第 1 特集 平成年夫施 うな主たる教材を用いず環境を通し 三法令同時改訂 ( 定 ) 解説 て行う教育を基本としていること や、家庭との緊密度が他校種と比べ 平成年 ( 「幼稚園教育要領』『保育所保育指針』『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』の三法令が同時 て高いこと、預かり保育や子育ての 改訂 ( 定 ~ されます。今号では 4 月号に続き、現時点でわかっている改訂 ( 定 ) の概要について解説します 支援などの教育課程以外の活動が多 くの幼稚園等で実施されていること 長 領 会員 などから、①と③を加えて 3 つの側 旨て委 認育 型保い幸 面から「カリキュラム・マネジメン = 月し幸学障会 っ稔学会委 保こ見大社 ト」を考える必要があることを確認 所 , 汐園省専イ 定学第育 育話梅労保 園訂 しています。 幼も改 保改お伯生会 童 〇各領域のねらいを相互に関連させ、 児 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」 や小学校の学ひを念頭に置きながら、幼 幼稚園教育要領 幼稚園等におけるカリキュラム・ 児の調和のとれた発達を目指し、幼稚園 マネジメントの確立 改訂について 等の教育目標等を踏まえた総合的な視 中央教育審議会 ( 以下、中教審 ) の 学校教育では、どのような教育課・点で、その目標の達成のために必要な 具体的なねらいや内容を組織すること 幼児教育部会は、平成年 6 月に審】程を編成し、それをどのように実施、 議のまとめ ( 以下、「幼児教育部会と・反省、評価、改善していくのかとい 教育内容の質の向上に向けて、幼児 う、「カリキュラム・マネジメント」 りまとめ」 ) を作成し、教育課程企画 の姿や就学後の状況、家庭や地域の現 特別部会に提出しました。今後、幼小 の確立が重要であり、これまで、以・状等に基づき、教育課程を編成し、実 中高の一貫した流れの中で審議され、 下の②の側面から教育課程の不断の 施し、評価して改善を図る一連の 教育課程部会答申としてまとめられ・見直しが重視されてきました。特に O< サイクルを確立すること。 ます。今回は、その概要を紹介します。 今回は、幼稚園等では、教科書のよ・〇 3 教育内容と、教育活動に必要な人的・ 0 幼稚園教育要領 改訂について 執筆 : 神長美津子先生 ( 國學院大學教授 / 文部科学省 中央教育審議会初等中等教育 分科会教育課程部会幼児 教育部会主査代理 ) 0 ② 8 0
( 新 ) : 新たに加える事項 ( 新※ ) . 新たに加える事項で、現行小学校学習指導要領には既にある事項 ■幼稚園教育要領の改善イメーシ ( たたき台案 ) ( 第 3 章 ) : 現行幼稚園教育要領の第 3 章から第 1 章に変更する事項 ( p ) : 部会とりまとめで検討となってし、るもの め育 に確 行育 第記章成 目第 へ児 、れ の等 、す あ配 で重 に基 っ慮 づ何 す視 ど切 。す 、さ し導 育カ 小ま に課 、か たす 、発 た帰障達 。計 す満 の何 た総 を教 明第連学 意間 児的 携級 第に 項了 章動 新わ状少 等は 述預 ー教 ま べ実園す 加領 家 活オ 移計活に 動画動係 っ内 て第 て要 。わ留時 前文 . 「社会に開かれた教育課程」の実現など今回改 訂が目指す理念や、教育課程を中核に地域・家庭と 連携・協働しながら、学校教育の改善・充実の好循環 を生み出すことの意義について示す 第 1 章総則 第 1 幼稚園教育の基本 [ 何きるようなるが 教育基本法、学校教育法等の法令に示された幼稚園教育 の目的、目標の達成に向けた教育課程の意義 ・人格形成の基礎を培うこと、環境を通して行う教育 1 幼児期にふさわしい生活の展開 2 遊びを通しての総合的な指導 3 一人一人の発達の特性に応じた指導 ・育みたい資質・能力と各領域、幼児期の終わりまでに 育ってほしい姿 ( 仮称 ) との関係 ( 新 ) ・教師の役割 ( 第 3 章 ) ・教材研究 ( 新 ) ・幼稚園教育を通じて育成すべき資質・能力と初等中等教育 ( 幼・小・中・高 ) を通じて育成すべき資質・能力との関係 ( 新 ) ・資質・能力を育むための主体的・対話的て深し、学びの必要性 ( 新 ) ・資質・能力を育成するためのカリキュラム・マネジメン トの実現 ( 新 ) ・各学校において、「何ができるようになるか」「何を学ぶ か」「どのように学ぶか」「何が身に付いたか」「個々の生 徒の発達をどのように支援するか」「実施するために何 が必要か」という視点に基づき、教育課程を軸に学校教 育を改善・充実していくことの必要性 ( 新 ) ・各領域のねらいを相互に関連させ、「幼児期の終わりま でに育ってほしい姿」や小学校での学びを念頭に置き ながら、幼稚園等の教育目標等を踏まえた総合的な視 点でねらいや内容を組織すること ( 新 ) ・教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を効果 的に組み合わせて実施することの必要性 ( 新 ) ・幼児の姿や就学後の状況、家庭や地域の現状等に基づき、 教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る PDCA サ イクルを確立すること。 ( 新 ) 第 2 教育課程等の編成 何を学ぶか 1 学校教育目標に基づいた教育課程の編成 ( 新 ) ・各学校において、育成すべき資質・能力を含めて示す学 校教育目標に基づき、教育課程を編成する。 ( 新 ) 2 教育課程の編成の基本 ・ねらいと内容を組織すること、幼児期の発達の特性を 踏まえること、入園から修了に至るまでの長期的な視 野をもっこと ・全体的な計画の作成の配慮事項 ( 新 ) など ・教育週数 ・教育時間 3 幼稚園と小学校との接続 ( 第 3 章 ) 第 3 指導計画の作成・実施と評価 ( 新 ) どのように学ぶか、何が身に付いたか 1 指導計画の作成・実施 ( 1 ) 指導計画の考え方 ( 第 3 章 ) ・指導計画の考え方 ( 第 3 章 ) ( 2 ) 指導計画の作成上の留意事項 ( 第 3 章 ) ・指導計画の作成 ( 第 3 章 ) ・入園から修了までの生活 ( 第 3 章 ) ・長期の指導計画と短期の指導計画 ( 第 3 章 ) ( 3 ) 指導計画の実施上の留意事項 ( 第 3 章 ) ・育成すべき資質・能力をイメージし、主体的・対話的で深い 学びを通じて計画的に育成していくことの重要性 ( 新 ) ・言語活動の充実 ( 新※ ) ・体験の多様性と関連性 ( 第 3 章 ) ・幼児が見通しを立てたり振り返ったりする活動 ( 新※ ) ・指導上の工夫 ( 第 3 章 ) ・個から集団へ ( 新 ) ・安全に関する事項 ( 第 3 章 ) ・行事の指導 ( 第 3 章 ) ・視聴覚教材等の活用 ( 新※ ) (P) 2 評価の充実 ( 新 ) ・ねらい及び内容、 5 歳児の評価における幼児期の終わり までに育ってほしい姿 ( 仮称 ) を踏まえた評価を行う ( 新 ) ・評価による指導の改善 ( 新※ ) 第 4 幼児の発達を踏まえた指導 ( 新 ) [ : 個々の幼卑の発達をとのよ援する 1 障害のある幼児への指導 ( 3 章 ) ・個々の幼児の障害の状態や学習上の困難に応じた指導 内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと ( 3 章 ) ・「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」の作成について ( 3 章 ) 2 海外から帰国した幼児等の園生活への適応や日本語 指導 ( 新 ) ・個々の幼児の園生活への適応と外国における経験をい かした指導 ( 新 ) ・日本語の習得に困難のある幼児への指導内容や指導方 法の工夫を計画的、組織的に行うこと ( 新 ) 3 満 3 歳児への指導 ( 新 ) 第 5 幼稚園生活の充実のための学校運営上の留意事項 実施するために何が必要か 1 幼稚園における指導体制の充実 ( 新 ) ・指導を改善・充実していく体制 ( 校内研修体制 ) ( 新 ) ・学校間の連携、交流 ( 第 3 章 ) 2 家庭・地域との連携・協働 ( 新 ) ・家庭や地域との連携・協働 ( 第 3 章 ) ・障害のある幼児との交流及び共同学習 ( 第 3 章 ) ・高齢者などとの交流の機会 ( 新 ) 第 6 教育課程に係る教育時間の終了後等に 行う教育活動など ・教育課程に係る教育時間終了後等に行う教育活動、子育て支援 第 2 章ねらい及び内容並びに幼児期の 終わりまでに育ってほしい姿 ( 仮称 ) 第 1 ねらい及び内容 資質・能力による見直しや現代的な諸課題を踏まえた「健 康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の内容等を示す 第 2 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 ( 仮称 ) ( 新 ) 3 章教育課程に係る教育時間の終了後等に 行う教育活動などの留意事項 1 教育課程に係る教育時間終了後等に行う教育活動 2 子育ての支援 ( 平成 28 年 7 月 1 1 日教育課程部会教育課程企画特別部会資料 3 より作成 ) 幼 の な 小指海 ま 3 歳 で は ゕ り 育 ゃ 子 育 て 支 児 キ旨 導 を て い ま 援 つ い て べ る と に な り ま る 児 へ の な適指す個 導 や 外 ら し た る ろ は 総 則 に せ よ っ に 支 援 る か は 圭 の あ と事終 と し て に か 第 4 の 々 の 幼 で児の の を ど の 後 行 っ ら れ る 意 義 深 い も で す 3 ー・ 1 育 価 に お ゖ る 幼 児 期 の 終 わ り ま で に 則第い 3 指 導 計 画 っ て 総 つ て ほ し い 姿 を 踏 ま た 価 が 求 て は ね ら い 及 び 内 容 , 5 歳 児 の 言平 で あ ろ 10 の 姿 明 小 ま 移 の な お 評 価 に あ 称 で は 児 で 育 に し て る と に よ り っ則明 期 の り ま で に っ ほ し て姿幼 成 実付 施 と 評 価 を 記 し ま指 れ は び は内仮期 終現多容称の章 で 5 なる ど教 が 幼 稚 園 教 育 の 基 本 と し て よ り に は の も の で 2 の ま で 第 3 章 あ も で す れ の 付 は る も 本 身 に い た か で 導 作 及姿幼 3 の ど の よ っ に 学 ぶ か が 児 終 わ り 育 て い 3 に た 幼 稚 移園含 と 校 の 接 続 小 の 載 を ち ら に し ま 2 の ね ら 及 び 容 作 の 事 項 を め す学す的教 第 2 育 て し ぃ の を っ よ っ め ら 育 兀計課編学 は画程成校 の 経 営 つ述充稚施 庭 ー域 と の 編 / の 基 本 と し て 全 体 な の 協 ・働等 を 鷺 域第 1 しク ) い 標 に い 、た学 教 程 の か で は の幼実 の 基 地盤何 と し 2 の を ぶ で は 第 5 の め に が 必 プロフィール・無藤隆 / 白梅学園大学教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。文部科学省中央教育審議会教育課程部会委員。幼児の保育・ 23 保育ナビ 「よくわかる ! 教育・保育ハンドブック保育の質を上ける 10 のポイント」 ( ともにフレーベル館 ) など多数。 教育にかかわる政府の審議会などで会長も務める。著書に「幼児教育のデサイン」 ( 東京大学出版会 ) 、「これからの保育に ! 毎日コッコツ役立つ保育のコツ」
