第一 ) を 0 アカギカメムシアカメガシワの上て、生活 ①ナナホシキンカメムシ沖縄島以南に分布①オキナワサナ工沖縄島と奄美大島の固 し、メスは卵塊の上に静止してこれを守る。 する性の美しいカメムシ。成虫は夏に出有不屯山地性て成虫は 4 月から 6 月にかけて 種子島から東南アジアにかけて分布する。 現し、集団をなす性質がある。 出現オる。 ①シリケンイモリ沖縄本島・奄美大島など球列島の中央部の島に分布する。体長約 12 セン ①オキナワトゲネズミ沖縄本島北部の原生 チ、ほとんど水中て過ごすが、大雨のあとなどにまれに陸トて、みられる。 林にすむ。アマミトゲネズミより大きい のノグチ沖縄本島北部の原生林にのみ 生息する特産のキツッキ。現在 100 羽以下て、、 糸色成のおそれがある。 ①ャンバルクイナ昭和 55 年 ( 1980 ) に、沖縄 本島北部の丘也帯て、発見されたクイナ科の 辛應。移動はもつばら歩行によっている。 一にら なな第
ば原生に近い湿原の自然が残されてお 布しているコケモモ・ミッノヾオウレン・ ハクサンチドリなども生育する。さらに り、タンチョウの数少ない繁殖地として 千島・樺太などが分布の中心になるチシ も貴重て、ある。周辺の丘陵地に分布する マウスパスミレや工ゾゴゼンタチバナも 数百の先史時代の〕齦亦群とともに ー、日 . 正 地の拡大や国立公園の指定など、保護・ 自生して、標品原を特徴づけている。 保全の方策がとられようとしている。 ミズゴケ湿原のまわりはノリウッギや ナナカマドをまじえるヌマガヤ湿原て、囲 釧路市の後背地に位置する一大低湿地 ( 新庄久志 ) まれ、湿原の北から東へとふちどるよう 帯て、ある。東、北、西を標高 100 メートル にポー川が「コ」の字状の蛇行をくりか 内外の丘陵地て、囲まれ、南は数列の砂丘 えす。ポー川はサケが溯上する河川とし をへだてて太平洋に面している。 2 万 しべつ ても貴重なものて、、左岸 ~ 或の丘陵地に 9084 ヘクタールの面積は 1 市 2 町 1 村 は数百をこえる縄文日罸にの竪穴住居」齦亦 におよび、天然記念物に指定された 5011.4 ヘクタールは、東京の国電山手線 が残されている。 北海道東部の海岸線には、かって内湾 に囲まれた面積にほば匹敵する。 クナシリ・エトロフ島をのぞむ知床半 て、あった低地に、十勝力、ら釧路、根室へ 釧路湿原は 6000 ~ 4000 年前まて、は海 おいかまなえ 水にみたされた内湾て、あった。 3000 年前 島のつけね、標津町の郊外に位置する。 と湿原が分布する。生花苗湿原、釧路湿 きりたつぶ おんわとう ふうれん 海岸線に並列してのびる砂丘と、太平洋 原、霧多布湿原、温根沼湿原、湿原、 ごろから、海の後退とともに湾口が砂丘 て、とじられ、沼沢地がて、きた。おい繁っ に注ぐポー川の右岸流域にはさまれた低 標 : 翡品原と帯状に連なっている。その中 て、、屈湿原を海岸線の湿原形成の初期 たヨシやスゲなどは、海霧におおわれる 地を占める。 冷涼て、多湿な環境のために、未分解のま の段階とみるならば、ついて釧路湿原、 面積は約 80 ヘクタール、海抜高度 5 ま堆積して泥炭をつくり、湿原が形成さ メートル内外て、、大部分はミズゴケ湿原 霧多布湿原、そして標 : 翡品原というよう て、ある。ミズゴケは、他の湿原て、みられ に、湿原の変遷をたどることもて、きる。 れた。 湿原の約 80 ノヾーセントはハンノキの るような凸凹の起伏をつくらず、高さ 30 標 : 翡品原は小規模て、はあるが、亜寒帯 疎林を点在させるヨシ・スゲ湿原て、ある。 ~ 50 センチ、直径 3 ~ 5 メートルのテー に近い環境て、形成された安定した湿原と プル状のかたまり ( プルト ) をつくって 大小の湖沼や谷地まなことよばれる池が して注目されている。 いちゃに 繁茂する。 散在し、極地方に生息するェゾカオジロ 現在、丘陵地の伊茶仁カリカリウス遺 跡群とともに、約 45 ヘクタールが「凛津 トンポやイイジマルリボシャンマなどが ミズゴケの上にはクロミノウグイスカ 産卵する。蛇行する河川には、湿原の主 町ポー川史跡自然公園」として保護され グラ・イソッツジ・ガンコウラン・ヒメ とよばれる大形の淡水魚イトウが生息 シャクナゲ・ツルコケモモなどの寒地・ ている。 ( 新庄久志 ) し、湿原の周辺にはスゲが数十年の間に 高山植物が群生し、知床山系の高山に分 ヤ 50 センチをこえる局さにもりあがって谷 チボウズ よ方主をつくる。谷上方主は密集して特 異な景観をつくり、水河時代の遺存種、 イソッツジ キタサンショウウオの越冬地にもなって いる。特別天然記念物タンチョウは、谷 地坊主の上にヨシをつみ重ね、直径 150 泥炭水位 センチあまりの巣をつくる。 スポンジのように水を含んだミズゴケ 湿原も散在する。イソッツジやガンコウ わいせい ラン・ヒメシャクナゲなどの匪低木が 湿原のお花畑をつくり、水をためる小凹 ちとう 地の池塘には、食虫植物のコタヌキモや ムラサキミミカキグサ・モウセンゴケが 自生する。 釧路 : 京は約 3000 年たった現在も、ほ 釧路湿原 指昭和 42 年 7 月 6 日 所北海道釧路郡釧路町・川上 郡標茶町・阿寒郡鶴居村 標津湿原 指昭和 54 年 8 月 7 日 所北海道標津郡標津町 コケモモクロミノウグイスカグラ ホロムイソウ ミカズキグサ ヒメシャク づ - ・ケ・ △△ イボミズゴケ =v △ チャミズゴケ = △ シュレンケ ( 凹域 ) ミズゴケのプルト ガンコウラン ワタスゲ ホロムイ ソウ 断面図 平面図 0 標津湿原の一つの特色をなすものにチャミズ ゴケ、イボミズゴケのプルト ( 丘塊 ) がある。 ミズゴケは直径 3 ~ 5 メートルのかたまりを つくり、ガンコウラン・イソッツジ・ツルコ ケモモ・ヒメシャクナゲなど矮生低木群がプ ルトをおおって密生している。 標津湿原のミズゴケ のプルト ( 丘塊 ) 天然保護区域・ 91
[ 凡例 ] ( 特天 ) = 特別天然記念物 ( 天 ) = 天然記念物 れたりしたことを示す。 ら指定上或が助耐広張されたり、解除縮小さ ( 助耐諚 ) ・ ( -- 黯に解除 ) は、イ呆護の必要上か たことを示す。 ・并その他やむをえない理由により改められ ( 名称変更 ) は、指定当初の名称を、市町村の むねー -- ・致する。 5 . 圃 = 指定年月日。・自報に告示された日とおお 合もある。 編集の都合により、多少頂序を入れかえた場 のへ、あるいは分類学上の川印子によったが、 件の酉改リは、原則として北のものから南のも 4 . 各章および章内の同種グループ中の指定物 字にした。 「天然保護区域」については、便宜上すべて太 朝体 ) は指定外のものを示す。ただし、本巻の のものは国指定の天然記念物を示し、細字 ( 明 写真説日月文の名称のうち、太字 ( ゴシック体 ) ある。 断により、現地での慣用に従ったものも若干 然記念物指定目録』によったが、編集部の判 3 . 