質問紙調査、サーベイーーー意味の独裁者 カナダのアラセプンレポート①関口礼子中国を歩く、世界をみる⑥本物とニセ物 ハンプティ・ダンプティ 佐藤郁哉 考古学と社会⑤時間的変化を考古学的に 丸川知雄 追究する 佐々木憲一人類史の一大実験場 小倉紀蔵中国を歩く、世界をみる⑦日本茶は青 児童文学の宗教的ロジック③永続的な 丸川知雄 カナダのアラセプンレポート②関口礼子かった 実験、未決の緊張宮沢賢治「銀河鉄道の 考古学と社会⑥前方後円墳の実像と存在 カナタのアラセプンレポート③関口礼子窓 斎 中村圭志意味 若狭徹社会心理学と進化的アプローチーー・『進 書 化と感情から解き明かす社会心理学』を刊 〔書評〕 児童文学の宗教的ロジック④ジョバン ニとエドマンド O ・ U) ・ルイス「ナルニ 行して 酒井啓亘・寺谷広司・西村弓・濵本正太郎著 北村英哉 『国際法』 小畑郁ア国ものがたり」 中村圭志「想定外」や「未曾有」に、人はどう立 『〈先取り志向〉の組 〔書評〕 ち向かうのか 織心理学』を刊行した背景 古川久敬 藤田宙靖著『最高裁回想録ーー、学者判事の ハ一六号 ) ■七・八月合併号 七年半』 長谷部恭男考古学と社会⑦古墳時代考古学とマルク ス主義 佐々木憲一 東北の地から④宮澤賢治と物語のカ 法制執務用語研究会著『条文の読み方』法 制執務を嗜む 山野目章夫児童文学の宗教的ロジック⑤魔法の政 野家啓一 治学・・ローリング「ハリー・ポッ 「新聞を読む , ということ 戸松秀典岡田朋之・松田美佐編『ケータイ社会論』 中村圭志 ケータイを通して社会を学ぶ試み水越伸 『意匠法』の「教科書」を編集して 〔書評〕 茶園成樹 大内伸哉著『労働の正義を考えよう リレー連載・国際法⑩中国レアアース輸 ■九月号 ( 六一七号 ) 出規制事件 労働法判例からみえるもの』『労働の正義 阿部克則 を考えよう』の著者に諫言する嶋橋右近 ヨーロッパの行方・・ーー『ヨーロッパの政 東北の地から⑤信頼の危機野家啓一 治経済・入門』の刊行によせて森井裕一リレー連載・国際法 @ 外交的保護の空洞 化と復権 『読むエコ』登場 伊藤秀史 加藤信行 ■一 0 月号 ( 六一八号 ) べンチャー企業支援のミッシングリンク 経営理念浸透研究の活性化に向けて 『ハイテク産業を創る地域エコシス 『経営理念の浸透ーーアイデンティ 東北の地から⑥トランス・サイエンスの 時代 野家啓一 テム』刊行に寄せて 西澤昭夫ティ・プロセスからの実証分析』を刊行し て 高山京子 高尾義明・王英燕團藤重光先生を偲ふ 不思議の国の社会調査①フィールドワー ク・参与観察・エスノグラフィー 河合忠彦鉄道と刑法①輝かしき鉄道刑法史の幕開 現実に対する理論の責任 和田俊憲 チェシャ猫が消えてしまう理由佐藤郁哉不思議の国の社会調査②アンケート、
法律学全集 Q>O 刊行記念④平野龍一 『社会福祉学』を上梓して平岡公一 考古学と社会④考古学からみた古代の馬 『刑事訴訟法』について思うこと鈴木茂嗣■五月号 ( 六一四号 ) 生産 なせ「法理学」 ? 「現代」とは ? 