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検索対象: 「いつものパン」があなたを殺す
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1. 「いつものパン」があなたを殺す

クリスティン・ロバーグへ。本書の内容は私の研究と専門家としての経験を述べるものではあるが、 あなたのプロとしての卓越したスキルを借りて、いよいよ私たちのメッセ 1 ジが伝えられるのだ。 リトル・プラウン・ブックグループの不屈のチ 1 ムへ。あなたたちは、初めて会合を持って以来、 本書を支持してくれた。とくに、編集を担当してくれたトレーシ 1 ・べハ 1 ルに感謝する。あなたは 本書のメッセージを明確で簡潔で実用的なものにする無類の才能をお持ちだ。その素晴らしい編集能 力を発揮し続けてくれたおかげで、本書は極めてすぐれたものとなった。マイケル・ピーチ、レーガ ン・ア 1 サー、テレサ・ジャイアコパシ、ニコル・デューイ、ヘザー・フェイン、ミリアム・ ーにも感謝する。とても献身的で専門性の高い人たちと仕事をするのは楽しかった。 経験豊かな技術チーム、デジタル・ネイテイブズへ。本書に欠かせない手引として私のウエプサイ トを、役に立つものにする役割を担ってくれたことにお礼を言いたい 私たちのクリニック 、パールマター・ヘルス・センタ 1 のすべてのチームへ。あなたたちの貢献に 感謝する。 私の妻、レイズへ。入念にレシピを準備するために時間をかけ、献身的に尽くしてくれてありがと う。私の人生にあなたがいることに、言い尽くせないほど感謝している。そして、管理栄養士、ディ ハリスにも感謝する。栄養に関する洞察に満ちた情報をありがとう そして最後に、私の子供、オースティンとレイシャにも礼を言いたい今回の執筆に取り組んでい るあいだ、二人は私を励まし、そして支えてくれた。 359 謝辞

2. 「いつものパン」があなたを殺す

本を執筆した経験のある人ならご存じのように、一冊の本を仕上げるには創造カ豊かで、頭脳明晰 で、根気強い人たちが力を合わせなくてはならない。そして、さあ終わりだと思った矢先に、同じよ うに才気あふれる人たちがまた大勢登場し、仕事をやり遂げる手助けをしてくれる。こうしてようや く、読者のみなさんが一ページ目を開くにいたるのだ。 できることなら、これまでに私の思索のあと押しをし、人生やキャリア全般にわたって支えてくれ た、すべての人たちの名前を紹介したい。しかしそれには何百人もの名前をあげなくてはならす、多 くのページを割くことになるため、ごく限られた人たちをあげるに留めるつもりだ。人間の脳や体の 謎を解き明かすことに力を貸してくれた科学者、そして私の仲間たちに負うところは大きい。そして、 私の患者さんたちにもお礼を言いたい。患者のみなさんは日々、私に学びを与え、ほかでは得られな い洞察を示してくれた。本書は私のものであるのと同時に、患者のみなさんのものでもあるのだ。 エージェントでもある、ボニー ・ソローにお礼を申し上げたい。あなた 友人であり、リテラリー・ が本書のメッセージの重要性を認めてくれたからこそ、すべての道が拓けるきっかけを得られた。で も何よりも、この企画のおかげで私たちに友情が生まれたことに感謝している。進んでリーダ 1 シッ プを発揮し、細かい点に気を配ってくれてありがとう。あなたは果たすべき以上の役割を担ってくれ た。本書が多くの人たちの手元に届くように守り、導き、力を貸してくれたのだ。 ひら 358

3. 「いつものパン」があなたを殺す

な精神障害および行動障害をいくつか取り上げてさらに深く考察する。実際、薬に頼らずとも 驚くほど多くの症例が治療できるのだ。 第 2 部では、健康的な脳を支える三つの主要な分野をお見せする。食物と栄養補助食品、運 動、睡眠だ。 このパートで学べる教訓は、第 3 部で紹介する、一カ月にわたるプログラムを実行するとき に役に立つだろう。 含まれているのはメニュー計画と週間目標だ。継続的に更新するためには、私のウエプサイ ト http://www.DrPerlmutter.com も参照されたい。ここでは最新の研究の情報を得たり、私 のプログを読んだり、本書の情報をあなたの好みにアレンジするのに役立っデータをダウンロ ードしたりできる。 たとえば、「今日一日を一目でーや「今月を一目で」というカレンダ 1 があるが、これは食 事をどのようにつくり、一日の計画を立てるのかについてのアイデアを示し、レシピもつけて ある。本書中のリストの一部 ( たとえば、燗ページの「グルテンを含む食べ物、含まない食べ 物一覧」 ) は、オンラインでも入手できるので、冷蔵庫などキッチンのどこかに張っておいて もいいたろ、つ

