のだ。 かも知れない。沖縄県民を先住民族 「島売りたる褒美赤ジュ 1 タン ヤマト嫁」 沖縄メディアの報道も憲法で保障と認めるよう日本政府に求めた国連 「島売りは愛はあるのか ? 子やされている。法を逸脱した記事でなの勧告を撤回させるため、同県豊見 い限り、誰にも止めることはできな城市の宜保安孝市議らが 6 月日、 孫に」 島尻氏は反基地派から「島売りアい。だが現状を座視すれば、逆に沖スイス・ジュネープの国連欧州本部 イコ」と揶揄された。「ヤマト嫁」縄の民主主義は大きく損なわれてしに乗り込み、人権理事会で演説し とは、島尻氏が宮城県出身であるこまうだろう。 とを指す。この川柳は、島尻氏への民主主義社会では選挙結果こそが国連で演説した沖縄県民と言え 個人攻撃である。 正義であり、伊波氏の勝利もまた正ば、 2015 年 9 月の翁長知事を思 参院選公示の 3 日前に、こんな句義だと信じる。だが、民意は操作さい出す人も多いだろう。翁長知事は がさりげなく新聞の文化面を飾ってれることもある。この点で沖縄の現「沖縄の人々の自己決定権がないが しろにされている」と辺野古移設反 いる。メディアに求められる公正さ状は、民主主義にも弱点があるとい うことを示している。だが民主主義対を訴えた。 は、沖縄ではどこへ行ったのか 知事に発言枠を貸した ZOO 「市① 沖縄はメディアの誘導報道によっ以外に道はないのも事実である 告 て「辺野古推進を掲げる候補は国尖閣諸島の危機を訴える私たちは民外交センタ 1 は、沖縄県民を先報 政、県政選挙で勝てない」というジ今後、沖縄メディアという「弱者の住民族に認定させる運動を展開して いる。米軍基地の存在は先住民族の島 ンクスを抱え込んでしまった。尖閣皮をかぶった巨大権力 , と対峙しな 諸島問題が深刻化する中で、このまくてはならない。そして、これこそ権利侵害というロジックで、日本政境 府に圧力をかけようというのだ。知 までは安全保障をめぐる自由で活発「オ 1 ル沖縄」の本丸なのだ。 線 事演説は「県民が先住民族としての前 な政策論争は影を潜め「反基地ファ 国連で「先住民族」論に反論 自己決定権を訴えているのか」とい中 シズム」が沖縄を覆い尽くしてしま う。それは、特定のメディアによる「オ 1 ル沖縄」が支配する「翁長王う憶測を一部で生んだ。 3 沖縄の政治支配という新たな局面な国」の住民は先住民族と呼ばれるの沖縄でも豊見城市議会と石垣市議幻
最高水準の人権を享受しています。が、流れ作業のように続く無数の演州本部内で市民外交センタ 1 が開い と語った。沖縄県民が日本政府や米説が、いちいち彼らの記憶に残ってたシンポジウムに参加した。同セン タ 1 の上村英明代表は「自己決定権 軍から、組織的な迫害を受けているいるとは思えなかった。 を明確に主張できる先住民族の権利 翁長知事の演説時にも感じたが、 事実はない。 先住民族という概念は、民族的なこうした訴えに何か意義はあるのの枠組みで、沖縄に対する日米両政 差別を受けている人々を救済するたか。仲村代表は「勧告の撤回は、定府の責任を考えてほしい」と述べ、 明確に「先住民族」という言葉を使 められた手続きがないのでストレ 1 めに考え出されたと私は理解してい って米軍基地撤去を求めた。 る。しかし沖縄県民を先住民族と認トには実現しないが、演説を受け、 定させる運動は、単なる反基地運動沖縄の市町村議会が撤回要求の意今回、宜保市議は帰国後、東京の のツ 1 ルに過ぎず、真の先住民族や見書を可決すれば事実上、勧告は無日本外国特派員協会で記者会見し、 国連演説を報告した。 意味になる」と強調する。 少数民族に対して失礼だ。 