財団法人図書館振興財団 - みる会図書館


検索対象: あうる 2012年 秋号
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1. あうる 2012年 秋号

です。私が長く図書館に関わる仕事ができたのは、これらがあては 0 まったからでしょ , っ 学校図書の巡回販売から図書館流通センターを設立し、 「図書館の学校、を立ち上げ、 2008 年Ⅱ月に図書館振興財団を スタートさせました。このように図書館に関わってきたのは、図書 館こそ日本人の知性と判断力を育てると確信しているからです。 後藤新平日く、「教育は自立した人間を作る」。その自立とは、 「自立Ⅱお世話にならすにお世話する」ということですか、そうい う人間を作るのに図書館が有効です。アメリカの大学生に比べ、日 本の大学生は図書館を使わない。だからか、学校を出ると、たちま ち学ばなくなる。しかし、自分で問題提起し、図書館に調べにきて 「図書館リテラシー」とでもいうべきものを身につけてほしいと田 5 っています。図書館は「知識と情報の巨大な集積ーそのもの。その 役割を担う図書館のために自分はなにができるのか。私なりに考え て仕事をしてきました。そしていま、図書館流通センターは全国 350 の図書館の館内業務を受託しています。 次回はここに至るまでの話をしてみたいと思います。 公益財団法人図書館振興財団の成り立ち 公益財団法人図書館振興財団は 2012 年 4 月 1 日に、財団法人図書館振興財団と ZO-O 図書館の学校の事業を一体化し、図書館振興の ためにさらなる貢献を目指し、改めてスタート いたしました。前身の財団法人図書館振興財団 は、株式会社図書館流通センター ( ecr-(-) ) の 年にわたる事業の成果をもとに、億円の基金 ( 基本財産億円、運用財産億円 ) により、わ が国の図書館振興に尽くすことを目的として、 2008 年ⅱ月に文部科学省より設立認可を 受けました。 理事長石井昭 株式会社図書館流通センター代表取締役会長。 1960 年株式会社学校図書サービスを創業。 1979 年社団法人日本図書館協会整理事務 部の業務を継承する形で創立された株式会社 図書館流通センターの代表取締役に就任。 19 92 年同社代表取締役社長に就任。

2. あうる 2012年 秋号

友の会「図書館の学校」 入会のご案内 当財団の活動に賛同いただいオ ご入会いたたく ク友の会クです。活動 の報告や図書館に関わるさまざまな情 報を提供するために本誌を年 4 回お届 けします ( 定期購読よりもお得です ) 。 また、会員様には当財団で主催する 事業への参加募集をいたします。 年会費 ( 個人・団体とも ) 3000 円 ( 1 ロ ) 1 口につき 1 冊本誌をお届けします。 ( 4 ロ以上のお申込みに対しては、 3 冊までとさせていただきます ) お申込みの方法 当財団のホームページ「新規登録の ご案内」 (http: 、、 www.toshokan.or.jp/ member/) より、入会フォームにご 記入ください くわしくは当財団のホームページを ご覧ください あうる 編集後記 公益財団法人になって最初の機関誌『あ , っ る夏号』は、ありがたいことに好評を以て 迎えていただきました。当財団の友の会「図 書館の学校」の会員制度を新たに設置し、会 員組織が定まらない中、夏号を見本誌として 図書館等に送付させていただきました。 それ故か、今もっていただく感想の多くは 図書館職員からのモノであり、図書館の利用 者からの感想は無く / Customer is 印 st. クを 目指す本誌としては、ちょっと物足りない感 じがしています。秋号もク図書館は役立っ・ 楽しいところの思いで作成しました。どう ぞ、図書館の利用者にク意外にク役立っ・楽 しい機関誌であると、紹介いただけるとあり ゞこいのですか・ 「図書館の昨今」の欄を設けました。最初 ですので私が寄稿しましたが、友の会「図書 館の学校」の会員の寄稿をお願いします。詳 しくは本誌町ページ、または財団のホームペ ジを見ていただきたく。 常任理事石川徹也 取材・アンケート調査・寄稿等たくさんの 方々のご協力に感謝申し上げます。今後、図 書館職員・利用者いすれの方にとっても役立 つ情報、おもしろい内容を目指します。 制作担当牟田清文 2012 年秋号 ( 公益財団法人図書館振興財団機関誌 107 号 ) ISSN 1883-552X 2012 年 9 月 20 日発行 ( 季刊 ) 発行人石井昭 編集公益財団法人図書館振興財団・ ( 株 ) 岩崎書店 発行公益財団法人図書館振興財団 〒 112 ー 0012 東京都文京区大塚 3 ー 5-9 電話 03-3943-4743 アートディレクション野澤享子 (permanent YeIIow orange) 表紙撮影小野雅史 ( コンテンツ株式会社 ) 表紙・本文レイアウト Permanent YeIIow Orange イラスト北原明日香 印刷・製本大日本印刷株式会社 ◎ Library Advancement Foundation 2012 Printed ⅲ Japan 0 次号予告 『あうる』 108 号は 12 月 20 日刊行予定です。財 団の選書事業の取り組みを、選書結果をご利 用いただいている図書館の方々の感想・ご意見 共々、紹介します。

