を勝ち獲ることだ。だが、現在の金正恩「白いコメの飯に肉の汁を食べ、絹の服イル開発の時間稼ぎをさせるだけ」とい 政権を見ていると、米国東海岸に到達すを着て瓦ぶきの家に住む」という夢を実う主張を聞く。しかし、実際の北朝鮮の るを持てば「体制の保証」が実現することが金正恩党委員長の課題だ。核・ミサイル開発を見るならば、北朝鮮 現し、核とミサイルの威嚇を背景に、核平壌のショーウインドウだけでなく、北 が対話に応じている時はそのスピードは 保有国として米国と同等の立場で会談が朝鮮の全人民が潤沢な生活ができるよう遅く、対話をしていない時の方が核開発 可能になり、在韓米軍の撤退を含めた交な「人民生活の向上」を実現することだ。に拍車が掛かっている。米朝基本合意後 渉が有利になると思い込んでいるようだ。金正恩政権になり、市場経済的な要素の北朝鮮は原子炉の稼働を中止し、核兵 しかし、これは錯覚であろう。 を取り入れることで北朝鮮経済はわずか器の材料となる核物質の生産を中止した。 北朝鮮が米東部を攻撃するをだがプラス成長を示している。しかし、 制裁を加え、圧迫を強め、対話を拒否す たとえ一〇〇発保有しても、北朝鮮の国際的な制裁が強化される中では画期的ればするほど、北朝鮮は核・ミサイル開 「体制の保証」は得られないだろう。米な経済成長は実現できない。高い教育水発に邁進するだろう。 北朝鮮は朝鮮戦争が休戦して以来、ず 国はじめ国際社会はより直接的な脅威と準と勤労意欲を持っ北朝鮮は、条件さえ なった金正恩政権を崩壊させようと、あ整えばすばらしい経済発展ができることっと制裁の中で生きてきた国だ。制裁に らゆる圧迫を強めるであろう。金正恩政は韓国の例が示している。 よる圧迫には慣れている。国連安保理に 権にとっての核・ミサイルというカード よる新たな制裁がどのような内容になる 鍵は抑止と対話の複合的アプローチ は、使えば金正恩政権の消滅を意味する かは本稿執筆時にはまだ輪郭が見えない 「使えないカード」だということも忘れオバマ政権が「戦略的忍耐」という名が、中国がそれほど踏み込んだ制裁に賛 なてはならない。 の政策で北朝鮮を事実上放置した結果、成するとは思えない。中国は、北朝鮮に 大金正恩党委員長は自らに課せられた歴オバマ政権八年間で北朝鮮は四回の核実石油供給中止や石炭・鉄鉱石の輸入禁止 チ史的な課題をよく考えるべきだ。金日成験を行ない、実質的には長距離弾道ミサ措置をとるなら、国連安保理決議ではな 主席も金正日総書記も実現できなかったイルである人工衛星の打ち上げを四回やく独自制裁でやるだろう。国連安保理決 プ 議でやれば制裁を自国の意思で解除でき 的課題が「人民生活の向上」だ。金日成主り、二回衛星を軌道に乗せた。 複席が繰り返し語った、北朝鮮の人民が よく「対話をしても北朝鮮に核・ミサなくなり、中国は北朝鮮への影響力を失
を求めてくるのか見えてこない。 北朝鮮は一一〇一五年一月には米韓合同を発表した。これは外務省報道官声明な だが、金正恩政権が挑発だけを続け、軍事演習を中止すれば核実験を中止するどよりも格上のものでかなりの検討を経 まったく対話や交渉を拒否し続けてきた用意があると提案したが、米国はこの提た重要声明だった。声明は「朝鮮半島の わけではない。金正恩政権は極度の挑発案を拒否し演習を実施した。北朝咩の李非核化は偉大な首領と父なる将軍の遺訓 の後には対話のシグナルを送っていたが、洙塘外相 ( 当時 ) は同年一〇月の国連総であり、敬愛する金正恩同志の領導に従 米国はこれを無視するか、拒否してきた。会で米国に対して平和協定の締結を呼びって進むわが党と軍隊、人民の揺るぎな い意思である」と指摘した。その上で 金正恩政権は二〇一二年一二月に事実掛けたが、米国の反応は無視だった。 