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検索対象: 子どものしあわせ 2016年10月号
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1. 子どものしあわせ 2016年10月号

狗尾草 ( エノコログサ ) きれいな花を咲かせる植物は数多くありま ら立ち上がります。茎頂に夏から秋にかけて、 す。これは受粉を昆虫によって行われているか長さ四 5 七Ⅷの緑色の円柱状、円錐花穂をつけ、 らで、花のほか、蜜、香りなどで昆虫を寄せて、 一方に傾いて咲きます。同じ仲間のアキノエノ 昆虫のからだで受粉してもらい、子孫を残しま コログサは、穂が九月以降にでてきます。 す・エノコログサをはじめ、イネ科の植物は、 和名は狗尾草といい、別名の大の子草は、仔 花粉を風によって運んでもらう、風媒花なので、 大の尾に似た穂をつけることにちなんで、その 必要のない花びら、もっていません。ィネ、ム 名がっきました。東京の方言であるクネコジャ ギ、雑穀をはじめ、路傍の雑草の中で秋に穂を ラシは、穂で子猫をじゃらして遊ぶところか 伸ばす雑草の仲間はイネ科の植物が多くみられ ら、その名がついたようです。 ます。エノコログサもその一つです。この仲間 エノコログサは、雑穀の一つであるアワの祖 は、世界の熱帯、温暖な地域に一五〇種ほどみ 系ーっまり、アワはエノコログサの仲間の一つ られます。 から生まれたとみられます。オオエノコログサ エノコログサの草丈は四〇 5 七〇Ⅷ、細い茎は、エノコログサとアワの雑種です。 は、根元の基部で折れ曲がり、枝分かれしなが 穂から、種子が落ちやすいものは野生種とし 十月の花 増田勉

2. 子どものしあわせ 2016年10月号

マッキーの共育讃歌 55 人間は平和・平等・あたりまえ 聖カタリナ大学山本万喜雄 「プロフィール」 やまもとまきお 1946 年愛媛県に生まれる。健康教育学専攻。都立高校 ( 定時制 ) 教諭を経て、 1974 年より 2012 年まで愛媛大学教育学部に勤務。 この間 4 年にわたって教育学部附属養護学校校長を併任。地域に 根ざした健康教育、子育て支援活動に関わっている。主な著書と して「えひめの教育未来へのかけ橋』 ( 青磁社 ) 「共育はよろこび」 ( 創風社出版 ) 「いまこの一冊』 ( 愛媛民報社 ) 「マッキーの子育 て讃歌』 ( 草土文化 ) などがある。現在、愛媛大学名誉教授、聖カ タリナ大学特任教授。 日常のくらしをあたりまえに 一一〇一六年七月、今治市人権教育玉川支部から 「人権教育講演会の講師をーという依頼がありま した。長年交流を続けてきた地域であったので、 「平和・平等・あたりまえ」というテーマでよけ ればやりますと返信しました。このことばは、ト 森香子詩集『花梨』 ( 青磁社刊 ) に収められてい る作品「あたりまえに」の中からお借りしたもの です。 「ろうあ者は同じ一つの手話で語る 平和・平等・あたりまえという 三つのことばそれこそ ばくらにとって一つの心だ」 ( 「朝日新聞」一九七ニ・ニ・ニ九 ) その夜の語りは、ます「あたりまえ」から展開 しました。排泄は、食・睡眠・運動と同じように 基本的な生活維持活動の一つであるのに、なぜは ずかしがられるのか病気のとき、排泄がどんな に大切か、わかるでしよう。また「トイレのない マンションのようなものーと言われるが、放射性 0