若狭徹 『現代法理学』刊行まで漕き着けて 東北の地から②災害ュートピア野家啓一児童文学の宗教的ロジック②消えたプ ルカニロ博士宮沢賢治「銀河鉄道の夜」 田中成明法律学全集 0>0 刊行記念⑤民法解釈 学の発展と複線化 リレー連載・国際法⑩国際法ーーー山本国 淡路剛久 ( 一 l) 中村圭志 際法学との出会いと国際経済法研究 『憲法学読本』の 憲法をどう語るか 柳赫秀刊行によせて 安西文雄■六月号 ( 六一五号 ) 新しい戦争と平和構築 藤原帰一法人税だって法律であるー 三木義一 『はしめて学 総合科学をめさすゲーム理論ーー『ゲー 民法の初学者に向けて 東北の地から③風土と「殺風景」野家啓一 ふ民法』を刊行して ム理論冖新版〕』を出版して 『児童虐待の防止 岡田章 川井健児童虐待との戦い 児童と家庭、児童相談所と家庭裁判所』に 中国を歩く、世界をみる③世界の「斜都」 リレー連載・国際法⑩近代国際法とヴァ ッテルの評価 丸川知雄 杉原高嶺寄せて 町野朔 経営史教育のレゾンデートルという視占 大きな政治変動に刺激されてーーー『現代 リレー連載・国際法⑩条約集に歴史あり 『企業家に学ぶ日本経営史』の イラクのイスラーム主義運動』刊行によせ から 森筆志 刊行を巡って 『現代 宇田川勝て 山尾大政治学教育とテキストブック カナダにおける生殖医療レポート① 中国を歩く、世界をみる④世界の「斜 政治学』 ( 有斐閣アルマ ) 余話加茂利男 関口礼子都」・日本編 丸川知雄中国の安全保障・戦略文化浅野亮 考古学と社会③考古学的に過去の社会に ソーシャル・ネットワーク、組織と戦略 沖縄返還交渉と屋良朝苗ーー『屋良朝苗 迫る 佐々木憲一 中野勉日誌』から見える日本・沖縄間交渉小松寛 『地域活 児童文学の宗教的ロジック①銀河鉄道 地域を経営するという視点 雇用の世界を「読みとく , ことの楽しみ のスピリチュアリティとドグマ宮沢賢治 性化のマーケティング』の発刊に寄せて 川口大司 2 『銀河鉄道の夜』 ( 一 ) 中村圭志 古川一郎デジタル化時代の本と知識ーー『開発生 〔書評〕 カナタにおける生殖医療レポート② 産性のディレンマ』刊行に寄せて生稲史彦硼 佐々木卓也著『冷戦ーー・・・アメリカの民主主義 関口礼子中国を歩く、世界をみる⑤羞恥心と太陽 的生活様式を守る戦い』 村田晃嗣住宅は社会政策の対象たりうるか 丸川知雄 斎 ーー・『居住福祉学』の刊行に寄せて武川正吾マーケティング・リフレーミング栗木契 書 ディシプリンとしての社会福祉学 ? 福島原発震災の教訓 舩橋晴俊
『六法全書』『国際条約集』の刊行に向けた作 業が本格化します。こちらもどうぞご期待く ゞ」六」 . い 0 法律書編集室から 通勤電車で隣り合わせた大学生が、編集担 六法編集室から : ・ 当した本を熱心に読んでいました。そっと背 例年と違い、『ポケット六法』『判例六法』表紙を覗くと、某大学図書館の所蔵書。くた 『判例六法プロフェッショナル』の刊行順とくたになった頁に、幾人もが大切に読み継い なったことにお気づきいただいた方も多いのできた様子が窺えました。本づくりの仕事に ではないかと思います。国会での法律の成立喜びを感じる一コマです。 この秋、『講座憲法訴訟全三巻』『民法講座 時期が遅くなったものの、重要な改正につい てはできるだけ織り込みたいとの思いから、全九巻』をはじめとする学術書を復刊しまし 新年には『注釈民法全一一六巻』を復刊し 法令収録の基準日を一〇月一日と一箇月延ばた。 しております。とくに『判例六法プロフェッ ます。時代を超えて読み継がれる叡智に思い ショナル』の刊行をお待ちいただいていた方を致します。 には大変お待たせしてしまいましたが、有斐新刊書も続々刊行します。伊藤眞『会社更 生法』は、待望久しい現行法初の本格的体系 閣六法秋の三部作が無事出来上がりました。 