研究者の目 2016 新制度時代の動き 国の動きを読む ! 新制度施行から 2 年目の今年。本コーナーでは今後の国の保育関連の動きを研究者の目か ら捉え、隔月で文部科学省編は無藤隆先生 ( 白梅学園大学 ) 、厚生労働省編は矢藤誠慈郎 先生 ( 岡崎女子大学 ) に解説をお願いします。今回は文部科学省編です。 Q 文部科学省編 幼稚園教育要領の改善イメージ 執筆 / 無藤隆 ( 白梅学園大学教授 ) 小学校との接続を明示し、 新幼稚園教育要領は 幼児期の終わりまでに育っ子どもの 3 章構成は変わらす 姿を通して、幼児教育のあり方を小 中身は大幅変更 学校側に把握しやすくすることです。 第 1 章総則は構造化幼稚園教 幼稚園教育要領の改訂のだいたい 育の基本を明確に のイメージが文部科学省中央教育審議 第 1 章の総則は大幅に変更されま 会教育課程部会幼児教育部会から提す。小学校以降の「総則」と合わせ 案されています ( 原稿執筆時 2016 年 6 月末 ) 。 つつ、構造化して、幼稚園教育の基 3 章構成であることは変わりませ本となるあり方を明確にします。第 んし、保育内容、。 5 領域も変わりま 1 の「何ができるようになるか」と せん。ただしその構成の中身は大幅 いうところで、法令に示された幼稚 に変更・追加されており、その規模園教育の目的・目標の達成に向けた からすれば、平成元年度改訂に匹敵教育課程の意義を示し、従来同様、 するものであろうと思われます。 幼稚園としての基本原則を 3 点に整 基本的な方針は、 3 つほどあろう理しています。そのうえで、育みた かと思います。第 1 には、幼稚園教 い資質・能力と各領域や幼児期の終 育要領、保育所保育指針、幼保連携わりまでに育ってほしい姿との関係 型認定こども園教育・保育要領の間を記します。資質・能力を育むため で、同じ幼児教育の専門施設のガイの主体的・対話的で深い学びの幼児 ドラインとして一層の整合性を図る教育での様相を記します。また、資質・ こと。第 2 には、資質・能力の考え能力を育成するためのカリキュラム・ で教育の根幹を明確にすること。第マネジメントの重要性を述べます。
このタイプでは、「前月の子どもの考えていきます。そして、「内容 ( 活 合と間接的な場合があります。環境 を通してと言われる時の「環境構成」姿」を基本とし、前月 1 か月で育っ動 ) 」に合わせて「ねらい」を考えま は間接的な働きかけと言えます。園てきたことを踏まえて「ねらい」をす。保育の系統性が確保されやすい と言えます。「環境構成」は、子ども によっては、「保育者の配慮・援助」考えていきます。保育者の意図を明 が経験する「内容 ( 活動 ) 」によって 確にしやすいタイプといえます。 と言われる場合も多く見られます。 まず、継続して取り組むこと、こ変化します。「保育者の援助・配慮」 ⑤は、基本的には指導の評価とし は「内容 ( 活動 ) 」により、直接働き て記載されます。計画はあくまでもれから経験したほうがよいと考えら かける場合や見守る場合など、園の れることは何かを考えます。「内容 「案」であることから、実践における ( 活動 ) 」は、あくまでも「ねらい」方針、指導の方向性でも変わります。 修正・具体化が重要なのです。 これら 2 つのタイプ以外にも様々な を具体化したものを記載します。そ 例えば「川月」の場合、どのよう なイメージが湧くでしようか。同僚とれには、クラスとしての内容、一人月案の様式が考えられますが、「ねらい から活動への転換」、また、「指導内容 一緒に考えを出し合うとイメージが広ひとりの内容 ( 好きな遊びをする ) の整理」が月間指導計画では大切です。 があります。「環境構成」は、「ねら がり、共通理解も進みます。その際、 い」によって変化します。「保育者の しど具体的な項目を付箋などに記して対 す ま A 」 スる 援助・配慮」は「ねらい」によって、 ラて話してもよいでしよう ( 図 1 参照 ) 。 あ 画 ク育 が 計 合 ・ま 直接働きかける場合や見守る場合な 場 る る 2 月案のタイプを考える 通 な ど、園の方針、指導の方向性によっ 共 て - る - は と ええ更 月案の様式にはいくつかのタイプても変わります。 解 - 盟運 一口 を行 があり、作成手順が異なります。こ②子ども理解↓内容 ( 活動 ) ↓ねら ・ど - 遊え連 い↓環境構成↓保育者の援助・ こでは 2 つのタイプをご紹介します。 メ ィま 配慮↓評価・反省 の觚の ? ①前月の子どもの姿↓ねらい↓内容 月季者はもは 子育一こ ~ なでけ 0 言一な - 間 - り 育慮ど動 こちらのタイプは、子どもの実態 ( 活動 ) ↓環境構成↓保育者の援 保配子活 の一計に す 必一ち育 を踏まえ、今月の「内容 ( 活動 ) 」を 図 助・配慮↓評価・反省 虫・花・ 食べ物などは ? 