曾、 , を ①ノゴマ日本て、は北海道だけて、繁殖する。 低木がまばらに生える草原に生息している。 0 ヤマゲラューラシア大陸の落葉広葉樹 林に広く分布するキツッキて、、日本て、は北海 道だけに分布している。 0 キセキレイ山地の渓流から低地の小川に すみ、おもに水生昆虫を食べている。 0 ウスパキチョウ大雪山の高山蝶の一種。 幼虫は高Ⅱ豺直物のコマクサを食べて育つ。 0 トラフズク森林にすむ中型のフクロウて、 長い羽角をもつ。ネズミをおもな餌とする。 0 コヒオドシを捕食するコモリグモの仲間 コヒオドシは本丼には高山蝶て、あるが、北海 道て、は山地に多い ①オオイチモンジ北海道の山地に多い大型 0 アサヒヒョウモン大雪山の高山蝶の一種。 のタテハチョウ。大雪山て、は中腹に多い 幼虫は高Ⅱ」植物のキバナシャクナゲなどを食 0 ェゾアカゲラ 大雪山の鳥・蝶 ①ダイセッタカネヒカゲ大雪山の高山帯の がんれき 岩礫地帯に生息する。裏面のが岩肌に似 大雪山の森林帯には工ゾライ て発見しにくい。 チョウ・クマゲラなどがすみ、高 山帯にはギンザンマシコ・ハギマ シコ・カヤクグリなどの高山固有 の鳥が生息している。大雪山を代 表する蝶としては、ダイセッタカ ネヒカゲ・アサヒヒョウモン・ウ スパキチョウなどがある。 天然保護区域・ 83
だいせつざん 大雪山 ( 北海道 ) ニセイウシノベ 旭川 △ 1879 雪山 北海道 札幌 函糸〃 雪 城岩 ・・銀河ノ滝 山 流星ノ滝 陽旧谷 朝獄 地層雲峡 ッヒ海道の屋根〃と呼ばれる大雪 山は北海道の中央に位置する大雪 火山群を構成する山々の総称であ る。そのほとんどが 2000 メートル 級の山で、主峰旭岳は 2290 メート ル、北海道における最高峰である。 大雪山の毀は、それらの山々の 連なりからなる高原状の地形にあ り、これだけの広大な山地は日本 には他に例を見ない。その雄大な 景観は、まさに大雪山″の名に ふさわしいものである。 大雪山の冬は長い。 5 月はまだ 冬、 6 月の雪どけを待って下旬に 山開きとなる。大雪山はその頂上 のほとんど全域に高山植物群落が あり、 7 月上旬頃からお花畑カ渼 しくなる。花の盛りは 7 月下旬で、 その多様さとスケールの大きさ は、大雪山ならではの豪華なも のである。 お花畑にはコマクサ・ イワプクロ・エゾオヤ 凌雲岳 ゴ易を 0 △ 4 烏帽子岳 △ 2072 御鉢平儲岳 旭岳 白雲岳 2290 △ 2230 △ 小鉢平高 沼平 刀ロ 大小 大雪高原温泉 凡忠別岳 △旧 21 忠別岳 1963 △ 化雲岳 △ 1954 小化雲岳 △ 1925 五色ヶ原 黄金ヶ原 トムラウシ山 △ 2141 オプテシケ山 △ 2013 美瑛富士 △ 1888 美瑛岳 △ 2052 勝岳温泉 富 1 野岳 10km タキツネ・エゾヒグマなどがひそ み、高山地帯の岩場には、ナキウ サギが生息する。モルモットによ く似たナキウサギは、ウスパキ チョウと同じ氷河弋の生き残り である。野鳥の類も豊富である。 おおらかな自然、そして豊かな 動物や植物は原始の姿そのものと いえ、天然保護区域として学術上 面値がきわめて高い。 旭岳山麓の紅葉この一帯の森林は、針 葉樹に多くの広葉樹カ鯤ざって、壮大て、変化 に富む。紅葉時の景観は、大雪山ならて、はの すばらしいものて、ある。 マノエンドウ・ホソバウルップソ ウ・エゾコザクラなどが、色とり どりの美しいじゅうたんをくりひ ろげる。お花畑では珍しい高山蝶 が飛び交う。天然記念物のウスパ キチョウ・ダイセッタカネヒカ ゲ・アサヒヒョウモンなどである。 いずれも大雪山の固有種であり、 氷河時代の遺重といわれるもの である。 大雪山は野生動物の宝庫でもあ る。原生林地帯には工ゾシカ・キ 74 ・天然保護区域
