三年生 - みる会図書館


検索対象: バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに
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1. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

ふたりは同じ小学校の三年生 るのはふたりだけです。 なほ ゅつき 菜穂ちゃんも勇輝くんも、つかまり立ちを きより . したり、少しの距離ならったい歩きかできま じゅ、フ すが、ひとりで自由に歩いたり走ったりする のうせい 1 レよ、つ、かい 「菜穂ちゃん、おはよう / 」 にならひます。おやっ、もうひとり車いすのことはできません。「脳性マヒ」という障害が ゅ , つき ふじゅう 友だちが声をかけます。 友だちがいますよ。男の子です。それか勇輝あり、からだか不自由だからです。 くるま 」り・よ、つい′、 くんれん 車いすの菜穂ちゃんを学校まで送るのはおくんです。 勇輝くんは療育センターて訓練をうけな かながわけんよこはましりつとよだ ようちえん 父さん。それからお父さんは会社へとむかい ふたりは神奈川県横浜市立豊田小学校にか がら、お兄ちゃんといっしょに幼稚園にもか みずしまなほ ノ、ら、もとゆ , っ ます。 よう三年生。水島菜穂ちゃんは三組、倉本勇よいました。友だちがたくさんできました。 4 つよフかい ぜんこうじどうこうてい とよだ ぜんこ , つじどうすう きようは朝会のある日。全校児童か校庭に輝くんは一組です。豊田小学校の全校児童数だから小学校に入学するときも、幼稚園の友 あっ なほ れつ くるま 集まりました。菜穂ちゃんは列のいちはん前 は五百七十六名てすが、車いすをつかってい だちといっしょの学校がよかったのです。 おな おく ゅ、つき 菜穂ちゃんは、お父さんと登 さむ 校します。寒い日は、ひざに もうふ くるま 毛布をかけて、雨の日は、車 いす用のフードつきのレイン コートを着ます。 あめ

2. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

0 ・ 0 くるま ふたりは同じ小学校の三年生 算数や音楽の授業 体育と運動会 「脳性マヒ」ってどんな障害 ? からだの障害の原因はいろいろ からだに障害のある子と介助員制度 自分のからだが大好きになるためのトレー一一ング 車いすと介助 0 車いすのつくり さんすう しぶん のうせ くるま うんどう力い おんがく しょ・つ力い 力し おな じゅぎよう 十 / し しよ、つ力し 力し しよい んせ

3. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

じぶん 訓練をつつけていけに、いっか自分の足で 歩けるようになるかもしれない、 と菜穂ちゃ きぼう んは希望をもっていました。 あしくび 足首をまげたり、ひざをまっすぐにのはす こかんせつ ことかできないのは、股関節がかたくなり、 またじゅうぶん 股か十分にひらきにくくなるからで、いまの しゅじゅっ さいはん おと , っと うちに手術をしたらどうたろう、という話が でも、菜穂ちゃんは、一歳半になった弟 いほどわかりました。でも、たとえ手術をう しゃ しゅじゅっ ゅうた かぞく のうせい うんどうしようがいかんぜん お医者さんからありました。でも、手術をしの悠太くんがかわいくてなりません。家族と けたとしても、脳性マヒの運動障害を完全に かんぜん いいレよ、つ にゆういんせいかっ なお ても完全に歩けるようになるわけではありま三か月以上もはなれて、ひとりで入院生活を治すことはできないのです。そのことを菜穂 しゅじゅっ せつめい せん。手術と手術後のリハビリテ 1 ションをおくるなんて、とてもできそうにありません。ちゃんにどう説明すればいいのでしよう。お にゆ、ついん ひつよう みおく かお 入れると、三か月は入院する必要がありま 菜穂ちゃんの手術の話は、見送りとなりま父さんは、菜穂ちゃんの顔をしつかり見つめ かえ しゅうまっ した。 す。そのあいた、家に帰るのは週末だけで、 ながら話しました。 すうねん しゅじゅっ なほ 学校にかようことはできません。それに数年手術は見送ったものの、三年生のクリスマ 「菜穂、自分の足で歩きたいという気持ちは さいしゅじゅっひつよう ばあい 後には再手術が必要な場合もある、と聞いてスのとき、菜穂ちゃんはこういいました。 よくわかる。でもざんねんなことに、それは りようしん 両親はまよいました。いま、足の手術をうけ 「わたしね、今年のクリスマスはプレゼントできないんだよ。歩けなくても、菜穂には可 のうせい るべきかどうか、菜穂ちゃんの気持ちをだい はいらないから、歩けるようにしてほしいっ 能生がいつばいあるんだ。それに、お父さん てがみ ゅうた しにしようと、手術の話を菜穂ちゃんにったてサンタクロースに手紙をかこうかな。歩け もお母さんも悠太も、 いまのままの菜穂が大 おかやま えました。 るようになったら、ひとりで岡山のおばあち好きだよ。」 しゅじゅっ 菜穂ちゃんは手術をうけることの意味を、 ゃんの家にもいかれるでしよ。 菜穂ちゃんはだまって聞いていました。 一生けんめいに考えてみました。歩いてみた お母さんには、菜穂ちゃんの気持ちがいた そして、クリスマスかすぎたある日、菜穂 いっしよう くんれん 障害と向きあう菜穂ちゃん いみ ことし さとみ マ友だちの理美ちゃんの家 あそ に遊びにきました。夕方 たの までの楽しい時間です。 ゆうがた たい

4. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

、力いドレよ ほうしんか そっぎようごあら せわ の世話は、すべてお母さんがしていました。 泊まりにきてくれる介助のネットワークかでなるという方針を変えて、大学卒業後、新た けんちく ヾひょ一フき そっぎよう きようとぞうけいげいじゅっだいがくつうしんきよういく そのお母さんが病気でたおれました。このま きあがりました。卒業までの四年間で直子さ に京都造形芸術大学の通信教育で、建築デ あんしん しんしよくとも ゅうじん べんきよう まのわたしたと、お母さんは安心して死ねなんと寝食を共にした友人たちは、なんと五百サインの勉強をはじめました。 けんちく なおこ いりよ、つふくし いたろうと考えた直子さんは、ひとりて生き人にのばりました。 「建築、医療、福祉、コミュニケーション、 そ、つ′」うてき とお 、たい、カノ、 ていく力を身につけるために、あえて遠くは 大学三年生のとき、アメリカのカリフォルそれらを総合的にとらえなから、ひとりひと しゅ , フ あいちけん にほんふくしだいがく しんカく しおとず なれた愛知県にある、日本福祉大学への進学ニア州にあるハークリ 1 市を訪れました。バ りをだいじにする社会をデサインしたい」と。 ゅめ ゅうめい ものたちば をきめました。養護学校の先生になるのが夢 ノリアフリーの町として有名で勉強のかたわら、障害をもつ者の立場から、 きカる しょ , っ力いしゃ とうきようとふくしせいさく だったからです。 す。車いすの障害者でも、どこへでも気軽に東京都の福祉政策や町づくりプランにもか きゅうけんちくし かいしゆっ 家族からはなれて、どうやってひとりで生ひとりで外出てきます。日本とのちかいに かわっている直子さん。一級建築士をめざし 、刀し、んしわ」し、カ′、い′ルい・・ゅ、つ、ん′、 活していけはよいのでしよう。それにはどう直子さんは大きなショックをうけました。 て海外の大学院に留学すること、それが将来 ひつよう してもボランティアのささえか必要です。そ 「そうだ、日本も、障害をもつ人たちかひとの夢です。 カくせいたし力しうった りで自由にでかけ、自分の好きな生き方かで こで、学生大会で訴えました。 しやかい じぶんかのうせい 「自分の可能性を見つけたいんです。手をか きるような社会にしていこう / 自分で社会 してくれませんか ? 」 を変えていける力をもとう / 」 げ・しゆく こうたい そう考えた直子さんは、養護学校の先生に やがて、一日にふたりずつ、交代で下宿に し。イメ ( - ざ歹サイ めのテ ー ( ・。を引来をき し士町ひす 築しる面ま 建せ , 図き 。級るらの く暮てて 学。劃か さ : 留じ自っ体 こ 子にがを立 直院人一ん・ く学つ」タど ひ大も / 一ん をのをいユど ず図れ外害たピがい一 れ計れ海障しンジ せニ一一 かっ よう。こ せい まち ゅめ しよ、つらい

5. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

なほ 菜穂ちゃんの車いすと、勇輝くんの車いすのちかいに 気かっきましたか ? じそうがた 菜穂ちゃんの車いすは自操型といって、自分の手で車 りん かいじよ 輪をまわしてうごかします。介助の人が押すこともでき ゅうき でんどうくるま ます。勇輝くんの車いすは電動車いすで、右手のひじあ そうさ ぜんごさゆう じゅう てのレバーを操作することで、前後左右、自由にうごく じゅうりよう ことができます。バッテリ 1 を積んでいるので、重量 き刀 でんどうくるま かいいレよ は二十五キログラムもあります。電動車いすは、介助の 人が押すこともできます。 じようたい 車いすは、つかう人のからだの大きさや、マヒの状態 のす こんなん すま に合わせてつくられています。歩くことが困難な人たち ーしーし にとっては、車いすは足がわりであり、また、休んだり しよくじ べんきよう 電ま 勉強したり、食事をするときのいすでもあり、とても大 切なものです。 レっ じようず プだ クラスの友だちは車いすを押すのがとても上手です。 ラん . トく なほ もうなれているのですね。だって一年生のときから菜穂 一つた田 ゅうき ゆる ちゃんや勇輝くんといっしょですから。それに「車いす じゅぎよう たいけんがくしゅう 体験学習」という授業を二年生のときにうけて、車いすうし かいじよ たいけん かお押 にのったり、介助をする体験をしました。 、かいドレよ あなたは車いすの介助をしたことがありますか。車い びき輝 礙遊勇 すの人たちをどう介助してあげたらいいのでしようか 車いすと介助 くるま くるま ゅ、つき かお

6. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

たなか ゆうき すいそう 勇輝くんと田中ん。さあ、水槽をもってザリガニとりに 池まで歩いて囲。車が少ない道をえらびます。 いけ ヾ′ - 亠 0. あんしん そうじ ゅうき いるとなんとなく安心するのてす。 掃除の時間になりました。勇輝くんか車い ゆか 「サリカニとりにい こ一つせ /. 」 すからおりて、ぞうきんで床ふきをしていま ほうか′」 おも 麦、田中くんがさそいにきました。 す。なかなか思うように立てないけれど、自 放課彳 マンションから歩いて二十分くらいのとこ 分のカてうごきたいときがあるのです。モッ たなか ゞゝっ↓まゝ ) 。ししるのです。 プをつかいながら、田中くんが勇輝くんを手ろの池に、ザリガニカし ほそぼう むす 細い棒に糸やひもを結びつけて、そっと水面 助けしています。田中くんは一年生のときか におろします。えさはもちろんスルメです。 らずっといっしょのクラス。住んでいるマン あそ おな この日もおもしろいように、サリカニがっ ションも同じ。だから遊ぶときもいつもいっ しょです。けんかもするけれど、いちばんのれました。となりのクラスの女の子たちもい ました。みんな勇輝くんのことを知っていて、 なかよしで、勇輝くんは、田中くんかそはに てつだ て / 糸にえさをくくりつけるのを手伝ってくれま きた がれした。 さた ちょうど、仕事か休みたったお父さんが、 父れ ようすを見にきました。 あそ 「外て友たちといっしょに遊ぶのかいちはん みた 楽しい がま 〈一事れ し仕く という勇輝くんですが、お兄ちゃんとファミ コンで遊ぶのも好きです。六年生のお兄ちゃ んはパソコンのことをよく知っていて、勇輝 おし くんはいろいろ教えてもらいます。 たの し′」と に い いかっ すいめん

7. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

しりようへん ・資料編・みんなで調べよう つぎの作文を読んでみてください 。く力、くるまいすにのってし て、いやなことや、こまっている ことがあ一ります。 よく、ともだちとけんかをして いて、あるけないくせにといわれ たことがあります。そのときばく は、じぶんだってがんばっている 「いいまちになればいいとおもいます」 さくぶん のにとおもいました。 ばくは、こんなことをいわれた ことがありました。きみ、どうし てあるけないのときかれて、おな かのなかでじこにあったからだよ とこたえました。そのとき、え 1 、 おなかのなかでじこにあったの、 そんなのおかしいよといわれまし こ。ばくは、ほんとのことなのに しようがいしゃ いけん △障害者の意見をとりいれてつ さいたまけんにいざしやくしよ くられた埼玉県新座市役所のト くるま けんじようしゃ イレ。車いすの人も健常者も利 用しやすいようにつくられてい ます。 < 健常者も車いすの人も利用で きるというマーク。 りよう けんじようしやくるま しよ、つ、かい とおもいました。 第 9 巻の 0 1 3 3 ページで紹介して かくち ばくがみちでこまるのか、カた いる、各地のボランティアセンタ しやかいふくしきようぎかいそうだん がたみちです。ばくはたまにおし ーや社会福祉協議会に相談してみ ましょっ りかいたくなることかあって、か たがたみちをとおると、ますます 障圭口かあるというのはと一つい , っ たいけん かくちしやかい おしりがいたくなることがありま ことか体験するなら、各地の社会 ふくしきようごかい そうだん した。ばくはそのがたがたみちを【福祉協議会に相談すれば、車いす たいけん ふじゅう ふつうのみちにかえれまゝゝ 。ししなあ・体験、目か不自由なことはどうい たいけん とおもいました。 うことか体験てきるアイマスク体 しどう これからはかいだんもすくなく 験などを指導してくれます。これ て、エレベーターもいつばいある、 らは個人ではなく、学校の先生と もう くるまいすのひとのためにくふう 相談して、申しこむようにしまし しやかいふくしきよう された、いい まちになれはいい よう。住んでいる町の社会福祉協 れんらくさき おもいます。 議会の連絡先がわからないとき けんちょうやくしょ は、県庁や役所に間い合わせると きょた わかります。 これは、小学校四年生の清田く んが、トーキング・エイドという き力い さくぶん 機械をつかってかいた作文です。 のうせい 清田くんは脳生マヒで歩けないの くるま で、車いすをつかっています。 けんじようしゃ しよ、つ力い 障害のない健常者が、障害の ある人の気持ちをすべてわかるの はむすかしいことかもしれませイ ほつほ、つ り・カし ん。でも、少しでも理解する方法は あります。障害のある人と接した せいかっ り、障害のある人がどんな生活をし たいけん ているか体験してみることです。 障害のある人やお年寄りのボラ かつど、フきようみ ンティア活動に興味をもったら、 としょ そうだん こじん

8. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

ちょう とくべつはいりよひつよう おも 「はじめは特別な配慮が必要かと思いました しんばい ほとんど心配ありませんでした。わたし より子ともたちのほうかよく気かついて、高 ゅ、つき いところのものをとってあげたり、勇輝くん さんかくじようぎ じよ、つき くるま 菜穂ちゃんが、三角定規やコンパスをつかめ、ノートや定規をおさえにくいことがあり かいきたいところに車いすを押していった ずけい ゅうき しぜんてだす って図形をかいています。勇輝くんは作文をますか、字や絵をかいたり、テレヒゲームでり、自然に手助けしますよ。一、二年生から しよ、つ力い うできんにくきん あそ かいています。障害のために、腕の筋肉か緊遊んだり、 ハソコンのキーポ 1 ドを打っこと いっしょの生活で、なれているのでしようね。 ゅび じゅぎよう きようしつない 張しやすかったり、指にカか入りにくいた はできます。 教室内の授業では、ほとんどこまることは 算数や音楽の授業 さんすう おんかく しゅぎよう さくぶん かいりよう 改良リコーダーの れんしゅうねっしんゆうき 練習に熱心な勇輝 かえ くん。「早く帰ろう せ」と、友だちの たなか 田中くんは待ちく たびれたようす。

9. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

ゅうき 2 は′、亠むい。か 勇輝くんは夏休みに、五泊六日のサマーキャンプに、 さんか たの ひとりで参加することになりました。楽しみでもあるけ ふあん かぞくあっ れと不安もいつばい。 家族が集まって、勇輝くんにいろ いろアドバイスしています。 「ボランティアのお兄さんやお姉さんがいるから、こま ったことかあれは、えんりよなくいうのよ。トイレも早 めにいきなさい」 とお母さん。「わかっているよ」と勇輝くんはこたえます。 かいドレよ でも、いつも家族や介助の人に手助けしてもらっている ことを、はじめての人に「手をかしてくたさい」と声を ゅうき かけるのは、とても勇気がいることなのです。そのこと をお母さんは知っています。 おも じぶん 「思いっきり楽しんでこいよ。やりたいことを自分のカ き力い でやりとげる、いい機会だ。」 じりつ にんげん お父さんは、勇輝くんに自立した人間になってほしい せつきよくてき と願っています。そのためには、なにごとにも積極的に さん チャレンジしていってほしいのです。ひとりつきりで参 加するこのキャンプは、その第一歩かもしれません。 でんどうくるま 菜穂ちゃんも四年生になって、電動車いすにのるよう になりました。もうすっかり電動車いすのあっかいにも かいしゆっ なれ、ひとりて外出てきるようになりました。 ねが , 家族の願い かぞく なっ ねが 十 / しし ねえ てだす ぼう さんか マ末っ子の勇輝くん、家ではあまえん坊。ても、サマーキャンプにひとりで参加して、とてもたくましくなりました。 ゆうき

10. バリアフリーの本6 からだに障害のある子といっしょに

△先生がひとりひとりの名前をよびます。「は一い / 」だれがいちばん大き な声て返事ができたかな ? えほんよ くみんな絵本を読んでもらうのが大好き。 「先生、つきはなんの本 ? 」 へんじ だいす ぜんたい マ朝の会では先生のギターに合わせて、からだ全体でリズムをとりながら うたいます。 あさかい