仕事が感動に変わる、五つの心構え はなく、その都度、自分で自由に選択することかできるものです。 そして、その選択の習慣化が、その人の人生になります。 つまり、この選択のパターンを変えることで、同じ環境の中にいたとしても、 人生を楽しいものにしたり、つらいものにしたりすることもできるのです。 考え方の選択次第で、どのような人生でも自分でつくり出すことができるよう になります。 素晴らしい人生は、自分の意思によってつくりあげることができるのです。 仕事をしていれば、必ずと言っていいほど問題が起こります。しかし、その門 題を前向きに受け止めて、次に活かすことができればいいのです。 問題が起これば、目的が達成できなくなるのではなく、問題が起こるほど成長 し、何でもできるようになると考えればいいのです。
次第に心もすさみ、物事の判断もできなくなっていきました。そんなある日、 友人から誘われた儲け話に、安易にのってしまうことになります。 ついには、何百万円もの借金を抱えることになってしまいました。 そして、彼自身が最も嫌っていた、家もない、希望もない、ホ 1 ムレスのよう な生活をせざるを得なくなりました。苦しくて、惨めで、生まれてきたことを、 後悔する日々が続きました。 「何で、こんなことになるんだ : ・ : なんて、情けねえ人生だ : 生気を失った表情で、いつも目には涙がにじんでいました。次第に、意識は、 も、つろうとしていきました。そんなある日、人生を変える大きな出来事が、彼の ・身に襲いかカりました。 それは、交通事故でした。 そのことがキッカケで、もう帰ることはないと思っていた実家に、無理やり引 き戻されることになりました。
はじめに る五つの心構えを紹介しています。 本書によって一人でも多くの方が、人生をさらに輝かせるきっかけになること を願っております。 アントレプレナーセンタ 1 福島正伸
何を言われたとしても、あきらめないのですから、すべてがこれからの行動に 活かされるだけなのです。自分の足りないところを知らされることは、次にどう すればよいかを考える上で、とてもありがたいことです。 さらに言えば、あきらめない人にとっては、まわりの人はどのような人であっ ても、感謝したくなる存在に見えるのです。 あきらめることは、自分自身にしかできません。自分があきらめない限り、私 たちの前には、すべての可能性があるのです。 あきらめないこと、それはあらゆる可能性に満ちた人生を創造することに他な りません。 そして、あきらめなかったことが感動になります。反対に、もし、すべてが簡 単に達成できるものばかりだとすれば、そこに感動はないはずです。
「この仕事の、楽しさとは、どのようなところにあるのか ? 」 「この仕事で、感謝されるようになるためには、どのように取り組めばいし か ? 」 「この仕事に、どれだけたくさんの人が、どのように関わっているのか ? 」 「この仕事に、取り組む自分の姿を、子供達が見てどう思うか ? 」 仕事の内容に振り回されるのではなく、そこに意味を見出すことで、生きがい をつくり出すことができます。 仕事から感動を得られるかどうかは、仕事そのものの内容以上に、仕事にどれ だけ自分なりの意味を見出すことができるかで決まります。 つまり、自分なりの意味を見出すだけで、日々の人生が輝き出すのです。自分 の仕事に意味を見出した瞬間から、仕事が楽しくなっていきます。それは、今、 この瞬間からできることなのです。
私はいくつかの地方で、地域産業の次代の担い手となる起業家を育成するため のセミナ 1 の講師をつとめています。そのある講座に、少し斜に構えた一人の若 者が参加してきました。 彼は、塗装業を営む父親の元に生まれ、中学を卒業すると同時に父親の仕事を 手伝、つよ、つになりました。 しかし、彼はこの塗装業が、大嫌いでした。。 ヘンキ屋と言われる仕事に何の魅 力も感じていませんでした。 「ペンキ屋なんて、誰でもできる、つまらない仕事だ ! こんな仕事で、人生終 わりたくない :
はじめに 「そもそも、君は人生が素晴らしいものだと思って生きているかい ? どの言葉も、当時の失敗ばかりしていた私の心に、直接突き刺さるようなもの ばかりでした。それらは、問題解決の手法というよりも、私の生き方、考え方に 関するものばかりでした。 根本的な問題は、私自身の中にあったのです。 " 生き方、考え方を変えれば良い / そして、自分自身に問題解決の糸口があったことに気がついた時、目の前の霧 がすっと晴れ、まっすぐにどこまでも続く自分の道が見えたような気がしました。 その後も、たくさんの輝きながら仕事をしている人にお会いしました。 それぞれ仕事の内容も、置かれている状況もみな違います。もちろん、仕事の
とい、つことにしました。 はじめにお会いしたのは、私の知人のお父様でした。 その方の紹介をいただき、また紹介をいただいた方から紹介をいただき、目標 には達することはできませんでしたが、一年間で一八〇人の方にお会いすること ができました。 その先輩方が、教えてくださったいくつもの言葉があります。 「目の前のことを夢にできれば、なんでも夢になるよ」 「失敗とは、君があきらめただけだ。あきらめない限り、人生には成功しかない」 「すべての失敗を糧にすればいい。 失敗からは、学ぶことしかないじゃないか」 「うまくいく方法なんてないー うまくいくまでやるだけなんだ」 「他人や周りに期待するんじゃなくて、自分自身を信じることだよ」 「君の考え方を変えるだけでいい。 すべてが変わるよー る」
はじめに 何をしても、失敗の連続でした。つらく、苦しい日々が続きました。もともと 働く意味もあいまいでしたから、何かうまくいかないことがあれば、すぐに他人 や社会のせいにして、不満を言っていました。 当時、私は考えました。 らない : そこで、私は社会で活躍している人、特に、仕事に生きがいを見出し、輝きな がら取り組んでいるような人にお会いして、どうしたらそのような人生を送るこ とができるのか、教えていただこうと思いました。 そのときの目標は、 「一日一人にお会いして、一日一つ気づきを得る。それを、一年間三六五日続け " このままでは、良くない。根本的なところから、自分の何かを変えなければな
はじめに 「考えすぎじゃないの ? 就職できれば、それだけでいいんじゃないー 「仕事を一ヶ月も続けられない人間には、何もできないよ」 。いい奴だったのに : 「あいつの人生は終わったよ : ・ 私を大学まで行かせてくれた両親には、とても不安な思いをさせ、申し訳ない ことをしてしまったと思います その後、私は会社を作りました。 それは、生きる目的を見つけるための会社でした。とにかく、いろいろな仕事 をしていく中で、自分の生きがいを見出そうと考えたからでした。 そもそも、仕事をするためには会社が必要だ、という安易な発想があったこと も事実です。 大学時代にアルバイトで貯めたわすかな貯蓄と、親から借りた分を合わせて、 はじめの資金としました。今考えると、本当に無謀としか言いようのない行動で