教材は ? 1 0 月 安全面・ 健康面は ? 全 12 回のステップ 第 7 回 ! 月間指導計画で大切なことは ? プロフィール・大方美香 ( おおがたみか ) / 大阪総合保育大学児童保育学部教授、同大学院児童保育研究科教授。文部科学省中央教育審議会初等中 等教育分科会教育課程部会幼児教育部会委員、厚生労働省社会保障審議会児童部会保育専門委員会委員。専門は、保育学、幼児教育学。 65 保育ナビ監修・執筆に「総合保育双書 2 乳児保育計画論 ~ 2 つのタイプの事例を比較して ~ 」 ( ふくろう出版 ) など。
遊ひ中心の保育を大切にしている。 子どもたちは雪の中でも ・ 3 たくさん遊ふ に養成教育では実習期間が長く、 別支援学校について紹介した時に、ノ障すること、また保育にあたっては 子どもの視点 ( 子どものパースペク 5 5 週にわたり実習園での実習指導ルウェーではそういった施設はなく、 て a テイプ ) を大切に、子どもの視点に 者と大学の実習指導教員、さらには発想がない、すべての地域の幼児は地 対 保育領域別の専門大学教員とが連携元の子どもたちと一緒に地元の幼稚園基づき保育を展開することが明示さ じⅣ し、手厚い指導がなされます。子ど に行くと言われ驚きました。 れています。子どもの教育の権利意 どØ ノルウェーの幼稚園でも遊びがたい 識が高く待機児問題はすぐに解決さ もの権利保障の観点から保育者にた へん重要視されており、子どもの文化れるようになっており、幼児教育の いへん高度な実践力を要求している 大ネ ことかうかがえます。加えて、園に として位置づけられ、遊びの中での自ュニバーサル化が進んでいます。 就園率はたいへん高く、 2015 は主担当の幼稚園教諭 1 人につき 2 己表現の権利の保障が大事にされてい 師 人の幼稚園教諭の資格を有しない補ます。小学校以降の教育と全く異な年のの『 Starting Strong そ』のデータによると歳〕 2 ・ 9 % 、 助者がっきます。結果的に、 3 歳未るものとして位置づけられており、日 満では、先生 1 人あたりの子ども数本のように幼稚園と小学校の教員免 1 歳【・ 6 % 、 2 歳〕 % 、 3 歳【ん は 3 人、 3 歳以上では先生 1 人あた許が大学に在籍中の 4 年間に両方取 9 ・ 3 % 、 4 ~ 戚〕 % ・ 2 % 、 5 ~ 戚〕 % ・ 9 しる % 、 6 歳〕・ 6 % となっています。 りの子ども数は 6 人となっていて、保得できるといったことはありません。 がの 士師 2 育が手厚く実施されています。 日本では、 2 つも 3 つも教員資格が取 スと ウ校 学 れることを話したらとても驚かれまし 特別な支援を必要とする子どもの ナ入れにはさらに補助者が追加でつ た。遊びによる教育と教科書を使って d グ ムプ き、体制が充実しています。日本の特行う教育は全く違うのに、と。幼稚 園教諭の高度化が近年進められてお し多 防る 対も り、アクション・リサーチによる 1 年 響人育 間の修士課程もあります。 エーオ 育男 わ具献 ノルウェーでは子どもの権利条約 注考 との関係で、幼稚園に通う権利を保 で 3 未も 歳ど 3 子 2016 年度年間テーマ伃定 ) 4 月号 ! 保育領域のグローバル・ガバナンス ( 1 ) 5 月号 ! 保育領域のグローバル・ガバナンス ( 2 ) 6 月号ー保育領域のグローバル・ガバナンス ( 3 ) 7 月号ー韓国国立保育研究所のチャレンジ 8 月号ーアメリカの保育専門組織の歴史と現在 9 月号 : 遊び中心の保育へ ( シンガポール ) 10 月号ー子どもの権利に敏感に ( ノルウェーの保育 ) ーニュージーランドの保育と 11 月号ー ーラーニング・ストーリー 12 月号ースウェーデンの保育ドキュメンテーション 1 月号ープレア政権以降のイギリスで : ベルギー ~ 多元文化主義と 2 月号 : ー利用者主体の保育の模索 3 月号ー科学的根拠に基づく保育の ーエビデンス研究 47 保育ナビ