おはちだいら 形にある。最高峰の旭岳をはじめ 2000 メートル級の山々が続く雄大な景観は、まさに大雪山 ①比布岳北方かた大雪山の山々大雪山の特徴は、高原状の山々の連なりからなる地 びつぶ いう印象て、ある。雲ノ平・駒草平など岩礫高日」植物の宝庫が点在する。 がんれき る。周囲は黒岳をはじめ白雲岳・旭岳・北鎮岳などがとりまき、まさに北海道の屋根〃と はくうん ほくちん 0 夏ØE 鉢平判登勺 2 キロメートルの爆裂火口て、、有毒ガスを噴く硫気孔・噴気孔もあ 第洋当なア の名にふさわしい。 1 年のうち 8 カ月は深い雪にとざされる。
0 工ゾシカ日本産のシカて、は最大のもの。 0 工ゾユキウサギ森林・原野だけて、なく大 0 工ゾオコジョかっては全道に分布してい 大きいのは 100 キログラムにもなり、通常は 雪山の高山地帯にも分布している。冬の間は たが、今日て、は大雪山などの高山地帯に少数 群れを作って生活している。ササを大の好物 耳のタ齟リを残して純白になる。 が生息するのみて、ある。工ゾイタチともいう。 にしている。 0 工ゾリス時々地上て木の実などの餌をと 0 工ゾシマリス地上て、生活することが多 0 工ゾナキウサギ大雪山・日高山系などの い。秋になると頬袋に餌をつめて地中の巣に るほかは樹上生活を送っている。ドングリ・ 高山帯だけて、なく、日高・十勝地方て、は標高 運び、冬ごもりに備える。平地から高山帯ま クルミ・キノコなどを好んて食べる。 数百メートルの岩場にもすむ。最初に発見さ て分布する。 れたのは昭和 3 年 ( 1928 ) 。 ①工ゾヒグマ大きな体に似合わず、フキや ①工ゾモモンガ夜行性のため目につきにく ザゼンソウの芽や木の実を好んて食べる。 いが、森林があれば、たいていすんて、いる。 イユい、第 大雪山の動物 大雪山一帯は野生動肋の宝庫て、 ある。森林にはキタキツネ・エゾ ヒグマ・エゾシカ・エソ。モモンガ などがひそみ、岩場には工ゾナキ ウサギなどの小重丿肋が生息する。 ェゾナキウサギは、水河期の生き 残りといわれ、「ヒューン」とか 「キョッキョッ」という金属的な 鋭い声て、鳴く。
だいせつざん 大雪山 特別天然記念物 大雪山は北海道のほば中央に位置する 大雪火山群を構成する多くの山々の総称 て、ある。これらの山々はそのほとんどが ほば 2000 メートル級て、、最も高い旭岳て、 も 2290 メートルにすぎないが、気候条件 は本州の 3000 メートルないし 3500 メー トル級山地のそれにほば匹敵する。 大雪山の特徴は第一にその高原状の 山々の連なりからなる地形にある。これ だけの広さをもった山地は日本には他に 例がない。急峻な岩峰などに乏しいのて、 際だった風景は少ないが、雄大な景観は 大雪山の名にふさわしいものがある。 第二は高山植物群落の多様さとスケー ルの大きさにある。北海道て、の 2000 メー トルの標高は、森林限界の上て、かっ、 水雪帯の一ド、すなわち高山植生のもっと もよく発達するところにあたる。 2000 メートル級の山岳が連なって一つの大き な高原を形づくっているのだから、その ほとんど全てにわたって展開する高山 植生は、さながら大きな籠に盛られた 花々か、庭に咲き乱れる花々に似ている。 