上の長距離弾道ミサイルである人工衛星 北朝鮮は今年一月に四回目の核実験を「米国と南朝鮮当局が朝鮮半島非核化に を打ち上げた。二〇一三年二月には第一一一実施し、二月には事実上の長距離弾道ミ一抹の関心でも持っているなら、次のよ うなわが方の原則的要求をまず受け入れ 回核実験を強行した。二〇一三年前半にサイルである人工衛星の発射を強行した。 は朝鮮戦争の休戦協定を白紙化するとし、そして、北朝鮮は先述したような各種ミるべきである」として以下の五項目の要 南北間の不可侵に関するすべての合意をサイルの発射実験を立て続けに行なった。求を掲げた。 ( 1 ) 南朝鮮に引き入れて 破棄すると挑発を続けた。金正恩政権は金正恩党委員長は五月の第七回党大会のおき、是認も否認もしない米国の核兵器 その後の同年六月一六日、国防委員会報総括報告でも「世界の非核化実現に寄与からまず公開すべきである。 ( 2 ) 南朝 道官の「重大談話」を発表した。北朝鮮はする」とは述べたが「朝鮮半島の非核鮮ですべての核兵器とその基地 ( 複数 ) その中で「朝鮮半島の非核化はわが首領化」には言及しなかった。「世界の非核を撤廃し、世界の前で検証すべきである。 キムイルソン ( 金日成主席 ) とわが将軍 ( 金正日総書記 ) 化実現に寄与する」とは、米国が核を放 ( 3 ) 米国が朝鮮半島とその周辺に随時 なの遺訓であり、わが党と国家と千万軍民棄しない限り自分たちも核を放棄しない展開する核打撃手段 ( 複数 ) を一一度と引 き入れないことを保証すべきである。 大が必すや実現すべき政策課題である」とことの裏返しの表現であった。 で ( 4 ) いかなる場合であっても、核によ チ強調し、その上で米国へ高官会談を提案 非核化へ交渉という声明への制裁 って、核が動員される戦争行為によって した。しかし、米国は米朝の公式協議に プ 北朝鮮はその後、興味深い提案をした。わが方を威嚇、恐喝したり、わが共和国 的は非核化に向けた北朝鮮の具体的な行動 合 複が必要として北朝鮮提案を拒否した。 北朝鮮は七月六日に「政府報道官声明」に対して核を使用したりしないことを確 スョン
世界 SEKAI 2 0 1 6 . 1 2 ー 2 6 4 も今年六月の報告書で、北朝鮮は過化させた。 た。一方で、北朝鮮幹部や一般住民に統 去一年半の間に核兵器を四 5 六個増やし、 北朝鮮では、党大会後も一部幹部の粛一後の同等な待遇と幸福追求の機会を提 現在の保有数は一三 5 一一一個に上ると推清や革命化教育が行なわれ、英国駐在の供すると訴えた。韓国大統領が光復節の 計している。 テ・ヨンホ公使の韓国亡命をはじめとす演説で北朝鮮当局と幹部や一般住民への る海外駐在幹部の亡命が相次いでいる。訴えを区別して行なうのは異例であった。 基本的に安定した体制 韓国の情報機関、国家情報院は一〇月一朴槿恵大統領は北朝鮮が五回目の核実 金正恩体制は今年五月の第七回党大会九日、北朝が今年一 5 九月に六四人を験をした九月九日には「権力維持のため と同六月末の最高人民会議第一三期第四公開処刑したと報告した。金正恩体制にに国際社会と周辺国のいかなる話も聞か 回会議を通じて、党と国家の新たな体制様々な問題が内在し、恐怖統治による締ない金正恩の精神状態は統制不能とみな チェリョンへ を作り上げた。党は崔龍海政治局常務委め付けで体制を維持していることは事実ければいけない」と非難した。朴槿恵大 ファンビョンソ 員が、軍は黄炳瑞軍総政治局長が、内だが、金正恩体制が動揺しているとする統領の怒りは理解できるが、金正恩党委 パクポンジュ 閣は朴奉珠首相が軸となって金正恩党委のは早計だろう。 員長の精神状態を「統制不能」と言い切 員長を補佐する体制だ。「唯一的領導体 ってしまえば対応手段はなくなる。 