法令の内容を最新の状態としたのはもちろ書です。松尾浩也『刑事訴訟の理論』、高橋 んのこと、『ポケット六法』では条約に条文英治『ドイツ会社法概説』、斎藤誠『現代地 見出しを加えしおり紐を追加するとともにメ方自治の法的基層』等々、学術書も一層充実 ールサービスを開始、『判例六法』『判例六法します。山本隆司『判例から探究する行政法』 プロフェッショナル』では新たな重要判例をは、近時の最高裁判例の投げかける問題を掬 多数盛り込みましたが、三冊とも定価は昨年い上げ、学説・裁判実務双方に考究の素材を から据え置きとなっています。是非ご利用い提示します。 Legal Quest シリーズは宇藤ー ただき、さらにお使いいただきやすい六法と松田日堀江『刑事訴訟法』の刊行間近です。 なるよう忌憚のないご意見をお寄せいただけ新年度に向けてはさらに、新しい切り口の テキストや好評既刊の最新版の準備も進めて れば幸いです。 います。ご期待ください。 小誌がお手元に届く頃には、編集室では 編集後記 東大正門前にある当編集室からの散歩 コースに、白山神社・東洋大学方面があ ります。 東洋大学の正門のゆるやかな階段を登 り切ったところには、東洋大学の創設者・ 哲学者の井上円了先生の大きな銅像が立 っています。その向かって左側のところ に新しい石碑が一つ置かれています。そ こには郡山直という人の次のような詩が 書かれています。 君は見たか 二〇〇九年一月二日 柏原か 僕たちみんなの願いをひっ担いで 箱根の坂を大股で駆け登り 往路優勝のテープを切ったのを 東洋大学百一一十余年の歴史の中で これほどの快挙が 今まで一体あったろうか 役者植木等が生きていたら 一一号館前で 喜びの踊りを徹夜で踊ったことだろう ワ 0 窓 さて、平成一一五年正月の箱根路には、 果たしてどのようなドラマが待ち受けて斎 いるのでしようか。 (o) 書
植田和弘 大沢秀介 「経済史をあるく⑩完井上準之助研究 民法学余滴④続・強行法と任意法椿寿夫 ■一・ニ月合併号 ( 六 ノート ( 一 l) 杉山伸也リレー連載・国際法⑦遙かなる群像 大学と学問と⑨セミナー 苅谷剛彦中国を歩く、世界をみる①「未曾有」の 松隈潤 法律学全集 Q>O 刊行記念①思い出の 読み間違えから考える 丸川知雄地方自治を学ぶきっかけとなる一」とを期 中の法律学全集 ( 行政法 ) 園部逸夫日本的な批判的思考とは『批判的思考 待ーー『地方自治入門』 ( 有斐閣コンバク 花より秤⑨公共性には花より秤森際康友力を育む』の発刊によせて ト ) 』を刊行して 楠見孝 稲継裕昭 『移転価格税制のフロンティア』に寄せて 心が分子に出会うとき【精神薬理学の世 中国を歩く、世界をみる②廬山に登る 宮塚久界⑨証拠が人を癒すのか ? 廣中直行 丸川知雄 事情変更法理の基層としての一 ex merca- 考古学と社会①考古学と現代社会佐々木憲一チェンジという視点からの現代経営史 toria と bona fides 『再交渉義務の 『タイトヨタの経営史』刊行によせて 理論』の装画およびエピグラフ・解題 川邉信雄 ■三月号 ( 六一二号 ) 石川博康 心が分子に出会うとき】精神薬理学の世 リレー連載・国際法⑩国際法学のすすめ 大学と学問と⑩完権威とリスペクト 界⑩完心を考える心のゆくえ廣中直行 奥脇直也 苅谷剛彦考古学と社会②考古学から見た韓流プーム 東日本大震災と田舎弁護士千田實法律学全集 0>0 刊行記念②・③ 若狭徹 