優秀賞 - みる会図書館


検索対象: 図書館の学校 2012年 冬号
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1. 図書館の学校 2012年 冬号

ある日爭 ようすがへんだ / 金魚・あ黒ちゃん なわ / の 中知 て 福岡県大一大野東小 髙良役太・髙良太 ( 中 ) 大切に育ててきたのに、上を向いて浮かんでいる ! ( 左 ) いろ いろな角度から調べた結果を踏まえ、治療を試みます 黒ちゃんちりよう人作せん 危 a 制型を ヨ i3 電建畆国ー置 0 にンしお笊とはイ どうし 1 す , 七 上を向いて 、、るの 審査員の講評から 特に中学年は例年、 3 年生と 4 年生の差がはっきり出 てしまうのですが、今回は 3 年生にひじように意欲的な 作品が多くレベルの高い審査となりました。身近な現 象から生まれた疑問を、しつかりとした方向性を持って 検証し結論を導くという着実な方法論は、指導する大 人にも大いに参考にしてほしい作品です。 年」く 時 中。こん んや、 学 学 野 醇すの 野 大 る 県 岡 福 かわいがっている出目金の黒ちゃんが、 水槽の中で頭を上に縦になってじっと浮か んでいるのを見つけた優太くんと崇太くん 眠っているのだろうか ? 病気になってし まったのだろうか ? ふたりは観察した様 子からこれらの予想を立てます。睡眠につ いて、魚類の体の仕組みについて、そして 金魚の病気について本で調べ、水槽を観察 した結果、浮き袋を調節できなくなる「転 覆病」ではないかと考え、黒ちゃんを撮影 したビデオを持って水族館の人を訪ねます。 試した治療法は 0 ・ 5 % の塩水「病気が 輊いうちに調べてよかった」と崇太くん 「黒ちゃんもうれしいかなと思う」と優太 くん。見事、黒ちゃんは元気になりました。 優秀賞・日本児童教育振興財団賞 でめきん “ - ←『最新金魚飼育大全』 物ャ - ・吉田信行著金魚の吉田監修日東 = ~ 書院本社 2009 魚飼育大全魚類の図鑑にいくつかあたった後、老 舗金魚店の著者による専門書も開い 4 てみました。金魚の浮き袋はふたつに 分かれていて、丸い金魚は特に浮き袋 の働きが悪くなりやすいようです。 『睡眠がよくわかる事典』 神山潤監修 PHP 研究所 2008 金魚の眠りについてくわしく載ってい る本がなかったので、まず人間の睡眠 のメカニズムと体の変化について調べ ました。これを黒ちゃんのエラやヒレの 動きに当てはめて、魚の睡眠について 考える手がかりにしています。 を第 ( ) とぐー ! 睡眠が よくわかる事典 調べるのに 使った本

2. 図書館の学校 2012年 冬号

図書館の学校 2012 年冬号目次 〔特集〕「選書事業」のすべて 図書館にこんな本、いかがですか ? 私たち選書員の選んだ本かあります利用促進事業 : 5 つの「選書委員会」の紹介 / 「選書結果」活用術 / 選書結果からピックアップ / 利用者の声 2 ? 1 年度図書館振興助成事業報告③助成事業 : 「デジタルライプラリーいわて」推進事業岩手県立図書館 大分県立図書館と大分大学との協同による戦前期地方新聞画像データベースの構築大分県立図書館 図書館職員の法情報サービス向上を目指して助成事業 図書館員専門職育成活動助成の成果ローライプラリアン研究会指宿信さん 第回「図書館を使った調べる学習コンクール」 入貝作ロ聞紹介 ! 優秀賞・日本児童教育振興財団賞ほか 7 作品利用促進事業 町の思い、みんなの気持ちが 1 冊こ 『原発事故・全町避難大熊町学校再生への挑戦 5 学び合う教育がつなぐ人と地域 5 』の紹介 意欲的です ! 年々、盛り上がる新宿区の地域コンクール利用促進事業 地域コンクールレポート新宿区立戸山・中町・角筈・鶴巻図書館 4 4 24 23 16 表紙の写真清須市立図書館撮影 : 小野雅史 ( コンテンツ株式会社 ) 2

