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検索対象: 月刊 BIRDER 2016年10月号
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1. 月刊 BIRDER 2016年10月号

国内バードウォッチングッアー『鳥の観察会 秋から初冬へ ! 1 0 月 ~ 1 1 月の国内バードウォッチングッアー 昨年は珍鳥アシナガシギを観察 乱舞するショウドウッパメも必見です ・バードガイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 10 月 4 日 ( 央 ) 出発東京発着 旅行代金 : 14 , 000 円 [ 東京 ] ( 最少催行 10 人 / 定員 16 人 ) ミナミオナガミズナギドリと海上を渡る 小鳥類に期待トラベルイヤホン使用 ・バードガイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 10 月 28 日 ( 金 ) 出発大洗フェリーターミナル 旅行代金 : 22 , 0 円 [ 大洗 ] ( 最少催行 8 人 / 定員 20 人 ) 昨年はアオシギ、キバシリ、ゴジュウカラ、コガラ、 アトリ、カワガラスなどを観察 ・バードガイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 1 1 月 16 日 ( 水 ) 出発東京発着 旅行代金 : 13 , 000 円 [ 東京 ] ( 最少催行 15 人 / 定員 25 ん 秋のシギチドリ巡り東京湾と霞ヶ浦日帰り ( 追加 ) 1 明下旬の大洗 ~ 苫小牧航路 3 日間 アオ辧に会いたい ! 奥日籾イキング日則 昨年はシラガホオジロ、シベリアシュリン オジロビタキなどを観察 ・バードカイド : 田仲謙介 ( 当社スタッフ ) 10 月 8 日 ( 土 ) 出発東京駅・村上駅発着 旅行代金 : 95 , 08 円 [ 東京 ] ( 最少催行 5 人 / 定員 6 人 ) 昨年はナベコウを観察渡り途中の アカアシチョウゲンボウにも期待 ・バードカイド : 田仲謙介 ( 当社スタッフ ) 10 月 28 日 ( 金 ) 出発大阪南港発着 旅行代金 : 25 , 0 円 [ 大阪南港 ] ( 最少催行 15 ん定員 20 人 ) 昨年はアホウドリを 6 度観察トウゾクカモメ など観察種も多い時期トラベルイヤホン使用 ・バードカイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 11 月 22 日 ( 央 ) 出発大洗フェリーターミナル 旅行代金 : 22 , 80 円 [ 大洗 ] ( 最少催行 8 人 / 定員 20 ん 渡り鳥の中継地秋の粟島 3 日間 往復フェリ -2 等洋室で行く ! 諫早干拓と有明海 3 日間 11 月の大洗 ~ 苫小牧航路 3 日間 ・各ツアーの最少催行人員と定員はそれぞれに明示しました 日本の秋を代表する橦れのムギマキと マミチャジナイを観察 ・バードカイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 10 月 24 日 ( 月 ) 出発東京駅・長野駅発着 旅行代金 : 50 , 80 円 [ 東京 ] ( 最少催行 10 ん定員 15 人 ) 昨年はシギチドリ類 14 種、ミヤコドリ、 タゲリの群れ、ビロードキンクロを観察 ・バードガイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 11 月 3 日 ( 木祝 ) 出発東京発着 旅行代金 : 14 , 000 円 [ 東京 ] ( 最少催行 10 人 / 定員 16 人 ) ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、オオヒシクイ、 ホシムクドリ、タゲリなどを観察 ・バードカイド : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 11 月 26 日 ( 土 ) ・ 11 月 27 日 ( 日 ) 出発東京発着 旅行代金 : 14 , 000 円 [ 東京 ] ( 最少催行 1 0 ん定員 16 人 ) 紅葉の戸隠高原でムギマキに会いたい ! 2 日間 越冬シギ・チドリ巡り東京湾と霞ヶ浦日帰り 利根川周辺の冬の猛禽類日偏り ・国内ツアーの詳細は、ホームページからもご覧いたたくことができます : https://naturingnews.jp/ 海外バードウォッチングッアー ・特記以外最少催行人員 7 人。