天然記念物の名称は、文他〒編『史跡名勝天 基準」による区分も併用した。 ったが、分類し難いものは「天然記念物キ諚 2 . 劇勿の分類は、主として分類学上の方法によ 料甦隶し、その旨を記した。 のか若干あるが、官報て告示されない限りは は枯死した豺直物などで指定解除申請中のも 体指定のものは含まれていない。絶威あるい 「国指定」の天然記念物のみであり、地方自治 ( 1984 ) 5 月現在の指定物件の全部である。 1 . 本書に収録した天然記念物は、昭和 59 年 6 . 団 = 所在ル士或を指定せす、全国的に特定 の動勿そのものを指定したものは、そのおも な生自地を ( ) て示した。 7 . = 管理者または艝理団体。ーーに土地の所 有者か髏にあたるのか建て前であるが、所 有権が多数にわたっていたり、その也皀要な 事由がある場合には、艝理団体か指定され管 理することになっている。都道府県や市町村 など地方公共団体がこれにあたるのか普通で ある。 個理者名・管理団体名のうち、 * 印のものは 指定物件の所有者として明らかなもの。細字 ( 明朝体 ) のものは、『指定目録』では空白にな っているが、編集部の調査によって判明した 髏者または艝理団体を示す ( 従って、これは 公式のものではない ) 。なおかっ調べがつかな かったものは空白にしてある。 8 . 解説および特別記事中の動植物の種名は各 筆者による。その他写真説明など、執筆者 名のない言古は編集部による。 9 . 特別天然記念物指定のもの、名勝または特別 名勝に重複指定されているものについては、 名称の欄にその旨を記した。 10. 第 6 巻の巻末に、天然記念物の所在地地図、 都道府県別目録および 50 音順索引を掲載し た。検索や観察旅行などに役立ては幸いであ る。
お 特別天然記念物 農林水産省 * ・東京電力株 * 新潟県北魚沼郡湯之谷村 群馬県利根郡片品村 所福島県南会津郡檜枝岐村 昭和 35 年 6 月一日 ( 特天 ) 指昭和引年 8 月 9 日 ( 天 ) 114 ・天然保護区域 虫などがたくさん生息していることなど トトンボ・キべリタテハなどの珍しい昆 などの両生類、イワナなどの魚、オゼイ ルリビタキなどの鳥、カエル類、イモリ あること、一方重勿の方て、は、アカゲラ・ 種、奇種も多く生態学上きわめて貴重て、 いう局限された或に集中し、加えて珍 植物・沼沢植物と多様な群落が、尾瀬と 学的に見て、高山植物・森林植物・湿原 を宝蔵していること、三つ目には、生物 地形、地質学から見て貴重て、豊富な資料 瀬ヶ原は高層湿原の最盛期を迎えていて をきわめ他に類がないこと、二つ目に尾 があって、四季を通してその景観は壮麗 てたくさんの川、大きな滝、広大な湿原 には大小多数の湖沼や池が点在し、加え きる。ーっは、高い山々に囲まれた盆地 うと、大きく次の三つをあげることがて、 も貴重とされている要素は一体何かとい のように大勢の人を引きつけ、学間的に 去や成果が世に注目されているが、 の自然を守る活動が活発に行われ、その 然を探勝し、一方、関係者によって尾瀬 尾瀬には毎年 50 万人の人が訪れて自 があって、尾瀬の自然をつくっている。 とり囲み、その盆地に尾瀬沼と尾瀬ヶ原 山・皿伏山など 2000 メートル級の山々が さらぶせ たがり、まわりを燧ヶ岳・景鶴山・至仏 しぶつ ひうち 尾瀬は、新潟・福島・群馬の 3 県にま 珍しい 開発と保護の問題を全国に提起した所は ど自然研究の対象として注目され、また 護運動のメッカとなった尾瀬ーー尾瀬ほ 動いた尾瀬、観光道路が引き金て、自然保 ンゴケ類のこと ) かと、電源開発て、ゆれ ズバショウの尾瀬、電気かコケ ( モウセ 「夏が来れば思い出す」の歌て、名局いミ をあげることがて、きる。 