3. 図書館の学校 2012年 冬号

ー・物当三 よ 1 利用促進 事業 いかけるんです」 べる学習を授業で取り入 一した作品は、『学校図書館を利用 「周 一三卩れはじめた当初から、指 1997 年実施の第 1 回「図書一した総合理科・課題研究の実践 5 一導の基本姿勢は変わっていません。一館を吏ったノ「 イ調べる学習賞コン一自学自習の大航海 5 』。神奈川県一 キ、 , 、の興味は何か ? そのどこに クール」 ( 当時の名称 ) で、優秀一立厚木商業高校「総合理科 , の授 一興味があるのか ? とくり返し問一賞・『読書の学校』特別賞を受賞一業での指導をまとめた作品です。一 清教学園図書館リプラリアにて。左に並ぶのは蔵書になった生徒の作品 、い鬮物、物、いい 第 1 回コンクール受賞者で、第一線で 「調べる学習」の指導にあたる片岡則夫さんの今 自らを問う、「図書館を 使った調べる学習」の 醍醐味を伝えたい 片岡則夫さん清教学園中・高等学校探究科教諭 調べる学習の指導法を学ぼうと手に取られる方も多い 『情報大航海術 ~ テーマのつかみ方・情報の調べ方・情報の まとめ方 ~ 』 ( リブリオ出版 ) 。この本の著者・片岡則夫さんは、 「調べる学習コンクール」第 1 回の受賞者です。 今回は「調べる学習」指導の第一人者として、 現役の教員としてもご活躍の片岡さんにうかがいました。

4. 図書館の学校 2012年 冬号

町の甲い 新刊書の 紹介 みんなの気持ちが 1 冊に 東日本大震災前から、教育を町政の軸にすえ、 校生活を送る様子が克明に記されています。 「読書の町」を目指してきた福島県大熊町。 「大熊町は、全町避難のなかでも、原点に焦点を 町立小学校・中学校計 3 校がすべて 当てた教育の挑戦と実践を続けてまいります。そ 「子どもの読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰」を、 して、安心と学ぶ喜びに裏打ちされた『子どもたち また、町教育委員会が「第 6 回高橋松之助記念文字・ 活字文化推進大賞」を受賞。 の笑顔』に満ちた学校を目指します」 ( 本書 213 頁 その実績は高く評価されてきました。 より ) と武内教育長は結んでいます。 ここでご紹介する新刊書は、 東日本大震災・原子力発電所事故発生から全町避難、 財団からのメッセージ そして、会津若松市で再開された大熊町の教育の 大熊町は「図書館を使った調べる学習コンク 軌跡を、 39 名の学校関係者の手記と証言 8 名の児童生徒の作文をまじえて追ったものです。 ール」の地域コンクールの開催地でしたが、震災 と原発事故のために全町避難となってしまい、開 震災翌日から始まった避難生活のさなか、町 催できなくなりました。本書の中では、制限の多い 長の決断を受けて、学校再開を優先。会津若松 厳しい生活にもかかわらす、たくさんの子どもたち 市・同教育委員会の全面協力を得て、 4 年前に が作品を当財団事務局に直接応募してくれたこ 廃校になった市立河東第三小学校を借用するこ とに触れています。今年度第 16 回のコンクールの とに決定。以降、教職員が一丸となり、また地元会 作品募集ポスターの舞台として小学校の図書室 津若松市民の助けも借りて迅速に準備が進めら をお借りし、また児童と先生にモデルとして登場い れ、 1 カ月足らすで開校にこぎつけます ただきました。 ( 詳細は本誌 2012 夏号で紹介 ) 。写 学校再開後も、子どもたちのためこ教職員と 真両脇のダンボール製の書架は当財団が寄贈 学校周辺の方々が力をあわせて問題に取り組ん したものです。 でいきます。運動会や修学旅行などの学校行事 未曾有の災害に敢然と立ち向かい、質の高い はもちろんのこと、避難中ということで不自由の多 教育を継続する大熊の皆様の姿勢を、この本か い学校生活を全般にわたって支えたこと。そして、 ら多くの方々に知ってほしいと思います。 その支えを受け、子どもたちも粘り強く前向きに学 『原発事故・全町避難大熊町学校再 生への挑戦 ~ 学び合う教育がつなぐ人 と地域 ~ 』武内敏英著・福島県大熊町 教育委員会編かもがわ出版 2012 ( 左の写真 ) 撮影 / 森公ー・世ノー善生 2012 年 4 月福島県会津若松市大熊 町立熊町小学校・大野小学校図書室 23