参加者が 10 人以上の場合は、 10 人と示した旅行 代金に割り引きます。講師またはツアーリーダー ( 兼任することがあります ) が同行 晩秋のアシアから初夏のオセアニアまで多彩なラインナップ ! 鳥が目の前に来る新しいロッシに滞在し ハンガリーのステップ草原と山の鳥を ・講師 : 田仲謙介 ( 当社スタッフ ) 11 月 7 日 ( 月 ) 出発東京・大阪発着 ( 9 日間 ) 旅行代金 : 370 , 000 円 ( 7 人催行 ) / 340 , 000 円 ( 10 人 ) [ 東京 ] 優雅なコトドリや謎のプレインズワンダラーなと オーストラリア内陸の乾燥地の鳥を少人数で ・講師 : 大谷力さん ( 専任講師 ) 11 月 21 日 ( 月 ) 出発東京発着 ( 8 日間 ) 旅行代金 : 510 , 000 円 ( 7 人催行 ) [ 7 名様限定 ] 新「ハイライトシリーズ」第 2 弾 熱帯オーストラリアの鳥を短期間で満喫 ! ・講師 . 田仲謙介 ( 当社スタッフ。予定 ) 1 1 月 29 日 ( 尖 ) 出発東京発着 ( 6 日間 ) 旅行代金 : 353 , 000 円 ( 最少催行 10 人 ) 晩秋のハンガリー バードウォッチング オーストラリア南東部 バードウォッチング ケアンズのハイライト バードウォッチング 生息している鳥の三分の一が固有種という フィリピンへの 2 回目の探鳥ツアー ・講師 : 大塚豊さん ( 自然写真家。専任講師 ) 11 月 17 日 ( 木 ) 出発東京・大阪・名古屋出発 ( 9 日間 ) 旅行代金 : 458 , 000 円 ( 7 人催行 ) / 428 , 000 円 ( 10 人 ) [ 東京 ] 越冬地に大集結するハクガンなどの水鳥から 最大 6 種のフクロウ類が魅力の滞在型ツアー ・現地講師 : 川端雅章さん ( 専任講師 ) 1 1 月 23 日 ( 水 ) 出発東京発着 ( 6 日間 ) 旅行代金 : 342 , 000 円 ( 7 人催行 ) / 322 , 000 円 ( 10 人 ) オウサマペンギンなどペンギン 2 種はじめ バタゴニアの鳥と動植物を観察します フィリビンルソン島 バードウォッチング 晩秋のバンクーバー バードウォッチング バタゴニア・バイネ国立公園 花と鳥ネイチャーツアー ・講師 : 加藤淳子 ( 当社スタッフ。予定 ) 1 1 月 30 日 ( 水 ) 出発東京発着 ( 1 1 日間 ) 旅行代金 : 698 , 000 円 ( 7 人催行 ) / 678 , 000 円 ( 1 0 人 ) ・講師 : 宮島仁さん ( バードカイド ) 11 月 18 日 ( 金 ) 出発東京・大阪・名古屋・福岡発着 ( 8 日間 ) 旅行代金 : 470 , 000 円 ( 7 人催行 ) / 440 , 000 円 ( 1 0 人 ) [ 東京 ] 短い日程で日本の珍鳥を集中的に探鳥する 人気の海外探鳥入門コース ・講師 : 石田光史 ( 当社スタッフ ) 1 1 月 29 日 ( 央 ) 出発東京発着 ( 4 日間 ) 旅行代金 : 198 , 000 円 ( 最少催行 9 人 ) 新企画珍鳥オグロヅルの半数が越冬する ラサ川の谷でチベットの冬鳥を観察・撮影 ニジキジやカべバシリなど人気の鳥を ヒマラヤの山麓で探す 1 週間 ! 初冬のプータン バードウォッチング 金門島 バードウォッチング チベットラサ オグロヅルと高原の冬の鳥 ・講師 : 日比彰 ( 当社スタッフ ) 12 月 3 日 ( 土 ) 出発東京発着 ( 6 日間 ) 旅行代金 : 283 , 000 円 ( 最少催行 1 0 人 ) 詳しいカタロクを用意しています。下記までご請求くたさい。 アルバインツアーサービス株式会社 ネイチャリングッアー事業部 総合旅行業務取扱管理者日比彰 旅行企画・実施 担当 TEL 03-3503-2611 代 FAX 03-3503-2613 日比 観光庁長官登録旅行業第 490 号 / 日本旅行業協会正会員 / ポンド保証会員 田仲〒 105-0003 東京都港区西新橋 2-8-11 第 7 東洋海事ヒル 4 階 E-mail: info-nature@alpine-tour.com HP: https://www.naturingnews.jp/ 詳細はホームペーシから https://naturingnews.jp/ ( または「ネイチャリングッアー」て検索してくたさい )

