天然記念物 - みる会図書館


検索対象: 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域
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1. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

[ 凡例 ] ( 特天 ) = 特別天然記念物 ( 天 ) = 天然記念物 れたりしたことを示す。 ら指定上或が助耐広張されたり、解除縮小さ ( 助耐諚 ) ・ ( -- 黯に解除 ) は、イ呆護の必要上か たことを示す。 ・并その他やむをえない理由により改められ ( 名称変更 ) は、指定当初の名称を、市町村の むねー -- ・致する。 5 . 圃 = 指定年月日。・自報に告示された日とおお 合もある。 編集の都合により、多少頂序を入れかえた場 のへ、あるいは分類学上の川印子によったが、 件の酉改リは、原則として北のものから南のも 4 . 各章および章内の同種グループ中の指定物 字にした。 「天然保護区域」については、便宜上すべて太 朝体 ) は指定外のものを示す。ただし、本巻の のものは国指定の天然記念物を示し、細字 ( 明 写真説日月文の名称のうち、太字 ( ゴシック体 ) ある。 断により、現地での慣用に従ったものも若干 然記念物指定目録』によったが、編集部の判 3 . 天然記念物の名称は、文他〒編『史跡名勝天 基準」による区分も併用した。 ったが、分類し難いものは「天然記念物キ諚 2 . 劇勿の分類は、主として分類学上の方法によ 料甦隶し、その旨を記した。 のか若干あるが、官報て告示されない限りは は枯死した豺直物などで指定解除申請中のも 体指定のものは含まれていない。絶威あるい 「国指定」の天然記念物のみであり、地方自治 ( 1984 ) 5 月現在の指定物件の全部である。 1 . 本書に収録した天然記念物は、昭和 59 年 6 . 団 = 所在ル士或を指定せす、全国的に特定 の動勿そのものを指定したものは、そのおも な生自地を ( ) て示した。 7 . = 管理者または艝理団体。ーーに土地の所 有者か髏にあたるのか建て前であるが、所 有権が多数にわたっていたり、その也皀要な 事由がある場合には、艝理団体か指定され管 理することになっている。都道府県や市町村 など地方公共団体がこれにあたるのか普通で ある。 個理者名・管理団体名のうち、 * 印のものは 指定物件の所有者として明らかなもの。細字 ( 明朝体 ) のものは、『指定目録』では空白にな っているが、編集部の調査によって判明した 髏者または艝理団体を示す ( 従って、これは 公式のものではない ) 。なおかっ調べがつかな かったものは空白にしてある。 8 . 解説および特別記事中の動植物の種名は各 筆者による。その他写真説明など、執筆者 名のない言古は編集部による。 9 . 特別天然記念物指定のもの、名勝または特別 名勝に重複指定されているものについては、 名称の欄にその旨を記した。 10. 第 6 巻の巻末に、天然記念物の所在地地図、 都道府県別目録および 50 音順索引を掲載し た。検索や観察旅行などに役立ては幸いであ る。

2. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

日本の天然記念物 動物Ⅱ 天然保護区域

3. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

目 畑正憲 動物たちのために専門家を 天然記念物目録 執筆者一覧 特別記事目録 爬虫類 両生類 魚類 原索動物・甲殻類 昆虫類 剣尾類・軟体動物 天然保護区域 次 4 7 20 29 40 43 68 72

4. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

動物たちのために専門家を 畑正憲 天然記念物に指定されている動物を、すべて自分 0 て、そのことに対する方策が、ほとんどないことて、 住む環境が悪化してきつつあることて、あった。そし まわってみて常々目につくのは、年ごとに動物が を見るつもりて、あった。 つがあるが、私は、動物に関係しているものすべて 動物カ駐んて、いる場所を指定されているものとの二 もちろん、動物そのものを指定されているものと、 実際にまわってみると、たくさんあるのて、愕いた。 おどろ ほど年月がかかると思ってもみなかったけれども、 リストを見た時には、すくなく感じ、これ た。ひと月に一度、どこかへ出掛けて動物の姿を確 の目て、見てやろうという旅を始めて今年て、 15 年経っ もあった。 棲息をおびやかすような、あらゆる人為的な自然の せいそく 天然記念物に指定されているということは、その ところが、一歩指定地から出ると、家が建ち、工 ていた。 指定地の、ほんの僅かな範囲て、は、 ならないのて、ある。 してはならないし、棲息地にプルドーザを入れては 改変が禁じられていることて、もある。 それは守られ もちろん捕獲 始めて、動物の姿が見られなくなった所まて、あった。 め立てたために、潮の流れが変ってへドロがたまり ら消えていくことだろう。何キロかはなれた所を埋 の内、指定解除の願いが地元から出され、リストか た動物が見られなくなった所が何ヵ所かあった。そ 場が並んて、いる。その汚水が流れこんて、、指定され 棲息環境を変えてはならないはずて、ある。法律て、 禁じられているはずて、ある。ところが実際には、動物 は追いつめられているのて、ある。これはどうしてか。 、、結果としてそうなってしまったという、 - いぬけ の出来る所て、は、天然記念物を守る法律は働いてい ないように見受けられた。タンチョウやヤマネコな ど、スターと言ってもよい一部の動物を除いては、 保護の手の伸び方があまりにも手ぬるかった。 保護のための予算がすくないのは、開いたロがふ さがらないほどて、ある。いわゆる先進国と言われて こういうものに払う金が最もすく いる国の中て、は、 ないのが日本て、はなかろうか。必要とされる金の、 百分の一も払っていないのて、ある。 だから、スペシャリストがいないのだ。その動物に 関する資料さえない所が多く、ましてや、専門家が研 究しながら守っている所など皆無に等しかった。 地元て、、その動物に対して関心が深まっている所 もかなりあった。生態の研究などに手を染め始めて はいたが、アマチュアが趣味的に行っているものが 多くて、問題のつかまえ方が片寄っていた。アマチ ュアは飽くまて、もアマチュアて、あり、専門家に協力 してやって行ってこそその情熱が生かされてくる。 素人が中心に座ってしまうと、自分の得意とすると ころて、は声が大きくなってくるが、不得意のところ 動物保護のスペシャリストがいて、見 ところを嫌い始め、遠ざけようとし始めるからおか て、黙りがちになってくる。しかも後には、不得意の 県や市に しくなってくる。

5. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

みさと 山口ゲンジボタル発生地 指昭和田年に月 24 日 所山口県山口市 間山口市 ふしの かわ 椹野川周辺て、は、江戸日罸にから旧暦 4 指定地は、美財寸の入り口にあたる川 月 20 日 ( 5 月末から 6 月初め ) をホタル 俣から一 - ヒ流へ約 2 キロの川田川と、 ひがしやまたに の縁日として、かごに飼っているホタル から分岐する東山谷川の上流約 2 キロ を外に逃がす風習があったという。椹野 の範囲て、ある。しかし、ホタルの保護を 川は山口県て最も有名な温泉湯田を流れ しやすくするため、天然記念物の指定は、 ているため、山口ゲンジボタルの名は古 美防寸全域となっている。なお、美郷の す くから知られている。山口市は県の政 村名は、ゲンジボタルの棲むような「美 治・経済の中心て、あり、昔から交通の便 しいふるさと」という意味て、つけられた。 がよく、営業用に舌 L3 隻のおそれが生じた 成虫の発生は、 6 月上旬 ~ 中旬の約 2 のて、、糸色威を防ぐため昭和 7 年 ( 1932 ) に 週間て、ある。岸辺に産み付けられた卵は、 天然記念物に仮指定された。 7 月下旬に孵化して幼虫となり、翌年 4 うしろがわら いちさか 山口市後河原の一の坂川は、昭和 46 年 月中句に上陸してさなぎになるまて水の ( 197D の改修の際、ホタルの羽化に支障 中て、生活する。この川は、中性 ( pH7.1 ) のないホタル対策工法による工事がされ のきれいな水がいつも豊富に流れて、水 た。山口県農業試験場は、昭和 48 年 生貝のカワニナが多い ( 1973 ) から本格的に保護増殖に取り組 天然記念物に指定された要因は、川の み、毎年多数の幼虫を放流している。 環境が悪くなりホタルがだんだん少なく の坂川周辺のゲンジボタルは、近年増加 なっている中て、、発寸て、は昔と変わら ぬ大発生を続けているためて、、国が指定 している。 ( 今田岳村 ) して保護している。 毎年、たくさんのホタルが飛んて、、最 盛其月にはホタル祭りを催している。村長 が会長になってホタル愛護会をつくり、 山崩れの防止・川掃除・ホタルの研究に 大人も子供も村ぐるみて、取り組んて、い ( 西尾秋雄 ) 美郷のホタルおよびその発生地 指昭和 45 年 8 月 29 日 所徳島県麻植郡美郷村 みさと ゲンジボタルの一生 6 月下旬から 7 月下旬にかけて産卵さ れた卵は、孵化し落下して水中に入り カワニナを食べて成長する。数回脱皮 を繰り返し、翌年の 4 月頃終齢幼虫と なり、川から陸へ上がる。幼虫はまゆ をつくってさなぎとなり一カ月ほど土 中生活を送り、成虫へと変身する。 0 み 幼虫は清流 で生活する 成 虫 小川の岸辺の草の葉 に産み付けられた卵 幼虫はカワニナを食べて成長する 陸に上り、 土の中でさなぎとなる 66 ・昆虫類

6. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

原索動物・甲殻類 原索動物としてはナメクジウオの生息地が 2 イ村旨定され、甲殻類としてはザリガニと小笠原のオカヤドカリがそれぞれ 1 件ずつ指定されてし、る。原索動物は大きく分けてホヤの仲間とナメクジウオの仲間とに分けられるが、ホヤ類は海の 動物て、あり、天然記念物の指定はこの方面まて、は及んて、いない。甲殻類は節足動物に属し、工ビ・カニ・ミジンコ の仲間といえるが、天然記念物指定の眼はまだまだゆきとどいていないのが現状て、ある。 サリガニとアメリカサリガニの違い オカヤドカリ 指昭和 45 年Ⅱ月に日 所 ( 東京都小笠原村 ) ザリガニ生息地 指昭和 9 年一月 22 日 所秋田県大館市八幡沢岱 置大館市 ・大きくとげ ・がある とげが こうかくこう なん こうかく ザリガニは工ビやカニと同じ甲殻類十 オカヤドカリは節足重勿、甲殻綱、軟 脚目に属す日本在来の固有種て、、重 甲亜綱、十脚目、異尾類、オカヤドカリ 体 カ嘲鮮半島、中国東北部、シベリア地方 科に属する例の少ない陸生種のヤドカリ 約 に分布している。日本て、の分布は、北海 て、ある。小笠原諸島を始め、 f. 剏長列島や 道と青森、秋田、岩手の三県に限られて 台湾以南の或に広く分布する。宿貝と して背負っている貝殻は、陸生貝や、海 いる。大館市は本種の分布南限地帯に位 置していることから、天然記念物の指定 産貝など多種にわたるが、アフリカマイ 小型ですん を受けている。体長 65 ミリ内外て、、水の マイ ( 陸生 ) の殻が圧倒的に多い。海浜 いる 清い渓流に生息し、石の下や穴の中て生 近くに多くいるが、山中にもいる。グン 活し、運動はにぶい バイヒルガオやハマゴウなど草木の繁み 普通に知られているザリガニは、本 や石の下に隠れている。体色は暗褐色て、 種とは別の属の種て、体長も 10 センチほ 豆匈部は甲て、おおわれ、腹部は軟らかく どと大きく、アメリカザリガニの和名を 右に巻いている。大きなものて、は甲の長 もつ。アメリカザリガニはいわゆる帰化 さ 4.5 センチ、体重 70 グラムぐらいにな 重勿て、、昭和初期、神奈川県の人がアメ り、長さ 12 センチ、重さ 50 グラムほどの リカのルイジアナ州からわずか 20 匹輸 アフリカマイマイの殻を背負う。第一触 きようきやく 入したものがまたたくまに日本各地に拡 角が大変長く、第一脚 ( 鋏脚 ) のはさみ がり、 35 年ほどて、青森県から鹿児島県ま は左側が大きい。雌は 5 ~ 6 月頃、卵の て、その分布域を拡大した。 孵化時ロルに帰り、腹につけたゾェア 帰化動は新しく侵入した地て著しく 幼生を放出する。 繁殖することがある。アメリカザリガニ 雑食性て、、野菜・果物・肉・魚貝類を はその好例て、、餌や生活環境への道芯カ 食べる。夜行性なのて、、おもにタ方から が強く、しかも在来の競争相手と天商カ 朝方にかけて出歩く。日照条件とは別に 物がいなかったことなどが急な分布拡 体内時計がこのリズムに関係しているら 大を許す原因だったようて、ある。やはり しい。嗅覚がすぐれ、夜になると公園な アメリカからタンカイザリガニとウチダ どのゴミ捨て場に集まってくる。振動に ザリガニの 2 種も輸入されたが、これら 敏感て、、人が近づくと体をすばやく殻に は局地的に野生化しているにすぎない 引っ込めコロリと転がる。愛玩用に本土 現在日本に生息しているザリガニは、以 に数多く出され、滂気咸する恐れがあるた 上の 4 種て、ある。 め、天然記念物に指定された。 ( 桑沢清明 ) ( 花井正光 ) 原索動物・甲殻類・ 41 体長約ミリ 65 おおだて サリガニ アメリカサリガニ 第一脚のはさみは 左側が大きい第一 触角のひげが長い 太い 、を洋「イ一 オカヤドカリ 甲の長さは大きなもので約 4.5 センチ、 体重 70 グラムぐらいになる

7. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

村内 丸野 ばろいしやま 阿値賀島は長崎県平戸島の西方 約 4 キロメートルにある無人島 で、上阿値賀島と下阿値賀島の 2 島からなる。両島とも島の周囲に は、粗粒玄武岩質安山岩の柱状節 理が発達し、切りたった断崖をな している。このため人か島に上陸 することはまれで島の自然は原 始性が高く残されている。 植物分布上、貴重なものが多く、 また、上阿値賀島には天然記念物 のカラスパトが生息するほか、ア マッパメ・シマセンニュウ・オオ ミズナギドリが生息、繁殖してい る。天然イ隻区域として全島を指 定し保護されている。 双石山 ( 宮崎 ) 双石山 lkm 塩鶴 芳の元 呂崎 鹿児島県 児島 九平 又石山 双石山は宮崎市の南方にあり、 標高 509 メートル、中腹から頂上 まて砂岩や礫岩でできている急峻 な山である。長年にわたる浸食作 用の結果、あちこちに奇岩や絶壁 がみられる。指定地域は、 63.96 へ クタールで、全域が照葉相抃木で被 われている。 林内にはわが国特産の一属一種 の哺乳動物として貴重なヤマネや 家ー郷 ミカドアゲハが生息、する。植物相 も多様で、Ⅱ斗 57 重が記録され ている。とくにシダ類が豊富で、 南方系シダの宝庫となっている。 九州地方に残る自然林の一つと して貴重なものである。 ①阿値賀島の柱状節理両島とも、島の周 囲には壮大な粗粒玄武岩質安山岩の柱状節理 が発達して、断崖となっている。 ぼろいしやま 0 双石山の遠望宮崎市街地から車て、約 20 分のところにある。標高 509 メートル、全域 が照葉樹林て、おおわれている。 ①ヤマネ双石山は、天然記念物のヤマネの 数少ない生息地て、ある。 ①ミカトアゲハ双石山一帯は、亜熱系のミ カドアゲハの生息地て、ある。

8. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

( 亟峡朝父斧 黒部峡谷附猿飛ならびに奥鐘山 ( 富山 ) ・、 \ 奥鐘山 稜線と、赤沢岳・岩小屋沢岳・鹿 新潟県 島槍ヶ岳を結ぶ不泉で囲まれた地 域にあり、十字峡を中心にその上 ・富山 奥鐘山 流にある白竜峡と、下流の半月峡 黒部 は実に豪壮雄大な景観を呈してい る。さらに下流にある奥鐘山の大 断崖や、黒部峡谷て最も狭い流路 長野県 岐阜県 にある猿飛などの峡谷美は、日本 黒部峡谷は北アルプスの立山 ーの景勝ともいうべきすばらしい 連峰と後立山連峰の間を流れる黒 眺めである。とくに新緑の季節と 部川のう或にある。この峡谷は第 糸の秋は見事である。この或 三糸ス降の急激な地殻ド旦によっ は生物相が豊かで、原生林から高 て黒部川カ駸食され、花崗岩質の 山植物のお花畑まであり、動物も 岩が削られて形成された V 字型の 豊富で、天然記念物のカモシカや 峡谷で、日本一深い谷といわれる。 ライチョウの生息地でもある。 つるぎ 立山連山・剱岳・池ノ平山を結ぶ 特別天然記念物。 ①十字峡剣岳と鹿島槍ヶ岳にはさまれたところにあり、水面と山項の高度差が 2000 メートルという深い谷。東佑ー E) か引を」、屋沢、西佐から剱沢が一一 - ・字状に流れ込む。 おくかねやま さるとび くろべきよう ー - 唐松岳 26964 日県 五龍岳 . 2814 を 金沢 S 峡 下下 十字峡 富山県 、一鹿島槍ヶ岳 長野県 890 2998 剱岳 一竜峡、 黒立ロ月 大汝山 3015 670 爺ヶ岳 赤 岳 5km 】ま心 : 物し一

9. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

守ると同時に、研究にも手をつけるようにならなけ れば、事態は一向によくならないだろう。世界的に 見ても自然保護官がすくないのだから、動物保護行 政の根本から改めるべきだと私は信じる。 動物を訪ねて行くと、直接の管理をしているのが、 地方自治体の教育委員会て、あったりする。その努力 は言刊面しなければならないけれども、これて、はいけ ないのて、ある。 残そうという努力につながっていく。開発を優先さ 思う。それを残そうとする努力は、地球そのものを き残り続けていくところに大切な意味があるのだと たくさんの人が住むこの日本列島の中て、、それが生 ーっを取り上げればどうということはないのだが、 天然記念物の動物は、自然界の象徴て、あり、それ ると思う。 ある。そして、環境を守るために正しく闘って行け たら、粘り強くそういうものを発見して行けるのて、 かが、悪い影響を及ばしていたりする。専門家だっ ように見える、 100 キロ以上もはなれた所にある何 さまざまなものが必要て、ある。まったく関係がない ある一つの動物の種が、健全に保たれるためには、 せようという地方て、は、 便利になるのだから、自然を改変してもやむを得な という議論をしようとする。 こうやればこれだけ 動物が大切か、人間が大切か 動物を大切にするものの考え方や技術は、地球を そうて、はないのて、ある。 いと言フ。 清潔に保っことにつながって行き、人類を救うのて ある。コンクリートて、かためてしまい、動物を殺し 続け、森や木を安易にこわしていくと、人は必ず、 大きな罰を与えられるのて、ある。 シマフクロウはいま、系色威の危機にある。森林を 乱開発したため、大木がなくなり、営巣出来なくな りつつあるからて、ある。 そして、その森にシマフクロウがいても、現行の 法律て、は、大木を切ることが出来るのだからおかし なものて、ある。鉄砲て、撃つのと同じような行為が、 何の疑いもなしになされているのだから怖しい 天然記念物に指定されている家畜にしたって、さ みさきうま まざまな問題を抱えている。宮崎の岬馬だって、人 がどう手を加えていけばいいかを、しつかり考える 専門家が、現地にいて欲しいと思う。あれはもとも と野生の馬などて、はなく、放牧されていたものなの て、ある。放牧には、オスを除いていく技術などがあ り、人が介入することて、馬の群れを安定して住まわ せていたはずて、ある。もっと大胆にやって行かない と、残すことの意味そのものも薄れてしまうだろう。 見島の和牛なども、篤志家の手によって支えられ るのみになっている。これは、惜しい財産だと思う。 カプトガニ、モリアオガ工ル、ナメクジウオ、ス ナメリクジラ廻游海面、オジロワシ、ザリガニ棲息 地などなどは、環境の変化が大き過ぎて、明日が心 配て、ある。なかには、指定を解除して欲しいという 願いが出ているものもあるはずて、ある。 カプトガニは埋め立てによって、ナメクジウオは

10. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

0 ノミスシジミ生息地 ( 奈良 ) アメリカ かのうざん 人宣教師ルーミスにより千葉県の鹿野山て発 見された生息環境のよい春日大社の裏山 一帯は、この蝶の貴重な生 . 自地て、ある。 . 第を身引 : 要な第物第ルー、、 = を ① 0 キマダラルリッパメ生息地 ( 鳥取 ) 本 州の各地に分布するが、その生息はいずれも 局戸廂勺て、、数も少ない。幼虫はアリの巣の中 にすみ、アリから餌を与えられる。 O 高知市のミカドアゲハおよびその生息 地 ( 高知 ) ミカドアゲハはアジアやアフリカ の滞から亜滞に広く分布し、日本はその 北限にあたる。翅の表面の地色は黒色から黒 褐色て、、黄白色ないし緑色の大小多数の美し い斑紋をあらわす。裏の斑紋に済筑型 ( 写真 右 ) と黄斑型とがある。特別天然記念物。