シンガポール - みる会図書館


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1. 選択 2016年10月号

ンク研究員はみる。 シンガポールはドローン利用に シンガポ 1 ルが究端研究の迅に よる配達など、低賃金労働の無人 化によって肉体労働者を減らし、 自国民、移民を問わず付加価値の においては話よ別。 「先進国でのスの格差は拡大するばかりだ。 高い知的労働者を増やすように政 米目動運転車べンチャーのヌー トノミーが、この八月末にシンガ規制が非常に厳しい先端医療や新日本をはじめ先進国ではテロ対策誘導している。さらに今後有望 ヒジネス参入 ポールで世界初となる自動運転タ薬、ハイオテクノロジーなどで研策で厳しくなったドローン規制も、な技術については : クシーの公道実験をスタートした。究開発の自由度が極めて高く、政シンガポールでは緩やかだ。重量の垣根を低くする努力もしている。 米国企業がなぜシンガポールで公府も自国をリビングラボ ( 生きた が七キログラム未満の機体であれ「ドローンの規制が緩いのもその ため」 ( 前出シンクタンク研究員 ) 道実験に取り組むのか。「シンガ実験室 ) であると認めている」と、ば申請をしなくても飛ばすことが ポールは技術の実証実験を積医療問題が専門の大学研究者は明できる。「七キログラム近い機体だ。 日本も厳しすぎるドローン規制 極的に受け入れている。そのためかす。シンガポール経済開発庁もなら業務用としても使える。べン 行政による規制は極めて緩い」と、「シンガポールに拠点を置く医療チャーや個人でも実用的なサービに産業界が反発。一六年一月には 先端技術の研究開発事情を取材す関連企業は、国内医院と連携してスを提供可能だ」と、ドローンに千葉市がドローン規制を緩和する よる配送サービスに詳しいシンク国家戦略特区に指定された。しか る専門紙記者は内幕を明かす。自アイデアを実証することで商用化 し、「特区とはいえ国交省や警察 動運転車に限らず先端医療や金融までの所要期間を短縮できる」と タンク研究員は指摘する。 日本はど、つか。啝只や大阪、名が目を光らせており、万一トラブ など、先進国では厳しい規制がか売り込む。 古屋のようなドローンを使った配 ルが起こったら厳しい規制が復活 けられている分野でも自由度の高 日本との差は拡大するばかり 送サービスの需要が見込める大都するのは避けられない。事業者も い実験ができるため「世界中の先 端研究がシンガポールで実証実験国内の医療関係者は「あれがす市のほとんどは人口集中地区としビクビクで、シンガポールほど自 を進めている」 ( 前出専門紙記者 ) でにして人体実験だ」とこき下ろて、国土交通省への申請なしに一一由に何でもできるわけではない とい、つのだ。 すが、シンガポールは世界各国の百グラムを超えるドローンは飛行 ( 同 ) 状況だ。 シンガポールはを駆使した シンガポールといえば「つばを富裕層が先進医療を受けるためにできない。「人口集中地域での飛 吐いたら罰金」「空き缶をポイ捨押しかける「医療ツーリズム」の行許可を得たとしても一一人以上の金融サービス「フィンテック」で てしたら裁判所行きー「ロードプメッカとなっている。当然、「医監視が必要。配送サービスなどでもアジアをリードする。今年五月 ライシングによる厳しいマイカー療技術の水準は施術件数に比例すの利用は申請の手間や監視のためには英国と国際プログラム「 Fin の乗り入れ制限」など、「規制国家」る」 ( 前出大学研究者 ) のだから、 の人件費などがネックになり、現 Tech Bridge 」で提携。シンガポ のイメージが強い。が、 ール金融管理局 ( ) のジャク 研究開発シンガポールと日本の医療ビジネ実的ではない」と、前出シンクタ 「規制緩和」で世界を魅了する島国 シンガポールが「先端研究の都」に 2016.10 選択