2. 月刊 BIRDER 2016年10月号

「少人数」「高品質」「低価」ワイハートの 八一ドウォッチングッアー 弊社ホームページでは来年 4 月出発までの全コースを掲載 ! せひご覧ください。 号月のお勧めツアー ケアン憧れのシラオラケットカワセミ ( 追加設定 ) 1 2 月 1 1 日 ( 日ト 1 2 月 1 5 日 ( 木 ) 朝 4 昼 3 タ 3 東京・大阪発 289 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 延泊プラン 328 , 000 円 最少催行 8 名 ( 最大 12 名 ) 同行 : 太田祐 ( ケアンズ在住ガイド ) 毎年 150 種を観察し世界で最も美しいカワセミと言われるシラオラケットカワセミが繁殖す るコテーシに 2 泊する大人気ツア 1 泊延泊し海鳥繁殖地の珊瑚礁の島を訪れるプランも。 国内ツアー ー飛島鳥海 1 0 月 28 日 ( 金 ) - 1 0 月 31 日 ( 月 ) 朝 3 昼 3 タ 3 東京発 96.000 円新庄発 ( 酒田解散 ) 69 , 000 円 最少催行 1 5 名 ( 最大 22 名 ) 同行ガイド : 中野泰敬 渡り鳥の中継地で珍鳥に、鳥海山てイヌワシの求愛行動に期待。 ーー惑宀で 1 0 月 29 日 ( 土 ) - 1 0 月 31 日 ( 月 ) 朝 1 昼 1 タ 0 大阪発 24 , 800 円 ( 往復フェリー 2 等寝台利用 ) 最少催行 1 8 名 ( 最大 26 名 ) 同行カイド : 久下直哉 アカアシチョウゲンボウ、ナベコウとの出会いを求め諫早へ ! 冬鳥 1 1 月 1 1 日 ( 金 ) ー 1 1 月 1 3 日 ( 日 ) 朝 2 昼 2 タ 2 東京発 86 , 000 円大阪発 102 , 000 円新潟発 69 , 000 円 最少催行 1 0 名 ( 最大 15 名 ) 同行カイド : 久下直哉 42 年ぶりに野生下で誕生したトキ同士の雛か巣立った佐渡島へ。 、月近、豆沼でガンを観、 1 1 月 12 日 ( 土 ) ー 1 1 月 1 3 日 ( 日 ) 朝 1 昼 1 タ 1 東京発 63 , 000 円くリこま高原発 41 , 000 円 最少催行 15 名 ( 最大 24 名 ) 同行ガイド : 中野泰敬 他に 1 泊延長 ( 14 日着 ) の撮影の旅、 3 日間コース ( + 30 , 000 円 ) も。 最影のソマロの ンヨ 1 1 月 27 日 ( 日 ) - 1 1 月 29 日 ( 火 ) 朝 1 昼 1 タ 1 東京発 1 39 , 000 円大阪発 149 , 000 円 最少催行 7 名 ( 最大 10 名 ) 同行ガイド : 中野泰敬 シマフクロウの親子をじっくり撮影 ! 過去にはシロハヤブサも 厳冬海 .. 、 ( クルーズ付 ) 1 2 月 20 日 ( 火 ) - 1 2 月 22 日 ( 木 ) 朝 2 昼 2 タ 2 東京発 1 16.000 円大阪発 1 29 , 000 円中標津発 96 , 000 円 最少催行 1 2 名 ( 最大 22 名 ) 同行ガイド : 中野泰敬 羅臼と落石の海鳥観察クルースを中心に、ユキホオシロなども。 12 月 24 日 ( 土 ) - 1 2 月 25 日 ( 日 ) 朝 1 昼 1 タ 1 東京発 42 , 000 円静岡発 46 , 000 円甲府発 36 , 000 円 最少催行 1 5 名 ( 最大 22 名 ) 同行カイド : 中野泰敬 法律順守のため甲府駅まで」 R 特急利用。夕暮れ観察は 2 日間。 お問い合わせ・資料請求は 株式会社ワイ / ヾ ード 観光庁長官登録旅行業第田 34 号 総合旅行業務取扱管理者山本幸正 ワイバード HP: www.ybird.jp/ No. 158 4 レ海外ツアー 1 2 月 1 日 ( 木 ) - 1 2 月 4 日 ( 日 ) 朝 3 昼 0 タ 3 東京発 1 89 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 8 名 ( 最大 1 5 名 ) 同行カイド : 中野泰敬 隣接する小金門島にも足を伸ばし、日本での珍鳥を撮影 & 観察。 リス オライオ 1 2 月 7 日 ( 水 ) - 1 2 月 1 3 日 ( 火 ) 朝 5 昼 5 タ 5 東京発 278 , 000 円大阪発 286 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 8 名 ( 最大 1 5 名 ) 同行 : 中野泰敬現地ガイド 野鳥との距離が近いインド。 2 カ所の保護区で日本の珍鳥を堪能。 ーヤ麓と低地の鳥 1 月 21 日 ( 土ト 1 月 28 日 ( 土 ) 朝 5 昼 4 タ 5 東京・大阪発 398.000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 5 名 ( 最大 10 名 ) 同行 : 中野泰敬現地カイド 現地日本語バードガイドの案内で、多様な気候帯を巡り探鳥。 ンハシつの ~ つ、コール 1 月 25 日 ( 水 ) ー 1 月 30 日 ( 月 ) 朝 4 昼 4 タ 5 東京・大阪発 289 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 6 名 ( 最大 12 名 ) 同行 : 太田祐現地ガイド 今年から日程をリニューアル。より快適に数多くの野鳥を観察。 、、イ・ラン、、イ・アンン 月文ロ 1 月 25 日 ( 水 ) - 1 月 31 日 ( 火 ) 朝 5 昼 5 タ 5 東京・大阪・名古屋発 298 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 6 名 ( 最大 12 名 ) 現地バードカイド添乗員 : 東郷なリさ 最北部ゴールデントライアングルまで足を伸ばす魅力的なコース。 2 月 2 日 ( 木 ) - 2 月 9 日 ( 木 ) 朝 6 昼 6 タ 6 東京発 339.000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 6 名 ( 最大 12 名 ) 同行 : 中野泰敬現地カイド 3 つの国立公園それぞれで野鳥との距離が近いジープサファリを。 のコスーカ 2 月 2 日 ( 木 ) - 2 月 1 1 日 ( 土 ) 朝 7 昼 6 タ 7 東京発 498 , 000 円 ( 空港使用料、諸税込み ) 最少催行 6 名 ( 最大 1 2 名 ) 同行 : 太田祐現地カイト 憧れのケツアール観察をはしめ、マイコドリの求愛ダンスに期待。 〒 110-0005 東京都台東区上野 7 丁目 8 番 20 号晴花ビル 6F Tel: 03 ー 5827 ー 8917 ( 5 羽になったヤンバルクイナ ) 本社 Fax ・ 03 ー 5827 ー 8823 ( 5 羽になったハヤプサ ) E メール : ybird@ybird.jp 電話受付時間 : 1 0 : 00-12 : 00 、 14 : 00-16 : 00 土日祝日休業 担当 : 上原千晴・森みよ子・千明 ( ちぎら ) 郁絵 志のイン、、 渡島 日 0 0 ー 、ノ