ウオンユチョル 制裁一辺倒の朴槿恵政権 系」という名の個人独裁体制がさらに強 韓国では与党、セヌリ党の元裕哲前院 化された。国家機関は国防委員会を廃止憂慮されるのは朴槿恵政権の最近の姿内代表など与党幹部から核武装論が提起 し、国務委員会に改編した。国防委員会勢だ。北朝鮮が今年一月に第四回核実験され、有力紙「朝鮮日報」の金大中顧問 はその歴史的役割を終えた。 を行なって以降の朴槿恵政権の対北朝鮮は「核拡散防止条約を脱退し、 国防委員会体制は一九九〇年代の「苦政策は制裁、強硬一辺倒だ。朴槿恵政権北朝鮮の核放棄を条件に核武装を宣一言す 難の行軍」時期を乗り越えるための非常は二月に唯一残っていた南北経済協力事べきだ」と主張するなど、国内で核武装 事態体制であった。金正恩党委員長は今業である開城工業団地の稼働を中断した。論がこれまでになく台頭している。 回の党大会、最高人民会議を通じて、国朴槿恵大統領は八月一五日の光復節の演在韓米軍に戦術核を再配備すべきだと 防委員会を軸にした非常事態体制を、朝説で、北朝鮮当局に対話や交流の提案を いう議論も出ている。大統領の諮問機関 鮮労働党が核となる党国家体制へと正常せず、核開発や挑発の即時中止を要求しである「民主平和統一諮問会議」は九月 キムデジュン
ロ的アプロ 1 チで ひらい・ひさし立命館大学客員教授。ジャーナリス ト。一九五ニ年、香川県生まれ。共同通信社でソウル支 局長、北京特派員などを経て編集委員兼論説委員を務め、 現在、客員論説委員。ニ 0 一三年より現職。ニ〇 0 ニ年、 瀋陽事件報道で新聞協会賞、北朝鮮経済改革などの報道 大胆な交渉を でボーン・上田賞受賞。著書に「北朝鮮の指導体制と後 継ーー金正日から金 正恩へ』 ( 岩波現代文 平井久志 ' 庫 ) など。 朝鮮核・ミサイル問題のゆくえ 連装ロケット砲は射程が最大二〇〇キロ州付近から東北東方向に弾道ミサイル三 金正恩党委員長の三月指示 あり、首都ソウルだけでなく、韓国軍の発を発射した。三発とも約一〇〇〇キロ 北朝鮮の金正恩党委員長は今年三月一三軍統合本部のある忠清南道・鶏龍台や飛行し、北海道・奥尻島の西沖約一一〇〇 五日に報道された現地指導で「核攻撃能在韓米軍が移転中の京畿道・平沢の在韓 5 二五〇キロの日本の排他的経済水域 力の信頼性をより高めるために、早いう米軍基地も射程内だ。一発でサッカー場内に落下した。聯合ニュースは ちに核弾頭の爆発試験と、核弾頭装着可程度を焦土化し、飛行高度が低く、一斉韓国政府筋の話として、三発のミサイル 能な数種類の弾道ロケットの試射を断行発射されれば迎撃はほば不可能だ。 はいずれも半径一キロ内に落ちたと報じ する」と指示した。 八月三日には南西部の黄海南道殷栗付た。これまでのノドン・ミサイルの平均 北朝鮮はこの指示を忠実に実施し、今近から日本海方向に二発のノドン・ミサ誤差半径は最小で二キロ、最 年に入り二〇発以上のミサイル発射実験イルを発射した。一発は発射直後に爆発大で三 5 四キロと命中精度が低いとされ を行ない、九月には五回目の核実験を実したが、一発は約一〇〇〇キロ飛行し秋てきたが、大幅に命中精度を上げた。こ 施した。その結果、われわれの前に、 こ , 田沖に落下した。ノドンミサイルは日本のミサイルは飛行軌道からノドン・ミサ れまでにない脅威が現実のものとなって全土をほば攻撃できる射程一三〇〇キロイルとみられたが、スカッドの改良型で 姿をみせた。 とされているが、最長の飛距離を示した。あるスカッドという見方も出ている。 北朝鮮が新たに開発した三〇〇ミリ多九月五日には、南西部の黄海北道の黄使われた発射台がスカッドに使われてい