5. 図書館の学校 2012年 冬号

利用促進 事業 れ 4 い新、 , な ( と 蕊坦ウ - % 4 当ンい新しな ( い : をれイツれを . : の車ろの担担む 当閉の庭 - いのを生考れ町 ( 第も置宿当工 贓ネは史衾第け自て / し、に をっパな ~ 第第、・ダ 1 : 望孀 . いーを g 当 葩物第は切 7 す ヂ同名れ矼 な - い主第は ハ - たイ ? は , 員第 i 守りたい′ 日本の 、ンヤに ! なを物 1 審査員の講評から 4 年間、ひとつのテーマを追いかけたという点に、感嘆 の声が集まりました。毎年の成果を次の調べる学習に つなげ、研究をステップアップさせています。日本固有 種をどう残していくか、問題意識もより明確になり、高 度な実験にも取り組みました。文献を読み込んだ上で 専門家にアドバイスを仰いだ姿勢も評価したいです。 立ハ 6 年佐調磔 ( 中 ) 各種たんぽぼの詳細な分布図は 2 年間の成果 ( 左 ) 単為生 殖ができないカントウタンポポには、ミッパチなど昆虫の存在が 欠かせないと結論を導きます 学ま 高、 ( 賞 立ロ 受 のこ 学 阡のし菜 日久 調「 イ千 おじいちゃんの「この辺にはもう日本の たんばばはないたろう ? 」のひと言がきっ かけで、 3 年生から調べ続け、 4 年目の今 回の作品はその総まとめになりました、と いう日菜さん。袖ヶ浦市中川地区に咲く在 来種のカントウタンホポをくまなく調査し、 繁殖カ旺盛な帰化種のセイヨウタンポポに おされ、毎年数が減っている現状を知りま す。本で調べた両者の生態の違いや繁殖方 法を、実験や観察で確認し、日本のタンポ ホを守っていくための方法を探りました。 残念なのは、調べた結果を伝える前にお じいちゃんか亡くなってしまったことカ ントウタンポホが増、んますよ、つに、とおじ いちゃんのお墓に種を蒔きました。 優秀賞・日本児童図書出版協会賞 『日本のタンポポとセイヨウタンポポ』『タンポポ観察事典』 日本のタジボボと タンポポ“專 小田英智構成・文久保秀一写真 小川潔著どうぶつ社 2001 偕成社 1996 セイヨウタンポポ折にふれ小川教授の本をひもといてき カントウタンポポ以外の、セイヨウタン た日菜さん。何度調べてもどうしても 分からなか。た実験の方法など 3 つの : / 、ラみ・ ' ; よ ポポと工ゾタンポポは受粉なしで種が できることを実験で確認。本には氷河 ことについて尋ねる手紙を思い切って 期の厳しい気候で進化したと考えられ 投函、ていねいな回答をもらいます。 る、とありました。 20