3. 月刊 BIRDER 2016年10月号

B 旧 DER 【豊ーーー : 【 国内最小の鳥とは思えぬ美しい鳴き声と元気な姿 渓流沿いで会いたい , ミソサ 行 og んみ川 g んみれ s キクイタダキと並んで国内最小の鳥といわれるミソササイ。 地味な色とすはしこさから , 声は聞こえてもなかなか姿か見つけられないことが多い。 そんなミソササイをじっくり観察してみると , 愛らしさに満ちあふれていた。 ※は , 文ー AR 」で動画が楽しめます。詳しくは 1 ヘージをご覧ください。 文・写真・動画◎水中伸浩 みすなか・のぶひろ 滋賀県を中心に , 「生息環境を取り入れた美しい写真」をテーマ に野鳥撮影を続けている。野鳥に関心のない人にも「いいな」 と感じてもらえ , 野鳥や身近な自然に興味をもつきっかけにな ってもらえるような , そんな写真を 1 枚でも多く残したい。 P R 0 F ーし E 28 ー渓流沿いで会いたい , ミソササイ

4. 月刊 BIRDER 2016年10月号

ドノヾト朝 / 0 , わ 0 〃、ゾ 0 、で 0 , " 0 行 00 全長 : 33 ~ 35 。。 古い時代は主に寺社にすんでいたと思われる が , 現在は都市の市街地や公園など , 全国的に 広く生息している。レース鳩をはじめ , 後の時 代に家禽とされたものとの交雑によって姿形は バリエーションに富んでおり , 特に体色は , 純 白から黒色 , 部分的に白色が混じったものまで 多彩である。家禽化されたドバトには愛玩用の 観賞鳩や , 体を大形化させた食用鳩も存在する。 黒ゴマ 背 , 小 ~ 大雨覆などの黒斑が大きく , 全体が黒っぱく見える ( 灰ゴマと黒の中間的な色合い 右翼上面 ( 灰ゴマ ) 灰ゴマ 背 , 小 ~ 中雨覆は 灰色の地に 黒色の斑がある 野鳥一圖一譜一 # 94 背や小 ~ 中雨覆の羽毛は 灰色の地に黒色の斑がある ( 個体により斑の大きさは異なる ) 画・文・佐野裕彦 10 次列→ 0 10 ] Oct. 2016 ー BIRDER

