「今年、初めて『図書館を使った調べる学習して調べることになりました。そのとき担当 コンクール』の審査に立ち会いました。どのしたスリランカという国の地形や気候、宗教 や産業などを調べるのに使ったのが図書館初 作品も疑問に田 5 ったことを一生懸命調べてい て、とても充実していました。作品を審査す体験です。このときのことはよく覚えていて、 子ども心に図書館の本は充実していると思っ る先生方も本当に熱心で圧倒されました」 そう満面の笑みを浮かべて語るのは東京国たものでした。小説などは父から借りて読ん 立博物館長の銭谷眞美さんです。銭谷さんのでいたんですが、図書館には家にはない自殀 前職は文部科学事務次官。そのお立場ゆえ、科学の本が本当にたくさんありましたから」 中学校以降、銭谷さんと図書館の関係はさ 子どもたちの学習には強い関心をお持ちです らに密度を増していきます。郷土研究を行う そんな銭谷さんの図書館体験は小学校時代 「社会部」という部活に入ったからでした。 まで遡ります 「 5 年生の社会の授業で、いろんな国を分担「中学校のときは秋田市で将来、住宅地とし 言語教育と体験学習の両輪が 子どもを育てる 今号から始まった新連載『日本の図書館文化を支える人々』。毎回、日本の図書館や 出版文化に人生をかけた方々をご紹介していきます。本や図書館との関わり、なぜ図 書文化の興隆に力を注いだのか、後に続く私たちに望まれることは何か等、縦横無尽 にお話しいただきます。 1 回目は東京国立博物館長の銭谷眞美さんです。 取材・文品川裕香 ( 教育ジャーナリスト ) 目、
て発展しそうな地域について、路線価を図書よさかあります。たとえば、何かを調べると 館で調べ、交通の便やコストパフォーマンスき、インターネットだとキーワードを検索し などを考え、ヒアリングして検討しました。高てすぐに目的のことからにたどりつきますか、 校のときは市内の道祖神について調べました。本だとそうはいきません。ページをめくって 道祖神を調べていると梵字が出てくるので、探していくため、本来の目的ではないところ この時もよく図書館を利用しましたね。小中で手が止まったり、調べようと思っていたこ 高と、書物で調べてフィールドワークもする、 とがらの前後を読んで別の興味が沸いたりと、 両方がセットになった学習に夢中でした」 予測できない広かりがあります。図書館も同 そ , ついった学習体験が土台にあった銭谷さ様で、あることがらを調べに行ったのに、つ んは、教育に関わる仕事をしたいと芻年、文い他の本にも目が移り、自然と知識が増えて いく。これが図書館の醍醐味だと思います。 部省 ( 当時 ) に入省します AJ い , つ、わけ・ だけど、知識が増えたからいい 「仕事で直接、図書館と関わったのは年に 視聴覚教育と公共図書館の担当部署である生でもない。子どもが成長していくとき、想像 涯学習局学習情報課長 ( 当時 ) になったとき。したり疑問を持ったりする力はとても大事で 教育基本法には社会教育の場として図書館、す。そのときに問われるのは調べる力だけで なく、まとめる力なんですか、これは言語技 博物館、公民館等かあがっていたのですが、 このときはまだ公共図書館の設置や運営の基術だけでなんとかなるものでもありません。 準かなかったんです。それで審議会で報告をだからこそ、子どもを育てていくうえで言語 出していただき、それを通知しました。田年教育と体験学習は両輪なんです。子どもたち か調べたことを実地で生かしていけるように、 に『公立図書館の設置及び運営上の望ましい 基準』を告示したのですが、その萌芽のよ , っ図書館はどう情報を提供しサポートしていく のかこれからの図書館に求められるのは、 な仕事ができたのはうれしいことです」 その後、小学校課長として学校図書館を担そんな視点からの関わりだと思いますね」 その観点から「図書館の役割は今後ますま 当。