6. 図書館の学校 2012年 冬号

利用促進 事業 第 15 回「図書館を使った調べる学習コンクール」 入賞作品紹介 ! Ⅷ芻 国わ。はと ゅうり 尹、う乃任てて 20 、轗。てしん , な 工ぎものフ くいつこらきたの ) のなこ時な、、やヘいあ心時ない′ 1 本にも 0 以にのご 0 ぞのな 0 第る。 わユ膨つ、らう 1 をこ八、われていを むつ乢う名な大くきんゆ・おしら 0 しんおをつくる 9 をを ( 0 んェわら k 第 をつく , ていのちをふこん・「 ) っ わせに ( の中卩つ をわ 1 ・ - て卩幸、つ : ' こ - こを \ 、 わ胤な . く不 - ツ気のいしうしにりつは とらい ( をを第新る。 吟湃いにソ↓ロ第 0 を : な・ - い人にフ洋 : く , 3. 2 . を当にドわいぃ 審査員の講評から 低学年では、圧倒的に自然科学的テーマが多いので すが、この作品は物語や伝承を対象にしていて目を引 きました。河童や鬼、魔法使いが本当にいるのではと真 剣に思えるのはこの年代まで。大事にしたいものです。 ぉリ小物交 2 年引 : 両角州夏 ( 中 ) 日本にいつからいるのか、どんな姿なのか、文献から追いま す ( 左 ) きゅうりが好きなのはなぜ ? 育てて、、初なり " をお供えに 年 受 年 ワ」 ん 習 凡市 学 中野 川角 野 調「両長 文学の世界をテーマにした帆夏さんの作 品は、 1 冊の絵本がきっかけでした。「かっ は巻き」とい、つ / ) らいたか、ら、きゅ , っ , りと 同じ色だと思っていた河童が、赤色で描か れていることにびつくり。本当はどんな生 き物だったのかな ? 少ない手かかりの中 から、河童の物語を比べたり、好物のきゅ うりを育ててみたり、「かつは」とっく言葉 を調べたり、地元の河童伝説を訪ねたり : ・ さまざまなアフローチでその姿に迫ります 作品に仕上げたことで、「調べたことが 自分の中で特別なものになった」と帆夏さ ん。ちなみに「かつば」という呼び名は 「川」と「童 ( わっぱ ) 」に由来していると 知って、タイトルに採用しています 優秀賞・日本児童教育振興財団賞 0 0 『信州の民話伝説集成南信編』 『おっきよちゃんとかつば』 宮下和男編著ー草舎出版 2005 長谷川摂子文降矢奈々絵福音館 うちの近くにも、河童がし、た ! でも地 - ぎ : を′ 書店 1994 第 元の民話を読み比べてみると、同じ内 本が大好きな帆夏さんのお気に入り 容でもお話の舞台や登場人物が少し の絵本。「かつばはみんなみどり色だと ずつ違うことに気がつきます。このほ 思っていた」けれど、この本に登場する かの民話集もあわせて読むと同時に のは赤い色。ほかの例も見てみよう ! 場所を訪ね、一覧表にまとめました。 ここから調べる学習が始まりました。 民話伝説集成 調べるのに 使った本