5. 月刊 BIRDER 2016年10月号

3 メホソムシクイ P 掫〃僞 c 叩 . Ⅷ〃励靃リ 'as 5 月大阪府 最近 3 種に分けられ , 識別が問題になる種群。声の特徴が決定打と して知られるが , それだけで識別するのではなく , 大きさ , 体形や体 色 , 観察時期 , 観察場所や生息環境も検討したうえで識別したい 4 トウネン朝〃市ⅲ・衂 co 肭幼鳥 8 月大阪府 現場で多くのシギチ好きがヨーロッパトウネンと考えていた個体だが , 写真を見返すと明らかにトウネンだった。写真を使った識別は有効だが , 万能ではないことに気をつけよう 細部の特徴による 検討の注意点 続いて , 種ごとに異なる細部の特徴 を検討していくわけだが , 難識別鳥に ついてはしばしば識別の「決定打」が どこにあるか , という議論になることが ある。このとき , 初心のバーダーはその 意味を勘違いしやすい。「決定打」と聞 くと , 「その特徴さえ確認すれば識別 が可能」と思ってしまいがちだが , 実 はそれは誤りだ。細部の特徴は , 場合 によって見えなかったり見えにくかっ たりするし , 個体差や個体変異によっ てあたかもそのように見えてしまうこ とも多い。数少ない特徴だけから , あ る種を決定的に識別できることはほと んどないと考えたほうがよい。全体的 な印象や , 1 っ 1 つの識別点をきちんと 検討したうえで初めて , 「決定打」とな る識別点が役立つのである [ 写真 2 ] 声による識別 細部の特徴を検討する際に , 外部 形態 ( = 見た目 ) と同等か , それ以上 に意識したいのが声だ。近年では外 部形態に基づく識別に加えて , さえず りや地鳴きに基づく識別が盛んに行 われるようになっている。例えばニシ オジロビタキとオジロビタキの識別 は , 声の特徴が有効な一例であるし , 工ゾムシクイ / アムールムシクイや メポソムシクイ上種は声以外の確実 な識別点が現時点では見つかってい ない [ 写真 3 ] 。声の特徴は , 識別を左 右するほど重要なのである。 近年は日本だけでなく世界中の鳥の 声がインターネットで無料公開されて おり , 特徴を知るうえで大きな助けと なる。国内では「バードリサーチ鳴き 声図鑑」 (http://www.bird-research.jp/1 ー shiryo/nakigoe. html), 海外では「 xeno- cantO 」 (http ・ //www.xeno-canto.org/ など が良質な音源を公開している。 また , 声は単に耳で聞くだけでなく , ソナグラム ( 声紋 ) を調べることで識別 の確からしさを人に伝えることができ る。米国コーネル大学鳥類学研究所で は , 音声ファイルからソナグラム等を 作成できる無料ソフト「 Raven Lite 」 (http://www.birds.cornell.edu/brp/raven/ RavenOverview. html) をインターネット 上で公開しているので , ソナグラムに よる検討に関心があればぜひ利用して みてはいかがだろう。なお , スマートフ オンで録った音をその場でソナグラム にしてくれる有料アプリもあるようだ。 写真を使った 事後識別の功罪 識別をしたり , その結果を人に伝え るうえで , 「写真」はなくてはならない ツールだ [ 写真 4 ] 。しかし , 野外で識 別を保留し , 後で写真から識別を行 う場合には , 細心の注意を払わねば ならない。 " 一瞬を切り取る " という写 真の性質上 , 野外観察時に気になら ないようなささいな特徴が際立って しまい , 誤認につながることがある ( 筆者にも苦い経験がある ) 。また , そ の種のことをよく知る撮影者ほど , そ の種らしく見える瞬間を切り取る傾 向があるようだ。逆に , その種を知ら ない人が何の先入観もなく撮影をす ると , 見慣れた種でも違ったように写 ることがある。写真とは客観的な事 実を写し出すだけのものではなく , 通 常よりも誇張された一瞬や撮影者の 意図を写し出すことがある点に注意 しよう。 野外に出て鳥を「観よう」 / ・・・小難しいことばかり書いてしま った。「これを読んで識別に挑戦しよ うと思うビギナーがいますか ? 」と編 集部からお叱りを受けそうだが , 難し い識別に挑むことも鳥見の楽しみ方 の 1 つだ。本稿で紹介したジズや細部 の特徴を読み取る力は , 野外で実際に 鳥を「観る」ことで最も身につく。自分 の双眼鏡やスコープでじっくりと観察 し , 声に耳を傾け , 図鑑どおりに見え ることなどまずない , 野外での鳥の大 きさや体形 , 羽根の色・模様や行動が どのように見えるかを , 知識ではなく 体験として学ぶことが大切だろう。 ※ : ジズの語源には諸説あり , 軍隊が使っていた G 」 . S. S. (Generallmpression of Size and Shape = 全体的な大きさ・形の印象 , の略から派生したとする説がある。欧米ではゲシ ュタルト gestalt) という語も , ジズとほほ同義で使われる。 BIRDER 30 [ 10 Oct. 2016 ー

6. 月刊 BIRDER 2016年10月号

ミッュビカモメ R な覊な c りんの群れ 2011 年 11 月 20 日福島県沖 海鳥初心者におすすめの 2 航路 “大群遭遇率”が高い北航路 大洗 ~ 苫小牧航路 ( 深夜便 ) 就航船 : 商船三井フェリー 「さんふらわあしれとこ・だいせつ」 運航ダイヤ : 茨城県・大洗港 ( 1 : 45 ) → 苫小牧港 ( 19 : 45 ) / 苫小牧港 ( 1 : 30 ) → 大洗港 ( 19 : 45 ) 俗に北航路と呼ばれる大洗 ~ 苫小牧 航路の深夜便は , 明るい時間のすべて を観察に充てることができる。就航し ている 2 船とも外部デッキの位置がや や高いことが難点たが , 船室のペッド が広く居住性に優れる。深夜便はレス えいれは発見は難しくない。出現しは 楽しい。釧路沖では 10 月から安定的に トランの営業がないが , お湯や電子レ じめると連続して観察できることが多 観察できるようたが , 北航路上では , そ ンジは常時使用可。乗船前に食料を買 く , 低気圧通過後に乗船したときには もそも個体数が少ないという理由のほ 数時間で数百羽を観察できたほか , ハ い込んでおきたい。 か , この時期はオオミズナキドリの大 ジロミズナギドリたけの数十羽の群れ 初秋の北航路の主役はハジロミズナ 群が観察されることが多く , その中に ギドリで , 9 月中旬 ~ 10 月初旬によく が着水している場面に出くわしたこと 混ざっているため探しづらい。姿もオ 観察される。またほかの海鳥が少ない もある。 オミスナギドリと似ており , 独特の行 うえ , 風に乗って大きく上昇し , 下降す 10 月中旬 ~ 11 月初旬にかけては , 動もないが , それゆえに発見できたと る独特の飛翔を見せるため , 飛んでさ ミナミオナガミスナギドリを探すのが きの喜びは大きいのである。 寝台が 2 段ではなく , プライバシーもしつかりと確保できる さんふらわあしれとこ」の船室カジュアルルーム 42 一定期航路で海鳥観察を満喫しよう″