約すべきである。 ( 5 ) 南朝鮮で核の使うことであれば、十分に検討可能な内容催された「北東アジア協力対話」に崔善 用権を握っている米軍の撤収を宣布すべとみられた。これは「われわれに非核化姫副局長が参加した。 など期待するな」としていたそれまでの北 きである。 朝鮮は、こうした非公式協議を経て、 韓国内の核兵器は盧泰愚大統領が一九北朝鮮の姿勢を考えれば、注目すべき変米国側の姿勢を確認した上で出した産物 界 九一年一二月に「核不在宣言」を出して化であった。 が「政府報道官声明」だったが、その声 世 以来存在しないが、北朝鮮はそれを信じ 北朝鮮がこうした声明を出した背景に明が出てまもなく、この声明は意味を失 ていないようだ。最も困難と思われる第は、米朝間で一一〇一五年末から行なわれった。米国務省は声明が出た同じ七月六 五項目も「在韓米軍の撤収」という要求てきた「一・五トラック」 ( 半官半民 ) の日に北朝鮮の人権蹂躙状況をまとめた人 ではない。「南朝鮮で核の使用権を持っ非公式協議があるとみられた。消息筋に権報告書を議会に提出した。米財務省は ている米軍」というが、現在は在韓米軍よると、昨年一二月、スウェーデンのスこれを根拠に同日、金正恩党委員長をは に核兵器はない。さらにそういう米軍のトックホルムでは米国務省と北朝鮮じめ個人一一人、国家安全保衛部など五 ハンソンリヨル 「撤収」ではなく「撤収への宣言」であの韓成烈外務省米州局長らが参加して機関を金融制裁の対象にすると発表した。 る。内容的には、一九九二年二月に発効非公式の協議が行なわれた。その後、米米国が北朝鮮の最高指導者、金正恩党委 チョミョン した「朝鮮半島非核化共同宣一言」や趙明朝双方は一、二カ月に一度くらいの割合員長を制裁対象にするのは初めてだった。 禄国防委第一副委員長が訪米して合意しで、欧州や中国、東南アジアなどで非公金正恩党委員長が米国内に資産を持って た敵対行為をやめ新しい関係樹立に努力式協議を続けた。米国側は、国務省当局いるわけではなく、ある意味では象徴的 するという一一〇〇〇年一 0 月の「米朝共者は出席せず、国務省 OCQ や学者が出席な制裁だった。 チェソン 同コミュニケ」を意識した要求である。 し、北朝鮮側は、韓成烈米州局長や崔善 しかし、これは北朝鮮にすれば、「最 北朝鮮が、この政府報道官声明でどの姫同副局長らが出席した。五月二八 5 一一一高尊厳」が冒されたことであり、到底、 ような外交交渉を目指そうとしたのかは〇日にはストックホルム郊外で米国のエ容認できないことであった。北朝詳外務 必ずしも明確ではないが、在韓米軍に核バンズ・リビア元国務省副次官補と韓成省は七月七日に声明を出し、米国の制裁 兵器がないことを確認すれば「朝鮮半島烈局長が三日間で一一〇時間以上の協議を措置は最高尊厳への挑戦であり「公然た 非核化」の交渉を始める用意があるとい行なった。六月二一 5 二三日は北京で開る宣戦布告だ」とし、制裁措置の即時撤 ロク ノテウ
自由を求めてきた北朝鮮住民が幸せな生しい」という願望を基礎に、現実政治を一九九〇年九月に韓ソ国交樹立を通告に きたソ連のシェワルナゼ外相に対し「国 活を送っているとは言い難い。北朝鮮住行なうのは危険だ。 民へ脱北を促すことは南北の体制競争、 南北間では、板門店や軍同士の連絡ル交を樹立するなら核開発をする」と述べ ートも切れており、偶発的な軍事衝突がたという。朝半島では一九九二年二月 体制対立という過去への回帰だ。朴槿恵 界 大統領の一連の発言は、北朝鮮の体制崩起こっても十分な意思疎通をするルート に「南北間の和解と不可侵および交流、 世 壊、吸収統一を示唆するものであり、対がない極めて危険な状況である。 協力に関する合意書」 ( 南北基本合意書 ) い理戦ともいえる。そこには困難だが、 国際社会も対応に失敗 その困難の中で南北共存を発展させてい た。朝鮮半島に平和構造を構築する貴重 く「統一へのプロセス」に対する現実感 北朝鮮の核・ミサイル脅威が前例のなな機会だった。