7. 図書館の学校 2012年 冬号

編を第第一 ぎ扠のたけ、 0 て亡うや。 1 広がっ 1 い , たのか ? わたしのよそうは、 & おいしそうなみだこ , マ、子をく わえ 1 はこんている時は籌におて . そ だってった第 靄べなけっか 調さしたこころては、生独多を食べにま て、、る ! おいなか 1 た・秘チをくわえてはこ んているをもいま少った。かんさフしたけ れこ社手は食ヾい . わたしのよそ ? は、外れていな。 ・一を生種ぽ、なおにの 1 マう、なソくまて・、 審査員の講評から 文献が少ない中で苦労したと思いますが、観察・実験・ インタビューで十分に補って結論を導き出しています。 なにより調べる目的をはっきりさせて疑問を整理し、そ れそれに仮説を立て、調べた結果それがあっていたか、 はすれているかまで検証。柱立てがしつかりしていてわ かりやすく、たいへんおもしろく読みました。 のン・ 7- ロー初 、 2 の足のような うヤ工ヤマこル村 の森マ / 7 ・ロープ 目本 : おいし・るい ホケンにルぞ ス都・しそう。 - を . 企、・られなし人 謝の中にはヨ 0 ユ ~ ル ? のナんてい当 ヤェヤノレキ、・と オごルおグそな い 城南入屈ホ学 2 午宇谷央奈 3 ( 中 ) バリ島東部沖のレンボガン島で多種多様なマングロープを 目の当たりに ( 左 ) 海域で繁殖するのは鳥が種子を運ぶからでは ないか、と予想しましたが、結果は ? 年 学 低 時 賞 立ロ 受 の 年 ん 門森ロ奈一 のク央 る海ン谷 , 阪 ドマ宇大 バリ島ではじめて見た「ふしぎな形の 木」。根っこは竹の子やタコの足みたいだ し、海水で育つらしい。マングロープの知 られざる生態について疑問を持ち、自分な りの予測を立ててみた怜央奈さんは、沖縄 の島々をめぐっていろいろな種類を観察・ 実験、資料にもくり返しあたりながら、不 思議な植物の謎を解いていきます 1 年生の時に川の水質調査をしてから、 環境問題に関心をもつようになったそう マングロープが環境保護に役立っ植物と知 り、ますます興味かわいたといいます 「大きくなったら、マングロープから薬作 りをやってみたい」と、怜央奈さんの好奇 、いはますますふくらみます。 優秀賞・日本児童図書出版協会賞 0 0 0 ー『海の森・マングロープをまもる』 向後元彦文・写真大日本図書 1992 熱帯地域の河口や海岸に 1 OO 種類も 生息するマングロープ。まだ謎の多い この「海の森」について、地球の環境保 全の観点から、保護と再生を含めてわ かりやすく解説しています。 『植物は生産する』 」・コクラン文 C ・フィッツシモンズ 絵ほるぶ出版 1991 採取したマングロープの葉の裏に、茶 色の点々を発見した怜央奈さん。マン グロープがほかの植物より酸素をたく さん出すのは、この大きな気孔をもつ からであると知り、働きを調べます。 題マングローフをまもる 19

8. 図書館の学校 2012年 冬号

北海道の 稲 . 米わら 3 0 物・・第物 : ・・イアルをれ第 0 い 第い・色に、 ! れにな・・ツいい当を第ケをいを、・ . 第代を・「をい第にしを を・は ~ . た . ! , れトを . 当第・は第い : 0 を物をに・・・第んいれ第材・ , をわ 第一ては・、駲・・なれ”第” . 0 をは・、 : り、学・ : な町のを 0 な材第 0 、新一し . され当をけを」当なド・第物を . 第は・第一を、・一にい洋・ ・・・第・ 0 した・内を 00 も 物製 4 ・、ド - を・・物に一・一わを・・、れ - を・く、れイを・すな・ ・物第い材・れ一第一なを′ れい : を第 ) を : 夘・をを豊・第ぐーこ . 、・員と・物 い第・・、・第ををい ! : 第にをに 第准 ~ 、年一では一、も第物ぐをり . ぞれ卩 ・をいわ : ・第はを編、な・め・ 審査員の講評から 写真や囲み記事で上手にページ構成していて、このま ま出版しても楽しい本になりそうです。北海道で本格 的な稲作への取り組みが始まった明治期にさかのぼり、 しつかりしたリサーチと論の運びで、内容もすばらしい。 ただし掲載写真の典拠は、著作権の問題もありますの で、もれのないように注意したいところです。 ー寒地稲作発祥の地から一 きたひろ市民大学会済水邦子 ( 上 ) 北海道の赤毛種とわら細工の数々 ( 中 ) 明治時代、 4 万人も の屯田兵が移住 ( 左 ) 韓国の博物館に展示されていたわら製品 音不乍 2 の不 大地ん 門道寒さ 立ロ 学、 わ 調「 北海道北広島市に建つ「寒地稲作 , ) の地 に始まる」と記された記念碑。明治のはじ えぞち め厳寒の蝦夷地で米作りを実現させたのは、 とんでんへい 開拓民や屯田兵の創意と執念でした。清水 さんは稲作や品種改良について文献で確認 する一方、移民に関する史料に目を通しま す。水稲栽培の発展を追うことで浮かびあ がる北海道の歴史。実際に赤毛種を再現栽 培している農家や農業試験場で稲作の現場 を見学する一方、「米の副産物」である藁 の文化に着目。そこに「すべてを使い切 る」日本人の生活の知恵を見いだします 博物館でアイヌや韓国の民俗にも触れた 清水さん。歴史を振り返ることは、今の生 き方を見直すことにつながる、と結びます 志新聞社賞 優秀賞・ル わ 0 0 『韓国の藁と草の文化』 印炳善著法政大学出版局 2006 図書館で藁細工の資料を探していて 、出合った本。民俗学・社会学的観点か ら韓国中を踏査・研究し、美しい製品 の数々を紹介しています。内容に感銘 を受けた清水さんは、著者が創設した 藁・草生活博物館を訪ねます。 『コメのすべて』 コメの 有坪民雄著日本実業出版社 006 すべて 赤く長い芒をもち寒冷地に強いが収 量の少ない赤毛種は、昔も今もたいへ んな手間をかけて栽培されていました。 本書で、昔の稲作の技術や工夫を確 認、写真も引用しています。 イラスト図解 韓国の薬と草の 文化・・ 生産 . ・かう・・まで 21