3. あうる 2012年 秋号

ISSN 83 ー 2012 通巻 107 支 一三ル 公益財団法人図書館振興財団機関 島復イ松読ム蓮 浦合越 雅興を弥書亮 彦書太の太図 店郎た書 の館 地域コン あなたの町で、図書館で やってみませんか ? はじめての 地域コンクール奮記 全国か所からの 声をまとめました キ / スフラ ~

4. あうる 2012年 秋号

2013 年度 選書事業の 結果を公表しています図書館振興助成事業の 申請を受付けます 各分野に精通した選書員によ る児童書、科学読み物、学校図書館の振興を目的とした事 図書館用図書、新刊 ( 公共図業に対し、次年度も助成を行 書館用 ) 図書、大学図書館用います。助成金申請の受付は 図書の選書結果を、ホームペ 今月中旬より開始の予定です。 ージ上で発表しています。各募集要項等詳細はホーム。ヘー 月・各週の選書結果が一覧でジをご覧ください。 き、また検索することができ コンクール入賞作品 ます。ご活用くたさい 複製貸出 引き続き受付中ー 毎春の受付開始時にはたくさ ~ んの申込みがありますが、夏 休みを過ぎてスケジュールに 一余裕が出ています。秋冬の調 べる学習指導、図書館での講 習会などで積極的にご利用く 、。小中学生向け、大人 向けなど、貸出する作品の組 み合わせについてもご相談に 応じます。 寄稿をお願いします 図書館総合展 プース出展・ 本号から「図書館の昨今」と フォーラム開催 いう寄稿ページを設けました 図書館振興財団は例年通りプ芻 ) 。 ース出展します。またフォー友の会「図書館の学校」会員 の皆様、読者の皆様からの寄 ラムも開催します。 ①地域コンクール開催指南稿をお待ちします。テーマは、 「図書館 + 調べる学習Ⅱ子ど図書館の現状や未来などにつ いて、分量は一〇〇〇字程度 も読書推進 5 実践例に学ぶコ でお願いいたします。 ンクールのすすめ方 5 」 5 ・ 057 ・ 0 電子データ ( ワード、テキス ー 1 ・ 1 ・ -0- Ⅱ月日 ( 大 ) ②平成年度助成事業の成果 info@toshokanshinko.or.」 p 発表会 5 ・ 05 7 ・ 0 宛て、メールの件名 ( 題 ) -1 ・つリ -1 ・ 0 一 Ⅱ月幻日 ( 水 ) ③財団の事業紹介および、本〔「図書館の昨今」寄稿〕とし ー誌インタビ、ーコーナーて、添付送信をお願いします 犯 ) にご登場の作家島田雅彦常時受付けています。掲載の 氏による講演会「ニッチとし判断は編集部で行い、掲載され た方には薄謝を差し上げます。 ての図書館」 -1 ・ 1 ・ -0 一 Ⅱ月日 ( 木 ) 事業やイベントの最新情報 詳細が決定次第、財団のホー につきましては、随時ホー ムページでお知らせします。 ムページ上でお知らせして 参加申込みは同封のチラシま まいります。 http://www. たはホームページからど , っぞ toshokan.or.jp/ を、 ) 覧くだ 、 0 0 7 、