しかし、韓国はソ連、中 が希薄だ。 い脅威にまでなった第一の要因は北朝鮮国との国交を樹立するが、北朝鮮は日米 韓国の世論調査会社「韓国ギャラツの核・ミサイル開発にあることはいうまとの国交樹立に失敗し、南北のクロス承 プ」は一〇月一一一日、朴槿恵大統領の支でもない。北朝鮮は、韓国や米国、国際認も実現しなかった。 キムジョンイル 持率が二五 % と過去最低を記録したと発社会との合意を破り、核・ミサイル開発金正日総書記はそれでも、核・ミサ 表した。今年四月の韓国国会議員選挙でを続けて来た。 イルを「カード」として米国との平和協 は与党、セヌリ党は過半数確保どころか しかし、今日の状況を招いた原因を北定、国交樹立を実現しようという姿勢が 第一党の座からも転落した。与党はその朝鮮にのみ求めるのも誤りだろう。国際明確だった。われわれが危惧するのは、 後、無所属候補を受け入れて第一党にな社会も何度も対応を誤ってきた。米国は金正恩党委員長の時代になり、核・ミサ ったが野党多数の国会で政権運営はうま米朝基本合意を達成したものの、軽水炉イル開発が自己目的化し、米国に到達す くいかずレームダック化が進んでいる。 が完成するころには北朝の体制は崩壊る核弾頭搭載ミサイルを開発することが 朴槿恵大統領は対北朝鮮政策で妥協はなするだろうという甘い見通しだった。 金正恩体制の生存戦略になっていること いとし、安保問題では野党も協力すべき 北朝鮮を核開発に走らせた大きな原因だ。「イラクやリビアのようにはならな だとして任期末まで対北強硬路線を突きの一つは北朝鮮を国際社会の中で孤立さ い」という心理はわかるが、どういう状 キムョンナム 進む構えだ。しかし、「体制崩壊してほせたことである。金永南外相 ( 当時 ) は況までいけば、北朝鮮が国際社会と調和
2 悪化していると韓国当局に証言したと報道。 じめとしたエンジンの技術的指標が予定することになるだろう」と警告した ・ ( 南 ) 「和解・癒やし財団」、現金支給を 6 値に正確に到達し、実験の間じゅう全系 ( 〈朝鮮通信〉電子版一〇月六日 ) 。また、一一 早ければ来週にも始めることを決定。生存者 0 統の特性値が安定して維持されたことが〇〇四年に中国で失踪した米国人が北朝人中、四人が支援を受け入れたという。 完全に確認された」という。金正恩国務鮮に拉致された可能性があるとの主張が同日 ( ワシントン ) 日米韓制服組ト〉プが会談、 北朝鮮の脅威に連携して対処する方針を確認。 界委員長は実験結果に大いに満足し、国家米国内で出ていることについて、北朝鮮 0 ( モスクワ ) ロシア連邦保安局 ( ) 宇宙開発局と科学者たちの功績を高く評外務省報道官は八日、朝鮮中央通信を通によると、日本海のロシア N 内で違法操 価した ( 〈朝鮮通信〉電子版九月一一〇日 ) 。 じて「一顧だの価値もない」謀略である業中の北朝詳漁船龜人乗り ) を臨検した際、 漁船員らが攻撃的な行動に出たため職 北朝鮮が二月に発射した「光明星」は、と指摘した ( 〈朝鮮通信〉電子版一〇月八日 ) 。 員が発砲し、漁船員 1 人が死亡、 8 人が負傷。 推進力二七重量トンのノドンミサイルエ 0 ( 南 ) 韓国軍合同参謀本部、北朝鮮が新 ( = l) 中国企業追及 日午後、新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」 ンジン四個をひとつにまとめ一段目の推 とみられる 1 発を発射し、失敗したと発表。 進体として使用したと韓国軍当局は見て オバマ大統領と李克強首相は九月一九 0 四 ( 南 ) 国家情報院、金正恩体制が今年 1 59 月に人を公開処刑したと報告。 