7. 月刊 BIRDER 2016年10月号

冬季は混群を作って動き回るキンム ネチメドリブータンなどヒマラヤ 東部で見られます Photo ・ Norbu り「インツアーの国内・海外 バードウォッチングッアーへのお誘い 国内ツアー『鳥の観察会 ・『鳥の観察会』は少人数で鳥を楽しみます。☆日 帰りツアーは最大定員原則 25 名様以下☆宿泊ツアー は最大定員原則 20 名様以下で設定。 ( ツアーごとに 最大定員が異なります ) ・バードガイド歴 10 年のべ テランガイドが同行。いち早く鳥を見つけて皆様に お見せします。鳥の探し方や識別ポイント、観察マ ナーをわかりやすく解説します。 ・来年 5 月までのツアーを網羅した新しい「鳥の観 察会』ツアーカタログをご請求ください。 は①観 ノ」 イベント開催のお知らせ ◆鳥観講座「冬の北海道探鳥十撮影完全講座」 10 月 6 日 ( 木 ) 14 時 ~ 16 時 ( 担当 : 石田光史 ) 冬の北海道を代表する探鳥地の見所や見られる代表的な鳥を 解説し、持ち物、注意点はもちろん、撮影に関するアドバイ スも行ないます。出かける前に各探鳥地の詳細が知りたい、 撮影の知識やアドバイスが欲しいという方必見です。 ◆海外の鳥スライド会「台湾の鳥・中国の鳥」 10 月 11 日 ( 火 ) 14 時 ~ 16 時 ( 担当 : 日比・田仲 ) すぐそこなのに日本とは全く違った鳥がいる台湾。大型のミ カドキシやかわいいアリサンヒタキなどの固有種や、レンカ クなど日本では珍しい鳥も住んでいます。台湾特有の鳥やそ の生息環境、さらにはお隣りの中国の鳥もご紹介します。 ■会場 : 弊社 3 階説明会会場■参加費無料・定員 30 人 ( 予 約制 ) ー会場整理の都合上、ご参加希望の方はお手数てす力第 前日まで右起宛報くたさい : ま。・一・ : = 物 = - ー 海外バードウォッングッアー ′・日本初・唯一の専尸行社が、四半世紀以上の 経験をもとに自信をもっておすすめするツアーで ~ す。・野鳥の観察が第一の目的の、余裕あるスケ ンユール。・入門者もべテランも鳥がお好きなら 誰でも参加てきます。・自然にできるたけ近いロッ ジ・ホテルに可能な限り連泊する滞在型。・経験 ー豊かなナチュラリストが講師またはツアーリーダー 、・ 1 、、として同 ' ー・長距離を歩くツアー ( トレッキング やハイキン、、等 ) マはありません。・一般観光や免 税店ショッヒンクは原則としてしません 1

8. 月刊 BIRDER 2016年10月号

日 RDER 年間定期購読を せひご利用くたさい ! 1 6 2 - 8 7 9 0 東京都新宿区 西五軒町 2-5 川上ビル 1 1 14 株式会社文ー総合出版 BIRDERC 集部 10 月号アンケート & 注文係行 料金受取人払 牛込局承認 郵便はがき ※定期購読はお近くの書店にお申し込みください。 ※お近くに書店がない場合は , 右のハガキにこ記人 のうえ直接小社までお申し込みください。 バックナンバのご注文方法 「 B 旧 DER ( バーダー ) 」バックナンバーの在庫には数に限りが ございます。ご注文の際には在庫をご確認のうえ , お申し込 みください (Tel: 03-323 7341 ) 。小社宛にご注文をいただい た場合 , 送料は 210 円。合計で税別 3 , 000 円以上ご購入の場 合は送料無料です ( ただし代引き発送となります。 定期購読のお申し込みはおみですか 月刊誌「 BIRDER ( バーダー ) 」は全国の書店でお買い求めいた だけます。小社まで定期購読をお申し込みいただければ , 毎 月確実にお手元にお届け致します。ご希望のお客様は , 右の アンケートハガキの「バーダー定期購読希望欄」にチェック を入れてご返送ください。料金表入りの払込用紙をお送り致 しますので , ご希望の期間分をお選びいただき , 郵便局にてお 支払いください ( 振替手数料はお客様負担です ) 。 小社宛に注文した場合の定期購読料金 ( 税込 ) 。 【 12 か月 . 11 , 400 円】 ( 送料サービス ) 【 6 か月 : 6 , 480 円】 ( 送料サービス : : 、ご " バックナンノト定価 ( 税別 ) 1 【 2014 年 1 月号以降】本体 1 , 000 円十税 【 1997 年 5 月号 ~ 2013 年 12 月号】本体 933 円十税 BIRDER( バーダー) は , 2010 年 8 月号よりデジタル版も発売しています 差出有効期間 平成 29 年 Ⅱ月 14 日まで ll ⅢⅢ " ⅢトⅢ ご住所お名前 フリガナ Tel. よく読む 曰 / 男・女 I か月 ・バードウォッチング・スタイルを教えてくたさい。 ロ観察派ロ撮影派 ( 一眼レフデジスココンデジその他 ) ロその他 ( ・この雑誌「 B 旧 DER ( バーダー ) 」をどこで知りましたか ? ロ新聞広告 ( ) ロ書店 ( ) ロ友人・知人 ロインターネット (Twitter Facebook Amazon その他 : ロその他 ( 具体的に タカ・ハヤプサ類飛翔定価 ( 本体 1 , 400 円十税 ) 円 鳴く虫ハンドブック 定価 ( 本体い 00 円 + 税 ) 円 地衣類ハンドブック 定価 ( 本体い 00 円 + 税 ) 円 定価 のチェックポックスに バーダー定期購読希望 ( 、 / を人れてください。 ※送料は 3 , 0 円 ( 税別 ) までは 210 円 , それ以上は無料。 3 , 開 0 円以上の発送は代引発送。記載の価格 には別途 , 消費税がかかります。お電話・ファックス・インターネットでもご注文いただけます。 性別 年齢 注文書