5. あうる 2012年 秋号

「子どもの本・ この 1 年をふりかえって 2012 」を開催します 毎年恒例のイベントを、今年 度も 2 日間にわたって開催し ます。 2012 年発行の児童 書を「絵本」「フィクション」 「ノンフィクション」「ヤング アダルト」の 4 分野に分けて、 自選のオススメ本を選者が解 説。現物展一小も行います。 会場】東京代々木・国立オリ ンピック記念青少年総合セン ター日時〕 2 013 年 1 月 日 ( 月 ) ・四日 ( 火 ) 定 員〕各日 140 名申し込み 開始はⅡ月の予定です。 4 図書館振興財団・ 友の会「図書館の学校」ニュース ク 「図書館を使った 調査研究事業を開始 調べる学習コンクール」 図書館活性化事業のひとっと 作品受付中ー して、図書館の未来を見据え 今年も全国コンクールの季節た調査研究を推進する事業を がやってまいりました。例年開始しました。 より 1 ヶ月早く、 2012 年①被災図書館への復旧支援の アクション・プラン策定 9 月日 ( 土 ) より作品の受 付を開始しました。ふるって東日本大震災を受けて、災害 に遭った図書館をどう復旧し ご応募くたさいー 〆切はⅡ 月日 ( 金 ) 財団事務局必着ていくのか、どういう支援が 必要なのか。実際に被災され た図書館関係者にも加わって いただき、数か月単位・数年 提案型助成事業の公募 単位の早期支援・中期支援の 郷土資料・貴重資料 ( 図書資アクション・プランを策定し 料 ) 等のデジタル化および公ます 開事業に対する助成を行いま②地域資料デジタル化におけ る最適なデジタル化技術・ す。申請書類等はホームペー ジよりダウンロードできます。手法に関する調査研究 現在、地域資料のデジタル化 が各地で行われていますが、 仕様が統一されていないのが 実状です。長期の保存・活用 に耐える技術・手法の調査研 究を行い、仕様書の基準とな り , つる成果を目指します

6. あうる 2012年 秋号

図書館の 昨今 図書館の現状や未来などに ついて、読者の皆様のご意見 を発表いただくべージです。 寄稿の詳細は 47 ページを ご覧ください。 0 電子書籍の到来と電子図書館 石川徹也常任理事 ばれたこの配信メディアは、情報通信技術の研 7 月 4 日から開催された「第 16 回国際電子出版 EXPO 」での、楽天に代表される電子書籍端末 究開発が大きく進展するきっかけとなり、のちには 現実のシステムとして "DigitaI Library" と呼称も の新規参入の発表は、正に、わが国においても電 変わっていった。 子書籍時代の到来を実感させられるのと同時に、 機会あって出席したどシガン州立大学で開催 図書館の行先を真剣に考え、対応を急がなけれ されていた情報工学関係の研究大会で、国立科 ばならないと、あせりをも感じさせられるイベントで 学財団の基金を "Digital Library" プロジェクトか あった。 ら "Digital Earth(Planet) " プロジェクトに移行す 図書館において、電子書籍の閲覧と貸出を目 ると発表があった。会場が一瞬どよめいた時、 的とする電子図書館システムの導入が計られは 「 "Digital Earth(Planet)" プロジェクトは、 じめているが、電子書籍を図書館においてどう位 "Digital Library " が人類の知の利活用を目的と 置づけるのか、確たる方針を練るべき時と考える。 してきたことから、人類の住む惑星 ( 環境 ) の管理 大学図書館では、おおよそ 10 年前から電子ジャ に目を向ける次なるプロジェクトである」と説明が ーナルへの対応を進めてきただけに、公立図書 あったことを、今思い出す次第。 館においても方針の確立を急いでほしいと思う。 何事いアメリカが " とは言いたくないのだが、科 学技術政策の実施については、目標が明確であ 電子図書館のはじまり り具体的であることに、日本との違いをいつも痛感 する。国の具体的な政策が見えないわが国にお 1993 年 9 月、当時のアメリカ副大統領 " " Gore いては、 " 民のカ ( 知恵 ) " を以て対応するほかない。 は、「情報スーパーハイウェイ」構想を「全米情報 事実、多くの場合、そうしてきた。電子書籍の到来 基盤 (NII : NationaI lnformation lnfra- に、電子図書館システムを以て図書館サービスを structure) 」として位置づけ、国立科学財団の資 どう進めるのか、正に、実施の時にある。ーっの方 金を元に議会図書館所蔵の建国関係の史資料 策として、電子書籍を導入するだけでなく、図書 を、この NII を通して全米の学校・図書館に配信す 館自らが身近なコンテンツ ( 情報資源 ) をデジタル る "American Memory" フロジェクトを計画。電 化し発信することで、図書館の必要性を改めて認 子図書館はその第一歩を踏み出す。直接端末で 識してもらう好機となると考える。 閲覧できることから、当初は " VirtuaI Library" と呼 33