おり、もしも八〇重量トンのエンジン開日にニューヨークで会談し、朝鮮半島非 発に成功したとすれば、これまでの三倍核化に向けた取り組みの強化で合意した同日 ( ワシントン ) 米韓の外務・防衛閣僚協議 ( 2 + 2 ) 、抑止力強化を話し合う新たな協議 の出力に相当する。韓国軍では北朝咩のと伝えられた。ほば時を同じくして『ウの枠組みを設けることで合意。 ( 北 ) 韓国軍によると午前 7 時頃「ムス ロケット開発進展に警戒感を強めているオール・ストリート・ジャーナル』電子 ダン」とみられる 1 発を発射したが再び失敗。 ( 〈聯合ニュース〉電子版九月二〇日 ) 。 版が一八日、北朝の核開発を支援した 2 幻 ( 南 ) 「韓国ギャラップ」、朴槿恵政権支 こうした軍事技術向上は北朝鮮の強い中国企業が米中捜査当局の協力で摘発さ持率が % 、政権発足後最低を更新と発表。 相・ ( 南 ) 海上自衛隊と米韓海軍、合同の海 姿勢を裏付けるものになっている。北朝れたと報道した。問題とされたのは遼寧 上捜索・救助訓練を韓国南部の済州島沖合で 鮮外務省は一〇月六日、報道官談話を発省丹東にある丹東鴻祥実業発展有限公司 開始。日まで北朝鮮の大量破壊兵器を積ん だ船を識別し、捜索する手順などを確認する。 表し、世界の主権国家に北朝鮮との関係で、ウラン濃新に必要な物質を北朝鮮に を断絶させるよう圧殺政策をとっている密輸した疑いのほか、偽造紙幣や麻薬取同日 ( 北 ) 外務省報道官、日米韓の海上合同訓 練について「重大な軍事挑発行為」と非難。 のは「断末魔のあがき」にすぎず、米国引の容疑も浮上、公司の馬暁紅代表ま弋 。 / 同日 ( 南 ) 聯合ニュース、北朝鮮の韓成烈外務 は近いうちに「自分たちの息の根を止め月上旬に拘東されたと伝えられた。遼寧次官らがクアラルンプールで 2 日間にわたっ られるような身の毛がよだっ現実に直面省当局は一五日に馬代表が重大な経済犯て米国の元当局者らと接触したと伝える。
イルの海上発射実験を一〇月に行なう予朝鮮人民軍総参謀部は一一二日、報道官新浦造船所で大型潜水艦を新たに建造してい 定であることも報じられた。ハワイから声明を発表し、北朝鮮が核を保有したのる可能性のある動きが確認されたと発表。 1 ( 南 ) 朴槿恵大統領、「国軍の日」の演 発射した模擬ミサイルを米海軍ィージスは米国の「核戦争騒動を粉砕するため」 。ハククネ 説で、北朝鮮住民に向け脱北を呼びかける。 艦が洋上で撃破する。現在、自衛隊のイであるが、「朴槿恵一味が唱える『北の ・ 5 ( 南 ) 韓民求国防相、北朝鮮が 1 回の核 ージス艦に配備中の迎撃ミサイルの改良首脳部除去』の妄動は青瓦台の完全壊滅実験で使う費用は 500 万ドル ( 約 5 億円 ) 程 かいじん 度で、今年行なった核実験と各種弾道ミサイ 型である「プロック」が試験に使わとソウル灰燼を招くだけ」と強く非難し ル発射実験の全体の費用は約 2 億ドルと推定。 れるという ( 『朝日』九月二八日付 ) 。 た ( 〈朝鮮通信〉電子版九月二二日 ) 。続いて同日 ( 南 ) 聯合ニュース、北京の北朝鮮代表部 一一四日には元山の葛麻空港で「元山国際幹部が 9 月に家族と共に亡命を図ったと報道。 ( 一 l) 屈しない北朝鮮 ・ 6 ( 南 ) 韓国統一省当局者、北朝鮭で相次 親善航空祝典二〇一六」が開かれ、軍用 ぐエリート層の亡命が「今年に入り増加、体 米韓を中心とした国際的圧力に対し、機・民間機による航空ショーが開催され制の亀裂の兆候であることは明白」と述べる。 リョンホ ・ 7 ( 南 ) 韓国軍制服組トップの李淳鎮合同 北朝鮮の李容浩外相は一一三日に国連総会た ( 〈朝鮮通信〉電子版九月一一六日 ) 。 参謀本部議長が国会で、軍の原子力潜水艦保 で演説した。北朝鮮が平和協定締結を提これに先立ち、北朝鮮では一一〇日、長 有を「検討する必要がある」と述べる。 