バンフ - みる会図書館


検索対象: ワーキングホリデーinカナダ
8件見つかりました。

1. ワーキングホリデーinカナダ

134 PART 9 ワーホリ体験記 えていた。すると日本人の女の子が二人入ってきたので思い切って声を かけたら , 泊まっているゲストハウスを教えてくれ , なおかっその晩一 緒に泊めてもらうことになった。まったく知らない人と泊まるなんて初 めてだったが , いい人達でとても助かったし , その後の旅行への度胸も ついたような気がする。 ニバンでのツアー , サイクリング等で見どころを回り , ジャスパー を出発。ロッキー山脈のハイライトを回りながらバンフへ向かうツア ー・バスを利用して移動した。英語のドライバーガイドだったので , 地 図で地名を確かめながら車窓を眺めた。約 9 時間かけてバンフに到着。 それまでの道のり , 景色はほとんど山並みが続いていた。「山脈」とい うものがどういうものかよく実感できたツアーだった。バンフでも , や はり手頃な宿はあまり空いていなかった。翌日の分は YWCA のドミト リーを押さえることができたが , 当日はちょっと予算オーバーでメイン ストリート沿いのホテルで一泊することにした。時間があればハイキン グしたり , それぞれの見どころでゆっくりできたのだが , 急ぎ足旅行だ ったので , バンフではあまり遠出はせず , 乗馬ツアーで山や川を散歩し たり , 近くの温泉へ寄ったり , サルファー・マウンテンからバンフの町 並みを一望するに留まった。 また VIA 鉄道に乗るためには , 北上する必要があった。それでカル ガリー経由のバスでエドモントンへ向かった。現地には夜 9 時過ぎに着 く予定だったので , 今度は事前にユースへ TEL し , 予約しておいたの で宿の心配はなかった。 VIA は事前に予約しないと当日席を得る事は 難しいが , バスは乗りたい時間の出発前に乗り場に並んでいれば乗れる ので楽だと思った。道中 Red deer というところから先住民の老婦人が 私の隣に座って , いろいろ話をしてくれた。でも , その老婦人はジュー スの空き瓶に入れたアルコールをぶんぶん臭わせてこそこそ飲んだり , 全席禁煙のバスの中で「ああタバコが吸いたい ! 」と言ったりしたの で , 一瞬心配した。本を読んだカナダの先住民族が , 白人と毛皮貿易し ていた頃お酒に溺れていった話がちらりと頭をよぎったりもした。でも その老婦人は , バスが予定よりも大分遅れて到着した時 , 「エドモント ンで宿がないなら私のアパートに泊まりなさい」と言ってくれたり , と ても親切だった。 工ドモントンには VIA に乗り継ぐために立ち寄ったようなものだっ たが , 少し時間があったので , フォート・エドモントン・パークという 毛皮貿易の行われていた当時の街の歴史を再現している公園と , 世界一 大きいショッピングセンター " ウェスト・エドモントン・モール " ヘイ丁