それどころか、人権が保障された仲村代表によると、日本政府に対「政治的な問題では『オ 1 ル沖縄』 日本国民である沖縄県民が先住民族する国連の先住民勧告は過去 4 回出は存在しないが、県民が日本人であ 扱いされるのは、真の先住民族問題ている。① 2008 年川月日、自ることの意識はオ 1 ル沖縄に近い」 を矮小化させることにつながる。日由権規約委員会②年 4 月 6 日、人「鹿児島県の人や東京、大阪の人 が、わざわざ国連に行くでしよう 本国内の問題だけにとどまらず、世種差別撤廃委員会③年 8 月日、 か。私がジュネ 1 プまで行って ( 沖 界に迷惑を掛けることになりかねな自由権規約委員会④年 9 月日、 いのだ。 人種差別撤廃委員会ーである。これ縄県民が ) 日本人であることを訴え ないといけない異常事態だ」 らの勧告は県内でも報道されたが、 国連の「無力さ」と 「オール沖縄」に痛烈な一撃を加え 多くの県民はその内容を理解してい 「国連信仰」の愚かさ るコメントだった。 ないし、関心も持っていない。 E2 年に国連人権理事会で演説した宜保市議の演説は今後、国連で、 宜保市議の演説が各国代表の心に 響いてほしいという思いはあった翁長知事は、演説に先立ち、国連欧市民外交センタ 1 などの動きを力強
った 9 る演説をした名護市民の我那覇真子少しでも理解者がほしいのだろうと 後述するが、前年の翁長知事は国さん、沖縄の専門学校生の伊舎堂さ感じた。 連演説の直前、市民外交センタ 1 がよこさんもスピ 1 カーを務めた。 インドとパキスタン国境付近に住 主催するシンポジウム ( 会場も宜保シンポジウムには各国から約人むカシミ 1 ル人の女性も、シンポジ 市議らのシンポジウムと同じ部屋だが集まった。この中には、国連で先ウムを傍聴していた。 った ) に出席。「沖縄に基地を置く住民族の権利を守るために活動して「沖縄の人たちは今の生活を楽しん 真犯人は誰なのか、世界中で謎解き いる人々もいた。 でいる。国連の勧告は、火のない所 をしてほしい」と発言したのだ。 南米チリ政府の弾圧と戦い、土地に煙を立てようとしている」 翁長知事は「真犯人は日米両政府回復運動を続けているというマプチ彼女は、カシミール人がインド政 だ。世界中で日米を糾弾してほし工族の男性 ( ) に感想を聞いた。府に弾圧されており、多数の人たち いーと言いたかったのだろうが、中彼は現在、英国に在住しながら、マが殺害されたり、行方不明になって 国の脅威が存在する限り、沖縄を守プチェ族の権利擁護のため活動して いると訴えた。「私たちは、この門 いるとい、つ る軍事基地の存在もまた必要になっ 題をインド政府に話すことすらでき てくる。 「国連の勧告が、本来とは違う方向ない」と真剣な眼差しで語気を強 告 会場で取材していた私は、尖閣に に使われていることを知って興味深め、カシミール人問題を記事にして報 ら 迫る黒い影に見て見ぬふりをしてかった。先住民族の概念はマイノリ ほしいと何度も求めてきた。 「真犯人探し」を求める知事の偽善ティーを守るためのものであるべき世界では多くの先住民族や少数民島 が腹立たしかった。宜保市議も同じだ。それが政治的なイデオロギ 1 に族が苦しんでおり、救いを求めて国境 思いを共有していたのだろう。 利用されているとは : ・」 連で活動している。この人々と沖縄 線 宜保市議らのシンポジウムでは、 彼はこう語ったあと、「あなたは、県民を果たして同列に扱っていいの前 中 先住民族勧告の撤回運動を続けてき私の知人に似ている」と人懐っこい 対 た沖縄対策本部の仲村覚代表のほ表情で私に握手を求めてきた。マプ翁長知事に対抗し、国連で演説し か、昨年、国連で翁長知事に反論すチェ族の窮状を世界に訴えるため、た我那覇さんは「沖縄県民は、世界幻