尾瀬の象徴ともいうべき尾瀬ヶ原につ いて見ると、尾瀬ヶ原は標高約 1400 メー トルて、、長さ約 6 キロ、幅約 2 キロにわ たる広大な高層湿原て、、そこには沼尻 川・大堀川・川旧日を主に多くの川が蛇 行し、川のふちには拠水林が発達してい る。またこの湿原には大小 300 をこえる ちとう 小池 G ともいう ) が点在し、池には 浮き島が風の間に間に浮遊し、水中には オゼコウホネ・ヒッジグサ・コタヌキモ などが生育して尾瀬特有の景観をかもし 出している。また川や池の水にはイワ ナ・サンショウウオ、赤い腹のイモリ・ カエルが住み、ハッチョウトンボ・オゼ イトトンボ・ルリボシャンマの幼虫が 育っている。 尾瀬ヶ原の植物て、最も知られているも のは、春のミズノヾショウ、夏のニッコウ キスゲの大群落、食虫植物のモウセンゴ ケ類て、あるが、この湿原にはこのほかお よそ 140 種の植物が生育し、その 80 パー セントは北方系のものて、ある。このうち 尾瀬て発見され命名されたものは、オゼ コウホネ・オゼヌマアザミ・リュウキン 力など 34 種を数え、珍種とされるものは、 前記植物のほか、クロノヾナロウゲ・ヒメ シャクナゲ・ヤナギトラノオ・ホロムイ ソウなどて、ある。 このような貴重な植物を生育させてい る尾瀬ヶ原がて、きるまて、に、約 6000 年か かっているといわれる。尾瀬ヶ原の湿原 化の過程を追って見ると、① 10 万 ~ 数万 ただみ 年前に燧ヶ岳の噴火て、只見川がせき止め られ、古尾瀬ヶ原湖がて、きた。②その湖 に周囲の山々から土砂が運び込まれ、火 山灰も加わって埋められ浅くなった。③ 浅い湖の周辺にヨシやスゲ類、ミッガシ ワなどが生育し、冬の枯れ葉は寒冷と酸 性のために腐敗せず泥炭となって堆積し て湖面をせばめていった。④やがてこれ らのヨシ・スゲ泥炭て湖が埋められ低層 湿原がて、きた。売いて泥炭の上にミズ ゴケが生育をはじめ、ミズゴケ泥炭をつ くりながら盛り上がり、現在の高層湿原 がて、きた。これらのことは湿原をポーリ ングして確かめられた ( 群馬大の井戸 ) 。 このような湿原化の過程は尾瀬沼て、も進 行しており、前述の③は沼のあちこちて、 観察て、きる。尾瀬沼や尾瀬ヶ原は、湿原 化と植物社会の移り変わりという生態学 上から見て、極めて貴重な存在といって 山について見ると、 2346 メートルの燧 ヶ岳は、ブナ・ミズナラの落葉樹林帯か ら、オオシラビソの針葉樹林帯、森林限 界の上のハイマッ帯と見事な高山植物の 垂直分布を示し、コマクサなども見られ る。燧ヶ岳に登ると尾瀬沼と尾瀬ヶ原の 二つを一望することがて、きる。尾瀬ヶ原 の西方には 2228 メートルの至仏山がそ びえている。この山は高山植物の宝庫て、、 シラネアオイ・ジョウシュウアズマギ ク・ムシトリスミレ・オゼソウ・ホソノヾ ヒナウスユキソウの珍種が見られる。 多くの人が入山すると自然破壊の起こ るのは尾瀬も同じて、ある。初めは木道が なかったのて、、湿原は登山者に踏み荒ら され、泥炭の露出は目をおおうばかりて、 あった。現在は木道を完備させ、湿原へ の踏み入れを禁じていることと、破壊地 への植物移植カ哘われたことて、、徐々に 復元が進んて、いる。自然保護て、今問題に なっているのは山小屋て、排出されるし 尿、風呂水、炊事残飯の里て、ある。 部て、はこの生活廃水が湿原に流出されて いるために、湿原の pH が変わって湿原 植物に影響を与えたり、廃水中の有機物 がミズバショウやヨシなどを異常生長さ せたりしている。 尾瀬は、地形学、地質学、植物学、動 物学などの上から見て、他に類のない価 値ある自然研究の宝庫て、あることを認識 して、その保全には万全の対策を講じな ければならない ( 清水清 )