7. あうる 2012年 秋号

第 14 回図書館総合展 dib ra ry 、äir&Forum 第物宿ー物 和嶇物町ま Photo : ポスターセッション 201 1 受賞団体最優秀賞 : Kumo 「 i( 左下 ) ・優秀賞 : 名古屋学院大学学術情報センター ( 上 ) ・大東市立図書館 ( 右下 ) 201 2 年 1 1 月 20 日 ( 火 ) 1 1 月 22 日休 ) バシフィコ横浜展示ホール D / アネックスホール他 10:00—18:00 主催 . 図書館総合展運営委員会 後援 : 総務省 / 文部科学省 / 経済産業省 / 国立国会図書館 / 国立公文書館 / 国立情報学研究所 / 国公私立大学図書館協力委 員会 / 国立大学図書館協会 / 公立大学協会図書館協議会 / 私立大学図書館協会 / 私立短期大学図書館協議会 / 全国学 校図書館協議会 / 日本図書館協会 / 専門図書館協議会 / 日本医学図書館協会 / 日本薬学図書館協議会 / 音楽図書館協 議会 / 北米日本研究資料調整協議会 / 神奈川県教育委員会 / 横浜市教育委員会 / 神奈川県図書館協会 / 神奈川県資料 室研究会 / 神奈川県歴史資料取扱機関連絡協議会 / 東京都図書館協会 / 日本書籍出版協会 / 科学技術振興機構 / 知的 資源イニシアティブ / 日本電子出版協会 / 三田図書館・情報学会 / アート・ドキュメンテーション学会 / 全国歴史資 料保存利用機関連絡協議会 / 情報知識学会 / 図書館振興財団 ( 順不同・予定 ) 企画・運営 : 了カルチャー・ジャパン 図書館総合展公式ゥ , ブサイト http://www.libraryfairap/ 第「に物 : 第 を第 Library Fair & Forum 2012 0 ロ 響 - 第れ 宿心贏置し 1 kumori post 同時開催 : 学術情報オープンサミット 2012 会場風景

8. あうる 2012年 秋号

北海道・恵庭② 学校との連携及び児童生徒への周 知が重要です。 石川県・白山の 学校との協力が不可欠です。審査員 の確保や、作品の質の向上のため、 具体的な取り組み方法などを指導 者・児童生徒に研修する必要があ ると思います。 東京都・豊島① 地元の子どもたちに。楽しく図書館 で調べてもらうためにコンクールを 行う " ということを、常に第一目標に おき、その思いを関係者が共有する ことがとにかく大切だと考えます。 東京都・新宿⑩ ~ ・ 小学校に積極的にアプローチする こと。断られてもあきらめない。まず はともかくスタートすることが大切 だと思います。 東京都・墨田 6 児童生徒の意欲を維持・向上させ るために、公立図書館と連携して、 必要な図書をすぐに用意できる体 制を築くことが大切です。 開催を検討する方への アドバイス 40 の地域コンクールの主催団体の方にうかがいました IO 年以上も続ぐ老舗クラス " の地域コンクールもあります。 でも、みんな最初は手探り状態での出発でした。 これからはじめてみようかという方に向け、どんな姿勢で、 なにから始めたらいいか、心強いアドバイスをいただきました。 千葉県・袖ヶ浦⑨ 今の求められている教育にあった 「探索型」の学力を育むための事業 であり、児童・生徒が調べる楽しさ を知ってもらえる事業だと思います。 埼玉県・宮代⑧ 行政・学校に負担がかかる形での スタートは極めてむずかしいと思わ れるので、まずは図書館が全て請け 負って汗をかくことが大事です。 印象的だったのが、まずはやっ てみるという姿勢。とにかく始 めてみましよう ! 財団事務局 もサポートします。 青森県・三沢⑥ ほかの教育施設と強い連携を築け るひとつのツールでもあると感じま す。また、調べることについて子ども たちが新しい発見をするお手伝い ができるので、図書館としてもやり がいがあると思います。 福岡県・字美 教育委員会と学校が一体となって、 本気で取り組むことだと考えます。 そのためには、町立図書館、各小中 学校との協力体制の確立、学習会な ど必要な支援の実施、表彰の場など 参加者の意欲を高める場の設定が 必要です。 審査会回数 3 回以上 審査員 ( 複数回答可 ) 図書館長 図書館職員 学校の教員 学校司書 教育委員会 関係団体 ほか ( 団体数 ) 0 5 1 0 1 5 20 25 コンクール開催の目的 ( 複数回答可 ) 公共図書館の利用促進 子どもの読書推進 公共図書館と学校図書館との連携 学校図書館の活性化 生涯学習 町おこし 世代間の交流 ほか ( 団体数 ) 0 5 1 0 1 5 20 25 30 1 回 2 回 13

