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検索対象: 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域
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1. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

0 工ゾシカ日本産のシカて、は最大のもの。 0 工ゾユキウサギ森林・原野だけて、なく大 0 工ゾオコジョかっては全道に分布してい 大きいのは 100 キログラムにもなり、通常は 雪山の高山地帯にも分布している。冬の間は たが、今日て、は大雪山などの高山地帯に少数 群れを作って生活している。ササを大の好物 耳のタ齟リを残して純白になる。 が生息するのみて、ある。工ゾイタチともいう。 にしている。 0 工ゾリス時々地上て木の実などの餌をと 0 工ゾシマリス地上て、生活することが多 0 工ゾナキウサギ大雪山・日高山系などの い。秋になると頬袋に餌をつめて地中の巣に るほかは樹上生活を送っている。ドングリ・ 高山帯だけて、なく、日高・十勝地方て、は標高 運び、冬ごもりに備える。平地から高山帯ま クルミ・キノコなどを好んて食べる。 数百メートルの岩場にもすむ。最初に発見さ て分布する。 れたのは昭和 3 年 ( 1928 ) 。 ①工ゾヒグマ大きな体に似合わず、フキや ①工ゾモモンガ夜行性のため目につきにく ザゼンソウの芽や木の実を好んて食べる。 いが、森林があれば、たいていすんて、いる。 イユい、第 大雪山の動物 大雪山一帯は野生動肋の宝庫て、 ある。森林にはキタキツネ・エゾ ヒグマ・エゾシカ・エソ。モモンガ などがひそみ、岩場には工ゾナキ ウサギなどの小重丿肋が生息する。 ェゾナキウサギは、水河期の生き 残りといわれ、「ヒューン」とか 「キョッキョッ」という金属的な 鋭い声て、鳴く。

2. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

わこと オガサワラゼミ 指昭和 45 年Ⅱ月に日 所 ( 東京都小笠原村 ) 和琴ミンミンゼミ発生地 指昭和 26 年 6 月 9 日 所北海道川上郡弟子屈町 間北海道 ミンミンゼミは大型のセミて、、日本て、 小笠原諸島の日本復帰にともない、同 は北海道から九り、トにかけて広く分布す 諸島固有の重丿の多くカ殀然記念物に指 る。北方にいくに従ってその産地は局限 定された。オガサワラゼミもそのひとつ され、とくに北海道て、は道南以外て、は極 て、、父島諸島、母島に広く分布している。 めて珍しい ックックボウシの仲間て、、それよりわ くっしやろ ずかに大きい。南ル、 FI から沖縄本島にか 和琴半島は道東、釧路支〒屈斜路湖に 突出した半島て、、そこは火山性の或て、 けて分布するクロイワックックに極めて 常に高い地温を維持している所て、ある。 家なセミて、ある。生息地はむしろ人家 そのような環境条件ゆえ、暖温生のミ 周辺部て、、発生個イ櫢は極めて多く、 7 ンミンゼミが生息しており、動物分布上 . ~ 9 月の出現期には電燈などに数多く飛 貴重なものて、ある。当発生地は分布の北 来する。ほとんどすべての樹木に生息し、 限かっ東限て、あり、もっとも近い産地て、 1 日中ゆったりとした声て、大合唱する。 もオ LI 呪市といったように、顕著な隔離分 オガサワラゼミは、 1905 年にイギリス 布をしている。 人によって学界に発表され、ミクロネシ 和琴半島にミンミンゼミが生息してい ア系のセミが小笠原にも分布するという る理由としては、いくつかの説がある。 ことて、、注目されていた。しかし、現在 りゆうきゅう 後水河期 ( あるいはそれ以前 ) の暖期に の知見て、は、琉球のクロイワックック は付近一帯に広く分布していたものが、 が、元来セミの生息していない小笠原に 気温低下とともに地温の高い和琴半島に 何らかの要因て移入され、それが定着し 残ったという考え方がもっとも有力て、あ たものと考えられている。 ( 林正美 ) る。これは、同半島の植生にも同じよう な現象がみられることからもうなずけ る。丘、観光客の増加にともなって、 ミンミンゼミの発生地が荒らされ、数が 減りつつあるという憂慮すべき状態と なっている。 ( 林正美 ) 4 ミンミンゼミの一生 木の皮の下に産みこまれた卵がかえる と一齢幼虫になり、地中へもぐってい き地中生活を始める。ー齢幼虫は生ま れた年の秋には 2 齢幼虫となり、その 後脱皮をして 3 齢、 4 齢と生長する 卵が産まれて 5 年目に 5 齢 ( 終齢 ) 幼 虫となり、地中のくらしを終えて成虫 に変身する 地中生活ー齢幼虫 が始まる 成虫 ( 雄 ) 4 齢幼虫 昆虫類・ 59

3. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

天然記念物目録 見島のカメ生息地 およびその産卵地 大浜海岸のウミガメ およびその産卵地 御前崎のウミガメ ■爬虫類 セマ ) レノ、コカ・メ およびその繁殖地 26.27 大揚沼モリアオガェル ( 大分 ) 幻 オオサンショウウォ生息地 ( 岡山 ) 幻 オオサンショウウォ生息地 オオサンショウウォ幻 . 23 ( 岐阜 ) 20 オオサンショウウォ生息地 0 両生類 キシノウェトカゲロ 岩国のシロへピ一口 リュウキュウヤマガメ 湯原カジカガ工ル生息地 27 平伏沼モリアオガェル繁殖地 27 南桑カジカガ工ル生息地 27 ■魚類 横山のウグイ生息地 29 柳津ウグイ生息地 29 鯛の浦タイ生息地 29 魚取沼テッギョ生息地 30 春採湖ヒブナ生息地 30 ミヤコタナゴ 30 イタセンノヾラ 30 アユモドキ引 ネコギギ引 本願清水イトヨ生息地引 アラレガコ生息地 36 粥川ウナギ生息地 36 賢沼ウナギ生息地 36

4. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

オオウナギ生息地 ( 和歌山 ) 37 明神池 37 オオウナギ生息地 ( 長崎 ) 母川のオオウナギ生息地 ■原索動物・甲殻類 ザリガニ生息地 40 オカヤドカリ 40 ナメクジウォ生息地 40 大島ナメクジウォ生息地 ー昆虫類 ヒメチャマダラセセリ 43 ダイセッタカネヒカゲ 43 ウスパキチョウ 43 37 37 40 ルーミスシジミ生息地 キマダラルリッパメ 生息地 47 局知市のミカドアゲハ およびその生息地 47 ゴイシッパメシジミ 50 シマアカネ 52 47 ー引 オガサワラクマバチ 52 オガサワライトトンポ 53 オガサワラトンポ 53 ハナダカトンポ 53 能生ヒメハルゼミ発生地 57 和琴ミンミンゼミ発生地 57 鶴枝ヒメハルゼミ発生地 オガサワラゼミ 57 片庭ヒメハルゼミ発生地 清滝川のゲンジボタル およびその生息地 60 沢辺ゲンジボタル発生地 57 57 60 木屋川・音信川 カプトガニ繁殖地 68 ■剣尾類・軟体動物 オガサワラタマムシ 65 オガサワラアメンポ 65 オガサワラセスジゲンゴロウ 65 船小屋ゲンジボタル発生地 64 山口ゲンジボタル発生地 64 およびその発生地 64 美郷のホタル およびその発生地引 長岡のゲンジボタル 息長ゲンジボタル発生地引 岡崎ゲンジボタル発生地引 東和町ゲンジボタル生息地引 ゲンジボタル発生地引 アサヒヒョウモン カラフトルリシジミ オガサワラシジミ 43 46 46 ホタルイカ群游海面 カサガイ 69 小笠原諸島産陸貝 68 69

5. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

写真撮影・提供 31 ・アユモドキ / 桜井淳史 ネコギギ / 秋山廣光 本願清水イトヨ生息地 / 森田敏隆 イトヨ / 坂本陽平 36 ・アラレガコ生息地 / 木本義一 アラレガコ / 桜井淳史 粥川ウナギ生息地 / 近藤誠宏 賢沼ウナギ生息地 / 番匠倉勝 オオウナギ / 今泉忠明 37 ・明神池 / 神山典之 オオウナギ生息地 ( 長崎 ) / 宮崎圭介 井戸の中のオオウナギ / 矢野豊 オオウナギ生息地 ( 和歌山 ) / 桑原英文 母川のオオウナギ生息地 ( 徳島 ) / 岡崎禎広 原索動物・甲殻類 40 ・サリガニ / 千葉克介 サリガニ生息地 / 千葉克介 オカヤドカリ / 栗田貞多男 ナメクジウォ生息地 ( 広島 ) / 西谷友一 ナメクジウォ / 杉浦清孝 大島ナメクジウォ生息地 / 杉浦清孝 昆虫類 43 ・ヒメチャマダラセセリ / 木原浩 ウスパキチョウ / 久保敬親 ダイセッタカネヒカゲ / 久保敬親 アサヒヒョウモン / 海野和男 カラフトルリシジミ / 今森光彦 46 カラフトルリシジミの幼虫 / 水越 武 オガサワラシジミ / 青山潤三 47 ルーミスシジミ生息地 / 桑原英文 ミスシジミ / 海野和男 キマダラルリッパメ生息地 / 江角隆明 キマダラルリッパメ / 栗田貞多男 高知市のミカドアケハおよびその生息地 / 岡崎禎広 ミカドアケハ / 浜田康 50 ゴイシッ′くメシジミ / 三枝豊平 ( 左・右 ) / 大塚勲 51 ぐ / ぐ / ンフン′ ゴイシッパメシジミの幼虫から羽化まで / 三枝豊平 52 ・シマアカネ / 栗田貞多男 オガサワラクマパチ / 竹束正 オガサワラクマバチ標本 / 佐藤正孝 53 ・オガサワライトトンポ / 金子博 オガサワラトンポ / 石田昇三 ハナダカトンポ / 青山潤三 56 ヒメハルゼミの羽化 / 小川宏 57 ・能生ヒメハルゼミ発生地 / 中俣正義 ン′ミンセ、ミ / 佐藤有恒 和琴ミンミンゼミ発生地 / 桜井淳史 ヒメハルゼミ標本 / 斎藤尚義 動物Ⅱ 13 ・ウスパキチョウ / 久保敬親 爬虫類 14 ・御前崎のウミガメおよびその産卵地 / 蜂須賀秀紀 大浜海岸のウミガメおよびその産卵地 / 奈路広囲 / 田中光常 ( 中 ) / 増田戻樹囿 15 ・御前崎のウミガメ / 蜂須賀秀紀 ( 上・下 ) 見島のカメ生息地 / 小原直久 見島のカメ / 西谷友一 16 ・セマルハコガメ / 平井順光 リュウキュウヤマガメ / 前田憲男 17 ・岩国のシロへビ / 竹重満憲 キシノウ工トカケ / 森ロ キシノウ工トカケ幼体 / 塚越香 両生類 20 ・オオサンショウウォ生息地 ( 岐阜 ) / 近藤誠宏 21 ・オオサンショウウォ / 板垣宏囲 / 桑原英文佑 ) オオサンショウウォ生息地 ( 岡山 ) / 横溝哲利 岡山のオオサンショウウォ / 森田敏隆 オオサンショウウォ生息地 ( 大分 ) / 大崎聡明 23 ・オオサンショウウオの生誕と成長 / 井手三千男 26 ・大揚沼のモリアオガ工ル / 千葉克介 27 ・湯原カジカガ工ル生息地 / 佐々木紀夫 カジカガ工ル / 嶋田忠 大揚沼モリアオガ工ルの繁殖地 / 千葉克介 平伏沼モリアオガ工ル繁殖地 / 吉田範雄 南桑カジカガ工ル生息地 / 竹重満憲 南桑のカジカガ工ル / 竹重満憲 魚類 29 ・横山のウグイ生息地 / 吉田範雄 ウグイ / 桜井淳史 柳津のウグイ / 吉田範雄 柳津ウグイ生息地 / 番匠倉勝 鯛の浦タイ生息地 / 中川賢俊 鯛の浦のタイ / 斎藤尚義 30 ・テッギョ / 草野慎二 魚取沼テッギョ生息地 / 白籏史郎 ヒブナ / 秋山廣光 春採湖ヒブナ生息地 / 伊東利明 ミヤコタナゴ / 桜井淳史 イタセンパラ / 秋山廣光 鶴枝ヒメハルゼミ発生地 / 斎藤尚義 ヒメハルゼ / 佐藤有恒 オガサワラゼミ / 青山潤三 片庭ヒメハルゼミ発生地 / 村田功雄 60 ・ケンジボタル / 栗林慧 清滝川のケンジボタルおよびその生息地 / 小原直久 沢辺ケンジボタル発生地 / 吉田範雄 61 ・木屋川・音信川ケンジボタル発生地 / 西谷友一 ( 左・右 ) 東和町ケンジボタル生息地 / 吉田範雄 岡崎ゲンジボタル発生地 / 服部政信 息長ケンジボタル発生地 / 森田敏隆 服部政信 64 ・ケンジボタル / 栗林慧 ヘイケボタル / 栗林慧 美郷のホタルおよびその発生地 / 奈路広 山口ケンジボタル発生地 / 西谷友一 船小屋ケンジボタル発生地 / 松尾悠二郎 65 ・南袋沢 / 金子博 オガサワラアメンポ / 栗田貞多男 オガサワラアメンボの標本 / 佐藤正孝 オガサワラセスジケンゴロウ / 佐藤正孝 オガサワラタマムシ / 早川正 剣尾類・軟体動物 68 ・カプトガニ繁殖地 / 横溝哲利 ホタルイカ群游海面 / 前佛勇 ホタルイカの発光器 / 山本勝博 ホタルイカ / 前佛勇 69 ・カプトガニ / 前田憲男 カサガイ / 金子博 小笠原諸島産陸貝 / 種村ひろし 小笠原諸島産陸貝標本 / 早川正 長岡のケンジボタルおよびその発生地 /

6. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

アラレガコ生息地 指昭和田年 6 月 7 日 所福井県九頭竜川 ( 大野市 ~ 福井市 ) 置福井県 くずりゆう 指定地は、九頭竜川の中流域にあた り、水量も上如勺多く、アユの好生息地 て、もある。 アラレガコは、体長 15 ~ 25 センチ、え らぶたに 4 本のとげがある。体色は灰褐 色、腹面は白色て、、背側に 4 個の黒褐色 れきてい の横帯がある。或の礫底にすみ、ア ュなどの魚類を食べる。産卵期は冬て、、 成魚は下流にくだって産卵する。日本特 産て、、本州・四国・ル、トに分布し、頁 竜川のものは成育がよく、大形になる。 近年は河川環境が悪化し、生息数が激 減している現状て、ある。漁期制限を行っ て一部の漁穫を認めているが、さらに強 い保護対策が必要て、ある。 産卵期に腹を霰にうたせながら川をく だるのて、、アラレガコの名がついたとい われる ( 正式和名は、カマキリ ) 。しかし、 実際には夜間に川の中層をくだることが 知られている。大変美味て、ちり、煮っ け、塩焼きなどに利用されるが、非常に あられ 明神社 ( 現厳島ネ±) にちなみ、明神池と 呼ばれるようになった。 明治の初め頃、南側の一部が埋められ、 とって夏の風物ともなっている。 あり、そこから吹く風が、土地の人々に ている。また、厳島神社の奧には風穴が の産地て、、この種の分布の北限地となっ が生息しており、日本海岸における唯一 なお、本池には、昆虫のウミアメンボ の所て、ある。 四季を通じて魚の習性を観察するに絶好 ると数百尾の魚が集来して偉観を呈す。 て回遊するものもあり、池畔て餌を投げ にすぎない。魚の中には、同類相集まっ ている。水深は、最架部て、も 4 メートル イ・ドチザメなど諸種の海産魚が生息し ラ・プリ・コノシロ・クサフグ・アカエ ナ・スズキ・イシダイ・シマイサキ・ポ 池の中には、マダイ・クロダイ・メジ る。 の干満の影響を受ける天然の塩水池て、あ 岩の隙間を通じて外海とつながり、外海 の三つの池からなっている。池の水は、 メートル ) 、奧の池 ( 321 平方メートル ) ( 8646 平方メートル ) 、中の池 ( 1553 平方 現在は、東南側より西北に向かって大池 ( 芳西靖幸 ) 美並村 所岐阜県郡上郡美並村 指大正年に月 9 日 粥川ウナギ生息地 かゆがわ ながら 易に見られたわけて、、ウナギの自然の群 になっていたためにこのような現象が容 粥川て、は昔からウナギを捕らない慣わし 跳びつき、壮観を呈したと伝えられる。 は最高潮に達し、人の与える餌に争って に 7 ~ 9 月のころ多いが、中て、も 8 月中 ては無数のウナギが群生していた。 至る間の約 4.5 キロの本流・支流に、かっ 川て、は、長良川との合 ~ 充点から三オ瓰に 高砂地区を貫流する長良川の一支躬 たかさご 生態観察よ或として類例が少ない。近年 はほとんどその姿を見ることがて、きなく なり、地兀の人たちが復活に力を注いて、 いる。 ( 加藤陸奥雄 ) 高価て、ある。 みようじんいけ 明神池 置萩市 所山口県萩市椿東 指大正年に月 9 日 ( 加藤文男 ) 明神池は、萩市の北部にある笠山 ( 標 とうろく 高 112 メートル ) の東麓に位置し、もとは 海中にあった笠山が、沿岸流に運ばれた 土砂の堆積による州によって本上と結 ばれた際に生じた海跡湖てある。その北 ゆうなぎ よめなき 側は、嫁 ~ 巷、南側はタ湘湾 ( 越ケ浜港 ) て、ある。池の東畔に、藩主の休息用の御 茶屋が設けられていたこともあって「御 也とか「御茶邸の溷とも称されたこ いつくしま とがあった。大正末年頃から池畔の厳島 38 ・魚類 オオウナギ生息地 指大正に年 3 月 7 日 昭和田年 5 月日 ( 追加指定 ) 所和歌山県西牟婁郡白浜町 置白浜町 嚇系のオオウナギは、黒潮の影響て、 本リ羽中部 ( 茨城県 ) 以南の太平洋に面し た河川に分布しているが、和歌山県て、は とんだ 富田川や古座川などて古くから知られて いた。なかて、も、富田川て、は明治 22 年 ( 1889 ) の大水害により、一或にいく つかの深い淵が出来るなどの川底の変化 が原因て、、オオウナギが多数生息をはじ めたという。その当時は、時々岸辺から 巨体の群れを眺めることカイきたとの話 が残っている。 そのうちオオウナギは、普通のウナギ とちがって食用にされなかったものの、 物珍しさのほか、脂肪の多い丈夫な皮が、 家を建てる時に柱の下に敷くと、シロア リの害からまぬがれるといった利用の面 や、時には肥科にするなどの舌リ隻と、そ の後の川の流れて淵が浅くなってきたこ とが重なって、その数は目に見えて減少 してきたとのことて、ある。 このような中て、、 ! 者付 - 上 . 貴重なオオウ 年 ) 、一 - ヒ流は中辺路町と大塔村の境界、下 おおとう なかへじ 不充分だとの孑甜商により、後年 ( 昭和 10 淵なのて、、オオウナギの保護の上からは この生息地は、互いに孑あ丘した三つの 記念物の指定を受けるようになった。 息地として、大正 12 年 ( 1923 ) に国の天然 部 ( 三つ石の淵・濁り淵・蟇岩の淵 ) が生 ひきいわ このことが大きな力となって富田川の一 一方、県に対して保護対策を願い出た。 年 ( 1921 ) に一般の人々へ理解を求める の研究家て、あった宇井縫蔵氏は、大正 10 田川からいなくなるのを防ごうと、地元 ナギが、和歌山県の最北生息地て、ある富

7. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

0 ノミスシジミ生息地 ( 奈良 ) アメリカ かのうざん 人宣教師ルーミスにより千葉県の鹿野山て発 見された生息環境のよい春日大社の裏山 一帯は、この蝶の貴重な生 . 自地て、ある。 . 第を身引 : 要な第物第ルー、、 = を ① 0 キマダラルリッパメ生息地 ( 鳥取 ) 本 州の各地に分布するが、その生息はいずれも 局戸廂勺て、、数も少ない。幼虫はアリの巣の中 にすみ、アリから餌を与えられる。 O 高知市のミカドアゲハおよびその生息 地 ( 高知 ) ミカドアゲハはアジアやアフリカ の滞から亜滞に広く分布し、日本はその 北限にあたる。翅の表面の地色は黒色から黒 褐色て、、黄白色ないし緑色の大小多数の美し い斑紋をあらわす。裏の斑紋に済筑型 ( 写真 右 ) と黄斑型とがある。特別天然記念物。

8. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

こン二気物 い第ま、ダに . 4 ゞを二、を :. い 、、を、イ当気むヂ : ミ、を , を。第を第、い。ー 、 1 を、 いを第を イを第っ . 00 ザリガニ生息地 ( 秋田 ) わが国在来の おおだて 北方種て、体長は 5 ~ 6 センチ。大館は分布 の南限にあたる。最近の河川の汚染と環境破 壊により、著しく減少している。 0 ナメクジウォ生息地昿島 ) 瀬戸内海の 有竜島南西部に広がる 400 メートルの砂浜が その生息地として知られる。昼間は砂つ中に 潜み、夜になると海面を泳ぐ。 0 オカヤドカリ ( おもに東京 ) 海岸近くの陸 上に生息し、夜間に活動することが多い。小 笠原諸島の各地に広く分布する。 0 ①大島ナメクジウォ生息地 ( 愛知 ) 三河湾に浮かぶ大島は、生息の北限地とされるとこ ろ。近年は潮流の刻ヒル汚染の影響てその数は著しく減少してしまった。ナメクジウォ げんさく は滞・温帯の海に広く分布し、体長 5 センチ前後、淡桃色をした紡錘形の原索動物て、、脊 本顱カ物の発生と系統をみるうえて貴重な存在て、ある。写真上は、名古屋大学教養部の標衣

9. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

おおしま ナメクジウォ生息地 大島ナメクジウォ生息地 指昭和 3 年 3 月 24 日 指昭和給年 3 月 27 日 所広島県三原市幸崎町 所愛知県蒲郡市三谷町大島 闇三原市 蒲郡市 指定地は、干潮時 0 = 一部もしくは全 ! ナメクジウオは、ホヤ類と同じ原索動 を露出する貝砂の浜からなり、ナメクノ 物に分類されるものて、あるが、原索動肋 ウオは、その砂中に潜入、生息している の中て、は、唯一脊椎動物の特徴て、ある脊 せきさく が、海水汚濁のため近日咸少している。 椎の原基ともいうべき脊索の構造をも ばうすい ナメクジウオは、扁平の紡錘形をして つ。体長は 4 ~ 5 センチたらずて、、頭・ おり、体色は淡桃色て、、体長は 50 ミリぐ 背骨・眼・脳・うろこなどはないがひれ らいて、ある。この類は、世界に約 30 種が があって、魚への進化の中間に当たる動 知られるが、わが国て、は、広く太平洋に 物と考えられている。このため、脊椎動 生息する。そのうちて、も、瀬尸内海の二 物の発生、系統をみるうえて、学術上貴重 原水道入り口の有竜島の南西につづく長 な存在となっている。昼間は砂の中に潜 さ約 400 メートルの砂浜は、著名な生息 んて、おり、夜になると海面を泳ぐ。わが 地て、ある。 国て、は、本州中部以南の太平洋岸各地の されき ナメクジウオは頭と思われる体部が不 遠浅の砂浜・砂礫底に生息している。 明瞭て脳も不完全て、ある。眼・胸びれ・ 大島は三河湾に浮かぶ小島て、、行政区 さいれっ がまごおり 腹びれはなく、鰓裂は外開せず、囲魚空 は愛知県蒲郡市三谷町に属する。無人 せき を経て、腹部の正中線に開いている。脊 島て、あり、夏季に海水浴場として利用さ さく 索が完全に存在し、他の動物の背骨に当 れているにすぎない。昭和 9 年 ( 1934 ) に ナメクジウオの常時生息カ蔀寉認され、昭 たるものはなく、心臓を欠き、主大血管 和 16 年 3 月にわが国におけるナメクジ の脈搏により血液を循環し、血液は血球 ウォ生息分布の北限に当たる理由て次然 を欠いて無色て、ある。しかし、左右同形 記念物に指定された。 て、あること、ロおよび肛門の位置、体腔 と神経、脊索の関係、無性生殖て、ない ' 主たる生息範囲は島の東半に限られて せきつい とは、脊椎動と一致している。 おり、指定或は、東北の突端穴の前か 原索動肋門の頭索綱に属し、脊椎の原 ら南岸中央の突端伯母の鼻にかけての満 女谺彡態をなすものとして、重勿進化・発 潮時海岸線より 100 メートル以内の海面 生学上、まことに貴重な資料とされてい 下となっている。しかし、近年は輔充の 変化や台風 ~ ル汚染などの鞍響て、、そ ( 畠山一成 ) の生息数は著しく減少してしまった。毎 年、蒲郡市が夏前に生息調査を実施し、 個体数や環境状況の変化について観察を 続けているが、丘て、は発見されてはい ない。しかし、愛知県水産試験場調査船 が三河湾海底調査の折にナメクジウオを 採集したことがあるのて、、周辺には生息 しているものとみられる。 ( 加藤安信 ) せきつい ナメクジウオの構造 出水口 肛門 鰓裂 42 ・原索動物・甲殻類

10. 日本の天然記念物 2 動物Ⅱ・天然保護区域

かばしま みようじんいけ 0 オオウナギ生息地 ( 長崎 ) 長崎半島野母崎沖の樺島の古井戸の中にすむ一匹のオオウナ 0 明神池 ( 山口 ) かっては海て、あった海 ギ。昭和 41 年 ( 1966 ) に、明治以降 6 代続いた自然生息カ馳えたため、現在の 7 代目を鹿児島 跏乢岩の透き間て、海とつながる塩水の池て、 いそづきうお から移入した。昭和 56 年 ( 1981 ) 8 月の調査て、は、体長が 148 センチ、体重 13.7 キロに成長し 四季をとおして多不頁の磯付魚の習性を観察 するのに絶好の場所となっている。 ていた。 つ島の大 のもざき かい 0 オオウナギ。オオウナギは本来熱壯性の魚類て、日本て、は黒 : 充れる太平洋岸の河川に分 布する。胴ぶとて体長は 2 メートルにもおよび、体重 20 キログラムに達するものもある。別 名カニクイともいわれる。 とんだ ①オオウナギ生息地 ( 和歌山 ) 和歌山のオオウナギ生息地としては、富田川 ( 写真 ) と苦劇日 が知られていた。大正弋に、いち早くその保護対策を呼びかけていた富田川流域が指定さ れた。近年オオウナギそのものの数も少なくなり、河口近くや小支流て、のウナギ漁て稀に見 かけるくらいて、ある。 ははがわ ①母川のオオウナギ生息地 ( 徳島 ) 長崎、 和歌山のオオウナギとともに分布の北限地帯 として指定されていた。昭不時 ] 期まて、は多数 生息していたものが、農薬禍などにより年々 減少し、現在て、は石靃忍がむずかしい