起したのに、米国は合同軍事演習で挑発距離弾道ミサイル打ち上げが行なわれる・四南 ) 米韓両軍、韓国周辺海域で合同軍 事演習「不屈の意志」開始。米韓の結束と攻撃 を繰り返すばかりだと指摘、「米国によ平安北道東倉里の基地と見られる場所で 能力を示し、挑発を牽制する狙い。日まで。 って強要されている核戦争の脅威を強力「静止衛星運搬ロケット用大出力エンジ 同日 ( ソウル ) 。ハワー米国連大使が尹炳世外相 な核抑止力によって根源的に終息させ」 ン」の地上燃焼実験が行なわれた。軍やと会談、北朝鮮に対する制裁について協議。 キムジョンウン ・ⅱ ( 南 ) 朴大統領、閣議で「北朝鮮に変化 「世界の非核化を実現するため」闘って党の指導層が出席する中、金正恩国務委 を強制するため、制裁と圧力にあらゆる方向 鮮 いくと主張した ( 〈朝鮮通信〉電子版九月一一員長の命令で実験が始められた。今回の から努力を傾けなければならない」と述べる。 朝 四日 ) 。なお、日本のマスコミが指摘し実験は「エンジンの燃焼室の燃焼特性、同日 ( 南 ) 日韓「慰安婦」合意に基づき韓国で 南 設立された「和解・癒やし財団」が元慰安婦 の た「米国は想像が及ばない甚大な結果に各種の弁と操縦系統の動作の正確性、構 動 や遺族からの申請受付けを開始すると発表。 直面することになる」というくだりは、 造の信頼性を最終確認することを目的と生存者には現金約 1 億ウオン ( 約 920 万 エンジンの推円 ) が支払われる。申請期限は来年 6 月日。 ン朝鮮語で見る限り「その代価を想像もでして」行なわれたといい、 0 ( 南 ) 聯合ニュース、北朝鮮国家安全保 ュきないほどにしつかりと支払わされるこ進力は八〇重量トン ) とされた。 衛部の局長級幹部が昨年韓国に亡命、金正恩 キ とだろう」と表現されている。 朝鮮中央通信によれば、「推進力をは朝鮮労働党委員長に対する平壌市民らの感情 5 7 2
北朝鮮に対する防衛体制の強化を協議し とは不可能である。さらに三〇〇ミリ多 軍事的解決はあり得ない た。韓国防相は会談後の会見で、米軍が 連装砲や長距離砲でソウルが「火の海」 韓国に「戦略兵器」をローテーションで米国で出ている北朝鮮への先制攻撃論になり、韓国経済は一気に破綻するだろ 配備することも選択肢だと説明した。だは大統領選挙キャンペーンの中で選択肢う。日本もこの圏外にいるわけではない。 世が、共同声明は「拡大抑止能力をさらにとして挙げているだけで、まだ現実的な今年に入っての秋田沖や北海道沖へのミ 強化するための追加措置を検討すること対応として検討しているのではないとみサイル落下は、北朝鮮が有事に在日米軍 で合意」という表現に留まり、米韓に温られる。実際に政権が発足すれば、朝を攻撃目標にしていることを強く示唆し 度差があった。 半島での先制攻撃はあり得ないことを実たものだ。命中率が高まったノドン・ミ 米民間シンクタンクの「ランド研究感するはずだ。 サイルだけで少なくとも二〇〇発は保有 所」は一〇月八日「次期政府の米指導者ビル・クリントン政権は一九九四年にしているとみられ、日本も被害を受けな に告げる」と題した報告書で、「北朝鮮寧辺の核施設を精密攻撃することを検討いという保障はない。さらに北朝鮮は既 は四年以内に五〇 5 一〇〇個の核兵器をした。しかし、韓国の金泳三大統領が強に核弾頭搭載可能なミサイルを保有した 保有し、核弾頭を装着した長距離弾道ミく反対し、攻撃時の米韓側が受ける被害と考えるべきであろう。こう考えると、 サイルで米本土を攻撃する能力を持つよを考えると中止せざるを得なかった。 朝鮮半島での軍事的解決という外科的手 うになるだろう」と警告した。