養護学校 - みる会図書館


検索対象: バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに
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1. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

じぶん 訓練をつつけていけに、いっか自分の足で 歩けるようになるかもしれない、 と菜穂ちゃ きぼう んは希望をもっていました。 あしくび 足首をまげたり、ひざをまっすぐにのはす こかんせつ ことかできないのは、股関節がかたくなり、 またじゅうぶん 股か十分にひらきにくくなるからで、いまの しゅじゅっ さいはん おと , っと うちに手術をしたらどうたろう、という話が でも、菜穂ちゃんは、一歳半になった弟 いほどわかりました。でも、たとえ手術をう しゃ しゅじゅっ ゅうた かぞく のうせい うんどうしようがいかんぜん お医者さんからありました。でも、手術をしの悠太くんがかわいくてなりません。家族と けたとしても、脳性マヒの運動障害を完全に かんぜん いいレよ、つ にゆういんせいかっ なお ても完全に歩けるようになるわけではありま三か月以上もはなれて、ひとりで入院生活を治すことはできないのです。そのことを菜穂 しゅじゅっ せつめい せん。手術と手術後のリハビリテ 1 ションをおくるなんて、とてもできそうにありません。ちゃんにどう説明すればいいのでしよう。お にゆ、ついん ひつよう みおく かお 入れると、三か月は入院する必要がありま 菜穂ちゃんの手術の話は、見送りとなりま父さんは、菜穂ちゃんの顔をしつかり見つめ かえ しゅうまっ した。 す。そのあいた、家に帰るのは週末だけで、 ながら話しました。 すうねん しゅじゅっ なほ 学校にかようことはできません。それに数年手術は見送ったものの、三年生のクリスマ 「菜穂、自分の足で歩きたいという気持ちは さいしゅじゅっひつよう ばあい 後には再手術が必要な場合もある、と聞いてスのとき、菜穂ちゃんはこういいました。 よくわかる。でもざんねんなことに、それは りようしん 両親はまよいました。いま、足の手術をうけ 「わたしね、今年のクリスマスはプレゼントできないんだよ。歩けなくても、菜穂には可 のうせい るべきかどうか、菜穂ちゃんの気持ちをだい はいらないから、歩けるようにしてほしいっ 能生がいつばいあるんだ。それに、お父さん てがみ ゅうた しにしようと、手術の話を菜穂ちゃんにったてサンタクロースに手紙をかこうかな。歩け もお母さんも悠太も、 いまのままの菜穂が大 おかやま えました。 るようになったら、ひとりで岡山のおばあち好きだよ。」 しゅじゅっ 菜穂ちゃんは手術をうけることの意味を、 ゃんの家にもいかれるでしよ。 菜穂ちゃんはだまって聞いていました。 一生けんめいに考えてみました。歩いてみた お母さんには、菜穂ちゃんの気持ちがいた そして、クリスマスかすぎたある日、菜穂 いっしよう くんれん 障害と向きあう菜穂ちゃん いみ ことし さとみ マ友だちの理美ちゃんの家 あそ に遊びにきました。夕方 たの までの楽しい時間です。 ゆうがた たい

2. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

しりようへん ・資料編・みんなで調べよう つぎの作文を読んでみてください 。く力、くるまいすにのってし て、いやなことや、こまっている ことがあ一ります。 よく、ともだちとけんかをして いて、あるけないくせにといわれ たことがあります。そのときばく は、じぶんだってがんばっている 「いいまちになればいいとおもいます」 さくぶん のにとおもいました。 ばくは、こんなことをいわれた ことがありました。きみ、どうし てあるけないのときかれて、おな かのなかでじこにあったからだよ とこたえました。そのとき、え 1 、 おなかのなかでじこにあったの、 そんなのおかしいよといわれまし こ。ばくは、ほんとのことなのに しようがいしゃ いけん △障害者の意見をとりいれてつ さいたまけんにいざしやくしよ くられた埼玉県新座市役所のト くるま けんじようしゃ イレ。車いすの人も健常者も利 用しやすいようにつくられてい ます。 < 健常者も車いすの人も利用で きるというマーク。 りよう けんじようしやくるま しよ、つ、かい とおもいました。 第 9 巻の 0 1 3 3 ページで紹介して かくち ばくがみちでこまるのか、カた いる、各地のボランティアセンタ しやかいふくしきようぎかいそうだん がたみちです。ばくはたまにおし ーや社会福祉協議会に相談してみ ましょっ りかいたくなることかあって、か たがたみちをとおると、ますます 障圭口かあるというのはと一つい , っ たいけん かくちしやかい おしりがいたくなることがありま ことか体験するなら、各地の社会 ふくしきようごかい そうだん した。ばくはそのがたがたみちを【福祉協議会に相談すれば、車いす たいけん ふじゅう ふつうのみちにかえれまゝゝ 。ししなあ・体験、目か不自由なことはどうい たいけん とおもいました。 うことか体験てきるアイマスク体 しどう これからはかいだんもすくなく 験などを指導してくれます。これ て、エレベーターもいつばいある、 らは個人ではなく、学校の先生と もう くるまいすのひとのためにくふう 相談して、申しこむようにしまし しやかいふくしきよう された、いい まちになれはいい よう。住んでいる町の社会福祉協 れんらくさき おもいます。 議会の連絡先がわからないとき けんちょうやくしょ は、県庁や役所に間い合わせると きょた わかります。 これは、小学校四年生の清田く んが、トーキング・エイドという き力い さくぶん 機械をつかってかいた作文です。 のうせい 清田くんは脳生マヒで歩けないの くるま で、車いすをつかっています。 けんじようしゃ しよ、つ力い 障害のない健常者が、障害の ある人の気持ちをすべてわかるの はむすかしいことかもしれませイ ほつほ、つ り・カし ん。でも、少しでも理解する方法は あります。障害のある人と接した せいかっ り、障害のある人がどんな生活をし たいけん ているか体験してみることです。 障害のある人やお年寄りのボラ かつど、フきようみ ンティア活動に興味をもったら、 としょ そうだん こじん

3. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

ちかかわりに走って、みごとホームランとな ったこともありました。 なっ じゅぎよう なほ 夏にはプールの授業があります。菜穂ちゃ ゅ , つき んも勇輝くんも、保護者やボランティアの人 といっしょにプールに入ります。水のなかで じゅう は、からたがふわっと浮いて、自由にからだ ゅ、フき きようの体育はハンドベースポール。勇輝をうごかすことがてきるので、ふたりともプ なほ およ 3 / し くんも菜穂ちゃんも、車いすにのったままポ ールて泳ぐのが大好きです。 あきうんどうかい ールを投げたりうけとめたり、走ったりしま 秋の運動会もみんなといっしょに、はりき きようぎさんか す。下にころがってしまったポ 1 ルをひろう って競技に参加しました。菜穂ちゃんは前か おうえんだん のは、車いすではやはりむすかしいですね。 ら応援団にあこがれていました。とてもかっ ことし そのようなとき、そはにいる友だちがさっと こいいからです。今年は自分から手をあげて、 ゅ、つき おうえんだん ヾーになりました。 わたしてくれます。車いすだからって、勇輝応援団のメンノ なほ とくべっ ふじゅう くんや菜穂ちゃんのための特別なルールはあ けれども、からたか不自由なために、どん一 カた りません。ただ、とりやすいようにポ 1 ルをなにル 1 ルややり方をくふうしてもできない つよ しゅもく いちりんしゃ たけ、フま 投げたり、強くはぶつけないなど、ふたりが種目があります。一輪車や竹馬にはのれませ じゅぎよ一フさんか しぜん しっしょに授業に参加てきるように、自然にん。そういう授業のときはみんなとちかい、 かいいレよ てつぼう 友だちはくふうしています。 介助の人と鉄棒にぶらさがって、からだをゆ ゅうき れんしゅう 「勇輝、打て / 打てよ / 」 する練習をしたりします。 しあい むちゅう 。しよ、つ力し おな 試合ともなるとみんな夢中です。打てば友自分には障害があるために、みんなと同じ くるま るい たちが車いすを押して塁にすすみます。どのようにはできないこともあるのだ、というこ かん あんぜん くらいの速さで走れば車いすでも安全か、みとを感じます。 じゅぎよう んな知っています。 「みんなといっしょに授業をうけたい / 菜穂ちゃんのクラスでは、菜穂ちゃんがボかなしいというより、くやしい気持ち : : : 」 ゅ、フき はや ールを打ち、クラスでいちばん足の速い友だ と菜穂ちゃんも勇輝くんもいいます。 ・体育と運動会 はや うんどう力い じゅぎよう ほ」しゃ じぶん 4 ゆうき 勇輝くん、きようは、 ねえ ボランティアのお姉、、を第、 さんとプールに入り ました。プールサイ ドで見ているのはお宅 母さん。 はい