当時は学校図書館の図書整備が不十分だ ったため、 5 カ年計画を立て、整備するためす多様化する」と銭谷さん。図書館への思い は熱く、言葉か途切れることはありません。 の交付金も出すなどされたそうです。銭谷さ んは経験を踏まえて、 , ) う強調します 「情報の拠点である図書館が街づくりの中心 になる。そんな時代が来てほしいですね」 「インターネットの時代ですか、本には本の ぜにやまさみ 銭谷眞美 1949 年秋田県生まれ。 1973 年文部省入省。 大臣官房審議官、文化庁次長、文部科学省生涯 学習政策局長、初等中等教育局長等を歴任。文 部科学事務次官を経て、 2009 年より東京国立 博物館長。 2012 年より図書館振興財団理事お よび図書館を使った調べる学習コンクール審査 委員長 45 0
〔連載〕 私と図書館第 2 回びったりの言葉アーサー・ビナード 図書館の昨今⑤「本」の力を信じよう ! 図書館総合展運営委員会運営委員長佐藤潔 図書館が生まれた 表紙の図書館・函南町立図書館 / 日立市立南部図書館 / 箕面市立小野原図書館 / 津野町立図書館かわうそ館 / 字部市学びの森くすのき / まんのう町立図書館 / 高槻市立服部図書館 / 飯能市立図書館 注目のライプラリーサービス はじめてのカーリルタッチ ! 埼玉県飯能市立図書館 気分はいつも新発見 ! ②今夜は草むらコンサート谷本雄治 読書のたのしみ、たのしみの読書第 5 回松浦弥太郎 日本の図書館文化を支える人々第 1 回 銭谷眞美さん東京国立博物館長 世界の図書館第 6 回バンレーセ文化センター ( デンマーク ) 今、一市民として、街の図書館に通う日々思うことは・ インタビュー宮田昇さん 事務局ニュース 世界図書館情報会議 シンガポール大会に参加して 国立国会図書館国際子ども図書館飛田由美 44 43 38 48 46
ーっなの・ 7 ・八に、し了 い第なん一 ( ひイ . ( 0 めいししいい、効当 ( のんる う よ、つ , 勧んへ子 えフうキ ) 禾 ゆ令 ら しらマか。た ら。かせい花生 し ? 物ンををは一 ⅢⅢい ( マ、 0 し、く 、な 2 。よ 審査員の講評から 落花生の種を蒔いて、豆が実るまでの経過を母と子で 観察しながら調べる学習を行っています。この学習に、 次第に家族全員が関心と興味を持つようになったこと、 : さらに母親が主体的に調べる学習の面白さと有用性に 目覚めていくことが評価されました。調べる学習によっ て落花生栽培の歴史、伝播の様子、栽培のコツがわか り、一般的な自然観察学習をより深化させています。 ( 中 ) 落花生のふたばは朝顔とはちがっていました ( 左 ) 落花生が 日本に伝わったのは江戸時代、中国からでした。栽培は明治時 代からです 時 賞 受 年 校 分 谷 幽 わ 学 てし 立ロ て 、つ , せ生 大てカ ~ 匕康紀 らつイ = 木晉木 , ら落鈴霧鈴 学校で落花生の種をもらってきた康平く ん。「家のそばの畑で植えてみよう ! 」そ んな康平くんの一言から、母親の紀子さん は康平くんと落花生を育てて調べてみるこ 」にし土 6 し 4 ん。 なぜ 2 粒すっ撒くの ? 夜になると落花 生は眠るの ? 落花生はおそうじ屋 ? 観 察しながら不思議なことがあったら、地元 袖ヶ浦の落花生生産者であるおばあちゃん の話を聞いたり、本を調べたり。お母さん は本に書いてある落花生栽培と袖ヶ浦の生 産者の栽培方法を比べていきます。 優秀賞・図書館振興財団賞 『育てよう ! 食べよう ! 野菜づくりの本 2 やけ大豆・落花生・さやいんげん』 小菅知三監修こどもくらぶ編・著 堀江ひろ子料理指導ホプラ社 2003 代表的な豆類の育てかたと収穫方法を 手順を追ってていねいに紹介しています。 土作りの仕方、まびきなど、袖ヶ浦での 栽培方法と比べることができました。 .- % 、、、『ピーナツツなんきんまめ らっかせい』 こうやすすむ文中島睦子絵 ー福音館書店 1993 油であげたむき出しの豆、ピーナツツ。赤 茶色の薄い皮につつまれた南京豆。かた いからに入った落花生。実は同じもので あるこの 3 つの豆たちの加工法と、落花 生の不思議な生態を紹介。 23