9. あうる 2012年 秋号

即、実行したことー 開催に向けてのアクション ① 7 月に研修会を実施 学校図書館の関係者を集めて、研修会 を実施。コンクールの説明と協力を要請。 ②夏休み期間中に入賞作品の展示 図書館で過去の入賞作品 ( 財団事務局 から借りたレプリカ ) を展示。 ③夏休み期間中に体験講座 「チャレンジ調べ学習」を実施 テーマの選び方からすすめ方やまとめ 方をわかりやすく説明し、子どもにやる 気をもたらすのがねらい。小学生向けの 講座は高松市中央図書館、中学生向けの 講座は香川県立図書館で開催。これは、 今年 4 月の人事異動で、高松市中央図書 館と香川県立図書館との間で初めて双方 の司書 1 名の人事交流を行ったことがき つかけ。共通の行事を開催しようという , ) とで、今回、小学生向け講座と中学生 向け講座を分担して開催することに。 ④夏休みの前半に「相談会」を開催 司書たちが対応する「調べる学習コン クール相談会」を開催。また、図書館ボ ランティアの方たちにもコンクールの概 要を理解してもらい、恒例の夏休みの宿 題相談でも相談に応じました。 テーマと出会うきっかけが あちこちにある町高松 「コンクールをきっかけにして、なにか に疑問をもつ目を養ってもらいたい。そ れをお手伝いできるのが図書館です」と 馬場館長さん。なるほど、郷土に目を向 ければテーマになりそうな題材がたくさ んありそうです。 高松市は今年のの大河ドラマ 『平清盛』の舞台の一つです。菊池寛の 出身地もやはり高松。今や瀬戸内海の 島々はアートスポットとなり、来年には 瀬戸内国際芸術祭 2013 が開かれます。 公 林 栗 戸 井 亀が 真遠 写 「発掘調査で出てきた亀井戸。中学生の 息子が昨年、自由研究で調べたのですが、 私ならもっと突っ込んでやりたいですね ( 笑 ) 」とは歴史好きの主査の藤沢幸応さ ん。ほかにも空海、「さぬき三白 ( 砂糖、 綿、塩 ) 」、讃岐うどんと、興味は尽きま せんが、 , ) のあたりで。 出張講座 in 高松 みんなで協力して、子どもを育てて 7 月に高松で行われた「学校図書館指導員研修会」で「調べる学習コンクール」の 概要について説明がありました。講師は兵庫県・播磨町立図書館館長の 前川千陽さん。ほかの自治体から心強いアドバイザーの応援です。 テーマの決め方やまとめ方など、ポイントをご紹介します。 外でも、いつでもスタッフが相談にのっています。 ①テーマに迷った子に相談されたら ? テーマを決められなかったり、次々にテーマを変えてし④子どもをやる気にさせるひと言を まう子には「これはどう」と代替案をやんわりと提示。試「全国コンクール入賞を目指して、がんばろう ! 」 ーーー播磨町は今年 3 回目のコンクール。 行錯誤も勉強になりますから、辛抱強くっき合って。 「早、夏の年中行事みたいな感があります。私たち職員 ②展示の工夫も必要ですか ? も達成感があります。学校との連携が大切なので、学 「調べる学習」に使えそうな本を集めてコーナーを作っ 校からの頼まれごとは喜んで引き受け、垣根をとってい ておきます。百科事典などの使い方も教えます。 くと、子どもたちにもいい影響があって、それが町にはね ③レポートの書き方を教えて、と言われたら ? かえってきます。いい循環ができてきますよ」 「レポート作成応援相談会」を実施しています。それ以