会が知事の演説に反応し、国連勧告で議論することなく、県民が知らな決議を行うなど、沖縄においてもさ 撤回を求める決議を行った。宜保市いところで勝手に行われていたのでまざまな意見があると承知してい 議は、豊見城市議会で決議を主導しすー る」とコメント。宜保市議や、沖縄 た一人である。 「皆さまに強く訴えたいことは、中 、冫から同行した県民は「さっそく政府 私は翁長知事の国連演説を現地で縄県民は日本人として誇りと自己認が反応してくれた」と興奮した。 取材し、今回、宜保市議にも同行で識を持っており、先住民族としての 世界各地の「先住民族」と きたので、ジュネープは 9 カ月ぶり自己認識は決して持っていないとい 沖縄県民の落差 の訪問となった。 、つことです。先住民勧告の件を知っ 国連人権理事会には各国代表の席た多くの県民は戸惑いを見せ、国連宜保市議らは演説の翌日、国連欧 があり、最後尾が演説者の席であの不信感を持ち始めています。一日州本部内で、沖縄県民は先住民族で る。演説が始まると、前方の大スクも早い勧告の撤回をお願いします」ないことを訴えるシンポジウムを開 リ 1 ンにその姿が映し出される。演宜保市議が演説した席は、前年、 説時間は 2 分。各国の ZOO 関係者翁長知事が座っていたのと同じ席で宜保市議は「国連勧告が出される と思われる人たちが順番待ちしておある。翁長知事の周囲には報道陣がまでのプロセスが不透明。沖縄では り、続々と演説者が入れ替わるさま殺到し、写真撮影にも苦労したほど過去、公式の場で県民が先住民族か は、ベルトコンべアを思わせる。一だったが、この日、宜保市議の演説どうか議論されたこともないーと疑 日で数十人の演説者がいるのだ。 を取材していたのは産経新聞の田北念を示し、「誰がどのように働きか 席に着いた宜保市議は、英文の原真樹子記者と私だけだった。 けて、県民の知らないところで勧告 稿に目を通しながら演説を始めた。 ただ演説は産経新聞で速報され、が出ることになったのか、真犯人探 「過去、さまざまな ZOO が各委員早くも幻日には菅義偉官房長官がしをお願いしたい」とメディアに求 会に『沖縄県民は先住民族だ』と報「政府が先住民族と認識しているのめた。 告に来たことと思います。しかし、 はアイヌの人々以外には存在してい この「真犯人探し」という言葉 実はこれらの報告は議会など公の場ない。豊見城市議会が撤回を求めるは、翁長知事への強烈な意趣返しだ
く牽制するものになると私は確信した。国際的な公用語は英語だと思いで守るしかないのだ。国連は社交ク た。国連がいかにアバウトな組織で込んでいる私たちにとっては唐突なラブであり、お喋りの場でしかない あるにせよ、議会の決議を後ろ盾に印象がある。藤木さんは「国連といと割り切るべきなのだ。 した県民自らが、人権理事会でう組織は第二次大戦の戦勝国を中心国連を軽視しろというわけではな 「我々は先住民ではない」とアピー に動いている。だから英語やフラン いが、「琉球独立ー派が利用する ルした事実は重い。 ス語、中国語などは国連で公用語と「権威 . など恐れず、おもねらず 国連欧州本部の建物を見学していして使われている。しかし敗戦国のに、反論すべきは堂々と反論し、時 て、国連の「無力さ」を実感した瞬日本語やドイツ語などは通じない」 には実力行使も匂わせながら、自ら 間があった。 と解説した。 の主張を押し通していけばいい。 