2. 選択 2016年10月号

丿ーン・ロー副長官は「世界で最 一六年九月に発表された、教員のため外国資本による投資と総人技術と優れた人材がいれば、カネ も急成長をとげているシンガポー 一人あたりの論文引用数や学生一口の三八・九 % を占める外国籍移なんて世界中から集まる」と指摘 ルのフィンテックは、アジア市場人あたりの教員数、外国人教員比民が経済成長のエンジンになってする。研究開発の規制緩和に研究 への進出を目指す英国企業にとっ 率などで評価する英クアクアレ いる。この二つのエンジンを利用者の招致と育成、それにフィンテ ック。テクノロジー・ヒト・カ、不 ては理想的な入り口になる」と胸 リ・シモンズ (aco) の世界大学一フして狭い国土で効率的に経済を伸 を張る。事実、英国が国民投票でンキングではシンガポール国立大ばすには、付加価値の高い研究開のパワーで先端技術の頂点を極め 欧州連合 ( ) 離脱を決めたのを学 ( ) がアジアでトップに、発型の産業を伸ばす必要がある つつあるシンガポール。衰退の兆 嫌って、多数の英フィンテック企同じくシンガポールの南洋理工大そのための規制緩和なのだ。 しが見えてきた日本の「処方箋ー 業が金融規制の少ないシンガポー 学 (zeø) が一一位になった。日本自動運転車開発を手がける大学は、南の小島にありそうだ。 ルへの進出を検討している。 は啝只大学がアジア五位に入るの研究者は「次 日本では銀行業務と重なる送金がやっと。世界ランキングでも z 世代技術にお や決済、融資などは相変わらず規は十一一位、が十一一一位と いて最も重要 制が厳しく、仮想通貨も改正資金ベストテンを、つかがう位置にいるなのは、何で 決済法でビットコインのような仮が、東大は一一一十四位と大きく引きも試すことが できる自由な 想通貨を通貨ではなく「財産的価離されている。 値」と定義して売買に消費税をか 同年五月に発表された国際的な環境。それと けるなど、フィンテックの活用に評判や認知度などで評価する英タ優秀な人材だ。 は後ろ向き。規制緩和先進国の欧イムズ・ハイヤー・エデュケーシ日本政府はカ 米からフィンテック企業がシンガ ョン (THE Times Higher Educa ネさえかけれ ポールへ逃げ出そうとしているの tion) の世界大学世評ランキングば成功すると だから、日本がこの分野で太刀打でも一一一年連続アジア首位だった東考えているが、 ちできるわけがない。 京大学が七位に転落し、代わって規制のない研 ZD(-•O かトップに立った。 究環境と優秀 自由な環境と優秀な人材 こうした産業や学術研究の担い な人材がそろ こうした最先端の研究開発やビ手は海外からやって来る。シンガわなければド ジネスが盛んになれば、優秀な人ポールの人口は約五百四十万人、プにカネを捨 材も集まり、最新の研究成果も共国土面積は七百十平方キロメートてるようなも 有できる。その指標となるのが国ル。日本との比較では人口は北海の。そもそも 内大学のランキングだ。 道と、面積は対馬とほば同じ。そ卓越した先端 7 ー 3 第 日本が岩盤規制で身動きとれないうちに、何歩も先を行く勢い ( 客を乗せて公道を走る自動運転タクシーの実証実験、シンガポール、 8 月 25 日 ) 29 シンガポールが「先端研究の都」に 2016.10 選択

3. 選択 2016年10月号

ムロ WORLD 上下両院では長らく「一割以下」 米国で「世襲政治家」が流行らぬ理山ーー 中露主導独裁国家連合の増殖 ■ューラシアの大半覆う「反米同盟」 旧 ORLD ・情報カプセル ハチカン銀行改革は見事に「頓挫」 盟ローマ法王が守旧派に変節 アルカーイダが着々と覆 ■ビンラディンの息子を「旗頭」に 囲シンガホールが「先端研究の都」にーー窺制緩和」で世界を魅了する島国 中国が独ハイテク企業を「爆買い中」ーー第四次産業革命「丸 ) 」とパクる」戦略 。多重危機を抱えたアジアの海 ー日本「国防力」に透ける限界 中国政争乱戦の行方 ■習近平は三期目」を全うできるか 14 12 3 連載〈巻頭インタビュー〉ケント・カルダー , ーー崩れそうなアジアの「冷たい平和」 ・特別リポート ・太平洋の覇権よろめく米国 オバマ「対中外交」の負の遺産 天皇の生前退位や「もんじゅ」廃炉のような大問題で、意外にも安 倍は二階と協議もせず、出番を与えない。経産省人脈が動かす政 権なのに、長く大臣を務めた「ドン」二階が蚊帳の外。微妙な隙間 カ昿がりだした。 ( 48 頁 ) 6 盟連載↑着権力の研究〉 新潟県新潟日報ーー 政治・情報カプセル 翠相候袖小泉進次郎の孤独 ■試金石「農政改革」の怪しい雲行き 。安倍とニ階虚飾の蜜月 ■「経産省主導政権」の歪んだ人間模様 連載〈政界スキャン〉新べラル保阯は死んだのか アベノミクス「手詰まり」の象徴 ただのお飾り「規制改革推進会議」ーー 品南スーダンで自衛官職の危機 ー「駆け付け警護」なる安保法の虚構 連載〈罪深きはこの官僚〉 藤本武士 ( 資源エネルギー庁ガス市場整備室長 ) ーー「接待攻勢」受けガス業界と癒着 「反原発知事」を袋叩きにした県紙 太平洋のルールを決めてきた米国が、その地位を守れそうにない。顕著 なのは TPP だ。対中国戦略の要になるはすが、自国での批准すら危うい 体たらく。足元を見る中国海空軍は、日本周辺で好き放題を始めた。 ( 6 頁 ) 2016.10 選択

