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検索対象: 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ
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1. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

びろうじま 0 枇榔島亜熱植物群落 ( 鹿児島 ) 海ぎわまて、せまり、しつかりと根をはったビロウの群落。 ①粧榔島は恚希恚に浮かぶ無人島。ビロウ林の中には多くの不の亜帯性植物も生い茂ている。

2. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

/ 第みイを いま工 二一、ざ第ミ みさき 0 三崎のアコウ ( 愛媛 ) 海にそって 7 本の 巨木が自生している。写真はその内の 1 本。 道路に根の発育をさまたげられている。 0 松尾のアコウ自生地 ( 高知 ) アコウの細 い気根がイスノキを抱くようにして、共に健 全に生育している。亜植物のアコウは こんな特異な生育状態もみせる。 まつお たかくし 0 ①高串アコウ自生北限地帯佐賀 ) ア こうさつばく コウは絞殺木とよばれるように、根がたくま いわかべ しく、固い岩壁をしめつけながら地にもぐる。 海岸に面して切りたった岩場にも、はりつく ように自生している。

3. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

じごくちたい たったやま 地獄地帯シロドウダン群落 立田山ヤ工クチナシ自生地 昭和 4 年 4 月 2 日 指昭和 3 年 3 月引日 所長崎県南高来郡小浜町 所熊本県熊本市黒髪 農林水産省 * ・長崎県 闇熊本市 立田山 ( 龍田山とも書く ) は熊本市の 長崎県雲仙の温泉街には、亜研酸ガス 東北部にある標高 152 メートルの丘陵て、 をふくむ火山性ガスを噴出している硫気 ある。昔はうっそうと茂った姿から黒髪 孔がいくつかあり、一帯は↓試とよばれ 山と呼ばれたこともあるが、明治 22 年 ている。その周辺には、他て、は見られな ( 1889 ) この山の南麓に第五高等学校が いほどシロドウダン ( ツッジ科 ) が群生 開校し、その地を龍南と称したことから していて、その特異さのため天然記念物 全国に知られるようになった。昔は五高、 に指定されている。 しようよう 今は熊本大学の龍南健児たちが逍遥し 亜研ガスに弱い植物は地譚也帯から 愛し続けた山だが、現在は生活環境保全 は姿を消し、抵抗性のある植物が生育す 林として蒲され、広く市民に親しまれ る。硫気孔のすぐ近くには植物は生えず、 その周辺にツクシテンツキ・ススキ・ユ ている。 戦中・戦後の伐採によって一時は昔の オウゴケ・チャッポミゴケなどが生育す 面影を全く失ったが、針葉樹の造オ也や る。硫気孔からさらに離れたところに、 シイ・アラカシ・コナラなどの雑 : イ木と シロドウダン群落が発達する。そこには、 して緑の回復が進んて、いる。明治 30 年 ミヤマキリシマ・ネジキ・ナッハゼ・シャ シャンポなど亜研夋ガスに強いツッジ科 ( 189 の頃に五高に学んだ寺田寅彦は、 日記に「食後独り立田山に登る。処々に 植物も生育している。ほかにシキミ・ソ くちなしの花香へり」と書いているが、 ョゴ・リョウブなどの木本も見られる。 この山には現在て、も野生のクチナシが多 シロドウダンは 5 月にクリーム色の壺 い。大正 9 年 ( 1920 ) 、その中に八重咲き 形の小花をつけ美観を呈するほか、秋の 品があることを発見したのが五高の浅井 紅葉も美しい。 ( 伊藤秀三 ) 東一孝対受て、山も花も五高を通じて有名 になったのは面白い クチナシの八重咲きは園芸植物として は珍しいものて、はない。しかし、 八重咲き品は全く自然のままに生じたも のて、あること、しかも 1 株て、はなく集団 として存在したことに高い学術的価値が ある。 現在、自生地は保護のため立入禁止に なっているが、古く挿し木された苗が各 たいしようじ 所て、育っている。とくに、山麓の泰勝寺 は細川藩主の菩是寺として有名だが、 の庭にある大きな株て、花を見ることがて、 きる。花期はふつうのクチナシより少し 遅れて 6 月下旬から 7 月上句。 ( 今江正知、佐藤千芳 ) さ ネジキ シキミ タカノッメ ネア ジカ シ キ マ ド ロ ツ マウ ロ キ タ・ 、ノ ャ ス ン リ マ ス の ャ キ 、ノ マ 亜硫酸ガスを含む火山性ガスを噴出し キ マ ているため、硫気孔の近くは不毛の裸 地となっている。周辺は亜硫酸ガスに マ 強い植物のみが生育し、とりわけシロ ドウダンの群生は見事である。 ッス ス キ ックシテンツキ 硫気孔 雲仙の地獄周辺の植生 ( 標高約 700m ) 152 ・常緑・落葉低木の群落

4. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

べ、 0 青島亜熱帯性植物群落 ( 宮崎 ) 高温多湿の島内て、は、世界て最も北にあるビロウの糸木が主人公。成木が約 4300 本ある。人の絶えない せん 観光地は火の不始末がこわく、林内に消火栓が設けられている。ビロウ林の周辺部をはじめ島内には、亜性の草木が多種自生している。 れ 1 あおしま ぶつえんほうよう 葉の陰に仏炎包葉を持つムサシアプミも、 青島のビロウ林の下部に生育している。 ①大きな葉に可憐な小花が対比するヒギリ。①青島海岸の砂馳をいろどるハマエンドウ。 南方系の植物て、青島の林の下部て、見られる。 地下茎を長くのばして繁殖する。

5. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

といみさき 0 都井岬ソテッ自生地 ( 宮崎 ) 亜帯性植 物の代表格て、あるソテッの自生北限糸木 となっている岩山の南向き斜面は、日当たり が良いうえに、輒虱や台風が直接当たりにく い絶好のになっている。 第姦第を 、、 " み・気 : ゝ 3 ゞ ①鹿児島県のソテッ自生地 ( 鹿児島 ) 県内に 4 ヵ所の自生地があり、いずれも自生 の北限地帯として同時に指定された。佐多町 の自生地 ( 写真右と中 ) は、佐多岬のきりたっ た崖七に、海を見下ろすように群生している。 ソテッは雌雄異株て、花は 8 月に開く。雄花 の穂は筒状、雌花の穂は球状となりいずれも 茎の項上につく。

6. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

外第、亠。い いイン / / 寧 忝 - い・ノ・ ". 。をメ都 00 高島のビロウ自生地 ( 宮崎 ) 亜帯性 植物の中に 500 株近いビロウが点在してい る。他の樹木に埋もれてしまわないように、 地兀て、年に 1 ~ 2 回周辺を伐採して管理して たかしま ウブンドルのヤ工ヤマヤシ群落 ( 沖縄 ) 写真中央部の奧に、樹林から頭を出している いりおもてじま ヤシの群落が指定』西表島仲間川の河口 から約 6 キロメートル上流の、左岸の山腹に 約 200 本自生している。 ふなうら ①船浦のニッパヤシ群落 ( 沖縄 ) 他のヤシ と異なり、ニッパヤシは泥の湿地を好む。根 茎は泥の中にあるため、満 : をには水面から いりおもて 羽のような葉だけを見せる。日本て、は西表 だけに自生する珍しいヤシて、ある。

7. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

昭和 27 年 3 月 29 日 ( 特天 ) 所宮崎県宮崎市折生迫 特別天然記念物 闇青島神社 * びろうじま 枇榔島亜熱帯性植物 群落 指大正田年 3 月 3 日 ( 天 ) 昭和引年 7 月円日 ( 名称変更 ) 青島は陸地に接した周囲約 2 キロメー 昭和引年 7 月円日 ( 特天 ) 所鹿児島県曽於郡志布志町 トルの平地て、、全島が亜滞性植物群落 間農林水産省 て覆われている。高温多湿て、ほとんど霜 を見ないこの島は、植物数が実に豊富て、 枇榔島は志布志町の海岸から約 5 キロ あり、シダ類以 - ヒの高等植物が 75 科 230 メートル沖、志布志湾の洋上に浮かぶ小 種ある。このうち 90 パーセントまて、が自 さな無人島て、ある。周囲は約 4 キロメー 然生て、、とくに亜壯附直物は全植物の トル、面積 17.7 ヘクタール、海抜 83 メー 14 パーセントにも及び 28 種類が数えら トルて、ある。島のまわりはわずかの砂浜 れる。 を除いて岩場やがけ地になっているとこ 植物群落の海岸に近い周辺部 ( ソテ ろが多い 落 ) は、ハマゴウ・オオハマグルマ・ノ、 枇榔島という名前が示すとおり、海上 マエンドウ・ノイバラ・ハマナタマメな から見ると島全体がビロウの木て、おおわ どからなり、所によってはハマウド・ハ マオモトなどの大形草本も見られる。次 れているといってもいいほどビロウが多 い。島の中に入ってもビロウが密生して の内側 ( マント群落 ) は、低木や亜高木 いて糸羽大態になっている所も多い。し が次第に多くなり、ハマビワ・モクタチ かし、北斜面にはシイノキやマテパシ バナ・トべラ・マルノヾグミ・マサキ・ダ イ・アコウなどを主とする榿材木も見られ、 ンチクなどからなり、つる植物もサツマ モクタチバナ・カラスキバサンキライ・ サンキライ・サルトリイバラ・フウトウ カズラなどが茂る。場所によってノアサ シラタマカズラ・フカノキ・ショウべン ノキおよびアオノクマタケラン・フウト ガオが多い ウカズラ・クワズイモ・ムサシアプミな ビロウ群落は一殳に上層をビロウが占 どの亜ル壯性の植物が生い茂って景観を め、イヌビワ・タブノキ・モクタチノヾナ・ 特徴づけている。また、全島て、は 180 種余 ハマビワなどが混じる。特にビロウの純 の植物が言当求されている。 林て、は低木はほとんど見られなくなり、 枇榔島の植生が原生の状態て、保存され 下層にはアオノクマタケラン・ムサシア プミ・クワズイモ・ツワプキ・イシカグ ているのは離れ小島て、あること、飲料水 マ・フウトウカズラなどが多い がない こと、魚イ嚇木として保護されてい ること、枇榔神社の社林として伐採て、き 美しいビロウ群落は全群落の 80 パー ことなどの理由によるものて、あろ セントを占め、世界て最も北にあるビロ う。ビロウは幹も葉も民具の材料として ウの糸木として名高い。ビロウの成木は 約 4300 本て、、最高擱合は 300 年て、ある。ビ 利用され、また、庭園樹や街路樹として 植えられることも多い。したがってビロ ロウ林の成因には、南方から黒 : 輔毎流に ウ林が手つかずの原生状態て残っている よって果実が流れ着いて育ったという説 ところは極めて少なくなっており、貴重 ( 漂着譓と、第三紀以降の気候の変化に な文イオて、ある。 よって暖かい海岸付近だけにビロウが ( 大野照好 ) 残った ( 遺存譓という 2 説がある。 この群落は、古くから青島神社のネ或 青島亜熱帯性植物 として守られたものて、あるが、現在は周 群落 特別天然記念物 囲に柵をし、また林内に消火栓を設けて 指大正 10 年 3 月 3 日 ( 天 ) ー呆護している。 ( 外山三郎 = 宮崎、荒木徳蔵 ) 昭和 27 年 3 月 29 日 ( 名称変更 ) 花 ビロウ あおしま 60 ・小島の自然林

8. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

。い / イ おおせざき 0 ①大瀬崎のビャクシン樹林 ( 静岡 ) 樹高 17 メートルをこえる巨木が、奇怪な枝をめぐ するが らせている。驢可湾につき出した大奇の先 端にあるネ也 ( 写真±) の周囲から岬の根元 まて、ビャクシンの樹林となっている。 たがみむら 0 田上朴ンナギガヤ自生地 ( 新潟 ) 自然状 態てツナギガヤを多数密生させている所とし ・ " 0 智 = 、ぐて注目されてきた。 0 芋→曼のナギガヤ。 ( 第 5 巻に掲耡は、この自生地から不舞葮した ものといわれる。ツナギガヤはカヤの 1 品種 て、ある。 おごおりまち ①小郡町ナギ自生北限地帯 ( 山口 ) 亜熱 = 、帯の山地に多いナギは、日本ては沖縄・丿ひ N ・ 四国におもに自生するが、本州て、は山口県の みて、ある。針葉樹て、あるのに葉カ昿い 、な

9. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

を要 .- 、をうら、メ : ノ じごくちたい ① 0 地獄地帯シロドウダン群落 ( 長崎 ) 雲 イ山温泉街にある火山性ガスの噴出地帯 ( 試 とよばれている ) の周辺には、亜研酸ガスに 強い植物だけが生育している。その駟頁がシ ロドウダンて、ある。ここて、は雲仙の花ミヤマ キリシマ ( 下の写真手前の赤い花 ) をはるか にしのぐ勢いて、ある。 たったやま ①立田山ヤ工クチナシ自生地 ( 熊本 ) 林 内に散在するクチナシの中に、株数は少ない が珍しい八重咲きの花を咲かせるものがあ る。花期は 6 月下句から 7 月にかけて。 0 出雲神社ツルマンリョウ自生地 ( 山口 ) ツルマンリョウは南方系の小低木て、地面を はうように生育する。、トに、は奈良県と山口 こは分布の北限にあたる。 県だけに自生し、 150 ・常緑・落葉低木の群落

10. 日本の天然記念物 4 植物Ⅱ

やぎしり 0 焼尻の自然林 ( 北海道 ) 4 段の段丘て構 成された島には、オンコ林が発達している。 ひらど 0 黒子島原始林 ( 長崎 ) 黒子島は平戸島と ル、ト体土の間の狭い瀬戸にある小スダジ イとタブノキが上部をおおい、海岸近くはハ マビワが島をとりまいている。 かんじゅ まんじゅ の干珠樹林 ( 山口 ) 満珠島と対になってい る。原生オ相大の抃木には多不頁の植物が生育 している。 まんじゅ かんじゅ まんじゅ ①満珠樹林 ( 山口 ) 手前が満珠島、向こう すおうなだ が干珠島。周防灘の西端、壇 / 浦に近い きらい第 、 , をゞドら年 ①虚空蔵島の亜熱帯林 ( 宮崎 ) もとは 鬲丁の沖に浮かぶ小島て、あったが、近年陸 くぞうばさっ 続きになった。虚空蔵菩薩がまつられている ため森林もたいせつに一描矍されてきた。ビロ ウやフカノキなどの亜性植物が残り、ア コウの巨木の群生地もある。