3. 子どものしあわせ 2016年10月号

酒井寛著『花森安治の仕事』 ( 朝日新聞社刊 ) 教育は、戦争への道につながっているのではない によれば、広告を一切取らないことで知られてい でしようか。そんな問いかけをしながら、人権の るこの雑誌の商品テストは、ふだん家庭で、素人 あり方についてともに考えたのです。 が使っているようなやり方でテストすることを基 平和な社会づくりと「とと姉ちゃん」 本にしたそうです。人手をかけ、時間をかけての いまの朝ドラとして放映中の「とと姉徹底した実証主義こそが、博士号を持つ者が百何 ちゃん」は人気上昇中です。この作品に登場して十人もいる大メーカーに立ち向かう方法でした。 いる編集長の花山は、雑誌の名編集長として有名「人さまが命がけで作っている物を、 わるいとか批評するのだから、商品テストは命が な花森安治さんがモデルです。 けだ」という花森さん。不正を憎む氏は、政治に 「これはあなたの手帖です いろいろなことがここに圭き付けてある 対してもこんな一言葉で怒るのでした。 この中のどれか一つニつは 「・ : 政治家よ / あなたのこころのなかから急速に 失われていったものを知っているか / それは、〈い すぐ今日あなたの暮しに役立ち せめてどれかもう一つやニつは たわり〉だ / あなたはあなたといっしょに生き号 て暮らしている人たちへのいたわりを忘れて すぐには役に立たないように見えても 年 しまった / じぶんだけの損得と名聞にとらわれて やがてこころの底ふかく沈んで いっかあなたの暮し方を変えてしまう あなたといっしょに生きて暮らしている人たちの苦せ そんなふ一つな しみを平気で踏みにじっている / ばくらはほとあ し の んどあなたに絶望しようとしている」 これはあなたの暮しの手帖です」 この怒りの言葉を、いま平和を踏みにじる改憲 言、つまでもなくこの言葉は、雑誌『暮しの手帖』 子 勢力の政治家に届けたい。 に刻まれている花森安治さんの願いでした。

4. 子どものしあわせ 2016年10月号

野だと思います。 事になってきていると思います。 私どもは、「子どもの本・九条の会」という団 とりわけ、シンプルな言葉で本質を捉える、と 体をつくっております。作家、絵本作家、編集者、 いう児童文学の特徴は、平和を伝えることにおい 読書運動に携わっておられる方々などがメンハ て優れています。しかし伝える相手は戦争を全く です。この間も選挙後にミ 1 ティングをもち、こ 知らない世代ですので、伝え方については様々な れからど、つしたらいいだろ、つと話し合いました。 方法が模索され、工夫されてきました。今西祐行 さんが「あるハンノキの話」で試みられたように、 子どもの本という、平和を伝えるには非常にふさ わしい分野に関わっている私たちが、もう少し頑 一本の木に広島の悲惨さを語らせるという例もあ 張っていこう、これからもあきらめないでやって ります。真実をそのまま伝える事も大切ですが、 フィクション化は大事な方法であり、それがない いこ、つと申し合わせました。 と子どもたちは読んでくれません。いかに興味深 子どもたちの貧困、奨学金返済の厳しい状況、 い物語として描くかが非常に難しい課題です。 若者の非正規雇用の問題など、未来に希望を持ち にくい状況になっています。さらに、出版状況も 日本の戦争児童文学のニつの問題点 号 非常に厳しく、私たちの作品もなかなか読者に届 月 だいぶ前に発刊したものなのですが、長谷川潮 きません。そういう中で、児童文学に何ができる 年 か、どのような作品を書いていくかが大きな課題さんと私との共著に「子どもの本から『戦争とア 歩 です。 ジア』が見える」があります。これを編集する作せ の 文学というのは一見、迂遠な方法のようではあ業の中で、日本の戦争児童文学が陥りやすい、とあ 私 し の ても大きな問題点が浮き彫りになってまいりましの ります。しかし、迂遠であっても、真の意味での め の「教育ーの一環として、子どもたちの心に何かを 子 平 一つには、皆さんもよくご存知の土屋由岐雄さ 伝え、また平和の種を蒔くことのできる大切な分 こ 0