9. 図書館の学校 2012年 冬号

利用促進 事業 ( 上 ) ( 中 ) こっこっとしたためた手書き原稿を和綴じ製本 ( 左 ) 89 ものお堂を詳細に取材、地図に落としこんだ案内記を作成 光も屏 ( 以肆 ) は信船 瓦 ( 今の野県市取 ) ト「、え に生ま圦た・寸三才の時歩い 尊・に出「、執「屋レ」い - ) 呉もに に出、」・ ~ ・三のい達い仭州 41 よリ一米たのを・・ ' 0 あ 5 8 新四国相ま湯ハ + ハヶ所 催の街の四ロ 新・・物第第増 ^ 十 ^ ヶ所り 咜を : を、まも肥的 審査員の講評から 別冊も含め 6 分冊の大部な作品に圧倒されました。自 分の生活圏内にふと発見した歴史的霊場を、たくさん の地域資料と足で詳細に調べまとめた、まさに労作で す。じっくり腰を据えて考察した完成度の高い作品が、 同じ中学校から複数出ていることに、あらためて学校で の指導のありかたについて考えさせられます。 情発を街回訪丹い音手四お 目 報信調広の。ね念う褝の国堂 に日 整す査く四史まに師地相が留 理るで紹国蹟す調場がで馬 、まろ っ親 調べる学習部門中学生の部 のか得介保 べ移地商 カまたすの存相るし元売場 たし 「新四国相馬霊場 がで知る地の馬ーののに 身考識べ理問の方経発成の 字で 八十八ヶ所 にえをく的題全、緯展功ひ のい つる、案・も礼夏ををしと 御る い内歴ふ所休、祈、つ札近 僕の街の四国」 所 たとか記史まをみ文願のだ。 、でにを的え巡に献しちと拶本の と、分制なな礼はやてに知甬堂寺 い油か作すがす四聞開出り来脇社 油下知広くん い下りしばらる国き基家ますので まくやまら , 壷 取ししする小 神奈川県慶應義塾普通部 2 年 ( 受賞時 ) すんすしし僕と場りたた 。はくたさの 2 もでと光ら取新なと 0 優秀賞・日本児童教育振興財団賞 0 『取手市史』石造遺物編、植物編、社寺編、通史編 取手市史編さん委員会編取手市教育委員 会ほか 地元ながら初めて知ることもあり、郷土の歴史 や地理にあらためて触れる機会となった、と油 下くん。昔の測量図から札所と街道や川との関 係を考察しました。このほか『我孫子市史』も参 考にしました。 噺四国相馬霊場八十八ヶ所、大師堂地図』 熊倉健治著私家版 2004 著者は平成に結成された「新四国相 馬霊場八十八ヶ所を巡る会」のまとめ 役。油下くんは「巡る会」に参加し地図 を参考にするだけでなく、インタビュー を申し入れ、調査のアドバイスをもら っています。 物 - 画物、ま物を体・ 18