米国は結 北朝鮮の軍事力は当時より飛躍的に強法は、現時点では米国は被害を受けない 局は、北朝鮮と交渉をせざるを得ない状化されている。米韓側が北朝鮮への軍事かも知れないが、同盟国である韓国と日 況に直面することになる。そうであれば攻撃をとっても、北朝鮮が報復攻撃が出本のすさまじい被害を前提とすることに 早いほうがよい。米国の北朝鮮専門家の来ないまでに、北朝を壊滅することは なる。現実的には軍事的手段はとれない ジョエル・ウィット氏は韓国の中央日報まず不可能だろう。北朝鮮は長年にわたと考えるべきであろう。 とのインタビューで「米国の新政権が来り軍事施設の地下化を進めている。また、 「使えないカード」 年一月に発足した後に、北核政策を検討移動式のミサイル発射台だけで一一〇〇台 しながら数カ月を過ごす余裕はない」と以上あるとみられ、ミサイル基地を攻撃金正恩体制にとって最も核心的な利益 警告している。 しても移動式発射台をすべて攻撃するこは米国など国際社会から「体制の保証」 キムョンサム
る四軸車輪でノドン用の五軸車輪でなく、ら敵を攻撃できる「第一一撃攻撃能力」をた。しかし、今回の実験後、米国防総省 弾頭部分も哺乳瓶のように丸いノドン型持つ。潜水艦の建造ができれば、のデービス報道部長は「 ( 北朝鮮の ) 主張 は攻撃面でも、「第一一撃攻撃能力」とは真実だと見なす必要がある」と指摘し ではなく、尖っていたためだ。 「その能力をすでに持っているという前 いう面でも大きな脅威になる。 また、中距離弾道ミサイル「ムスダ 提に立ちできるだけ早くミサイル防衛態 ン」 ( 二五〇〇 5 四〇〇〇キロ ) の発射実験 「前例のない脅威」 勢を構築する」と述べた。米国も北朝鮮 を繰り返し、六月一三日の六回目の発射 北朝鮮はこのように様々なミサイルのが核兵器搭載ミサイル技術を保有したこ 実験で成功した。この時は高度一四一 三・六キロまで上がり四〇〇キロ飛行し発射実験を重ね、金正恩党委員長が三月とを認めた。北朝鮮は現時点では、米国 た。意図的に高度を上げ飛距離を短くすに出した指示で唯一残っていたのが「核に到達するほどの大陸間弾道ミサイル るロフテッド軌道での発射で、こういう弾頭の爆発試験」だった。北朝鮮は九月の技術は保有していないが、 撃ち方をすれば、迎撃がより難しくなる。九日、同国北東部の咸鏡北道豊渓里の核韓国も含め、日本、グアムを核搭載ミサ 北朝鮮は八月一一四日には咸鏡南道新浦実験場で五回目の核実験を行なった。爆イルで攻撃できる能力を持ったと判断せ 付近の海域で潜水艦発射ミサイル発規模は火薬で一〇 5 一二キロトざるを得ない。北朝鮮の核の脅威は、日 一発を発射。は約五〇〇ン程度で、過去五回の核実験で最も大き本にとっても、今、ここにある前例のな い脅威となった。 キロを飛行したが、これもロフテッド軌かった。「核兵器研究所」の声明は「小 道で発射したもので、通常なら一〇〇〇型化、軽量化、多種化されたより打撃力しかも危惧しなければならないのは、 を キロ以上飛行したとみられた。北朝鮮はの高い各種の核弾頭を決心した通りに必北朝鮮が世界でも有数のウラン理蔵国と う事実だ。北朝鮮はウラン濃縮によっ な遂にの技術も獲得した。現在は要なだけ生産できる」とし、弾道ミサイい 大を発射できる二〇〇〇トン級のルに搭載できる核弾頭の小型化に成功して核兵器を量産できる。スウェーデンの で ストックホルム国際平和研究所 ( — チ潜水艦保有は一隻だけとみられるが、たとみられた。 二 5 三発を搭載できる三〇〇〇ト米国はこれまで、北朝鮮が弾道ミサイは今年六月の報告で北朝鮮の核兵 プ 器を最大一〇個と推計した。米シンクタ 的ン級を建造中とされる。は自国ルに搭載できるほどの核兵器の小型化に 合 複の核基地などが攻撃されても、潜水艦かは成功していないという立場をとってきンク、科学国際安全保障研究所