春採湖ヒブナ生息地 脂昭和年に月幻日 所北海道釧路市春採 釧路市 はるとり 所 ( 栃木県・埼玉県・千葉県 ) 指昭和 49 年 6 月 25 日 ミヤコタナゴ この時期の雄にはイ則が鮮やかな紫色と る。産卵期は 4 月下旬から 7 月上旬て、、 ぎない小魚て、、雄のほうがやや大きくな 35 ~ 50 ミリ、飼育下て、も 70 ~ 80 ミリに過 天然て、見られるもののほとんどは全長 定された。 センパラとともに、淡水魚て、は初めて指 ない不耐旨定の天然記念物としては、イタ する日本特産の純ル魚或を定め ミヤコタナゴはコイ科タナコ : 亜科・に属 ハセ斗の魚も生息している。 ( 針生勤 ) されていない。この湖にはトゲウォ科や テッギョも生息していたが、丘は確認 存が心配されている。フナの変種て、ある によって沽ルの汚染が進み、ヒブナの生 考えられていた。近年、生活排水の流入 イレ素の発生がヒブナ出現の一原因とも 量に発生する特異な湖として知られ、硫 春採湖は、かって下層に硫イレ素を多 ンチに達するものもいる。 ヒブナ 1 尾の割合て捕獲され、体長 20 セ 彩をしている。普通のフナ 100 尾に対し 春採湖のヒブナは、とくにあざやかな色 ら赤く変わる。わが国各地て、みられるが、 銅黒色をしているが、孵化後 2 年目頃か がある。孵化当時は普通のフナと同じく 変種て、あるが、その起源については諸説 ブナが生息している。ヒブナはフナの一 春採湖には、全身赤い色素に富んだヒ ながりがなく、淡水湖に変わっている。 の湖て、あったが、現在て、は海と直接のつ かって盟ルの出入りがあって、性 メートル、最勺 6 メートルの湖て、ある。 春採湖は、市街地にある周囲 4 . 7 キロ 34 ・魚類 朱赤色、ひれは朱赤色に黒色と白色て形 られた極めて美しい婚姻色が現れる。雌 は地味な銀白色て汝因色はほとんど現れ ないが、卵の成熟にともなって尻びれの 前方から産卵管が伸びる。ー殳にタナゴ のなかまは生きた二枚貝類のえらの中に 産卵するが、ミヤコタナゴは主として小 形のマッカサガイを好み、一部ドブガイ なども利用する。 ミヤコタナゴは明治 42 年 ( 1909 ) に東 京都内て初めて発見されて以来、茨城県 を除く関東地方の 1 都 5 県のみから言当求 されている。和名のミヤコタナゴは原産 地の東京にちなんて、いる。本種のおもな 生息地は丘陵あるいはこれに隣接した扇 状地などの細流て、、湧水を水源とする清 澄な水域がほとんどて、ある。 宅地造成や河川・用水路のによっ て、生息地の破壊や消滅が進む一方、水 質汚濁の進行や産卵に利用されるマッカ サガイの減少もミヤコタナゴ窈 }f 咸の原 因となっている。現在も生息カ寉認され ているのは数カ所に過ぎない。また観賞 魚として業者や一部愛好者による甜隻も 無視て、きない景彡響を与えている。近年は 栃木県下をはじめ、いくっかの或て生 息地の保護や人工増殖が図られている。 ( 君塚芳輝、林公義 ) イタセンパラはコイ科タナゴ亜科に属 する日本特産の純淡水魚或を定め ない不耐旨定の天然記念物としては、ミヤ コタナゴとともに淡水魚て、は初の指定と なった。 天然水域て、多く見られるのは全長 60 ~ 70 ミリ、池などて、の飼育下て、は 100 ミ リに達し、タナゴ類の中て、はやや大形と なる。産卵期は 9 月下旬から 11 月上旬て、、 この時期の雄は紫色から紫紅色を中心 イタセンパラ 胸昭和 49 年 6 月 25 日 所 ( 大阪府・愛知県・岐阜県 ) に、黒色・白色など鮮やかな婚姻色を現 す。雌の体色は銀白色て婚姻色は現れな いが、産卵期にはしりびれ前方に産卵管 が伸びる。他のタナゴ類と同様に生きた 二枚貝のえらの中に産卵し、稚魚は翌年 5 月頃に泳ぎ出る。 本種は富山平野・濃尾平野・淀川水系 の中・或から記録されているが、絶 滅あるいは数カ墸しく減少し、現在本種 がやや多く見られるのは、大阪市内の淀 かせんしきない 川一ド流河川敷内にある「ワンド」と呼ば れる池だけて、ある。淀川の大規模な 工事によりすて、に多くは埋め立てられ、 現在残されているワンドを含む河川敷に ついては、唯一の安定した生息地として 保護対策カまれる。淀川河川敷生態調 査団や、財団法人淡水魚保護協会を中心 とした保護活動が行われている。 ( 君塚芳輝、林公義 ) アユモドキはコイ目ドジョウ科に属す る純ル魚類て、或を定めない不耐旨定 の天然記念物。 和名は「アユに似て非なるもの」の意 味て、ある。体は側扁し、体高がやや高く、 尾びれの後ろの縁が深く切れ込む点など が他のドジョウ類と異なる。成魚て、全長 100 ~ 150 ミリ、まれに 200 ミリに達する ものがある。体色は黄褐色または茶褐色 て、、幼魚期の体側には明瞭な横斑カ覡れ るが、成魚て、は不明瞭となる。外見上は 雌雄差がない。産卵期は 5 月から 7 月。 琵琶湖・淀川水系と岡山県吉井川・旭 たかはし 川・高鬮日に見られるほか、広島県芦田 川からの言求もある。本種は長く日本固 有種と考えられていたが、丘中国 ( 福 建省 ) からも報告された。しかし 1 個体 のみの記録て、あり、種の異同については 慎重な検討を要すると思われる。 河川て、は主に中流域や、 - 科或につな アユモドキ 脂昭和 52 年 7 月 2 日 所 ( 滋賀県・岡山県 )
かばしま みようじんいけ 0 オオウナギ生息地 ( 長崎 ) 長崎半島野母崎沖の樺島の古井戸の中にすむ一匹のオオウナ 0 明神池 ( 山口 ) かっては海て、あった海 ギ。昭和 41 年 ( 1966 ) に、明治以降 6 代続いた自然生息カ馳えたため、現在の 7 代目を鹿児島 跏乢岩の透き間て、海とつながる塩水の池て、 いそづきうお から移入した。昭和 56 年 ( 1981 ) 8 月の調査て、は、体長が 148 センチ、体重 13.7 キロに成長し 四季をとおして多不頁の磯付魚の習性を観察 するのに絶好の場所となっている。 ていた。 つ島の大 のもざき かい 0 オオウナギ。オオウナギは本来熱壯性の魚類て、日本て、は黒 : 充れる太平洋岸の河川に分 布する。胴ぶとて体長は 2 メートルにもおよび、体重 20 キログラムに達するものもある。別 名カニクイともいわれる。 とんだ ①オオウナギ生息地 ( 和歌山 ) 和歌山のオオウナギ生息地としては、富田川 ( 写真 ) と苦劇日 が知られていた。大正弋に、いち早くその保護対策を呼びかけていた富田川流域が指定さ れた。近年オオウナギそのものの数も少なくなり、河口近くや小支流て、のウナギ漁て稀に見 かけるくらいて、ある。 ははがわ ①母川のオオウナギ生息地 ( 徳島 ) 長崎、 和歌山のオオウナギとともに分布の北限地帯 として指定されていた。昭不時 ] 期まて、は多数 生息していたものが、農薬禍などにより年々 減少し、現在て、は石靃忍がむずかしい