震災からの復興】経済学で未来を描く 実定憲法書の金字塔 高見勝利 ③完 体系書今昔 ( 民事訴訟法 ) 伊藤眞■四月号 ( 六 尾山大輔・澤田康幸・安田洋祐・柳川範之花より秤⑩完〈法による正義〉の規範理論 震災と電力改革の視点 を日本でも 塩見英治 森際康友東北の地から①哲学に何ができるか 地域からのグリーン・ニューディール 『司法による憲法価値の実現』を上梓して 野家啓一 『書斎の窓』一一〇一一一年総目次 ( 六一一号 5 六ニ 0 号 ) 一三号 ) 書斎の窓 2 2 72
ります。もっとも、一一回目の昭和四一一一和四六年 ( 一九七一年 ) の頃だと記憶 旧法令集の刊行 しております。熱心な学生は、学部学 年版は、収録する法令を増加させたも のであり、基本となる収録法令は昭和生時代に旧法令集を購入したのでしょ 私ども、江頭憲治郎、小早川光郎、 うけれども、私は研究者の卵となって 西田典之、能見善久そして私 ( 高橋宏三二年版と同一ですから実質的には増 からの購入でした。しかし、購入した 補版であり、今回が第一一回目の刊行と 志 ) の五人は、今般、『旧法令集 しってもよいかもしれません。 ときのワクワクした思いは今でも覚え 平成改正版』を編集いたしました。旧 ております。民事訴訟法としては、明 法令集というのは、現在では使われて 前回の旧法令集の思い出 治一一三年 ( 一八九〇年 ) に我が国で初 いない古い法令を集めて体系的に編纂 私は、民事裁判の手続を規律する民めて制定された民事訴訟法が載ってい 2 したものです。有斐閣は、そういう旧 るのです。今では、旧々民訴法と呼ば 2 法令集を、昭和三一一年 ( 一九五七年 ) 事訴訟法という分野の研究者ですが、 と昭和四三年 ( 一九六八年 ) の二回刊前回の旧法令集を購入したのは大学にれているものです。むろん、カタカナ 行していますので、今回が第三回とな研究者の卵として残していただいた昭で書かれた法典です。一八七七年制定書 平成までの法令という文化を一冊に 『旧法令集ーー、平成改正版』を編集して 高橋宏志
有斐閣 S シリーズ おおこしよしひさ 大越義久著 東京大学教授 刑法総一 旧版刊行後の法改正や重要判例に対応すると共に , 共犯と身分に関する記述を見直した。 に理論的な基礎を置き , 細かい議論に立ち入らず , 大きな筋道を追いながら読み進められる。 コンバクトテキストとして定評のある S シリーズ刑法総論が 5 年ぶりに改訂。結果無価値論 四六判並製カ / ヾー付 262 頁 刪第 5 を ・ 1 , 785 円 978-4-641 ー 15941 ー 9 ( 1 2 月上旬発売予定 ) 第 1 章 主 な 目第 2 章 次 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 刑法を勉強する前に 刑法とは何か 刑法の任務は何か 犯罪とは何か 構成要件該当性 違法性 第 7 章 第 8 章 第 9 章 第 10 章 第 11 章 第 12 章 有責性 未遂 正犯と共犯 罪数 刑法の適用範囲 刑法改正について ( 1 2 月上旬発売予定 ) 有斐閣 S シリーズ おおこしよしひさ 大越義久著 東京大学教授 刑法各 = 四六判並製カノヾー付 256 頁 刪第 4 版 ・ 1 , 995 円 978 ー 4 ー 641 ー 15942-6 刊行後の重要判例を補充するとともに , 平成 23 年の刑法改正までに対応。 