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検索対象: 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法
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1. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

これが商品先物取引・ 7 = きい。なせなら、商品価格は日本だけの要因ばかりでなく、世界的な需給 関係・政治経済情勢等により市場価格が変動しており、 24 時間休みなく、 さまざまな出来事により影響を受けているからである。日本が休日でも、 ロンドンやニューヨークでは市場が開いており、事故や紛争、天候異変な ど、突発的な出来事を市場は即座に吸収してしまう。したがって、株式の ように、企業の半年後の業績を見通す等といった悠長なことはいっていら れない。商品先物取引をやる人は、世の中の情報にかなり鋭敏でなければ ならない。また、ある程度の余裕資金でなければ、投下資金が短期間にな くなってしまう可能性は、株式投資よりはるかに高い。 商品先物取引は、ハイリスク・ハイリターンな投資である。また、ハ ごく限られた一部の幸運な人にのみ恩恵をもたらす。残 イリターンは、 りの大多数の人々は、資金を減らすことであろう。そうした性質を持っ 取引なので、無くなっては困る資金を投入するのは考えものである。老 後の資金や住宅購入資金を倍にしてやろう等と思うには、商品先物取引 はあまりにリスキーといわざるをえない。 改定された商品取引所法も、この点を留意して、適合性の原則を厳し く規定している。たとえば、満 75 歳以上の人や年収 500 万円以下の人な どを勧誘してはいけないことになっている。 4 情報収集リスク 商品先物投資における最も大きなネックは、いつ、何を、どれだけ買 ったらよいか、あるいは売ったらよいかという情報を得ることが、かな り難しいことである。これは株式投資でも同じだが、株式投資より銘柄 が少ない分だけ、商品投資のほうが有利である。それでも、上がるか下 がるかの決断を適切に下すことは難しい。 商品先物の価格に影響を与える情報の量は極めて多い。新聞紙面の政 治経済記事のすべてが、商品価格に影響している。それを分析して判断 43

2. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

な注文は、絶対に避けるべきである。理由がないからだ。道に迷ったと き、どちらにいけばよいかわからないから、目をつむって歩けば予定通 りの目的地に着くと思う人はいるだろうか ? 多くの成功した投資家の 著作を読むと、共通して強調しているのは、自分の投資ルールを確立し て、そのルールに即して売買するべきだということである。 ファンドマネージャーの場合、自分の投資手法を何らかのプレゼンテ ーション資料として作成している。そうでないと、投資家は、このファ ンドマネージャーに資金を預けて大丈夫かどうか、判断がつかないから 投資信託や商品ファンドは、新聞などに出しているさまざまな宣伝の 文句で投資家を誘うが、ファンドマネージャーは、過去のトラックレコ ード ( 資産運用成績 ) を使って投資家を誘う。しかし、プロの資金管理 者が、プロの資金運用者を選んで投資を任せるためには、彼がどのよう な手法を使って取引するのかを詳細にチェックする必要がある。 「とにかくいろいろ売買します。それでこれまで儲けてきました」では、 今後も儲かるという保証はない。今後も儲かるためには、「過去に一定 の取引ルールに則って売買を繰り返した結果、利益が出た。したがって、 その取引ルールの有効性が実証された。だから、将来も全く同じ取引ル ールを使って売買する」という確約がなければだめである。「あるとき はギャンの理論、あるときはテクニカル、大部分はディスクレッション ( 自由裁量 ) で、直感に頼って売買します」というファンドマネージャ ーに、大きな資金を預けるというリスクは取れない。 投資をするには、それなりの理由が必要であり、確信が持てるだけの 理論があって、初めて資金を投下すべきである。そして、それが間違い であったと相場が証明したら、即座に撤退して、新たな「ネタ」に基づ いて投資を繰り返す。「ネタ」があるのとないのでは大違いである。目 をつむって歩くのと、地図を持って歩くぐらいの違いがある。どちらが 目的地に早く着くだろうか。 62

3. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

商品先物取引はなぜ必要か・ 4 章 投機とギャンプルの違い これらの感覚を、博打と同じと思われる方も多いかもしれない。しか し、商品先物取引は、次の 3 点で博打とは異なる。 第 1 点は、商品先物は社会に必要な仕組みであること。商品先物投資 に参加することは、社会的に意義があること。 第 2 点は、商品先物取引投資は、純粋な経済活動であること。もし、 これを博打と同列に並べるのなら、メーカーが次の時代に何が売れるか を予測して、新商品を開発することも博打であるといわざるをえない。 未来を予測して、予測が実現する方向に投資するということは、一般企 業が行っている経済活動と全く同じである。証券投資と同様、商品先物 取引は、投資という経済活動を極限まで単純化して行う経済的行為であ る。 第 3 点は、ギャンプルとは違うということ。ギャンプルは、結果が 「偶然」に左右される行為である。勝算の裏づけがないところで賭ける ことである。一方、投資や投機、トレードは、偶然をできるだけ避け、 計算されたリスクを追う点が異なる。サイコロの目は偶然の産物である が、商品の価格は需要と供給で必然的に決まる。 ギャンプルといえば、「ツキの法則賭け方と勝敗の科学」 (PHP 新 書・谷岡一郎著 ) という本を読んだのだが、その中に示唆に富んだ記述 があったので引用したい。 最も早く確実に負ける賭け方 ( 同書 P128 ) 長時間プレイする 171

4. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

ぶ番組がよく放映されていた。私が見て、一番美人だろうと思う女性は、 なぜか毎年 2 番になった。何年も見たので、私の好みで判断したという より、多くの人の感性からして、おそらく彼女が最高に美しいと思われ るだろうという女性を選んだつもりだった。しかし、彼女たちは香港代 表になれなかった。長い間私は、香港の美人の基準と、日本人である私 の美人の概念が違うのだろうと思っていた。そしてある日、このことを 友人の華僑に語ったところ、「何いってんの、近藤さん。香港でミスユ ニバースに優勝するのは、あの中で一番お金持ちの父親を持っている女 性に決まっているじゃないの」とかわされ、なるほどと納得した。真偽 のほどはわからないが、相場をいい当てるに際しても、そこまで裏の情 報も判断材料につけ加える必要があるという教訓だろう。 情報の程度には、影響度のランクがあり、誰もが知りうる「公知の事 実」は情報としての価値が最も低いランクに位置する。さて、あなたが 知った情報が、商品先物取引や証券会社の営業マン、あるいは新聞など から得たものであるなら、ほとんどの場合、それらは公知の事実である。 もしそうなら、そのことはすでに相場に織り込み済みだ。 貴金属価格は美人投票に似ている。金は、 3 , 350 年前のエジプトッタン カーメン王のマスクでわかるように、悠久の歴史を経てもその黄金に光 る輝きを失わない。金は財産そのものである。詳しいことは後の章に譲 るとして、金価格はいったい何が決めるかというと、たぶんに人気投票 の気配がある。人々が安すぎると思えば高くなり、他に魅力的な投資が あると思えば、資金を金から他の投資に移動する。金価格を占うには、 そうした、人々の投資行動を読まねばならない。 たとえば、私は 2005 年秋から、金の価格は下がると予言していた。そ れまでは、金は上がるといい続けてその通りになっていた。なぜなら、 原油価格の上昇に比較して、金価格は据え置かれたままになっていたか らだ。原油価格が上がってインフレ傾向になれば、必す金価格は上がる。 しかも、当時は世界的な低金利下で、預金や債権投資の魅力が全くなか 76

5. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

商品先物取引の勝ち方・ 2 章 投資の格言になっている。 商品先物取引では、なぜかわからないが、大衆投資家は高値で買い、 安値で売ることが多い。どうして、こんなに高いところで買わされたの だろうかと疑問に思うことがある。もっとも、私も営業マンも、売買す る時点ではその価格が本当に高いか安いかは断言できないのだが。 野村證券は、その昔「株屋」といわれた時代に、野村総合研究所を設 立し、企業のファンダメンタル情報を収集した。そして、そうした情報 に基づいて株式を顧客に推奨した。山一證券が法人顧客を大切にして戦 後の株式売買高首位の座を守っている間に、野村證券は個人顧客を中心 に据え、個人顧客と共に歩む姿勢を打ち出した。高度経済成長という強 いフォローの風も吹いたが、顧客に適切な情報を与えて顧客の資産が増 える過程で、野村證券も個人投資家とともに成長したのであろう。 商品先物取引業界は、いままさに、当時の野村證券の立場にある。ど の商品先物取引業者が生き残るかはわからないが、顧客を第一に考えて、 顧客資産を増やす技術を持った営業マンが多くいる会社が、その 1 つの 候補となるであろう。私は、「大衆は相場に負ける」という鉄則が崩れ、 「相場に強い大衆が生まれてくる」時代に変わることを待ち望んでいる。 また、商品先物取引は、そうしたプロの目を持った投資家・投機家がた くさん参加して、初めて大きな飛躍と発展があるだろう。 2 情報の鮮度とマグニチュード 情報は鮮度が問題となる。私は職業として相場の分析を行っているが、 書いている端から情報の鮮度は落ちてくる。これを印刷だ、配送だ、な どとやっていては、情報が配られる頃にはその情報は過去の遺物となっ ているだろう。したがって、私は、書いた情報をすぐにインターネット で配信したり、セミナーで話すようにしている。 情報を聞いた瞬間に、それが価格に与えるマグニチュード ( 重み・イ 69

6. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

すばる舎の本 敏腕トレーダーたちが徹底指南 商品先物相場 現状分析 未来予測 近藤雅世 勝率は格段に高まるラ「 本書で紹介する相場予測技術を駆使すれ り評発売 現状分析 & 未来予測 近藤雅世著 ・ A5 版並制 ・定価 : 2800 円 + 税 ( 税込 2940 円 ) ◇改正商品取引所法が施行され、低コストで迅速な取引が 可能になった今がチャンス ◇これからは、個人でも安心して取引できる ! 1 章 2 章 3 章 4 章 5 章 6 章 7 章 8 章 商品先物取引とは何だろう ? 原油価格は、なぜ高騰したのか ? 大豆大相場、それぞれの伏線 金の相場はポックス圏内 長期低迷から脱したコーヒー相場 ファンドの動きを察したゴム相場 投機性の高いハイリスク・ハイリターン商品 アルミニウム リスクマネジメント ・通貨べア ) 第こをチャート分新こ はじめての人の 当礎知識 & 儲ル - ル なるほと、 こうすれははがるのかい 投資商品 第な投資瑩をって、 = 賢く資産を やそグ 一冊まるごと 村田雅志・財孝 はじめての人の FX 基礎知識 & 儲けのルール 最近、話題の FX ( 外国為替証拠金取弓 I) ! 本書は、「商品知識」や「市場の分析力」、「資金管理能力」など、 FX の基本知識から儲けるた めのルールまで、やさしく解説した決定版です ! ・四六版並制・定価 : 1500 円 + 税 ( 税込 1575 円 ) 一冊まるごと 投資商品超入門 規制緩和によって、日本の市場には種々様々な投資商品が登場している。しかし、あまりにも多 くの投資商品の中から、自分の希望する投資スタイルにあった商品を見つけるのは至難の業 だ。そこで、本書では、代表的な投資商品 9 種類の、リスクとリターンの関係と難易度を優しい 言葉で解説し、読者の理解を助けている。 ・四六版並制・定価 : 1500 円 + 税 ( 税込 1575 円 ) 239

7. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

先物市場がある国とない国の違い・ 7 章 ル証券の参入後、野村證券が参入を表明し、大和證券も 3 年以内の参入 をほのめかしている。外資系の参入も相次ぎ、今後、ますます海外のフ ァンドが日本市場でプレーするであろう。また、日本の投資家の、海外 市場への門戸も開かれようとしている。手数料も安くなり、日本市場の 利便性、流動性はますまずのところまで来ている。今後、弱体化する商 品先物取引業者の体質の改善が課題であるが、この難局を乗り切った業 者は、将来の商品先物取引の担い手として、大きく飛躍発展して生き残 ることであろう。 欧米の例や、証券業界における手数料自由化後の動きを見ていると、 日本の先物取引業者には、主に 2 つの道が考えられる。 1 つは、現状の営業マンを使った投資顧問的営業である。この場合の 手数料は、インターネットに比べると高いレベルで落ち着くであろう。 その取り柄は、営業マンが商品先物相場に対する正確な知識を持ち、的 確な助言を行うことである。顧客にとっては、儲かるなら手数料が少々 高くても、文句は出ないだろう。的確な情報を出せるかどうかが、今後 の営業競争の生き残りの条件と、私は考える。 もう 1 つは、ディスカウントプローカーの道である。これは、インタ ーネットを中心に合理化されたシステムで、少人数で取引を管理し、国 内・国外を問わす、売買量で収益を出す道である。この場合でも、コー ルセンターの充実等による情報サポートの重要性は変わらない。これか らは、いかに情報サポートができるかの戦いとなるだろう。情報は無限 にある。だが、真に有効な情報を選んで、適時に相場を判断することは 難しい。 商品先物業者の道は他にもある。 1 つは、営業活動は他社に任せて、 クリアリングに徹する道である。取引所との間の業務に集中し、その資 力と信用力を生かして、取引の安全性の確保を売り物にする道である。 また、商品ファンドに特化して、投資信託専門会社になる道もある。さ らに、投資顧問で生き延びる方法もあるだろう。各社がさまざまな生き 225

8. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

商品先物取引の勝ち方・ 2 章 こともある。シミュレーションで書いたように、いま、どのような人た ちが、どのような心理状態にあるかを読んで、先回りすることがこの場 合の内部要因分析となる。 テクニカル分析では、価格が上値抵抗線の近くにあれば売りであろう し、下値支持線に近づいていれば買い、ただし、それらの抵抗線や支持 線を越えてしまったなら、あわてて途転してトレンドの方向に乗り換え る必要がある。 いすれも、こうすれば勝てるという方法は無いので、各人で自分なり の戦略を立てられたい。 1 つだけ、デイトレードを行う方にアドバイスすると、商社や投資顧 問などのディーラーは、少なくとも 3 つの画面を持っている。 1 つは受発 注用の端末で、残りは情報端末である。情報端末の 1 つは、ロイターな どによるイ中間内とのチャットの画面となっている。また、耳にはヘッド フォーンがついており、常時ディーラー仲間と話をしている。それこそ 情報の洪水の中でディーリングして、初めて大きな利益を上げられるこ とを知っておかれたい。 1 つのモニター画面をクリックして使っている ようでは、短期間に変動する相場に追いつくことすらできない。 7 ファンドの動き 近年、年金資金やインデックスファンドなどの大規模資金が、商品市 場に流入してきた。そのため、これまで独壇場であった商社のトレーデ イングやディーリング部隊が、しばしばファンドの建て玉に翻弄される ケースが増えてきた。ましてや一般投資家は、両者の間にはさまれて波 間にただよう葦のようである。 ファンドマネージャーでも、需給バランスを全く無視して商品を買っ たり、売ったりすることはできない。市場は人気投票であるため、 1 人 で相撲を取っても収益は上がらないどころか、へたをすれば大損するか 109

9. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

これが商品先物取引・ノ章 もあるが、欧米でのヘッジファンドは、機関投資家や富裕層のみを対象 とし、運用成果に基づいた成功報酬となっている。ヘッジファンドの市 場は、現在では 1 兆米ドル ( 約 110 兆円 ) に拡大したといわれている。 「ヘッジファンド」と「投資信託」の違いは、 ①「ヘッジファンド」は大口顧客のみを対象としたプライベートファ ンドである。 ②「ヘッジファンド」には「ミューチュアルファンド ( 投資信託 ) 」 に適用される規制がない。 ③「投資信託」はチームによる運用であることが多いので、合議制が とられることが多いのに対し、「ヘッジファンド」では運用担当者 に大きな権限が与えられ、責任を負わされている。 ④「ヘッジファンド」は成功報酬を主な収益とする。損失を出すと、 それを解消するまで収入がない場合が多い。 ⑤「ヘッジファンド」には運用者自身の資産が入っており、また、報 酬の大部分が運用資産に再投資される場合が多いため、「投資信託」 や「年金資金運用」等のように、人の金だから失敗しても平気で いられる運用と真剣味が異なる。 ⑥「ヘッジファンド」は、先物取引等を利用したり、借り入れを行い、 集めた資金の何倍ものレバレッジ ( てこの原理 ) をきかせる。 このヘッジファンドをさらに発展させたものに、「商品ファンド」が ある。投資信託やヘッジファンドとの違いは、何でもありというところ であろう。つまり、投資対象を限定列挙した運用と違い、為替、金融商 品、商品先物、あるいは絵画や競馬馬、商品そのものなど、利益が出る と思うものに対してはフレキシプルに投資していく。「投資信託」とい うと、もつばら株式の現物投資が多く、「ヘッジファンド」といえば、 企業買収も含む株式投資や債券投資が多いのに比べて、「コモディティ ーファンド」、あるいは「マネージドフューチャーズ」と呼ばれる「商 品ファンド」は、あらゆる市場を対象とする。 37

10. 商品先物取引 : 基礎知識&儲けの方法

て商品先物取引で損失を出すのか、いかにしたら利益を上げることがで きるかについて「一家言』持つに至った。 原油をはじめとして商品価格が上昇する状況のため、低金利下で資金 運用先が細っていたにもかかわらず、商品先物取引は大きなパーフォー マンスを上げることができた。そのため、欧米では、年金資金も金や原 油等の商品への投資を開始している。将来、世界的な人口増や新興諸国 の経済発展により、穀物などの食料や石油等のエネルギーが不足するこ とが予測されている。商品価格は、ますます上昇する傾向にあるものと 思われる。 日本ではこうした投資を、「投機」と呼んで敬遠する風潮があった。 しかし、スベキュレーション ( 投機 ) とは、「未来を予測する思索・推 測」という意味であり、トヨタ自動車やソニーが、次にどんな車や商品 を作れば売れるかを見越して、その新製品に社運を賭けることと、なん ら異なる行為ではない。商品の価格が 1 ヶ月後・ 1 年後にどうなるかを見 通して市場で売買を行うことは、本書の後半で述べるように、公正な価 格の形成という役割を持った、社会にとって必要不可欠な行為である。 私は、商品価格に関するセミナーを行っている。 こで驚くのは、若 い人たちが自分でセミナー受講料を払ってでも、資産を殖やす方法を学 ぶために熱心に耳を傾けていることである。 米国で字宙開発が一時下火になったとき、ロケット工学者を目指した 若者たちの就職先がなく、彼らは大挙して金融界に乗り込み、さまざま な新しい金融手法を編み出した。日本でも、近い将来、さらに進んだ運 用手法が開発されるかもしれない。若者たちは何の違和感もなく、イン ターネットを通じて先物取引に参加するであろう。 インターネットが発達した今日、ネット上でさまざまな情報を得るこ とが、極めて容易になった。また、インターネットを利用した取引は、 手数料コストを意識しなくてもすむほど安いものにしてくれた。 さて、本書は、商品先物取引とはいったいどのようなものなのかをわ 4