくないという事情が う一文がある。 沢田美喜は、三菱グループを率いる岩に渡り、彼女もまた宣教師として文学教あった。エリザベス・サンダース・ホー 崎財閥の当主岩崎久弥の長女として生ま師として南京ではたらく。一九一七年、ムの運営にあたって、沢田美喜は占領軍 れた。創始者・岩崎弥太郎の孫娘にあた南京大学の教員であったジョン・ロッシの方針にあらがい、政治的な駆け引きの ノク・バックと結婚した。一九二七年に必要に迫られた。彼女は、連合国軍最高 る。外交官・沢田廉一二の妻となってアル ゼンチン、中国、イギリス、フランス、アは介石の南京攻略に際して難を避け、司令官総司令部参謀第一一部 ( ) の民間 メリカに暮らした。。ハール・バックとの九州の雲仙に在したこともあった。。ハ諜報局 ( C 一 v = lntelligence Section, O— ール・バックは養子縁組の支援に熱心 ) で文書編集課長をつとめるポール・ 交友は、一九三五年から翌年にかけての、 夫のニューヨーク駐在時代にさかのぼで、一九四八年にはウエルカム・ハウスラッシュにはたらきかけた。この間の経 る。。ハール・バックがちょうど「大地」を設立し、米国占領地のアジアの混血の緯については青木富貴子『と戦っ ( 一九三一 ) 、「息子たち」 ( 一九三一 l) 、「分孤児たちの教育支援や養子仲介に力を尽た女沢田美喜』 ( 新潮社、二〇一五 ) がく くした。 わしい。ポール・ラッシュは 2 部長の 裂せる家」 ( 一九三五 ) の三部作をまとめた チャールズ・ウイロビ 1 の右腕であり、 。。、ーレ・バックは一九三八年沢田美喜がエリザベス・サンダース・ 頃であるノノ
新刊案内に表示した発売日は小社出庫日です 1 0-2016 ・呉叡人 ・ 9 月 % 日発売黒潮論・ 月ロ万本体 850 円 2 ー台湾ナショナリズムとヒマワリ運動の さ ◆年間購読料 10 、 000 円 本体 140 。円歴史的・政治経済的分析ー 思想。月号 しだ ( 税込・臨時増刊号を除く ) ◆年間購読料概算 22 、 200 円ジークムント・フロイト論・ : 十川幸司 、も 《特集》 9 ・から朽年 ー第三章ヒステリーから強迫神経症ヘー 送ケベックにおける間文化主義的なライシテ 9 ・Ⅱから中東の宗 西田哲学と「大乗起信論」 : 西平直誰が「正しい」かを竸う戦い Ⅱご 派対立へ : : 酒井啓子 ーその誕生と試練田ー ー井筒俊彦を識の形而上学』を介してー アルカイダからイスラーム国へ・ ・保坂修司 : 伊達聖伸 生活域に浸透するテロリズムの脅威・ : 首藤信彦 霊性論・ 若松英輔 ポスト 9 ・Ⅱからからポスト・スノーデンへ・ : 井桁大介 ー第三章内村鑑三と日本的霊性ー % エドマンド・ 1 クと帝国の言語・ : 苅谷千尋 スレプレニツアで考えたこと : : 長有紀枝 ー「第九報告書」 ( 一七八三年 ) をめぐってー 【思想の言葉】 ・長尾真 係 「語り」に耳を傾けてーー分岐点を前に・ : 熊谷晋一郎 福祉番組の制作現場から相模原事件を考える・ : 熊田佳代子 読開 施設で生きるということ : ・有薗真代 部 2016 年参院選ーー政治的貯金の使い途をどうす ・ 9 月日発売安全保障技術研究推進制度と共同研究協定 : 谷口将紀十築山宏樹十金子智樹十高宮秀典 望月衣塑子る ? ・ 無魂企業は企業にあらず : : 浜矩子 。科学。月号 本体 1333 円防衛産業をめぐる状況 : ・松村博行〈インタビュー〉象徴天皇と「生前退位」 : : : 長谷部恭男 話振 ◆年間購読料概算 17 、 280 円 韓国シベリア抑留者たちとの対話 : ・ 小熊英ニ 【新連載】 〈対談〉「模範郷』を読むーーー東アジアの時間と「私」 も特集 = 安全保障と学術 ドローンで見る大地のいとなみ : 小山真人 : リービ英雄 x 温又柔 ・ : 金石範 社外 = 海の底から : ・ 、以正念場に差しかかった軍学共同 = ・ : 池内了【連載】 日本軍「慰安婦」問題解決運動史第 1 回パイオニア たちの肖像・ パラサイトの惑星 : 小澤祥司 : 李娜榮、訳Ⅱ梁澄子 永遠の一日第 1 回避難者たちの団地で : : : 七沢潔 ー地球生命系をあやなす寄生生物たちー す公軍事研究に対する科学者の態度 : ・ : 小沼通ニ 自死は、向き合える第 1 回「事故物件」高額補償はな 深読み ! 