長い渡り廊下に展示パネルが設置南シナ海や尖閣諸島周辺海域を荒石垣市議会が先住民勧告の撤回を され、世界の独裁国家で行われてい らし回る中国は、第二次大戦の戦勝訴える決議を可決したことを受け、 る拷問の数々が紹介されていた。世国を名乗り、国連安全保障理事会の同市出身の龍谷大経済学部教授で、 界でまかり通っている人権侵害の実常任理事国である。中国の侵略行為琉球独立を唱える松島泰勝氏が 7 態を訴える展示だったが、よくよくや国内での人権侵害に対し、国連が月、八重山毎日新聞に寄稿文を掲載① 報 見ていると、人権侵害国の具体的な無力であることは当たり前だ。沖縄し、市議会決議の撤回を求めた。 国名がどこにも書かれていないの県民が先住民であるという荒唐無稽「国連勧告撤回運動、つまり琉球人 な論理がかまり通っても、中国の脅の自己決定権を否定する日本国全体島 宜保市議らの通訳を務めたテキサ威を懸念する県民の声は届かない。 にわたる運動は、琉球の『再皇民化境 ス親父日本事務局の藤木俊一さんに国連の「無力さ」は、同時に日本計画』と称することができる」など 線 よると、国連加盟国である当該国に人の「国連信仰」が愚かな妄想に過と一方的な論理を展開している。内前 対する配慮で「書けないのだといぎないことを意味している。中国の容はともかく、国連勧告撤回運動が中 無法に対し、日本は日米同盟をより琉球独立論を揺るがし始めている事 7 建物内で中国語の表示を見かけどころに、あるいは自分の国は自分実を示すものだ。 2 告
真珠湾と原爆と 4 若 今年も 8 月 6 日、日そして日がめお、つ 本、てくる。日木人全員が、前の大戦て加し 日 。ンた英霊や戦火の犠牲になった家族に思いをは 拶部アせる時てある。 つい 2 カ月前、何十万の民間人が住む広島 派れ ク忘〈の原爆投下どいう非人道的犯罪の主犯ども 、もいえる、アメリカ合衆国の呪役大統領か引年 / 霊 払慰の歳月を経てやつど広島を訪れ、被爆者ど語 めリ合うどいう歴史的和解が実呪した。しか 自 し、次の大統領になる可能性濃厚のトランプ の 海共和党候補は、それを「アベも真珠湾に来 たうて謝罪しろ」ど茶化す始末てある。これや 訪うからアメリカ先住民を迫害しどきなから、 「従軍慰安婦は性奴隷」どいう朝鮮人の作リ 慰う舌こよホイホイだ ( と」れる国は困る。 をの、一ーー 地海上自衞隊ては、ハワイて 2 年ごどの海軍 軍合同演習リムパックに参加する部隊も、毎年 、海のように真珠湾に入る遠洋航海部隊も、日 ・ ) 日遊米の墓地て慰霊しているのてある。パンチボ キキウル太平洋記念墓地どマキキ日本海軍墓地、 マキ彼らの先輩が湾内て轟沈させた戦艦アリゾ イワナの記念館にも赴いているのてある。 ワも ( 頁に続く )
【〔連当対中最前線国境の島からの報告「田 ~ 参院選結果が予感させる、ー 「反基地フー」の到来「 ( う ⅱ先住民族」勧告を繰り返してきた国連では反論も 名護市辺野古移設が争点となった国 1 トと同時に当確を打つ」という情 参院選ー米軍基地反対派 政、県政選挙では 2014 年以来、報が入っていて、開票前から数十人 「勝利の瞬間」 知事選、衆院選、県議選、参院選との報道陣が開票速報を待っ伊波氏に 7 月川日投開票の参院選で、沖縄反対派が 4 連勝。米軍基地問題を喧カメラを向けていた。 選挙区は翁長雄志知事を支える「オ伝する沖縄メディアの影響下で、県情報通り、午後 8 時を過ぎたとた 1 ル沖縄」の元宜野湾市長、伊波洋民は明らかに政治的なバランス感覚んにテレビが伊波氏の当確を報じ、 一氏が約肪万票を獲得、自民現職でを失いつつあり、沖縄は本土から独大歓声の中、伊波氏は笑みを浮かべ 号 沖縄担当相の島尻安伊子に約川万票立した「翁長王国」の観を呈し始めながら、隣に座る翁長知事とガッチ叨 リ握手を交わした。