スマートフォン - みる会図書館


検索対象: 5分間で心にしみるストーリー
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1. 5分間で心にしみるストーリー

絶体絶命のピンチの中、胸元でスマートフォンが震え始める。 ごと だれ ( 誰だ ? かくれんぼの如く静かにしとかなきゃいけない俺に、電話をよこしてく るヤツは・ 壁にもたれかかったまま、胸ポケットからスマートフォンを取り出す。 通話相手を確認してから、汗と血で汚れた手で通話ボタンを押した。 ゃなぎさわ : もしもし柳沢 ? 死にかけの鷹田だ」 よしかわ 『おおっ ! 生きてたんか ! 吉川ちゃん ! 鷹田が生きとるぞ ! 』 電話をかけてきたのは、我が悪友の柳沢だった。 やかま 相変わらず喧しい関西弁だ。 「その様子だと、お前と吉川は生きてるみたいだな ? アジトの連中は何人死ん ・ : 〇・五人 ? 』 「なるほど、負傷してるのは、半死状態の俺のみって言いたいんだな」 あせ よ′ ) たかだ ふる お パン以外の何か 149

2. 5分間で心にしみるストーリー

「それは俺にツッコミをいれてスッキリしたのか、はたまた信者共を蜂の巣にして スッキリしたのかどっちなんだ ? 」 「両方やな ) ほれ見てみいや、ワテの渾身のツッコミでシロスケ共が抱腹絶倒や で ! ワ、 ・ああ、確かに最高だな。そいつらはもう笑うことはねえけど。フハ うずくま 俺と柳沢は、腹を押さえて蹲る信者達を見ながらゲラゲラ笑う。 ああ、まだ生き延びられそうだ。 仲間と笑い合うことが、生きた心地につながっていく。 「鷹田先輩は周りにたよらなすぎるんッスよ。スマートフォンの r-0 辿って迎え に来ましたよ」 「吉川か。俺は前に教えたはずだぞ ? 俺を助け起こすなら、その手に安酒をそえ ろってな」 もう一人の仲間がバッグを担いで現れた。 せんばい こんしん はち たど パン以外の何か 159