10. あうる 2012年 秋号

荒川区の学校図書館 「学び方を学ぶ場」としてのアイディアがいつばい 今年、全国学校図書館協議会 ( SLA ) の学校図書館賞に選ばれた荒川区の学校図書館支援室。 そのさまざまな試みは、関係者からの関心が高く、たくさんの見学者が訪れています。 ちょっと図書館をのそいてみましよう。 毎日たくさんの児童生徒が来館する荒川区の学校うです。児童生徒が学習で活用しそうな本を、ちょっと 図書館。その人気にはワケがあります。 先回りして展示するといった配慮もされるとのことでし ます、居心地がよい。ある学校図書館の入り口には た。そして、先生や児童生徒からの要望があると、ブック 季節のオプジェとともに、季節の本や話題の本がディス トラックに必要な図書館資料をそろえておくことも学校 プレイされています。クリスマスならツリーとサンタクロー 司書の活動になっているようです。 スといった具合です。 「もちろん、児童生徒はインターネットを使います。でも、 生地の問屋街が近い日暮里の小学校では、ボランテ ネットの情報は大人向きでわかりにくいことから、本のよ ィアのおかあさん方が手作りしたテープルクロスやカー さに気づくようです。自分たちのレベルに合った言葉で テンが彩りを添え、図書館とは思えないような雰囲気を書かれている本の使いやすさ、わかりやすさを実感する 作り出しています。 のだと思います。そして、自分の学習に応えてくれる図書 読み物の本がそろっている部屋とは別に、調べる学館の真価に気づくんです」という八尋さんの言葉に、 習に適応した図書館資料をそろえている学校も多いそ改めて学校図書館のあり方を考えさせられました。 宀も汚レ : : : ( 写真左から ) 「ぐっとくる絵 本」と銘打った展示 / 壁面 、を使った告知。季節の飾り物 も美しく / インテリアが工夫 された館内 * 写真提供学 校図書館支援室藤田利江 先生荒川区教育委員会 ・ツホ」 を 図書館ド連の資料も充実 育とトみに 「読書習慣を身につけ、『学びの ト教けス読ど ス区向リ 場』として学校図書館を活用する 日校の本ン 書学本絵ョ ことは、生の財産として、生き 推会編郁ごフ紹 る力を育み、人生を豊かにする」 の会校年ンて と員学学ンけ と打ち出す荒川区の学校図書館支 本委中を物わ 援事業。学校図書館のさらなる活 出 用を図るために活用できる冊子や 資料が数冊、出されています。 『本との出会い』は荒川区の学校 書め手会まっ 司書による推薦図書リストです。 図たの員生な ~ の導委学に 2010 年、早稲田大学との共同ク習指育中わ ッ学と教る プロジェクトの支援を受けて作成。ナ砒一枢 『図書館マナブック』は学校図書館用哮用 乙活る 図をワきがい 館の引編でて 館で調べものをするときにすぐに 活用できるワークシート。指導手 順、ポイントなども記され、子ど もの実態にあわせた活用ができる よ , つになっています 『教科書に出てくる図書・関連図学語書荊援。 / のる校ボ 書紹介リスト』はその名のとおり、 校く丿学の 度学て飛会ジ容 教科書に出てくる図書のガイドプ ッカ / 0 、 月学 1 年生から、中学 3 年書図育充 国科連教で 平 の教関区編ム 生までの 228 冊を紹介。 子どもにはもちろん、指導者 にも役に立っ冊子を作成し、ハー ドとともにソフトをもより充実を 図る荒川区です。 必見′ 0 17