利用促進 事業 1 \ せにヘれ みみくのグ , + はを 1 。 0 ぽ、た G 、、なし一 にいら一 , 当 ( れ丿 ゆプ ) " 、た、おさ人〉ーいいをの をわ町 わ・、らないのれりラ卩いフをを一どま′ん′ てラらしソっ ゃうこくんこナ 一年いしばしいん 母跖論各 ( 中 ) 雲はどうやってできるの ? 3 通りのでき方がありました ( 左 ) 買い物途中に出会ったきれいなタやけ。カメラはいつも手 放せません ! 審査員の講評から 夏休み中の天気観察に調べる学習の方法を採用してい一 ます。雲、タ焼け、虹などを観察し、それそれの事項を学 校図書館や公民館図書室を利用して調べています。と りわけ雲についての研究に重点がおかれています。作品 中の表現は、子どもは自分で描いた絵、大人は自分で撮 った写真を使っています。こうした両者の特性を生かし一 た作品作成は望ましいことです。 み す 時 や 賞 受 っ 年 の 校 分 谷 し ? ・と 校 学 うの のナけんさ 功んく畆か香 大し・し ゅ閏浦ゅ由 それを橋 子「純石石 物語に「黒い雲が雨をふらせた」と書か れていたのを読んで、黒い雲がなくても雨 かふる時があるけど、ど , っしてかなあと田 5 った潤くん。「そらはどうしてきれいな の ? 」潤くんの好奇心に触発されたお母さ ん。一緒に空を観察し、図書館や公民館で 調べていくうちに、何気なく見ていた空に も不田 5 議なことかたくさん出てきます 夏休みに毎日空を観察し、たくさんの雲 に出会います。撮った写真と図鑑を見比べ なから、出会った雲たちをまとめていきま す。飛行機雲はどうしてできるの ? 「ゆ うやけ」はなぜオレンジなの ? 「おてん きあめ」のしくみなど、他にも色々な空へ の疑問を調べることかできました。 優秀賞・図書館振興財団賞 ~ 『よあけゆうやけにじやオーロラ』 かこさとし絵・文農山漁村文化協会 2005 太陽が見せてくれる美しい不思議な現象 の謎と、太陽の大きな力の関係をやさし く描きます。「ゆうやけはなぜオレンジな の ? 」その疑問に答えてくれました。 『空と天気のふしぎ』 武田康男監修ポプラ社 2003 「タやけはどうして赤いの」「雲って何で できているの」など、空や天気に関する 疑問にやさしく答える図鑑。観察して出 会った雲の名前を調べることができまし 凬べるのに イも本 よあけゆうやけ 22
宿のな : フ・ 0 浦 4 なそ ャま . 生まれ早く ・ツ毎のを甲 ・第呂第中 イ、 / ド公べ物取 中国、長生をの朝 ・ヴト ! 5 のト ・ kC のキ寺 は en 第 ・ツ気い↑甲 . むわいカ 3 チも ( れ イい ・第の中 ・はい島つの申 ・えわ、一おト ヂ国へ、は” 、えノい学イ戔 2 弁よくおかみさ ~ ( 上 ) 仕上げに、表紙に切り絵をあしらって作品が完成 ! ( 中 ) 本 で調べたとおりの作法で、神社をお参りします ( 左 ) 地元小石川 の七福神をめぐり、表にまとめました。日本生まれは意外にも恵 比寿様だけだそう ⑤艸をまーへ ~ の一爪 . 心ー んを , ーらき じ早こお寺 , て じこカ当カヾうの ? た一い「一 ( 天・い ( ろ ( し つ ( いをエーいこ 三をさむき、ニし / おしをすしをを」一 ハバー : を立 ( ( 2 回はく一ゅ を ( まな な .L カ 4 こ言います。ー じ 0 ろう入びし《査弋んャい天は 1 」いをえ 一審査員の講評から 家族の体が早く治るようにと近所のお寺にお参りをし た時の経験から、身近な疑問を見つけました。