「せいめいのれきし改訂版」 = せ起きるのか・ : 杉山春 ・大浜啓吉 川学問の自由とは何か・ 真鍋真 ・一一以後の科学リテラシ ! : 牧野淳一郎 い割七三一部隊【戦争と学術を考える原点として三 み図 環境と公害 ・常石敬一東京電力原発事故の情報公開 : : ・・木野龍逸 ・月 % 日発売 本体 12 。 0 円 ◆年間購読料 1 年 5000 円、 2 年 9000 円 ・ 9 月日発売 小さな文学にとって〈世界文学〉は必要か ? 9 ー 1 月号〔隔月刊〕 鵜戸聡 第鉈巻 / 第 4 号 本体 270 。円 経済研究 オリジナルなき翻訳の軌跡・ 藤井光 本体 19 。 5 円 ・加月日発売 世界文学と東アジア : ・橋本悟 ◆年間購読料概算 8230 円 特集“世界文学の語り方 ・秋草俊一郎 述語としての「世界文学」 = 現代フランス文学におけるギリシア”ラテン 、第巻 / 第 4 号 : ベネディクト・ゴリョ 駈年近代日本における漢文または漢籍の叢書につ文学の遺産・ 数学 はすいて・ 本体 945 円 ・月日発売 上原究一超アカデミック・ノヴェルの誕生・土田知則 読ま ◆年間購読料概算 4084 円 ・冨原眞弓 購し中村真一郎における王朝の発見 : : : 戸塚学【文学のひろば】・ コン。ヒュータ第 ・福田美雪【連載小説】 定引開かれたパンテオン : のお ソフトウェア〔〕 誌て「父の娘」のノーベル文学賞 : 桐野夏生 中丸禎子日役 ( 第一一回 ) ・ : ・加月日発売 本体 18 。。円 ナチス占領下の「世界文学」・ : 奥彩子 ◆年間購読料概算 7 7 8 0 円 ◆ 文学。 新連載 世界。
九七年も、九八年も、大声でうたった。 ないくらいに繊細だった。 だった。それがいかにも荒川らしくて、 「じぶん、もう精神的にきついんで、ぼくはますます荒川のことが好きになる のだった。 日本大学商学部を卒業しても、ぼく帰りますわ」 は、就職をしなかった。保坂和志のようぼくたちが盛り上がっている最中で荒川は、ロックと、。ハソコンと、テレ な、小説家になりたいと思うようになつも、大きなため息をついて、そういうのビゲームが好きだった。ぼくは、文学を ていた。文芸研究会の人たちは、ぼくをだった。そういわれると、ぼくたちもっ書いたり読んだりするために、テレビゲ 含めて三人が無職になり、五人が就職をまらぬことで時間をつぶしているような ームを断っていたが、荒川のア。ハートに した。就職氷河期といわれていたが、の気がしてきて、一刻もはやく家に帰りた遊びに行くと、ほぼ一〇〇 % テレビゲ 1 くなるのだった。 ちの時代と比べれば、まだ働きロはたく ムをやった。それで、一、二時間もする さんあった。 ぼくは当時、大学の近くの中古 OQ 屋と、じゃあね、といって、荒川の部屋を ぼくは、卒業しても、大学へ行って、 でアルバイトをしていた。荒川はファミ あとにするのだった。荒川は、繊細にな 後輩たちとしゃべっていた。そのなかで リーマートでアル・ハイトをしていた。荒っていると、攻撃的にもなって、「島田 も、とくに荒川くん。三歳年下の彼のこ 日は、給料がでると、ぼくの店にミッシさん、いつまでこんなことやっているん とが、好きだった。 エル・ガン・エレファントなどの中古 o すか ? 就職したほうがいいんじゃない 荒川は、あまり本を読まないし、見たを買いにきた。「いらっしゃいませ」ですか ? 」などというから、ぼくは逃げ 目も男前だったので、すぐに文芸研究会と大きな声で挨拶するぼくを見て、「気るようにして自宅へと帰るのだった。 