2. ワーキングホリデーinカナダ

142 PART 9 ワーホリ体験記 当然 , ギフトショップの営業も早朝とタ方以降になる。朝 7 時から 11 時まで働き , いちどアコモデーションに戻って休憩して , また午後 3 時 あるいは 6 時から夜の 10 時 , 11 時まで働くというスプリット・シフト だ。途中 , 昼寝をする時間があるとはいえ , これは , かなりの体力勝負 だった。 観光客は , 夏のハイシーズン中はほとんど日本人ばかり。そのために 各店は日本人を大量に雇うのであるから , 「バンフで働きながら英語を 学ばう」などと考えるのはかなり甘いと言っていい。 オフ・ピーク・シーズンがやってくると , 台湾人や韓国人 , ヨーロピ アンやアメリカンが目立つようになり , 少しは英語を使うチャンスも出 てくるが , 彼らの財布のヒモはかたい。また , 全体的に客足が大幅にダ ウンするので , 雇用主はレイ・オフをはじめ , 実際にこの時期まで残っ て働けるのは運がいいほうだ。それに , 運よく残ることができても , 労 働時間を大幅にカットされ , 財政的にはかなり苦しくなることも覚悟し ておかなければならない。冬のバンフを生き延びるのは , 天候の面でも ( マイナス 40 度ぐらいは覚悟しておこう ) 収入の面でもかなり厳しいと 言える。 それから , バンフはとにかく小さな観光の町で , 自然と土産物産以外 は何もなく ( 郵便配達すらしてくれない ) , 日常製品にすら事欠いてし まう所だから , 都会育ちの買い物大好き人間には , ' こでの暮らしは耐 えられないかもしれない。反対に , 自然大好きのアウトドア派にはもっ てこいのところだと思う。 私自身は , もともとが九州の田舎育ちだから , バンフでの暮らしには 大変 , 満足していた。仕事がオフの日には , 山に登ったり , 川辺を歩い たりと , 心身ともに健康的な暮らしができた。ホテルのアコモデーショ ンに住んでいたので , 家賃は 1 日 6 ドルと格安で個室を与えられ , 水 道 , 電気 , トイレット・ペーパー シャンプー , 石けん等は使い放題 , 時には従業員ミールまで出た ( 客の残した物という説もあったが・・ 前述のとおり , とにかく買い物をするお店もないので余分な物を買っ てしまう心配もなく , かなり貯金できたように思う。 ノヾンフを去る 快適なホテルの従業員暮らしも , せいぜい 9 月半ばまでで , それ以降 は労働時間も減らされ , 周りのセクションでもレイ・オフが目立ち始め た。いろいろと考えた末 , 11 月 , 待遇の良い免税店に移ることにする。 こは従業員のほとんどが日本人という , まるで「リトル・ジ しかし ,

3. ワーキングホリデーinカナダ

141 カナダは , 格好の人生経験の場 ケロウナ 6 月 7 日 , バンフに向けてバンクーバーを発つ。バスで 14 時間近く かかる長旅なので , 途中 , ケロウナで 2 泊する。 こはワインづくり と , オゴ・ボコという伝説の龍のような生き物で有名な町だ。特に何を したわけでもないが , こもとても環境のよい所で , レイク・オカナガ ンまで歩いたりして風景を楽しんだ。私はチャンスがなかったが , 時間 と場所を事前に調べてワイナリー・ツアーに参加するのも面白いと思 う。バス・ディーボから市バスで数分のところに , その名も「チーズ・ ケーキ」という喫茶店があり , 私は , このチーズ・ケーキが大変気に 入った。 仕事探し 仕事探しは , ハイシーズン ( 春から夏にかけての観光シーズン ) で , バンクーバーに住んでいるのであれば , それほど難しくない。求人広告 は「カナダ時報」「バンクーバー新報」といった日系新聞にしょっちゅ う出ているし , 日系書店や雑貨店の掲示板でも探すことができる。ま た , 観光客の多い土産物産街では , それぞれの店のウインドーなどにも 求人のポスターが貼られていたりするので , 飛び込んで話を聞いてみる のもいいかもしれない。通常 , 履歴書 ( これは , 日英両方を , あらかじ め日本で用意しておくのが賢明。英語のほうは , もちろんタイプで ) を 送り , 連絡があった時に , 給与やシフト , アコモデーションの有無など を聞いて決めるただ 。ここで気をつけたほうがいいのは , 口約束をさ けることである。特に , 他州など遠いところに就職を決めた場合など , 連絡をとりつけてそこまで行ったのはいいが , 雇い主は , その交通費も もってくれないばかりか , 給料の金額などの条件が , 電話で話した時と まったく違うことも多いという。また再び , 高い交通費を払って帰るわ けにもいかず , 泣き寝入りする人の話をよく耳にする。私自身バンフで 最初に仕事をみつけたときがそうで , 文書約束はなかったものの , 到着 したその日に ( 今から思うと恥ずかしいが ) メチャクチャな英語でかな り強く抗議した。幸い , ハイシーズンで人手が足りなかったこともあ り , 最終的には , 先方も電話で話した通りの条件をのんだのだが。 バンフで働く 到着の翌日から , ホテルのギフトショップで働くことになった。街な かのギフトショップと違い , ホテルの場合 , 宿泊客対象でしかも , 宿泊 客は , 昼間はたいてい観光に出かけてしまってホテル内にいないので ,