本で一つ ひとつ答えを整理して自分の目で確かめていく様子に 調べる学習の楽しさが伝わってきます。地域に目を向け たことも良い研究になりました。絵と文章をていねいに 分かりやすく書いていて、構成も上手にまとめています。 っ ? 受 寺の 学とカん やち = ヾっさロ立 じカみ実 京 生申 , 岡 学ネ 小「ど福鯨 「こ , ) はお寺さんだから、パンパンはしな いのよ」ーー・おじいちゃんの腰が良くなる ようにとお参りに行った時、お母さんに言 われたひと言から、お寺と神社の違いにつ いて調べてみよ , っと決めました。どちらも 神聖な場所。感謝しながら勉強するように 気をつけて、神様と仏様のこと、参拝の仕 方、建物の形などを比較しました。 最後に改めて正しい方法でお参りしよう と、区内の寺社を訪ねます。ビルの町なの に古い神社やお寺かたくさんあることにび つくりしたとい , っ実咲さん。そこか昔から 人々の生活の中で大切な存在だったことを 知ります。お参りも自信を持ってできるよ うになり、「調へてよかった」と結ひました。 優秀賞・図書館振興財団賞 『神社とお寺がわかる事典』 、『お寺さん入門』 どこが、どうちがろ ? 神社とお寺が井上智勝監修 PHP 研究所 2009 、人ぇ当渋谷申博ほか著洋泉社 2010 わかる事典 一谷ぐ神社は神様を、お寺は仏様をまつる場 近所の図書館で参考文献を探しますが、 ぐむずかしそうな歴史や宗教の本ばかり。 所。お寺に納められている 4 種類の仏像 ( 如来・菩薩・明王・天部 ) の特徴と役 レファレンスカウンターで尋ねると、小学 割を本で確認しました。例えば、千手観 生にも分かりやすい事典を探してすぐに 音は IOOO 本の手で「この世の人をもら 取り寄せてくれました。実咲さんはぐっと やる気が出てきます。 ( 品切れ重版未定 ) さず救う」菩薩様です。 確宿加ら行事参の縵方まて 15
友の会「図書館の学校 . 入会のご案内 方に、 ) 入会いたたく ク友の会です。活動の報 告や図書館に関わるさまざまな情報を提 供するために本誌を年 4 回お届けします ( 定期購読よりもお得です ) 。 また、会員様には当財団で主催する事 業への参加募集をいたします。 年会費 ( 個人・団体とも ) 3000 円 ( 1 ロ ) 1 口につき 1 冊本誌をお届けします ( 4 ロ以上のお申込みに対しては、 3 冊までとさせ ていただきます ) お申込みの方法 当財団のウエプサイト「新規登録のご案 内」 (http://www.toshokan.or.jp、member、) 、り一、 入会フォームにご記入ください くわしくは当財団のウエプサイトをご 覧ください 編集後記 人に ' 夢クがあるように、図書館にも図書 館活動を工夫するク夢クがある ( はす ) 。し かし、ク夢クの実現には、常に経費の壁に突 き当たる。ク 夢〃を実現していただくために、 当財団は創設時から、財団の運営費の約 % を出資する公募型の「図書館振興助成」事業 を推進してきた。 原資に限りかあるだけに、より有効な助成 事業の在り方を考えたく、これまでの助成事 業を振り返ってみました。夢の実現に、応募 をお待ちしています。 常任理事石川徹也 今号より、牟田に代わり制作担当となりま した奥村です。財団に配属されてからまだ 1 年あまり。財団の仕事も勉強中ですが、よろ しくお願いいたします 取材を通して、多くの方々とお目にかかる ことかでき、貴重なお話を聞かせていたたい ております。その出会いから得た経験を読者 の皆様にお届けすることか機関誌担当の使命 と考え、誌面づくりに努めてまいります 今回の特集は「助成事業」です。ちょうど 本誌が皆様のお手元に届くころ、公募が開始 されているはすです。申請を考えている方は 是非 ! 