同時に、伊波氏年 差をつけて圧勝した。島尻氏の落選ている。 で、沖縄では衆参選挙区の自民党議投開票日の夜、私は那覇市にあるの当確を伝える県紙の号外が会場で成 伊波氏の選挙事務所にいた。既に前配布され始め、支持者らがそれをテ 員か年ぶりにゼロになった。 論 米軍普天間飛行場 ( 宜野湾市 ) の日、「テレビは午後 8 時の開票スタレビカメラに向かって誇らしげに掲証 ~ 一八重山日報編集長・なかあらしろ・まこと中新城誠 0 2
井、吉村両氏は、そこから始めるべ 2 の賛成を取りつけたら、国民の多しかし、朝日はかってさんざん直 きだ」と書いている。 数も理解してくれるだろうという推接民主主義的手法の導入を煽ってき 都構想推進派が選挙に勝ったこと定は成り立たない。国民投票は荒れた。 での戸惑いが見えるが、明らかに都狂うオリの中の猛獣のようなもの。 例えば、年前の平成 8 年 8 月、 構想を否定した住民投票の結果を優軽々に外に出してはいけない」とデ新潟県巻町 ( 後に新潟市に合併 ) で 先すべきだという内容である。大嫌ンマ 1 クの識者から言われたことが原子力発電所建設の是非をめぐって いな橋下徹市長 ( 当時 ) らが進める保岡氏は忘れられないとし、「たと我が国初の住民投票が行われた。そ 都構想を否定した住民投票の結果にえ参院選で改憲勢力が 3 分の 2 をとの際の朝日の社説 ( 同年 8 月 5 日 は賛意を示し、英国の国民投票の結っても、改憲勢力だけで国民投票の付 ) は「巻町住民投票が示した重 果は憂慮する。ク始めに結論ありきク手続きを進めると、英国で見たすさみ」と題し、「九〇 % 近い投票率 のご都合主義もいいところだ。 まじい結論を招きかねない」とすは、選挙では味わえない充実感を有 記事は続いて憲法改正の国民投票る。 権者が感じとったあかしといえるの にも言及する。国民投票の結果、ま「国民投票は荒れ狂うオリの中の猛ではないか」「 ( 地方の住民投票も全 聞 かり間違って改正に「賛成」が多数獣のようなもの。軽々に外に出して国的な国民投票も ) 日本ではいずれ 新 を占めると大変だ。今から国民投票はいけないとは、憲法改正の国民も制度化されておらず、住民投票もⅧ に対して疑問を呈しておかなければ投票はもはやコントロ 1 ル不能で、法的拘東カはない。制度化を真剣に ならない。そう思ってか、自民党のそんなものは行うべきではないとい検討すべきであろう」「巻町が注目恐 保岡興治・衆院憲法審査会長 ( 当うことである されたのは、原発というテ 1 マの重剽 時 ) が 2006 年に、国民投票法の 大さと同時に、住民投票という手法民 初の住民投票に舞い上がるも 調査でデンマ 1 クを訪れた時のこと に対する期待感の大きさゆえだろ 3 憲法改正の国民投票には釘 を本人に語らせる。「議会の 3 分の う」「わたしたちも、住民投票が広
とし、顔の皮を剥いで、木に吊る建 , から 1950 年までの年間た。小倉郊外の城野基地に移送さ し、生きたまま焼いた。 にリンチで吊るされ、焼かれた黒れ、数日中には前線に送り出され 1930 年、インディアナ州で人の数は 3959 人だったと発表る。戦況から見て生き残れる可能 白人女性にちょっかいを出した罪した。毎週一人ずつ、黒人は惨殺性は低かった。 で黒人 2 人が木に吊るされた。一されていった計算だ。 連隊のうち 250 人が脱柵して 人が両手で首の縄を解こうともが第二次大戦。米軍はサイバン攻小倉市になだれ込んだ。 