4. 「いつものパン」があなたを殺す

たとえこうした異常にいま悩んでいない場合でも、本書はあなたが健康や知力を保っための 一助となる。 年配者も若者も、これから妊娠する予定、あるいは現在妊娠中の女性もだ。この「プロロ 1 グ」を書いている最中に、グルテン過敏症の女性が産んだ赤ん坊は、のちの人生において統合 失調症などの精神疾患にかかるリスクが高いことを示すさらなる研究成果が明らかになった。 これは恐ろしく、また重大な発見であり、すべての妊娠中の女性は知っておくべきことだろう。 本書の 3 つの構成について 私は人びとが健康を取り戻す瞬間をいくつも目にしてきた。 たとえば、ある二三歳の男性はひどい震えがあったが、食事をちょっと変えるとその震えが 消えた。 穀物をやめて脂肪とタンパク質を増やしたその日に発作が止んだ癲癇患者については、数え きれないほどの事例研究がある。 とある三十代の女性は、私のところに来る前には、偏頭痛、うつ病、そしてつらい不妊症を 経験し、それだけではなくさらに、筋失調症と呼ばれるまれに起こる異常を抱えていた。これ は、筋肉がゆがみ、姿勢異常となり、体がほとんど動かなくなるという病気だ。彼女にも食事 23 プロローグ

5. 「いつものパン」があなたを殺す

本書は、脳を健康でエネルギ 1 いつばいにし、理知的に保ち、一方で、将来、脳を衰えさせ 。いまできる生活習慣改善について取り上 る病気に見舞われるリスクを大幅に軽減するためこ、 げ・てい / \ 。 これから紹介する情報は、びつくりするようなことだが、決定的なものだ。 あなたは食生活をただちに変えたくなるだろう。そしてまったく新しい観点から自分を見つ めることになる。そしてまさに、こう尋ねるだろう。「もう手遅れなのか ? 」と。 これまでパンやケ 1 キを買って食べていた歳月のせいで、自らの脳の運命を定めてしまった のだろうか あわててはいけない。何よりも、本書はあなたを勇気づけ、将来の脳をコントロ 1 ルできる ようにすることを意図している。要は「今日から何をするかなのだ。 いくつもの臨床研究、そして実験室での研究 ( 私自身のものも含めて ) の成果と同時に、私 が過去三〇年間に現場で実際に目にしてきたことを紹介し、私たちの知っていること、この知グ ロ 識をどのように活かすのかについてお教えする。 ロ プ また、認知機能の健康における常識を一変させ、人生にもっとイキイキした時間を加えるた めのプランも提示する。このプログラムは、次のようなことに直接役に立つだろう。

6. 「いつものパン」があなたを殺す

入っています。現代の日常生活の中では、この二つは十分に摂ることが難しいので、サプリメ ントで補えよ、、 ( ししという現実に即したアドハイスも役に立つでしよう。 0 「炭水化物」はかり食べて育ち、生きてきた人たちへ 本書の最後には、脳の機能を高めるための四週間プログラムが紹介されています。 私が一番びつくりしたのは、第一週目は食事についての指示がありますが、第二週目は「動 けと書いてあること。そして、第三週目は「睡眠を取れーと言うのです。 こういう発想は素晴らしい。私たちはなかなかここまで徹底できません。 博士は脳の側から見て、食事も運動も睡眠も、どれが欠けてもダメだと言っているのです。 それぞれしつかりと重きを置いてプログラムに入れています。このあたりも実際に患者さん を診ている医者としての知見ならではでしよう。 という認知症予防の戦略として、とくに五 本書は私が言っている「一〇〇歳までポケない 十代の男性に勧めたい。なぜなら、五十代の男性は「炭水化物世代そのものといえるからで す。私自身もそうでしたが、学校給食で出されたコッペパンから始まって、パンを暴力的に浴 36 イ

7. 「いつものパン」があなたを殺す

ように健康上のリスクになり、大きな影響をもたらすのかを示すつもりだ。その結果によって、 脳が物理的に破壊されるだけではなく、体の内部から老化のプロセスが加速されたりもするだ ろう。これはではない。すでに立証された事実だ 根拠が確かで現代科学的、生理学的観点に基づいた情報を提示することが私の目的だ。本書 は専門家でない人が正しいと考えている定説の枠を越え、さらに、既得権益を得ている企業や 団体の利益からも距離を置く。 脳疾患の根本的原因を理解する上でのこれまでにない方法を提示し、希望のメッセージもお 伝えする。脳疾患に対しては、生活の中であなたが取捨選択するものによって大いに先手を打 てるのだ。つまり、本書は単なるダイエット本の類ではなく、予防衛生全般に対する一般的な ハウッーガイドでもない。考え方を根本から変える書である。 脳は「食べるもの」に敏感である 私たちは日々、病気は生活習慣を変えれば避けられる、といった情報をさまざま耳にしてい いいと思い込まされているも る。ところが多くの人は、スリムな体を維持する方法について、 ろもろの情報を得ているにもかかわらす、実は年々太り続けていることには気づかない 実際に、二型糖尿病の割合が急上昇していることはたいがいの人が知っているだろう。ある 1 3 プロローグ