5. 子どものしあわせ 2016年10月号

が持てないことは、日本社会全体の問題だと思い よ、つになりました。 ます。私もそのことに苦しんだ一人です。ちなみ 政治に対して自分の意見を持ち、行動すること に私は一九八二年生まれです。小学校を卒業した が当たり前の社会をどうやって作っていけばいい のでしようか のが、地下鉄サリン事件の年 ( 一九九六年 ) でし た。その後に神戸連続児童殺傷事件 ( 一九九七年 ) 私は自分の経験からも二つのことが大事だと思 と、十七歳の少年によるバスジャック事件 ( 二〇 います。一つは歴史や社会のしくみをしつかり学 〇〇年 ) 、秋葉原無差別殺傷事件三〇〇八年 ) 。 ぶこと。特に学校ではほとんど扱われない近現代 それぞれの事件の犯人とは同じ世代です。 史をしつかり学ぶ。もう一つは、自分を大事にす 小学校時代は、女の子同士のいじめ合いがあり、 ること、自己肯定感を育む学びを保障すること。 私もいじめられ、また加害者でもありました。そ この二つのことはどちらも憲法に繋がることで 、ついう経験もあり、常に他人からどう思われるか もあります。立憲主義は人類の知の蓄積で生まれ 不安感を持っていました。自分の気持ちを見つめ た制度です。そしてひとりひとりの国民を第一に ることは辛く、逃げていましたが、青年時代仲間据えているのが憲法です。この二つは車の両輪で、 たちと学びあう中で、少しすっ、自己肯定感を築憲法を丸ごとっかむのに欠かせない要素だと思い いていき、自分に向き合ってきました。その過程 ます。私も、自分の子どもたちにそ、ついう教育を が自分を癒し、そして政治が自分に直接繋がって 受けさせたいです。 いると理解させてくれました。子どもたちがいじ これからも引き続き「憲法カフェーを開き、自 めに向かう原因は社会のあり方にも関係している民党の改憲草案を広く広めることに力を注いでい こと、子どもの権利や戦争の歴史からどんな人で きたいと思います。これからも活動は続きます。 も生きているだけで素晴らしいということを学 と思、んる び、こんな私でも大事にしてあげたい、

6. 子どものしあわせ 2016年10月号

廃棄物の処理技術がないのに、なぜ伊方原発の三 号機を再稼働させようとしているのかいのち最 優先の思想ではなく、「いのちより金ーを優先す る政治・経済がそうさせているように思う、と述 べ、さらにアウシュヴィッツ収容所の「トイレ」 の詩を朗読しました。 トイレ 一列に約五〇、それが三列 丸く抉り掘られた縦穴が 竈を並べたように続いている その縦穴から漂ってくるのは 言葉にならない女の恥辱 ここで収容された女たちは 囚人服の裾を捲り上げ恥部を顕にしたまま 尻と尻を背中合わせに尻と尻を隣り合わせに 便も尿も唇を噛みながら排泄していたのだ この残酷な光景と悪臭 中原道夫 さすがのナチスの銃剣も 個々の見廻りだけには 少し手を焼いていたという 排泄が一つまくできなければ カス室に連れていかれる 排泄は生きている証拠だから 残忍なナチスはまず働くことのできない 弱者や病者から殺戮を行なっていたのだ これほどまでに人間の尊厳を弄ぶものがあるか これほどまでの辱めがこの世にあるか 生物界で同類に残忍な行為を行うのは 人間だけだというその人間 だから争ってはならない だから争ってはならない オシフィエンチムの空は こんなにも澄んでいるのだから ( 『詩人会議』ニ〇一六年八月号 ) 51 子どものしあわせ 2016 年 10 月号