法各論について , 総論同様 , 筋道を追って読めるように工夫されている。第 4 版では , 旧版 コンパクトなテキスト・ S シリーズ刑法各論の 5 年ぶりの改訂版。多岐多様な論点のある刑 な 次 はじめに 第 1 部個人法益に対する罪 第 1 章生命・身体に対する罪 第 2 章自由に対する罪 第 3 章名誉に対する罪 第 4 章財産に対する罪 第 2 部社会法益に対する罪 第 1 章公共危険罪 63 第 2 章偽造の罪 第 3 章賭博・富くじに関する罪 第 4 章公衆の感情に対する罪 第 3 部国家法益に対する罪 第 1 章国家の存立を危険にする罪 第 2 章国家の作用を侵害する罪 第 3 章我が国の外交作用を侵害する罪
関係では、改正前の行政事件訴訟法ったのですが、今回は地方自治法、民て、改めて平成の立法集中期の広さと ( 昭和三七年 ) 、地方自治法 ( 昭和一一一一法、商法、民事訴訟法、刑法、証券取深さに感嘆しております。我々編者は 法には改正経過一覧を付し、また、 年 ) 、教育基本法 ( 昭和一三年 ) が白引、 立法の渦中にいた者ですから、そうい 眉でしよう。我が国の戦後国制史を物民法、不動産登記法、建物保護法、借う者としての感慨があるのですが、一 語るものだといってもよいでしよう。 地法、借家法、商法、民事訴訟法、破〇年後、一一〇年後の研究者の卵も、前 民事法では、前述の商法の他、民法産法には新旧の法律の条文対照表を付述した四〇数年前の私がそうであった ( 財産法は明治一一九年、家族法は明治しました。利用者には、喜んでもらえように、本書を手にして新鮮な高揚感 三一年 ) 、不動産登記法 ( 明治三二 るのではないかと思っております。加を持ってくれるのではないでしよう 年 ) 、借地法 ( 大正一〇年 ) 、借家法えて、参考資料として、改正刑法仮案か。繰り返しになりますが、法は、社 ( 大正一〇年 ) 、信託法 ( 大正一一年 ) 、 ( 昭和一五年 ) 、改正刑法準備草案 ( 昭会を構成し規律していく技術ですが、 有限会社法 ( 昭和一三年 ) 、非訟事件和三六年 ) 、改正刑法草案 ( 昭和四九同時に、それ自体が一つの文化であり 手続法 ( 明治三一年 ) 、家事審判法年 ) も収録いたしました。頁数は、前 価値の基準でもあります。平成までの ( 昭和一一一一年 ) 、破産法 ( 大正一一年 ) 、回の昭和四三年刊行本が七四九頁であ法令という文化を一冊の本にまとめ上 和議法 ( 大正一一年 ) 、会社更生法るのに対して、今回の平成改正版は九げたことは編者としても誇りですが、 ( 昭和一一七年 ) 等々が綺羅星の如く並四六頁となっております。 それを刊行した有斐閣の法律書出版の んでおります。多くは、カタカナで書 老舗としての矜持と使命感にも深く敬 編者としての感慨 かれた法律です。刑事法では監獄法 意を表する次第であります。 ( たかはし・ひろし日 ( 明治四一年 ) が、産業法では不正競 平成の立法集中期に法制審議会等で 中央大学教授、東京大学名誉教授 ) 窓 争防止法 ( 昭和九年 ) が注目されるで立法に関与した我々編者も、できあが の 斎 書 しよう。さらに、前回も部分的にはあ った旧法令集 ( 平成改正版 ) を手にし