『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』改訂について ここで言う「 3 つの柱」とはこれ・境や生活文化が変われば子どもの姿・内容で、だいたい 5 章構成になるか と思われます。 も変わることを踏まえ、条文からは からの時代を担う 3 つの学力像のこ とです。それを受けて保育・幼児教・外します。 育でも「個別の知識や技能の基礎」 現行 7 章から 5 章立てに ? を「思考力、判断力、表現力等の基礎」 ほかには 5 領域の項目ごとに「内 わ「学びに向かう力、人間性等」を 3 認定こども園増加に伴い か 容上の取り扱い」や「配慮事項」を つの柱にして、教育的カリキュラムを か 見えてきた新たな課題を念頭に オ イり評価していくことが幼・保・こ・教育要領と同じような形で入れよう 寧 幼保連携型認定こども園独自の課 としています。また、現行の第 4 章「保 丁ども園共通の方針になっています。 「 5 領域」については維持されま・育の計画及び評価」はなくなり、そ・題としての主な改訂のポイントは、 1 つ目は、認定こども園本来のあり の原理のみ第 1 章「総則」の中に人 はすが、心情・意欲・態度という方向 よ 目 目標で書かれていますので、小学校・れることになります。この時、保育・方を再確認してもらう意味で、子ど し境 もたちは降園時間が異なるだけで、 側にわかりやすく示すために、幼保・課程という呼称は「全体的な計画」 識出行 / 認が ' に統一されます。「保護者支援・子育【幼保の違いなく同じカリキュラムのも 移小連携を考慮し、そこから目指した 再差 と、同じような体験をさせる場であ て支援」や「健康と安全」にかかわ い育ちの姿を「幼児期の終わりまで る部分は、今後ますます重要性が増】ることを丁寧に述べるということ。 2 方ち児に育ってほしい姿」という言い方で、 つ目は、 1 号認定の子どもと 2 号認 すということで外しません。 》」あのン具体的に川の姿を示します。 / のも要 定の子どもの育ちに差が出ないよう まだ検討を重ねている最中ですが、 来ど 3 にすること。 3 つ目は、 3 歳未満児 現時点で大まかな章立てを予想して / 本子ら 改定の 3 つ目のポイントとして、 か 現行の保育指針第 2 章「子どもの発・みると、第 1 章「総則」、第 2 章「保育・から 3 歳以上児への移行の境目にお ーもーっ一児 どーよ いて子ども個々のそれまでの経験の違 のねらいと内容」、第 3 章「健康及び 達」については、解説書に回します。 いを重視する等丁寧なかかわりを必 定定歳これは各年齢の子どもの姿を法的に・安全」、第 4 章「保護者支援・子育て / 認認 3 示したものですが、家庭での保育環・支援」、第 5 章「職場づくり」といった・要とすることー等を明記します。 幼保連携型認定こども園 教育・保育要領』改訂について 1 1 保育ナビ
「保育所保育指針』改定について 3 つのポイント を念頭において書き換えていきます。 て取り上げているものではないで 討中の『保育所保育指針』 ( 以下、 しょ一つか その際に留意しているのは、 3 歳 保育指針 ) は、ある部分は『幼稚園 「幼児期の終わりまでに育ってほし・教育要領』 ( 以下、教育要領 ) の改・未満児の保育は 3 歳以上児の保育よ り低レベルで行えばよいわけではな い姿」は、、 月学校教育のスタートで】訂を反映しながら、保育指針ならで いということです。乳児保育で大事 もあるので、小学校教育の各教科部】はの視点で内容調整を進めていると ころです ( 取材時平成年 7 月 ) 。 にしている、親や保育者との安定し 会では、これを踏まえて教育内容の をく - た心理基盤の築き方や応答的保育の 検討が進められています。幼小で共 平成年実施に向けて あり方、静かな保育環境づくり、少 有することで、結果として、幼小の円 書 ー一し 改定のポイント 人数グループやクラス担当制の工夫 説滑な接続を図ることができるのです。 述 の望ましさ等々、可能な限り盛り込 保育指針改定の大きなポイントは なお、今後、『幼稚園教育要領』に まれます。 3 つあります。 