アイヌ民族はこれをカムイミンタル ( 神 の庭 ) と呼んだが見事な形容というべき て、あろう。 されき 大雪山高山帯の砂礫地にはコマクサや タカネキスミレ・イワプクロなどの群落、 岩礫地には工ゾマメヤナギ・エゾオヤマ ノエンドウ・チョウノスケソウなど、雪 田にはアオノッガザクラ・チシマクモマ 指昭和 46 年 4 月 23 日 ( 天 ) 昭和 52 年 3 月日 ( 特天 ) 所北海道上川郡上川町・東川町・ 美瑛町・新得町 86 ・天然保護区域 グサ・ホソバウルップソウ・エゾコザク ラなどが多い。いわゆる適潤性の斜面に はハクサンボウフウ・エゾキンバイソ ウ・ハクサンイチゲ・エゾコザクラ・ ヤマキンボウゲ・タカネトウウチソウ・ トカチフウロなどの群落がみられる。ま た風衝地にはコメノヾツガザクラ・ミ不ズ オウ・イワヒゲなどのマット状群落がみ られる。 渺性群落としては沼ノ原や沼ノ平など 溶岩台地上に、ミズゴケを地床層として クロノヾナロウゲ・ホロムイイチゴ・ヒメ シャクナゲ・ツルコケモモ・ホロムイリ ンドウ・ホロムイソウ・ヌマハリイ・ カズキグサなど多くのスゲ類をともなう 群落がみられ、時にアカエゾマツがハイ マッと共にこれに加わる。 大雪山の固有種としては工ゾオヤマノ 工ンドウ・ジンヨウキスミレ・ホソバウ ルップソウ・ダイセットウウチソウ・ダ イセットリカプト・エゾイワッメクサ・ ミヤマヤチャナギ・オオミヤマヤチャナ ギなどが、固有亜種と変種には工ゾマメ ヤナギ・クモイリンドウ・エゾハハコョ モギ・ダイセッオトギリなどがある。大 雪火山群の中て、もっとも高山植物の種類 の多いのは小泉岳・黒岳・平山などて、い ずれも 100 種以上を数える。 樹林もまた大雪山によく発達している ことに十勝川源流部のものが代表的 てある。トドマツ・エゾマツ・アカエゾ マツを主とし、やや下部にはこれにウダ イカンノヾ・シラカンノヾ・エゾイタヤ・シ ナノキ・ケヤマハンノキなどカ鯤ずる。 高山帯て、はウスパキチョウ・ダイセッ タカネヒカゲなどの高山蝶、ナキウサギ なども生息する。 ( 辻井達一 )
0 ヒメチャマダラセセリ ( 北海道 ) 昭和 48 年 ひだか に日高山脈南端のアポイ岳て、発見された種 て、アポイ岳とその周辺だけに分布する。 ①ウスパキチョウ ( 北海道 ) アゲハチョウ科 の高山蝶て、、半透明の黄と黒の地に赤い斑紋 がある。 0 ダイセッタカネヒカゲ ( 北海道 ) ジャノメ チョウ窄高山蝶て、大雪山と日高山脈の一 部に生息する。 0 アサヒヒョウモン ( 北海道 ) 北極圏の蝶て、 タテハチョウ科に属する。大雪山の 1800 メー トル以 - ヒの高山帯にすむ。
工ゾびクワガタ草たけ 5 ~ 15 センチ。白 い軟毛がある。花の直径は 1 センチ。湿った 草原に生える。ゴマノハグサ科。 0 リシリリンドウ草たけ 5 ~ 10 センチ。花の 直径は 1.5 センチ。草原や礫地に生える。別名 はクモマリンドウ。リンドウ科。 神の庭・カムイミンレ 大雪山ほど高山植物の多様さと スケールの大きなところはない 7 月中旬すぎ、雪の消えた斜面に は高山植物の群落が豪華なお花畑 をつくりだす。それは大きな籠に 盛られた花々か、庭に咲き乱れる 花々に似ているところから、アイ ヌ民族はカムイミンタル ( 神の と呼んだ。 花の盛りは 7 月中旬だが、 8 月、 せつけい 雪渓は日ごと小さくなり、雪渓の 跡を追えば 8 月中旬て、も花を見る ことがて、きる。 