刊行から四半世紀を経て復刊 ! 講座憲法訴訟全 3 嘉にツト あしべのぶよし 芦部信喜編 A 5 判上製箱入 ( セットケース入 ) 第 1 巻 420 頁・第 2 巻 396 頁・第 3 巻 338 頁 978 ー 4 ー 641 ー 1 3125 ー 5 ・ 21 ,OOO 円 ( 分売不可 ) 憲法学の重要なテーマである《憲法訴訟》の体系的・総合的な検討を通し , 日本の司法の在 り方や憲法価値の実現状況を探る企画。憲法施行 40 周年を機に刊行され , 学界・実務界に広 く好評を博した。憲法学習の基本資料として読者からのご要望に応え , 限定復刊。 ◆第 1 巻 ・・・浜田純一 / 利益衡量論・・・・・・山川洋一 序論憲法訴訟論の課題・・・・・・芦部信喜 郎 / 過度の広汎性の理論および明確性の I 憲法訴訟の類型 理論・・・・・・藤井俊夫 アメリカの司法審査・・・・・・木下毅 / 西ド イツの憲法裁判ー憲法訴訟手続を中心に ◆第 3 巻 一高見勝利 / フランスの憲法裁判・・ V 判決の方式と効力 矢ロ俊昭 / 日本の司法審査・・・・・・戸松秀典 法令違憲・適用違憲・・・・・・青柳幸一 / 宣言 Ⅱ司法判断適法性 判決と差止命令・・・・・・喜田村洋一 / 事情判 事件性・・・・・・河野敬 / 憲法上の争点を提 決の法理・・・・・・川端和治 / 判決の効力・・ 起する適格・・・・・・時國康夫 / 訴えの利益と 野中俊彦 / 先例拘東性と憲法判例の変更 ムートネスの法理・・・・・・野坂泰司 / 政治問 ・・・高橋一修 題の法理・・・・・・小林節 / 立法の不作為の Ⅵ憲法訴訟と司法の在り方 違憲確認・・・・・・戸波江二 司法の積極主義と消極主義・・・・・・新井章 / 司法の政策形成機能・・・・・・戸松秀典 / 憲 ◆第 2 巻 法判断のインパクト論・・・・・・大林文敏 / 裁 Ⅲ憲法判断の法理 判官の行動分析・・・・・大沢秀介 憲法判断回避の準則・・・・・・高橋和之 / 合憲 性推定の原則ー・・・・向井久了 / 立法事実論 ・・・江橋崇 / 立法裁量論・・・・・・野中俊彦 Ⅳ合憲性判定の基準 二重の基準論・・・・・・江橋 崇 / 合理性の基準・・・・・・横 田耕一 / 「より制限的で ない他の選びうる手段」 の基準・・・・・・右崎正博 / 明 白かっ現在の危険・・・・・・浦 部法穂 / 事前抑制の理論 座を - 講去第 講座 法訴訟 第 3 巻 き一 1 芦部ロ喜編 物気喜編 く注〉本書は発行時の内容となります。 近年の法改正や判例等の動きを 補った訂正は施しておりません。 78
児童文学の宗教的ロジック⑦心の秘儀 リレー連載・国際法⑩時代的な、そして と迷宮ミヒャエル・エンデ「モモ」 ーー共著『国際法』 ( 一一〇一一 反時代的な ■一一月号 ( 六一九号 ) 中村圭志 寺谷広司 年 ) 執筆に寄せて 〔書評〕 公共政策を考える①公共的人間真渕勝東北の地から⑦「リスク社会」を生きる 野家啓一武石彰・青島矢一・軽部大著『イノベ 損害保険は深くて広い世界ーー『はしめ ーションの理由ーー・資源動員の創造的 て学ぶ損害保険』を執筆して中出哲鉄道と刑法②最初の列車内殺人事件と最 金井壽宏 新の最高裁判例 和田俊憲正当化』 不思議の国の社会調査③ヒアリング・面 武川正吾著『政策志向の社会学ーー福祉 リレー連載・国際法われわれは国際法 臣下 (subjects) を 接・インタビュー 秋元美世 国家と市民社会』 従えているのは王様と調査者だけ佐藤郁哉の教科書をいつまで書き続けるのか 濵本正太郎 中国を歩く、世界をみる⑧ハワイのな りたち 