7. 子どものしあわせ 2016年10月号

形を変えた子どもへの虐待 2 前号で信濃デッサン館・無言館館主、窪島誠一 郎氏の随想の大切な部分の途中で引用を打ち切 り、とても失礼を致しましたがその続きを引用さ せて頂きます。 くりかえすが、画学生たちの生命を奪った ・「戦争ーへの慙愧や憎悪だけの涙にくれて、私 たちの戦後が失ってきた「日本人の原風景」を 忘れてはなるまい。画学生たちの絵に描かれた ごく身近にある生命へのいたわりと感謝。その 作文の中の子どもたち 会 夫 敏 子育ては子ども心を大切に ( ) ど 勉強にばかり気を取られていると子どもの真の力をのばせない 3 田 生命を育んだ濃密な家族関係、濃密な兄弟姉妹 との絆 : : : それらは今や子どもが親を殺し親 が子どもを殺す時代を生きる私たち日本人一 人ひとりが、あらためてかみしめなければなら ない「無一言館」からの、もう一つの痛切なメッ セージなのである。年間十万人の来館者に、戦 没画学生の絵が静かに告発する私たち自身の 「戦後」のありようを問うこと、それがこれか らの「無言館ーのゆくえを左右する大きな宿題 であるように田 5 っているのだが。 ( 雑誌「人権と部落問題。年 7 月号 )

8. 子どものしあわせ 2016年10月号

この詩のように、いのちとくらしと生き方とは で累進課税制度を後退させたことが、財政赤字と つなかっているのです。»-a (-) ということばは、 格差社会を生み出した原因ーと指摘されているこ と。その一方、シングルマザーの生活は苦しく、 生命、生活、人生と語源が一つです。 しかも未婚のひとり親家庭の保育料、公営住宅の 不平等な政策 家賃等が、結婚歴のあるひとり親家庭と差がつい 戦争と福祉を多角的に考察したのが、浅井春夫ている自治体がまだあることなど「不平等ーの現 さんの近著『戦争をする国・しない国』 ( 新日本実についても語りました。 ところで、自民党の憲法改正草案を爆発的に広 出版社刊 ) です。氏によれば、「ふくしの思想とは、 める有志連合 ( 自爆連 ) がつくった『あたらしい すべての人々のふだんのくらしをしあわせにする ことをめざした思想のことーだとわかりやすく定憲法草案のはなし』 ( 太郎次郎社エデイタス刊 ) が面白い。この本は、一九四七年に文部省がつくっ 義されています。 その夜、安倍政権のもとで、二〇一六年度予算た中学生向けの教科書『あたらしい憲法のはなし』 を模しており、「改憲草案ーにおける憲法の三原 案ではじめて軍事費が五兆円を超えることとなっ 則は次の通り。 たこと。消費税の増税と法人税の減税とがセット 一・国民主権の縮小 されており、大企業減税の穴埋めにされたこと。 一・戦争放棄の放棄 『消費税が社会保障を破壊する』 ( 角川新書 ) の著 一・基本的人権の制限 者、伊藤周平さんの本のカバ ーには、「増税の増 こうした批判的見解をどうしてマスコミの多く 収分は五・一兆円。社会保障の充実に回ったのは、 は報道しないのかそれどころか最近、自民党の たったの五〇〇〇億円だった ! ーと書いてあるこ と。また平和・国際研究所編『一八歳からの政治ホ 1 ムページでは教師の授業内容まで「密告のス 選択』 ( 平和文化刊 ) には、「大企業・富裕層優遇スメーを奨励。この格差の拡大と真実を教えない