を辞めてしまうのだと思っていた。そう持ち悪いっすよ」と目を細めて笑った。 荒川が変わったのは、それから五年 思っていたからこそ、他の後輩たちよりぼくは、それがうれしくて、荒川が OQ 後、文芸研究会の後輩 ( 荒川にとっては先 も気にかけて、たくさん話しかけた。 を買うと、さらに大きな声で「ありがと輩になる ) が急死してからだった。 名古屋から上京してきていた。痩せてうございました」といった。荒川は、気六月の蒸し暑い日に、海辺の町にある いて、背が高くて、狛江から自転車で大に人らないと、三日もおかずに、 OQ を彼の実家に、みなで線香をあげにいっ ( 0 学へと通っていた。ときどき、信じられ売りに来た。未練などまったくないよう
毎日が生きるべき日 だったある若者は、麻薬の誘惑にさらさを指摘している。ヘーゲル哲学における きみたちはどうして れる屋内での暮らしよりも、路上での暮主人と奴隷との戦いは、ミネルヴァ紙に らしのほうがよい、と言っていた。 よるハイチ革命の詳報から想を得た節が ぼくのなかの西洋を見ない ? あるが、そのことにヘーゲル自身はふれ このようなファヴェーラのあまりにもていないし、研究者たちも関心を示して プラジル、ミナスジェライス生まれの 複雑な問題を生み出した、遠くかつ大きいない、と。 歌手ミルトン・ナシメントは、《レノン な原因のひとつに、十六世紀から十九世西ヨーロツ。ハ諸国は、十六世紀に始まとマッカートニ 1 に》で、そう歌った。 紀末まで続いた、人を人として扱わないる大西洋での貿易ーーアフリカの人びと自由や平等の理念がまぎれもなく西洋の 奴隷制がある。プラジルで、奴隷制が一をカづくで連行し、命を粗末に扱い、強産物であるように、プラジルの貧困と暴 八八八年に廃止されたあとにも、「主人制労働させた、奴隷制という蛮行もそこ力も、西洋の産物であり、生き永らえる と奴隷」の身分制がーー奴隷制のあったには含まれるーーを通じて世界の覇者に不平等が生み出し続けているものに他な 他の地域と同じようにーー見た目と形をなり、それによってこそ西ヨーロツ。ハのらないーーそんなことに思いを巡らせる 変えて、「資本家と労働者」のそれとしなかで「自由」や「平等」の夢を叶える機会が、このオリンピックのあいだ、世 て存続していったことは、すでに繰りかことができた。この事実から目を背け界中の人びとに与えられていたのかもし えし語られている。 て、自由主義と市民革命を、思想の発展れない。そしてわたしたちには、当たり アメリカの哲学者スーザン・ によっておのずと生まれたものと捉える前のように受け止められている豊かさと 平穏さの裏に何かが打ち棄てられ、わた モースは、十八世紀から十九世紀にかけ見方が、なお広く行き渡っている。 したちの目から隠されたままになってい てヨーロツ。ハで「自由 ( eed 。 m ) 」を謳 きみたちはどうして るのかもしれない、とみずからに問いか った政治思想に、乗り越えるべきものと しての「隷従、奴隷制 (slavery) 」が語ら ける権利が、与えられていたのかもしれ 西洋のゴミのことを知らない ? ない。 れながら、新大陸に現実にあった奴隷制 もう恐れる必要はない ( ふくしまのぶひろ・プラジル文学 ) の問題が、まったく出てこなかったこと 孤独でいる必要はない
新刊案内に表示した発売日は小社出庫日です 1 0-2016 観応の擾乱、尊氏の死、有力守護大名の 没落のあと、年少の将軍義満の補佐とし 己、 0 ・て細川頼之が管領職に就任、その優れた 0 売 0 6 3 一一一一口・し、政治によ 0 て、「中夏無為」の太平の世と 太平 なった。南北朝五十余年の争乱の世を描 1 兵藤裕己校注 く歴史文学の大著が完結。 ( 全六冊完結 ) 本・ ◎菊池戯曲の代表作を味わう 菊池寛の戯曲は、登場人物たちの明確な 、、姿かたち、生き生きとした台詞、理詰め 、な劇の構成、人間の心理への作者の的確円売 庫父帰る・藤十良の亦。 