0 チシマクモマグサ草たけ 5 ~ 10 センチ。葉は厚ぼったく表面と縁に白い毛がある。花は 直径 1.5 センチ。湿った礫地に生える。ユキノシタ科。 ①ホソバウ ) レンプソウ草たけ 10 ~ 20 セン ①キパナシオガマ草たけ 10 ~ 20 センチ。花 ①チシマゲンゲ草たけ 20 ~ 30 センチ。短か チ。花は円本社彡の穂咲き。大雪山の固有種て、 い白毛がある。花は長さ約 1 センチ。乾いた は長さ 1 センチ。大雪山の固有種て、適潤な礫 湿った礫地に生える。ゴマノハグサ科。 礫地や草原に生える。マメ科。 地や草原に生える。ゴマノハグサ科
′イ イをき声一 0 工ゾオヤマノエンドウ草たけ 3 ~ 6 セン チ。本に白毛を密生する。大雪山の固有種 て乾燥した礫地に多い。マメ科。 工ゾツッジ高さ 10 ~ 20 センチ。花の直径 は 3 ~ 4 センチ。やや湿り気のある礫地や岩 場に生える。ツッジ科。 0 チシマギキョウ草たけ 5 ~ 10 センチのキキョウ科の多年軋高さの割りに大きな花は深 ①クモイリンドウ草たけ 10 センチ。トウャク リンドウの変種て、大雪山の固有種。適潤の礫 いベル形て、内側に白毛の多いことが特 7 月中旬から 8 月初旬にかけて咲く。乾燥した礫 地に生える。リンドウ科。 地や岩石地に多い ①工ゾコザクラ草たけ 5 ~ 10 センチ。花は ①チシマッガザクラ高さ 3 ~ 4 センチのツ①チシマキンレイカ草たけ 10 ~ 15 センチ。 直径 2 センチぐらいて、 1 ~ 4 個。やや湿った ッジ科の小低衣細い葉を持つ。花は直径約やや乾燥した草原や礫地に生える。別名はタ 草原に生える。サクラソウ科。 7 ミリ。湿った礫地に生える。 カネオミナェシ。オミナェシ科。
大雪山讃歌 そううんきよう 大雪山が石狩川に深く浸蝕されたほば中央部に層雲峡 がある。その層雲映温泉の小さく開けた高台に生徒数 60 人 この子供たちが入学すると間も 余りの小学校があるが、 小さ なく名前を覚える野鳥はスズメて、もヒバリて、もない な子供たちの最初の友人となるのは、赤いべレー帽を頭項 にもつ森の住人クマゲラなのて、ある。校庭から原生林へと 続く森の入口の立ち木て、は、毎年クマゲラー家の営巣が観 察されるが、あの独特な鳴き声と特徴ある容姿は、新鮮て、 淳朴な子供たちの脳裏に一度焼き付けられるとけっして離 れることはない。巣づくりに忙しくしばしば峡谷をわたる クマゲラを、真新しいランドセルを肩にしたこの小さな友 人たちは、驚きと親しみをもって何度も空を見上げるが、 その頃の四囲の山々はいまだ冬の領域なのて、ある。その証 拠には、あの高地て、はもっとも深い秕雪を記録するのは、 4 月に入ってからて、あり、そこに住む高地族にとっては、 春はまだまだ遠い やがて 6 月。明るい青空に裸枝のみをふりあげていた亜 高山帯のダケカンバ林が、その小さな緑葉を広げはじめる しつよう と、高地帯にもやっと遅い春は訪れる。それて、も ) な吹 雪は何度となく舞い戻ってはくるが、長い冬の重圧に耐え ぬいて、まずウラシマツッジが秋のあの鮮やかな紅葉から は想像もて、きないほどの地味な淡緑色のスズラン形の花を つける。そしてコメノヾツガザクラやミネズオウが咲き、荒 れきち 漠とした火山礫地を白く清楚なイワウメが一面に美しくか ざりはじめると、どこからか地の底から湧きて、るもののよ うに淡黄色の透きとおる羽をもっウスパキチョウが現れ る。