丸川知雄公共政策を考える②時間のなかの公共政 ■一ニ月号 ( 六二〇号 ) 策 真渕勝 ケースメソッドでマーケティングを教え 東北の地から⑧受益圏と受苦圏野家啓一 る 『マーケティングをつかむ』刊行 日本の境界 ( 国境 ) 地域から「市民社会」を 古川浩司平成までの法令という文化を一冊に に寄せて 黒岩健一郎考える 『旧法令集ーー平成改正版』を編集し 経済史研究の「むかし , 「いま」「これか 消費者行動研究と学会、そしてテキスト て 高橋宏志 ーーー有斐閣アルマ『消費者行動論』の刊 ら」・ーー社会経済史学会編『社会経済史学 行に寄せて 青木幸弘の課題と展望』の刊行によせて杉山伸也鉄道と刑法③明治末期の東海道線と新旧 刑法典 和田俊憲 栗木契不思議の国の社会調査④質的調査・量的 顧客志向という言いわけ リレー連載・国際法⑩国際法の半世紀 カナダのアラセプンレポート④関口礼子調査 / 定性的調査・定量的調査ーーアート 筒井若水 & サイエンスとしての社会調査佐藤郁哉 考古学と社会⑧古墳時代の農業水利 公共政策を考える③空間のなかの公共政 若狭徹中国を歩く、世界をみる⑨お酒の工場 真渕勝 には隠し事がある 丸川知雄策 児童文学の宗教的ロジック⑥王子さま 高橋孝明 城壁都市で都市を思一つ のイニシェーションサンテグジュべリ 非正規雇用で働く若者たちと希望 益田仁不思議の国の社会調査⑤完 「星の王子さま」 中村圭志 調査と取材ーー「招かれさる客」が不思議の カナダのアラセプンレポート⑤完 〔書評〕 佐藤郁哉é 関口礼子国への案内人になる時 大橋洋一著『行政法Ⅱ現代行政救済論』 斎 中国を歩く、世界をみる⑩完空港のし 飯島淳子考古学と社会⑨旧石器時代遺跡捏造事件 書 くみ 丸川知雄 について 佐々木憲一
お母様方の戦争体験を学ぼうとする集良くしているからこそオリンピックも できるのですよと。 会で、講師としてお話させていただい この言葉がどれほど理解されたかは た折に頭に浮かんだもので、オリンピ 筆者の編になる『北・東北アジア地 ックも甲子園も世界が平和で仲良くし分からない。多分、歴史の彼方に消え 域交流史』が刊行されてホットしなが ら毎晩 ( 夜明け =: ) オリンピックを観ているからこそ実現できるのですよと去ろうとするあの過酷で残酷な戦争の 記憶を、学校教育の場などで意識的に 言いたかったわけである。その際、こ 戦していた。甲子園がこれに重なった うも付け加えた。甲子園の八月一五日抹殺しようとする者たちもいるわけだ ので、昼も夜もスポーツ観戦づくめだ から、それはますます薄れていくだろ 正午、みなさん起立して黙疇を捧げま った。それから原稿が書けないまま、 う。ここに日中両国間の歴史教育、歴 こ黙疇しているのでしよう 騒ぎのさなかの中国東北部を訪れ、不すが、誰ー か。もちろん三百数十万の日本人の死史認識に見られる大きくて深刻な乖離 安ながらも無事に帰国してきた。そこ であらためて日記に記した拙い俳句者でありますが、実は日本の戦争でアを見ることができる。それと同時にそ の渦中にある歴史研究者・教育者とし窓 ジアの三〇〇〇万もの人々が犠牲にな ( 川柳 ? ) を思い出した。 の 斎 っているのですから、その方たちにもての無力感をも感じざるをえない。 「夏去りぬオリンピックに甲子園ー 書 実はこの句は、小学校の児童とそのお祈りしましようね。世界が平和で仲 夏さりぬオリンピックに甲子園 歴史研究は「時空を超え」られるか 姫田光義