イな観察眼により、今なお新鮮であり広く。発 菊池寛戯曲集親しまれて。全戯曲から、代表作一こ 0 一一作を精選する。 石割透編 本・ ◎南部を舞台に交差する三つの物語 〈あたし、アラバマから来たんだ。すご く遠くまで〉自分を棄てた男を追って ひとり旅する娘。白人か黒人か自らの血円田売 に苦しむ男。狂信者として排斥された元 08 発 、冫八月の光田 牧師。相容れぬ三 0 の物語が、アメリカ 南部を舞台に邂逅する。 フォークナー / 諏訪部浩一訳 ( 全ニ冊 ) 本叨・ ◎騎士道小説の金字塔、世界文学のマスターピース ドン・キホーテが読みふけり、正気を失 う原因となった「世界一」の騎士道小説。 騎士テイラン・ロ・プランの地中海を巡 0 売 る冒険と絶世の美姫との愛の日々が絢爛 1 発 一ラン・ロ・プラン 1 1 & 日 豪華な宮廷生活を背景に活写される。 体 3 ¯J ・マルトウレイ、・ -) ・ダ・ガルバ / 田澤耕訳 ( 序文“バルガスリョサ、全四冊 ) 本赤叨・ 岩被 ◎「中夏無為の世」へ・ーー歴史文学の大著完結ー -4
◎「家族にはそれそれ他人にはいえない秘密があるもんさ」 す 。トランペット で 日 庫 ジャッキー・ケイ / 中村和恵訳 出 社 売◎古今の名著を使って考える、哲学の「筋トレ」 有名な古典の一節に触れ、それを 発 こ 使って考える哲学入門。短い対話 高校倫理の古典でまなぶ し 哲 で問題をつかみ、平易な解説を読 表 みながら考える。コラムや論述法 分 のアドバイスも。 1 ではモンテー 8 内 哲学トレ 1 ニング 案 ニュ、アリストテレス、デカルト 2 O 書 刊 1 人間を理解する などを使って人間について、 2 で 新 ー 2 社会を考える はプラトン、カント、ロ 1 ルズな 17 一日 ( なおえきょたか氏は、東北大学大学院教授 ) どを使って、社会について考える。六体象 直江清隆編 四本いに国・ ◎誰もが知っているのに、理由は謎だったー 別信 なせ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるの頁 配 か ? この問題はプラトンの昔から数多館 くの哲学者や物理学者の挑戦を退けてき図籍明 ・鏡映反転 た。二〇〇〇年以上も謎であり 0 づけた弡→子 R ー紀元前からの難問を解くー 難問を、科学的な分析と実験によ 0 て解劇俺明 高野陽太郎 ( たかのようたろう氏は、東京大学名誉教授 ) 決する。〔電子版には附章を追加収録〕本国粉価 * 好評既刊 電子書籍版 配信開始 人気のトランペット奏者ジョス・ ムーディが死んだ。遺体が露わに 3 した驚愕の事実にマスコミは大騒 一鵬館 ぎ。混乱する息子、追いこまれる加明北 妻ーーーそれぞれに辿り着いた〈本製 0 馮国発 8 一外 日 当〉の〈彼〉とは ? 恋と愛とセッ クスと音楽、そして家族の物語。 本引国粉・ 8
もっとも山口淑子『李香蘭私の半バックへの紹介を求めるなら国内で。ハー 沢田夫妻が麹町に所有する邸宅を接収し ル・バックとのあいだに太い。ハイプを持 0 —の拠点として使用していた。 0 —生』では沢田美喜について、引用した一 ハウスとも沢田ハウスとも称されたそ文で触れているだけである。面識があるっていた沢田美喜に接触するのが一番の の場所では、戦犯リスト作成のための個とも、なんとも書かれてはいない。ただ近道だったはずだ。沢田美喜はエリザベ 人情報の収集のかたわら、日本共産党に自伝の行間に目を凝らして疑問に思うのス・サンダース・ホームの資金援助を仰 ぐために一九四九年、一九五〇年と、あ 関する情報収集も行われていた。加藤哲は、エレノア・ルーヴェルトやパール・ バックに面会したいという願いを実現すいついで渡米している。沢田美喜の実家 郎『ゾルゲ事件ーー覆された神話』 ( 平凡 社新書、二〇一四 ) によれば、戦犯訴追をるために、山口淑子はいったいどのようである岩崎茅町本邸 ( 現在は都立公園の旧 免れるための工作を占領軍の諜報将校でな人脈をたどったのだろうかということ岩崎邸庭園、旧岩崎家住宅は重要文化財に指 あるポール・ラッシュに依頼する者は少だ。