代表的な水河時代の遺存種て、、高山植物の女王とよば れるコマクサを唯一の食草として、卵から成虫まて、を 3 年 間もの長い月日を経て蝶となるが、その姿をみるといつも ゆうきゅう 悠久な生命の流れに感動するとともになっかしい水河の たそがれ 黄昏を想いおこしてならない。ダイセッタカネヒカゲは永 久凍上をいだくヒース地帯に好んて生活しており、地味て、 はあるが自然にとけこんだ風貎はいかにもハイマッ仙人と よぶにふさわしい。日本の蝶の中て、はもっとも北方色の強 い周極種の蝶て、あるアサヒヒョウモンは、この限られた高 地帯の生息地をしつかり自分のものにして、それこそ小豹 のごとく蜜を求めてお花畑の上を豊かに飛びまわってい る。そして、これら高地の羽族のうち、やや遅れて 7 月に 発生するのはカラフトルリシジミて、ある。ほとんど人目に ふれることもなくクロマメノキやガンコウランなどの群落 地の上を移動少なく飛翔しているが、雄の翅表は美しい青 紫色に輝いている。 これら 4 種の天然記念物の高山蝶は、広大な高地帯を爛 まん 漫とした夢のような色どりてる高山植物と同調するかの 7 月初めから中旬が最盛期となるが、いずれも遠 ように くはなれた北米大陸にその共通種をもっている。しかし不 思議なことに、いずれも津軽海映をこえた本リ、 FI の高山には こうした現象は日本列島の地史に大きく 分布していない 起因するが、いかに大雪山の自然が、大陸と深く結びつい ているかを知ることがて、きる。ちなみに、大雪山の標高 2100 メートル付近の推定年平均気温はマイナス 2 . 8 度 C と いわれるから、アラスカ中部のフェアバンクスに匹敵する 気象条件をそなえていることになる。いわば、大雪山は水 平的にみて、北海道からアラスカ地方まて、の類似の自然環 境を凝縮しているところて、あるともいえるだろう。 8 月に入ると、すて、に山は静かに秋の色がただよいはじ める。ナキウサギやホシガラスなどの重勿は一年て、もっと も忙しい収穫の李節をむかえるが、中旬にもなると先の高 地族たちはすっかりその姿を消してしまい 9 カ月間をこ える長い忍従の時へと入っていく。やがていつからか張水 の朝は訪れ、ウラシマツッジはそれこそ顔も染まるほどの じゅうたん 真っ赤な絨毯を一面に広げる。そしてウラジロナナカマド の紅葉とハイマツの濃緑は幾重にも帯状になって山肌をか ざり、ダケカンノヾの金色は駆けるように山を下っていく。 燃娩と昇華をくりかえす秋。自然はわすか 3 カ月間の短い 生命を激しく焼きつくすかのように一瞬のクライマックス をむかえる。そして冬の先駆者は一夜にして訪れる。あら ゆるものの想像をこえ、すべての視野をうばい去って。 10 月の根雪の季節が訪れると、私たち人間は諦めにも似 た他偵な心て、冬をむかえるが、峡谷をわたるクマゲラの影 も絶えて久しい通学路を、厚い防寒具に身を包み、あいかわ らず元気な姿て、登校するイイ共たちをみていると、この荒々 おお しく巨きな白い季節こそ、大雪山の豊かて、限りない大自然 の恵みを創りだしていることに気づかされる。 ( 保田信紀 ) ひしよう らん かお 天然保護区域・ 87
特別記事目録 オオサンショウウオの 誕生と成長・・・ ゴイシッノヾメシジミの生態・・ 飜釜な連接時の行動 大雪山讃歌・・・ 十和田湖および 奧入瀬渓流の魅力・・・ 月山の動物・・ 尾瀬にみられる貴重植物・・ 上高地の蝶 ギフチョウとヒメギフチョウ・・ 男女群島の古い石垣・・ 仲間川川口のマヤプシキ・・・ っこ 5 5 8 ・ヨ 59 装幀・レイアウト■ S Ⅸ