4. ワーキングホリデーinカナダ

29 3 主要都市の特徴 【アルバイト状況】 日本人観光客にも人気のある街なので , ワーキングホリデー・メーカ ー向けの仕事や情報も他の都市に比べて多い。 しかしやはり , 求人のピークは , 夏。観光のメッカ , カナディアンロ ッキーや , 麓の町バンフなどは , お土産屋やツアーガイド , 免税店など の日本人観光客関係の仕事がたくさんある。冬場には , 仕事量は減る が , ロッキーのスキー場で働くワーキングホリデー・メーカーも多い。 第年ー第ーー第・ー興ーを をー 0 ーー 1 ー第 をま・

5. ワーキングホリデーinカナダ

カナダは , 格好の人生経験の場 143 ャパン」といった感じのところで , もともと日本の社会に疑問をもって 渡加してきた私には馴染み難く , 1 か月半で辞めてしまった。そして , 即 , バンクーバーに帰ることを決意 , 辞めたその日にバンフを発った。 バンクーバーに戻る バンクーバーに着いたのはクリスマス・イプの朝。元のホストファミ リーは意外に冷たく , 友人にも連絡がっかずで , YWCA 暮らしが始ま ' こは , 95 年にオープンしたばかりのきれいな建物で , セキュリ る。 ティーもしつかりしていたが , 1 泊 50 ドル近くとられて長期滞在もで きないので , とにかく家を探すことが先決だった。その日のうちに日系 書店に行って日本語新聞を買い , 地図を片手に , なるべく安くて街に近 いところを探す。翌日の朝 , 家探しには最悪の日だとわかっていながら も , 条件の良いところに片端から電話してみる。 案の定 , クリスマスということで , ほとんどの家が留守だった。一軒 だけ , たまたま留守番がいた家に行ってみることにする。住人は , 男が 4 人 , 女が 1 人という大世帯。古い家だったが小ぎれいにしてあり , 皆 , とてもフレンドリーで , 家の中とその回りのショッピングエリア , ダウンタウンまでの道のりを案内してくれたりと , とても親切だった。 その日は , その家で , たまたまクリスマスパーティーが開かれることに なっていて , 彼らは , まだ海のものとも山のものともわからないような 私を招待してくれた。傷心してバンクーバーに帰って来て 2 日目 , 家を 探し始めたその日に , 家はみつかるわ , 一度にたくさんの友達ができる わで , この時ほど人のやさしさが身にしみたことはなかった。私は , 即 , 入居を決めた。引っ越しは元旦の朝だった。私の一生で , 忘れるこ とのできない年末・年始となった。 ボランティア , アルバイト再開 もうビザも残り少なく , バンフで働き疲れていたせいもあって , バン クーバーでは , しばらく何もせず , 毎日本を読んだり , テレビをみた り , 手紙を書いたりしながらプラブラと暮らしていた。はじめは , そん な生活も楽しかったが , そのうち退屈してストレスがたまり始めたの で , また , 日系新聞を買ってきて , とにかく外に出るチャンスを探す。 2 月から日本語を教えることになった。ひとつは語学交換サークルの ボランティアで , もうひとつは小遣い稼ぎ程度の , ちょっとしたアルバ イトだった。私は , 仕事の関係上 , 日本でアナウンサーの訓練をうけて いたので , 日本語には少々自信があったが , いざ , これを何の基礎知識

6. ワーキングホリデーinカナダ

83 アウトドア・スポーツに挑戦 ! カナディアンロッキーの雄大な大自然の中を馬に乗って散歩するのは なかなかのものである。 1 ~ 3 時間の手軽なものから , 数日かけて行く キャンプ & トレイル・ライディングまでいろいろある。ガイドがつくの で , 初心者でも安心して参加できる。本格的にしたい人は , 各地にある 乗馬クラブや乗馬スクールでレッスンを受けることができる。 釣り ロッキーや , トロントの北にあるアルゴンキン公園などには , 小さい 湖が点在し釣りの天国だ。湖ではマス釣りが人気で , バンフのレイク・ ミネワンカやジャスパーなら , マリーン・レンクやピラミッド・レイク が有名だ。市内の釣具屋等で , ボートや釣具のレンタルや , ガイド等の ツアーを手配している。シーズンは 6 ~ 7 月がベストだが , 国立公園内 での釣りは許可書がいるので , くれぐれも忘れないように に乗馬 乗馬もカナダでの代表的スホーツだ