9. 子どものしあわせ 2016年10月号

割合で自衛官の保護者の方がいらっしゃいます。 基地があるのがあたり前の街です。子どものこ ろから、迷彩服を着て歩く人を目にすることに何彼女たちは、気持ちよく大きな声で「おはようご の疑問も持たず大きくなりました。今も私が住ん ざいますーと挨拶されます。人柄もよく、園の行 でいるマンションにも米兵が住んでいますか、小 事でもみんなのために率先して働かれるのです。 さい頃も近所にたくさん米兵が住んでいて、米兵 3 ・新、原発事故を経て 家族から英会話を習いました。初めて海外旅行を したのもアメリカで、その米兵一家を訪ねました。 今の行動の原点にはおやこ劇場運動がありま 横須賀の街で知らない文化に触れることが、どんす。私は子どもが生まれる前から青年として関 なに楽しいものであるか知りました。ちなみに不わってきました。今、横須賀 <*-Ä*-ÄØで一緒に活 動しているメンハ ( ーこも、ここで出会った人が何 動産を米軍住宅として貸し出すと、賃料が一一割ぐ らい高くなるのです。それに借り上げだから確実人もいます。おやこ劇場はみんなで舞台を鑑賞し、 に家賃収入が得られる。厚木基地のように爆音被キャンプなどの自主活動をする会です。参加して いる人たちはとくに政治意識が高いわけではあり 害はないし、基地があることにメリットを感じる ません。私も単純に舞台が見たくて入会しました。 市民も少なくないように感じます。 ですが、子どもたちと触れ合う中で、もっと子ど 自衛隊に対しても、特別な思いはなく、お父さ んが自衛官という友達も多かったので、ただの職もたちのことを理解したいと思い、今の子どもの 業の一つ、という程度の認識でした。 置かれている環境や、教育の現状を学びたいとい う欲求が出てきました。また、子どもという存在 保育園に子どもを通わせるようになってから を、未来の社会を共に作りあう仲間なんだという は、自衛官と直接知り合い、交流する機会が増え ました。その中には、ママさん自衛官の方もいま ように、提えるようになり、そんなことを考えて いると自然と政治の話に行きっきました。繰り返 す。二十人のクラスに、多い時には四分の一位の

10. 子どものしあわせ 2016年10月号

出合ってきました。そこに見られる子どもたちは、 『子どものしあわせ』誌での連載では、彼女の 「戦争の中でも決して逃げ惑うような哀れな存在作品『見えない雲』を紹介しました。『見えない雲』 ではなく、実に主体的で、むしろ大人よりもきび というのは、ドイツの原子力発電所が爆発したと しい直感的な英智と人間愛を持ち、大人たちの行 いう想定で、そこから逃げていく子どもたちの話 動を冷静に観察し、愚かさを笑い、むしろ自分た です。卓抜な想像力から生まれた話ですが、日本 ちのカで未来を切り開こうとする」存在です。 では 3 ・Ⅱ以後、これは現実となりました。お読 デンマークの作家、エリック・ホガードの『月 みになられた方もいらっしやることと思います。 さな魚』 ( 大飼和雄訳、冨山房、一九六九年初刷 ) この作品は、ドイツの反核運動の一つのテキスト という作品があります。舞台は第二次世界大戦の になったとも言われています。 イタリア戦線。主人公の少年がイタリア半島を逃 同じ著者がもっと以前に書いたものに『小さな げ惑う話です。ナポリからカッシノへの道を、少逃亡者』 ( 吉田則子訳、草の根出版会、一九八八年 ) 年は女の子とその弟という二人の子どもたちと連という作品があります。一九四五年、ナチスドイ れ立って旅していきます。その間、空襲に遭い ツがソ連に進攻して多くの人々を殺しました。そ さまざまな人たちとの出逢いかあります。エリッ の後、反撃に転じたソ連がドイツに進攻。ヒトラー ク・ホガードは少年たちを、大人よりも賢い子ど が自殺して、ナチスは終わります。 もとして描いています。とてもすばらしい作品で 主人公は、ソ連が攻めてくるということで、お すので、ぜひお読みいただければと思います。 母さんと兄 ( 一六歳 ) 弟 ( 六歳 ) と家を捨てて逃 げ出します。お父さんは前線へ出ています。乗っ 戦火の中の兄弟のたくましさ た電車が爆撃機にやられ、お母さんは負傷して病 ドイツでは、グードルン・パウゼヴァングとい 院へ送られますが、幼い二人の兄弟は、そのまま う作家がたくさんのいい作品を書いています。 電車から降りて逃げます。大砲の轟きが東から聞