8. 「いつものパン」があなたを殺す

人類の脳が進化していく過程において必要だったのは、炭水化物ではなく、ほば一〇〇パ セントが脂肪だというのです。 そもそも体は脂肪を燃やさなければ動けません。人類が生き残る上で必須だった「走るこ とーも必要なカロリ 1 からいって糖質では絶対に無理です。ところが、現代人は座ってパソコ ンをしている程度しか動かず、おまけにコレステロ 1 ルをはじめとする脂肪を悪者あっかいし、 。パ 1 ルマター博士は、そこに大きな問題 糖質中心の食生活パターンになってしまっています の原因がある、と小麦について言及しています。 私は前に、『小麦は食べるな ! 』 ( 日本文芸社 ) を翻訳しましたが、本書はさらに、脳から見 たときの小麦をはじめとする穀物の危険性を言っているのです。 博士は神経科の医師として、頭痛、不眠症、チックから認知症までさまざまな脳の病気を診 ていますが、これら脳の疾患の根底には、炭水化物によって脳が静かに燃えていることがある、 と指摘しています。つまり、脳の中に炎症が起きている、ということを本書は最初から最後ま で一貫して強調しているのです。 「炎症」と聞いても、そうたいした問題ではないと思われるかもしれません。しかし、それが 体の外からは見えない脳の中で起こる恐ろしさは、本文で展開されている博士の論をご覧いた だければ、誰もが納得するでしよう 362

9. 「いつものパン」があなたを殺す

しかし、これはわかりきったことだ。遺伝子は、私たちが食べ物をどのように消化するのか を決めるだけではなく、ロにした食べ物にどのように反応するのかというもっと重要なことも 決定するのだ。 現代社会において脳の健康は悪化しており、それに関してとりわけ大きな影響をおよばして いることの一つが、食事に小麦が取り入れられたことであるのはほば間違いない。 新石器時代に生きた祖先たちがこの穀物をほんのわずか食べたのは事実だが、一方で、現在、 小麦と呼ばれているものは祖先がまれに食した野生のヒトップコムギとは異なっている 現代の交配や遺伝子組み換えの技術ゆえに、平均的なアメリカ人が一年に消費する小麦約六 〇キログラムには、かって狩猟採集民が偶然発見したであろう野生のヒトップコムギとの、遺 伝的、構造的、化学的な類似点はほとんど見られない。 そこに問題がある。つまり、私たちは遺伝的に受け入れ準備が整っていない成分を摂取し、 自分たちの生理機能に反することをしている。 はっきり申し上げて、本書では、セリアック病 ( グルテンに関連する自己免疫疾患。ごく少 数の人たちがかかる ) に注目するつもりはない。さらに、もしも次の①②の理由で本書は自分 には関係ないのでは ? と考えているとしても、どうか読み続けてほしい。 ①自分は何かの異常や疾患だと診断されたわけではない。

10. 「いつものパン」があなたを殺す

G ん 4 / ル召ん 4 / ル by David PerImutter, MD with Kristin Loberg ◎ 2013 ん s edition published by arrangement with Little, Brown, and Company, New York, New York, USA through Tuttle-Mori Agency, lnc. , Tokyo. AII rights reserved. 「いつものバン」があなたを殺す 著者 訳者 発行者 発行所 印刷 製本 ディビッド・パールマター / クリスティン・ロバーグ 白澤卓二 ( しらさわ・たくじ ) 押鐘太陽 株式会社三笠書房 〒 102-0072 東京都千代田区飯田橋 3 ー 3 -1 電話 : ( 03 ) 5226-5734 ( 営業部 ) : ( 03 ) 5226 ー 5731 ( 編集部 ) http : //www.mikasashobo.co.j p 誠宏印刷 若林製本工場 編集責任者長澤義文 ISBN978-4-8379-5755 ー 3 C0030 ⑥ Takuji Shirasawa, printed ⅲ Japan * 定価・発行日はカバーに表示してあります。 * 落丁・乱丁本は当社営業部宛にお送りください。お取替えいたします。 ても著作権法上認められておりません。 スキャンやデジタル化することは、たとえ個人や家庭内での利用であっ 例外を除き禁じられています。本書を代行業者等の第三者に依頼して * 本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断複製は著作権法上での