制作担当奥村道明 2013 年秋号 ( 公益財団法人図書館振興財団機関誌 ) ISSN 2187-3593 2013 年 9 月 19 日発行 ( 季刊 ) 発行人石井昭 編集公益財団法人図書館振興財団・ ( 株 ) 岩崎書店 発行公益財団法人図書館振興財団 〒 112-0012 東京都文京区大塚 3-5-9 電話 03-3943-4743 アートディレクション野澤享子 (permanent Yellow orange) 表紙撮影小林キュウ 表紙・本文レイアウト Permanent Yellow Orange イラスト北原明日香 印刷・製本大日本印刷株式会社 ◎ Library Advancement Foundation 2013 Printed ⅲ Japan 次号予告 『図書館の学校』冬号は、 12 月 19 日刊行予定 です。毎年 1 月に開催するイベント「子どもの 本・この 1 年を振り返って」を特集します。
本誌「図書館の昨今」 への原稿を募ります 図書館にまつわる話、ご意 見などを 1000 字程度で お寄せください写真やイ ラストなどをつけていただ 図書館総合展プース レ くことも可能です。メー 出展・フォーラム開催 または郵便で随時受付中で 川月四日 ( 火 ) 5 川月引日す。下記のお問合せ先まで ( 木 ) パシフィコ横浜で行お送りください われる図書館総合展に出展 します。お気軽にプースま でお立ち寄りください カプロス顕治くんが フォーラムは 2 っ開催しま 財団事務局に す。ふるってご参加くださ 来てくれました 、。お申し込みは財団ウェ フサイトまで。 「小惑星探査機はやぶさ」 ①「図書館を使った調べるで第回図書館を使った調 べる学習コンクール優秀 学習コンクールのちから」 賞・海外子女教育振興財団 川月日 ( 水 ) 1 ・ ページで紹介し賞を受賞した、米国ワシン トン在住のカプロス顕治く た仲濱佳穗さんにご登壇い ただきます。 んが、夏休みに財団事務局 ②「平成幻年度助成事業者に来てくれました。 おかあさん、妹さんと一緒 成果発表会」 に来てくれたカプロスくん 1 月引日 ( 木 ) 〕 5 に、トロフィーを授与しま 図書館の校 載ーののしみ 界の ・この 1 年 あうる 2012 年秋号 図書館の学校 2012 年冬号図書館の学校 2013 年春号図書館の学校 2013 年夏号 いつもご愛読ありがとうございます。 『図書館の学校』、 NPO 図書館の学校機関誌プサイトでご確認いただけます。くわしくは事務 『あうる』のバックナンバーのご注文をお受けし局までお問合せください ます。各号の内容につきましては、財団のウェ お問合せ先図書館振興財団事務局〒 1 1 2-001 2 東京都文京区大塚 3-5-9 住友成泉小石川ビル別館 5 階 info@toshokanshinko.or.jp 論物ののしみ 物場 す選 上ー 9 魵のしみ 地域ュ、
募 作 を学 る 回 新図調 2014 年度 第回「図書館を 使った調べる 図書館振興 学習コンクール」 助成事業の公募を 作品受付中ー 開始します 全国コンクールの作品を受助成申請の受付を開始しま 付中です。今年の締め切りす。受付期間は 9 月日 はⅡ月日 ( 土 ) 財団事務 ( 金 ) 午前 9 時からⅡ月Ⅱ 局必着。みなさまのカ作を日 ( 月 ) 午後 5 時事務局必 お待ちしています。 着です。 みすほ銀行と三井住友銀行募集要項は財団ウエプサイ トか、らタ - ウンロードで当土 6 の一部支店にコンクールの ポスターを掲示していただす。 いています。 http://www.toshokan.or.jp/ shinko—josei. php ーを、ぐるみ T 20139.15 ⑧ー 11.30 ①必着 第第発都加 1 生 1 月中匈儀ー・・・・第一ムペー火℃・影式・加 14 3 月上旬 ・癶・・よ・・いをし 図書館振興財団・ 図書館の学校ニュース たくさんの皆様からご回答 「子どもの本・ いただきましたこと、御礼 この 1 年を振り返って 申し上げます 2013 」を 開催します 毎年恒例の児童書イベント 提案型助成事業の の開催が決定しました。 