7. ワーキングホリデーinカナダ

82 PART 7 こんなこともしてみよう カナダはアウトドア・スポーツのメッカで , われわれ若者にとっては これが最大の魅力といえるだろう。 現地の人々は , 小さい頃から数多くのアウトドア・スポーツに親し み , すっかり生活の一部となるくらい , カナダはアウトドア・スポーツ 天国といえる。ワーキングホリデーで , わざわざカナダまで出かけてい く以上 , 日本ではなかなか挑戦できないいろいろなアウトドア・スポー ツに大いに挑戦してほしい。 カナダ各地では , 一年を通して手軽な料金で , さまざまなアウトド ア・スポーツが体験できる。とくに , 冬の長いカナダでは , さまざまな ウインター・スポーツが楽しめるし , それ以外にもいろいろなスポーツ を気軽に楽しむことができるだろう。 カナダ西部には世界的に有名なスキーリゾートがたくさんあり , 本場 でのスキーにチャレンジするのもいいのでは ? また , カナダはアイスホッケーが盛んな国なので , 各地でその人のレ ベルに合ったいろいろなチームで , 自分の実力や体力に合ったチームに 入り , プレーを楽しむのもいいだろう。 ここに紹介するアウトドア・スポーツはあなたのワーキングホリデー の醍醐味を倍増するばかりでなく , 帰国後の忘れられない思い出となる であろう。 次に紹介するものは , いずれも費用も格安で , 誰にでも挑戦可能なも のばかりなので , 自分の興味あるものをピックアップして , ぜひこの機 会にいろいろなことを体験してみよう ! ■ラフティング 6 ~ 8 人乗りのゴムボートによる川下り。バンフやジャスパーなどで は , ただボートに乗って川を下るものや , White Water と呼ばれる , 参加者がパドルを持ってこぐものがある。急流コースは , スリル満点 で , かなり水しぶきをかぶるので注意。時間はだいたい 2 時間程度で , 料金は $ 35 ~ 50 くらいだ。

8. ワーキングホリデーinカナダ

140 PART 9 ワーホリ体験記 私が通っていた時は , ほば全員がアジア人 , うち日本人が 8 割強 , 韓国 人が 1 割 , 台湾人が 1 割弱といった生徒構成だった。私は , ただ授業料 が安いというだけでこの学校を選んだのだが , 学校の授業方針と私の求 めていたものがびったり合っていて , とても有意義な学生生活だったと ノじ、 : ) 0 アルバイト 語学学校に通っているあいだ , 日本人経営の学習塾で講師のアルバイ トをした。 ' こは , 私が日本でアルバイトをしていた学習塾のバンクー ー校だったので , 話は日本にいたときからすでについていた。そのた め , 渡加後 , すぐに就職活動しなければならないといったプレッシャー はなかった。 ビクトリア旅行 学校を終了し , バンフに新しい就職先をみつけたので , バンクーバー を発つ前にと , ビクトリア行きの旅行会社のツアーに参加した。 1 泊 2 日で 280 ドルとかなり高かったが , 英語もまだよくわからなかったこと だし , 要所を回ってくれて , ホテルもシャトー・ビクトリアという一流 ホテルのスイートだった。ビクトリアにはクリスタル・ガーデン , チュア・ワールド , ワックス・ミュージアムなど博物館タイプの見もの が多く , 天気にあまり左右されることなく観光が楽しめる。 さて , 観光を楽しんだところまではよかったのだが , その時は泊まり 組が私ひとりだったからか , バスが帰りに私のホテルに寄るのを忘れ て , そのまま帰ってしまい , 私は置き去りにされてしまった。ったない 英語でホテルのフロントに事情を説明 , 旅行会社に連絡をとってもらう と , 先方は「お詫びにもう 1 泊・・・・・・」と言うかと思いきや , 他社のバス に別途料金を払って自分で帰ってこい , などと言う。もう , 頭にくるや ら , 情けないやら。ホテルからバスディーポまでは目と鼻の先だった が , 英語力も方向感覚もない私のことを気遣ってかホテルがタクシー代 を出してくれた。 予定時刻を大幅に過ぎて家に戻り , みんなに事情を話すと , 怒ったホ ストマザーが翌日 , 旅行会社に抗議の電話をかけてくれた。結局 , 旅行 会社は , 私が他社に払ったバス代を返すことと , バンクーバーのフリー ツアーを彼女に約束させられ , 後日 , 私は , そのフリーツアーにも参加 することになった。文句は言ってみるものである。