寧達一どのように示していくかは課題です。 1 つ目のポイントとして、 O ・ 1 ・ その際、幼児一人ひとりの良さや可 丿るの 2 つ目のポイントとして、「保育 性を評価するこれまでの幼児教育 2 歳児といった「乳児及び未満児の よすも能 は調ど における教育的な役割を強調」して における評価の考え方は維持し、評【保育内容をより丁寧に述べていく」 いきます。 ことが挙げられます。 し章、価の視点として、『幼稚園教育要領』 2 教育要領でも使われている「 3 っ 等に示す各領域のねらいのほか、 5 歳 o 歳児から 5 歳児まで各年齢の保 の柱」「 5 つの領域」「幼児期の終わ 容役針児については、川項目を踏まえた視点 . 育のあり方については前回平成囲年度 内的旨 育育 りまでに育ってほしい姿」という 改定時の大綱化により割愛したため、 育。を新たに加えることとしています。 キーワードは保育指針にも書き込ま 現行の保育指針には記述がありませ のる所 保育所保育指針 れるのですが、特に 3 ・ 4 ・ 5 歳児 ん。 3 ・ 4 ・ 5 歳児では教育要領の 児け育 改定について 歳お保 においてそれらを入れることで、保 内容をそのまま参考にしますが、・ 1 育行 1 ・ 2 歳児では保育指針独自に、各・育所も幼稚園と変わらない幼児教育 今回の改訂 ( 定 ) は基本的に三法 6 保現 ! ! ′ . 同趣旨の方向で行われます。現在検・年齢ならではの発達や課題があること・機能をもっことを鮮明にします。
人材育成 今月 が重要であると言えるでしよう。さも 保育マネージャー なければ、たとえ人材マップが描けた としてもそこに描かれていることは園 の実態を必ずしも表していないことに 残口調ロ なります。『良い人材マップ』を書く ためには、絶え間ない情報収集が欠か せない、というわけです。 2 職員に向けての想いを込める また、坂本先生は人材マップの使 い方について、「人に見せてどうこう するものではなく、あくまでもマネ ジメントのためのツールである」と 保育者のキャリアと 考えています。 マップに描くことは単なる現状把 人材育成 ( 事例編 ) 「クラスリーダーやメンバーが今ど握のためだけではなく、「職員の配置 人材マップに うなっているかという情報収集を怠っ や職員間の関係性のあり方にどのよ 「息吹」が感じられるか てはならない。関係の良し悪しといっ うな考えをもち、どのようにあって 坂本先生は、人材マップ作成上の た管理職の分析はその基礎情報の上で ほしいと願っているのかをしつかり 注意点の 1 つ目に「事前に情報を十行わないといけない」ということです。表すことができているかどうかが大 分に把握していることが大事であり、 言い換えるならば、その人材マップ切」だとおっしやっています。 管理職の一方的な思い込みで書くのは の情報がいかにリアルで、園における 例えば、「 3 名のチームを編成す よくない」ということを挙げています。日常の営みの「息吹」が感じられるか る」こと 1 つについても、坂本先生 ー管理職のスキルアップと 園の保育の質向上のためにー 喜 田 学 本 Q 長 執 Q 執筆井上眞理子 洗足こども短期大学 専任講師 8 月号より保育者のキャリアと人材育成 と題し、人材マップの活用についてご 紹介してきました。このテーマの最終回 ( 事例編 ) では、保育マネージャー講 座の講師でもある” RISSHO KID'S きら り”の坂本喜一郎園長先生に、この人 材マップの活用方法と作成上の注意点 についてお話しいただきました。 プロフィール・坂田哲人 ( さかたてつひと ) / 帝京大学助教。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。所属学会は人材育成学会、日本保育学会、 日本教師教育学会など。研究テーマは、保育者や教師の人材育成と組織づくり、リフレクションを通じた人の成長と育成など。