4. 選択 2016年10月号

既習と ) ントンが米国の伝統的な、軍事力い」ーーが、ことの本質を衝いて軍の将軍が米陸軍太平洋分遣隊の十カ国・地域 ( 幻 ) 首脳会議が、 たと島月 いるたろ、つ。 にも訴える外交政策に超党派的に 幹部に任命され、米海軍が南シナ次いでラオスのビエンチャンで東当却釞れ 取り組んできたとして、彼女に投ただし、後述のようにクリント 海で実施している「航行の自由、南アジア諸国連合 ( ) 首幃 票するとすでに発表した」、「米国ン候補はに決定的に反対す作戦に鏖溿軍は協力している。中脳会議と関連会議が開かれている オこ中 は多くの失敗を重ねてきたにもかる発言をしてしまったから、同候国による南シナ海進出の直接脅威中で北朝鮮はミサイル、核実験を かわらず、世界の平和と安全の信補に一票を入れる決意をした共和を受けているのはベトナムとフィ実施し、中国は南シナ海の大規模 返はを リピンた。、、 頼できる保証人だ。われわれが手党エスタブリッシュメントは、今 へトナムがらみのピボ埋め立てを完成し、一一一年から実→ 「ーに席ロ を引いたら、結果は大混乱だ。人後どのよ、つな行動を取るのだろう ット政策を代表するのはオバマ大効支配しているフィリピンのスカ ア実主ポ ジ事平カ ア成近ス 類にとってこれより悪い事態はな 訪れ、発表した武器禁輸全 の意義を理解しない米社会 面解除だろう。フィリピン 振り返ってみると、オバマ政権ホノルルからキャンべラに飛んだ との間では現ドウテルテ政 の対中戦略は一一〇一一年十一月にオバマ大統領は豪州議会で、米国権誕生前の三月に米比軍事 ハワイを起点に展開された。当初が過去十年間に中央アジアと中東協定に基づいて基地五カ所 シンガポール、プルネイ、チリ、 で人命、財産を犠牲にしている間を米軍の使用に供すること ニュージーランドの四カ国で始ま にアジアの情勢が一変したので、 になった。北東アジアでは ったの主導権をオバマ大統同盟国や友好国と密接に協力した米側の働き掛けもあって慰 領は、この年、アジア太平洋経済うんで「核心的原則」を掲げ、「よ安婦など歴史問題で対立し 協力会議 ( ) 首脳会議と同り大きな、より長期にわたる役割ていた日韓関係が好転の動 時にホノルルで開かれた九を演じるつもりだ」と演説した。 きを示し、在韓米軍への高 カ国首脳会議で握った。幾多の交「核心的原則ーとは国際法、国際高度防衛ミサイル 渉を経た結果、は今年一一月的規約、航行の自由だ、と大統領 < Q) の配備も決まった。 四日に日本や米国など十一一カ国が は明一言している このような背景の下に「航 参茄して署名式が行われた。ブッ米海軍力の六〇 % をアジアに展行の自由」作戦は昨年十月 シュ政権がアフガニスタンやイ一フ開することを前提にしたピボット一一十七日、今年一月三十日、 クにのめり込んでいた軸足をアジ政策の実態はどのようなものか 同五月十日の三回にわたっ アに移し替えるとのピボット政策オバマ大統領がキャンべラで発表て実施された。 を明らかにしたのは九カ国したのはダーウインにおける巡回 しかし、厳然たる事実は一一を 首脳会議と時間を同じくしている。制の米海兵隊基地の設置だ。豪陸九月初めに中国の杭州で一一 ~ を