9. 月刊 BIRDER 2016年10月号

臭当第ノ キビタキ角“面ん加尾なⅵ左 , ルリビタキ 7 ⅵ g 催 cycll ⅢⅢ、中 ジョウビタキ P 閉なⅢ・側期盟ハ ( 右 この 3 種の地鳴きの違いを覚えるのは難しくない。 ただし 3 種とも , 識別ポイントとなる節を発せずに鳴くことがある 音声 . 「グリリ」という声を挟ますに鳴くキビタキ コジュウカラ S ″にⅢ・叩 aea のさえずりは単純 だが一様ではなく , 聞き分けに迷うことがよ くある撮影◎叶内拓哉 音声ー曲」の中で 4 回も鳴き方を 変えたコジュウカラのさえずり 3 ンジュウカラ川Ⅵⅲ〃左コカラ po “〃 10 〃 t111 Ⅲ、中ヒガラれドゆ al ・ 4 ( 右 混群を作る鳥は別種間でも聞き分けられる共通語があるはずだ 音声カラ類の混群から聞こえる鳴き声 ガビチョウ G の・Ⅲんェ c 0 川品美声の持ち主た ちは , 互いに物まねをし合っているようだ る ) と言われているホオジロも , 典型 オルリ , クロッグミなどがお互いによく 撮影◎ BIRDER 音声 . キビタキの物まねをする はどの鳴き方なのか , とらえどころが まねし合っているが , 最近は外国勢の カビチョウ ない。一筆啓上 ~ の声のみを頼りにし ガビチョウもそのメンバーに加わった。 ていると , 何が鳴いているのかわから ガビチョウは , よくキビタキやクロッグ ないままということがある。このよう ミの物まねをする。もちろんその逆も ガラ , コガラ , ヤマガラ , ゴジュウカラ , な鳥は , 聞きなしや節で覚えるのでは 然り。だから , 日光の森の中で「ガビチ エナガといった小鳥たちが鳴き合い なく , 音質をいかにとらえるかが判別 ョウの声」が聞こえ , 「とうとう日光にも ながら移動していく「混群」をよく見 ポイントになるだろう。 ガビチョウが人ったか ? 」と思ったら , る。同じ群れを作っているということ つい最近も , 筆者を含めた 4 人のべ クロッグミだった なんて経験もあ は , 別種間の共通語も多いはずで , 特 テランバーダーがそろって首をかし る。時期や周囲の環境も加味して , 疑 に警戒声や存在を確認しあう声はど げた鳴き声がある。ゴジュウカラのさ わしいと感じたら , 「本歌」が聞こえる れも似ている。 えずりのようだが , 鳴き声が入った まで待っしかないのである。 クロジとアオジ , カシラダカとミヤマ CD をスロー再生しているかのように ホオジロなども混群を作ることがあり , 混群から特定の鳥の声を やたらとテンポが遅いのだ。結局 , ゴ 彼らも共通語でコミュニケーションをし 聞き取ることは不可能 ? ジュウカラではあったのだが , この鳥 ているだろう。それだけに , 「チッ」という のさえずりは単純とはいえ , 個体ごと , 地鳴きとなると , さえずり以上にも ひと声から識別することが難しい鳥た あるいはその場の状況によって音の っと難題だ。 ちである。人間の耳にはどれも同じに聞 高さなどを変えてくる。 6 分間鳴き続 例えばヒタキ類 , キビタキは「ヒッ , こえてしまうが , 警戒の「チッ」や存在 けながら , その間に鳴き方を 4 パター 確認の「チッ」 , 食物があったぞの「チッ」 ヒッ , ヒッ」の中に「グリリ」 , ルリビタ ンも変化させたゴジュウカラを観察し キは「ギチギチ」 , ジョウビタキは「カッ などがあるはずで , 種類ごと , 状況の違 たこともあり , 録音もしている。 いでいろいろと鳴き分けているはずだ。 カッ」が入ることで区別できる。しかし , ゴジュウカラの鳴き声で迷うほどだ いずれの鳥も「ヒッ , ヒッ , ヒッ」とだけ これらは将来 , 鳴き声の分析方法が から , 複雑な節回しで鳴く鳥の場合は しか聞こえない鳴き方をするものもい 進歩していく過程で , 少しずっ解明さ どうか ? 歌が上手な鳥ほど , ほかの鳥 て , 姿を見るまで識別できないことが れていくだろう。鳥たちがちゃんと聞き の節を取り人れてまねをするから , や 分けているのだから , 少なくともまった ある。 はりやっかいだと言える。キビタキ , オ また , 冬になると , シジュウカラ , ヒ く同じということはありえないからだ。 BIRDER 10 Oct. 20 ℃ー