「幼稚園教育要領』改訂について 3 つのポイント 物的資源等を、家庭や地域の外部の資・活動である遊びや生活の中で、美し 「幼児教育において育みたい資質・ 目 源も含めて活用しながら効果的に組み 項 さを感じたり、不思議さに気付いた・能力」に沿って、「幼児期の終わり 0 合わせること。 り、できるようになったことなどを までに育ってほしい姿」として、① る 使いながら、試したり、いろいろな】健康な心と体、②自立心、③協同性、 一幼児教育において育みたい 方法を工夫したりすることを通じて】④道徳性・規範意識の芽生え、⑤社 のカ 資質・能力を整理 育むことが重要である」と、幼児教【会生活との関わり、⑥思考力の芽生 中教審教育課程部会の論点整理で . 育の特質を踏まえることの必要を述 え、⑦自然との関わり・生命尊重、⑧ たて 立れしは、学校教育で育成すべき資質・能べ、以下の整理をしました。 数量・図形、文字等への関心・感覚、 確さと 1 知識や技能の基礎 ( 遊びや生活の中 ⑨言葉による伝え合い、⑩豊かな感 の示点力の要素として、「知識・技能」「思】〇 で、豊かな体験を通じて、何を感じたり、 性と表現の川項目を挙げています。 トしの一考カ・判断力・表現力等」「学びに 何に気付いたり、何が分かったり、何 ンと価向かう力、人間性等」の「 3 つの柱」 この川項目は、 5 領域の内容を踏 メ素評 ができるようになるのか ) まえ、特に 5 歳児の後半に「育ちっ ジ要のを示し、「慴歳の段階で身に付けて 2 思考カ・判断力・表現力等の基礎 ( 遊 ネのおくべきことは何か」「義務教育を・〇 つあるもの」を捉えたものです。幼 ・カい びや生活の中で、気付いたこと、でき 終える段階で身に付けておくべきカ 児教育は、幼児の主体的な活動とし ム月ま は何か」という観点を共有し、各学・るようになったことなども使いながら、 ての遊びを通して、これらの姿が どう考えたり、試したり、工夫したり、 校段階の教科等において系統的に示 育っていくことに留意する必要があ 表現したりするか ) されることと述べています。 るので、それぞれの項目を個別に取 かべ このことについて、「幼児教育部・③学びに向かう力、人間性等 ( 心情、 り出し指導するのではないこと、他 の成 意欲、態度が育つ中で、いかによりよ 会とりまとめ」では、「幼児教育に の幼児との比較や一定の基準に対す い生活を営むか ) る達成度についての評定によって捉 力で終一おいては、幼児期の特性から、この / 価育の / 学 えるものでないこととしています。 / の校児 校以降のような、いわゆる教科指導 おそらく、川項目は、各園の 5 歳 3 「「 で育むのではなく、幼児の自発的な 児後半の指導計画では、ねらいとし 「幼児期の終わりまでに 育ってほしい姿」を具体的に示す 09 保育ナビ
新制度時代の動き 0 0 持続可能な なるたこ 地域の子育て意識が高く 幼児教育費の無償化が 進む大阪市 子どもへの取り組みが、地域福 5 歳児の幼児教育費無料で 祉の 1 っとして昔から深く根付い 預かり保育料を見直すことに ている大阪市。等しく幼児教育を 受けられる環境づくりのため、今大方先生 ( 以下、大方 ) 】まずは、 年度から 5 歳児の幼児教育の無償大阪市の実情を教えてください。 化も開始されました。 辰巳先生 ( 以下、辰巳 ) 】自園は平 今後、段階的に 4 歳、 3 歳での成年度に保育所の整備補助金をも 実施も目指すという同市について、 らって園舎を建て替え、幼稚園から 大阪総合保育大学の大方美香先生認定こども園に移行しました。今年 と、ながいけ認定こども園を運営 で 2 年目、 2 号認定の子どもがどん する辰巳正信先生、新生保育園の どん増えています。「認定こども園」 本田久美子先生に語り合っていた という名前からか、胸を張って働き だきました。 ( 対談日〕 2016 年 5 月 ) に行くお母さんが増えて、就労支援 このコーナーは、日本各地での保育 にまつわる話題や課題を取り上け、 保育新制度時代に持続可能な園にな るためのヒントを探っていきます。 第 7 回 DATA 大阪府大阪市 人口 : 2 , 701 , 852 人 世帯数 . 1 , 368 ℃ 1 2 世帯 面積 : 225.21 焔 ( 2016 年 5 月 1 日現在 ) 左から、本田久美子先生、辰巳正信先生、大方美香先生 4 つ」