10. 図書館の学校 2012年 冬号

利用促進 事業 をーー・、製は一ををを画 K ・を ! 事・・年にを 1 ると、を三宿・・第してい 0 ・ ・ ) ラ一・・一宿第ま二第 : ) 第 ^ 第設 ) をぎー , に - それい・・してをり 第・第ら 1 ~ ー第設を・つている・をし 1 学二つ第第なはを・ ~ 画、設 1 第 第 : : お一・第第・第一なににをれ、設「、を・ ~ 第を強第し : いる・ : : 1 物・しなけれならないのは・設・第のう当一・・物第を物す 0 第 - は、 0 を - 第数 1 物第に靆・ 1 を、、毅強第している・つまり人第で物る第を・置・ って、 0 にい物・ - : あ 0 ・ 第にれように有・・・物の・が = ノニ ) をあたりをられる ! ・されている・物 日本の医療はどこに向かうのか ? 医療ツーリズムを中心として 青山学院高等部一一年 宮島俊介 日本で・ををドた・人をを の・第で物・をた”本人料第 員修第なー第としては・ ・ - ・円第・に物応しを第・なら・つていて当ロ・を・うみの物を第一の ・・については・・・・プ・・ー・物な ( 、、・人のキを・を ! 、にして・ れ本第・小第・・さんと・・の第・第 0 ー : 一 ~ ・ , レ・ンが・れていない気す ( 上 ) 国内の医療環境の現状を示すグラフのひとつ。 入院施設が年々減っていることがわかります ( 下 ) 異 国で治療を受ける際に問題となる言葉の壁について アンケート調査 物を第や人第・ー・の・を・にる・ 審査員の講評から 緻密に調べを進めています。先行研究によく目を通し、文献の 引用、インタビュー、アンケート調査などで論を固めています。 ただ、調べたことをもれなく盛りこもうとするあまり、構成が散 漫になったきらいがあります。訴求力をもたせるために組み立 てを練り、もう少しコンノヾクトにまとめてもよかった。 カて 立ロ・し 時 賞 高医カムん 院 の向、 ッ夋 学 調「ど ~ 宮鯨 治療や診断を受けるために他国へ旅行す ることを「医療ツーリズム」と呼びます。 現代では、先進諸国の中流階級が安い医療 コストと質の高さを求めてアジアに渡るケ しいます。日本でもタイやマ ースが多いと、 レーシアへ向かう人が増えていますが、一 方で海外の患者を迎え入れる側としては遅 れを取っているのが現状です。 高齢化が加速する中で、今後きびしくな ると予想される日本の医療状況をふまえ、 医療ツーリズムがそれを打開するひとつの 方策となり , つると指摘。そのメリットと課 題をあげ、医療従事者や患者への意見調査 から現場の問題点を拾い、日本の医療を変 えるためになにが必要かを考察しました。 優秀賞・毎日新聞社賞 日本の医療制度『日本の医療制度』 そのと込、 長坂健ニ郎著東洋経済新報社 2010 制度から見た日本の医療を検証し、海 外と比較しつつ新しい医療政策として 提示された内容を検討。その歴史を確 認しながら、日本で医療ツーリズムが 定着する可能性を探りました。 『世界の医療制度改革』 OECD 編著阿萬哲也訳明石書店 2005 物国内外の研究報告書や専門誌、新聞 己事にもこまかく目を通して論文を構 成した宮島くん。日本ではじめて医療 サービスの国際認定を受けた千葉県 の亀田総合病院へも取材に行きます。 量界の 医・鋼度改革 = = ロ 調べるのに 使った本