2 助成先決定 013 年発行の児童書を 「絵本」「フィクション」 2013 年度も引き続き 「ノンフィクション」「「郷土資料・貴重資料等の < 」の 4 分野に分けて、オデジタル化および公開事 ススメ本を選者が解説。現業」への助成を募集しまし 物展示も行います。 会場〕東京代々木・国立オ 絽件の応募をいただき、 8 リンピック記念青少年総合月 2 日 ( 金 ) に書類審査に センター日時【 2014 よる一次審査会を、 8 月 日 ( 金 ) に面接による一一次 年 1 月日 ( 月 ) ・日 ( 火 ) 定員〕各日 140 名審査会を行い、助成対象者 申し込み開始はⅡ月の予定を決定しました。 結果は財団のウエプサイト で公開しています。 0 調査研究事業「図書館 利用のマナー指導の あり方検討」 アンケートを実施 子どもの図書館利用のマナ ーについて、全国の公共図 書館、公民館図書室等にア ンケートをお願いしました。
館は市民参加型、情報開示型になっていません」 宮田さんの鋭い指摘はまだまだ続きます。 「今は週に最低 1 回は通っていますが、それでも図 書館によっては、まだ、その敷居か高い気がします どこか『タダで貸してやっている』『教えてやって いる』といった上から目線を感じるんです。また、 みなそうだとはいえませんが、絵本や児童文学のこ とはよくご存じである一方、大人の本の情報につい てはどれだけ関心をお持ちなのか、書評情報を活か 宮田昇 1928 年東京生まれ。元編集者、元海外著作権工ージェント。『翻訳権の戦 後史』 ( みすず書房、 2001 年第 21 回日本出版学会賞受賞 ) 、「敗戦三十三 回忌ーー予科練の過去を歩 0 など著書多数。 0 予戦 『敗戦三十三回忌 予科練の過去を歩く』 忌、一みすず書房 ( 201 1 年 ) 敗戦 33 年目、姉の三十三 回忌に、かって志願した予 科練の足跡をたどる旅に 出る。それそれの場所で出 くわす当時の痕跡やよみが える記憶との対話。 戦後翻訳風雲録 しているのか疑わしく田 5 うときもあります。それに 子どもの本だからといって、価値判断を強いてよい のかという疑問があります。本来、司書さんの役割 は、『これを読め』と読書指導することではなく、 できるだけ情報を提供し、利用者の便をはかること にあるのではないでしようか」 言葉の端々からは、本に対する深い愛情が伝わっ てきます。厳しく聞こえるのもそれゆえのこと。 「デジタル時代の図書館は、今までのように本を図 書館側が選んで利用者に読ませるというのでは限界 かあります。今後問われるのは、 しかに情報の発信 基地になるかということ。そのためにも、著者も出 版社も図書館を敵視してはいけません。出版社は図 書館に、図書館は利用者にきめ細かい情報を提供し ていくことか大事です。そうすることでそれぞれが 録あト出て 雲でンやっ 活字離れを防く努力をしてほしいと思います。 風司者者拾 訳 7 訳シ訳を それから図書館には地域市民の文化活動の拠点に 後にてのがの友 もなってほしいですね。市民同士が出会い、対話を 戦房 3 権者と交 編す都する場になることで、人はますます図書館に集い す集、つ人と み編りだ版ま これからの図書 そこから本に触れてい 館の姿があると思います」 読書には想像力をかきたてるものがあり、何度で も繰り返し読めることで人の喜びも悲しみも痛みも 深く知ることかできる : 。肪年の人生を通して紡 がれる宮田さんの熱い思いをどう受け止め、どう改 革につなげていくのか問われているのは図書館オ けでなく、私たち自身の姿勢でもあるのです。 みすず書房