10. 月刊 BIRDER 2016年10月号

NeWS 茨城県稲敷市に飛来した アシナガシギ アシナガシギは 1977 年に愛知県で初記録されて以来 , 北海道 , 本州 , 九州 , 小笠原諸島と全国各地で記録されてはいるが , 2004 年に茨城県に飛来した , 成鳥夏羽から冬羽に移行中の個体以降は記録がなく , 今回は 11 年ぶりに確認されたことになる。 文◎澤本将太写真◎ ) 鳥くん 0 アシナガシギ C 浦市な / ⅲ〃の血川ハ。 コアオアシシギの群れに 混ざって飛ぶアシナガシキ 黄色味のある足が見える。 嘴もわずかに下へカープしている 2015 年 9 月 27 日の朝 , 知人から茨 まま行方不明になってしまい , 観察続 城県稲敷市にアシナガシギが飛来した 行はできなかった。この時点のギャラ との連絡があった。現地には同日 14 時 リーの数は 50 人ほどであった。 半ころに到着 , 干拓地内にある水たま りに降りていた 20 羽ほどのコアオア シシキ以下 , コアオ ) の群れの間を縫 2 日後 , 再び現地を訪れた。アシナガ うように歩くアシナガシギの姿を見つ シギは干拓地周辺のハス田で , 60 羽の けた。しかし , 逆光で , 200m ほど離れ コアオの群れに混さって行動してお ハス田の中を歩き回りながら顔ごと ているなど観察に不向きな条件が重な り , 細部も観察できた。多くの肩羽は 水中に沈め , 数秒経っと一瞬顔を上け り , 体の色模様など細部を見ることは 灰褐色の軸斑と白い羽縁の幼羽で , るというオオハシシギに似たスタイル 部は軸斑が灰色で羽縁が不明瞭な第 1 できなかった。 で採食しており , その合間に何度か伸 15 時半ごろ , ハヤブサの襲来に驚い 回冬羽に換羽していた。雨覆と三列風 びや羽ばたきを披露してくれたおかけ たアシナガシギを含むこの群れが , 干 切も肩羽に似て褐色の軸斑と白い羽縁 で , U 字形の黒い線が羽縁に沿って入 拓地の裏側にあるハス田の方角に向か で形成されており , スコープを通して る , 独特な模様の尾羽を確認すること って移動した。こちらもすぐに移動し 見るとうろこ模様に見えた。 ができた。また飛翔時には , 翼帯が目 て降りてくるのを待ったが , 落ち着か コアオと並んたときに足の長さが比 立たない点と , 背まで白色部が入り込 すに飛び回っていることが多く , 見つ 較できたが , コアオは脛が水面から見 んでおらす白色部は腰と上尾筒に限ら えていたのに対して , アシナガシギは れる点が確認できた。 けるのに手間取った。 脛がほほ隠れていることが多く , 「足 16 時過ぎ , 待機していた場所から少 この日は平日だったが , 筆者が滞在 長」という名前の割に足はコアオより し離れたハス田に降りているのが発見 した 10 ~ 14 時までのギャラリーは依 短かったようた。余談たが , この足が 然多く , 珍鳥の集客力の高さに改めて された。このときの観察で , 上面の各 見えにくい状態で観察していたとき , 羽に明瞭な白い羽縁があり , 幼鳥とい 驚いた。 11 年ぶりに観察されたアシナ 上面の模様 , 明瞭な眉斑 , 微妙に下にカ カシギだが , 幼鳥は国内初記録のよう うことが判明し , 大きさもコアオより ープした嘴の雰囲気から , 何となくサ ひと回り小柄ということもわかった。 だ。なお , 当個体の初認は 9 月 10 日 , 終 ルハマシギの幼鳥を思い起こさせた。 17 時ごろ , 何かに驚いた群れは , その 認は 10 月 3 日であった。 ( 右から 3 羽目 ) 。背中は白くない 飛び立ち。 特徴的な尾羽の模様と白い腰がわかる 0 0 0 60 茨城県稲敷市に飛来したアシナガシギ