一九五二年のサンフランシスコ講和定されている ) も Q に接収された。こ なくなく、また、共産党情報は一九五〇条約発効以前、日本人の海外渡航が制限ちらは「本郷ハウス」と呼ばれ、その一 されていた時代背景を考えれば占領軍関角にジャック・・キヤノンの工作組織 年六月の朝鮮戦争勃発以降のレッド。ハー ジや、「伊藤律ス。ハイ説」のフレームア係の知己をたよったと考えることは不自「キヤノン機関」が置かれていた。沢田 然ではないだろうし、とりわけ。ハール・美喜がキヤノンと面識があったことはい ップに使われた。 誌 中国と語る講演集報円 保広 , 莫言の文学とその精神 情方 8 店神 合 田 0 総 料プ 中国語圏での講演、東日本大震災に関するエッセイなど篇 / 本体 2400 円十税 藤 区 8 東方 , 世界と語る講演集 刊版 ( 莫言の思想と文学 黜月讎電 日・韓・伊・独などでの講演にノーベル賞受賞講演を加えた四篇 / 本体 1800 円十税中 京田叩 ノーベル文学賞作家
岩波書店 / 新刊 日本古典文学大系ー 微分形式の幾何学 栄花物語田 2 、 森田茂之 いの っす 松村博司・山中裕校注 多様体の幾何学的構造の表現、大局的な不変量の導出 にま 宇多天皇から堀河天皇まで、十五代二百年にわたる歴 に有用な微分形式の解説。幾何的な意味に重点をおく。 容し 978 ・ 4 , 09730508 ・ 5 <LD 判・本体 5600 円 . 史を描く。上巻には巻第一から巻第十五までを、下巻 内た には巻第十六から巻第四十までを収録。 す作 <l.n 判田 978 、 4 占 97305 一甲 2 本体 8600 円 ま製 田 97 甲 4 占 97305 一 3 、 9 本体 9800 円 日本古典文学大系幻 で後 ん文 日本思想大系 組注 大 { 鏡 りこ 松村博司校注 取た 古代中世芸術論 にま 〉文徳天皇から後一条天皇までの十四代の歴史を描き、 林屋辰三郎 刊 始道長を頂点とする藤原氏の栄華をものがたる。 「教訓抄』「洛陽田楽記 = 作庭記』「入木抄」「古来風躰抄』 復すい開 978 ー 4 ー 0973050 甲 2 <ID 判・本体 7800 円 るまさ 付 「無名草子』など、芸術論の古典十五篇を収録。 よりだ 978 ー 4697305 一 4 ー 6 <LD 判・本体 12 、 000 円 になく受 異承 イが了日本古典文学大系貯 日本思想大系幻 見こ 外を月 やと〕西鶴集田 受 世阿弥 = 一。禅竹 丁こ 麻生磯次・板坂元・堤精ニ校注 を 装る 表章・加藤周一 浮世草子の創始者である西鶴の好色物の代表作「好色 注 中世が生んだ芸術論の極致、世阿弥の伝書をすべて収 が要 一代男』『好色五人女』『好色一代女』の三篇を収録。 録して、その後継者である禅竹の主要作を併載。 ( んど 978 ー 4 ー 097305 一 98 <LO 判・本体 7000 円 ドせほ 978 ー 4 占 97305 一 5 ー 3 <l-n 判・本体 9000 円 ンま間 マり週 岩波科学ライプラリー デわ 4 日本古典文学大系 ン変 ~ オと 2 オイラー、リーマン、ラマスジャン は、本にに ー時空を超えた数学者の接点ー 西鶴集 2 でルで 店ナま 黒川信重 野間光辰校注 書ジけ 西鶴の町人物の代表作である『日本永代蔵』『世間胸算素数のふしぎな性質をあらわすゼータ関数。それを研 波リ届 究した三人の数学者に焦点をあててゼータを解説する。 岩オお 用』「西鶴織留』の三篇を収録する。 978 、 4 占 97305 一 6 占判・本体 1800 円 978 ー 4697305 一一ー 5 <LO 判・本体 8200 円 2
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