3 日間の 略を前に丸 2 日間、戦艦 8 隻巡洋自暴自棄の暴行と強姦の果て、彼 艦Ⅱ隻による艦砲射撃で砲弾絽万らは捕まったが、営倉で調べられ 発を撃ち込んだ。 るでもなし、すぐ最前線に出さ 3 日目、上陸用舟艇が殺到したれ、全滅した。黒人は常に殺され が、日本軍は健在だった。正確なる側にあった。 砲撃で彼らをなぎ倒していった。 米国は長谷部の言うようなまと 野砲連隊の岡崎輝城は上陸部隊もな国ではない。その象徴が彼の を観察して驚いた。どの舟艇から崇めてやまない米国憲法の中にあ くので、いったん下ろして両腕を吐き出されるのもみな黒人兵だつる。修正第 2 条「人民は武器を保 へし折ってから吊るした。 た。そして見ている前で砲弾に消持する権利がある」のことだ。 ピリ 1 ・ホリディは「南部の木し飛ばされた。岡崎が白人兵を見白人たちはこの地にきてやった には奇妙な果実がなる / 葉に垂れたのは上陸開始から 2 週間目、日のはまず先住民を殺し、黒人奴隷 た血が根にも滴り / 風に揺らぐ黒本軍が壊滅する直前だった。 を輸入し、酷使し、残酷なリンチ い死体・ : 」と歌う。 朝鮮戦争が始まって間もなく岐をやった。白人の盾にも使った。 アラバマの人権団体「公正な裁阜に駐屯していた米第師団の黒言い換えれば黒や黄色からいっ きへの取り組み . が米国が「再人部隊幻連隊に出動命令が下り報復されてもしようがないような 米国に学べ /
また、その愛国心と正義心とのゆえ意味がよくわかる。 作の影響を受けやすい。②住民投票 2 に、一時的なあるいは偏狭な思惑に の動向は、一時の情熱や偶発的な要 憲法改正の国民投票を よって自国の真の利益を犠牲にする 素に左右され、政策的にも一貫性を 恐れるなら : ようなことが、きわめて少ないとみ 欠いた予想外の結果になることが多 られる。このような制度の下では、 このように直接民主主義の問題 。しかも、③たいていは勝敗が僅 人民の代表によって表明された公衆点、間接民主主義の効用については差で決まり、かえって国民の間にし の声のほうが、民意表明を目的としかねて指摘されていた。間接民主主こりを残すこともある。にもかかわ て集合した人民自身によって表明さ義は直接民主主義の「代替物」ではらず、④住民投票の結果に責任をも れる場合よりも、よりいっそう公共なく、むしろ直接民主主義の弊害をつ者は存在しない。⑤住民投票でい の善に合致することになろう」 ( 第乗り越えるために導入された。工 リったん事が決まってしまうと、再び 一〇編、斎藤眞・中野勝郎訳、岩波 1 トを自任する割には朝日の記者た住民投票にかけなければ覆すことが 文庫 ) ちはこのような基本的なことが理解できないため、事態が硬直化するこ 直接民主主義では人民の「一時的できていない とが少なくない」 ( 『地方自治の法と なあるいは偏狭な思惑ーに左右さ住民投票の問題点については行政しくみ全訂二版』学陽書房、 19 れ、公益を図ることは難しいが、法学者の原田尚彦・東京大学名誉教 95 年 ) 「選ばれた一団の市民たち , ( 代授が明確に指摘している。 原田氏は「住民投票という制度 表 ) の手を経ること、すなわち間接「諸外国のこれまでの経緯に照らしは、兀来かなりプリミティヴな政治 民主主義を採用することで「よりいてみても住民投票の場合には、①十的意志統合技法」であるという。 っそう公共の善に合致する」 分な資料情報にもとづく冷静かっ多「プリミティヴ」とは原始的、幼稚 英国の国民投票の結果を踏まえる面的な討議が浸透しにくく、いきおな、というほどの意味である。そし と、マデイソンの言っていることのい煽動家やマス・コミによる大衆操て「一貫した政策をもたず、重要問