とかちだけ 0 十勝岳大雪山の南西部に位置する十勝岳は、千島火山帯に属する活火山て、、現在て、も火 口には白い噴煙をたなびかせている。 ちしま の沼ノ平塘群永山岳・当麻岳西方の沼 ノ平付近には大小無数窈 ( 高層湿原の渺 がある。 ~ の湧き水は、ミッガシワ・イワ イチョウなどが咲く広大な湿性高ロ岫直物群落 を育てている。 ①沼ノ平の紅葉沼ノ平は、種々の湿性高山植物カ咲く広大な湿原帯て、ある。秋になると池 塘周囲の植物はいっせいに色づき、そのは実に美しい。
ふしの ①山口ゲンジボ夘巉生地 ( 山口 ) 山口市内の南東部を流れる椹野川涜滅て、は、江戸時代か らホタル縁日の風習があり、十地の名物になっていた。昭和の初め、舌リ隻による糸威をおそ れて指定を受け、現在は昔日の面影を取り戻してきた。 0 ゲンジボタル みさと ふなごや けられており、自然発生が期待される。 事な景観がみられた。近年、復活の運動が続 28 年頃まて、は、矢部川一帯て、大量に発生し見 ①船小屋ゲンジボタル発生地 ( 福岡 ) 昭和 0 ヘイケボタル 大発生を続けている。 取り組んて、いる。山あいの清流て、は、いまも 域が指定されており、村ぐるみて、その保護に 発生地は川田川の上 ~ 或て、あるが、美郷村全 0 美郷のホタルおよびその発生地 ( 徳島 )
「 11 よこやま 0 横山のウクイ生息地 ( 宮城 ) 産卵期に池 から川へ出てまた池に戻る生態によって指定 され、横山不動尊境内の周囲 78 メートルの池 と、近辺の小川が保護区域になっている。 0 群永ぐウグイ ゃないづ ①柳津ウグイ生息地 ( 福島 ) 只見川のほば うおぶち 中流部、かって魚淵と呼ばれた深て、はウグ イの大群カ載察された。現在は、ダム建設に 伴ってつくられた人工の魚淵て一お・増殖さ れている。写真上は餌に群がるウグイ。 うら たい きゅうじ にちれん ①鯛の浦タイ生息地 ( 千葉 ) 日蓮生誕にまつわる伝説によって給餌が続けられた結果、水深 10 ~ 15 メートルの内湾にマダイが定着・生息するようになった。観 ) 践合のふなばたを叩くと 海底から浮上し、争って餌を求める。ほかにメジナ・クロメジナ・イスズミなどが見られる。
おうはん 小笠原諸島の指定昆虫 現在小笠原諸島の昆虫は 220 属、 261 種が知られており、うち 5 属 88 種が固有種て、ある。多くは「父 島列島、母島列島天然保護区域」 としてその生息が守られている が、特に減少するおそれのある以 下の 1 重が、或を定めずに指定 されている。オガサワラシジミ オガサワラトンボ・ハナダカトン ボ・シマアカネ・オガサワライト トンボ・オガサワラタマムシ・オガ サワラセスジゲンゴロウ・オガサ ワラアメンボ・オガサワラクマノヾ チ・オガサワラゼミ オガサワラクマバチの標本 する。写真右はその標本。 胸背板中央を除いて鮮やかな黄色の毛が密生 後黒色て光沢があり、月則・胸背には、中 ①オガサワラクマパチ ( 東京 ) 体長 25 ミリ前 O シマアカネ ( 東京 ) 小笠原諸島に固有の 1 属 1 種のトンボて、体長 40 ミリ内外、頭部前面は黄色黒色の胸部にも不規則な黄斑がある。